常世島内の交通機関には公営、私営の物を含めていくつか存在する。
列車や路面電車、さらには路面バスなども存在する。
それらに乗れば、常世島の様々な地点を素早く移動することが可能である。

常世島を走行する列車は基本的には日本本土の電車と変わるところはないが、一部レトロな車両など特殊な車両も存在する。通勤・通学の学生や職員に使われる。運行は主に鉄道委員会が行うが、いわゆる私鉄のようなものも存在している。
島内の様々な場所に駅があるが、最も大きいのは学園地区の「中央駅」である。

列車やバスにせよ、鉄道委員会が運行を取り仕切る交通機関は多くの島民が利用するため、そのセキュリティは堅固である。
一部私鉄や私営バスは運行に送れが出ることなどがあり、問題視されている。

選択した場所に入室します。

ルーム名
部屋説明
背景色 テキスト色





参加者(0):ROM(1)
Time:15:59:01 更新


ご案内:「列車内」から先生 手紙さんが去りました。 (06/24-23:06:00)
先生 手紙 >  
(ぴこん。)

端末が次の停車駅で降りることを告げている。

男は――それを、わかっていながら無視した。

巡る環状線。一駅くらい大差はないし、逆回りに乗り換えてもいい。

……もっと言うのなら、このままもう一周してもいいのだ。時間はある。

何も起きなければ――何者にも出遭わなければ、その時は、そう。

巡り合わせが良くなかっただけ、ということだ。

何も起こらないことを不満がらない。あらゆる立場から見て、先生手紙の日常は平穏であって欲しいと思っているがゆえに。
(06/24-21:55:00)
先生 手紙 > プシュー……

ガタン、

中身を入れ替えた列車が再びゆっくりと動き出す……
(06/24-20:45:10)
先生 手紙 >  
――ガタンゴトン、ガタンゴトン、ガタンゴトン。

動く密室は一定のリズムを刻みながら環状線を走っている。

乗客はまばら。本土首都にあるものと同じで、この電車には始発と終電はあってもスタートとゴールはない。

その様に、『敷かれたレール』という言葉について言及したことを思い出す。そのレールが円周上をこうして廻るためだけのモノだったら、確かに外れる他はない。

限られたどこかへは行けるけれど、目指す場所が『先』ならば――堂々巡りの円環は、何処へも行けないことと同義である。

…………などとぼんやり考えながら、男はがたん、と揺れる電車に合わせて頭を揺らした。停車する。

お降りの方ではありません。
(06/24-20:21:37)
ご案内:「列車内」に先生 手紙さんが現れました。 (06/24-20:13:40)
ご案内:「常世島環状道路:高速道路」から橘壱さんが去りました。 (06/05-22:41:45)
橘壱 >  
システムチェック。巡航、戦闘、共に問題なし。
自分がやったのは称賛させるものだとは思っていない。
此れは飽くまで応急処置だ。後は生活委員会と、適切な医療機関に任せよう。
咆哮とは違う妙な低い鳴き声が聞こえてくれば、思わず竜種を一瞥した。

『コイツ……呑気なものだな。』

なんともまぁ、呑気なものだ。麻酔があったとはいえ今の今までこの眠りの深さとは。
だが、眠って回復する気というのは随分と野性的だ。
ちょっと毒気を抜かれた。思わず、肩を竦めて身を翻す。
此方の役目はもう、終わった。企業も今回ので満足するだろう。
事実、AFの新しいCMの起用映像にもなるそうだ。全く、人の苦労も知らないで。

<────各員に通達。現在、歓楽街において異能の……────>

『……へぇ。』

そして、偶然にも風紀のオープン回線で聞こえた次なる事件。
異能者によるいざこざ、戦いの匂いだ。機体は損傷しているが、問題ない。

『此方Fluegel(フリューゲル)。対処が終わった。現場へと急行する。』

損傷部分はエネルギーフィールドで補えば問題ない。
このAF(ツバサ)が動かせる限り、その時間を逃すわけには行かない。
ジェネレーターの出力を絞り出し、ブースターに熱を灯して空高く舞い上がる。
少年の闘争(たたかい)は終わらない。己自身の快楽のために。
何処までも高く、そのAF(ツバサ)を羽ばたかせるのだ。
(06/05-22:41:31)
橘壱 >  
次の患部へ向かい、ブレードを突き立て、傷口を焼き広げる。そして異物を引き抜く。
単純な作業の繰り返しだが、異物の深さや角度。傷口の大きさによってどれも力加減が変わってきた。
飛び散る体液が表面のエネルギーフィールドを貫通し、嫌な燃焼音を聞かせてくれる。

<目標、バイタル異常。生命力異常無し>

<左肩損傷率、20%。エネルギーブレード出力、15%低下>

<目標到達数、残り2。目標到達数、残り────>

AI音声の声が逐一状況を伝えてくれるも、そんな事は既に耳に入っていない。
何もかもが無音に聞こえ、見開く瞳に映る情報を的確に体が、マシンが処理していく。
驚異的集中力(ゾーン)がもたらしてくれる操作技術、繊細さ。そして────。

<異物排除完了。目標バイタル不安定、生命活動不安定>

『──────ふぅ。』

最後の車両を巨大な道路を引き抜き、漸く一息。
相変わらずバイタルは安定しないが、死亡する気配はない。
応急処置とは言え、任務完了(ミッションせいこう)と言えるだろう。
引き抜いた道路の大きさたるや否や。大型車両に対応しているために広いとは言え、これは盾だな。
そんな冗談を思わなきゃやっていけない。放り投げたらそれはそれで危険なので、ゆっくりと地面へと下ろした。
僅かに歓声が上がったような気がしたが、ドロドロの汗に塗れた疲労感では今一わからなかった。

AFの方の損傷は……まぁまぁだ。
青と白の塗装は鋼鉄ごと剥げ、一番体液を受けていたボディは此方の体が露出するほどに損傷している。
帰ったら早いところ修理が必要だな、これは。

『…………。』

浮かび上がるドローンカメラを一瞥する。
連中には、良いプロモーション映像が取れただろう。

Main system engaging Normal mode.(メインシステム、通常モードに移行します。)
(06/05-22:32:17)
橘壱 >  
傷口と言っても、人間のそれとは@理由:ワケ@が違う。
力加減、小手先の技術、それでも失敗は生命の損失が近づくだろう。
結果的に死ぬのは生命だとしても、別に死や殺しを良しとしているわけではない。

『仕事なんでな。助かってもらうぞ。』

躊躇なく突き刺さった車体に片手を添え、レーザーブレードを傷口へと突き立てる。
じゅう、と傷口が焼ける音と共に傷口を焼き止め、広げていく。
それに合わせて突き刺さった車両引っ張り、引き抜いていく。
AFのパワーであれば、この程度の車両なら問題なく引き抜ける。
問題はこの生物の体液だ。レーザーブレードを使用したのは、体液の散乱を抑えるためのもの。
同時に傷口の熱による処置もある。乱暴だが、今は手段を選んではいられない。
あの生命力の生物なら、此れが可能と賭けたのだ。
事実、今のところその目論見は成功している。生態反応継続、バイタルは不安定。

『っ……!』

だが、問題は車体を動かすにあたってどうしても飛散する体液。
そのための申し訳程度のバリアではあったが、思ったより強度が強い。
飛散する体液がエネルギーバリアの膜をときに突き破り、機体へと飛散する。

<脚部、損傷>

AI音声のノイズが耳元で騒ぐ。喧しい。
だが、慌てて引き抜いて失血死など以ての外だ。
適切な速度、適切な力量。力任せにはならず、繊細さを添えて────。
ずるり、鉄の塊が竜種から抜け落ちる。どろりと流れる体液は、傷口を焼いた分思ったより少ない。

『まず一つ……。』

額に、全身に汗が吹き出し、無意識に息が荒くなる。
集中しろ。今はそれが先決だ。多くの生徒が、自らの仕事に奔走し、ただカメラがその現場を見守るばかり。
止まってはいられない。次なる異物へとバーニアを吹かし、即座にブレードを構える。
(06/05-22:09:33)
橘壱 >  
痛みはない、恐らく生理的な嫌悪感による暴走だ。
此れ自体に効果がなければ、作戦終了(ミッションしっぱい)だ。
大気を弾けさせる電磁波が徐々に収まると共に、竜種の動きも鈍くなり、やがて沈黙した。

『……バイタルは安定しないが、生命活動状況を確認。効果あり。第一関門(フェイズワン)、クリア。』

此れで漸く土台に上がれる。腰部ハンガーにEMPライフルをマウントし、バーニアの速度を加速させる。
……近づけば近づくほど、なんて大きさなのだろうか。
本当にでたらめな大きさとしか言えないのだが、その強大さには畏怖と敬愛さえ覚えてしまう。
映像や資料では何度も見たことあるが、こうした実物と対面するのは初めてだ。
それが何かの象徴される程に雄大なのが、間近で見るとよく分かる。無意識に息を呑み込んだ。

『さて、次は……。』

だが、今はそんな気持ちに呑まれている暇はない。
この麻酔も、竜種(コイツ)にどれだけ効果があるかもわからない。スピード勝負だ。
表情を引き締め、周囲の状況を確認と同時にスキャン光波が辺りを包む。
さて、こういう時には"最も厄介な事がある"。未知と対峙するのは此方も同じ。
辺りの瓦礫や破損物に塗れている原油めいた黒い液体は、恐らく竜種の体液だろう。
問題は、このスキャン結果次第だが────…。

『……悪い予感ばかりよく当たるな。』

失笑。モニターに表示された結果によると液体は強い"酸性"を含んでいる。
成る程、道理でこの辺は破損状況どころか溶けたような跡があるわけか。
それでも、"やるしかない"。このAF(マシン)の性能を見せつけるために。

己に有用性を企業(れんちゅう)に見せつけるために、やるしかないのだ。


『小手先の医療技術だ。お互い、失敗しても恨みっこ無しだぞ?』

AFの装甲の隙間が展開され、機体に薄いエネルギーの膜が張られる。
手首のハンガーから飛び出した青白い刃。レーザーブレード、今回のメスだ。
覚悟を決めた好戦的笑みを浮かべたまま、突き刺さる車両の一つにめがけて邁進する────!
(06/05-21:44:09)
橘壱 >  
バーニアから青白い炎が吹き出し、瓦礫を地面を滑走する。
モノアイカメラが目標(ターゲット)をマークする。
AFの全身から広がるスキャン光波が周辺と目標(ターゲット)の情報の詳細を映し出す。
竜種と言っても、単に多くの種類が存在する。古来より地球にいるもの、外の世界の外来種。
全てが全て、同じとは限らない。目標(ターゲット)も同じだ。
AFにインプットされたデータと近種と思わしき存在を照らし合わせて、対処するしかない。
現状でわかることは、あの竜種には鱗がない。外敵から身を守るための装甲がないようだ。
全身に色々突き刺さっているのはそれが原因らしい。今まで、どうやって生きてきたのやら。
瞳に乱反射するモニターの情報を見て、そう思わずにはいられなかった。

『バイタルは……安定しないな。思ったよりも重傷みたいだが……おっと。』

周辺の空気が震え上がる。スピーカーが音割れしそうなほどの咆哮。
思わず周辺の委員会各員も臨戦態勢に入った。壱も思わず笑みが溢れる。

『凄い生命力だな。まだ戦う意思が残っているのか。』

命の灯火が消えかかろうと、決して最後まで炎を燃やす。
そりゃそうだ。向こうからすれば、何もかもが"未知"なんだ。
恐怖し、牙を向けるのも当然だ。全ては恐怖を噛み砕き、何よりも生きようとする強い生きる意思(とうそうしん)
蛇のような巨躯をうねらせ、鰐のようなアギトを大きく開き警戒心を露わにしている。
何よりも医療機関だけでは近づけない大きな理由だ。二次被害など、出せるはずもない。

『お前の気持ちはわかるが、今は大人しくしてもらうぞ。』

腰部ハンガーに設置されたホースめいた太いライフル。
それを引き抜けば滑走姿勢のまま中腰で構える。
姿勢制御AIにより、一切のブレはない。しっかりターゲットを捉え、躊躇なくトリガーを引いた。
弾ける銃声は破裂音ではなく、空気を痺れさせる電撃音。
空気を切り裂く黄色の閃光は最新型の電磁(パルス)麻酔だ。
生命の交信部分を刺激し、意識を刈り取る特殊なEMP(パルス)電磁波。
瞬く間に電磁波が檻のように竜種を包み込み、まるで振り払うように全身を暴れされる。
跳ね上がる車両や、揺れる大地がまさしくその生命力の強さの証だろう。
(06/05-21:23:43)
橘壱 >  
竜種の胸部と思われる部位に突き刺さる"道路"や周辺の"建造物"そのもの。
移動中に任務内容の説明を受けたが、転移荒野から飛来したものらしい。
それが捕縛される前に暴れて飛来し、道路へと激突してこの有り様らしい。
幸いにも軽傷者が数名でただけで死者出ていない。重症者は"恐らく一名"。
それが、目の前の目標(ターゲット)と言うわけだ。

『"駆逐"の方が手っ取り早い気もするが、そうもいかないもんだな……。』

明確な敵対者ではなく、偶然にも迷い込みおきてしまった"事故"。
謂わばアレも"被害者"というわけであり、学園としても無碍には扱えない。
本来なら負傷者の仕事は医療機関の役目ではあるが、今回ばかりは相手が相手。
そして、何よりも、とモニターに映されているドローンカメラを一瞥する。

『(企業(スポンサー)の意向とあれば、逆らえないな。)』

周囲に飛行するドローンは、常世島の外へと向けた放送だ。
AF(アサルトフレーム)の宣伝、デモンストレーション。
この学園に送り込まれた最もたる理由。兵器でもあるが、それ以上の意味を持つのがAFだ。
自分も医学を学んでいても、まだまだ発展途上の卵も卵だと言うのに、無茶を言う。
だが、やるしかない。失敗は企業イメージの低下に繋がる。

『──────やってやるさ。』

それが企業(スポンサー)からの挑戦状なら、受けて立つ。
得意気な笑みを浮かべて、AF(アサルトフレーム)の全身にエネルギーを回した。

Main system engaging operation mode.(メインシステム、医療モード起動します。)
(06/05-20:57:21)
橘壱 >  
常世島外周高速道路、通称「常環(とこかん)」。
様々な車両が行き交うこの環状道路の一部が現在封鎖されている。
イエローテープが敷き詰められた現場は道路が大きく破損し、事故の余波なのか車両が横転している。
その場にいる風紀委員会、並びに生活委員会の生徒が忙しなく動き回り、辺りは騒がしい。
凄惨の限りを尽くしている現場の上空。空を焼き切り飛翔してくる人型の"蒼"。
冷たい鋼鉄に包まれたパワードスーツ。バーニアを地面に吹かし、速度を抑えて着地する。
僅かな石礫を巻き上げ、冷却の白煙がバーニアから吹き出し周囲に撒き散らされた。

『此方Fluegel(フリューゲル)。事故現場に到着した。思ったより酷い有り様だな。』

モノアイの奥、鉄仮面の奥で鋼鉄(パワードスーツ)を着込んだ少年、壱が報告する。
この事故現場に対応するために真っ先に派遣された風紀委員の一人だ。
モノアイが映す事件現場の悲惨さを一瞥しながら、その奥地の"目標"を確認する。

『目標はアレか……。』

散乱する車両、現場対応に追われる生徒。それらの状況を見守るドローンカメラ。
その奥地に倒れ伏すのは巨大な幻想生物。所謂"竜種"と呼ばれる生物だ。
それはとても大きく、ぱっとみ目測20mはくだらない。
雄大な生命の大きさに、笑みが零れそうになる。
だが、残念ながら今日は"撃ち合う仕事ではない"。
(06/05-20:42:55)
ご案内:「常世島環状道路:高速道路」に橘壱さんが現れました。 (06/05-20:25:27)
ご案内:「路面バス/停留所」からシャンティさんが去りました。 (05/30-00:59:55)