設定自由部屋です。常世島内であるならご自由に設定を考えてロールして戴いてかまいません。
また、ここでは回想的なロールも可能です。ですので常世島の外でも構いません。しかし、あくまでメインは常世島の内部でお願いできればと思います。
その他常世島内の特殊な場所や、シチュエーションなどにご利用ください。
参加者(0):ROM(1)
Time:16:56:46 更新
ご案内:「学生街のワンルームアパート・■■号室『出雲寺』」から伊都波 凛霞さんが去りました。
ご案内:「学生街のワンルームアパート・■■号室『出雲寺』」から出雲寺 洟弦さんが去りました。
■伊都波 凛霞 >
抱き竦めた細い肩はほんの少しだけ震えていたかもしれない。
でも、彼のほうから唇を求めて、重ねて…。
深く深く、深く……子どもの触れ合いとは違うキスを重ねて。
それが終わる頃には…なんだか安心したみたいに震えは止まって。
「………」
もう止まれない。
ここまでしたんだから。
そのまま、彼にその身体を全て預ける。
若いのだし、きっと我慢もしていだ、だろうから。
きっと点いた火は、すぐには消えない。
そして…火を点けたのは、自分。
「(……汗かいたからほんとはシャワー浴びたい、けど…)」
勢いでやっちゃった。
こういう時に全然冷静でいれないのは、恥ずかしい限り。
でも………。
「(意外と、こういうものなのかな)」
妙に落ち着いているし…トクントクンと跳ねる…互いの心音すらも心地いい。
「……いいよ…洟弦───」
名前を呼んで……意思を伝える。
───幼馴染のままだった距離感にはきっと亀裂が入る。でもそれは必要な儀式。……零距離から、更に踏み込むための。
そんな夏の、暑さがうだるような昼下がり───夕日が差し込み、そして月が顔を出す。
重なり合った二人の時間は、本人達が自覚するよりも早く……ただただ過ぎていった。
■出雲寺 洟弦 > 不意を打つ、打たれる。
ぐいと引かれたので、驚いて強張った。
その瞬間には。
「 」
……見惚れてた、唇が、もう自分の唇と、重なっていて。
目をまん丸くして、一瞬で頭の中の色々な思考が、たったそれだけで吹き飛んでいた。
何か、何を、どう、どのように、いつ――自分の思考が、解体される。
その間には、自分の背中に彼女が手を回して、
あんなにしっとりと、柔らかくて豊満で、良い香りで、
色々な――自分の、大好きな女の子の全部が、自分と。
……心臓の鼓動は、地鳴りくらい、激しく叩き鳴らされるのを、
もう全部、凛霞に筒抜けになってるだろう。
「ぅ、は」
離れたとき、なんて情けない声が出て。
……吹き飛びかけ、あともう少しで、きっと、自分は――。
「り、んか」
――――いや、もう、とっくだろ。
……今度は、こちらの番で。
「 ッ」
こちらからは、この口付けが、決意表明だ。
憧れ、触れ合いたかったものが触れ合う。
深く、深く重ねる口付けと共に、背中を優しく引き、けど、
……片手は、また指を絡め合わせて繋ぎたかったから、そうした。
深く、小刻みに、重ねるような――。
「 」
――我慢、してたものが。
……蓋を開けられて、とうとう。
「っ、は……ッ……」
――離れたときには、抱き締めたままで。
……目は、もう、とっくに、最後の確認をしていた。
このまましても、本当に、いいか、と。
……止まれないという、謝る、色もあって、
彼はもう、今のまま、不可逆では、あるんだけど。
■伊都波 凛霞 >
自分の情けなさ、そしてその思いを吐露する彼の…手を引いた。
それは本当に不意を打つようにして。
「───」
凛霞のほうから、彼の唇へと、自分の唇を重ねた。
柔らかいものが触れ合う感触。だけじゃない。
唇を一瞬重ねるだけの行為なら…以前だってあった。
でも──今日のは、違った。
絡めた指はするりと解け…両手は彼の広い背中へ。
自分の身体ごと、押し付けるみたいに…肉薄して。
それこそ、お互いの胸が押し付け合うように触れ合って───互いの心音が強く、早いことを報せるくらいに。
「………」
唇はそっと離される。
「…いいよ、誤魔化さなくて。
もう、私も子供じゃないし…洟弦のこと受け止められる……筈」
初めてだから、自信があるわけじゃないけれど。
互いの吐息が顔にかかるような、ほど近い距離──。
別に私もキスしたくなかったわけじゃないし。
そんな意思表明……。
■出雲寺 洟弦 > 「……ごめん」
――今、多分、見せたい、張りたい自分じゃ、
全く在れてない。それを素直に受け止めなきゃいけない事が、
割と、本当につらくもある。
ただ、それを噛み締めないと、それはそれで、"フェアじゃない"から。
……絡めた指、重なり合う視線も。
――嗚呼、でも。
「……」
言葉より、態度か。
――少なくとも、嘘つけない自分が、吐露した謝罪は、
……恥という、なんとも情けない理由での誤魔化し。
というか、
「好きな女の子に、目線で、その、あちこち見たりしてた揚げ句、
……えっち、まで、したい、とか、言い出したら……」
逃げ、かけた目を、一度閉じて。
「……それは俺が、めちゃくちゃ、変態じゃんか」
――――――。
まぁ、変態というか。
……今更、むっつりなのは避けようがないけど。
だから。
「……他の女子相手に、は、そもそも、なんか……そういうこと、考えたことない」
ぽつ。
「……友達が、なんかそういう話してるのを見ると、いつも」
「……馬鹿だなぁ、みたいな。そう言うことばっか考えてんのかなぁ、とか、ちょっと引いてた」
「でも、もう、馬鹿って……言えねえや」
――性的に惹かれるっていう感覚を今、味わってる。
その証拠は――彼が、少し、身体を強張らせながら、少し、腰を窄めるような、ぎくしゃくした、姿勢。
■伊都波 凛霞 >
「………」
言葉も切れ切れ、狼狽もいいところ…。
全然格好良くもないし、ロマンチックでもないけど。
精一杯、彼が答えを口にする。
自分も、…って。
きゅ、と。
彼の指と絡めた指に少し力を籠める。
すごい、バカ正直。
洟弦って本当に嘘がつけない人なんだって。
「…恥ずかしかったよ、ほんとに……」
むす、とちょっとだけ口を尖らせて見せる。
いや…完全に勇み足というか、自爆なんだけど…。
顔、まっすぐに向けられなかったけど、視線だけを彼に向けて…問いかける。
「……ホントに?」
自分も一緒だと。
ちゅぅ、なんて口走ってしまったのは、誤魔化したからだって、言い訳。
本当に一緒?と…疑うんじゃなくて、これは…確認。
「……他の女の子、好きになったりしない?」
…思ったより、自分は臆病だったのかもしれない。
彼と別れた、だの。元彼がどうの、だの…。
耳に聞こえてくる恋愛模様って。そういうものばっかりだから。
■出雲寺 洟弦 > 「ッい、いや、あの、ごめ、ちがッ待ってほんと違うんだってマジであの俺ッッ!!!」
しどろもどろ、しどろもどろ。二人揃ってまぁまぁ動揺も激しいどころじゃない。
顔が真っ赤だ、特に自分で叩いた左半分がだいぶ腫れだ。
でも今お陰でちょっと冷静……冷静?ではない。
手を繋いだ、ままだし、だからその上で、落ち着かせるとかじゃないけど。
「ッお、れも、ぁのッだからッッ――」
――ぎゅぅ、と、手を握ったまま、俯いて、ぎゅっと閉じた目。
「ッごめ、ん、恥ずかしくって咄嗟に、出た……っ」
――ぽそ、り。……掠れて萎む、風船みたいな声。
「……胸、見てた」
ぽそ、ぽそ。
……真っっっっ……赤な、顔で。
反らして、逃げてる顔は。
「……ぇ、っち、……俺だ、って、したい、のに、
……恥ずかしくて、訳わかんなくって、……」
急にカウントダウンでもなし、せーの、だ。
――せめて数秒あれば、もっと本音が――出る訳なかったろうけど。
でも、言わせてしまった、恥ずかしいこと。
「……したい、すげー、したい……ッ」
――ゲロ吐きそうなくらい、恥ずかしい。
「……凛霞、と……そういう、好きな子、と……しか、しない、できない、……俺……っ」
「……ッは、っず……いからって、ごまかし、て、ごめん……っ」
■伊都波 凛霞 >
「!?」
目の前で急に自分の顔を叩いた彼に驚く。
いや、慌てすぎと恥ずかしすぎでちょっと自分も今涙目でよく見えなかったけど…。
尋常じゃない動揺を見せる彼。
仕方ない、仕方ないと思う。だって。
「ち、違うの。いや違わないんだけど…そうじゃなくってぇ!」
しどろもどろ。うまく言葉が出てこない。
お互いにあわあわしてる、何この男女。中学生?
「だって洟弦があんなに言い淀んでるからぁ…」
まさかキスのことであんなにやきもきしてるなんて思わないもの。
もっと凄いことを考えてるに違いないって思うもの。
「……ずっと、おっぱいも見てたし」
まさかそれでしたいことがちゅう…キスだなんて、思わないって。
■出雲寺 洟弦 > 「 」
――――うん?
……うん???
うん??????????????????????????????
「…………」
なんて?
――――いや、自分は聞いていた。聞いてた。
だから、だから、その。
――――言われたのが現実かどうか、今度こそ。
しっかり、確かめたくて。
「……」
パァンッッッッッ!!!!(自傷ビンタ)
――思いっきり自分で、自分の頬をビンタした。
……ぐらっと視界が揺れる。
「いっぅ……」
――夢じゃ、ない。
だから、つまり。
「…………ッッ!!!!!」
慌てふためく凛霞以上に、時間差で。
イヅルも尋常じゃなく動揺を。
「ぇ、ええええぇっ!!!?ぇ、あ、は?!え、えっち、し……ッッ!?」
■伊都波 凛霞 >
同時、息を合わせるのは、お互い武道の嗜みがあるから、きっと得意。
彼と一緒に、タイミングを合わせて。
せーのっ、と声を出して、うん、一緒に言うなら全然、恥ずかしくないはず。
でもやっぱり、恥ずかしいから、気恥ずかしそうに、視線をちょっと外しながら。
「えっちしてほしいなぁ……あっ」
えっ
あっ
あ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
瞬間、火を噴くかと思うほどに顔が熱くなって……。
彼のほうも、なんか、言い方間違ったみたいで…赤くなってるけど…。
「やっ、えっと、あのっ…そ、そう、私も、そうだから──」
いまだかつて、こんなに凛霞が慌てふためいたことがあっただろうか。いやない。
■出雲寺 洟弦 >
「ぁ」
――手が、引っ込む。こっちも思わず引き……かけて、
……それで自分も引いたら、"それ"が、終わってしまう気がして。
……だから、凛霞がこちらに向き合って、
まして、自分の手を、取ってきて、柔らかくて、あの頃より大きくて、
けど、芯の変わらない、器用で不器用な、細い手が、
自分の手と結び合わさり、重なることで。
かあっ、と、熱のこもった顔に、少しだけ、緊張とは別の。
――こんなに、しっかりと手を握るの、いつ以来、だっけ。
「……っ、ぇ、え?……え、あ、ちょっと、待ッ」
――いうが否やで、もう、せーの、が、始まっていて。
止める間もない。ただ、勢いと、そのまんま。
「せ、せぇの……っ」
――――同時のとき。
「ちゅぅ、したいッ……!!」
――――――ちゅぅ、って言った?
……キスって、いや、言え、せめて。
ちゅぅ、ってなんだ。接吻って言い方しないだけマシ?
いやでも、"ちゅぅ"、って……お前。
言った途端、さぁっ、と、恥が熱を、引っ込めていく……。
■伊都波 凛霞 >
「―――あっ…」
指と指が触れ合って。
ぱっ、と…思わず、手を引っ込めてしまう。
何がしたい、なんて聞いておいて。
……死ぬほど、意識してる。
「………」
少し俯いた頬に朱が差して…少しだけ、落ち着くように深く息を吐いてから、向き合うために顔をあげる。
そして……自分から、彼の手をとった。
昔繋いだ時は全然変わらなかった手の大きさが、今は随分違う。
背も伸びて、手も大きくなって、指だってごつごつしてる。
……相手からしてもきとt同じ。昔の自分とは、きっと違って映っている。
男の子と女の子、じゃなくてもう、男と女、になっているから。
彼の手をとって、指を絡めて…。
「…ごめん、フェアじゃなかったよね?。
そ、そうだ!えっと!こうしよう、今したいこと、同時に言うの!」
それならきっと、少しは言うの、恥ずかしくなくなるから。
「ね?いいでしょ?」
そうして、半ば強引に───。
むしろ、そうしないとお互い言いづらいよね。そう、思って。
「せーのっ…」
そうして、息を合わせるようにして……。
■出雲寺 洟弦 > 「……そ、れは」
そう、かもしれない。
――とっくに頭の中が茹で上がってて、だから。
どんなに空気で冷えても、冷たいもので冷やしても。
この熱は、ずっと喉元で、とどまっているのかもしれない。
「……っ……あ、あ、えと……」
何か、こう、切り替えろ。
空気を、話題を、とにかく何でもいい、
なんでも、なにか、なに、か――――。
「――……ぇ、は」
――そんな、こと、言われても。
何……何をしたい?……何。
目線は、吸い寄せられてる。
じ、と、凛霞のことを、見てしまってる。
……変だ、見つめるとむしろ、落ち着いて、くる気がする。
解かれた髪、いつも結んでいる分、今の広がった髪は、とても新鮮だ。
……胴着の時、何度かだけ、解いてたのを見たことがある気がする。
そう言えば、そうしているときの方が、何故か見つめてて恥ずかしかったこともある気がする。
今は――こうしている方が、なんだか自然で落ち着いてきてさえしまう。
薄着過ぎる恰好も、蒸れていて、ちょっと焼けた肌色も含めて――いろいろ、目に……。
ただ、一番はその――――。
「ぁ、っ」
――じっと、見つめてしまう、その、顔。……唇に。
反芻、している。脳の中。
"何が、したい?"
「……」
反響、している。
"何が、したい?"
「…………っ……」
――言葉の、代わりに。
片手が……おず、と、指を。
床の上の、そちらの手と、それとなく、触れ合う距離まで。
向けたままの顔を、少し、近づける気がする。
近くまで、緊張した面持ちのまま。
■伊都波 凛霞 >
目があった。
顔が赤い。きっと、自分も。
「…今日。暑かったからね。
私も、洟弦もきっとなんかヘンなんだよ」
眉をさげて、笑う。
笑うけど……。
どうすればいいのかは、浮かんでこない。
でも、お互いにそうなら…別に、何か起こっても…それは。
「………」
気まずく、少し視線を逃がす。
どうしよう。こういう時、こういう空気、どうするんだっけ、と。
いつもはよくまわる筈の頭が、空回りしてる。
「い…」
「洟弦は何がしたい? 今…」
だから、相手に委ねてしまった。