設定自由部屋です。常世島内であるならご自由に設定を考えてロールして戴いてかまいません。
また、ここでは回想的なロールも可能です。ですので常世島の外でも構いません。しかし、あくまでメインは常世島の内部でお願いできればと思います。
その他常世島内の特殊な場所や、シチュエーションなどにご利用ください。
参加者(0):ROM(1)
Time:18:36:50 更新
ご案内:「駄菓子屋『おおげつ』」から宇賀野 実さんが去りました。
■宇賀野 実 > お店に来る生徒さんたちに、いつものように対応する。
『制服変えたんですね!』とか『可愛いですね!』などと褒められて、
ふにゃふにゃと相好を崩しつつ接客を終える。
一人になってから「あっ、だいぶ染まっているな!?」と気がつく。
とはいえ、女児服よりは…。
そう自分に言い聞かせながら、夜の営業……。
魔術関連用品のショップへと、品揃えを変えるのであった。
■宇賀野 実 > ”幼女化が進んでいる”……。
その手紙を本土にいる家族に出したのは先日のこと。
その返事と一緒に到着した大きな段ボールを開けたが、
中身は……シスター?服だった。
「なんだこれ…。」
頭の上に疑問符を浮かべながら手紙を開く。
自分より数段エキセントリックな家族のことだ。
きっとなんらかの意図があるのだろう。
『実へ 元気にしていますか。
あなたの体の変化が深刻であることは、宇賀野家でも憂慮しています』
手紙の内容は伝わっていたようだ。
無言でうなずき、読み進める。
『そうならないようにあなたの変化を抑える必要があります。
そこでこの服です。』
「そこでこの服!!!!」
思わず叫んだ。 隣に広げてある衣装を見る。
頭にかぶるウィンプル……のようなものは、なんか猫耳のようになっている。
布地が少ないローブのボディタイツに……謎の金具?
いやでもこれシスター服…シスター服かなあ!?
なんか……ギリギリ破廉恥ではないだろうか?
『破廉恥じゃありません。立派な衣装です。
今あなたが見たそれらは、それぞれ特別な神力を織り込んだ素材で作られたものです。
あなたの血に流れる神の血…その信徒たるものであると示すことで、
体の変化を最小限に食い止めることができるでしょう。』
手紙で息子の思念と会話しないでほしいんですけど。
ともあれ、効果があるというならばんばんざいだ。
幼女扱いされることにより、おじさんとしてのプライドはだいぶ危険値だったのだ。
もちろん、これを身に着けたところでいきなりおじさんに戻るわけではないが。
…むしろいきなりおじさんに戻ったら色んな意味で大変だ。
『今の姿のままならその衣装も似合いますからね。
でも、実がシスター趣味じゃない場合もあるでしょうから、
女児感あふれるファッションも一緒に段ボールに入れておきました。
それじゃあ元気で。またお手紙くださいね。
追伸:字が可愛くなっていて、お母さんはうれしいです。』
なんで??????あと嬉しくないんですけど???
急に手紙を締められて困惑したが、困惑したままではいられない。
とりあえずいつも通り開店準備だ。
「…駄菓子屋感はあんまりないけど、魔法系物品の店主としてはいいかな。」
駄菓子屋さんを開いてから、姿見を確認する。
かなり可愛いとは思う。見た目は。 鏡の前でちょっとかわいくポーズを取ったりした。
ご案内:「駄菓子屋『おおげつ』」に宇賀野 実さんが現れました。
ご案内:「伊都波家・道場」から伊都波 悠薇さんが去りました。
ご案内:「伊都波家・道場」から伊都波 凛霞さんが去りました。
■伊都波 悠薇 >
「うん。じゃあ、あとでね」
手を振ったあと。
「あ、お姉ちゃん。この後暇なら、喫茶店行こう。本が読める、プリンが美味しい喫茶店見つけたからさ」
スキンシップ。
ちゃんとしてもいいだろうと、そう告げて。
道場を後にした。
■伊都波 凛霞 >
「血もついちゃったしね。
じゃ、お風呂上がりに食べれるようにお蕎麦茹でといてあげる♪」
疲れたしお腹も減ったでしょ?なんて、笑って。
「道場の掃除と片付けは私がしておくから、悠薇は先にシャワー浴びちゃって」
そう言って、妹を送り出したなら。
「──………」
自身の道着のほつれた箇所を見る。
肩口、そして胸元。
どちらも鋭く、しっかりと位置を見極め、適切な距離で繰り出したなら──痛覚すらも感じさせず、貫けたに違いない。
殺人の技術、才気。
それは、妹が脳裏に浮かべただろう彼と似ているようにも感じた。
でも、だとすれば…。
己の中で律し、冷たい刃に柔軟な鞘を被せることも可能な筈だ。
頑張れ、でも無理だけはしないように。
妹の背中に、心の中でそう投げかけつつ、悠薇を見送った。
■伊都波 悠薇 >
「……うん」
向いていないと妹が口にした理由と姉の胸中にあったものと同じ理由だった。
殺人の拳。そんなものは、向いていない。
どちらかといえば、姉が見守っているセンパイよりのものだ。
「まぁ、もう少し、がんばってみようかな」
呟いて。今日の気持ちを、胸のうちに閉じ込める。
悔しさと、『安心』を。
「……はぁ、つかれたぁ。シャワーいこ。お姉ちゃんは、このあとは?」
■伊都波 凛霞 >
「私が。悠薇の風紀委員の進退について言及したのは二つ、意味があったよ」
笑って見せている、けど。
何かを誤魔化した笑いなんだってことは、伝わっている。
きっと、本当に悔しい気持ちを募らせている。
「一つは、あの時点での悠薇には実力が足りないと思ったこと…。
それからもう一つは……危険だと思ったこと」
2つ目の理由は、声色重く。
伊都波の術技は多種多様である。
武器術にはじまり、組み討ちも実に幅が広い。
そんな中、悠薇が自分よりも習熟し極めに至っていたのは、"毟蕾"と呼ばれる、対象を確実に絶命させ得る技だけだった。
なぜそうなったのか──、それには"天秤"を含め、いろいろな歪な理由があったに違いない。
普通に戦うことは難しい、でも相手を殺すことは容易に出来る。
それが危険なことくらい、誰だってわかる。───だけど。
「うん…でも」
今日、悠薇が見せたのは、その"先"だった。
そして、その先へ進むために必要な資質が。あの悔しそうな顔からも十二分に感じ取れたから。
「お姉ちゃんはお姉ちゃんだから、もしかしたら過剰に心配しちゃうのかもだけど…」
「向いてない、って言われたってやるやらないを決めるのは本人だもんね。
悠薇が本気でやる気なら、もう何も言わずに見守ることにする」
それとも大々的に応援する?なんて、しみじみとした言葉を零す妹に笑いかける。
■伊都波 悠薇 >
「あはは」
笑って誤魔化す。
自分の現在位置、揺れ動き、異変。
それらを知るためのある意味で挑戦だった。
いつもとは違う意識でのーー
「そういえば、向いてないって言われたなぁと思い出したらなんだかモヤモヤ、しちゃったから」
と、表向きに用意した理由を述べながら止血をおとなしくしてもらって。
「……やっぱ、向いてないかもね」
なんて、しみじみと。
■伊都波 凛霞 >
「凄かったよ。悠薇の気迫に、最後は少し気圧されちゃった。」
決して加減をしていない、自分の遠当てを顔面に受けてなお怯むことなく、前へと進んでいた。
声とともに指し示したのは、足元の位置…。
お互いが最初に向かい合い、立った位置は…妹の後方にあった。
妹…悠薇が前へと出、姉…凛霞が後ろへと退がったのだ。
咳き込む妹の背を擦りながら、簡単に止血の処置をする。
一瞬の衝撃で粘膜が切れただけの鼻血、根本を少し圧すれば簡単に止まる類のものだった。
「急に稽古なんて言い出したから、おかしいと思った。
スキンシップなんてつもり、全然なかったでしょ…」
それほど、怖気を感じる程の殺気だった。
荒事に慣れている筈の姉が思わず詰められ、下がってしまう程には。
■伊都波 悠薇 >
あぁ、終わりだ。
姉の言葉を聞くと、この時間の終わりであることを受け止める。
「だ、だいじょ……げほ、こほ」
答えようとしたが、鼻から血がずこっと、吸い込んでしまい口に入って咳き込む。
■伊都波 凛霞 >
相手に一切何もさせずに仕留めるが流儀。
だというのに、奥義が零距離を想定したものなのは一体なぜか。
それは、一方的な制圧には必ず事前の準備が必要だから。
煽動、仕掛け、相手を無力化させるための情報。
それらを十全に仕込むことが出来る状況ばかりじゃない。
それこそが、あらゆる武器・火器にまで通ずる古流武術である伊都波が奥義を徒手空拳のものとし、伝えた理由。
最後の最後、全てを失えども生き残るために使えるのは己の肉体のみ。
無手にて対象を確実に絶命せしめるための───。
「……っ」
妹の手が触れている。
道着の上から、水月の位置。
本来ならば、届いていたのは胸であり、心臓の位置。
もう一歩近く、もう一つ早く、もう一撃避けられていたら───。
「と……。大丈夫…?」
さっきは飲み込んだ言葉を、今度は口にする。
崩折れそうになる悠薇の身体を胸元へと抱きとめ…顔を覗き込む。その表情は…厳しさの消えた、いつもの"お姉ちゃん"だ。
■伊都波 悠薇 >
もう少し、もう少しで届く。
届け届け届け届け届け!!!!
一つ、此れを避ければ整う。
いつでも打てる。打つ、打つ、打てば届く。
だから、
ーー避けろ!!
きゅっと、右足親指に力を込めて。
体を宙へ浮かし、回転。
避けきっーー
「は?」
そんな優しいわけがない。
徹底した、芽を潰す戦意喪失の手。
顔面への遠当て。そんなの。
めきりーー
嫌な音がする。
でも。
……それがどおした!!! 『寄越せ』っ!!!!
歯を食い縛る。予見予測できたから、耐えられた。
耐えた、意識を飛ばさず、間合いにはいる。
そして、奮うーー。
とん。
姉の鳩尾、掌が当たる。
……とどーー
かない。
ーーただ、それだけ。
「はっ、はっ、はっ」
ぼたた、と鼻から血が床に落ちて。
かくんと、君と膝から崩れ落ち姉にそうしてないと地面に崩れ落ちそうだった。
俯いた、見えない表情は。
ひどく、ひどく。
『悔しさ』、が滲んだ。