2024/07/20 のログ
深見透悟 > 「そそ、こっち。
 何かねえ、店内に置いとくぬいぐるみ用に作ったついでなんだって」

受付カウンターの横とかに置いてあるマスコット用制服。
それを転用されたものではあるらしいが、一応寸法はテディベアに揃えてあるらしい。

「えー、でもでもーセンパイとはお関わりになっちゃったしー?」

まあ風紀委員と言うよりは、いち先輩としての関わりではあるが。
委員の仕事中には確かに関わらないようにしたい、と肝に銘じるテディベア。
そもそもテディベアが巻き込まれる事件と言うもの自体トンチキが過ぎる。

「似合いそうなのになあ……」

睨まれて身を縮こまらせながら、ボソッと。
男の子と言うのは大体こうなのだろう。

桜 緋彩 >  
「あー、ご当地?ぬいぐるみみたいな」

お土産とかで良く売られているやつ。
ここで土産物を買う人はいないだろうが、そう言う限定品とかあったら確かに売れそう。

「それは風紀委員じゃなくて私個人との関わり合いでしょう?
 ――セクハラですよ。
 全くもう……」

小さく呟いた言葉は聞き逃さず。
更に半目で冷たい視線を向けつつ、それでも仕方ないなと言う様に溜息。
男の子と言うのはそう言う生き物だと言うことは理解しているつもり。
そこでテニスコートの方から友人二人が帰ってきた。
ぱかんぱかん盛大に飛ばしていたバッティング友人も戻ってきて。

「それでは私はこれで。
 アルバイト、頑張ってくださいね」

ベンチから立ち上がり、テディベアの彼に手を振って、四人連れ立ってカラオケルームの方に歩いて行った――

ご案内:「スポーツアミューズメント施設「ファイナルラウンド」常世店」から桜 緋彩さんが去りました。
深見透悟 > 「いえーす、ご当地……というよりは、企業ぬいぐるみみたいな」

お土産で売られていたり、UFOキャッチャーのプライズだったりするやつ。
ここでは主に後者が主流だった。だからこそ、このバイトが効果的なのだが。

「あはは、それはそう。今後もそうでありたいもんすわー。
 ……てへっ☆」

可愛らしく誤魔化してみたもののセクハラはセクハラ。
というかたわわに挟むのはセクハラに入らないんだろうか、入らないんだろうな、と都合のいい理不尽にうんうん頷いて。
その後バッティングに勤しんでいた友人含め、三人と合流した桜がベンチから立ち上がれば、俺も休憩終わりにしよーとばかりにベンチから飛び降りる。

「はいはーい、センパイがたも楽しんでってねー!」

手を振り返して4人組を見送る。
いやあ今回も役得でしたなあ、と両頬に手を当てる仕草をした後、最初の頃よりもやる気に満ちてバイトへと戻って行ったそうな。

ご案内:「スポーツアミューズメント施設「ファイナルラウンド」常世店」から深見透悟さんが去りました。
ご案内:「魔王様のダンジョン・序」に『魔王』アスモディスさんが現れました。
ご案内:「魔王様のダンジョン・序」にエルピス・シズメさんが現れました。
ご案内:「魔王様のダンジョン・序」にカエルムさんが現れました。
『魔王』アスモディス > 「さて、良く来たな挑戦者よ、ここは第一層と行ったところかの」

ドヤ顔でおられる

壁には光る石が埋め込まれ、ダンジョンの入り口、感を出している

エルピス・シズメ >  
状況を振り返る。
発端はこうだ。

『カエルム君、お義姉ちゃんがダンジョンを作ったらしいんだけど……
 ……ちょっと不安だから、護衛兼調査でついてきてくれない?』

 そう伝え、今に至る。

「思った以上に本格的だね……」

カエルム > ダンジョンと聞いてある種の安請け合いをしたものの。

「…いや、フツー作った本人が入り口でお出迎えしないデショ」

ジト目で自称魔王を睨む。
とはいえ昨日の遺跡群の浅層程度のモノなら問題はない、と思う。

『魔王』アスモディス > 「ん?なあに義妹弟が居るからな、サービスと言うやつじゃ、我はビジターモードだから触れんしな」

うっすら透けている

エルピス・シズメ >   
「まあ、お姉ちゃんだし……
 ……危険がなければ安全に放置できるから」
 
ジト目のカエルムにはそう説明してなだめつつ、

「お義姉ちゃんも挨拶したかったと思うから。
 今日はよろしくね、カエルム君、お姉ちゃん」

 そのまま真っすぐ進もうとする。
 既視感――経験がある故の行動だが、傍目から見ると少し危ない。
 

カエルム > 「…あ、そ。別にいいケド」

サービス精神、とやらは少年からは対極にある言葉だろう。

「じゃあさっさと行くよ。ボクより前に行かないように」

入口でモタつくなんて新人じゃあるまいし。
肩をすくめて足を踏み入れた。

『魔王』アスモディス > 「まあここは上層だし、特に危険なものは無いがの」

のこのこ雑魚モンス、二足歩行の野犬みたいなコボルトが姿を現した。

「まあ武器を持ったチンピラ程度の、な」

君らに気付いてはいないようで

エルピス・シズメ >  
「あ、ごめん。」

 後列に下がる。
 先導はカエルムに任せる形だ。

 そして、敵。……ありふれたコボルトだ。

(まだ気づいていないみたい。)

"どうする?"と、カエルムに目配せをした。

カエルム > 気づいて居ないなら好都合。
いつも通りに鞭を素早く相手に引っ掛け引き摺ろうとする。
もし無理なら相手の体重を利用してそのまま飛び掛かればいい。
足に雷撃を纏わせつつどう転ぼうが相手を蹴飛ばすつもり満々だ。

『魔王』アスモディス > あっさりと引っかかって、転び、ひっくりかえるが、吠えた。
周囲のモンスターを呼び込んだかも知れない
[1d6→3=3]
エルピス・シズメ >  戦闘は問題ないと判断し、状況の把握に努める。
 カエルムが戦う所を見たのは初めてだが、"ルーティンにも近い精確さで、手慣れている。"
 
(カエルム君、強いね……。)

 内心、実力に舌を巻く。
 

カエルム > 戦闘に使える技術は正直この程度、なのだが。
使い慣れていることによる正確さは磨かれているのかもしれない。

「チッ、やっぱり火力不足か」

吠えられたことに若干不覚を取られた、と思いつつ追加で顔面に踵を叩き込む。
使えそうな罠を探すには時間が足りない、このまま戦闘で押し切るしかないか。
耳に意識をやり追加の数と距離の計算。

エルピス・シズメ >  
「それじゃ、詰める!」

 後衛から前衛に躍り出て、コボルトに対し左拳、右機械拳、第三の右機械拳による三連撃を叩きこむ。

 高い身体能力と多腕だから成せる、高密度の連撃だ。
 

『魔王』アスモディス > コボルトを一体撃破、とテロップが流れ。

死体が消え、ちいさな石が残る、そして君らの正面から現れるのはゴブリンの槍持ちが二人にスライムが一匹

カエルム > 素早く駆け出し槍持ちのゴブリンのうち片方の足元にスライディングからのアッパーキック。
ついでに鞭を伸ばし槍を奪おうとする。
もし奪えたらエルピスにでも渡すか。…彼に扱えるだろうか。
いや、戦力を削ぐことが大事だから扱えないなら後ろにでも放り投げるなりヘシ折るなりしてもらえばいいか。

エルピス・シズメ > 「ゲーム風になってるんだ。」

 テロップを見上げ、次なる敵を見据える。

「今の所は罠の類は少ないけど──」

 初動はカエルムに任せ、『流れを追って』彼の対応に合わせる。
 第3の手で槍を受け取る構えをしつつ、割って入れるような陣形を作る。
 

『魔王』アスモディス > スライムが単純に目の前のカエルムに飛びかかり、槍持ちはエルピスへ向かう。
カエルム > 蹴り上げたことにより崩れたバランスを利用してそのまま倒れ込みつつ、右手をスライムに突き刺すつもりでブチ当て可能な限りの高火力で雷撃を流し込む。

そのままごろごろと数回転がり距離を取ってから起き上がった。

『魔王』アスモディス > 酸性ではないスライムではあっさりとドロりと溶けて

スライムを撃破
と流れ

エルピス・シズメ >  
「いち、にのっ!」

 金的からの足払い。
 槍も流れで回収し、消えるか消えないか確かめる。

「今の所は順調だね。カエルム君、大丈夫?」

 雑魚とは言え連戦だ。
 体調と状況を伺う。

「お姉ちゃんもみてるー?」

『魔王』アスモディス > 「いやあんまり助言みたいな事は言えんからの」

苦笑しながらゴブリンが消え

カエルム > 「…」

この程度で心配されるなんて心外だ。
心の底からそう思ってる顔でエルピスをちらりと見てから、戦利品?の石ころ?を回収。

「オネーチャンとやら、コレ何」

主が居るんだから聞けばいいじゃんという思考に至った。

『魔王』アスモディス > 「魔石じゃ、お主らの認識だとそー言うモノをドロップするんじゃろ?」

現実的な金を落とすと問題があると思い作ったらしい

エルピス・シズメ >  
「確かに、最近は"そういうものが多い"ね。
 金貨や硬貨を落とす場合もあるけど、効力のあるものだとちょっとやばいし──」

 苦笑して返す。
 お姉ちゃんが作るダンジョンはとりあえず安全そう。そんな認識を抱いた。

『魔王』アスモディス > 「欲望を汲み取り、より良く純度の高い欲を取り込むシステム、それが我のダンジョンじゃからな」

魔石も魔力を含んでいるので、まあ売れなくは無いだろう。
ちなみに槍は残った、ドロップしたらしい?

カエルム > 「あぁ。なるほどね」

納得しながら半分をエルピスのほうに投げ渡す。
戦利品は等分割。冒険者の鉄則…というより、結局これが一番揉めない。

「あ、待って、左に二歩進んでから前に出て」

きちんと検分したわけではないので確証はない、が〝嫌な予感〟がする。

『魔王』アスモディス > 「む、感知が得意なようだな」

ねばつく床トラップが待っていたらしい

エルピス・シズメ > 「欲望、かぁ……」

 アスモディスの言葉を引き金に思案に耽っていたが、カエルムが戦利品を投げ渡したことで正気に戻る。

「流れで全部お礼ってことにしようとおもったけど、読まれてた?……えーと、左に二歩で前に出る。」 

 たぶんわかりやすい。
 そのまま指示通りに動いた。

「了解、こうかな。」

『魔王』アスモディス > 「魔王アスモディスのダンジョンはどうじゃ?まあ序盤じゃし『欲』も集めが足りんからのう、イメージ的には楽しんで貰えたかの?」
カエルム > 「まぁ、アンタのコトだからそんなトコロだろうとは思ってたケド」

これだからお人好しは、といった様子で首を振る。
ついでに槍もそのまま持たせておこう。重いし。

「悪くはないんじゃない? 荒野の方にも似たようなモノはあるケドあっちは手入れされてないし」

振り返って自称魔王に返事を返す。
そもそも無造作に転移されているモノが手入れされててもそれはそれで怖いが。…主ごと転移されてる場合はまた違うんだろうか。

『魔王』アスモディス > 「まあ地上の“魔王城”も未完成だしの、まだまだと言う所じゃな」

地上の起点から繋いで空間を作るタイプなのでダンジョンコアとかは無いやつらしい

エルピス・シズメ >  
「欲のシステム化かぁ……難しそうだね。
 結局のところ欲のリソースが循環するとそだつ……みたいな感じなのかな。」

 ほとんど集まっていないのだろう。
 声に応え、ホログラムがあれば視線を向ける。

「無理に荒野に行くよりは、こういうので慣らすのもいいよね。
 あっちにも『エデン』とやらがあるらしいと言うか、雑多な情報を追いかける感じになるからピンキリだけど……」

 その『エデン』は多分女子生徒により燃やされている。
 男子学生の欲望でもあるので、復活しているかもしれない。

『魔王』アスモディス > 「人が近い方が“強い欲”を感じるからダンジョンにしてるのじゃが、まあそうじゃの、欲が廻れば世界が廻り、世界が廻れば欲が廻るモノじゃ」

「エデンのう、強い欲は集められそうじゃが、敵を増やすなと建築家から勧められての、あんまり偏るわけにもいかんのじゃな」

カエルム > 「実際昨日軽く見た感じじゃ浅層には使えそうなものもなかったし」

ダンジョン内にも色々転送されているものはあるだろうが、結局浅層には残らない。
落第街の荒くれが勢いで腕試しで潜ったり、少年のような元冒険者が昔を懐かしんで挑戦してるのが主な原因か。

「ダンジョンに口出しする建築家」

よく考えればいなくもないか。…そうか???
なんだか歪な響きだ。眉間に皺が寄る。

『魔王』アスモディス > 「我が出ても良いんじゃが大分弱体化と制限がの?」

苦笑しつつホログラフィーを出し、ボス戦にはなあ、と

エルピス・シズメ >   
「ん、行ったんだ。転移荒野。
 無事に帰ってこれてなによりかも。」
 
 カエルムのぼやきに安堵。
 "意外と活動的かも"などと思いつつ。

「ダンジョンも建築物と言えば建築物だけど……。
 うん……お姉ちゃんがこの島に馴染んでて大分安心。」

カエルム > 「鍵開けや罠解除の他に、魔物の弱点とかの分析も本業だケドこっちの魔物はそういえば見てないなと思って」

とはいえそこまで違いは無かった、といった様子。
モノ好きが持って帰った部位を多少の金額で買い取ってくれたのでそこは助かったが。

ご案内:「魔王様のダンジョン・序」に『魔王』アスモディスさんが現れました。
『魔王』アスモディス > 「うむ、第一層は後は宝箱ぐらいかの」

まあ、たいしたものは入っておらんが、と

カエルム > トン、と強めに足を鳴らす。音の響きで空間の把握。

「こっち…あ、ボクの歩いたトコ歩いて」

エルピスに向かって忠告。流石に同じタイルを歩け、と言うほどのトラップは浅層には無い。

エルピス・シズメ >  
「りょーかい。宝箱までは慎重に……」

 忠告を受けてタイルを歩き、罠を避けて歩く。
 ある程度歩いた所で……

「どんな種類のトラップかもわかる?直感だとそんなに危なくなさそうだけど、どんなトラップがあるか気になって……。」

 危なすぎるトラップがあっても困るし、
 そうでなかったらそれはそれで好奇心をくすぐる。

 槍で突いてみたそうに、くるくると回した。

カエルム > 「流石に浅層だし、そんなにたいしたモノはないケド」

裏で動いているギミックの音なんかを頼りに判断。

「たとえば…コレとか」

タイルを軽めに鞭で叩く。この強度なら発動はしないはず。
つつきたいならどうぞ、といった姿勢。

エルピス・シズメ >  
「んじゃ、つんつんするね。」

指定されたタイルをつついてみた。
いわゆる"おとこ探知"

(ぼんやりとした勘や力じゃなくて、ちゃんとした経験の積み重ね。
 ……カエルム君、どこでこんな技術を学んだんだろう?)

『魔王』アスモディス > ばしゃ、と水が降ってくる、それだけのトラップだ
エルピス・シズメ > 「ぴゃっ」

全身ずぶぬれ。
べったりと張りついた桃色のトップスが透ける。

……エルピスは男の子だ。
なので下着の類は付けていない。桃色の下に肌色が浮かぶ。

カエルム > 「…いや。なんで当たる位置にいるのさ」

ジト目でエルピスを見つめる。危険じゃないにしても何故。
ていうか槍でつついたんじゃないの? え、足で行った? 嘘デショ?
水のついでに罵詈雑言がエルピスに降り注いだ。

エルピス・シズメ >  
「位置までわかんなくて……。」
 
 勘が働かなかったか、悪い癖が出たらしい。
 罵詈雑言を受けてちょっとだけ落ち込んだ。ちょっとだけ。

「え、えっと、気を取り直していこっか。
 たしか……あとは宝箱だよね?」

『魔王』アスモディス > 「まあ濡れ透けはフェチ的にはありじゃがの」

こら

カエルム > まぁ、冒険者じゃない人間がダンジョンに挑んだらそんなもんか。
罵詈雑言の雨をひとしきり降らせた後に納得した。
自称魔王のいうことは無視。

「別に危険なモノじゃなかったからいいケドさ、風邪引かれても困るし次からは気をつけるように」

びっ、とエルピスに向けて指をさす。

エルピス・シズメ > 「んもう……ええとごめんお姉ちゃん、
 後で着替え用意しておいてくれると嬉しいかも……」

 言及されると恥ずかしくなる。
 その意識が先行したのか、アスモディスに着替えの準備を要求した。

『魔王』アスモディス > 「良かろ、任せておくが良い」
エルピス・シズメ >  
「う、うん。」

 余談だが、エルピスはどうにも"初撃"への勘が鈍い悪癖を持つ。
 流れるままに倒したコボルトや槍持ちは受ける間もなく処理出来てしまったが、ここで悪い癖出たのだろう。

「了解。こっからはちゃんとするよ。」

『魔王』アスモディス > 「まあ後は宝箱と扉しか無いからの」
カエルム > 「ま、もうすぐだし、今日はこれ以上潜る気無いんなら魔王サマに着替え貰って終わりでいいんじゃない」

身体に張り付く衣服は単純に不快で動きづらいだろうな、といった視線。

エルピス・シズメ >  
 濡れた衣服は多少動きづらそうだ。
 それはさておき。

「そうしよ……
 一応この先の聞き耳と鍵開けもよろしくね。」

 空気を取り込もうと濡れた服をはたつかせたりする。
 別の意味で無防備だ。

『魔王』アスモディス > 「なら宝箱に入れておくでな」

くっくっくと笑う

カエルム > 再びトン、と強く足を鳴らして耳を傾ける。

「もう着くよ、ホラ」

指を刺した先にこれ見よがしに宝箱。
なんなら魔王サマが宝箱に衣装を詰め込んでる姿のオプション付き。…なんで???

『魔王』アスモディス > 「特別感があるじゃろ?」

ランダム宝箱と書いてある、待てお前

エルピス・シズメ >  
「らんだむ……?」

 宝箱の様子とアスモディス(推定映像)の状況をエルピス自身の視点から眺めつつ、状況を伺う。

「とりあえず、色んな意味で罠は……どう?」

 カエルム君に聞いてみることにした。
 戸惑いの声色。

カエルム > 「いやランダム要素何」

っていうかそんな無造作に開け閉めしてるの見ちゃったらもう罠ないのバレバレだし。
と再びの文句の雨。言いながらも足元の警戒を怠ることはない。

いでに宝箱も念のため触る。主には発動しない罠もないことはないだろうし。

エルピス・シズメ >  
「ちなみに、宝箱ってどんな罠があるの?
 分類とか、種類とか。」

 カエルムの後をついていく。
 水の滴る音が響いた。

『魔王』アスモディス > 「まあほれ、サービス精神と物事は面白い方が良いという気持ちじゃよ」
カエルム > 「矢や火が出るヤツに、毒針や毒煙が出るヤツに、転送罠、アラート、爆発……」

指折り数えてみたがキリがない。

「思いつくヤツはだいたい」

再び宝箱の検分に戻る。…うん。罠も鍵も無し。

『魔王』アスモディス > 「まあ致死なら毒針とかもあるが、これには無いぞ」

開けるなら
1、頑丈な
2、透明な
3、魔法がかかった
4、軽い
5、寒さにつよい
6、普通の

1、メイド服
2、スクール水着
3、制服
4、ワイシャツ(だけ)
5、ジャージ
6、好きに決めていい

エルピス・シズメ >  
「人が、思いつくものは大体実現できるとは言うけれど……」
 (……あの子もタンスを凄い感じに改造してたし……)

 分類や系統はあれど、
 果てしなく限りない数の罠があるのだろう。
 
 そんなことを考えながら、ぼんやりとカエルムの開錠作業を慎重に眺める。

カエルム > 「どうぞ?」

中身の半分は衣服であることは確定している上に罠も無い。
彼に開けさせても問題はないだろう。
…さっきの罠の様子を見るに開けたがりそうだし。

エルピス・シズメ > 「僕?……えっと、うん。」

 促されるままに扉に手を掛ける。
 若干の不安はあるが──
[2d6→2+6=8]
『魔王』アスモディス > 「これに入れたものはランダム変性するのじゃ、たまにゴミになるが、コストが安い」
ドヤ顔

カエルム > 「魔王なのにコストとか気にするんだ…」

意外と魔王って世知辛い職業なのか???
まぁ自分の現状も潤った生活では決してないのだが。

『魔王』アスモディス > 「欲望ポイントシステムだからの、自然回復する分と帳尻は合わせんとな」
エルピス・シズメ > 1.ジューンブライド。ウェディングちっくなドレス。
2.夏と言えばやっぱりこれ。水着。
3.夏の終わりに。浴衣。
4.お月見に最適。バニー服。
5.芸術の秋。ロリータ系。
6.季節外れ?サンタ服。
[1d6→3=3]
カエルム > 「あぁ、普通のダンジョンも浅層に雑魚しか居ないのはそういう都合なんだ?」

なんとなく納得。

「で、何入ってたの」

エルピスの横から箱を覗き込む。

『魔王』アスモディス > 「まあ我のルールダンジョンではな」

「後は足切りというやつもある」

エルピス・シズメ > 「……これ……きるの?」

 フリルとレース、そしてシースルーのメッシュで透け透けな浴衣。
 一見すれば、品質は良く、隠すところはしっかり隠れている。

 問題は袖先と足回り。胴体から離れるにつれ布地が細やかなメッシュで彩られ、派手な装飾なのに肌が透けて見える。

 着ているのに着ていないように見える──そんな『透明な浴衣』だ。

少なくとも、今の所は。

『魔王』アスモディス > 「はっはっは、良い運じゃのう義妹弟は」

爆笑

カエルム > 「…………………………」

絶句。そのまま魔王サマの顔をじっと見る。

「……はぁ。コレで良かったら着て」

一張羅のコートを脱いで押し付ける。ちゃんと洗濯はしている。

「…あ。その前に」

コートを引っ繰り返してぱたぱた振る。じゃらじゃらと仕込んでいる鞭の仕掛けやピッキングツール、暗器の類がぼろぼろと落ちてくる。
それを拾い集めてから改めてコートを畳んで押し付けようとする。

エルピス・シズメ >   
「……裸コートもそれはそれでいやなよかんがするし、
 一張羅のものを借りるのも悪いから大丈夫。あとたぶん、僕用に用意されたものだし……」

 やんわりと断り、目の間の透明──透けているように見える浴衣と向き合う。
 意を決して衣服を抱える。

「ちょっと着替えてくるから、あっちむいてて?」

 そのまま端っこの方で着替え始める。
 浴衣帯なら一人でも着付けられる類だと着替え始めるが、あまり着ない衣装なので中々慣れない。

 第三の腕まで持ち出して懸命に着替えている。

『魔王』アスモディス > (ドヤ顔)
ご案内:「魔王様のダンジョン・序」に『空色の浴衣』エルピス・シズメさんが現れました。
ご案内:「魔王様のダンジョン・序」から『空色の浴衣』エルピス・シズメさんが去りました。
『空色の浴衣』エルピス・シズメ > 「やっぱはずかしい……」

 なんやかんやで着付けを終えたが、
 羞恥心でアスモディスの映像の後ろに隠れた。

 何故か欲ポイントも増えている気がする。

カエルム > 「うん…うん…?」

いや、どう考えてもこの状況おかしくない???
頭が痛くなってきた。眉間を左手で揉む。

エルピス・シズメ > 「えっと……えっと……?」

 視線を逸らす。
 カエルムの足元に大量の道具が落ちてる。

「コートの中にそんなに入ってたの……?」

 話題を逸らすことにした。

『魔王』アスモディス > 「にしし、かわいかろ?」

透明になって透過していく

カエルム > 「逃げた」

魔王サマの消えた方を指さして。
でもどうせ何処かでまだ見てるんデショ? 気配自体は消えてないし。

「まぁ、必要なモノばかりだから。重さはそうでもないよ、動きを阻害しても困るし」

今日はもう帰る、とのことなのでコートの仕込みアイテムは鞭のギミック以外はそのまま鞄に詰め込む。

「っていうか衣装以外になんか入ってないの」

改めて箱の中を覗き込む。流石に魔石が二個はちょっと…少なくない?

エルピス・シズメ >  
「あっ……」

 消えてしまったので諦める。
 袖を揺らしながら近づく。ひらひら。

「たぶん無いと思う。……お姉ちゃん、何だかんだでリソース足りなさそうに見えるし。このダンジョンも元気を取り戻すためのシステムなんだと思う。」

 姿を現すのも敵を出すのも最小限。
 言動からしても、『収益』を見込んでいる印象を受けた。
 よくも悪くも安全圏内。

「たりなかったら僕から出すけれど……」

 胸元から魔石を一個取り出そうと。

『魔王』アスモディス > 箱のそこにはブローチが入っていた、魔法抵抗(小)だ
『魔王』アスモディス > 「けち臭い事はせんわい、失礼じゃのう」

全く侵害なって顔で遠くに現れ

カエルム > 「あった」

ブローチを手に取り少しだけいつもより柔らかい表情。

「ま、そもそもその衣装は追加報酬だし」

その浴衣もなんだかんだで買い手はいなくもないだろう。…たぶん。ホントに?

「というワケでコレはボクの取り分ってコトで」

ニヤリ、と挑発するような笑みを向ける。

エルピス・シズメ >  
「あっ、お姉ちゃん。……?」

 元気そう?と思っている脇で物音がする。
 どうやら、カエルムが底に残っていた宝物を見つけたらしい。

「服に気を取られて全然気づかなかった。こう言う見落としって意外と多いのかな。
 ……取り分は全然おっけーだけど……カエルム君、こういう技術ってどこで身に着けたの?」

 多くのものが辿り着く常世島と言えど、ここまで特化した技術を身に着けられる環境はそう浮かばない。

 故に気に掛かったのか、何気なく尋ねた。

『魔王』アスモディス > 「まあ生きるだけならこの世界の『欲』で事足りるのじゃが、やっぱり魔王的本能、がの?」
カエルム > 「ん? あぁ。カンタンに言えば〝前の世界〟ってヤツ」

簡単にマモノが居て、冒険者が居て、ダンジョンがあって、といった説明をする。
…そこがゲームの世界で、自分はその中に生きる自己成長型AIであるという部分は敢えて説明からは除外した。

エルピス・シズメ >  
「前の世界、かぁ……異邦人さんなら、納得かも。
 お姉ちゃんとはまた違う感じはするけど……」

 簡単な説明で納得する。
 伏せられた事実は認識せず、異邦から訪れたのだろう、と認識した。

「と、とりあえず戻ろっか。
 お姉ちゃん、帰りってどうすればいいの?」

『魔王』アスモディス > 「ん、そこの扉じゃ」

なんかゲーミング発光する扉がある。

「来たゲートに戻るやつじゃよ、まあセーブされるから次はここから、じゃがな」

カエルム > 「目立つ」

扉に対する素直な感想だが言い方には棘がある。

「ヒトのハナシ聞いたんだし自分のハナシもちょっとはしたら? 魔王サマもそういうハナシ好きそうだし」

言うのは怖いが聞いて欲しい。…なんとなく、そういう雰囲気を察知した。

「ま、どっちにしてもその恰好のままってワケにもいかないし、さっさと帰ろう」

目に痛いキラキラ光る扉に向かった。

エルピス・シズメ > 「色々とゲーミング。」

 セーブ機能があると聞いて、そんな感想を返す。

「僕のこと? ううん、どっちにしても着替えて帰ろうかな。
 この服だと落ち着かないし……」

 思いもよらぬ発言に首を傾げる。
 意識的なものはないらしい。

「今日はありがとね、カエルム君。
 それと、アスモディスお姉ちゃんも。」

 扉に手を掛け、戻ろうとするか。

『魔王』アスモディス > 「んむ、またの、我が愛しき義妹弟よ」

手を振る

カエルム > 「ま、悪くなかったよ、魔王サマ」

機会があったらまたね、とブローチをホログラム相手に見せつつ扉をくぐる。

ご案内:「魔王様のダンジョン・序」からカエルムさんが去りました。
ご案内:「魔王様のダンジョン・序」からエルピス・シズメさんが去りました。
『魔王』アスモディス > 攻略状態がセーブされました、お疲れ様でした
ご案内:「魔王様のダンジョン・序」から『魔王』アスモディスさんが去りました。