2024/07/26 のログ
ご案内:「常世島神社/お祭り」にマトさんが現れました。
■マト >
旧暦においての七夕は8月である――
その為、7月後半から8月半ばにかけても七夕関連の行事を行っている場所もある
まぁ、それにかこつけて祭りを楽しみたい、という層も一定数いたりするのだが
島内の神社の一つで行われているこの夏祭りも、そういった旧暦関連の催しの一つのようだ
祭り自体の熱気にあまり変わりはなく、とにかく楽しみたい、という生徒も数多く参加しているようで
「さて、優希はもういるかな……?」
所謂フリルがついたゴス浴衣と言われる服に袖を通したマトもその一人と言ってもいいだろう
帯には桜の意匠が施され、太ももまで露出した足には帯とお揃いのベルトがされていた
友人曰く、キャットガーターというらしい
手の袖は足の露出度に比べるゆったりと広く、大きく、マトが動くたびにゆらゆらと踊り子の布のように揺らめいて
「此処は一応お祭りの外だけど……うん、熱気が伝わってくる、悪くない」
待ち人を入り口の鳥居の傍で待ちながら、そわそわと何度も境内……屋台がある方に目をやっているだろうか
ご案内:「常世島神社/お祭り」に風花 優希さんが現れました。
■風花 優希 > 風花優希が夏祭りに参加したのは、端的に言えば誘われたからだった。
友人にして、自身の『使い手候補』であるマト。
彼/彼女から数週間前から声をかけられて、今こうして祭事で賑わう会場までやって来たのだ。
とはいえ、此方は普段通りのラフな私服。
和服を着てくるのも考えたが、流石にしっかりしたものだと動きづらかろうと。
恐らくは、彼女が浴衣を着てくると予見して、そうすることにしたのだった。
「……おっと、少し待たせちゃったかな?」
そうして優希が神社にやって来た頃には、既にマトはその場にいた。
可憐ともいえる少々ラフな浴衣を、やはりというか纏っていた。
ともあれ、まずは軽く手を挙げて声をかける。
鳥居の傍にたたずむ傍へと、早歩きで駆け寄りながら。
■マト >
肩から下げているポシェットからスマホを取り出すかどうか悩んでいたころに、彼はやってきた
「……あ、優希、ううん、今来たところだよ」
ぱぁ、と文字通り咲くような笑みを向けて向き直り、マトもまたからんからん、と
何時もとは違い下駄の音を鳴らしながら近づいて
「ふふ、どうだい?まつりと一緒に買い物に行ってね、其処で選んでみたんだけど」
くるん、とその場で回る姿と楽し気な声色は、察するまでもなく彼女がはしゃいでいる事を伝えてきて
「優希はお祭りは結構行ったりするのかい?ボクは勿論初めてだからさ、何があるのかワクワクしてるんだ♪」
その様子はお祭りの屋台、そしてあなたとの『デート』がどれだけ楽しみだったかを物語っているだろうか
■風花 優希 >
どこかでレンタルしたのか、或いは買った浴衣なのだろうか。
それなりにそれが良い品であるのは一目で見て取れた。
「ん、それならよかった。
…なるほどね、あの子と…流石に目利きがいいな」
そうして言葉を交わしていれば、それが買ったものだとわかる。
名前が挙がった”彼”のことを思い返しながら、口角を歪めてそう称する。
「年に数回はボクも参加するよ。
だいたいは屋台でモノを摘まんだりするくらいだけどね」
「とはいえ、そこそこ長生きだからね。
祭りの楽しみ方はよく知ってるよ」
■マト >
「何時かお礼をしたいとは思うんだけどね、ふふ
実は海開きに合わせて幾つかバイトをしていてね、こういった服も買えるようになったという訳さ」
何処となく自慢げに胸を張って見せる、しっかりと自分で稼いで買ったものだという事も誇らしく思っているのだろうか
「屋台!うん、ボクも勿論楽しみにしているよ
海と同じで焼きそばとかもあれば、他にも祭りならではの屋台も幾つもあるとか
祭りの楽しみ方か、流石に頼もしいし頼りにしてるよ?じゃあ……えっと」
「すぅ……」
「よし、なら早速行こうじゃないか優希、祭りは永遠には待ってくれないからね!」
一度深呼吸するような仕草をしてから、あなたの手を取って境内へと向かおうとするだろうか
その手は緊張からか僅かに汗ばんでいただろうけれど、髪が揺れる度に華やかな桜の匂いが鼻をくすぐって
■風花 優希 >
「生活が安定どころか、服を買う余裕もできて何よりだよ」
かつて心配していたことは、今ではもう問題もなさそうで肩を撫で降ろす心意気だ。
ふわりと微笑み、その隣に並び立つ。
「祭りの規模次第だけど、本当に屋台は色々あるよ。
同じものでも屋台ごとにちょっと違うの売ってたりするしね」
そして、行こうという言葉にはその手を差し出し。
軽く握り返してから、その手に引かれていくのだ。
「あぁ、まずはどこを見に行く?
食べ物か、或いは射的や玩具や型抜きかい?」
■マト >
「バイトはいいね、人の役に立てるし、お金も貰えるし――」
人を助けるだけでなく、お金を稼ぐ、という行為に対しても喜びを感じている、それは健全な事だろう
そして買う内容がこういったお洒落である事も……そして、その理由もまた、ある意味で健全と言えるもので
きゅ、と握って貰えた手を少し握り返しながら並んで歩く
「……ふむ、食べ物と遊び、どちらかから選ぶなら、まずは遊びかな?遊ぶ時に一旦食べ物を置くことになるし
食べ物は出来るだけ出来立てを食べたほうが店の人も嬉しいと思うんだ」
あなたの質問に至って真剣な顔で考えると、そう結論付けて
「後はそうだな……射的は名前で想像できるけれど、型抜きっていうのはちょっと知らない響きだ」
最終的には型抜きに興味を惹かれたらしい
■風花 優希 >
「あはは…君にとっては労働は苦にはならなそうだね」
その辺りは被造物、流石にゴーレムといったところか。
案外と、普通の学生なら大変だとか面倒だとか言ってしまうものなのだが。
しかして、だからこそ健全だしwinwinなのなら良いことだろう。
「その場でペロリとしちゃわないならそうなるね。
なら遊べる屋台をさがすとして……」
希望はあるのだろうかと一瞬言葉を待ち…
「それなら型抜きでもやろっか。
ほらあそこにあるアレだよアレ」
クスリと笑いながら、手すきな片手で少し先の屋台を指さす。
大きく『型抜き』と暖簾に描かれた、如何にもな屋台だ。
■マト >
「一緒に仕事をした子とも仲良くさせてもらってね、帽子の店を紹介してもらってそこで夏用の帽子も買ったんだ」
今度見せてあげるね、と楽しそうにバイトの時の思い出を話す
ちなみに買ったのは白い麦わら帽、普段の薄水色のワンピースに似合いそうなものだ
「やろうやろう、あ、本当だ、見た所……うん?四角い……板?」
遠目から見ると、四角い色のついた手のひらサイズの板らしきものを売っている屋台に近づいていく
「之が型抜き屋台か、裏手にテーブルと椅子が沢山あるね、それと……おや、之はカタログかい?いろんな絵があるね」
どんな遊び何だろうと店と周囲の構造を眺めるマト
型抜きの作業に使うテーブルと難易度ごとのポイントを記したカタログを見つけて興味深げに眺めるだろうか
■風花 優希 >
「いつの間にやら、交友が広がってるねぇ…」
既に自分よりも知人が多そうだと。
冗談めかしながら屋台へと向かう。
色付きの小さな板、それが並ぶ屋台の前へと。
「ここで買って、あそこの机で型を抜くんだろうね。
んーと…色々形があるとのはみてわかると思うけど、
この板から、型を壊さずにその形で繰りぬけるのか…って遊びだよ」
そして、軽く型抜きについて彼女に教える。
カタログにも軽く、やり方講座らしきものが書かれていた。
「なんかお気に入りの形とかあるかい?」
■マト >
「ふふ、それでもボクの最初の友達は優希だけどね」
此方も楽し気にそう返す、実際、その縁が無ければバイトに精を出す事も無かった……かもしれない
「成程、つまり手先の器用さが問われる遊びなんだね」
型抜きに使う楊枝をしげしげと見ながらレクチャーされて
「形が難しい程高得点で、得点次第で商品と交換できる……面白いね、人によっては熱中しそうだ」
そしてお気に入りと言われてきょろり、と形の一覧を暫く見た後に
「……ないかぁ」
ぽそり、と小さく呟いてから
「じゃあ之にしてみるよ」
彼女は自身の髪飾りに似た花の形を選ぶだろう、難易度としてはそこそこ高そうである
■風花 優希 >
「そういうことだね。
器用さと、後は力加減かな」
少しでも力みすぎればあっさり壊れる。
それくらいに中々に難しいのが型抜きだ。
「……うん?」
一覧を見て、落胆の声を上げたのを見て首を傾げる。
「何の形を探してたんだい?
それも中々、難しそうな形だけど」
■マト >
「優希はその点慣れてそうだし、力加減は得意そうだけど」
ちょい、っと楊枝を構えてみつつ
いざ勝負……といった所で声をかけられ
「ぇっ……あぁ、えっとさ、雪の結晶の型を探したんだけど、やっぱり夏だからか見つからなくってさ」
他の店なら会ったのかもしれないが、どうやらここには無かったようだ
最も、雪の結晶の形を考えると明らかに初心者向けではない、というより上級者向けのものとなるだろう
――何故それを探したのかの理由はまぁ
「優希のイメージだと、最初に出てくるのはやっぱり雪かなって思って……」
そういう事であった、流石に説明するのは少し気恥ずかしかったらしく、型に視線を落とす頬が僅かに赤くなっていて
■風花 優希 >
「そうでもないさ、器用かといわれるとね」
精密動作が得意なわけではないと肩を竦める。
魔術の制御ならばともかく、肉体を動かすのはまた別だ。
「あぁなるほどね、でもあの形がすっごく難しいと思うよ?」
それはそれとして、彼女の言葉にはくつくつと笑う。
実にらしいというか、以前からまあ、そういう様子が増えていたから。
「……ま、そういう感じならうれしいけどさ。
あ、でもそれなら…ほら、こういうのもあるよ?」
そう言って、彼が手に取ったのは六角形の型抜き。
「雪の一番小さな結晶だと、こういう感じだし」
■マト >
「でも、少なくともボクよりはけーけん豊富だろう?」
何て笑って
「まぁ、そうだよね、でもせっかくなら……?
あぁ、確かに言われてみれば、うん、これなら何とかなるかも」
六角形を進められて、そっと手に取る、形としても初心者向けだろうし、ファインプレーと言ってもいいだろうか
「よし、じゃあ上手くできたら…… えーと、褒めてくれてもいいよ」
そう言って代金を払い、そっと六角形を型抜きしだす、さて、うまく行くだろうか――?(続)
*型抜きスキル、初心者向けの形なので51以上で成功 [1d100→44=44]
■マト >
結果、マトは彼女なりに頑張ったと言えるだろう、型抜きのやり方講座と優希のレクチャー
そのどちらも参考にしながら、慎重に、慎重に掘り進める
「よし、あと少し――見ててね優希」
だが、思うようにいかないのもまた、この手の遊びのお約束であって……
「…… !?」
パキッ、とあっけない音を立てて、最後の一辺に取り掛かっていたマトの型に罅が入る
「あぁ~~~……」
見るからにしょぼん、とした様子で肩を落とし、ひびの入った六角形を摘まむ姿が見られる事だろう
■風花 優希 >
「違いない」
全くもってその通りだと笑って頷く。
そのまま六角形の型抜きを手渡して、見守る位置に。
自身も一応、冷やかしにならないように同じものを買い取って。
「よし、それじゃあ一緒にやるとしようか」
褒める褒める、なんて軽く返し。
隣に座って型抜きをのんびり眺める。
片手間に、自身の型抜きを恐る恐るとやりながら。
「うんうん、ゆっくりやってればそう難しくは…って、あぁ~…残念」
パキリとあっさりと失敗したそれを見て、慰めるように背を撫でる。
■マト >
「後ちょっとだったのが余計口惜しいよ……之は、リベンジしたくなっちゃうね
成程、これが本で見た"沼に嵌る"という感覚なんだね」
唇を少しとがらせながら撫でられる、ゆらゆらと浴衣の裾を揺れしながら息をついて
残念さを押し隠す為か、そんな冗談っぽい事を言いながらあなたの型抜きに目をやるだろう
「仕方ない、じゃあ後は優希を応援するよ……!」
自分の緊張感が溶けたからか、少しリラックスした様子であなたの型抜きを見守るだろう
……その熱心に見守る視線と意気込みは、こういった遊びでは逆に邪魔になりかねない事は玉に瑕である
■風花 優希 >
「マトはガチャとかギャンブルをしちゃいけないタイプだねぇ」
リベンジに燃えるのはいいけど程々にね?
何て窘めながら型を抜く。
かりかりと少しずつ削っていく。
少しだけ違うのは、合間合間で小さな破片になるように、
細かに切れ目を作る形で型を抜いていること。
そのままうまいこと、ひとつづつ破片を取り除くようにして…
1d100 [1d100→79=79]
■風花 優希 >
「……ふぅ~、何とかうまいこといったかな?」
きれいに六角形に抜き出せば、伸びをするように髪をかき上げた。
■マト >
「むぅ、当たり付きのお菓子も確かに当たった事は無いけれど」
何て言いながら手つきなども勉強しようと観察――
しているように見えて、あなたの白い手先をただ見つめているようでもあり
「……おぉ、凄い、綺麗にとれたね!
流石優希……お祭りに関しても上級者だ」
ぱちぱちぱちっ、と両手で楽し気に拍手してあなたを労わって
ポシェットから取り出したハンカチでかき上げた額の汗などを拭こうとするだろうか
「でもボクも負けないよ、来年までには簡単なのならクリアできるようにしてみせるさ
それで、失敗したのは……あ、食べていいんだね」
と意気込みを語りつつ、かりかり、と自分の失敗作を齧って処理するだろうか
食べる際にちょーっとだけ惜しそうにしていたのはご愛敬である
■風花 優希 >
「簡単な奴ではあったしね。
流石に最初にマトが手に取った花のやつとかは無理だ」
バキバキと割れただろうとひらひら型を見せながら。
流石にこちらの汗を拭こうとする姿には苦笑して。
「特訓あるのみだねぇ。
まあこういうの、お祭りの時しかやる機会がないけど」
練習しようにもそんな機会はそうそうないと。
後片付けがてらに笑いながら、残った欠片を口の中に放り込む。
「さて、じゃあ次はどうする?」
■マト >
「むぅ、確かにあれは之より大分難しそうだ、それに
ちゃんとした結晶の形となったらプロレベル……っ」
そうそう出来る人もいなそうだよね、何て呟きつつ
「確かにそうだね、ならもっと沢山お祭りがあればいいのに、なんてね?
……そうだなぁ、ちょっとだけ口に入れたら余計にお腹が減っちゃった、何か食べないかい?」
「出来ればお祭りの屋台と言えば、って食べ物がいいけれど……優希は何かいい案あるかな」
そう言って立ち上がり、またあなたに手を伸ばして微笑む
失敗こそしたが、それよりもあなたと一緒に祭りを回れることがきっと嬉しいのだろう
■風花 優希 >
「ほんとにうまい人は氷の結晶でもできちゃうんだろうねぇ」
居るにはそういう人物も確かにいる。
まさしくプロだよね、などと頷き返し。
「あはは…毎日がお祭りだと、ありがたみがね。
こういうのは、たまにしか無いからこそ楽しいのさ」
「で、食べ物かぁ…
甘いのとガッツリ食べるの、どっちの気分だい?」
■マト >
「ちょっと見てみたいね、動画サイトとか見たら上がってたりするかな」
何て雑談しながら歩くのもまた楽しんでいるようで
「むぅ、そういうものかな、祭りは偶にだからこそ楽しい、と……毎日やりたい事もあれば、偶にだからこそいい事もある、奥深いね」
うんうん、とあなたの言葉に頷いて見せつつも
「まぁ、こういう時間なら毎日だって過ごしたいって思っちゃうけど……
んー、その二つで選ぶならガッツリかな?何だかいろんなところからいい匂いがするから結構お腹もすいた気がするよ」
軽くお腹を摩るようにして見せて
■風花 優希 >
「新鮮味や希少性があるからこそ、ありがたく思うのさ。
当たり前のようにそこにあったら、ここまで賑わってないよ」
その日だけ、特別な一日だからこそ。
より心を動かされるし、楽しもうと人はするものだ。
「まあ、毎日でも楽しいことがあるのはその通り。
じゃあガッツリと、お好み焼きか焼きそばか、適当にさがしてみようか」
手を取りながら、また立ち上がって歩き始める。
気ままに屋台を見渡して、珍しいものか気を引くものがないかと。