2024/08/31 のログ
ご案内:「委員会街 風紀委員会本庁」に奥空 蒼さんが現れました。
ご案内:「委員会街 風紀委員会本庁」にDr.イーリスさんが現れました。
■奥空 蒼 >
ぐるんぐるんぐるんぐるんぐるんぐるんぐるん
■奥空 蒼 > 冷房温度、18℃。
風紀委員庁の一室にて、
蒼いのは回転いすにすわり高速で回転しながら
待ち人を待っていた。
若干
友人と喧嘩した後のような妙な気まずさを抱えながら。
■奥空 蒼 >
ぐるんぐるんぐるんぐるんぐるんぐるんぐるん
■Dr.イーリス > バタン!
■Dr.イーリス > 勢いよく扉を開けた。
「蒼先生、お迎えにあがりましたよ! さて、お仕事にいきましょう」
破壊神を高速回転させているいすに歩み寄る。
「《品神隠》さんを捕まえにいきますよ!」
がしっ、といすの回転をとめ……れない。
「回転、速いです……! わわっ!! のわっ!!」
振り回されて、壁に軽く激突。
■奥空 蒼 > 「よく来たね、イーリス」
ぐるんぐるんぐるんぐるんぐるんぐるんぐるん
「ふっふっふっ」
「どうだい」
「目に求められないだろう」
ぐるんぐるんぐるんぐるんぐるんぐるんぐるん
「さて―――」
壁に飛んでった彼女を見ながら―――
■奥空 蒼 >
「破壊神ルーレットだッ!
私を正面で止められたらお仕事に行こう!」
■奥空 蒼 > (まあ、どっちにしても行くけどね)
(なんていうかこう)
(気まずさを誤魔化してる、だけー)
■Dr.イーリス > 「……い、痛いです」
壁に激突したイーリスが立ち上がる。
「……仕方がないですね。では、僭越ながら……」
イーリスは、ボトル型のメカを取り出してコロコロと大回転する椅子に転がす。
そしてスマホを取り出して、操作する仕草。
床に転がったボトルから足が生えて椅子のレッグフレームをつたい、やがて座面の裏に設置された。
ボトルから強烈な空気が噴出され、その推進力により椅子の回転力が増していく。
やがて、一秒間に三百回転はする程の速度となった。
「椅子に回るのが楽しいのでしたら、さらに面白くしてみました! 《ボトル型自動装着空気推進エンジン》の実験がこのような形で出来てよかったです」
そう口にして、楽し気に笑った。
■奥空 蒼 > 「おい。」
ぐるんぐるんぐるんぐるんぐるんぐるんぐるん
「おい。」
ぐるんぐるんぐるんぐるんぐるんぐるんぐるん
ぐるんぐるんぐるんぐるんぐるんぐるんぐるん
「おい。」
ぐるんぐるんぐるんぐるんぐるんぐるんぐるん
ぐるんぐるんぐるんぐるんぐるんぐるんぐるん
ぐるんぐるんぐるんぐるんぐるんぐるんぐるん
ぐるんぐるんぐるんぐるんぐるんぐるんぐるん
■奥空 蒼 >
「なァァァァァァァにやってんだイィィィリィィィィス!!!!!」
「ルーレットを!」
「止めるんだよッッッ!!!」
■奥空 蒼 > 「ンァーーー!!!!!」
ぐるんぐるんぐるんぐるんぐるんぐるんぐるん
破壊神は回る
1秒に300回
蒼髪が振り乱される
めっちゃ回る
筆舌に尽くしがたい
■Dr.イーリス > 「凄く回転してますね。これだけ回るなら、実験成功ですよ! 破壊神様でなければとても危険な回転力なので、ちょうどよかったです」
とても笑顔。
実検成功で、ぱちぱちと手を叩いたりもしている。
「安全機能も搭載しておりまして、椅子に座っている蒼先生が『とまれ』と叫べば止まりますよ」
凄く回転してきけんなので、ちゃんと安全機能は搭載されていた。
それでも危険な回転力だけど。
■奥空 蒼 >
「―――《理解と死》」
一面が、蒼黒に暗転する。
■奥空 蒼 > そして、明転する頃には、
手を叩くイーリスが超回転する椅子の上に。
蒼いのはイーリスが立っていた位置に。
まるで手品のように入れ替わる。
―――本来は別の使い方をするんだけれど。
―――入れ替わった事を 「理解する」 時には 「死」 んでいる素敵な魔法さ。
―――今回は入れ替わりにしか使ってない。
―――でもあの回転下手したら死ぬか。
―――いやこれ普通に死ぬわ!!!
ってことで。
―――よし。
―――もう一個面白手品を披露しよう。
―――椅子周りの"動"の概念を丸ごと破壊する"停止"の領域を敷いておいたのさ!
―――やばい回転はまるで"何もなかったように"ぴったり。
で
だ
こいつイーリス…!
「破壊の神を"実験材料"扱いとは中々いい度胸ね?」
■Dr.イーリス > 蒼先生とイーリスの位置が変わった。
破壊神なら耐えられそうな大回転。
だが、イーリスの身体能力は外見から想像できる程度のものでしかない。
「へ……?」
きょとんとするイーリス。
そのまま回転していたなら、イーリスはお仕事前に瀕死の重傷になっていらだろう。
瀕死で済むのは、イーリスは身体能力が低いながらある程度丈夫だからである。
だが、回転が止まっていたので事なきを得る。
イーリスは、場所が変わって椅子が止まった、という事を瞬時に理解。
「破壊神ルーレット、無事に止まりましたよ。さて、お仕事に行きましょうか」
蒼先生に微笑んでみせた。
「蒼先生、この前ご連絡をくれた時に私に申し訳なさとか感じてないかちょっと心配していたのですが、いつもの調子の蒼先生に戻ったようでよかったです。私もなんだかんだで、破壊神様と仲良くしたいという事でこんな事やってしまう人間です。実験材料、というより椅子を止めるゲームの遊び相手ですね。ついでに、結果として破壊神様が良い被験者になったのは確かではございますけどね」
実験、というのは一側面。ルーレットを止めるために、実験というのを強調してはいたが。
イーリスなりに、破壊神ルーレットを止める蒼先生のゲームに乗ってみた。
力技では止まらないので、あえて回転力を増やして蒼先生の手で止めてもらう、『北風と太陽』の物語を思わせる作戦である。
■奥空 蒼 > 「―――あれ。」
よく考えるとあれだ。
これは。
私は"ゲームに負けた"のでは?
「―――なあんだ。」
「仲良くやりたいのは変わりないからね、ああよかった。」
実はちょっと心配してたんだよね。
本音言うと。
「私も―――」
「こないだのこと、誤魔化したくって。ああ全く…!」
結局言葉にしてる時点で、誤魔化せてないんだけどさ。
■Dr.イーリス > イーリスは椅子から立ち上がる。
そして、ボトル型の空気推進エンジンを取り外した。
ボトルが破裂していた。無茶な回転力すぎたらしい。
「蒼先生のゲームに乗ったためとは言え、凄く椅子を回転させてしまいましたからね。お怪我はないでしょうか……?」
調整をミスしてもし蒼先生にお怪我をさせていたら、という心配で眉尻をさげつつ小首を傾げる。
「ふふ。蒼先生と仲良くするなら、私も破壊神様の事をもっと理解しなければいけませんね。《ボトル型自動装着空気推進エンジン》も、蒼先生のゲームで遊ぶならこれぐらいなら大丈夫でしょうか……という手探り感もありました」
実験と言っても意味は色々。蒼先生がゲームを仕掛けてきたなら、これぐらいなら使っても大丈夫かな、という威力調節など。
普通の人間相手では使えない。
「私も……あまり破壊神様の事を理解できていないようなお返事を返してしまっていたかもしれないですからね。作戦上の意味もなく恐怖を与える……みたいな事、あまり考えた事もないですし……」
■奥空 蒼 > 「大丈夫、邪神ってのは強いのさ。
ああ、そう……わるいね。悪気があって私で人体実験したわけじゃないんだ。
なら、むしろ、嬉しいよ…。」
なんかさ、もしかしてお互いを"知らなさすぎる"んじゃない?って思うんだ。
そういう意図があったなんて、知らなかった。
この間のメッセージだってそう。
彼女について、何も知らなかったんだ…。
そして、それは彼女から私へも同じなんだろう。
彼女は天才的頭脳を持つと言えど全知ではないし、
私は破壊を司ると言えど全能ではないのだから。
んぁー…
てれくさ
「恐怖を与えるメリットについて、説明してなかったね。」
「もちろん私の想いを喰いたいのもある」
「でも」
「破壊の神の神罰への恐怖は、それ自体が悪い事への抑止につながる」
「衆愚が悪を成す事への罰を噂し、恐れる事で、罪への戒めとなる」
「どう?」
改めて、恐怖を煽るという事へのメリットも伝えよう。
もっとも、彼女の知能で恐怖を煽るならどうするか、という事に知的好奇心もあるけれど。
「ところで。」
閑話休題。
「《廃品神隠》の体内にメカを仕込んだんだったね。
…反応箇所、"複数出てた"んじゃない?」
「実は事前に調べたんだけど、刑事課によって過去3度逮捕されている記録がある」
「にもかかわらず、まだ活動している。尻尾切って"逮捕されたこと"にして、影の中で動いてるんだね」
ガラになく真面目にまとめた資料の紙束を手渡す。
「つまり相手は恐らく"人間ではない化け物"で―――。」
「空間転移以外に、"体を複数に分離する能力"がある。」
「さーどうしよっかなー…っと」
意地悪さを持った、笑顔。
「やってる感出すなら1個捕まえて終わりで良いんだけど。」
「そんなの嫌だよね。」
■Dr.イーリス > 「なら、よかったです。想定していた通りではありますが、破壊神様はとても丈夫でございます」
安堵するように瞳を細めた。
「私は科学者として……誰かが苦しむような非道な人体実験は嫌いですね……。踏み越えてはいけない非人道というのはあります……。椅子の回転を止めてもらうための挑発ではありましたが、私も少し言い過ぎたかもしれませんね。ごめんなさい」
椅子をとめてもらうため、ひいてはゲームを楽しむ一環のつもりではったけど、実験成功で手をぱちぱち、というのは挑発としてやりすぎたかもしれない。
ある程度ムッとしてくれた方が、イーリスに申し訳なさを感じてそうな蒼先生の気分も晴れるのではないかな、とは考えていた。でも、もう少し蒼先生に気を遣った挑発の仕方はあったかもしれない、と反省。
蒼先生の事をもっと知らなければ、だ。
「なるほどです。抑止のために恐怖を与えるというのはとても合理的ですね」
こくんと頷いてみせる。
「そういう事でしたら、人間の“駄作”をお聞かせしますね。恐怖というのは、安心感を覚えた直後というタイミングが最も強く感じられやすいです。つまりは、《廃品神隠》さんを物理的に追い詰めつつも、空間能力による逃げ道を与えます。その空間能力で飛んで自分は助かった、と感じた時に蒼先生が究極の恐怖を演出するのが有効だと思いますよ。今回の件だけでなく、色んな場面でこの手法が使えるかもしれませんね」
そう口にして、微笑んでみせた。
ずっと恐怖を与えるのではなくて、緩急をつけて、まずは追い詰めてちょっと恐怖させる。逃げ道を与えて心底安堵している時に、がくっと陥れるように強烈なる絶望をつきつける、という流れ。
単に恐怖を与えるだけではなく、抑止のためという蒼先生からの合理的な理由がいただけたので、イーリスはそれに応じてみせた。
「……そうですね。妙な事に、反応箇所が複数。とてつもなく厄介な相手でございますね。分離能力、加えて精神に干渉までできるという事になります」
こくん、と頷く。
「無論、解決に導くとなれば全員の確保になりますよ。《廃品神隠》さん一体あたりの直接的な強さはどれぐらいなのかは分かっているのでしょうか?」
刑事課が捕まえたという事は、強さも大方把握していると踏んでの質問。
■奥空 蒼 > なんか……お互いちょっと認識がずれているっぽい。
常世島だから、みーんなみんな違うのは当たり前なんだけど。
この子も私も"確たる譲れぬ自分を持っている"が"人の情"を知っているから、
こんな事があるようだ。
謝られたならちょっとまた気まずそうに、いいよーって手を振った。
「……なんだ、考えてきてくれてたんだ?」
意外だったみたいだ。
蒼いのは少し瞬く。
「逃げられたと確信できた後に仕掛けるようにしてみるってのも、良いね。落差、緩急。
空間転移の使い手なら、逃げる事も容易かな。なら…封鎖した後敢えて一か所だけ抜け穴を置いておくか。
そこで、空から隕石でも振ってくりゃ怖いかな。いや、…待てよ。」
「ちなみに私は相手の用意してきた手札を全部0秒で砕いて心を折るってのを考えてたんだけど。
これは今回はお預け。」
悪戯っぽい笑みは続く。
「ああいや。精神干渉だけは――出所不明。多分他の奴が絡んでるかも。今それは良いか。
強さは…1体は私にとっては大したことない。指を鳴らせば即投獄出来るくらいだね。
ただし、一般的な刑事課員がやりあった場合は、
空間転移陣の入り口を踏めば即死する。出口を踏めば湧き出す飽和攻撃に晒される。
それで捕縛に失敗したという報告が上がってるね。
今までの逮捕履歴はいずれも強異能者によるものだね。因みにもれなく全部脱走されてる。
次捕まえるときは超常能力は全て破壊する予定。」
資料を手にいつになく真面目に敵情を語る。
一人なら別に良いんだけど、将来有望な彼女に体験学習ってわけだね!
「こいつらを一か所に集めるか」
「こいつらの居場所を一気に叩くか」
「ふむ」
思案。
「―――自分は"逃げられている"と思っている分離体が突然、同時に叩かれたなら。」
■奥空 蒼 >
「究極の恐怖に出来るかな?」