2024/10/31 のログ
■雪城 涼子 >
「あ、え、ええ。いいの、気にしないで。
……こほん。お気になさらず。」
慰められてしまった。
しかも、思わず素まで出してしまう。
いけないいけない、落ち着いて。
「ん、まあ……そうですね、はい」
こうして慰めてくれるお客さんにいつまでもネガティブなことを言っても良くない。
何なら、別に卑下しているわけでもないので気を取り直して……
「はい、どれも自信を持ってお出ししております。
そうですね……あえていえば柚子胡椒辺りまで来ると、お酒のおつまみになさるお客様もいらっしゃいますね。
七味の方は……そうですね、スパイスが入っている、と思っていただけると想像がしやすいと思います。」
なお、自分もたまにお酒と一緒に……とかやるんだけれど、それは流石にちょっと言えない。
そもそもお客さんは普通に未成年っぽい。
大人として、お酒の道に進ませるのは良くないと思う。
「気になるお客様もいらっしゃいますし、ちょっとした試食はご用意できますよ」
陰に置いてあるタッパーを取り出し、中身を見せる。
クッキーやケーキをいくらかに分けたものが見える。
「犬用ケーキ、ですか……栄養価の問題で、あまり食べさせられないだけで人間用でも……でも、うーん……
特注とか……」
少し考えてみる。
流石に、犬用ケーキそのものの用意は……
「あ。
えーっと。本来犬用、ではないんですが……
アレルギー対応用のケーキでしたら、それらしいものにできるかもですね。
ただ、お腹いっぱい食べさせたい、となると……どうしても甘さ控えめ、というかほぼ自然の甘さのみ、みたいなものになってしまいますが……」
小麦を使わない、砂糖も使わない、みたいになる。
人工甘味料などはもってのほか。
となると、本当に”素材の味”みたいになってしまう。
それはそれで、味わいは在るけれど……
人が食べたら、ケーキ?ってなるのは否めない
ただ、お客さんの雰囲気から分かち合いたい、みたいな感じも見えるのでこれが正解なのかな
■水仙 倫太郎 >
「……ま、そうだな。
"店前"だもんな。アンタのそのプロ根性、流石だぜ」
会話に耽けこんでいるが此処は出店でも店前。
あんまりとやかく素人で、客の自分が言うべきではない。
彼女の素っぽさも敢えてスルーし、その機敏に合わせた。
お店の看板ガールには笑顔が似合ってるぜ、とサムズアップ。
「あー、塩っ辛さが?うーん、未成年だからわかんねぇけど、
なんか酒のツマミって大体そういう味だモンな。
悪い、俺酒飲むの法律的にちょっとやべーからさ……」
ちょっとしっくりこなかった。
ご推察通りの未成年なので申し訳無さに軽くペコペコ。
見た目の割に結構そういうヤンチャはしないタイプ。
「でもそういうのだと襲の好みじゃなさそうだなぁ。
やっぱビターなケーキとかのが合うか?お茶とかとセットで?
……お、いいのか?悪いね。いただきまーす!」
軽く片手で会釈をして試食品を摘む。
ポリ……ポリ……。
「んん……色々あるけど、これがさっきの……。
うめーけど確かに襲が好きそうじゃねぇなぁ、柚子胡椒」
「まぁ海のカニとかボリボリ食ってるようなわんこだけどな。
やっぱ無理言ってるよなぁ……あ、でもそういうの出来んの?」
食いついた。ぐい、と大きな体が涼子に詰め寄る。
確かにそういうのならある意味犬でも食べれるのか。
素人の自分にはない目線だ。ほほー、と感心の声を出し、
パン!と目の前で両手を合わせる。
「別の店で買うのもありだけど、
同じもの食うなら同じ場所で合わせたいからさ。
ソイツも一緒に売ってくれたりしねぇ?」
■雪城 涼子 >
「さて、ええっと」
気を取り直して気を取り直して
大人の余裕、大人の余裕……こほん
「ああ、もちろんお酒と合わせて、というお話ではないですよ。
ただ。ええ。お察しの通りちょっと塩辛さが強いのは確かですね。
……あら、そうですか。では、チョコケーキの方にしますか?」
そうは言いながらも、食べてもらう。
なんにしても、味を知ってもらう機会は多くあったほうがいい。
そうすれば、販売機会も増える可能性もあるし
「では、七味も微妙でしょうか。スパイス系ですけど……うーん。
こちらのチョコレートケーキはどうでしょう?」
つまようじに小さめに切り分けた物を刺して出す。
ビターというよりは、濃厚なコクと控えめな甘さ、それをナッツ成分でまとめてお出しする一品である。
これもワインとかウィスキーとかと合わせても美味し……こほん
「大きめのワンちゃんですからね。
……ボリボリ?甲羅ごと……? それは、だいぶ豪快な……」
でも、この学園ならそれくらいの子がいてもおかしくないかな。
思ったよりも強いかも知れない。
「わ……はい。もちろん、あるものはお売りできますよ。
そのための商品ですし。」
牛乳アレルギー、小麦アレルギー対応のケーキにすればいいだろう。
ちょうど、砂糖も不使用、みたいな限界挑戦ケーキの試作もいくつかだけ持ってきてたし。
「ただ、見た目は地味かもしれませんけれど、いいですか?」
サツマイモとか野菜ベースでクリームも使わない、となるのでどうしても華やかさに欠ける。
どちらかというと枯れた色合いのケーキを出して見せる。
■水仙 倫太郎 >
七味の方も軽くパクリ。
……このツーンとする感じ、実際スパイシー。悪くない。
「ウメェけどかれー!俺は好きだけどアイツはどうかなぁ……。
んー、そうっすね……甘いのは得意じゃないけど、こってり、っつーか……」
「ラーメン、好きなんだよな。
多分そういう感じの濃いめさ……?」
気づいたらラーメン食ってるイメージ(偏見)
それでいて結構こたつむりだし、意外と偏食か?
思い返せば恋人に甘々な倫太郎。甘やかしすぎたかもしれない。
ちょっとは、とすれば何とも言えない表情。
「ウッス、ゴチになるっす!んむ……お、なんか濃厚。
それでいて甘いって感じしねーし、いいな、コレ!」
確かにこれなら結構ウケが良いかもしれない。
激甘ってわけでもないし、此れくらいビターのが好きかも。
流石は星5の店。さっきのクッキーといいバッチシな味だ。
気づけば勝手にポリポリ食ってるからちゃっかりしてるぞコイツ。
サムズアップしたって場合によっては許されないぞ。
「かるーく調理はしたんだけどな。それでも甲羅ごと言った」
でも動物ってそんなものだと思ってる。
そんな豪快なことなのかな、と首をかしげた。
超でかい(ガチ)から力強くて当然かもしれない。
「お、おぉ……思ったより地味だな。色付け……って、むずかったりするのか?」
見てみると思ったよりも地味。
いや、決して不味そうってわけじゃない。
普通のケーキに比べるとどうしても華やかさに欠ける。
むむむ、とにらめっこしながら一応、と頼んでみる。
どうせなら外付けでも華やかさを……。
料理はからっきしだからわからないけれど、どうだ?
■雪城 涼子 >
「なるほど、そういう感じですか……
やっぱり、チョコケーキが良さそうな感じですね」
ふむふむ、と考えながら頷く
犬用ケーキもそうだけど、砂糖って結構強い。
それをどこまで加減して使うか、みたいなのがキモだったりする。
チョコもやりようによっては濃厚さだけを表に出すことも出来るわけだ。
まあやりすぎると美味しくないんだけれど
「美味しかったなら何よりです。
甘いのが良ければ季節のタルトなんかもあるんですが……
今回は良さそうですね」
なんならかぼちゃ系も行ける。
秋は実りの季節。お菓子も色々出来るのね。
「うーん……素材の色がどうしても、黄色だったり茶系だったりしますから……
色を乗せるとしたら、クリームをのせるか着色料になっちゃうんですよね。
ワンちゃん用だとどちらも、ちょっと難しいところが……」
とはいえ、できれば要望に答えたい気持ちもある。
なにがあるか……
「天然の着色料、はある……うーん。
そうしたら、なにか飾りを足すか……というところでしょうか?
たとえば、骨っぽい飾りとか」
■水仙 倫太郎 >
「あ、骨っぽいのいいね。採用!
ヘンに色をつけるよりかはその方がっぽい気がするしな!」
流石はプロ。良いこと言う。
天然の着色料は言い淀んだ感じ、
あんまり良くない雰囲気っぽい。なら、プロにお任せだ。
「にしても着色一つにとっても色々あんだな……。
勉強になったぜ。あ、クリームはちょっと乗せといて欲しいか、な?」
ちょっとクリームまみれのフォルティ。見てみたい。
ふんふん、とメモを書きながらとりあえず品を揃えていく。
「じゃあ、そのチョコケーキと……あ、タルトもほしい!
後ショートケーキと、チョコとそこのかぼちゃの奴と……」
どんどんと買っていく。
何せ部員は夜の活動も出来る奴等だけじゃない。
とにかくあるだけあったほうがいいに決まってる。
こういうのの金に糸目はつけないものだぜ。
……あれやこれやとやってたら結構な量になってしまった。
「お、スゲェ。両手に翼みてぇでよくね?」
手提げ袋がてんこ盛りになったぞ!
勿論お金はキッチリ払っておいた。
こう見えてちゃんとバイトで稼いでるし大丈夫だ。
代わりに今月の単車改造パーツは……我慢……!
これも部員と彼女の為だ。
「助かったぜ涼子。今度どっか遊びいかね?
……って、やべ!もう時間だわ。悪い、俺そろそろ戻るわ!」
「またな!なんかカラオケとかいこうな~!」
そんなこんなで慌ただしく返った後は、
今度は部員たちと慌ただしいパーティーがあったとかなかったとか。
ご案内:「菓祖祭 出店」から水仙 倫太郎さんが去りました。
ご案内:「菓祖祭 出店」から雪城 涼子さんが去りました。