設定自由部屋です。常世島内であるならご自由に設定を考えてロールして戴いてかまいません。
また、ここでは回想的なロールも可能です。ですので常世島の外でも構いません。しかし、あくまでメインは常世島の内部でお願いできればと思います。
その他常世島内の特殊な場所や、シチュエーションなどにご利用ください。
参加者(0):ROM(1)
Time:02:26:15 更新
ご案内:「学生通りのどこか」からシャンティさんが去りました。
ご案内:「学生通りのどこか」からノーフェイスさんが去りました。
■シャンティ >
【一時、閉幕】
■シャンティ > 遠くを見ていた女が
あなたの方を向く
「なにもない女は、美しいものには、なれなかったのです」
■シャンティ > 「……………」
沈黙
いつも笑ってばかりの女が
いつもはぐらかしてばかりの女が
只々、黙って、其処に居た
まるで、彫像のように
まるで、凍りついたように
微動だにもせず、語りもせず――
どれだけ時が過ぎたか
ほんの一瞬だったかもしれない
一時間が経過していたかも識れない
その後に
「……つまら、ない……物語、よ?」
女は口を開いた
■ノーフェイス >
身の丈にあった生き方。
彼女は彼女自身をわきまえている。
……そう、言いたいように聞こえた。
その森に踏み込んで、時に膚を切られながらも、常々。
欠けて、失くした彼女に、これ以上なにを求――
「共感」
視線を向けた。
そういう瞳だ。言葉より燃えていた。
「憧憬、そして夢想」
あのとき。
――とられた、と感じて歪んだ心が。
とらえきれなかった部分。
「だったよな」
時計の音すらない場所で。
「教えてくれないか」
じきに針が終わりを指し示すなら。
「灰のしたには、なにが眠っているの」
すぐ間近、傍らに、相手をみつめた。
恥。終わるべきもの。
自分が――意図せずして永らえさせてしまって。
終われなかったものが、ここにいるのか。
■シャンティ > 「あは、あはは、ふふ、ふふふふ、あはははは」
わらう 笑う 嗤う
女が、笑った
強い 強い 意志
曲げず、折れず
夢を騙るのではなく、野望のままに燃える理想を抱く言葉
嗚呼、なんと輝かしいことか
「そう、ねぇ……
私、が……見た、物語、の……中、では……とて、も……良い、線……だわ?」
まだ、噛み締めていられる
どこまでも、しゃぶりつくせる
その意味では、存在としては大きいのかも識れない
それより、なにより
「あの、場所を……貸し、た……の、だ、もの。
あれ、は……本当、なら……終わった、モノ……
終わる、べき、モノ……私、の……恥」
本当であれば、跡形も無くすべきだった
それが、終わるということ
それすら、できなかった。自分の恥ずべき過去
「……?
ええ、そう……ね。
いつもの、ように……変わ、らず……に。
平穏……と、いう、の……かし、ら?」
それが、自分の生き方なのだから
それが、自分にふさわしいのだから
■ノーフェイス >
「…………」
沈黙ののち。
「胸に抱いた造花になぐさめてもらう日々を過ごすのか」
…………絞り出すように。
吐き出した。
「――そのあとも……?」
■ノーフェイス >
「辿り着くために……でも、辿り着いたら、またその先へ。
理想は追いかけることに意味があるんじゃない。
……実現するために生きなければ、意味がない」
――自分の生にも。
そして、野望にも。
夢の残骸に成り果てる可能性を、常に孕みながらも。
ショットガンをくわえるのは、ごめんだ。
「そのあと……?」
首をかしぐ。
「思ったより、キミのなかでおおきい存在になってたのか、ボクは」
まえをみた。
すこしばかり、気になった部分だ。
数多くある娯楽のひとつ。そんな程度かと。
そうあることを望んでいた。ノーフェイス。本当の名ではない。
記号的なものを求めたのは個人という実像を他人に与えないためでもある。
「……………」
考える。
すこしだけ、息を吸って、吐いて。
そして。
「……これからも、変わらずに」
―――息を吸って。
■シャンティ > 「そう、ね……贈り、もの、は……
あなた、が……羽ばたく、とき、が……いい、か、しら……ね?」
くすくす、と女は笑った
何かを、考えついたように
「それ、と……先、ゆき。
あなた、が……あなた、の……道を、行く、のは、ええ。あなた、の、自由。
その、あと。私が、どうする、か……これ、は……考え、ないと……だ、わ?」
熱を 輝きを 失ったのなら
他の光を、曇らせるのか、輝かせるのか
それとも、はたまた
「そう、なる、と……あの、舞台、の……こと、も……考え、ない、と……ね。
そろ、そろ……」
ほんの少し、遠くを見るように
■シャンティ > 「ふふ。私、は……ね。
大道具。舞台、を……整え、るの、が……オシゴト、な、の」
それは、演劇だろうと、人生だろうと変わらない
ただ、そこに酌むべき物語があったのなら――仕事をするだけだ。
それが、外野である自分の仕事
「たとえ、たどり、つけな、かったと、して、も……
いい、え……一生、つかめ、なか、ったと、して、もぉ……
あな、たは……星、を……求め、る、のだと、思う……わ
だから、幕が、上がった……それ、だけ……の、こと。」
演者が演じなければ、始まらないように
人生も、進もうとしなければ停滞するだけ
それはもうよく知っている
幕開けとなり、つかめるものをつかんだのは演者の功績なのだ
「……そう、ね。」
一つは、語るべくして語ること、だろう。
もう一つは?語るべきことだろうか。
今、この時に?
■ノーフェイス >
「どうだろう」
天井を見上げた。
熱はあった。熱しかなかったといえた。
何をするにも自分ひとりでは足りなかった。
だから求めた。最初は場所を。そこに誰かがいることは想定の外だった。
「必死だったのは確かだよ。
どうすればいいかなんてよくわかってなかったからな」
なにひとつ保証のない旅だった。
これから先どうなるかわからなければ動けません、
と言っていたら、なにもはじまらないことが確かだった。
「こんな場所に辿り着くなんていうのが、そもそも予想外だったし。
……望外のことも、もちろんあった」
たとえば、と横目。
それこそ。
「ただ、そうだね。……そうだ。
魂の羅針は、ずっと理想を指し示してた。
それは間違いなかった。それを確かに、強固にする時間だったかな」
磨き続けた。研ぎ澄まし続けた。
……それは、それだけで終わることもないのだ。
突き立てなければならないのだ。
「語れるのなら」
ふたつ。
餞は、ともかくだ。
もらいすぎているくらいだから。
「キミのことは、気になるさ」
■シャンティ > 「ふふ、いい、わぁ……それぇ……あ、は」
物語が好きだ
他人の人生が好きだ
輝いていく姿が好きだ
濁っていく姿が好きだ
この先の、この相手の人生はどうなっていくのか――
ああ、楽しみで仕方がない
どちらにころんだとしても
「なんに、も……ね、え?」
くすくすと笑う
くつくつと笑う
そんなことはありえない そんなことはまちがっている
だって
「あなた、には……熱、が……あったの、では……なく、て?」
理想とも 夢とも 人は言うかも識れない
その、ただ一つ輝ける何かを追いかけようとする、その意志
「……あ、ら……聞き、たい……の?
どう、しよう……か、しらぁ……」
小さく、首を傾げる
此処で、語るべきことか
物語の些末ではないか――けれど
「そう、ねぇ……ふた、つ……
ひとつ、は……あなた、への……贈り、もの……
ひとつ、は……私、の……先
その、ていど……よ?」
■ノーフェイス >
彼女に語った理想を実現するなら。
その必要がある。それだけの話だった。
眼を輝かせはしない。ただ、切符を手にしただけ。
価値を示したがゆえの。
「…………」
視線を横目に。
そのあと、ソファのうえであぐらをかいて。前をみつめた。
「キミには感謝してる」
ふ、と息がこぼれた。
ほんのわずか。ほんのわずかな時間。
十代半ばからすれば、長過ぎるほどの。
「ボクにはなんもなかったから」
あの劇場なんて、大きすぎるくらいの。
でも、――――。
「…………」
考える。
自発的な意思。
言葉は告げず、あなたのほうを向いた。
その言葉のつづきと、奥意を、うながした。
■シャンティ > 「ああ――」
小さな吐息が漏れる
なんとなく、想像はしていた
なんとなく、予想はしていた
その、言葉
この相手は、そういうことをする存在だ
だからこそ、見つめていたいと想ったのだし
「そう、なの……ね。
それは……相談、しないと……よ、ねぇ……」
そして、右……はやめて、左の手の人差し指を唇に当てる
何かを思案するように……
「な、ら……私、も……考え、ない、と……か、しら」
ぽつり、とこぼした