2024/08/26 のログ
海藤 宗次 >  
「ああいう仕事って…まあ、ここじゃあんまり大きな声で言えん仕事だけどな」

最終的に語るに落ちた。
この堅気の店で物騒な話はなるべく小声でしたいという時点で本当に最低限の善悪は持ち合わせてる

「い、いやと、友達多いねん。だってこんなコミュ力だってあるんやぞ」

あからさまに動揺する。
そういえばあんまり遊びに誘われん気がする…!こんなにフットワーク軽いのに。
逆にウザ過ぎて煙たがれてることに気が付かない

「まあ、不良漫画のお決まりや。殴り合ったら夕陽をバックに仲直りっちゅうことや。それが殺し合いでも同じや。んで友情といったら同じ釜の飯を食う事やな。
 あ~、本当はもうちょい年上が好みだったりします。でもせっかくなんでデートには誘ったりはしたります。これからも」

ナナは中々に容姿が優れている。デートしたいかといえばそれはそう。
だが宗次の好みは年上。
しかも困ったことに口ぶりからしてナナ以外にも殺しあった相手をデートに誘う気満々。


「ほ~ん?素直なのはええで。気に入った。やろう。」

耳障りの言い条件よりもキツイ条件を出してくれた方が信頼に足る。だから返事は早かった。

「まあ、大きめの研究施設ってとこがミソやな。大きめやし、なんか金になりそうなのポコジャガ持ってそうだし、ええやん。やろう」

宗次の頭は金で埋め尽くされる。
研究施設から追われてるというどう考えても護衛系任務なのに早くも略奪の事で頭がいっぱいだ。
そんだけ大掛かりな施設ならさぞお金もありましょうなぁ、とか愛でたく考えてる。

ただ、こんな略奪万歳の守銭奴の割には金も派手に使うようで、会計もナナの分までいつの間にか済ませてた。

ナナ > 「そうね。
コミュ力……ないとは言わないけど…」

善悪の区別ができるうえであんなにノリノリで働いてるならもう言える事はない
実際ナナも犯罪行為を行っていない綺麗な身ではないので特に追及までは出来ない

コミュ力は有るにはあるがマイナス方向にもかなり補正がある気がする
焦りが見える辺り割と的を射たのかも?

「漫画とリアルを同じにされても知らないわよ。
殴り合いから始まる友情なんてそうそうないと思うわよ?

好みから外れてるけどデートには誘うって新手の嫌味?」

仮に、恋人を作るとしてもこの男だけは無いなと確信を持てた

「…まぁいいわ、そういう事なら協力してもらうわ。
そういうのに関してはヤバイ物以外は好きに持ち出してくれて良いわよ。
どうせ全部潰して殺すつもりだし。」

最後の言葉は小さな声で
勿論護衛の様な仕事もしてもらうが研究所での略奪は寧ろ推奨する
ガンガン壊して奪ってくれればいい

お会計が済まされていたのは少し意外だった

海藤 宗次 >  
「コミュ力あるのに友達がいない…やと…?はっ、もしかして俺、詐欺師の才能あるのかも」

軽いノリでベラベラと話しまくるのならもう詐欺師しか道はない。
見た目からしてチャラいアロハシャツ兄ちゃんでもう胡散臭さしかないのだが


「女の子は分からんかも知れへんがな…男同士ってのは殴る合えば意外と仲良くなる。…ってデートすんなら意味ないやんかーい」

チンピラヤンキー的な思考回路だ。
たしかに男は殴り合えば案外仲良くなるパターンはあることにはある
しかし相手は女だ。考えは通用しない。

「いや、でも折角やしなーと思いまして。まあ、本当はここで誘ったらどんな反応するかなーって個人的な感情でもありますがな」

宗次は頭が回る。
だが時おりマジでなんも考えてないで好奇心だけで行動することがある。


「頃合いが着たら呼んでちょーだいな連絡で。研究施設って言うからこっちもなんか準備してからの方がええかな…」

そういって席を立つ。食べ終わったし会計も済ませた。
もしナナがまだ食べるつもりなら追加で金を出すだろう。

「そろそろ行きますわ。またなんかそういう仕事の話あったら連絡よろしゅう。」

手を振って店を出る。
出た頃にはもういない。
久々に舌が回り、食も進んだ。
なんだかんだで誰かと一緒に食べる飯は美味しいというわけだ。

ご案内:「歓楽区 バクダン定食」から海藤 宗次さんが去りました。
ご案内:「歓楽区 バクダン定食」からナナさんが去りました。