2024/06/24 のログ
■伊都波 凛霞 >
……死んじゃう可能性のほうが高かったのに。
約束する…とは言ってくれなかった。
「……まだ、目が覚めたばっかりだし」
そう言って、ゆっくりと妹の髪を撫でる・
「頑張るのは、ちゃんと退院してから…ね。
もう、こんなにお姉ちゃん泣かせるようなことしないでよ…」
■伊都波 悠薇 >
ゆっくり、目を瞑る。
「退院、できるように頑張る。前に出過ぎないようにもする」
出来うる限りの努力はすることを伝えて。
「……姉さんの、友達の中で。交渉とか得意だったりする人は、いる?」
■伊都波 凛霞 >
妹の言葉にうん、と頷いて、微笑む。
まだ目を覚ましたばかり、長く話すのも身体に毒だろう。
父様や母様にも伝えなければいけないし…と席を立とうとして。
「交渉…どうして?」
心当たりはあるけれど…と首を傾げる。
■伊都波 悠薇 >
「勉強、したい」
もっと、話が出来ていれば。
もしかすると、今みたいになっていなかったかもしれない。
自分の言葉は響いていたのか、それとも、ただの子供の戯言だったのか。
もっと、どうにかできたのではないか。
戦う、それ以外の方法で。
「身体、動かせないから」
■伊都波 凛霞 >
少し、驚いた。
そんなことを言い出すとは思っていなかったから。
「…それじゃ、私が基礎くらいなら教えてあげる」
微笑み、そう答える。
この姉、毎日見舞いに来るのは間違いないわけで。
「そこから先は、退院したら私が紹介してあげてもいいし。
悠薇が自分で先生を見つけてもいい、と思うよ」
■伊都波 悠薇 >
「うん」
自分の、心情の変化を伝えるのは難しい。
ーー誰かを知るために、言葉を重ねる努力をしたい。
その感情がどう、転ぶかはわからないけれど。
「お願い。お姉ちゃん」
ゆっくり、目を瞑れば。
返事がある前に、意識が落ちて。
すぅ、すぅ、と寝息が聞こえてきた。
■伊都波 凛霞 >
「………任せといて、…おやすみ」
小さな寝息を立て始めた妹と起こさないように、席を立つ。
「………」
こんなことは今までなかった。
妹が、自分の言葉に抵抗を見せたことも。
自分から何かを強くお願いすることも。
こんな、無茶とすることも。
確信にも近い想いを旨に留め、音を立てずに部屋を出ていった。
……予感。きっと、妹は変わろうとしている。
そうだとして見守るべきなのか、手助けすべきなのか…。
……今は、余計なことは考えず、ただ妹の命の無事を喜ぶことにした。
ご案内:「常世の病院 病室」から伊都波 悠薇さんが去りました。
ご案内:「常世の病院 病室」から伊都波 凛霞さんが去りました。
ご案内:「病院 病室」に伊都波 悠薇さんが現れました。
■伊都波 悠薇 >
「ふぅ」
少しずつ、身体が動くようになってきた。
癒えてきている証拠。先生からは無理をしないようにでも、病院を歩くことはなし、とは禁止しないとのこと。
「よい、しょ」
窓を開けようと、ゆっくり、身体に力を込めて。
ゆっくり、立ち上がり。
窓を開けた。
入ってくる風が心地よく、目を細めた。
■伊都波 悠薇 >
(そうだったんだなぁ)
姉は気づいていたんだろうか。
自分は全く、分からなかった。
もしかしたら、傷つけただろうか。
自分が引き出した言葉の刃は、もしかしたら、紡いだ本人に刺さったのではないだろうか。
「むずかし」
話す、ということは、難しい。
どんな意図で、放たれているのか、分からないから。
その裏もちゃんと、汲み取らなければいけない。
そのためには、数、が必要だ。
今までできなかった、してこれなかったこと。
やっぱり。
「ともだち、100人…………」
■伊都波 悠薇 >
入院中、お見舞いに来てくれたのは姉や家族を除くと両手におさまるくらい。
自分の惨状に、顔を手で覆った。
「…………できなさそう」
二年目にして、心がくじけそうだった。
■伊都波 悠薇 >
「はやく、なおさないとな」
お見舞いの品に手を伸ばす。
とある携帯ストラップを手に取った。
馬、の携帯ストラップ。
かわいい……と呟いて。
「おぅ、かわいいだろ」
久しぶり、のストラップを使った、心情吐露。
「うん、かわいい」
「そうだろ、そうだろぅ」
独り言、にしか見えないこれも自分にとっては大事な『整理』だった。
でもどうしても、独り言をブツブツ言ってるようにしか見えないのが玉に瑕。
ご案内:「病院 病室」に希さんが現れました。
■希 > 幼女は検査に来ていた、で、迷った、困りに困って、扉を開けた
「お邪魔します?」
■伊都波 悠薇 >
「うん、やっぱなんかしっくりくる」
「はるっちもかわんねぇなぁ」
「そんなこと…………」
そんな、独り言をブツブツ言っていたときに、扉が開いた。
ギュン、とそっちを向けば、少女がいた。
「…………」
冷や汗が出た。
しゅっと、ストラップを背中に。
「ど、ドウゾー? ドウシマシタカー?」
片言になってしまった。
■希 > 「えへへ、おけが?大丈夫?」
てくてく寄ってくる
「えとね、ひとりままごとは、希もしたよ?」
ちょっと見れば、昔風紀で噂になった粉砕幼女、破壊幼女、爆速幼女なんやら噂を聞いたような。
■伊都波 悠薇 >
(見られてた!!)
終わったと心の中で泣き崩れた。
「えと、はい。なんとか」
確か、と、記憶を遡ってみるが、そこまでの詳細は知らず。
「えーと、病院には、診察に? それとも、お友達が、入院でも?」
見下ろすような形になり、申し訳ないなと思いながらも、視線を落とすだけ。
腰を曲げるのはまだ、少し辛い。
■希 > 「んーと、けんさ!、いのーとかのやつをみてもらってる?」
色々垂れ流しではあるので、隠密には向かなそうな幼女である。
「んしょ、んしょ」
べっとによじよじ、距離を詰めてくる
「おねーさんは大丈夫?いたい?」
にっこりと邪気無く笑う
■伊都波 悠薇 >
異能の検査。
つまり、この少女にもなにか才能があるということ。
「なら、ちゃんと検査してもらわないとですね。検査の時間は、大丈夫ですか?」
ベッドに腰掛け、上ってきた少女を見つめつつ。
「今はそんなに。お医者さんにおとなしくしていれば大丈夫と言われています」
■希 > 「えへへ、検査終わってかえろーとしたらおトイレ行きたくなって、迷っちゃった」
てへへ、と笑う
「んー、よしよーし、いたいのとんでけー」
ちょっと気休めに軽くなった気がした?
■伊都波 悠薇 >
「それは、大変」
迷子だったとは、目をぱちくりさせたあと、立ち上がる。
「では、ちゃんと帰りませんと。どこまで、行けばよいですか」
スリッパを履いて立ち上がる。
「ありがとうございます。お礼に送りますよ」
いたいのいたいの、とされれば微笑んだ。
■希 > 「だいじょぶ、大丈夫だよー、何とかはなる?かも?多分、最悪せんせーか、怒られるけど、しーなちゃんに来てもらうー?」
親の名前では無い、のでちょっと複雑な事情がわかる。
「あ、お姉さんは、だれでしょー?」
スマホを取り出しながら
■伊都波 悠薇 >
「しーなちゃん? お友達でしょうか。先生に怒られると大変ですよ」
最近、怒られながら泣かれたばかり。
怒られないことにこしたことはない。
「いとわ はるか、です。行きますよ?」
病室を出て、廊下へ。
「なん号室ですか?」
■希 > 「んーと、はるかおねーさん、と」ぱしゃりと一枚
「お友達と一緒だから大丈夫ー?」
にこにこ手を引かれて
■伊都波 悠薇 >
(最近の小さい子、コミュ力高いなぁ)
自分と比べて、にこにこと話す少女がスゴいなとおもいながら。
「ちゃんと、帰らないとダメですよ。心配、かけちゃいますから」
自分のことを重ねるのはどうかと思うが、心配する人がいるのなら、一度ちゃんと戻るべきだ。
迷子なら、なおさら。
「お友達もどこかなーって、キミのことを探してますから」
写真を撮られたことは気にせずに。
「どこかで待ち合わせとかしてますか?」
■希 > 「んと、えと、あわてなくて大丈夫?」
言葉が足りなかったのか、一人で来た事とかをぽつぽつ
「ちょっと広くて探検しちゃって、あう」
ごめんなさいーと頭をさげる
「だからお姉さんと遊んでもだいじょーぶ」
カバンから取り出したネコマニャンの仲間のわんだふぉーと言う犬のぬいぐるみを手にして
■伊都波 悠薇 >
「あぁ、なるほど」
もしかしたら、検査が退屈で遊びたくなってしまったのだろうか。
でも、迷子なら、先に…………
少し考えて。
「私も、あんまり激しくは動けないですから。少しだけですよ?」
廊下の途中。座れるところを探して、腰掛ける。
そして、さっき背中に隠したストラップを取り出した。
「こんにちわ、わんだふぉーさん。ウマ、です」
■希 > 「えへへ」
隣に腰掛け
「わんだふぉー、かわいいウマちゃんだぜー」
わやわやと
■伊都波 悠薇 >
異能があって、検査ということは最近発現したのか、それとも元々持っていたものが暴走して、『管理』するために検査と称しているのかと、いろいろ考えてしまう。
小さい子、というのはまっすぐだ。そこの言葉からちゃんと読み取ることも、必要であり、これもまた、練習なのかもと、思いながら、ストラップを手で揺らす。
「わんだふぉーは、なにがすきだぁ? おらぁは、ニンジンが大好きだ」
■希 > 特に深くは考えず
「わんだふぉーはかわいい子がすきだぞー、ウマちゃんみたいになー」
甘えるように『ごっこ』に興じている。
■伊都波 悠薇 >
「わぁお、突然のカミングアウト」
かわいい子か。動物とかかな。
犬とか、猫とか。ぬいぐるみ、とか?
「そうなんかー。食べ物は、何がすきだー?」
会話を重ねるように。ごっこ遊びを続ける。
■希 > 「わんだふぉーはいけめんだからなー?」
よくわからないようでまた聞きな言い方をした、多分そう言う設定なのだろう。
「んー、ほね?ってかいてあったー?」
■伊都波 悠薇 >
そういう設定なのかなと、受け止めて。
「骨か。骨は身体にいいからな」
うんうんと、頷いてから。
ーーにしても、誰も探しにこないの、おかしいな
そろそろ、少女と出会ってからそこそこ経つ。
友達は、まだしも、親御さんがいればそろそろ騒ぎになっててもおかしくないはずだが、そうじゃないのは…………
もしかするとワケアリ、なのかも。
ぬいぐるみを介していろいろお話をして。
「…………はい。ウマさんも疲れてしまったようなのでこれでおしまいです。探検も。一人で戻れますか? どこか途中まで送りましょうか?」
■希 > 「そーかいてあった」
よくわかってないらしい。
「ん、だいじょーぶ、ありがと、遊んでくれて」
にっこにこのテカテカである。
楽しんだ顔で曇りなど一切無い
「えと、お姉さん、ともだちになった?」
携帯を見せて、アドレス交換をしたいらしい?(
■伊都波 悠薇 >
「ならよかった」
少し、動きすぎた。
歩いたことも、ここに座り続けたことも。
まだ本調子ではない身体には少し負担だったから。満足してくれたことにほっとする。
「……いいですよ」
携帯を取り出したのを見て目をぱちくり。
でも、断る理由もないから、うなずいた。
慣れない手付きで連絡先を交換して。
「それじゃあ、『また』」
■希 > 「『また』ね、おねーさん、またあーそーぼ!」
電話が鳴る、どうやら『しーなちゃん』がおかんむりらしい。
「またねー」
それはまさに疾風迅雷の勢いで走って怒られながら、嵐のように去っていった
余談として、何かしらの楽しそうな写真とあそぼ、とお誘いがくる事になる。
■伊都波 悠薇 >
手を振って見送り、静かに。
「ほね、か」
身体の痛みが、増した気がして。
少し、身体が震えた。
「もどろ」
少女が見えなくなってから、身体を引きずるようにして自分の病室へ戻っていった。
ご案内:「病院 病室」から伊都波 悠薇さんが去りました。
ご案内:「病院 病室」から希さんが去りました。