2024/07/22 のログ
ご案内:「豪雨の日」に蒼い影さんが現れました。
■蒼い影 > 「……懐かしいもんだ、ね。」
「なーんか。生きてたみたい。なんでだろうね?」
豪雨の日。
ある場所にポツンと蒼い影が一つあった。
ずぶぬれになりながら、独り呟く。
■残響 >
――、今も聞こえてるかな。
――がふらっと出かけて行っちゃって、ずいぶん経っちゃったね。
私はね、今もずっと「ここ」にいるよ。
――と一緒に居たくて作った、この家に。
■蒼い影 > 「…聞こえてるよ。」
「どうも、私が生きてられたのは。」
「キミがいてくれたからなんだろうなあ。」
嫌になるほど雨が強いもんだ。
ひっどいかおしてるね、今。
■蒼い影 > その先はさ、二人っきりのヒミツにしよっか?
沢山、残響は聞かせてもらった、から。
その名前は…。
キミから直接呼んでほしいな。
私、少し違った名前を名乗るけれど。
■蒼い影 > 「……ったく、鬱陶しいなあ。雨―――。」
「こんな顔じゃ、会えたもんじゃないってのに。」
ずぶぬれ。
僅かに、腹立たしそうに指先を天へ目掛けて。
雨雲を、
蒼き魔術が貫いた。
途端に、豪雨が引き裂かれて―――
■蒼い影 > 「……待っててね。」
「ずっと、待たせていたけれど。会いに行くからさ。」
「カグラ。」
その日は。
豪雨が干上がって、
空の奥まで蒼かった。
ご案内:「豪雨の日」から蒼い影さんが去りました。