2024/07/22 のログ
ご案内:「豪雨の日」に蒼い影さんが現れました。
蒼い影 > 「……懐かしいもんだ、ね。」
「なーんか。生きてたみたい。なんでだろうね?」

豪雨の日。
ある場所にポツンと蒼い影が一つあった。
ずぶぬれになりながら、独り呟く。

残響 >  
――、今も聞こえてるかな。
――がふらっと出かけて行っちゃって、ずいぶん経っちゃったね。
私はね、今もずっと「ここ」にいるよ。
――と一緒に居たくて作った、この家に。

蒼い影 > 「…聞こえてるよ。」
「どうも、私が生きてられたのは。」



「キミがいてくれたからなんだろうなあ。」

嫌になるほど雨が強いもんだ。
ひっどいかおしてるね、今。

蒼い影 > その先はさ、二人っきりのヒミツにしよっか?
沢山、残響は聞かせてもらった、から。

その名前は…。

キミから直接呼んでほしいな。
私、少し違った名前を名乗るけれど。

蒼い影 > 「……ったく、鬱陶しいなあ。雨―――。」
「こんな顔じゃ、会えたもんじゃないってのに。」

ずぶぬれ。
僅かに、腹立たしそうに指先を天へ目掛けて。



雨雲を、
蒼き魔術が貫いた。

途端に、豪雨が引き裂かれて―――

蒼い影 > 「……待っててね。」
「ずっと、待たせていたけれど。会いに行くからさ。」



「カグラ。」

その日は。
豪雨が干上がって、


空の奥まで蒼かった。

ご案内:「豪雨の日」から蒼い影さんが去りました。