2024/08/18 のログ
ご案内:「破壊神の社 屋内」に奥空 蒼さんが現れました。
ご案内:「破壊神の社 屋内」に焔誼輝夜さんが現れました。
■奥空 蒼 >
「大冒険より面白い事、やってみよう?」
■奥空 蒼 > なんだかんだ言って子供と遊ぶのは好き。
それも―――命の恩人の頼みとあっちゃ、
断れないのも当たり前だった。
思わせぶりな言葉でいたずらに笑みを浮かべて、
さあ今こそ大冒険へ!と出口を開いた輝夜の前に広がるのは―――
外の景色ではなく、真っ青な空色だった。
まるで外から隔絶されて、切り抜かれたように。
ちょっとした面白魔法―――仮に外へ足を運ぼうとしても、
普通にやっただけなら…きっと、恐らく、家に戻されよう。
「そういうわけで。私と遊んでいかないと、
このおうちからは出られないんだなー。」
「面白いでしょ?」
「カグヤがここから出られる可能性は、たった今破壊し尽くされた。」
カグラに言われてるでしょー、とか、
野暮ったいお説教はしなくって良い。
子供は遊ばんとね。
■焔誼輝夜 >
「ぼーけんよりおもしろいこと!?」
超が付くほど単純なお子様が、その言葉に飛びつかないわけがなかったのです。
それも、相手が大好きな『そらちゃん』となったら、一瞬で目を盗んで脱走するという作戦は霧散するのでした。
お子様得意の脱走ルートの一つ、お風呂場の換気扇を外した先は、真っ青で不思議な光景だった。
「うんうんっ、それでそれでっ?」
お子様が脱走するのは、一人のお留守番が単純に面白くないからなのです。
もちろん、猫よりも強い好奇心もありますけれど。
遊んでもらえるなら、わざわざ脱走する必要なんてないのでした。
「えーと、そらちゃんのとくいな、まほーだよね?」
青色の外をちょっと見たりしながら、なにして遊んでくえるのかなあとわくわくです。
きらきらのおめめが、そらちゃんを期待いっぱいに見つめます。
■奥空 蒼 > 「そう。そうなんだよ。」
ふふん、と思わせぶりに笑った。
こうして純粋なまなざしに当てられると、
何というか―――邪神の心が洗われるような気がした。
気付いたら撫でようとしてた。可愛い奴め。
ママの生意気さも好きだけどね!
―――ところで、お風呂場の換気扇から出ようとしてるって中々アグレッシブだな。
凄い知識。
「うん、私の得意な魔法。これを使えば面白い演出が出来るのさ。」
「さあ、カグヤ、もっと広い場所でお外を見てみよう。…おいで?」
お風呂場から、出入り口の廊下に連れて行く。
扉を開くと、その外もまた、空色だった。
「まるで空を飛んでいる様だよね。」
「今日は何かをド派手に壊すところを見せようと思ってね。」
「破壊神が何者かをカグヤにもっともっと知ってもらって、」
「仲良くなりたいんだ~、どう?」
ちょっとした演出魔法に過ぎないのだけれど、
派手に、光って、大きく音が鳴る―――そういうモノが好きっていうのが通説。
なら、軽やかに、綺麗に、何かを壊して見せる魔法は、
カグヤに楽しんでもらえるかな?
■焔誼輝夜 >
「んー、撫でてくれないの?」
撫でてもらうの大好きなお子様は、そらちゃんの手が止まっちゃうのにちょっと残念そうです。
「はぁーい」
元気なお返事をして、そらちゃんに着いていきます。
扉の外も綺麗な空色になっていますと、わぁ、と声がでます。
「おぉー、そらちゃんはなにかをこわすの?
うんうんっ、かぐやもそらちゃんともっとなかよしになりたーい!」
ぴょんぴょん。
期待を全身で表現しながら、そらちゃんの演出を楽しみにしていますね。
■奥空 蒼 > 「あーもう可愛いなあ!」
「ほらっ!おいでおいでー!」
そういう風に言われるともう堪えられぬ。
可愛い顔しちゃってるんだからもう…!
軽く手でぎゅってしてやさしーく黒髪をなでなでしてる。
なでなでしながらお空の方を見る。
―――しかし、これを見て楽しそうにしてる当たり、大物だな。
「ふふ、突然の変化、怖くない?ま…ママたちの方が、ある意味怖いかな。」
外を見ながら緩く目を細めると、
「何をしようか。」
「それじゃあ、例えばさ。」
「これくらいの隕石が振ってきたらどれ程の破壊が出来るだろうね?」
両手で大きなサイズをばーんっと広げて見ながら、
空から、遠巻きに見える大地を見つめながらつぶやく。
「それを演出して見せよう。」
「ああ…逆向きに打ち上げる大きな花火だって思って?」
くるん、と指先を回すと、
ゆっくりと火を纏って燃え盛る塊が落ちていく。
「熱いのは好き、だよね…?ふふふ。」
■焔誼輝夜 >
「えっへへぇ~」
ぎゅーと、なでなでが大好きなお子様は、すっかりご機嫌です。
にこにこで、とても嬉しそうですね。
「うーんー、こわくないよ?
だってそらちゃんのしたことでしょー?」
なにを言ってるの? とばかりに首を傾げちゃいます。
恐怖心がないというわけではなく、そらちゃんを完全に信頼しきっているようですね。
「ほにゃ、いんせき?」
知らない言葉でした。
なんだろうと思ってみていると、お空からすごい物が落ちてきちゃいます。
「わぁっわぁっ!
そらちゃんっ、なにあれなにあれ!」
目を輝かせて、新鮮な光景に大はしゃぎ。
その熱気にあおられてもなんともないのは、しっかり母親譲りですね。
■奥空 蒼 > 「あは……ったく。カグヤはさあ。そういうとこ好きだよ。」
子供ってのは純粋だ。カグヤは特に…
ほんとに、良くも悪くも。可愛いなぁもう……
そらちゃんのしたことでしょ、なんて言いきってくれたんだから、
もうにやけちゃって、照れくさそうにしながら思いっきり頭を撫でる。
恐怖されることが大好物なんだけど、
こうして信頼されることも…同じくらい好きかもしれない。
「そう、隕石。」
「隕石っていうのは……」
「流れ星って言ったら分かるかなー」
「空飛んでる星々があるでしょ?」
今はお昼だから、ちょっと見えないけれど。
「あれが、ココに落ちたらどうなるのか、それを演出して魅せるんだ。」
「星を落とす魔法、だよ。」
「ふふふ。」
「あれは空から注いで摩擦で燃え上がった星なんだ。」
正確には、それをマネして作ったものだけれど。
火炎を纏った塊が、地表に激突すると、
―――ズドォォォォーーーー!!!!!!
大地が揺れて―――
「始まるよ」
水が、大地が、世界が、燃えて、捲れ上がる。
衝撃に炎が舞い上がり、地表が吹き飛び、
ど真ん中にマグマのようなクレーターを作り上げる。
花火というにはあまりに荒々しい、破壊的な光景を、一つ。
■焔誼輝夜 >
「ながれぼし!
かぐやね、ながれぼしはわかるよっ!
おほしさま、きらきらですきだもん!」
両手を一杯に広げながら、お星さま大好きのアピールです。
「ほにゅ?
おほしさまっておちるの?」
『まさつ』がなにかはよくわかりませんが、お星さまが燃えているらしいというのはなんとなくわかりました。
そして、きらきらした目でじっと見ていますと。
「わ、わぁ~!」
凄まじい音と衝撃と一緒に、世界が吹き飛んでしまいます。
そんな様子を、物怖じせずに見ながら、小さな手でいっぱい拍手しちゃいます。
■奥空 蒼 > 「ああもう可愛いなーもう、」
「その流れ星が大きくって、近くまで落ちてくるのが隕石なんだ。」
「お空で途中で燃え尽きてなくなっちゃうのが流れ星で」
「燃えて落ちてくるのが隕石…ほとんど同じだね。」
ちょっとしたり顔で解説はしてるけど。
(しっかしまあ、一挙一動可愛いなもうほんと。)
(カグラが大事に想って愛でるのも凄くよく分かる。)
気付いたらもうぎゅーってして撫でまくってる。
「―――とまあ、もしお星さまが落ちてきたら……ふふ、凄いでしょ。
世界が熱く、燃え盛り、絶大な破壊をもたらす。見て、落下した場所…凄い事になってるでしょ。」
大きな隕石の爪痕、クレーターとなった部分をクローズアップ。
これもちょっとした演出。
「こういう破壊現象を司るのが私ってわけ!」
ドヤ顔になって調子に乗っちゃう。
全然怖がられてないのになんか嬉しい…!
ちっこい拍手の音を聞いているとなんか甘ったるい感情が沸き上がる…!
輝かしい純粋なまなざしがまたしても心を洗ってくれるような気がする…!
「……ふふ、あっはは、見てくれてありがとう、カグヤ。」
カッコつけてお礼を言うけど、その顔はしまりがない。
■焔誼輝夜 >
「ほにゃぁ、なるほどー?」
教えてもらいましたが、なんとなくしかわからなかったようです。
首を傾げたまま、わかったつもりで、なるほどなんて言っていますが。
撫でられるたびにとっても満足そうな笑顔です。
「ほわぁぁ!
おっきなあなができちゃった!」
きらっきらの目で、大きな破壊の後を見ていますが。
それが恐ろしい事であると認識するには、まだ幼いみたいですね。
「すごーい!
そらちゃん、すごーい!」
くりくりの丸い目は、破壊神を尊敬のまなざしで見ちゃいます。
冒険よりも面白い事、宣言通りにお子様は大満足の様子でした。
■奥空 蒼 > 「あっはは、ごめんね、難しかったね。」
「なんていうんだろう…良い例えが、思いつかないなあ……。大きいのと小さいの……」
ゆっくりカグヤの髪をすくように撫でながら、
のんびりと思考を巡らせる。
(……ふふ、いいなこれ。)
思考を巡らせているうちに、何を考えていたのかすら飛んでいきそうだ。
こうしてのんびりこの子と家で過ごせるのも……
(やっぱ、あの子のお陰だなあ。……またお土産でも買ってきてあげよっと。)
「カグラが最近食べたそうなものとかあるかなぁ…?カグヤはどう?」
「最近臨時収入あったからなんかあげるー…」
ゆったり思考はお土産話なんかに移った。
改めて…彼女の事も知っていきたいし、今のカグラの事も、知りたいから。
「ふふ、ありがとありがと。そうやって、凄いって言われる…尊敬されることはね。
私に、破壊神にとって、凄く嬉しい事なんだ。
凄いと想われるほど、私は生きていられるから。」
(―――その想いをつないでくれたのが、キミのお母さんなんだよ。)
赤黒い大穴を片目に、大はしゃぎする彼女を見て、
満悦し切った顔を浮かべた。
■焔誼輝夜 >
「ほにゃ、かぐらママ?
かぐらママは、うーん、さやママのおにぎり?」
ママの好物と聞かれても、お子様にはよくわからなかったみたいです。
ただ、自分が食べたい物と言えば、すぐに出てきます。
「んっとね、アイスっ!
でも、アイスたべるとかぜひいちゃうって、ママがかってくれないの」
ママによく似て、体温の低下がイコールで命に関わる体質のお子様は、冷たい物は基本的に禁止されてるのでした。
「ほにゃ?
そうなの?
じゃあ、そらちゃんいっぱいすごーいっていうね!」
すごいすごーい! と、きゃいきゃいはしゃいで言います。
意味はよくわかっていないようですが、そらちゃんが喜んでくれるならなんでもいいみたいですね。
■奥空 蒼 > 「ん?ああ…そうか。そうだよなあ、お嫁さんと仲良いもんなぁ。
……ふむ。良い米と梅干でも買ってあげるか。それをサヤに渡せばいいだろうさ。」
そういえば―――初めて会った頃も、梅干し……って言ってたな。
もう、7,8年前か…懐かしい。
あの子のお嫁さんにも、ちょっと声かけてお料理でもしてもらおっかな。
「ん?あぁ―――アイス、アイスかぁ…考えさせて、ソレは。」
そこで甘やかそうってわけにはいかない。
幾らかわいいカグヤのお願いでも、
それは安易に与えてはいけないときつめに言われているからね。
命に係わる重大事項だといえば、どうしても。
「ふふ、そうだね。じゃあ、これからも沢山褒めてよ、カグヤ。」
「さてと、」
「次は何を見たい?ママが帰ってくるまで、時間はたっぷりある」
「素敵な魔法を、見せてあげるから。」
片手でカグヤの事を撫でながら、
出入り口の破れた世界を見つめて指を回す。
子供に絵本を読む代わりに、
絵本の中の出来事を、そのまま現実に演出する様に。
彼女をゆっくりと撫でまわしながら、
蒼色の破壊神は緩く笑っている。
(本当に―――嬉しい事、してくれやがってさ。)
はしゃぐカグヤの無邪気さは、どこまでも輝かしくって―――。
彼女の望むものがあれば、きっと、
ご両親が帰ってくるまで、これはどうかな、と蒼色の空へ演出して見せる事だろう。
ご案内:「破壊神の社 屋内」から奥空 蒼さんが去りました。
ご案内:「破壊神の社 屋内」から焔誼輝夜さんが去りました。