2024/09/03 のログ
■マリア > 「ふふ、化け物とお揃いですね…あら?」
確かな感触
露出した臓器を破壊した手応えに少女は笑う
けれど目の前の彼は倒れない
目玉を潰して尚折れない闘志に首を傾げ…
「きゃっ…!」
力技で叩き伏せられる
先程迄とは明らかに力の桁が違う
人外の姿が重なる、文字通り悪竜の姿
「成程、化け物のお仲間さんはやっぱり化け物ですねっ!」
目の前で人の腕が竜の腕に変わった
放たれる熱線、竜の息吹
両の腕で防ぎ、すぐに飛び退く
食らった時間は一秒にも満たない、けれど少女の両手は表面が炭化し所々白い骨が見える
痛みは…やはり気にならない、だがどう見ても真面に使える状態ではない
「出し惜しみしてたんですか…?
けど、私はまだ戦え…っ!!」
一歩踏みだそうとする、けれど体がいう事を聞かない
■マリア > 事ここに至るまで、少女の体の中で昨日受けたウイルス…呪いは変わらず体を蝕み続けていた
覚醒し痛みが気にならなくなった少女は勘違いしていた
痛みが気にならないのと無効化は全く話が違う
体じゅうを真面に動けない激痛に苛まれながら人間離れした動きと追加のダメージ
更にはとどめの重傷
少女の心はともかく身体はとうの昔に限界を迎えている
「そういう事ですか……私はまだ死ねないので、今日は負けを認めます。」
そう言って最後の力を振り絞り、跳びあがり飛んでいく
ご案内:「落第街 路地裏の奥 廃墟群」にエリザベトさんが現れました。
ご案内:「落第街 路地裏の奥 廃墟群」からマリアさんが去りました。
■赫 > 「…そっちだってご都合主義な覚醒してたじゃん?なら――”敵側”だって覚醒くらいするよな?」
閉じた右目からダラダラと流血を垂らしながら、ニヤリ…と、笑う。まぁぶっつけ本番ですが。
そもそも、これはちゃんとタネがある…単純に、竜の炉心を活性化させて、竜化を促進させただけだ。
少女の攻撃に耐えられたのは魔術の作用だけではなく、人より頑強さが増しているからだ。
今回は、右目一個と引き換えに竜化を急激に促進させてカウンターを叩き込んだだけ。
異形と化した黒い右腕の掌は、まるで砲撃直後のように煙が薄っすら立ち上っている。
…が、そこで限界。直ぐに右腕は元の人間の腕へと掻き消えるように戻ってしまう。
「出し惜しみも何も、割と博打だってーの……あ、くっそ逃げられた…!!」
そして反動と怪我の痛みでフラつく…追跡したいが、体の方が少々しんどいか。
悔しいが、自分に出来たのは痛い目に遭わせたくらい…痛み分けみたいなものだが。
(…しかも、悪戯にマリアちゃんを覚醒させたのは戦犯ものじゃねーかなぁ、これ)
まぁ【悪竜】なのでしょうがないね。隻眼で逃走していく暗黒魔法少女を見送り。
■エリザベト >
廃墟の上。
「……妹、何て可愛らしいのかしら……。」
飛び去った魔法少女を見て、頬に手を当て恍惚の笑みを浮かべる。
「で、私の妹に悪いことをしたのはアイツ。
……ええ、ええ、覚えておくわよ。きっちり準備をして、お出迎えしましょう──」
この場での交戦をする気配はない。
視ようと思えば、声と姿は見て取れるが──。
妹と誤認した魔法少女を追うことにして、
頻闇にへと立ち去ろうとする。
■赫 > 取り敢えず撤退しなければいけないのだが、体が鈍りのように重たいし、アバラも折れてればあちこち軋むようだ。
おまけに、潰された右目の処置もしないといけない…血が鬱陶しいなこれ。
「―――――!!」
まだ、滓かに竜化の残滓のせいか感覚が異常に鋭敏になっていたのが幸いなのか。
思い切り、反射的にとある離れた廃墟の上へと顔を向けた。
「……気のせい…でもなさそうだな。」
明らかに、魔法少女かそれとは別ベクトルでやばそうな奴の気配みたいなものを感じた。
だが、それも直ぐに消え失せた――どこかに去ったのだろうか。
暫く、そちらを睨むように見ていたがやがて気が抜けたように息を吐き出して。
「――【魔法少女】は止められねーし、竜化も進行しちまうし…右目は…まぁいいか。」
どうせ殆ど見えて無かったしなぁ、と変な所でやたらと割り切りが良すぎた。
ご案内:「落第街 路地裏の奥 廃墟群」からエリザベトさんが去りました。
■赫 > 「…取り敢えず帰ってナナとエルピスに報告…イーリスは平気なんかな…。」
あと、俺も手当てしないと流石にマズいわこれ。
実際、ちょっとクラクラしてきたし倒れそう。
「…ほんと、三流剣士が格好付けても碌な事にならねーわ。」
俺は説得とかがド下手なのは改めて理解した。うん…慣れない事はしない方がいいかも。
とはいえ、それでも諦め切れない、割り切れない何かはちょっとばかりある。
「……ともあれ撤退じゃー。」
右目には適当に布でも撒いて止血とかの応急処置だけはしておきつつ、刀は腰に戻してこの場を離脱しよう。
ご案内:「落第街 路地裏の奥 廃墟群」から赫さんが去りました。