2024/06/25 のログ
風花 優希 >  
「折角のお化粧も崩れちゃったかな?」

ぽんぽんと、少し慰めるように背を撫でる。
身を寄せられるのも、まあ今は仕方ないことだと割り切って。

「そりゃあ海に泳ぎに来たとは言わないな。
 ……しかしそうかぁ、今から形を変えるのは出来ないか」

つまりは成長もしないのだろうか、とふと思う。
自分が言えたことではないが、それもまた難儀かもしれないなと。

「とりあえず一旦、砂浜にもどるかい?」

マト >   
「……あ、言われてみれば確かに……」
「……わぁ、結構時間かかったのに」

見るからに肩を落としてしょぼん、としつつも

「うん、それもあって、僕も今の姿に何か意味があるとは思っているんだけれど……」
「そうだね、海の冷たさはよくわかったから……」
「次は砂浜で遊ぼう!」

と、気を取り直して砂浜へと一歩一歩進んでいくだろうか

風花 優希 >  
「ふむ…その辺りの記憶も確か、ないんだっけか」

なにかしら、マトには今の姿になった理由がありそうなのではあるが…
とはいえ、現状ではそれを知らずとも明確な不自由はない。

当人が知りたいというのであればまた別だが…
見ている限りでは、そこまで気にしている様子でもない。

閑話休題。
二人は肩を並べたまま、波の来ない砂浜まで歩を戻す。
其処までたどり着けば、何となしに腰を下ろしてみて。

「で、けっこうスコップとかも持ってきてたみたいだけど…何する気かな?」

マト >   
「無いんだよね……まぁ、案外フラッと思い出すかもしれないから、今のところは気にしすぎないようにはしてるよ」

少しだけ間を置きつつもマトは頷いて
そのまま砂浜に戻ると、スコップとバケツを取り出す

「ふふ、海での楽しみ方を調べていたら、どうやら砂を作ってアートをするのが定番らしいじゃないか」
「固めるなら僕の十八番だよ、まぁ、砂は固形物だからちょっと買っては違うけど……」

どうやら砂のお城を作る系の遊びに興じるつもりのようだ

「といっても僕は城には詳しくないから、身近なものを作ってみようと思ってね」

そういうと、優希をじーーっと笑顔を浮かべて見つめてくる

風花 優希 >  
「なるほど、まあ砂浜と言えば砂遊びだしね」

マトはそういうのも得意だろう。
固めて形作ることは何より十八番なのだし、氷でやるよりも直感的だ。

自分はそれを眺めて居ようかな、と考えていると…。

「……え、もしかして、ボクをつくるの?」

此方を見つめてくる視線に、こてりと首を傾げて。

マト >   
「そういう事」

こくこくと頷いて……

「うん、折角ならそれなりの難易度のものを作ろうと思ってね」
「優希はかなり繊細に作る必要がありそうだから、モデルになってほしいんだ」
「うまくできたら並んで写真とか撮ろうよ!」

といってニコニコとバケツで濡らした砂を用意している
また波に流されないように少しおっかなびっくりといった感じではあるが
やる気はがっつりあるようで、足取りは軽く鼻歌交じりだ

風花 優希 >  
「そりゃあ…難しいだろうよ」

人の身体を造形することになるのだからと。
少し呆れ気味の笑みを浮かべて、やれやれと肩を竦める。

「ま、でもいいよ、お手並み拝見と行きたいしな」

しかして断る理由もないので、二つ返事でそう了承。
鼻歌交じりに作る姿を眺めながら、モデルになる事にした。

「んと、それならなんだ、ポーズとかとった方が良いのかな?」

マト >   
「でも難しい事にも挑戦してみたいからね、折角だから?」

「ありがとう!え、ポーズ?うーん、考えてなかったな」
「それじゃあ……えーと、全体(表紙の)が見えるように?」
「こう、のびのびとした感じで……」

拙いながらもポーズの希望を伝える
なお、此処で気づくかもしれないがマトが作ろうとしているのは優希(人)ではなく、優希(本)である

風花 優希 >  
「ぜ、全体が?」

人体の全体とは果たして何の事なのか。
微妙にアンジャッシュしながらも、とりあえず砂浜に横になってみる。

「じゃあ……こんな感じで」

尚、本の方はバックの中に入れたままだ。

濡れても大丈夫な処置はしてるが、それはそれとして濡れないに越したことはないのだから。

マト >   
「そう、ぜんた……?」

「……」

「……???」

優希が横になった、つまり、之がポーズ、あれ、でも本出てなくない?

「……えっと、優希()はそのままでいいけれど……出して?」

悩んだが、優希(ボディ)を一緒に作るとしても、どの道優希(ブック)が無ければ始まらない
催促するようで悪いけれど、本を出してくれるように頼むことにした

風花 優希 >  
「????」

何を出せとこの子は言っているんだ?
と言った、何とも怪訝というか慄くというか…
つまりはそう、え?という顔をして。

「……え、いや、流石にこれ以上…(肌を)だすのはちょっと」

互いに肝心な主語を言わないが故に、実に残念なすれ違いが発生していた。

マト >  
「いや、別にそんな難しい事じゃ……はっ」

何かに思い至ったかのように目を瞬かせて

「そっか……あんまり妄りに見せるようなものじゃないって事だね、考えればそうか」

魔導書、しかも自身の本体でもあるものを、こんな人目のつく場所で見せるわけにはいかない
優希の言葉はマトの中でそう変換されていた、状況的にも普通に人目のある場所である

「なら、仕方ないか…… 別の題材にしよう、優希を困らせるわけにもいかないし」

先ほど助けられたこともあり、残念そうながらマトはそう息を吐く
なお実際は完全にアンジャッシュしているだけである

風花 優希 >  
「そ、そうだよ…。
 みだりに見せちゃいけないからね」

大事な部分を。

尚、魔導書を見せること自体は何も問題は無いのだが。
完全なすれ違いにより、そういう事になってしまった。

「二人っきりならともかく…」

ぼそりと無意識にそう呟きつつ、視線をチラリとマトへと向けて体を起こす。

マト >   
「うーん、しかし、なら何にしようかな、他の題材……何かいいのあるかな」

きょろきょろと砂浜を見回す、だが、そうしても砂浜とぽつぽつとした人の影、そして岩場くらいしか見当たらない

「二人っきり……」
「そうだね、二人っきりなら……」

思えば、前に『見せて貰った時』も二人きりだったことを彼女は思い出すだろう
勿論、魔導書を、だが

「でも、此処だと二人っきりは難しそうだからね……」
「岩場の方なら……でも、そっちだと砂は無いし……」

キュピーン

その時マトに電流走る

「あ、じゃあ向こうの岩場でポーズの写真だけ撮って、作成はこっちでやればいいんじゃないかな?」
「それなら誰にも見られる事も無いし、後は僕が他の人に見られないよう気を付ければいいからね」

ナイスアイディア!と言いだしそうな程の満面の笑みを向ける

風花 優希 >  
「な、なるほど……?」

確かに二人っきりならばと口にした、してしまったのだが。
まさかそのような提案をされるとは思いもせず。

さしもの優希も多少動揺した様子で、しどろもどろな反応であった。

「あっちの岩場なら確かに人は居なさそうだけども……。
 ……そ、そこまでして作りたいなら……?」

と、結局肯定を返してしまう。

まあその葛藤も、実際にポーズをとるのも写真を撮られるのも本体…もとい魔導書の方なのだから意味が無いのだが。
さりとて、勘違いは継続したまま、苦笑いで岩場の方へと向かうのだ

マト >   
「いい考えじゃない?」

一方、マトの方はそこまで優希が困惑する理由が分かっていないようだ
なんせ魔導書自体は寧ろ初めは二人きりの時とは言え優希の方から見せてきたし
何なら使わせて貰った仲なのだから

「うん、人の気配も無いし、終わったらすぐに戻ってくればいいしね」

ひょい、ひょいと優希と並んで岩場の方へ

「うん、そうだね……せっかく作るなら、自分が一番力を入れられるものを作りたいじゃないか」
「僕にとってはそれが優希(の本)だったって事さ」
「今後最も力を入れたい事だから、というのもあるね」

そう、優希の魔導書、つまり氷の魔術への習熟は、今のマトの優先事項の一つなのである
だから之自体は全くおかしなセリフではない……マトにとっては
そんな訳で岩場へとたどり着く

浜辺の方からさざなみと穏やかな喧騒が聞こえるが、この辺りは静かなものだ
予想通り誰の気配もなく、単純に静かに休みたいときにも使える場所かもしれない

風花 優希 >  
結構、自分のことは照れていた割に、そういうのは気にしないのだろうか?
と、そんなことを想わなくもないのだが、なにせマトだ。
案外とそういう部分だけ虫食い穴のように常識が無くても致し方がない。

…などと、大変失礼なことを考えていた。

冷静になれば、直ぐに何かしらの勘違いだと気づけただろうが…
残念ながら、切欠が切欠だったせいで冷静とは言えない状態だった。

「ぅ…そ、そんなにかぁ…。
 仕方がない、ボクも一肌脱ごう」

文字通りの意味で。

岩場に辿り着いてしまえば、もう引くことはできない。
あるいは勘違いに気づいていればどうにかなったが、時すでに遅し。

岩場に来て人目が無いのを確かめれば、先ずはパーカーをはらりと降ろし…
そのまま水着のズボンに手をかけようと──

マト >   
「だって、僕に最初に道を示してくれたのは優希だからね」
「期待……とは違うんだろうけれど、応えたいな、と思うのさ」

マトはそんな優希の考えなど露知らず、自身の正直な気持ちを吐露している
言葉足らず、それに尽きるが、此処まで上手くすれ違い続けるのはなんというやら、運命のいたずらか

勿論、どちらかが勘違いに気づいていれば防げた事態なのだが
二人は最後まで勘違いしたまま岩場までやってきてしまった

「一肌……成程、確かにそう、だね?」

本が本体というなら、何時もはある意味人という肌を被って生きているようなものだからなぁ、と
表現に謎の関心を覚えながら優希が魔導書を取り出すのを待ち―――

「……ふぇ? って、ちょ、優希!?」

パーカーを脱いだ優希に目を丸くして、続いてズボンに……
手をかけて降ろそうとする優希の手に対して、理解できないながらも慌てて手を伸ばす
それは勿論止めるためなのだが、それは優希のズボンに対して手を伸ばす行為に外ならないわけで……

間一髪間に合わなかったマトの手は、優希のズボンの下のそれを、ぎゅっ、と柔らかく掴む事になった

風花 優希 >  
飾り気も隠されても居ない本心の吐露に、無意識に頬が熱くなる。
そうでなくとも、この状況下で体温が高くならない方が異常なのだが。
思考回路を冷やしていてさえ、このありさまなのも仕方がない。

「あ──」

何せ優希は今、自らの肌を脱ぐ…
即ち、裸体を見せようとしていたのだから。

それもまあ、あんなにも可愛らしい反応を見せる相手の前で、だ。
例えそれが勘違いだったとしても、事実は変わらない。

しかも、今は更に運が悪かった。
或いはここで止められていれば、其処から勘違いの訂正にまで至れたのかもしれない。

「ひゃうっ…!?♡」

だが、そうする前に、ズボンは墜ちた。
はらりと黒い布が地面に落ちて、少年の白く…”少し上向きになっていた”見た目相応の大きさの肉茎が晒される…
まさにその時に、マトの手が、そこをぎゅっと掴んでしまうのだ。

つまりはそう、少年のそこは、彼女の手で握られてしまったのだ。

マト >   
嘘偽りない気持ちを隣で伝える
この事に、少しも気恥ずかしさも何時ものマトなら感じなかったはずだが
先ほどからの優希の少し妙な恥じらいが移ったのか、何処かぽかぽかと胸が熱くなるのを感じていたりしたようで

「あ――」

間に合わなかった、といった事に気づいた時には、マトの手は完全に優希の肉茎を包み込んでおり
それが……
少しだけ反応している事を、マトは気づいてしまった、それはエロ本の影響でもあるし、何より
自分にもついているものであった、というのが大きいだろう
そして、それが意味する事も、流石に理解できていた

「ご、ごめん…… っ!」

(優希)の聞いたことのない、少し上ずった声に、どくん、と体の奥底の何か
張りぼてではない心臓から聞いたことの無いような高鳴りが聞こえる

当然、直ぐに離すべきなのだろう、理性はそう言っている、だが今聞いた声に完全に思考を持っていかれた彼女は
或いは優希という可憐な魔導書に魅了されていたのかもしれない
謝りながらもむに、むにゅ……と、形を確かめるように、彼女の握る手に僅かな力が籠った

風花 優希 >  
思考回路が真っ白になる、とはまさにこの事だろう。
或いはそれが、ズボンを降ろすのを止めるだけならばよかった。
顔を覆って声を上げるなり、殴られる形ならやりようはあった。
それらはまだ、予測の範疇で対応を既に用意していたから。

だが、直に触れられたのは流石に予想外だった。
何よりもそう、人としての肉体でそれを直に、不意に喰らうのは初めてだったのだ。

「は、はなし──くぅっんっ♡」

普段は絶対に零さないような、甘く蕩けた声で、抵抗の言葉を紡ぐ余裕もなくなった。
手を離していてくれていたなら紡げた言葉は、むにりと握るその柔らかな感触で阻害されたのだ。

そして手の内で少年の肉茎が明確な熱を持ち始めてしまう。
仮初の筈の思春期の少年の肉体が持つ、人体からくる生理的本能がその顔を覗かせてしまうのだ。

マト >   
「ぁ、ぅ」

マトもまた、その優希の反応に熱に浮かされるように声を漏らしていた
頭の奥底では、彼が言いかけた言葉も、このまま続けることによって嫌われてしまうのではないか、という恐怖も
確かに存在している、だが、それ以上に……
手のひらの中の熱と、彼の蕩けたような声が、脳を溶かすようにしみ込んでくる

「硬く……なってる」

ごくり、と息をのんで零す言葉は熱っぽく、優希を見つめる瞳もまた同じ
その姿は先ほどまで確かに両性の、ただの友人であった筈のマトが、少女へと変貌したかのように錯覚するかもしれない

「ごめん、優希……♡」

形を確かめるように握り……そして、掴み、手を動かす
彼女の体の軽さも、籠る力も実際に触れた優希には分かっているはずだ
振りほどこうと思えば……問題なく振りほどけるだろう

風花 優希 >  
ドキリと、咄嗟に見詰めたマトの表情を見て鼓動が高鳴る。
ロックしていた思考回路もいつも何やら溶け切って、尚更に緊張が全身を包む。

今、自分は誰に…どんな相手に、何をされているのか。
それに冷静に思い到った時、かぁっと顔が真っ赤に染まる。

同時に”彼女”の手の内にある少年のそれも、同じように熱くなり…

「っ、マト……っ♡ ふ…ぁ、っ♡♡♡」

ゆっくりとそれが擦られ始めたことで、少年の腰は引けたように。
身体は前かがみで…けれども、振りほどくことも出来なくなっていた。

つまるところ、少年は無意識にであるだろうが、それを受け入れてしまっていたのだ。

マト >   
岩場の影、人目につかない所、二人きりになれる場所
二人だけの時間が流れる中
しゅこ、しゅこと規則的な擦る音が流れる

マトの手は滑らかに、そして何時もよりも興奮のためか少し熱く
彼の肉茎を規則的に擦り続ける、そういう行為についての知識が多少なりともついていたためか
それは、"ちゃんとした"愛撫になってしまっていて

「優希……凄く、きれい♡」

ぽつ、と正直な心がマトの口から洩れる
気持ちよさそうだ、えっちだ、なんて表現が本の中ではされていたと思うのに
彼と見つめ合って先ず出てきたのがその言葉だった

"はぁ……"と熱のこもったため息が優希のそれにかかる
気づけばマトは膝立ちになり、より熱心に優希の肉茎を刺激し続けていた

風花 優希 >  
誰も見てはいないだろう。人気のない岩陰の、更に人が見れない場所なのだ。
だが、それでもここは少し外に出れば砂浜で、海水浴のできるビーチ。
そんな場所だというのに、今、優希の肉茎はマトの手の中で、完全に勃起してしまっていた。

「っ……ぁ♡ ま、と…っ♡ なに、を…ぅ……♡♡♡」

どこか切なげに、蕩けた顔で少年は見つめ返しながら愛撫を受ける。
嘗てならいざ知らず、知識を得た彼女のそれは、明確な意志と目的があっての行為なのだ。
だからこそ、こそばゆいし心地よいし、何とも妙な気分になる。

何故に、それを己が拒めないのか。その理由も何となくわかっていた。
凍結されていた思考が解凍されたことで、気が付いてしまったのだ。

あの成人指定の本を二人で読んだ時、果たして自分は今のような状況を欠片も考えなかったのか?と。

マト >   
「は、はっ……♡」

息が、荒い、作り物の、人造生命体(ゴーレム)を名乗る少女は、今、明らかに発情していた

「こう、すると…… ♡」

もう片方の手もついに伸びて、優希の肉茎はマトの両手に包まれる
根元から先まで、二つの手が撫で、揉み、扱き覆い尽くし、刺激を与え続ける
終いには睾丸にまで、好奇心の混ざった指先が伸びて、むに、むにゅりと揉みしだいてくるだろう

視線を降ろせば、マトのスク水の股間部も明らかな膨らみを帯びている
当然のように彼女もまた、優希を愛撫しながら興奮していた

「何だか、匂ってきた、よ?」
「優希…… 気持ち、いいの?」

不安と、期待、そして欲情が入り混じった瞳を向けるマトは、もう自分で止まる事は出来ない状態だろう
すんすん、と匂いを嗅ぐように鼻を鳴らしながら、優希に快楽を与え続ける
二人分の甘い囀りと、小さな水音が静かに岩場に響いていた

風花 優希 >  
恐らくは、発情しているのはお互い様だ。
もはや引けた腰を逃がすどころか、彼女の肩に手を置いて、触れられるのを待っている。
もう一つの手が伸びて、自らの陰嚢を揉みしだき始めるに至って、優希は明確に表情を歪める。

「あ……っ、く……♡そ、それは……っ♡」

マトが嬉しそうにそう問いかけてくる。だが、その問いには素直に頷けない。
否、口からまともに直ぐには言葉にならない、と言った方が正しいか。

指摘された通り、だらしなく歪みつつある少年の肉棒は、その先っぽから先走りを滲ませ始めていたからだ
むわりと磯の香りに混ざる、少年の性臭が、マトの鼻腔に届く

「きもち……いぃ、け、ど…っ♡」

それを指摘さると尚更に、彼の肉茎はびくんっと跳ねて先走りを零すのだ。
そう、確かに気持ちいいのだ。
それもいっそどうにでもしてほしいなんて思うぐらいに。

マト >   
「本と同じ…っ♡声、荒くなってるし」
「僕でも……気持ちよくなってくれるんだ」

それは、安堵と嬉しさが混じった声で、少なくとも忌避といったものとは無縁だった
"友達"が自分の手で気持ちよくなってくれている事に、彼女は明らかに悦びを感じていたのだ
その証拠に、もじもじと膝立ちになっている彼女は足を摺り寄せるように動かしていて
スクール水着の中で窮屈そうにマト自身の肉茎も勃起しているのが分かるだろう

「このくちゅくちゅしたの、使えばもっと……気持ちよくなるんだよね?」

先走りを手に絡ませてぬめりを増し、それによって更に激しく肉茎を扱く

「僕は、優希が気持ちよくなってくれるなら、その、嬉しいから……喜んでくれる事、してあげたいから」

それはこうなる前から考えていた偽りのないマトの本音であった
優希が喜ぶことを知りたい……その答え、というのは聊か乱暴なものであるが

「本当に嫌なら、直ぐに離れて、ね?」

もはやマトの顔は息が常に触れるくらいに肉茎に近づいており
もし今達すれば、マトの顔や体に全てふりかかる事は必至だろう

風花 優希 >  
あの本の中での行為と同じだ。
互いに今は昂って、熱に浮かされて冷静ではいられなくなっている。
少年の方は言わずもがな。
彼女の方も、ほんの僅かに視線を下に向ければそれが分かる。

お互いに存在する膨らみが、同じようになっているのだ。
ぬちゃりぐちゃりと、艶めかしい汁と匂いが手を穢す。

「くぅ……っ、マト……っ♡
 ま……まさか、それ……っ、咥える気じゃ…♡」

そうして、彼女の顔が近づけば…何をするつもりなのかを優希は容易に察する。
あるいはそれが、彼自身の『悦ぶ事』であるかもしれないが、ともかくそれを口にする。

間近に迫る、皮に包まれた真っ白な肉棒は、その先端から我慢汁をとろりと零している。
それがマトの顔に触れそうで、だけど触れないぎりぎりの所を肉棒は涎を垂らしながらびくびくと跳ねている。
その根元にある陰嚢も、ぐつぐつと欲を煮立たせているのが分かってしまう。

マト >   
―― かちり、とマトの頭の中で音がした
なぜ自分が此処まで顔を近づけたかの理由を、優希が教えてくれたから

「優希は……何度も僕に教えてくれるね♡」

だから一度、熱に火照った顔で微笑みを浮かべると

優希は自身の肉茎が、暖かいものに包まれていくのを見るだろう

「んっ、ぅ、じゅる……ぅ♡」

流石に本の見様見真似…とまではいかないが、彼のものの先をくわえて、舌を使って舐めまわす
勿論竿の部分は続けて手によって扱き続けられ、その動きは寧ろ熱を増しているだろう

水音に涎と先走りが絡まる音が追加され、もう言い訳の仕様がないほどに淫猥な音と香りに空間は支配されていた

「んぅ、っふ、ぅ…… ちゅぅう、ちゅ、じゅる……♡♡」

その快楽の熱に浮かされたまま、彼女は優希が出すであろうそれ……精液をまるで待ち望んでいるかのように
積極的に先端を吸い上げ、口内でびくびくと跳ねる肉茎に歯を立てないように気を付けながら刺激し続ける

風花 優希 >  
彼にとってその言葉は、教えたつもりのそれではなかった。
ただ、そうするのかもしれないという期待と、希望の入り混じったもの。
否、だからこそ彼女は、『教えてくれる』と言ったのかもしれない。

「ふ、ぐ……っ、マト、の…っ♡ くち、や、ば……っ♡♡♡」

腰が引ける、だがもうそれはマトの口内に納まった今、逃げる事も出来ない。
逆に彼女の口腔内で出入りして、その快楽を高めてしまう。
ふー、ふー♡と鼻で荒く息をして、前かがみ気味に少女の型に両手を置いたその体勢は、まるで貪る獣のようで。

「は、はっ♡ ぁ、あ……っ♡♡♡」

優希の腰ががくがくと震え始める。もう限界だ、とマトにそれを伝えていた。
口内で震える肉槍も限界まで反り起って、彼女の舌の刺激にびくびくと跳ねていた。

マト >   
「んんぅうう~~♡」

彼の言葉が、自身の口技を"褒めてくれている"という事に気づけば、後は早かった
もっと喜んでほしい、その一心でマトは優希の竿を更に咥え、喉を鳴らす

「ちゅうぅ、う、じゅりゅぅうう、じゅるるるぅ……♡♡ ん、んっ、んぅうっ♡」

優希の腰の動きに僅かにえづくような声を上げながらも、上目遣いに優希を見つめる瞳には苦しさは感じられず
寧ろ高揚と、喜びが混じったような熱い視線を優希に向けている

口内では先端全体を舐めまわすような動きと、鈴口を舌でつつくような動きが絡まり口淫を激しくし
優希の腰ががくがくと動き始めると、彼を支えるためかそれともこの先何が起こるか理解しているからか
両手が優希の腰に回されて射精を促すように舌の動きが更に早く、激しくなっていく
カリ首や裏筋といった隅々まで舐めまわして甘やかし、最後まで口内で射精させるように誘導していく事だろう

風花 優希 >  
「はぁ……っ、ふぅ……っ、マト、も、げん、かいぃっ♡♡」

もはや彼の口調がすっかり崩れてしまっているのは言うまでもない。
普段は口にしない、どこか荒々しくもある声色と言葉選び。
眼下で卑猥にも音を立てて、己の肉茎を慰める少女にた。

ちゅぅうう♡と強く吸い上げられるその刺激に、優希の腰の奥から熱いものがこみあげてくる。
それは彼の脳髄まで焼き切ってしまいそうな快楽を伴っていて、だが、それでもまだ足りないとばかりに、彼女の口内で肉槍は跳ねていた。
そして、それが最後の一押しとなったのだろう。

「ぐぅ……っ、で、るぅうう♡♡♡
 マトのぉ……っ、くち、にぃ♡♡ はぁああ♡♡♡」

びくんっと腰を跳ね上げて優希がそう宣言した瞬間。
熱く滾るその先端からびゅくびゅくと多量の精液が溢れ出した。
腰を引く逃げ場がないそれは、もはや彼女の頭を押さえつけるようにして吐き出されていく

どこかひんやりとした身体であった優希から放たれるそれは、想像できない程に熱く、そして粘り気を帯びていて。
とても仮初の体内で生成されたとは思えないような、どろりと濃厚なものだった。
むせかえるようなオスの香りに、そこに含まれた彼の魔力が、余すことなく口内に溢れ出す。

マト >   
「………♡」
「じゅるぅ、ちゅ、ちゅぅううう……♡ じゅるるるるるっ、 んぁ、ぁ~~♡♡じゅる、る……♡んぁ…っ、は、ぁ♡じゅるるるるっ♡」

マトもまた、普段の快活さとはうってかわった、淫猥な雰囲気と共に、口内でいやらしく舌と喉を鳴らす
びく、びくっと限界に向けて口内で跳ねるそれを恐らくは、いとおしいとさえ思っているのだろう

「… ふぁ、ひて…ひぃよ?」

最後の瞬間、咥えたまま口を開いて空気を震わせる

その直後、それは弾け――マトの押さえつけられた口内に拡がっていく

「んぐっ!!?ん、ぅううう~~~♡♡」

目を見開いて優希の腰を掴んだまま喉奥に精液を受け止めて、彼女の体もまた小刻みに震える
もし優希にマトの体を見る余裕があったのなら、彼女の着るスクール水着の一部もびくびくと激しく震えているのが見えただろう

「んっ、ぅ、くぉ… ん じゅる、… ……♡♡」

苦みと、魔力のたまり、そして雄の匂い
それらが混合した濃厚な精液を吐き出されたマトがしたことは……

「ちゅぅううう♡♡ ちゅ、ちゅぅっ、ちゅ……♡」

口内をどろどろ、熱々の精液で満たされながらも、綺麗に竿を掃除するように舐めまわし
残った分が無いか、亀頭を吸い出すように咥えながら喉を鳴らして飲みこんでいく事だった

明らかに美味しいものではないであろうそれを無意識に飲みこむという選択を取ったのは
それが豊富な魔力の塊である事が関係している……いや
単に"そうしてあげたかった"だけなのかもしれない

風花 優希 >  
「は、ぁっ……とま、らな……ぁ♡ うっ♡」

びゅるっ♡どぴゅぅっ♡♡♡
びくびくっと痙攣しながら、優希の肉茎から残った精液が吐き出されていく。
最後の一滴まで搾り取るように頬を窄めて吸い上げられたそれは、彼女の口内に収まりきらず。
その花のように美しい顔さえをも白く汚してしまいいかねない程。

そう成るほどにまで達したのは、彼女が最後まで肉竿を舐め回し、吸い上げたのと無関係ではないだろう。
まるで求められたかのようにしゃぶりつかれたが故に、その睾丸がもっと彼女に注ごうと、追加増産したかのようで

「はーっ♡ はぁっ、ぁ♡」

長い射精を終えて息を整える優希の表情はすっかり蕩けてしまっていた。
だが、それも当然だろう。己のものから伝わる凄まじいまでの快感は、これまでに感じたことがないものだった。
自らの身体がいくら年頃の男子を模したモノとは言えども、その経験は皆無だ。
だからこそ、マトの口淫が齎したそれは……優希にとって、今まで感じた事のない未知だった。

マト >   
「んっ、ぷっ、ふぁ…ぁっ♡」

懸命に喉を鳴らし、できる限り精液を飲みこんでいくが、初めてなのですべてがうまく行く訳もなく
口元から涎の様に精液が零れ落ちて、ぽたぽたとマトの顔と水着を汚していく

「ごめ、ん、飲み切れなかった……けぷっ♡」

心地よさそうにしながらも、少しだけ申し訳なさそうな声を漏らしつつ、そっと肉茎に手を触れて
まだ残る暖かさを感じながら、ゆっくりと口を離し、自身の成果である彼の様子を眺める

「……どう、だった?」

出てくるのは月並みな言葉、マトもまた自身が行った行為による高揚を抑えきれずにいるようで
そっと自分の喉に手を当てては、自身の口内、喉を通して残る彼の匂いに酔いしれている

「まだ、口の中に優希がいるみたいだ……♡」

マトは、彼女は、自身が彼を悦ばせることが出来る事を、知った

風花 優希 >  
「ぅ、あ……っ、ご、ごめん、マト……っ」

肉欲を注ぎ終え、そうして漸く口が離れて快楽の波が去っていき、思考が少しずつ冷えていく。
眼下にあるのは自らの白濁と欲望で、穢れてしまった彼女の姿。
健気にも飲み切れなかったことを謝罪して、軽い曖気までさせてしまった彼女が其処には居た。

故に、咄嗟に謝罪の言葉を口にしながらも、上目遣いでそう問われると…またドキリと鼓動が高鳴って。

「え、えと……、すごく…その、よかった……よ?♡」

少年のこれまで秘め続けていた肉欲に、また火がともってしまう。
その行為がどれほどまでに心地よかったのかを、その言葉だけでなく、その身体が示していた。
彼のそれは未だに、硬さを失いきれずにそこに健在なのだから。

マト >   
「そっか……」

体を自身の汗を含めた体液と、彼の精液で汚した自分の姿を見やる彼女
謝る彼に、良かったと告げる彼、そのどちらも、今のマトにとっては……

「ふふ、そっか……よかった♡」

とても愛おしく感じる事だろう
そうして嬉しそうに微笑みながら顔についた精液を指で掬い取り、舐める

「その…… あのさ」
「大分初めの目的とずれちゃった、けど……」

そのままゆっくりと立ち上がって、優希にそっと密着し、耳元で小さく、恥ずかし気に

「僕も優希が気持ちよくなってくれて、とっても嬉しかった、よ?」
「だから……その」

まだ硬さを失っていない其れに、そっと触れながら

「優希がよければ……"また"があっても、いいかな?」

何て、次への希望をそっと囁くように伝えてくる
空を見れば、太陽がゆっくりと傾き始めていた、遠くに海鳥の鳴き声が聞こえる
どきどきと、まるで本当の人のように、高鳴る心音がやけに大きく聞こえ続けていた

風花 優希 >  
「……っ、嬉しかった…か…」

何故にこれまでの行為を嬉しいと言ったのか。
それが彼女に与えられた、ある種のオーダーであったからなのか。
或いは、もっと別の何かなのか…それは分からない。

ただ、今わかるのはお互いの鼓動がうるさいくらいに高鳴っていて、
彼女がきっと、この関係とこの行為を、まだ望んでいるという事実だけ。

そしてそれは、きっと少年も同じであった。
そうでなければとっくの昔に、冷静にストップをかけていた筈なのだ。

「キミが、その……望むのなら、ボクは…」

触れられたモノがぶるりと揺れる。
返答しようとする声も、肺ごと震えているかのように。

「……”また”がいくらあっても、かまわない、よ」

自らの欲望を、オーダーには無い筈の願望をそう吐露した。

マト >   
「そっか、じゃあ……そういう、事なら」
「"望んじゃう"ね、優希?」

優希の手をきゅっと少し強めに握って、何時もの様に屈託のない笑みを浮かべるだろう
きっとそれは、お互いにとって種も、在り方も関係ない、お互いの想いの吐露のし合いだった

「あ、そうだ」

ちょっとまってね、とマトはいって、スマホを入れていたバッグからウェットティッシュを取り出し、口元を拭く

「よし、っと……じゃあ、優希」
「んっ」

ちゅ、と優希の口元に、柔らかいものが当たる、何かは言うまでもないだろう
傍から見れば、順番が逆の行為だと思うこと間違いなしだ

「……ふふ、じゃあとりあえず今日は之で、これ以上時間がかかると……」
「"優希の本"を砂で作る時間がなくなるしね?」

そして、悪戯っぽく、ネタ晴らし――というより、お互いの誤解の原因についてバラスのであった

風花 優希 >  
「……あぁ、そう、かぁ」

望んでしまうのか、それが叶ってしまってよいのかと。
そんな自問自答を含んだ返事が、静かに洩れて。

けれどもその手を握られて、こうまで無垢で綺麗な笑みを見せられたのなら、認めるしかないのかもしれない。
彼女がそれを望んでいるのなら、確かに己に断る理由も、嫌な理由もないのだ。

むしろ──いや、それはきっと今はまだ明確にするべきなのかも分からないが。

「へ? ──んんぅっ…!」

今更ながらに、その唇が重なった意味は、恐らくはそういう事なのだろう。
風花優希は、それを察せぬほどに無垢でもなければ無知でもなく、鈍くもない。

「と……そ、そういえば本題は、そっちだった…って、本???」

そうして漸く、この岩場に訪れた本来の理由に話が返ってくる。
ここまでいってやっと、すれ違っていた勘違いに、彼は築いて何とも崩れた顔を浮かべた。

「あー…あー……そういう感じかぁ……。
 何で変な勘違いしたんだボクも……ええと、そっちならうん、幾らでも見せるよ」

一先ずは今は、ズボンを上げて身を整える。
鞄から本を取り出しながら、それを彼女に差し出すのだった。

マト >   
――こうして、二人の初めての海は、他にもいろいろな"初めて"を経験する事になる
その後はごく普通に砂で魔導書を装丁含めて丁寧に作ったり
また波打ち際で遊んだりして楽しく過ごすのだろう

そうして夕暮れ時には……来た時よりも少しだけ、距離を近づけて帰る二人の姿があった――のかもしれない

少なくとも、お互いにとって忘れられないお出かけになったことは間違いないだろう

ご案内:「浜辺」から風花 優希さんが去りました。
ご案内:「浜辺」からマトさんが去りました。