2024/09/05 のログ
■ギフタ― > 「これで一先ず……あぁ、やっぱり駄目であるな。
瘡蓋を剥いだ傷口みたいである。」
うへぇ、と口元をゆがませる
右腕に視線を映せば白いコートに映える紅
傷口は塞いだものの、洗濯はしていない
「色んな意味でやってくれたである。
さて、どうしようか…こんな状態で魔法少女をさせてもすぐにガタが出るのは明白。
ふぅむ……相手を殴るのは楽し気であったしボクサー少女としてみるであるか?」
そう問いかけても少女は眠ったまま
ここ数日は痛みで真面に眠れなかったのだろう
止めた痛みも自分が離れればまた動き出す
魔剣士もだがあの機械ゾンビの少女も面倒な事をしてくれたものだ
■ギフタ― > 「マリアよ、お主に施しているギフトと記憶処理でもう手一杯なのだ。
痛みすら無くせない私の事を恨むとい……やっぱり恨まれるのは嫌であるな。」
今更誰かに嫌われるのはどうでもいいけれど特別手をかけた異業者に嫌われたりするのはなんだか悲しい
マリアの額に触れ、できうる限り無理のない設定を書き上げる
遠からず、破綻は起こる。そんな予感を感じながら
「さて、今夜ぐらいはこの子をゆっくり寝かせてやりたいのであるが…
何か私と話したい事でも?」
誰も居ない路地の通りに向けて声をかける
ご案内:「落第街 路地裏の一角」に蒼い影さんが現れました。
■蒼い影 > 「うん。」
「ちょっと気になってさ。」
その蒼いのは
何故だか知らんが、何もいなかった筈の路地に
"居た"。
現れた、顕れた、いずれも正しい表現ではない。何故ならそこに予備動作はないのだから。
「魔法少女マリアってソレだよね~」
「厄介な事を頼まれたもんだから参っちゃってさ~」
何しに来たのかって、
本当に世間話でもするような口ぶりだった。
「いいよいいよ、寝かせといて寝かせといて」
■ギフタ― > 「…………気になったのなら仕方ないであるな。」
本当に何か居た。初対面の筈の相手…誰だろう
コワイ、けれどキメ顔で言ってしまった言葉には責任が伴うのだ
「ソレとは失礼であるな、ちゃんと可愛らしい少女もしくは美少女と言ってほしいものである。」
そこには不満を申し上げ、マリアのそばのまま首傾げ
「ほう、厄介な事とは気になるであるな?
時と場合を考えればマリア関係であろうが…被害者の会の方であるか?」
■蒼い影 > 「おもろ」
「え」
「おもろッ」
怖がった。
破壊神は恐怖という感情に人一倍敏感だった。
"怖い"、しかしてそれを表に出さず。
"気になったなら仕方ない"。と?!
めっちゃ人間癖ぇこいつ!
「え、なにそれ!」
「あっはは…聞いている以上に、面白いねキミ」
蒼いのは不満を言ってきた事にも実に愉快そうだった。
確かに可愛いねこの子。そういう考え方するんだ。
ギフター。
落第街の超有名人。だろ?
「ああいや。」
「可哀相な子がいてね!」
「その子に焼かれちゃったんだって!」
「まぁうちのちょっとした後輩なんだけどね」
「そうそう、ソレ。被害者の会なのよ」
「アレだよ」
人差し指ぴん。
ぐるんぐるん。
「私達は、やられた。
ってやつ。いやなんか違うねこれ。」
■ギフタ― > いきなりおもろ、なんて言われた
何だこいつはと思いながらオバケの線は消えたので恐怖は一層和らいだ
「ふむ、そう言ってもらえるのは光栄であるな。
道化師の様に笑顔を届けられたのなら良きかな良きかな。」
聞いてみればやはり被害者の会
どうもお仲間がマリアの餌食となったらしい
「それは可哀そうであるな、ご冥福か快復を祈るばかりである。
私達、とは異なことを。正確には其方の知り合い、顔見知りといった所かな?
マリアに其方の様な類の存在に危害を加えられる程の力も技術も知識も与えた覚えは無いのであるが。」
口元の笑みは変わらず
■蒼い影 > 「しばくぞ。」
けらけら笑っている。
どこまで本気なのやらわからない。
「んぇ?まあ、なんだ。
危害を加えるのは力、技術、知識だけじゃない、
案外誰でもできるのさ。」
カマかけてきてるのかなーコイツ。
じゃあちょっと実演だ。
「こんな風に!」
遠隔魔法。
魔力によりちょいと貴方の真っ白なコートに真っ蒼な字で"まぬけ"と描かんとしよう。
否
実際には描くのではない。
その様に見えるだけの"光の破壊"である。
故に20秒で元に戻るだろう。
防ぐにはどうすればいいって?同じだけ光らせればいいだけだ。
■ギフタ― > 「其方にそんな事されれば大変であるなぁ?」
上機嫌、良きかな良きかな
本気でなければない程都合は良い
「案外誰でも、であるか。
それは貴重なご意見であるな?」
大事なもう一つの要素を忘れていたが、まぁいいかと開き直る
と、白いコートにまぬけとともる蒼い光
「まぬけとは酷いであるなぁ。
お返しをする程恐れ知らずでもない私をこんな形で辱めるなんて…
一方的な屈辱と言う名の暴力!この人でなし!」
キーッ!と反論
ちょっとした光の悪戯に対してこれである
偏向報道甚だしい
■蒼い影 > 「ふ…あっはっはは…」
「ペン持ってりゃ誰でも危害を加えられるんだよ。分かったかな」
抗議の仕方も面白い。
面白いが。
「で、私が何をしたんだっけ。」
先ほども述べた通り。それは20秒で消える。
話しているうちに白いコートは白いままになってしまった。
「ごめんごめん。本当は間抜けなんてまーったく思ってないよ。」
「まそれはそれとして。」
「ええっと」
■蒼い影 >
「何聞こうとしてたんだっけ、私?」
■蒼い影 > それは実に。
「多分、まぬけ"ではない"クレバーなキミなら分かると思うんだ。」
実に酷い、
無茶ぶり、であった―――。
■ギフタ― > 「ペンで突き刺すか、文字で殺すか。やり方は色々とあるであろうな。」
元に戻った純白のコート
まぬけを背負って生きていく運命からは逃れられたらしい
さて、やっと本題に戻るらしい相手の言葉を待ち…
■ギフタ― >
「知るか、である。」
■ギフタ― > 「若年性認知症には認知症外来という場所が出来たらしいである。」
と、終わらせるていいものなのか
期待もされているし応えなければいけない気もする
「さて、大方宣戦布告の類であるか?
身内がマリアによって重傷ないし死亡した、それについてただで終わらせる気は無いと伝えに来た…とかであろうか?」
それらしい答えを返してみる
■蒼い影 > 「ふ…あははははは。
認知症外来ね。それは良い。」
知るかって言われた。
その答えは実に正しい。
敢えて言わないが、認知症が改善するのは忘れられない事を望む破壊神としてはちょっと都合が良い。
「宣戦布告するなら、寝てる隙に叩き潰してるでしょ。
ただ終わらせる気がないなら、わざわざ姿を現す事もないって。」
述べられた答えはおおよそ当たらずとも近からず。
「実に」
「実に」
「実に甘い事にね。
その子に殺されかけた子が、
ハッピーエンドがどうしても欲しいらしいのさ」
「本当は純粋な子だから、助けてあげて欲しいんだってー」
「ほんっと、甘い考えだよね」
■蒼い影 >
「でも、飽きない程度の甘味は神生を豊かにしてくれる。」
■ギフタ― > 「ふむ、様式を重んじると思ったのであるが違ったであるか。」
言葉の端々から感じ取れる
マリアは余程目の前の存在のお気に入りに手を出したらしい
「ハッピーエンドとは、よく言えたものである。
結果を見れば血濡れの殺戮者であるマリアをどう甘いエンディングに導くであるか?
加えて、マリアの背負うモノも理解していないであろうその願い。
無茶苦茶にも程が有ろう。」
否定はしない、けれども苦言は呈する
■蒼い影 > 蒼いのは、黙ってその言葉を聞いていた。
そして、無茶苦茶にもほどがあろうと言い切った後…
頷いた。
「良いね」
「全く同意するよ」
「その子は罪を背負いすぎた」
「――続けて?」
■ギフタ― > 「続けるも何も、言いたい事はそれで全部である。
敢えて否定も肯定もしない、どうなるかは運命次第である。」
天国に導きたいわけでも地獄に堕としたい訳でも無い
マリアの望む様に生きればいいと思っている
「寧ろ聞きたいのはこちらであるな、そんな荒唐無稽な話を私に伝えてそこからどうしたいのである?
まさか、其方がハッピーエンドとやらに導くとでも言うまい?」
ギフタ―は嗤う
■蒼い影 > 「いうねえ」
さっき怖がっていたのとは、
もう全く印象が違う。
嗤い、笑う二者。
「どうしたいんだろうね、実際?」
「私にソレは、不適切な役割よ」
物語をハッピーエンドに導く破壊神など
どこの世界に存在している?
おどけたように見えて、自らの役割を告げる様子は正確に。
「けれど」
「決まり切った運命を"壊す"事くらいは、したいな。」
「ゲロ甘い理想論を語ったあの子に、ハッピーエンドの可能性を繋ぐだけ。」
「裏方だね」
だけど理想論への障害を潰すという意味での破壊神は、ここにいる。
「ああ、目的を思い出した」
「単純に、話し相手を欲していたみたいだから、この機会に話してみたかっただけー!」
邪神は気紛れなんだ。
「破壊神はいつでもキミを見ているよ!って事、伝えたくって。」
それは流石に嘘だけどね。
でも面白いヤツだからさ。
あの子の事はまた別にしてこの先の事も、見ていきたいな?っていう。
「じゃ、ね」
蒼いのは、
意地悪そうに、優しそうに笑って
消えた。
否
消えた、という表現は微妙に間違いがある。
何故なら薄れるでもなく、光るでもなく、
そこにあったはずの蒼色が全てごっそりとなくなったのだから。
ご案内:「落第街 路地裏の一角」から蒼い影さんが去りました。
■ギフタ― > 「いうだけならタダであるのでな。」
いつでも見ている、これほど恐ろしい言葉を聞いたのは久し振りだ
目の前の存在に監視されている
心臓の弱い者ならショック死レベルだろう
「決まりきった運命など存在しないである。
常に流れて物語然として入れ替わり立ち替わる。
ただそれだけである。」
縛る事も拘る事もしない
ただマリアの赴くままに、流れる運命に任せるだけ
目的を思い出したと言うが、これは恐らく釘を刺しに来たのだろう
「安心した前レディー。
私はマリアを労り手を貸すだけ、彼女の運命は彼女の物である。」
それを超えて手出しはしない
そう言い切った所で彼女は消える
最初から何もなかった様に…
落ち着いて息を深く吐いて深呼吸
少女が目を覚ます寸前まで、ギフタ―はこの場所に居座り続ける
ご案内:「落第街 路地裏の一角」からギフタ―さんが去りました。