ヨキ(※プロフィール変更につき編集中)

http://guest-land.sakura.ne.jp/cgi-bin/up2/img/toko172.png性別
年齢27歳
種族人間/元獣人
立場教師
魔術初~中級程度の知識/無尽蔵の魔力
異能なし/元異能者
世界異世界

記録:人間期(2016年9月後半~)

個人(また一から、勉強し直さなくてはならんなあ) / 20160924屋上
「み……見えない……」 / 20161007歓楽街
「さんじゅう……ななど、にぶ……」 / 20161008保健室
(決めた。ヨキは学生をやる) / 20161009ヨキのアトリエ
(あの父親はもう、カヨコの茶を二度と飲めぬのだ) / 20161010職員室
「……くッ……そが!」 / 20161013廃ビルの奥
「!」 / 20161029ロビー
生徒
クローデット・ルナン「『君たち』は、そうやって話しておった訳か」 / 20160920職員室
化野千尋「これからは、ヨキ自身の生き方でそれを示してゆく」 / 20161005大時計塔
シング・ダングルベール「なぜ美術かって?」 / 20160927喫茶店どんぐり屋
斉藤遊馬「ヨキの可愛い女の子たちは、そんな過激なことなど……」 / 20161009カフェテラス「橘」
大河「拳を振るうなら、強者を圧倒してみせてこそだ」 / 20161011大時計塔
ハーリッツ「この子と同じ死に方で殺してやる……!」 / 20161026落第街廃屋
六乃坂樹愛璃杏那「ヨキもケータイがないとマジヤベーの一人なのでな」 / 20161027職員室
教師
獅南蒼二「例えお前が裏切り者だって、……レコンキスタだって、」 / 20161001ヨキのアトリエ
その他
オーギュスト「これから君は諸侯のごとき贅を体験することになるやもしれん」 / 20161002転移荒野

生まれ変わりの日(2016年9月17日)

教師
獅南蒼二《――消し飛ばしてやってくれ》 / 20160917荒野の奥

記録:獣人期(~2016年9月前半)

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設定

プロフィール

美術教師。
人間の生み出す習俗と文化に魅せられ、美しいもの、美しいことを愛する。
常世島を、二元論的な善悪を超越したひとつの秩序と捉えており、人間または異邦人は元より、時として落第街や非合法組織をも庇護する。

自らの基準で美を見出だした事物については、清濁を問わず広く受け入れる。
しかしその美しさが失墜した、あるいは常世島の秩序を懐乱したと判断される場合には、一転して苛烈な非情さを見せる。

愛想に欠けた所作に反して、人付き合いを好む。
交流を尊び、未知の物事に対する好奇心が旺盛。流行にも敏感で、ほとんど不物好きの域に入る。

約十五年前、異界から常世島に辿り着いた異邦人。
「《門》を潜る前は犬だった」と称する。

美術について

学園では教師として金工の授業を受け持っているが、例年履修生はあまり多くない。
デッサンや絵画など、金工以外の実技を教えることもある。

その他、芸術学や美学といった座学を担当しており、古典美術から現代の大衆文化まで広く取り上げる。
美術の特別な知識や才がなくとも、着眼点がユニークであったり、〆切を守って真面目に制作を行う者にはきちんと評価を与える。

たちばな学級の非常勤講師として、絵画や造形の指導も行っている。

プライベートでも個人的に彫金を制作しており、好事家に作品が売れることがある。
美術雑誌に小さいながらも掲載されたことがある他、国立常世新美術館にて念願の個展を開催した。

所持品

拠点

職員室

室内の中ほどに、小奇麗に整理整頓された机がある。
備品のノートパソコン、伝言のメモや付箋、書類ファイル、参考用の書籍がいくつか。
窓辺から魔術教師クオンの「青空教室」を眺めるのが好きらしく、時おりスマートフォンで授業風景を撮る姿が見受けられる。

ヨキの美術準備室

ヨキが雑務を行うための部屋。他の教室の半分ほどの広さの、奥行のある間取り。
左右の壁にずらりと棚が並んでおり、奥にヨキの事務机が置かれている。
棚には画材や工具などの備品や、図書館にも劣らず多彩な美術関係の書籍が保管されている。
各科目の履修生や美術部員たちが、溜まり場として使ったりしているかも知れない。
部屋の前の掲示板には、芸術系のイベントや公募、就職案内など、たくさんの広報物が貼り出されている。

アトリエ

研究区に借りている作業場。住宅用の作りではないが、自宅同然に暮らしている。
造形作家として住所を公開しているため、誰でも容易に訪問することが可能。
打ち放しコンクリートの二部屋。入ってすぐの一部屋が工房。奥が私室。
水洗トイレと申し訳程度に設えられた流し、ガスコンロ。風呂はなく、近所の銭湯や職員寮の浴場を使っているようだ。

作業場

大きく頑丈な木製の机、床に確保された作業スペース。作りかけの大型作品。
工具、画材、最低限の金工設備。鉄、銅、錫、真鍮、さまざまな素材の椅子やランプやレリーフやアクセサリー。
無数のスケッチ。立て掛けられたキャンバス。こびり付いた粘土の跡。

私室

書き物机に私物のデスクトップパソコン。小ぢんまりとした冷蔵庫やテレビ。服や本が整然と詰まった大きな棚、丈夫な寝台。

 































常世の犬

『門』の向こう

山犬の調伏せらること

かつてカミと呼ばれた犬があった。

犬は山を治め、捧げられた娘を骨にして返し、地は潤い、里は富み、長く栄えた。
犬は人前に姿を顕さず、人は山へ立ち入ることなく、人と山との繋がりは畏れの上に保たれた。

時代が変わる。
里に住まう人間はいよいよ増え、世とともに移り変わる。
繰り返し産まれ育つ人々の中からは、畏れと呼ばれる心が失われて久しかった。

やがて空は青黒く冴え渡り、日は光を強め、大地は渇く。
男は痩せ、女は細り、子が絶えた。
かつてカミと呼ばれた犬は、いつしか邪霊と名が変わる。

そしてある日、旅の僧が里を訪れる。
僧は人々の声を聞き入れた。
山へ入り、人々と同じくして痩せた犬と相対した。
その姿は幽鬼に似て、まさに邪霊と呼ぶに相応しかった。

僧の振るった錫杖が、犬を打ち据える。犬は見る間に傷つき、弱った。
その牙が僧の腹を裂いたのは、自らの身を守るために過ぎなかった。
無数の火に照らされた山を降りると、そこには見も知らぬ人々の顔が並んでいた。
犬が人の言葉を解したならば、それらは鬼の一群であった。

鬼の振るった手斧が錆びながらにして閃いたのを、犬は覚えている。

雷獣と呼ばれた犬

ヨキの原型は、とある異世界において信仰されていた名もなき神霊。
豊穣を司り、人々の信仰に応えて里に実りを与えていた。

人間から信仰の証として捧げられていたのは、年若い処女。
雷獣は捧げられるたび恐れ戦く娘たちを丸呑みにしていたが、やがて大きな転機がやってくる。

ある年に捧げられた娘が雷獣を恐れず、道ならぬ契りを交わし合ってしまった。
娘は犬と交わったために病に伏し、食われることなく痩せ細って死ぬ。
以来、人と通じた雷獣は徐々に神力を失ってゆく。
力を失ったからには里に恵みが齎されることもなくなり、神霊は邪霊と憎まれるようになっていった。

本当のこと

生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く 死に死に死に死んで死の終りに冥し

失われた記録 / 20160212
山の奥(1) / 20160630
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