学園公営の男子寮。なお寮は公営私営含めて他にもいくつか存在している。
家賃がほぼ無料なので、最新の設備とは言えないもののそれなりの設備が揃っている。
ロビー、食堂、大浴場などなど、まさに寮というような設備である。
部屋はキッチン、ユニットバスなどが備え付けられている。特に学園側から監査があるわけでもないので部屋を好きなように改造している生徒もいるという。
一人部屋から二人部屋、など部屋の種類は豊富。
男子寮は女子寮と違って警備設備などはかなり貧弱である。
●この部屋には固定パスワードが設定されています。
参加者(0):ROM(1)
Time:00:06:29 更新
ご案内:「大浴場」からHMT-15さんが去りました。
■HMT-15 > 「サクラか、よろしく。」
傍から見れば少女としか見えないであろう
可憐な肉体をもつ男子生徒を見送れば
また顔を半分湯の中に沈める。
「そういえばお風呂の中では歌うと良いと聞いたな。
〜♪」
ハッとした動作と共にそんな事を思い出せば
低音の合成音声でぎこちない鼻唄を。
無論、その後浴場の管理人によって追い出されたのは
言うまでもない。
ご案内:「大浴場」から遼河 桜さんが去りました。
■遼河 桜 >
「HNT-15。へー、イチゴウね。洒落てるな
オレは───サクラでいいよ。サクラ」
ざぷっと湯船からあがりながらそう応える
体つきを見てもどうみても少女な、そんな男子は
「またあったらもっと色々聞かせてくれよな」
ロボットに興味津々の普通の年頃の男の子のような顔で浴場を後にしていった───
■HMT-15 > 「ボクは人間に近くて遠い。」
感心しているような様子の彼を見ながら
さり気なく発した言葉。
「なるほど取り扱いを間違えない限りは安全を確保されているわけか。
良くできている。」
軽く笑いながら答えてくれた彼に対して大きいうなづちを返す。
そして彼がそろそろ出ようかと発言すれば
「確かに体温を上げ過ぎるのは良くない。
懸命な判断だ。それとボクの名前はHMT-15。
イチゴウと呼んでくれればいい。
キミは?」
浴槽の縁に顔を乗せる形になりながら
遅い自己紹介をする。
■遼河 桜 >
「ふーん、へー。
そういうところは人間とは違う感覚かぁ、へー、へー」
それにしてもすごい技術だ
まるで昔読んだ漫画のようだとテンションもあがる
「はは、硬い素材のやつだったりちゃんと洗ったりしないとそうなるらしいけどな」
そのへんは抜かりがないからへーきへーき、と笑って
「さて、いーかげんのぼせるし出るかな…。
あ、お前は何か名前あんの?名前」
■HMT-15 > 「話によれば研究はされ続けていたが
世の中に出るという形で
試験され始めたのはごく最近らしい、凄く貴重。
しかしあくまで思考形態が人間のようであるだけで
人間自体は理解できていない。
よくわからない存在だ、人間というのは。」
自慢気といった様子にも見えるだろうか先程よりも顔を浮上させる。
そして最後の言葉は面白そうに。
「む、このようなアイテムで瞳の色を変化させるのか。
ただ眼球に傷がつきそうだ。」
チャプチャプと水をかきながら彼に近づき
彼がとったカラコンをまじまじ見つつ
うーむと言わんばかりの調子でそう呟く。
■遼河 桜 >
「へー、へー。ニューロAI?
すげー、そんなのあっちにゃなかったぞ。
だってふつーに人間と喋ってるのと何にも変わんないもんな」
どこかきらきらした目でまくし立てるサクラ
やっぱり男の子、ロボットや最先端科学は大好きなのである
「ん?
あぁこれはカラコンだよ。
風呂入る時外すの忘れてた」
最近のは装着感なさすぎるのも問題だよなーと言いつつ、
片目だけ外してみせる
そこから覗く瞳の色は濃い灰色
日本人の瞳そのものである
■HMT-15 > 「そういうことは非常に現実的だ。
用心することを推奨する。」
この島において日常は何とか保たれている一種の幻想といってもいいだろう。
その幻想に甘えるよりも危険に備えて生きるほうが
この島では有意義かもしれない。
そして彼の目がいつの間にか好奇心を含んだものになり
ロボットに対して疑問を浮かべると
「ボクはニューロAIという人工知能だ。
人間の脳に近い構造を取っており人間のように考える事が可能とされている。
流石に人間が内部に入るスペースはない。」
好奇心というものはこのロボットにとっても理解出来る感情であり
彼のそれにまた反応したのだろう。
そしてロボットもまた好奇心の眼差しを彼に向け
「む、この島では珍しくはないが翡翠色の眼か。」
彼の瞳をまっすぐ見つめながらそんな事を。
そもそもカラーコンタクトを知らないのだから気づくはずもない。
■遼河 桜 >
「…こういう寮にもヤバいやつとか潜んでるってこと?
おっかねーなー」
多分、自分もそのうちに入るのだろうけれど、きっと自分なんかは可愛いものだ
「秘密のない人間なんてキリストくらいじゃねえ?
…でフツーにこうやって喋ってっけど…AI?人工知能?
中に人が入ってるなんてことは、ないよなあ…?」
怪訝な目は好奇心の目に変わる
ロボットを見る男の子の目だ!
■HMT-15 > 「いや、今日は既に任務を終了し自由行動中だ。
ここへは単純に興味があって来た。
整備士が独り言でつぶやいていて
気になったんだ。」
危うく沈みそうな様子で顔をなんとか水面に出しつつ
いつもの機械音声で淡々と返していく。
彼から向けられている目を大して気にしていない。
「そうとも限らない。特にこの島では一般と特殊が曖昧であり
善悪はさておいても色々な人が
様々なものを隠して持って生きていることは紛れもない事実だ。
キミだって秘密があるんだろう?」
後に発された少年の言葉に対しては
アイコンタクトというには過ぎた鋭い目線を彼へと送る。
■遼河 桜 >
「まーな。
……風紀?風呂の中までパトロールに来んの?」
怪訝な目
そういえば何か、そういう類の噂も聞いたことはあったような…
「まぁこんなトコには違反生徒なんていねーと思うけど」
■HMT-15 > 少年が少女のような甘い声から
普段の調子と思われるものへと戻れば
「驚いた。
ということは普段から声を使い分けているという事か?ご苦労。
それにそもそもここは男子しかいないのが普通だ。」
少年が綺麗に声の調子を変えたことに驚愕しつつも
ここは男子寮の一部であることを強調する。
「失礼、誰にでも機密情報はある。
ボクは風紀に所属している高機動戦車だ。
違反生徒の鎮圧を含めたパトロールが主任務だが
個人的に様々な仕事を請け負ったりすることもある。」
意外と幅広く行動しているので
もしかしたら妙な四足ロボットがいる程度の噂は流れているかもしれない。
■遼河 桜 >
「(防水仕様なんだ…)」
ショートしてあわや感電死とかしたらどうしようと身構えていたのは黙っておこう
「んッ…ンン。あーあー。
いやついクセで、誰かと話す時用の声だからな。
男だよ男。ロボットならセンサーとかなんとかでわかんだろ」
くだけた口調、声質も…高いが、一応男の子のものとして聞こえるだろうか
「理由はあるけどお前に言うようなことでもねーよ。
…っていうかお前はナニ?ロボット?ハイテクな玩具?」
■HMT-15 > 突然現れたロボットに驚きつつも生徒は
ロボットの疑問に答えてくれた。
「ありがとう。む、ここがお風呂か。」
ふむふむと言った様子で再度浴槽を含め浴場全体を見渡し
ひと通り見渡した後はいきなりずんずんと浴槽へと入る。
そして一旦沈んだ後に浮かび上がり顔だけがかろうじて湯から出ている形になる。
「なるほど、人間はこのように40度前後の湯の中へ身を沈め休息を図るのか。」
一瞬己のカメラアイを閉じて独り言のようにそんな事を。
するとふと何かが気にかかったのか
カメラアイを開けモーター音と共に瞬時に生徒の方へと視線を向ける。
「ところでキミは男性のようだが
その声の周波数はどちらかというと女性のものに似ている。
何か理由でも?」
もし生まれつきそうだと言われればそこまでだが
気になるものは気になる。
疑問を晴らすためにとりあえず質問を。
果たして彼なのか彼女なのか