2015/06/06 のログ
■瀬名 翔一 > 「ハハハ、言ったね少年。君の覚悟は素晴らしい!」
「だがね現実という壁が立ち塞がった時、それに抗えるのは事前の気勢の良さじゃあないんだな。」
「近いうちに一悶着ありそうでね。それは明日かもしれないし、明後日かもしれない。」
「実は来月かもしれないし、まあ起こらないかもしれない。」
「わかるかい? この島は言うなれば流氷さ。」
「何処に流れるかわからない。いつ融けてしまうかも知れない。」
「そんな危ういステージの上で私たちは毎日手前勝手にステップを刻んでいるんだ。」
「なかなかにスリルがあるだろう?」
「私はね、最低限の救命胴衣ぐらいは幾らか用意はしているつもりだが……君はどうだかね?」
「ビスケットのように足場が崩れていったとしても、それでも踊り続けるのかい?」
■瀬名 翔一 > 「まあ、私が気まぐれに足場をぶっ叩いてしまうとも限らないんだが!」
「掴みどころがないのが私の美点の一つでねえ。ハハハ!」
杖を肩に乗せ、背筋を伸ばしながらふらりとまわる。
「私はこれから調査があるのでね、ここで失礼するよ。」
「もし私の力が必要になった場合尋ねるといい。」
「ただ、私はイタリアンシェフのように気まぐれだから、それだけは留意したまえよ!」
ご案内:「屋上」から瀬名 翔一さんが去りました。
サトー・桜木 > 「そうやって不安を煽り立てて焦った奴を掌の上で転がすのがあんたのやり口か?」
「詐欺師の常套手段じゃねえかよ」
「今にどこぞに通報食らうぞあんた。今時もうちょっとマシな手口使うだろ詐欺師だって」
「確かにこの島は何が起こるか分かんねえおっかないとこだよ」
「でもさ、おっかないところだからこそ面白えんじゃねえの。巻き込まれた事も無いクチだからそう思うのかもしれねえけどさ」
「まぁでも、しかし。俺に出来る事なんて踊ることしかねーからさ」
「誰かの掌の上だろうと、薄氷の上だろうと、踊りきってやるだけだ」
「そこが俺のステージだったらな!」
去りゆく瀬名の背中に、そう高々と宣言した
何が彼の琴線に触れたのやら、何が彼をそうさせたのかは分からないが
妙に後味が悪く、投げかけられた言葉の幾つかは少なからずサトーの心に棘を残した
サトー・桜木 > すっかり温くなった牛乳パックを床から取り、残った牛乳を飲み干せば
「………アーーーーー、なんかまた恥ずかしい事言った気がすんなアアアアアーーーーーー……」
ついつい煽られて乗せられた、そんな気がして後頭部を掻きむしるのだった
ご案内:「屋上」からサトー・桜木さんが去りました。
ご案内:「屋上」に神薙 結弦さんが現れました。
■神薙 結弦 > (屋上で一人、手には何も持ってはいないが
ただ刀を握る様なしぐさをする。
すぅっと一つ。息を吸うと伏せていた瞳を開く
もし、此処に人がいたなら。誰かを切り殺すほどの殺気が一瞬。)
「……ふぅ。…まだまだ鍛錬が足りんな。」
(しかしそのさっきもつかの間。もう一つ息を吐けば
其処にはただ、へにゃりと笑う姿と気配しかない)
■神薙 結弦 > 「しかし、あまりこういう場所での鍛錬はやめた方が良いな。
流石に迷惑になりそうだ。
‥どうも、此処には猛者が多そうだからな」
今は一人で良かった、と小さくごちって。
ご案内:「屋上」に焔誼玖杜さんが現れました。
■焔誼玖杜 > 【夜もすっかり更け、日付も変わってしまったが。
こんな時間だというのに屋上の扉を開ける音が聞えるだろう】
「あ……」
【そして顔を出したのは、黒い髪が目を隠し、マフラーを巻き、手には手袋、上着にコートを羽織った少女だ。
少女は屋上に先客が居たのを見ると、どうしたものかと迷うように、先客と、今来た扉とを交互に見ている】
■神薙 結弦 > 「…む?其処に誰かおられるのか?」
ふと、気配というか温度の違いに小さく反応する。
辺りをキョロリと見渡すと。貴方を見つけられるでしょうか
色の違う2つの瞳が貴方をとらえられるのであれば
小さく笑みを浮かべるでしょうか
■焔誼玖杜 > 「あ、えっと……こんばんは、です」
【見つけられ声をかけられれば、小柄な少女はおずおずと挨拶をし、軽く頭を下げるだろう】
「その……お邪魔、しちゃいました、よね」
【けれど近寄ろうとはせず、その場で弱弱しい声が発せられる。
緊張しているのか、元々そういう性分なのか。
声が小さいだけでなく、顔は僅かに俯き加減だ】
■神薙 結弦 > 「こんばんわ。今宵は良い夜であるな。」
(見た目はやや冷たい印象を受けるかもしれない。
しかし、声やしぐさは何処かゆったりとしており
人懐っこそうな印象があるかもしれない。)
「いや。邪魔だなど。とんでもない。
この様に愛らしい女子(おなご)と言葉を交わす事が出来たのだ。
これほどうれしい事はない。
貴殿さえ嫌でなければ、このワガママな私も相席しても良いだろうか?」
■焔誼玖杜 > 「あ、愛らしい?」
【予想外の言葉に声が裏返る。
あわあわと右を見て、左を見て。やはり自分が言われたのだと思うと、赤くなる。
まあ、顔は髪とマフラーで隠れ見えないかもしれないが】
「は、はい……その、大丈夫、です」
【赤くなりながら、そのままいそいそとベンチに向かって歩き出す】
■神薙 結弦 > 「あぁ、貴殿のことだ。
華奢で可愛らしいな、と思ったのだが。
気に障ったなら申し訳ない。」
(平然と言葉を述べる。
どうやら元々、男勝りとまではいかないが
その気があるようだ。)
「それならば良かった。
何分、入学したてでな。
まだ親しい人間も少なくどうしたものか、と思っていてな。
貴殿と会えたのも何かの縁かと、な」
(嬉しいのか、半歩後ろを歩くようについていく。
夜の風が頬を撫でる感触に瞳を細めて)
■焔誼玖杜 > 「い、いえ、その、驚いただけ、で……」
【改めてはっきりといわれると、ますます恥ずかしさを感じてしまう。
とはいえ、嫌というよりは、言われなれないだけだ。暗い、だとか、変、だとかは言われ慣れているのだが】
「あ、それは、私も……です。
中々、友達も作れなくて……」
【ベンチに腰掛けながら、そう答える。
昼間の図書館で、多少は仲良くなれた二人が居るが、結局友達になってほしいとは言えていない。
いまだに友達0人キャンペーン続行中だった】
■神薙 結弦 > 「そうか…。それならば良かった。
貴殿を困らせる事等したくなかったのでな」
【からりと笑う。
同じ様に隣に腰かけては着崩している姿と違い
礼儀正しく、しつけがされているのだろうか
綺麗な座り方で。】
「なるほどな。…友人というのはどうも難しい。
私は運よく友人になってくれる優しい御人たちいてな。
……。まぁ、貴殿さえよければなのだが
私の友達になってくれればなぁ…と思っているのだが。
流石に急すぎるかな」
【今まで誰かと接する機会、というのはこの学園に来るまで
した事がなく。それ故作り方すら知らず。
何と言えばいいか、どうすればいいか解らず。
頬をポリポリと掻いては眉を微かに下げた】
■焔誼玖杜 > 「…………」
【隣に座られれば、その出るところが出たスタイルがよくわかり、ちょっとだけ羨ましさを感じた。
そしてその綺麗な動作にもまた、目を惹かれた】
「……えっ、ええっ!?」
【そんなふうに、隣の少女に少なからず見惚れていた玖杜は、まさか友達になってくれなどと言われるとはまるで予想しておらず。
あんまり驚いたものだから、頓狂な声を上げてしまった】
■神薙 結弦 > 「…ん?どうかなされたか?」
【自分が何か可笑しな事をしてしまったか。
何か気に障ったのだろうか?と小さく首をかしげる。
貴方が何を考えているかわかってはいない様だ。】
「お、おぉ?そ、そんなに急すぎたか…?
す、すまない。何分人と話すのは此処に来てからだったから慣れておらんでな…。」
■焔誼玖杜 > 「い、いえいえいえっ!
その、ただ驚いただけで!
それにほら、まだ名前も――」
【玖杜にしては、珍しく大きな声で謝られる事じゃない、驚いただけだと主張する。
人と話すのに慣れていないのは自分もまったく同じなのだ。
と、自身の言葉であったが、名前と口にして思い出し】
「え、えっと……今更、ですけど。
あの、焔誼、焔誼玖杜(ほむらぎくと)、です」
【名乗ってもいなかった事を思い出し、小さく頭を下げた】
■神薙 結弦 > 「あぁ!なるほど!
確かに名も名乗らずに友になってくれ、とは失礼であった。」
【些か堅苦しい言葉で話す。
しかし、表情は先ほどからずっと柔らかく薄く笑んでいる】
「私の名は結弦。神薙 結弦【かんなぎ ゆづる】と申します。
以後、宜しく願う、玖杜殿。」
■焔誼玖杜 > 「は、はい、こちらこそ、よろしく、お願いします。
か、神薙さん……」
【言葉は堅くも、表情や振る舞いから『堅い』という印象は受けない。
ただ、余りにも予想外な展開に、玖杜の思考がイマイチ着いて行けていないようだ】
「それで、その……神薙さん。
本当に、私なんかが友達になって、いいんですか……?」
【元々かるい人見知りであり、あまり積極的な性格でもない。
友達なんてこれまで数えるほども居なかったものだから、嬉しさよりも不安感が募る。
いや勿論、友達になってくれたら嬉しいのだが、これまで自分がそう言われる事をまったく、本当にまったく考えた事がなかったのだ】
■神薙 結弦 > 「ん?あぁ、勿論だとも。
私は『玖杜殿』と友達になりたいのだ
だから、私なんか、ではないのだよ」
【だから、自信をもってなどと偉そうな事は言えないが。
自分は今向き合っているあなただからなりたいのだ、と訴える様に
ニヤリと口元に弧を描いて笑う】
「まぁ、なんだ。
いきなり友になってくれ、などとは驚くだろう。
ならば、之からゆっくりとお互いに知るのもいいと思うのだ。
だから、あまり構えずとも大丈夫だぞ!」
■焔誼玖杜 > 「あ……」
【その彼女の言葉に、玖杜はどこか安堵し……嬉しくなった。
こんなふうにまっすぐ気持ちを伝えられたのは、いつ以来だろう。
生まれてからそれこそ、数度しかなかったように思う。
確かに行き成り言われて驚きはした。
けれど、その言葉は。その気持ちは……自分がずっと、待ち望んでいた物ではなかっただろうか。
だからこそ玖杜は、コートのポケットからヘアピンを出し、意を決して前髪を除けると、目の前の少女をまっすぐと見据えた】
「私も、神薙さんと友達になれたら……ううん、そうじゃない」
【そこで首をふり、一度大きく息を吸う。そして】
「――私の、友達になってください」
【照れくさそうに恥ずかしそうに、赤く、はにかみながら。
自分もまっすぐな気持ちを、ずっと言いかった言葉を……ようやく口にする事が出来た】
■神薙 結弦 > 【少女の動きを見守っていた。
唐突な言葉だっただろうか。あまりに非常識ではないだろうか。
心配は心の奥底で募り、申し訳なさでどうしようか、と悩みさえする。
しかし、目の前の少女は中身は知らずとも。何処か直ぐに折れてしまいそうなはかなさに自分は見えて。
しかし、少女が自らの顔を明かす事でその印象はガラリと変わり】
「……。ふふ。
…あぁ!喜んで!…これから玖杜どのと私は
『友達』だ!宜しく頼む」
【思っていたより、ずっと強い少女だ。
口には出さないが、此方も目を細め笑顔で対応する。
友人になろう、と言ってくれた人物はいた。
しかし自分から友達になろう、そういったのはあなたが初めてだったから。】
■焔誼玖杜 > 【『友達だ』
その言葉はとても温かな響きを持って、玖杜の心に響いた。
ああ、嬉しい。とても嬉しい。
ともすれば、泣いてしまいそうなほどに。
伝えられたことが嬉しい、喜んでもらえた事が嬉しい。
胸が高鳴って、破裂してしまいそうだった】
「――はいっ、よろしくお願いします、神薙さ……」
【名前を呼ぼうとして、止まる。
いや、そうではない。そうじゃないはずだ。
友達になったならば、友達であるならば。
呼び方はきっと、そうじゃない。
そう、彼女が呼んでくれているように、自分もそうすべき……いや、そうしたい】
「……よろしくお願いします、『結弦』さん!」
【精一杯の笑顔と思いを込めて。
この世界で始めて、友達の名前を呼んだ】
■神薙 結弦 > 「…ふふっ。あぁ、玖杜殿!宜しく頼む。
……うむ!玖杜殿は笑顔が似合う!
最初もそうだったが、やはり愛らしいぞ!」
此方も同じ様に名前を読んでみる。
きちんと――友達、そう確定してからの言葉はまた特別で
顔が先ほどからだらしなくないか。
そう考えるも、やはりうれしい気持ちが先行している様だ
そのまま、ふと空を見上げてみる。
美しい星が祝福するようにキレイに輝いている
■焔誼玖杜 > 「あ、あはは……そうですか?」
【今度はさっきのようには動じない。
照れくさそうに笑うものの、ちゃんと受け止められた。
恥ずかしいけれど、ついつい頬が緩んでしまう。
あんまりにやにやしていたら変に思われないかな、と心配するものの。
相手もまたとても嬉しそうにしているし、別にいいかと開き直りながら、釣られるように夜空を見上げた】
「……私、星を見に来たんです」
【夜中に目が覚めてしまい、一人が寂しくなったから。
気を紛らわせるために星を見ようと思って、明かりの少ないだろう夜の教室棟へやってきたのだ。
けれど……当初の目的は既に果たせてしまった。
それもとても、予想外の形で】
「ただ星を見るだけのつもりだったのに……こんなに嬉しい事が起こるなんて、思っても見ませんでした」
【自然と笑みがこぼれてしまう。
たまには、夜更かしだってして見るものだ。
……暗い夜は苦手だけれど、こんな幸せで楽しい夜なら、何度だってあって欲しい。そう思った】
■神薙 結弦 > 「あぁ、とても愛らしいと思う。
そうだな、少女らしい…というのだろうか。
言い方は悪いかもしれないが、お人形…というのか?
それ位愛らしいぞ」
空を見上げては何気ない会話を紡ぐ様に告げる。
人から見れば恥ずかしい言葉がおおいかもしれないが。
自身にとっては、感情を隠す事よりさらけ出す方が好きなようだ。
「あぁ、私もだ。
…どうして夜にここに来ようと思ったのか、不思議だったが。いい出会いが出来た」
普段であれば眠っている時間。
けれど、こうやって肩を並べ、空を眺めるという初めての体験も悪くないと星を眺めて思う
■焔誼玖杜 > 「うう、流石にほめ過ぎですよ……恥ずかしいです」
【と、苦笑を浮かべながら答えてみる。
玖杜からしてみれば、隣の彼女こそ、女性らしい姿でとても綺麗で、素敵に思えるのだが】
「本当に……。誰かと星を見るのって、こんな気持ちになるんですね……」
【玖杜は特別、星や正座に詳しいわけじゃない。
ただ、一つ一つがそれぞれ異なった光を放ち夜空を飾る光景。それが、とても好きだっただけだ。
だからそれらしい話は出来ない。けれど、ただならんで見上げているだけだけれど。
それがとても大切に思えて、暖かくて。愛おしい時間だった】
「……あ、でも、もう随分遅い時間、ですよね」
【ふと、寮を出るときに見た時計を思い出した。
明日は土曜日だ。けれど、あんまり夜更かししてサイクルを崩してしまうと、週明けが辛くなってしまう。
もっと色々話してみたいけれど……残念なことに時間は有限なのだ】
■神薙 結弦 > 「はは。すまんな。どうも正直な性格らしい。
気を付けてはみるが、あまりに魅力的過ぎると無理だと思うぞ。」
あまり悪びれていないのか。
先ほどのようにカラカラを声を上げる。
「そのようだ。…ふむ。充実した時間だ、そう思えるが
何分まだ話したりない、そう思ってしまうな。」
此処にきて、心躍る場面は多々あった。
しかし、今日はまた違う感情の高ぶりに息を吐いて。
自分もこれから寮の一室へと帰って寝なければ。
毎朝の鍛錬には間に合わなくなってしまうだろうから
「なら、玖杜殿の家…?まで送ろう。
頼りにならないかもしれんが、ボディガード位にはなるさ」
■焔誼玖杜 > 「うう……」
【魅力的過ぎると無理、それは多分、自分に掛かってるんだろうなあ、と思いコメントに窮する。
今後も仲良くしていきたいし、慣れないといけないのかなあ、なんて少し考え】
「えっ、そんな、頼りにならないなんて事は……」
【首を振って、そんな事はないとしめす。
きっと自分よりはよっぽど、頼れる人だろうと思う。
玖杜に出来るのは……ライターやガスコンロの代わり程度だ】
「その、送ってもらえるのは嬉しいです、けど。
私は寮暮らし、ですから」
【寮まではそう遠くはない。わざわざ送ってもらうのも申し訳なく感じた】
■神薙 結弦 > カラカラ。
先ほど見せていた笑顔とは少し違って
やや意地悪そうに眼を細める。
「…ん?貴殿も寮暮らしなのか?
ならばちょうどいい。私もついこの間入寮したのだ。
…帰る所も、おそらく一緒なのではないか?」
寮の場所が違わなければ、の話だ。
あまりに申し訳なさそうであれば、無理強いはしないし。
平気であれば全力で守るつもりでいる。
何方でも、彼女は気にしないのでしょう。
■焔誼玖杜 > 「えっ、結弦さんも寮なんですか……?
……それじゃあ、その、一緒に帰っても、いいですか?」
【寮というのなら、多少違う場所だとしても、方向も距離もそう違っていないだろう。
なら送ってもらうことに抵抗はない。むしろ嬉しいことだ。
なぜなら、もっと一緒に居たい、話したいと思っているのだから。
そんな気持ちで、やや上目遣いに恥ずかしそうに、たずね返したことだろう】
■神薙 結弦 > 「あいわかった。護衛。任されよ!」
自分の実家は、この学園よりずいぶん遠い山の山頂。
通うには新幹線等で通わなければならない場所の為。
寮に通うことができて助かっている様だ。
そんな寮生活でできた友人と一緒に帰る、ということは
憧れにも近い行為の為か張り切った様に胸にトンっと手を置いてうなづいた
「なればゆっくり帰ろう。
今宵の星も月も帰るまでに目に焼き付けてな。」
其処までいえば、行こうかと一つ付け加えて。
一歩だけ踏み出そうとするでしょうか
■焔誼玖杜 > 「はいっ、お任せします!」
【嬉しそうに頷き、頼もしさを感じながら立ち上がる。
……が、じっとしていたら少し冷えたのか、小さく身震いした】
「……そうですね、星を見ながら」
【ゆっくり、そしてもうちょっと、話をしたい。
マフラーをしっかり巻きなおし、ついついにやけそうになる口元を隠しながら、踏み出した彼女についていった】
■神薙 結弦 > 【そうして静かに屋上から足跡と談笑めいた声が遠のいていく。
今日はいつも以上にいい夢が見られそうだ。
瞳を緩く閉じて笑うと、少し涼しい風を受けて屋上をあとにした】
■神薙 結弦 > お疲れ様でした。失礼いたします
ご案内:「屋上」から神薙 結弦さんが去りました。
ご案内:「屋上」から焔誼玖杜さんが去りました。
ご案内:「屋上」に麻美子さんが現れました。
■麻美子 > カイゼリアから回収して来た盗聴器を聞くと苦笑いをもらした。
「……あの男、本当食えないッスね。」
イヤホンを巻き取りながら、呆れたようにそう呟く。
とはいえ、行動方針としては変わらないのは確かだ。
今は色んな意味で信用できる戦力を増やさなければいけない。
麻美子は手元のメモに書いてあったレという文字と、
ゴという文字に丸印をつけた。
そもそも元々目をつけていた2人だ、
ここは手間が省けたと思っておこう。
■麻美子 > 床においていた炭酸飲料をすくいあげると、一口飲む
他の『心当たり』は会話に出てきた玲刃達がそれに当たっていた。
『五代サンに言われなくとも、既に探してるんスけどね。』
GPSの起動記録から転移荒野付近に居ることは分かって居るものの、
残念ながらその後の足取りが一切つかめていない。
捜索を依頼した来島先生が公安に捕まっている事が分かっている以上、何か別の手を考えないといけない。
『……綾瀬サン、無事だといいんスけどね。』
少なくとも公安や風紀に捕まっていない事は確か、ではあるのだが、
親友が指名手配犯として隠遁生活を送っているというのは少し心が痛む。
『いや、彼氏候補、思い人と2人っきりッスね、
案外急接近してるかもしれないッス。』
くくっと笑いつつ、彼女達の無事を祈った。
■麻美子 > 情報が無い以上、そちらはとりあえず保留するとして、
今日『室長補佐代理』と話した内容も気になる。
ようするに、『一斉捜査によって風紀が公安を潰す』という構図になる前に、
公安内部に既に西園寺偲を処分する動きがある、という事だろう。
『とはいえ、こちらが一斉調査に間に合うのか間に合わないのかは分からないッスから、
一斉捜査の成功率を上げる為にも、
何も知らない一般生徒が巻き込まれないためにも、
その動きを強めるためにも、
可能な限り広範囲に情報を流す必要があるッスね。』
状況を簡単に整理したが、結局やる事は変わらない。
パタンとメモ帳を閉じると、
《マイルール》で開けないように改変する。
『今は、1人でも多くの生徒に公安に不信感を持ってもらうッス。』
■麻美子 > 『麻美子、なんかテロリストみたいになってないッスか?』
ネガティブキャンペーンと『室長補佐代理』は言っていたが、
まさにネガティブキャンペーン。
民衆を煽ってクーデターを起こそうとしているのとさほど変わらない事をしていたわけで………。
『あんまりやりすぎると麻美子、超逮捕されるッス。』
麻美子の顔が青ざめてだらだらと汗を流し始める。
あまり自覚は無かったものの、
冷静に考えると凄まじく危ない橋を渡っていたような気がする。
というより、渡っていたのだ。
五代からの忠告はありがたく受け取っておく事にした。
『風紀委員で大義名分もあるレイチェルサンが動いてくれるなら、
麻美子はそれに協力する形を取ったほうが安全ッスからね。』
なんだかんだで、あの人は自分に優しい。
無関係の学生を巻き込みたくはない、という配慮からなのだろうか。
■麻美子 > 屋上を吹く風は、今日は少し冷たいような気がする。
もう少し暖かい場所に移動しようかと考えるも、
残念ながら今は授業中なわけで、他に行く当ても無い。
「今日なんか寒いッスね……。」
タイツ一枚はくだけでも大分違うのだが、
大義名分をもってタイツをはけるほど寒いか、
…と、いわれればそうでもない。
ごそごそと鞄を漁ると、膝掛けを取り出す。
転ばぬ先の杖、何でも持っていて損はしないのだ。
フェンスから身を起こして移動するとベンチに腰掛けて
膝掛けをかける、多少寒さがましになると、
膝の上にタブレットを置いた。ぬくい。
「そういえば今日は小説の更新日ッスねー。」
ネットに掲載されている有名な恋愛小説のページを開くと、
ゆっくりとスクロールして読み始めた。
授業が終わるまでは、ここでのんびりしていよう。
ご案内:「屋上」に朝霧保健医さんが現れました。
■朝霧保健医 > (血塗れの女性が携帯で何か話している・・・)
はい~♪調査したところ~、じきに「一斉捜査」というのが始まるらしくて~、私もあまり知りませんけど~事態が大きく動くのは間違いないと思います~
■朝霧保健医 > (人影に気付いてないようだ・・・)
■麻美子 > ん?と顔を上げると、
声の聞こえるほうを向く、あれは朝霧先生だったか。
確か、路地裏のほうで不審な行動があったとかなんとか。
と、ぼんやりと記憶していた内容を引っ張り出す。
『この場合は内容よりむしろ、
電話をかけてる相手が気になるッスね。』
てくてくと歩み寄ると、「セーンセ」と笑顔で声をかける。
■朝霧保健医 > あら~♪麻美子さん・・・だったかしら~・・・どうかしたのかしら~?
(携帯を白衣のポケットに滑り込ませながら)
■麻美子 > 「そこで休憩してたらセンセーが見えたッスから」
挨拶しとこうと思って、と付け加えて微笑む。
「随分と楽しそうに電話かけてたッスけど、
麻美子が来たらすぐしまっちゃったッスね、彼氏サンッスか?邪魔しちゃったッスかね?」
■朝霧保健医 > うふふ~♪彼女さんかもしれないわよ~?
■麻美子 > 「またまたー、冗談がすぎるッスよー。」
ケラケラと笑って手をひらひらと動かす
「それで、どうなんスか?センセ?
……恋人さんなんスか?」
■朝霧保健医 > うふふ~♪ただの仕事の電話よ~♪
大きな騒ぎが起きたらそれだけ怪我人も増えるでしょ~?
だから早めにお薬とかを買っておかないと間に合わなくなっちゃうから~♪
■麻美子 > 「仕事の電話ならいきなり切ったらまずくないッスか?
まだ話の途中に見えたッスけど。」
にやりと笑うと彼女の目を見上げた。
■朝霧保健医 > 大丈夫よ~♪どうせ形だけの報告ですし~♪
■麻美子 > 「そうッスか、ま、最近物騒ッスからね
『注文』の電話なのに形だけの『報告』なんて、
随分とおかしな話ッスねー。」
けらけらと笑うと、すっと離れ
「お仕事の邪魔して申し訳ないッス、
麻美子はそろそろ行くッスね。」
にへらーと笑って手を振ると、屋上から降りて行った。
ご案内:「屋上」から麻美子さんが去りました。
■朝霧保健医 > 《マジですか。気をつけます。ありがとうございました》
ご案内:「屋上」から朝霧保健医さんが去りました。
ご案内:「購買部」に麻美子さんが現れました。
ご案内:「購買部」に相楽 満さんが現れました。
■相楽 満 > 「さて、朝飯朝飯、っと……」
購買部に朝食と飲み物、さらに今日摘むピーナッツを買いに来る。
棚の商品をじっくり眺め、今日の気分と相談している。
■麻美子 > 「相楽サン、おはよーッス。」
朝の購買部は、授業中にこっそり食べるお菓子を買いに来る学生だとか、
相楽のように朝食を買いに来る学生だとか、
激戦区になる昼を避けて今のうちにご飯を買っておこうという学生だとか、
不幸にも忘れ物をしてしまった学生でそれなりに混みあっている。
麻美子もそれに混ざって、
今日の午前の分の飲み物とおやつを確保しに来ていた。
そんな学生の中に見知った顔を見つけて声をかける。
「またピーナッツッスか?ニキビになるッスよー?」
相楽の手持ちを確認するとケラケラと笑う。
■相楽 満 > 「あれ、麻美子じゃん。おはよー」
がさがさとカゴに色々と入れる。
おにぎりだろうとサンドイッチだろうと、おいしそうに見えたらとにかく放り込む。
高カロリーのお菓子も忘れない。
「……マジで? ニキビ?
いやでもカロリー補給しないといつぶっ倒れるかわかんねーし……」
ぐぬぬ、と本気で悩み始めた。
深刻な悩みではないのだが、あまり顔に腫れ物が出来たりするのはいただけない。
■麻美子 > 「おはよーッス」
二回目になるが、相手のおはよーという挨拶に
もう一度そう返した。顔を見てする挨拶と、
声をかけるためにする挨拶は違うのだ。
「相変わらずよく食べるッスねー。」
カゴに放りこまれる食品の数々を見ると苦笑する。
「そうッスよー、ピーナッツとかチョコは
ニキビになりやすいらしいッスよ?
相楽サン、ただでさえ残念男子なんスから、
ニキビとか出来たらエンガチョッスよー?」
けらけらと笑うと炭酸飲料を二本手に取る
いつも通りサイダーと、ブドウ味。
あとはなんとなくグミを手に取った。
■相楽 満 > 「昨日初めて思いっきし異能使ってさー。
ククル先生にあきれられるまで食堂でメシ食ったりしたし。
やっぱ俺メシ食わないとダメなんだよ……」
しかしニキビの話を聞いて、少し不安になったらしい。
チョコレート菓子を元の棚に戻していった。
「でもぶっ倒れるよかマシ……でもなぁ……
確かにニキビはちょっとイヤだよな……
あんま気にしてないっちゃ気にしてないけど、そんなニキビとか出来んのは……」
悩む悩む。
しかし相手の手にある炭酸飲料を見て、ちょっと考える。
「……サイダーとか大丈夫なら、これくらい大丈夫じゃね?」
■麻美子 > 「ま、腹が減っては戦はできぬを地で行ってるッスからね。」
彼の異能の事は麻美子も知っている。
カロリーを消費して爆発的な力を発揮する異能だ。
氷架の異能もだが、皆案外不便なんだな、といつも思っている。
なにしろ、麻美子の異能はどれだけ発動しても何のリスクもない。
……チョコレート菓子を棚に戻すのを見れば、くすっと笑った
「まぁ、ニキビは嫌ッスねー。
なんでも、チョコレートのカカオとか、
ピーナッツとかに入ってる油分がよくないとからしいッスよ。」
どこの本で読んだのかテレビで見たのか、
彼女はそんな事を軽い口調で言う。
「だからサイダーは平気なんス、これは麻美子の血液なんスよ。」
アルコール中毒者のような事を言いながら、
へらへらと笑う、一日2本どころか4本くらいは飲んでいるような気がする。
■相楽 満 > 「出来るだけ荒事には巻き込まれないようにするけどさ。
なんか最近物騒だし、いざって時に逃げられるくれーは力出せないとなー」
スマホを取り出し、昨日行った演習場でのデータを開いて見せる。
データは麻美子が知っているものと同じかどうかはさておき。
「マジでかよ……油がダメとか、俺どうやって生きればいいんだよ……
これと同じくらいカロリーあって、手軽に食えるもんって……」
次は剥いたピスタチオの袋を手に取った。
正直豆類だからあまり変わらないかもしれないが。
「……まぁ、太ったりしてないし大丈夫なんだろーな。
かろうじて美人だし、ちょっと無駄な肉付いたらもうアウトだろ」
自分はウーロン茶を手に取る。
2リットルのデカいペットボトルだ。
■麻美子 > 「相楽サンの異能だと逃げるどころかオーバーキルしそうッスけどね。」
データを見ながら苦笑する。
素手で爆風を出したとかもはや人間ではない。
「ま、精々しっかり洗顔するッスよ。
油を取ると顔出て、それをほっとくとニキビになるッス。」
なんだかんだで気にする学生は多いのか、
はたまた、麻美子が話題にするような内容を昨日テレビでやっていたのか
購買に置かれ、随分と派手に広告がかかれた
ニキビ対策効果ありと書かれた洗顔料を手に取ると相楽のほうに投げ渡す。
「かろうじては余計ッスよー。」
ペットボトル二本、グミと、
ボールペン(5本セット)をレジに置くと会計をすませる
「じゃ相楽サン、また後で教室で会うッスよ。」
(にへらーっと笑って手を振ると、購買部から出て行った。)
ご案内:「購買部」から麻美子さんが去りました。
■相楽 満 > 「何だよ、こんないいもんあるんじゃん!
そんならしっかり食って、しっかり顔洗ったほうがいいじゃねーか!」
洗顔料を見て危機としてカゴに入れ、ピーナッツの袋をブチ込んだ。
やはり男子というべきか、女子ほども見た目に気を遣わなかったらしい。
「うし、いいもんもらった。
これで多分大丈夫だろ!」
安心した様子で会計を済ませ、早速購入したサンドイッチをがつがつ食べながら購買部を後にした。
ご案内:「購買部」から相楽 満さんが去りました。
ご案内:「教室」に利導ノエルさんが現れました。
■利導ノエル > (机に座り、今日の授業のノートをこまめに纏めている)
『やれやれ、普通の授業を、普通にそつなく受けるのって大変だねぇ……頭がもう少し良ければ楽だったんだろうけれど』
■利導ノエル > (一通りにまとめ終えると、ノートをパラパラと捲りながら、その出来栄えに満足したのか鞄にしまっていく)
『ま、こんなところかな。我ながら及第点、及第点。』
(時計をぼんやりと眺めて、ため息をついて、ひとりごちる)
『それにしても、中々見つからないものだね、これだけ広いのに。』
『あ、広いから見つからないのか。難題だなぁ。』
■利導ノエル > 『楽しみは最後までとっておけ、だなんて誰が言ったんだろう。』
(鉛筆をくるくると手の中で回して)
『楽しいことはすぐやるべきだし、すぐ堪能すべきなのに』
(ぴん、と指で宙に弾かれた鉛筆をぱし、とキャッチして)
『あー、やっぱり今日も探そっかな。楽しそうな友達と、楽しそうな場所。』
『こうしてぼんやりしてても退屈ばかりが増えてしまうしね。』
■利導ノエル > 『まだ行ってないところから巡るべきか……でも面倒事はヤだしなぁ。』
(帰り支度をしながらも思案した顔で)
『いやー、でも虎穴に入らずんば虎児を得ずともいうし。面倒事に巻き込まれてみようかな。今日は。』
(ぽん、と手を打って、歩き出す)
『たまには冒険するのも普通の学生の特権だしね、いやぁ、我ながら名案じゃないか。』
『さて、行こう。楽しいことを目指して。』
ご案内:「教室」から利導ノエルさんが去りました。
ご案内:「屋上」に苗羽 寧々さんが現れました。
■苗羽 寧々 > (最初に説明をすると今はお昼休みであり天気は快晴で風も弱く過ごしやすい絶好の屋上お弁当日和だということだ)
(当然こんな日は混みがちだがそこはそれ、この学園は建物がいっぱいあるからして屋上もいっぱいあり需要を満たすだけの屋上面積がある。そう、おひとりさまが紛れ込む隙間もあろうというものだ)
(そのおひとりさまが私だ、といわんばかりに堂々と屋上へ突入しひあたりのよいベンチに陣取りまずは水筒のお茶を一杯やったあと持参したお弁当を開帳する)
■苗羽 寧々 > (高校生のお弁当タイムといえばそう、成長期の若者はことごとく食欲の権化であるからしてもっともうきうきな時間なのは論を待たない)
(その興奮度はちょっとしたライブと同等であり、陽気なメンバーを紹介するぜ)
(ボーカル、白米。いつだって主役!こいつがいないと始まらない!)
(ギター、うめぼし!酸いも甘いもかみ分けて真っ赤に染まったいかす野郎だ!)
(以上!バンドメンバー以上!)
デュオかー……
(作ったのは自分なので開封前からご存じだったことではあるが改めて確認するとちょっとくる)
■苗羽 寧々 > (いたたまれなさに天を仰ぐと快晴である。青空に太陽がひとつ)
(現実にかえってお弁当を見れば日の丸である。白米に梅干がひとつ)
(天空をダウンサイジングしてやったぜ。そのくらいの壮大さを込めてみればいっそこう、侘しさが紛れはしないか)
(眉根を寄せ腕を組んで哲学者のごとき瞑想で思案するがどう考えても分が悪い。ディオゲネス先生も苦笑い)
(馬鹿なことを考えていないでさっさと食えと聡明な女子高生の理性がのたまうので観念して白米をお箸でひとつまみ口に運ぶ)
(コメの味がする。純度100%)
■苗羽 寧々 > (こうなるとペース配分の戦いである)
(白米という広大なフィールドは到底梅干一個ではカバーしきれない。サッカーグラウンドにゴールキーパーが一人の風情。フォーメーションは0-0-0だ。だってゴールキーパーはフォーメーションに数えないから)
(圧倒的孤独を噛みしめながら白米を食べる。まだ梅干の出番は早い。コメの味がする。純度100%。いっそ泣きたい。そうすれば塩味がつく)