2015/06/15 のログ
川添 孝一 > なるほど……より腹が減ってるほうがおにぎりを食べるべきで。
それを確認することがコミュニケーション学なんすねぇ。
……コミュニケーションって難しいっすよね。
俺、親戚の家に引き取られた妹がいるんすけど。
手紙に何書いていいのかわかんなくて……
いつも元気かーとか、当たり障りのないことばっか書いちまう。

(稲葉聡美の言葉に耳まで赤くなった)
止まるつもりはないぜ……俺ってルシファー川添と呼ばれた走り屋だから…………な、なんつてー。
(場合によってはこの通称のほうが妄想より恥ずかしいが、事実である)

おこん > おお、そうじゃぞ、稲葉。 川添は良い生徒じゃからのう、
きちんとワシの授業に出てくれるんじゃ。 困ったことがあったら、
なんでも聞いてみると良いぞ。 例えばそう…
ワシが出した例題がわからぬとかのう。
(元気よく跳ねる彼女を見て、満足気に頷く。
 不思議そうに首を傾げる彼女に、川添を指して教えてあげて。)

お互いが元気でいるのが条件であれば、そうかもしれぬのう。
何でもよい。 どんなことでもよい。 見聞きしたことをもって、
相手の状況と真意を見定めよ。 妹への手紙か…それならそうじゃな、
今言ったように、相手の状況を見定めて、書いてみい。練習じゃ。
うまくいったら妹も驚くであろう。「お兄ちゃん、なんで見てないのにわかるの?」とな。
(若干恥ずかしい台詞が川添の口から飛び出した気がするけど、気にしない。
 妹さんの話を聞いて、きちんと示してあげる。先生だからね。)

稲葉聡美 > 「おにぎり…………ふむふむぅ」

(思いつくままにおにぎりの具の好みの話に逸れそうになるところを川添の的確な返答に救われた)

「る、るしふぁー……走り屋……かわぞえ先輩にそんなかっこいい一面があったっすか!」

(一切の茶化しの感情はない。極めて純粋に――結果的に――川添を弄んでいる)

「おー、なるほどっす。じゃあ……ルシファーかわぞえ先輩は、おこん先生に襲われたらどうするっす?」

川添 孝一 > 相手の状況を見定める……(まずイメージしたのは、親戚の家で窮屈そうに暮らす妹の姿)
……優しい言葉でもかけてやるべき、なんすかねぇ……
(遠い目をした、今更そんなことが許されるのだろうか)
……そうすね、何事も練習っすわ!
ここで教わったコミュニケーションを妹に見せる時だオラ!
(不器用な兄の不器用な手紙が書かれることだろう)

お、おう………(純粋な言葉がなんか刺さる気分だった)カッコいいか………
も、もういい! ルシファー川添とは呼ばなくていいから!
おこん先生に襲われたら、そうだな………?
(しばらく考え込んで)泣く、かなぁ……? ガチ泣き。

おこん > うむ、うむ……んフッ!!
(素直な稲葉は、まさに川添に件の質問をぶつけてくれた。
 力強くガッツポーズをしながら、思わず顔をそむける。
 まだだ、まだ笑うな…!)

そう、何でも良いのじゃ。読み取れることから書いていくがよいぞ。
…えっ、泣くの? 泣くほどイヤなの? そんなに泣くの…?
さっき「オレも今日は泊まるつもりだから」って言っとったのは、
嘘じゃったのか…そんな…
(おおお、と声を漏らして戦慄き、顔を手で覆う。
 半分ショックだけど半分からかいたい思いが産んだ行動である。)

ご案内:「教室」に久喜棗さんが現れました。
稲葉聡美 > (複雑な表情で言葉を放つ川添。そして言葉を聞いて咽び泣く小さなおこん先生。)
(どちらに正義があるか? ――明白)

「わあっ!ルシ……かわぞえ先輩!おこん先生泣いちゃったっすよ!」
「何か約束したんでしょ?なんか『泊まる』とか!嘘ついたんすか?嘘はよくないっすよぅ!……こみゅにけーしょん的に」

(勢いで言葉を放ち、適当に大義名分を付け足す)

川添 孝一 > 笑うなよ!!(顔を背けるおこん先生に思わず叫ぶ)
別にいいだろ人がどこの公道攻めてようがなんて二つ名持ってようがよぉ!!

えっ…泣くのかよ!?(狼狽しながら)
そんでさっきの言葉蒸し返すのかよ!!
あ、あああ………ごめんおこん先生…!
でも俺って結婚する人としかする気ねぇからさぁ…!!
(古風というか重い考えの川添孝一であった)

おい今ルシって言ったろ稲葉ァ。ルシファー川添って言いそうになったろ稲葉ァ!
約束してねぇから!! その嘘ついたことになったら俺どんな外道になるんだよ!?
コミュニケーション学云々の前に俺が人でなしになる流れだろこれ!!
バッドコミュニケーション甚だしいだろこれ!!
(頭を抱えて叫ぶ―――俺が何をしたというのか、ナニもしていないと潔白を叫ぶ)

久喜棗 > 棗は今日こそ貯まった課題を片付けようと一人で集中できる場所を探していた
そして空き教室と思って入った中に見知った顔二人と見知らぬ顔一人がいることに気づき声をかける

「ん……?お主ら、もう授業時間は終わっとろ?何しとるんじゃここで
 ああ、そういえば前の時間はおこんが担当の授業じゃったか」

稲葉聡美 > 「……あ、あうあう。こわいっす……ル……かわぞえ先輩」

(濡れ衣に猛る川添の反応に、ちょっと涙目になって一、二歩後ずさり。)

(その中で視界の端に、見覚えのある――ような――有角の少女が映った)

おこん > のう、ひどいじゃろ、ルシファーは… ワシ、期待しとったのに裏切られたのじゃ。
まあ、まあよい…おぬしが貞操観念の硬い男じゃということはよくわかったからのう。
ふふふ、ワシが泣いてると思ったじゃろ?
(一生懸命自分を援護してくれた稲葉と、それに翻弄されるルシファーに優しく声をかける。
 別に怒ったりしてるわけじゃなくて、ただからかいたかっただけということをアピールして。)

あっ、ほらぁ!稲葉が怯えとるじゃろー。 もう少し落ち着け。
からかいすぎたワシが悪いのじゃからの。
(どうどう、ってちゃんとルシファーをなだめることも忘れない。
 自分でやったことは自分でまとめていきたい。)



おや、授業時間は終わっておるがのー。この教室次は使わぬのよ。
こうして二人に個別授業をしておったのじゃ、おぬしもどうかの?
(ツノ付きの女の子…自分の知り合いに手を振ってご挨拶。)
 おいでおいでー、と招き入れて。

川添 孝一 > ん………? ああ、コミュニケーション学の授業が終わってダベってんだよ。
(棗を見ながら首を鳴らして)…そういや学内で見たことあるなあんた。名前は知らねーけど。

えっ泣かれた!? これこの場の女性二人泣かせたの俺になるの!?
俺の罪? 俺の罰?(震えることしかできない)
待て、落ち着け稲葉……悪気はないんだ………!
お前もルって言いかけたのも悪気がないようにな!

泣いたフリかよ!!(両の二の腕を腰に当てて直立する謎のポーズでツッコミ)
ルシファー言うなよ!! ルシファー川添って呼ばれるのちょっと誇らしかったけど!
今となっては恥ずかしくなってきたから!!

(頭を下げる)す、すまん稲葉……言い過ぎたよ…
(何とも背中の小さく見える男であった)

久喜棗 > 「お主が個別授業というと何かしら卑猥な意味を含んでおるように聞こえるのは気のせいじゃろうかな…」

おこんに招かれるように近くの席へと座り、聡美に挨拶する

「久方ぶりじゃな…とはいっても以前ちらっと面通しした程度じゃが
 たしかお主はおこんの生徒じゃろう?
 あともう一人は…」

次に川添を見る
先ほどの会話で彼はルシファーと呼ばれていた
棗は西洋の悪魔事情には明るくないがそれでも知っているビッグネームだ
ということは彼は悪魔なのだろう
やや警戒した面持ちで川添に挨拶する

「さすがの儂でも悪魔を見るのは初めてじゃな…しかしお主のような者が何故おこんの授業を受けておるのじゃ?」

稲葉聡美 > 「あっ……前にもなんだかこうしておこん先生と話している時に会ったような……はい、一年いなばさとみっす!」

(座った有角の少女にぺこりと挨拶。――そして)

「こっちは同じくおこん先生の授業を受けてるルシファ……じゃなくてかわぞえ先輩……」

「あ、悪魔!?かわぞえ先輩は悪魔だったっす!?」

(久喜の言葉を真に受けて、イスが倒れそうな勢いでわたわたする)

おこん > ワシは授業だけはちゃんとするのがとりえでのう。 あいにくじゃが…
(自分と比較的近い鬼の少女の言葉に、残念とばかりに首を横に振って。)

落ち着くのじゃルシ添! 焦りはほころびを産むぞ。
伝えられぬことも伝えられず、相手を警戒させるだけじゃ。
深呼吸の一つでもするとよかろう。
(ルシ添のフルパワーツッコミにも優しく対応してあげたい。
 先生には生徒を守る気持ちがある。)

そうじゃのう…ルシ添は人と悪魔の間に存在する半魔というやつじゃな。
ああして時々ツッコミを入れたりしないと悪魔の力が暴走してしまうのじゃ。
おぬしもああいう時のルシ添を見たら、すこし遠巻きに確認するんじゃぞ。
(うろたえる稲葉にそっと声をかけ、身体に触れる。 空いている方の手で、
 ルシ添を指さして真実を伝えてあげて。)

川添 孝一 > (棗を指差しながら矢継ぎ早に)
いや悪魔じゃねーから!! 川添! 川添孝一!! 名前!
何故おこん先生の授業を受けているかといわれればわかりやすいからとしか言えねぇーし!
(肩を震わせながら)警戒されてるのがまたちょっと恥ずかしい……!!

いやもうほとんど言ってるよな。ルシファー言ってるよな稲葉。
悪魔じゃねーから!! 人間だから!!
異能が身体変化系だから人外カウントされがちだけど人間だから!!

な、なるほど……深呼吸。(深く息を吸い込んで)
……ルシ添ってなんだよ!!(大きなツッコミをした)
混ざってるじゃねーか! ルシファーと川添混ざってるじゃねーか!
別に半魔とかそういう設定ねぇから!?
ツッコミしないと悪魔の力が暴走するって弱そうだよ悪魔の力!
暴走してもたいしたことなさそうだよ悪魔の力!!

久喜棗 > 「大分前になるがやはりそうじゃったか、人違いでなくて安心したわ
 儂は久喜棗じゃ。この学園で二年生をやっておるから…一応お主の先輩ということになるかな
 ま、よろしく頼むぞさとみや」

さとみの挨拶にこくりと頷き返す

「そうか、お主の授業は儂のカリキュラムには含まれておらんから
 どんな授業をしておるのかと少し興味は持っておったのだよ…まぁ流石のお主も公然と猥褻行為はできぬか」

怒涛のツッコミをこなす川添によくこんなに口が回るものだと感心しながら

「おお、なんじゃ悪魔ではないのか?
 ではルシファーというのはなんじゃ、最近流行りのそうるねーむというやつか?
 もしくはミドルネームで川添ルシファー孝一が正しかったりするのかのう」

おこん > わからぬぞ? 悪魔の力が暴走したら、最早ツッコミだけではなくボケ続けるようになってしまうかもしれぬ…
エターナル・ボケィング・ルシファーとして覚醒してしまうのじゃ…
(恐ろしいことじゃ、と何度も呟きながら、川添に両手を合わせて祈念。
 なんまんだぶなんまんだぶ・)

そりゃのー。授業は生徒たちを鍛えるためであって、ちょっかい出すためじゃないからのう。
少しはワシを見なおしたかー?
(どうどう?って鬼の少女にどや顔で尋ねてみたりしたい。)

稲葉聡美 > 「あっ!先輩なんですねぇ。ふむふむ。よろしくっす!えーと……なつめ先輩」

(少し驚き。おこんとの親しさから、恐らく教師だろうと思っていた。)

(最早八面六臂のツッコミ男と化したルシ添には返す言葉もなくとりあえずにこにこする)

川添 孝一 > ソウルネームと言えばソウルネームかも知れねーけど……
(ルシファー川添は魂の二つ名さ、と宣言していたのが今は死にたい)
川添ルシファー孝一だと名前のバランス悪すぎだろ!!
よくある苗字・悪魔の名前・よくある名前でバランス悪すぎだろ!!

悪魔の力ほんっとーにたいしたことねぇ!?
そもそも俺がボケに回ったらボケ4人になるだろ!!
全く回らねーだろ!! 会話が!!
あとボケィングって発音しづれーよ!!

(教科書とノートと筆記用具を鞄に入れて)
やってられねー!!(と叫んで教室を出て行った)

ご案内:「教室」から川添 孝一さんが去りました。
稲葉聡美 > 「わわ!ルシファ……ルシぞ…………かわぞえ、先輩、またっす!」

(言いよどみながら、そそくさと出て行ってしまった川添に大きく手を振る)

久喜棗 > 「そうじゃな、少しはな」

ドヤ顔で威張るおこんにクスリと微笑みながら返事を返す

「ところで確かお主の担当はコミュニケーション学といったか?
 あれは具体的にどういったものを教えておるんじゃ?
 普通に雑談を繰り広げるだけでも鍛えられるものなのかのう」

聡美に先輩と呼ばれ少しくすぐったそうな顔をしながら

「儂はおこんと違って他人に教えるような何かは持っておらぬのでな
 そもそも物を教えるのでなく学ぶためにここに来ておるのだよ
 ……まぁあまり進捗はないがのう
 っと、ルシファーは帰ってしもうたか、なかなか慌ただしい奴じゃな」

逃げるように飛んで行くルシファー川添を見送った

おこん > やはり川添が一番しっくりくる名前じゃのう。
まあ、おぬしも何かあったら気軽に相談してみるとよい。
あやつはツッコミこそ派手じゃが、いいやつじゃからな。
(稲葉の元気なお見送りを見ながら、うむと頷いてみせて。)

こみゅにけーしょん学とは…相手を知り、己を知り、その後を考える学問よ。
相手の目的や真意、自分の目的や真意を導き出し、その対応を考えるのじゃ。
ワシがおぬしをからかうとして、そこに何の意図が隠れているのか?
そして自分はどうするべきなのか? お互いの目的が衝突した場合、
どう動くのがよいか… そういったことをやる。 難しいが、わかったかのう。
(彼女に説明して、よもやわからないとは言われないだろうが一応確認。

久喜棗 > 「ああ、性格がよいのは今のでも何となく分かるわ
 しかし性格が良すぎて苦労も大きそうなやつじゃな…まぁ、今度会った時にでも話してみるとするかの」

おこんの口から存外真面目な言葉が繰り出されたことで思わずしばらく聞き入り無言になり

「……お主、意外とちゃんと教師をしておったのだなぁ
 いや、これは無礼だったな。うむ、本当に見なおしたぞおこんよ
 しかしあれだな、そう聞くとコミュニケーション術というより兵法という感じもするのう
 ほれ、彼を知り己を知ればなんたらというやつ。孫子じゃったかな?」

稲葉聡美 > 「うん、最初は怖い人かと思ったけどー、すごくいい人っす。かわぞえ先輩。スイーツ好きだし」

(改めて椅子にちょこんと座り。)

「ふむう……難しいっす……」
「けど、今日かわぞえ先輩やおこん先生、なつめ先輩と話して、すごく楽しくて、それでみんなのことが今までよりちょっと分かったっす」
「もっともっとみんなのことを知って、もっと楽しくできるようにするっす!」
「そんな感じ!っすか?」

(ひどく大雑把ながら彼女は自分の言葉で円滑な意思疎通への意欲を述べた)

おこん > うむ、教師じゃからのー。 兵法というのはあくまでも戦術にすぎぬ。
ワシが言っているのは、もっと上じゃ。 敵を知った。己を知った。
次にどう行動する? というところじゃのう。 より良く相手を知ればこそ、
何をするにも良い結果を導き出しやすくなるのじゃ。
相手を倒すのか、あるいは手伝うのか、はたまた救うのか…
ワシが言っておるのはそこじゃよ。
(うむ、と頷いてから、久喜に返事を返す。 大事なのはここ、と
 人差し指をぴっと立てて示して。)

おう、そうじゃぞ稲葉!よくわかっておるではないか! 楽しいことは良いことじゃ。
おぬしはその調子で皆のことをどんどん掘り下げていくのじゃぞ。
(自分の教えがきちんと伝わったことが嬉しくて、尻尾を振り振りしながら
 何度も頷いて。 時計をちらりとみると、ふむんと鼻を鳴らす。)

どれ、話し込んでしもうたが次の授業が始まるでな。ワシはそろそろ
失礼させてもらおうかのう。 この教室はしばらく使わぬでな、好きに
やるがよかろう。ではの、二人共!
(それだけ言うと、ゆっくりと立ち上がって。)

稲葉聡美 > 「えへへ……あ、だいぶ話し込んじゃったっす。それじゃあ……さとみもこのへんで。」

「おこん先生!なつめ先輩!またーっす!」

(にへらと屈託のない笑顔を浮かべて、手をひらひらさせる。)

(情報端末とポーチを小脇に抱え――半開きのポーチから、様々な小物を落としては振り返って拾いしながら教室を出て行った)

ご案内:「教室」から稲葉聡美さんが去りました。
久喜棗 > 「あの見た目で甘味好きとは…とことん外面と内面のギャップが激しいやつじゃな」

聡美の言葉におかしそうに笑う
悪魔呼ばわりは少々彼を傷つけてしまったかもしれない、今度菓子でも差し入れてやろう

「知ることは存外容易いが、それに対処することは難しい物じゃな
 ああ、儂も十分知っておるよその事は
 しかし未だに正解をつかめぬ辺りが儂がコミュニケーションを苦手とする理由なのじゃろうなぁ

 うむ、個人授業を中断させてすまぬかったな、二人とも
 儂はしばらくここで自習させてもらうとしよう」

といって教室を出て行く二人を見送った

ご案内:「教室」からおこんさんが去りました。
ご案内:「教室」から久喜棗さんが去りました。
ご案内:「ロビー」におこんさんが現れました。
おこん > しっかしおぬしらも大変じゃのー。 
ロストサインの復活に、総会連中の跳梁跋扈じゃろ?
安穏と授業を受けておられぬというのも不幸な話じゃなあ。
ん、なに?ロストサイン自体が復活したわけではない?
そうか、それは知らなんだの。 いや、ワシがボケておるわけではないが…
(自分の前には何人かの生徒たち。自分はロビーのソファの上で胡座をかいている。
 いわゆる四方山話の類ではあるが、もちろん今は休憩時間中だ。
 教師という立場上、どうしても生徒たちの動きに追随しきれない部分がある。
 それを補うための情報収集である。決してサボっているわけではない。決して。)

ご案内:「ロビー」にスピナさんが現れました。
おこん > ワシらが何とかすればいいとは言うがのう、生憎そうもいかぬ。
教師が生徒の自主的行動を弾圧するわけにはいかんじゃろう。 
そんなことをしてみい、生徒と教師がやりあうことになっては、
この学園の存在意義が危うくなる。 そのために風紀や公安を立てて、
自律的に生徒たちに守らせてる…んじゃがのー。 
まあうまくいかぬことは多々あるでな。
(んふー、と気だるげに息を吐いて、唇をとがらせる。セクション争いであるとかに、
 別に文句を言うつもりはないのだ。きちんと学園を守ってくれないのが困るだけ。)

ご案内:「ロビー」にスピナさんが現れました。
ご案内:「ロビー」にスピナさんが現れました。
ご案内:「ロビー」にスピナさんが現れました。
ご案内:「ロビー」にスピナさんが現れました。
ご案内:「ロビー」からスピナさんが去りました。
おこん > まあそんで、じゃな。 気を揉んでおるわけじゃよ。
変なことがあったら、いつでもワシに連絡せい。 
直接手助けが出来んことでも、助言くらいはできるでな。
なに、これでも齢数千を生き抜いてきたんじゃぞ。 
狡知に長けておらねばとっくの昔にごんぎつねじゃ。
アイツはいいやつだったがのう、やり方が下手で…
うん?知り合いなのか? ふうむ、どうじゃろうなあ。
(肝心なのはここだ。 つまり、何かあったら情報をくれ。
 そういうことである。 身振り手振りを交えて生徒たちに
 語りかける。 最後の話は本当か嘘かはまあ置いといて。)

ご案内:「ロビー」に片翼・茜さんが現れました。
ご案内:「ロビー」に神宮司 ちはやさんが現れました。
片翼・茜 > 今朝水筒にコーヒー入れて来るのを忘れたせいで、カフェインが切れてしまった。どっぷり中毒になってしまっているので切れると落ち着かないのだ。授業を終えてすぐ足早にロビーへと降りてきて、自販機に向かう。
とりあえず1本缶コーヒーを一気飲みして人心地。そこでようやっと、ソファーの上で生徒たちと話している同僚に気がついた。
「カハァー。休憩時間にも生徒たちとお話か?熱心だな。」5本ほど缶コーヒーを抱えながら、人の輪に近づいて声をかける。

神宮司 ちはや > (移動教室の合間に通りかかったロビーで生徒たちと集って話す小さなお狐さまと缶コーヒーを抱えたゾンビの先生たちを見かける。
 あの輪に入る勇気はちょっとなかったので遠巻きに、まだ授業まで時間はあるし、自分も何か自動販売機で飲み物を買うことにした)

おこん > ワシの仕事はこれじゃからのう。 手がかりも何もなければ、そも話もできぬ。
周囲がきな臭くなっているなら、なおさら気を払わねば並んでな。
(職員仲間に手を上げてご挨拶。 いっぱい抱えてる缶コーヒーは
 多分自分用なのだろう。)

ふむ…ふむふむ…うむ…?
(ぴくんと狐耳が動く。 鼻をひくひくと動かして。 何かを確かめるように
 視線を左右に這わせ、わかったとばかりに頷いた。)

まあそんなところじゃ。 邪魔したのう。 解散解散!
(ぽんと手を打って、会話の終わりを示す。 ぞろぞろと解散していく
 生徒たちには目を向けることなく、自動販売機の方へと向かう男子生徒を見据えた。)

神宮司 ちはや > (硬貨を入れて『おーい、うま茶』の表示があるボタンをどきどきしながら押す。
 なんとか自販機はうまく作動してくれたようだ。無事にガランと下の受口から一本出てくる。
 これでいきなり誤作動して中身全部出てきたりしたら目も当てられない。
 どこか座れる場所を探そうとして、こちらを見据えるお狐さまと目があった。
 どきっと、身動ぎしたものの相手が教師だとわかるとおずおずと会釈した。)

片翼・茜 > 「そうだな、やもすると対処に忙殺されそうになるが、そういう時こそ生徒たちと向き合わねば。」当然のように言うが、そんなことも出来ていない教師のなんと多いことか……。やはり永い時を生きてきた存在なのだな、と感心する。生徒の手本としては…、まぁ少々問題はあるが。

生徒を解散させたのを見て「邪魔したか?悪いな。」2本目の缶コーヒーを開けて一気飲みだ。

おこん > これ、そこの生徒。 こちらにちょっと来ておくれ。
なあに、すぐにとって食ったりはせぬ。 ちょいと話を聞きたいだけじゃ。
(尻尾でびしっと神宮寺を指して、手招き。 どうにも”いい匂い”がする。
 無意識のうちにちろりと唇を舐めながら、反応を待って。)

まあなんでもよいのじゃ。ワシわはワシらのできることをせねばならぬ。
前途ある連中が事故や事件に巻き込まれて苦しむことがあるのは、
あまり快いものではないからのう。 休憩時間じゃし、残る奴はのこる。
邪魔したというほどのこともあるまい。
(気にするな、と尻尾を一振りしてみせる。)

片翼・茜 > 「ああ、完璧ではないまでも、最善を……」と、相手が自分の後ろに声をかけて舌なめずり。ふりむけば、怯え気味の生徒を見つけ。軽く会釈する>ちはや

「カハァー……。」またこいつの悪い癖が出たか……と嘆息代わりに息を吐く。
「私の目の前で生徒と交尾なんぞさせんからな。」と釘をさしておく>おこん

神宮司 ちはや > え、え?あ、はい……!

(自分が呼ばれていると悟ると尚更びっくりした顔で
 恐る恐るといった様子で近づいてくる。
 途中そばにいる片翼にも軽く会釈をした。
 舌なめずりをする相手に少しだけ嫌な予感がする。)

あ、あのお話って何でしょうか?

(おっかなびっくり小さな声でそう尋ねた。)

おこん > 授業がおわってからするでのう。 こなかけとくのは大事じゃ。
(釘を刺されても、相手が糠ではなんとやら。 問題ない、と教師仲間に目を向けて。)

うむ…おぬし、じつに厄介な相を持っておるのう。
なにか色々なものに付きまとわれたり、襲われたり…
今までに、そういったことはなかったかのう?
(開口一番、ぴしゃりと言い当てた…ように見えるけれど、
 それは自分から見て彼が”おいしそう”だからに他ならない。
 この少しばかり臆病な様子もそそる…ではなくて、
 人ならざるものからすれば襲ってくださいと言わんばかりの態度だ。)

片翼・茜 > 生きていたら頭痛がするのだろう、言葉をわざわざ曲解して言い逃れをするおこんに「カハァ~~~……。」こめかみを押さえながら、不満を表すため、長く息を吐いた。>おこん

「ああ、君。こいつの話は冗談半分に聞いておいたほうがいいぞ。魅入られないように。」おこんが聞く気がないなら、生徒のほうに警戒を促しておく。>ちはや

神宮司 ちはや > (とって食う、とかこうび?とか何か恐ろしい言葉が聞こえたような気がするが
 まるで占い師のように自分の現状を言い当てられて目を丸くする。)

え?!あの、どうしてそれを……?
せ、先生にはなにかお分かりになるんですか?

(自分からこの状況を誰かに話たりすることは滅多にない。
 それ故に見ぬかれたことがとても不思議だった。)

で、でもその……魅入られるって……?

(片翼の忠告に少しだけ疑心を強めるもどうしてわかったかというのがとても気になる様子だ。)

おこん > (驚く男子生徒の言葉に、うむ、と演技がかった調子で重々しく頷く。
 もちろん演技なのだ。)
簡単な事よ…ワシは齢数千を経た化け狐…といっても、悪い狐ではない。
もし悪い狐であれば、おぬしを見た瞬間に襲いかかっていたじゃろう。
…まあ本当のところを明かすとな、おぬしは妖にとって、とてもうまそうに見える。
三蔵法師がなぜ悪い妖怪に狙われるか知っておるか?
徳の高い僧侶の生き肝は、妖怪にとってこの上無い滋養となるからよ。
おぬしの魂はそれと同じ輝きを放っておる。 つまりそういうことなんじゃなー。

ワシは真実を述べておるぞ? こやつが言うように冗談半分だと思うなら、
まあ半分受け取っておくことじゃのう。
(ふすんと小さく鼻を鳴らして言葉を続ける。 彼が信じるならよし、
 信じないならそれもよしだ。)

神宮司 ちはや > (ちはやはそれが演技であることを見抜けるはずもない。
 真剣な眼差しでおこんの話を聞いている。)

先生は、本当にお狐さまだったんですね……。
あ、でもぼくはその、徳の高い僧侶とか三蔵法師さまとかそういうのとは違って
全然、普通の人間なのですけど……。それでも美味しそうにみえるのでしょうか?
そういうのは美味しくなさそうに見せたりできますか……?

(すっかり話しの内容を信じ込んだ様子で先ほどの忠告を忘れかけているようだ)

片翼・茜 > 「うーむ……。」魂の輝きとやらは自分にはわからない、よって虚偽だという証拠がないので突っ込めずにいる。とりあえず二本目の缶コーヒーのプルタブを開けた。

確かにこの生徒からは、何か清浄な雰囲気を感じられる、神社にでも居るような気分だ。それに、無垢というか朴訥というか……すっかりおこんを信じ込んでいるようだ。
「カハァー……。」二本目を飲み干す。
かといって無理に止めるわけにもいかない、もしかしたら本当に相談にのっているのかもしれない、判別がつかず、成り行きを見守る。

おこん > うむ、そうじゃのう。 今のお主は油田のように力が湧き出ておる状態じゃ。
一度たまっている分を全部吸い上げてしまえば、ある程度効果はあろう。
それでも湧き出て来る分はあるでのう…一番良いのは、定期的に吸い上げることじゃな。
他人に力を譲渡するなどをして、おぬしの中に貯まるものを減らすのじゃ。
もちろん、ワシでよければ吸い出す手伝いはできる。 

うまそうにみえるかと言われれば…そりゃあうまそうじゃぞ。
ワシは教師なので学校にいる間は生徒に手をださぬが、
おぬしがよければ直ぐにでも…じゃなくて…その…な?
うら若い男子がな? その、こう…可愛らしい…
いやいや、そうでのうて…なあ!
(美味しそうに見えるか、という問いかけに、
 何とか答えようとすればするほどこんがらがっていく。
 最終的には、わかるでしょ!みたいな感じで隣の片翼に話を振った。)

ご案内:「ロビー」に蓋盛 椎月さんが現れました。
神宮司 ちはや > 貯まっているもの吸い上げる……?

(言われはするものの具体的なイメージが湧かないのか首を傾げた。)

その、吸い上げるって具体的にどうしたらいいんでしょう?
誰かに簡単にお渡し出来るなら今すぐにでも渡してしまいたいし……
その、痛かったり苦しかったりするのは嫌ですけど……痛かったり危なかったりします?

(おこんのもごもごとしたはっきりしない答えに余計に首を傾げた。
 隣の片翼を同じように見て尋ねる)

あの、そちらの先生はぼくのこと、美味しそうに見えたりしますか?
それともそういうの、わからないでしょうか?

蓋盛 椎月 > (休憩に現れてみれば知った顔が知らない生徒に
 コナをかけているではないか……)
(声をかけるかどうか迷って、
 ナンパを邪魔しても悪かろうという結論にいたり、
 煙草に火を付けてやや遠巻きに見物の構えに入った)

片翼・茜 > 「お前騙そうと思ってるなら貫けよ、なんで私に助け求めるんだよ。」三本目のコーヒーを開けながら、無表情に突っ込む。
「やっぱりなんだかんだで精気吸おうとしてただろ?認めちまえ、そうしたら楽だぞ?」取り調べの刑事めいて、自供を引き出そうと>おこん

「私は片翼・茜だ、よろしく。」話をふられれば、とりあえずは自己紹介。そして「あー……、私は担当教科が社会で、魔術やらアストラルやらは素人でな。あまりわからないが……君から何か、清浄なものを感じるのは確かだ。神社とか、寺院にいるような気分だな。それと、君の気弱な態度が一部の特殊な嗜好を持つ人間には好かれるということもわかる。」こいつのような、なと顎でおこんを示す。>ちはや

神宮司 ちはや > (せいき?を吸うのが、その貯まっているものを吸い上げるっていうことなのだろうか。
 雰囲気的に何か良くない響きを感じるもののそれで自分が”よくないもの”に襲われる可能性がなくなるのならば……
 いややっぱり内容にも寄るだろう。

 片翼が挨拶をしたのに応じて自分もきちんと向き直り、
 丁寧に一礼しながら)

あ、ご挨拶遅れました。ごめんなさい。
中等部一年の神宮司 ちはやと申します。

ぼくもまだ魔術やそういった勉強は始めたばかりで……
先生には美味しそうには見えない、ということなんですね。良かった……。
えーと、ぼく、神社の宮司の家で生まれ育ったので
もしかしたらそのせいかもしれませんね。

……特殊なしこう?き、気弱なのは治そうと思っているんですけど……

(自分の弱さを恥じ入るように少し俯いた。)

おこん > いや、だってこやつの力を一時的にも引き取れば、
少しの間でも悪いものに付き纏われることはなくなるじゃろ。
それにワシも気持ちいい目に遭うし、おそらく一時的にしろ力も強くなる。
お互いがいい目を見るのじゃから、別段悪いことじゃないと思うんじゃよ。
(至ってマジメな自供。罪悪感とかはあんまりない。お互いハッピーになるし。)

そうじゃなー、吸い上げるのは、例えばくちづけを交わしたり、まぐわったり…
血を飲んだり、後は身体を重ねたり…そういったことじゃのう。
まあ一番良いのは口づけ程度じゃろうか。 出入りする場所を用いるのが、
一番力の受け渡しには楽なんじゃよ。想像しやすいというやつじゃのう。
(健気な相手の態度にうんうんと何度も頷く。 したり顔で説明を加えて、
 では実際に、と身を乗り出そうとしたところで、動きがピタリと止まった。)

……ま、まさかッ……
(嗅覚が感じ取るタバコの臭い。間違いない。蓋盛先生である。
 おそらく近くにいるに違いない。 一体何を考えている?
 一体彼女は何をッ!!

  1.「この生徒は私の獲物だ。邪魔をするな」という警告
  2.ちょっとむらむらしてきたのでおこん先生を狙いに来た
  3.偶然見つけたので様子を見ている

 この中で一番それっぽいのは3…蓋盛先生はとても慎重な人物。
 うかつに飛び出てワシに弄られるなどといった行為は避けるタイプッ!
 しかし彼女なら、ワシをやりこめることも容易なはず…それならば、
 次に確度が高いのは1だッ!)

さ、させぬぞ…させぬ…この生徒はワシが見つけたのじゃ…ワシのじゃ…
(ぶつぶつ。小さな声で呟きながら、玉のような汗を零す。
 周囲に目を向けて、蓋盛先生を探す。どこじゃ、どこにいるッ!
 多分その辺なんだとは思うのだけれど、それに気づく精神状態ではなかった。)

蓋盛 椎月 > (あっ……)
(邪魔をしては悪いかな~と少し様子を伺おうとしたら出現しただけで邪魔になってしまった時の顔)
(若干申し訳無さそうな顔を作ってひょこひょこと近づいてくる)

(近くにいる大人……片翼先生に水を向けてみる)
「……おこん先生のあのナンパって成功したことあるんですか?
 実はあたし成功してるの見たことないんですけど」

神宮司 ちはや > くくくくくちづけ?!!まぐわ……っ?!血を飲む?!からだをかさね……っ?!!?

(その言葉に即座に反応して真っ赤になるとおこんから後退り
 2mくらい距離をとりその辺の観葉植物の裏に逃げ隠れた。
 びくびくと怯えながら涙目で)

すすすすすすみません……そういうのはきっと好きな人同士とか大切な人同士でするものであって
決してそのすぐ簡単な気持ちで出来るわけではなくて
というか恥ずかしいというか怖いというかいえ別に先生が悪いとかじゃなくて
そのあのぼくなんかとしたら迷惑というかええと違う……

(とにかくあまりのことに混乱して身を小さくして震えている。
 神宮司 ちはや 13歳。あまりに早すぎる内容だった。)

片翼・茜 > 「神宮寺、か。確かにそんな家系の名字だな。」三本目のコーヒーを飲み干す。「ああ、私は人間を食べる趣味はないから、君を食べようとは思わんよ。」どうやらおこんと同類扱いされている気がする。割りと心外だ。
嗜好については、どうもうまく伝わらないな、と別の語彙を探す「あー、つまり人を精神的にいじめるのが好きな人間が居てだな、君のような人間はその標的になりやすいというわけだ。性格を変えるというのは難しいだろうから、まぁそういう人間に狙われやすいというのを念頭に置いておくぐらいでいい。実際おこんはそういうタイプだ。」>ちはや

「吸う必要があるのはわかったよ、だが握手とかでも吸えるんじゃないのか?口付けはこの年代には衝撃が強すぎるだろ、ファーストキスだったらどうする。」確か触れ合うだけでも力を蓄えられると言っていたはずだと思い、代替案を示す。>おこん

「ああ、蓋盛先生どうも。」と声をかけられれば軽く会釈をして「私は見かけるたびに妨害してるんで、成功例は見てないですね。ってことは放置してても問題ないのか?」おこんは言葉巧みな印象があったが、意外と浅はかなのかもしれない。>蓋盛

蓋盛 椎月 > 「どうもどうも~(遅れて挨拶)
 あ、やっぱないですか……。
 第三者に見られているとなんか妙な力が作用して
 ナンパパワーが減衰しちゃうのかもしれませんね
 あの様子見てると……」
(などと味のある表情を浮かべつつフォロー。
 諸理由でおこん先生がナンパ失敗しているのを目撃すると
 居た堪れない気分になる蓋盛であった)

(観葉植物の影に隠れる小動物……もといちはやに近づく)
「そう……キミのような若く幼いツバメはあのような妖女に狙われやすいのだよ。
 ああいうよくないものによって何か誰かに相談できないような悩みを抱えさせられてしまったら
 いつでも私のところに相談しに来なさい。
 保健室の先生としてねっとりと世話しよう……」
(太陽のような笑みを浮かべて、どこからともなく
 『蓋盛先生のこころとからだ健康相談室』のチラシを取り出して手渡す)

おこん > なぜ口付けが、まぐわう方が良いか…両方とも、外と中…自分と他者の境目、
出入口なのじゃ。 その部分を使用することで、肉体と精神はやりとりを
強く意識し、より多くの力を移動させる事ができる。 それに、こやつの
蓄えている量からして、それぐらいやらぬと効果が無いんじゃよ。
(しょうがなかったんだ。そういう時代だったんだよ。 そんな感じの
 説得力がある感じのお返事。そう、仕方ないんです。)

ぞー!くちづけじゃぞー! こ、これ!怯えるな!
おぬしのう…ワシは案を提示しただけなのに、なんじゃその怯え方は!
こういうじゃろ、男子…ええと…まあよい。 迷惑なぞあるものか! 
よいか、くちづけはな、挨拶程度でも問題なくできるものなのじゃぞ。
抱き合うことすら挨拶なんじゃぞ。 ええい、仕方ない…今見せてやるからの。
(すごい勢いで怯えている男子生徒を必死に鼓舞する。頑張れ!頑張れ!
 とはいえ、実例でも見せてやらねばきっと納得するまい、と考えて。)

しづき、挨拶の口付けをしてくれんかのー。 そやつに口付けが挨拶程度じゃと、
教えてやらねば…ってあ”あ”ーッ!?何をしとるんじゃァー!
(蓋盛先生のオーラが見えて、思わず叫ぶ。 あれは完全に捕食者の目だ。
 今頃分かった…あの3つの選択肢は間違っていたッ!!
 正解は4…「おこん先生のこぼした獲物を狙う」だったッ!!
 大慌てで蓋盛先生に駆け寄って制止しようとしたりしたい。)

片翼・茜 > 「二人きりだと成功してるんでしょうか…?しかし我々ではそれを観測することは出来ませんね……。」シュレディンガーのおこん……と呟く。
そして何かこの人もコナかけようとしてないか?現れたのは仲間ではなく第三勢力だったのか?何か怪しい動きをしたら、即!なんかしてやる、とちはやに近づいた蓋盛の後ろで腕組み。>蓋盛

「だからって嫌がる相手にしていい道理はないだろ。残念だなー、齢千年を超える九尾の狐といえど、そういう方法じゃないとうまく力も吸えないのかー、情けないなー、ぷふー。」多分できるけどやりたくないだけだろうと踏んで馬鹿にしたように口を抑えて笑う、笑顔は作れないので声だけだが。>おこん

神宮司 ちはや > (そういえば、振り返れば自分は小さい頃からいじめられることが多かった気がする。
 近所のわるがきに巫女服姿を見られてオカマーと囃し立てられたり
 さわろうとした猫のしっぽをうっかり踏んじゃって追っかけられたり
 登下校中近くの家の犬の鎖がとけて何故か自分だけ執拗に狙われて吠えられたり
 数え上げればきりがない……が、今はそんな思い出にふけっている場合でもない。)

うう……はい、重々承知してはいるんですけど……
気をつけます。先生みたいに、堂々と出来ればいいんですけど

(そう言って片翼に返事を返すも右から蓋盛、左からおこんに囲まれて悲鳴を上げた。
 蓋盛が差し出したチラシを受け取る前におこんが制止して結局受け取り損ね
 ふとおこんの頑張れ❤頑張れ❤コールの合間に聞こえた言葉に違和感を感じて聞き返す。)

……あの、あの、保健の先生と狐の先生は挨拶でもくちづけを交わすのですか?
そういう関係……二人はそういう関係なのですか?

(ここは常世島、大勢の異文化が混ざり合うとはいえ片田舎で暮らしてきた田舎者の少年に
 くちづけは挨拶という常識は刺激的すぎた。都会は怖い。)

蓋盛 椎月 > 「何をしているって養護教諭としてこう、
 生徒への緊密なケアをですね……」
(ヒラリ……とムダに洗練された動きでおこん先生をかわす。
 しかしチラシは渡せなかった)
(取り零した獲物など存在しないも同然……
 それをすくい上げることがなぜ悪いのか?
 ソレガワカラナイ
 そんな念を込めた視線をおこん先生に送る。伝われ!)

「だいたいおこん先生もやり方を選ぶべきでは?
 北風と太陽という名言を知らないのでしょうか?
 最近の子はそりゃ早熟なのも多いですけどこういう天然記念物には
 それなりの手段があると思いますが?」
(したり顔で見えない眼鏡をクイッ)

「……うっ。」
(背後からすごいプレッシャーを感じる。
 少なくともこの場ではおかしなことはできなさそうだ。)
「……精気吸えないと色々やばいらしいし、
 多分見えないところでは成功しているんでしょうきっと」
(そうだったらいいね、という希望的観測が多分に含まれた発言)

(挨拶代わりにくちづけを交わすん? という問には)
「ん~、そうとも言えるしそうとも言えないかな~」
(なんか妙にタマムシ色な答え)
「あたしはキスは本当に大事な人と交わしたい派かな! きゃっ」
(嘘か真か、自分の胸を抱きしめて急に乙女ぶった)

おこん > そう、そうじゃよ? 挨拶で口付けじゃよ? 大人はちゅーで信愛を示すんじゃよ。
(合ってる合ってる、って神宮寺の言葉に何度も頷いたりとかする。)

じゃから無理やり唇奪ったりしとらんじゃろ! だいたい、そんなことをしたら
二度としてもらえんからな。 ワシはたしかに精気を啜らねば死んでしまうが、
じゃからといって今すぐ吸わねば死ぬわけではない…べつに情けなくないし…!
(じわわ。目に涙を浮かべながら必死に反論する。)

けあだかべあだか知らぬが、おぬしこやつのこと食おうとしとるじゃろ!
ちくしょう、ちくしょう…!
(本当の畜生は自分なのだが、そこは問題ではない。
 負け狐はじりじりと後ずさりするしかなかった。)

キスは本当に大事な人と交わしたい……そうか……
(そっと自分の唇に手で触れて、頬を染める。うるんだ目で
 蓋盛先生をちらちら。 必殺・乙女返しである。)

片翼・茜 > 「嫌ということは嫌だとしっかり言うのが第一歩だな、相手の迷惑だとかそういう理由ではなく、自分が嫌だから嫌だと意思表示するんだ。そうすれば相手に伝わるし、それを見た誰かが助けてくれる。今の状況が嫌なら言ってくれ、私がなんとかしよう。」ゴキゴキ、と指の関節を鳴らしながら、ちはやに問う。もちろん嫌だといえばこの色ボケどもにすごいことをするつもりだ。具体的には手袋外して腐った肉を鼻の穴に突っ込む、一週間ぐらいは臭いが落ちない。>ちはや


「難儀ですねぇ。両者合意なら私も邪魔しませんが、今回は騙しているように見えるので。蓋盛先生も、養護教諭という立場を利用して取り入ろうなどとは考えていませんよね?」指で頬を釣り上げてニィ、と笑う。笑いとは本来攻撃的な表情である。>蓋盛

「情けないとは言いすぎたな。だが今神宮寺は怯えてるぞ。今は諦めるんだな。」>おこん

神宮司 ちはや > (大人はちゅーで信愛を示す。そうだろうか?
 自分の知っている身近な大人、父母は人前でそんな事をしたりはしなかった。
 はしたないというのが彼らの言い分だった。
 ではこの蓋盛とおこんという大人 ※外見印象ではふたりとも大人にはちょっと見えないが
 この二人は自分の知っている大人の範疇にないのだろうか?新しい大人像、新大人……。

 変な考えをしながら気づけば片翼がすごい逞しいオーラをまとっている。
 具体的に言うと暴力という純粋な力の行使の準備だ……。
 ここで自分が嫌だというのは容易いがそのせいで二人の先生がひどい目の合うのはちょっと困る。
 だってまだ何もされていないと思うし、痛いのも怖いのも見るのは嫌だ)

あ、あのあの……確かにこの状況はちょっと怖いというか気まずいですけど……
その、ぼぼぼぼ暴力的なことはもっと嫌です……。暴力は解決を生み出しません……っ!

(半泣きになりながら訴えているとなんかおこん先生と蓋盛先生がいい感じだ。
 これは逃げるチャンスでは?見つめ合うと素直におしゃべりできない乙女先生たちから
 抜き足差し足忍び足で一歩ずつ離れようとする。

 コケた。逃走失敗。)

蓋盛 椎月 > 「チェッ、ケチ! 真面目!」
(口を尖らせてス……と距離を取る。倫理的にも物理的にも勝ち目がない)
(片翼先生がいなかろうとどうせこの場でなんかするのはムリ筋なのだ)
「いや~ほらかわいい子を見たらこうコナをかけないのは道義に反するというか……
 片翼先生は礼儀知らずと見えますな!」
(むちゃくちゃ言い始めた)

「…………」
(乙女返しには、煙草で自分の口を塞いで
 180度後ろを向いた。)

(あっコケた)

おこん > どのみちこうなってしまっては、今はうまくいくまい。 ダメじゃダメじゃ!
(諦めた!って両手を上げて降伏を示す。 今回はついてなかったのだ。)

…おぬし、ちょっと照れとるな?
(たばこを咥えて後ろを向いた先生に追撃。 つんつん、って尻尾で
 蓋盛先生を突っついて遊びたい。)

あっ、転んだ…
(びたんって音が響いて、きがついたら逃げ出そうとしていた生徒が転んでいた。
 がんばれ男子、君なら立ち上がれるはずだ…!)

片翼・茜 > 「礼儀知らずで結構!私の仕事は生徒を守り育むことですからな!」ふふん、と鼻で笑ってやる

ちはやの言葉には、ひどく感動して目頭を押さえる、生きていたら泣いてるところだったろう。
「ほら見ろ。神宮司は君たちのような飢えた狼にすら気を使っているぞ。そんな心優しい生徒に襲いかかろうなんて人間として恥ずかしくないのか!」効かないかもしれないが道徳を問いかけてみよう。乙女アピールが唐突過ぎるぞ。

神宮司 ちはや > (顔面からビターンした。鼻を打った。とても痛い。半泣きじゃなくてマジ泣きしそうだ。
 だが女性三人の手前男の子は意地をはらなければならない。
 涙をぐっとこらえてノートとか買ったお茶とか筆記用具とかを黙って集める。
 生まれたての子鹿のようにぷるぷるする足を必死に立てて。
 立った!ちはやが立った!!)

あの、そろそろぼくつぎのじゅぎょうがあるのでしつれいします……。

(鼻声でグズグズなりながらとりあえず礼儀を欠かさない。その場の三人に丁寧にお辞儀すると
 よたよたとその場を去って次の授業のある教室へと向かっていった)

蓋盛 椎月 > 「右も左もわからぬ生徒に幸福へと至る選択肢を
 一つでも多く提示するのも教師としての仕事……
 フフ、わかりあえませんな!」
(おこん先生の尻尾を背中を向けたまま器用にかわしつつ
 不敵に笑う……悪びれる気ゼロ!)
(悪びれる気ゼロだけどグズグズになっているちはやの姿には
 さすがに申し訳なさそうな顔になった)

「ま、また今度落ち着いて話をしよう……。
 別にねっとりじゃなくてもいいから」
(去りゆく背中にそう声をかけて見送った)

ご案内:「ロビー」から神宮司 ちはやさんが去りました。
片翼・茜 > 「何かあったら私のところに来るんだぞ、いつでも相談に乗るからな……!」その健気な姿にかなりぐっと来た、もう少し頑張れば死体でも泣けるんじゃないかと錯覚するほどだった。ドキュメンタリーにしたらラスト20分ぐらいこのシーンでいいんじゃないかと思えるぐらい健気だった。ぐっばいちはや、フォーエーバーカインドネス。
ご案内:「ロビー」に黒谷 知来さんが現れました。
黒谷 知来 > 飲み物の缶を片手にロビーに入ると遠くに人影が見えた。
先生3人(の内1人は知らないとぱっと見先生には見えないが)
と生徒が約1名。

何となく、先生はたくさんいると威圧感がある気がする。
勿論そんなつもりはないのだろうけど、
生徒として先生は敬う対象だし、とか何とか心の中で
理屈をこね回してみる。
と、言いつつもあんまり授業以外で
先生と楽しく会話する自信もないので
気づかれないように(しているつもり)
そっとロビーを横切ろうとする。

おこん > (頑張って立ち上がる様子を見つめている頭のなかでは、
 100kmぐらいマラソンする奴がオーバーラップしていた。
 感動的な歌が(脳内で)流れる中去っていく少年を見送って。)
いい話じゃったなー。 …いや、あれくらいの歳なら普通に立てるから、
別に感動ではないのう…
(我に返って呟いたりもした。)

こ、こやつ、ワシの攻撃を見切って…!
(後ろ向きににも関わらず機敏な回避行動には唸るしかなかった。
 後ろに目でもあるに違いない。 あるいは癖を見ぬかれているとか。)

片翼・茜 > 「カハァー……。」ため息めいてコーヒー臭い息を吐く。全く悪びれない、人間として、なんて主語を大きくしたのにまったく効いてない。まぁとりあえず今回は生徒が無事で済んだので、割りとヒートダウンしている。
「教師同士でわかりあえないのも寂しい話ですな全く……。とにかく、私の目の届くうちは生徒をたぶらかすなんてさせませんからな。」ビッと指さして、きっちりと宣言しておく>蓋盛

蓋盛 椎月 > 「フッ……受けて立つ!」
(片翼先生の宣言に歯を剥いて笑い、親指を立てて応じる。)

(しかし、自分が間違っているとは露ほども思っていないが
 涙を流す生徒を救えなかったのもまた事実……
 私のやり方は間違っているのでは?
 と実に教師らしい悩みに一瞬動きを止める。)
(そうやって止まっている間にもおこん先生の攻撃は続いていたので
 より速さのました尻尾が急所にクリーンヒットしてしまう)

(ドッターン!)

「グワアアア」
(派手に音を立てて倒れた)

蓋盛 椎月 > (よく思い起こせば涙はガマンしてた。そういうこともある)
黒谷 知来 > 何だあれ。

先生が喧嘩してる。
何を言ってるかわからないと思うが私にもわからない、
と心の中で誰にともなく呟く。

暑苦しい服装してる先生はまともそう……
だが残りの約2名がなんかアレだ。
アレってなんだ、とりあえずアレだ。

「あ。」

混乱した思考でそれを眺めていると、
先生の1人が吹っ飛んだ。
ここは心配して声をかけるべきなのか、
関わってはいけないのか少し迷い。
とりあえず手元の缶を傾けて飲み物を一口。
落ち着こうとしている。

気づかれる前にさっさとロビー通り過ぎればいいのでは、
と気づかないあたりなんとも言えない。

片翼・茜 > 「…………。」同士討ちを始めた二人を見ながら、思う。こいつら何してるんだろう。現実逃避にも近い心地で、缶コーヒーの4本目を開けて、飲む。
「カハァー。」ああ、コーヒーはいつも美味い。

おこん > し、しづきーッ!!!
(尻尾でつついているのを忘れていた。 相手も忘れていた。
 不幸な事故が重なり、尻尾が思いっきり蓋盛先生にぶち当たった。
 派手に倒れる蓋盛先生を見て、大慌てで駆け寄る。)

しづきー! しっかりするのじゃ! おお、なんということじゃ…
こ、こういう時はあれじゃ、意識を失わせてはならぬのじゃ…
そこの生徒! おぬしもしづきに声をかけてやれ!
(なんかぼんやり立っていた生徒を呼び寄せる。)

しっかりするのじゃぞ、今すぐしづきを呼んできて治してもらうからのう…!
(たしか保健室に蓋盛先生がいたはずだ。蓋盛先生に蓋盛先生を
 治してもらわねば。 パニックに陥りながら必死に考えたりしたい。)

黒谷 知来 > 「ふぁ!?」

ビビる。唐突に話を振られてビビる。
意識を失わせるも何も、吹っ飛ばしたの自分じゃ、
という言葉を飲み込む。

だって相手は先生ですもの。
どう見てもロリだけど先生ですもの。
何となく逆らうのも気が引けて、
蓋盛先生の亡骸(違)に恐る恐る近づく。

「え、えと……も、もしもーし……?」

声をかけろと言われてもどうすれば、
とりあえず迷う前に無難に声をかけながら頬をぺちぺちしてみる。

何年か前に救命の前に意識確認をうんたらかんたら
と習ったときに聞いた方法、だった気がする。

蓋盛 椎月 > 「う……生まれ変わったら……品行方正で勤勉な教師に……
 いややっぱめんどくさいな…………石油王に……なりたい……」

(倒れ伏したまま、心の綺麗な人にしか見えない血で
 お
 こ
 ん
 とダイイングメッセージを記した)

蓋盛 椎月 > (ぺちぺちと頬を叩かれ、声をかけられれば)
「ウッ私はもうダメだ……すまない……
 しかしうら若き乙女のキスがあればもう一度この命繋げるやもしれぬ……
 どうか……」

(……と、その女生徒に息も絶え絶えと言った様子で返事する)

片翼・茜 > 「ああ、大丈夫だ。彼女はある種の病気でね。」ここは私に任せてくれ、と唐突に巻き込まれた生徒を気遣う。

「ほら、(体は)うら若き乙女の(間接)キスだ。」と飲みかけの缶コーヒー(ブラック)を蓋盛の口に流し込もうとする。

黒谷 知来 > え、キス?

何となく聞き間違えたような気がする。
なんだろう何と聞き間違えたんだろうなー
的な意味を込めて隣にいるロリっ子お狐さまに
視線を送ってみる。

黒谷 知来18歳。ファーストキスはお父さん。
その後キスしたことなんかありません。

「び、病気!?」

突然かけられた言葉に驚き、焦る。
冗談でやってたと思ったら病気だったとは。
もしかして本当になんとかしなければいけないのでは、
という見当はずれな危機感が頭の中でぐるぐる回る。

蓋盛 椎月 > 「グワアアアゲホッゲホッ」
(黒谷さんが躊躇している間に容赦なく缶コーヒーの中身が流し込まれる。
 こんな変な姿勢な時に飲み物なんか流し込まれたらむせるに決まっている! 非道!)

(よろよろと立ち上がる。口元を拭い、笑みを作る。)
「フッ……ありがとうございます片翼先生。
 実に苦い、いいキスでした……。
 戦士は傷を癒やさなければならないのでここで退散します。
 さらば皆の衆……」

(ロビーをフラフラとした足取りで去っていく……)
(もう少し一般的な倫理に寄り添ってもいいかな……とか思いながら)

ご案内:「ロビー」から蓋盛 椎月さんが去りました。
おこん > いいから、いいから早く口付けてやるのじゃ!しづきがー!しづきが死んでしまうー!
(早くして!!って生徒に必死にお願いしたい。恥も外聞もないんじゃよ。)

そ、それでもかまわん!きっと! ほんとか?
(ブラックコーヒーが注がれたら熱かったりするんじゃなかろうか。
 まあ復活してくれるならなんでもいいから、今は縋るしか無い。)

ワシも早急にしづきを呼んできて…起きた?!
し、しづき、大変なのじゃ、おぬしが倒れていたのでおぬしに
救援を頼もうと思ってのう!ちょっと今から保健室に行って来るでな!
(それだけいうとわあーって保健室の方に走っていく。
 冷静になって「なんか色々おかしい」と気づくのはもう少し先の話。)

ご案内:「ロビー」からおこんさんが去りました。
黒谷 知来 > 「…………。」

ぽかーんとして、暑苦しい格好の先生を見つめてみる。
何ですか今の。と視線に込めて。

片翼・茜 > 「ああやってツッコミを入れてやらないと」コーヒーまみれで去っていく蓋盛を、ダルそうに手を振って見送り
「あんなふうにボケにボケが重なって収集がつかなくなるという病気なんだ、あのふたりは。」疲れた顔でわけのわからぬことを言いながら走り去っていくおこんの背中を見る。

黒谷 知来 > 「は、はぁ…………。」

先生にも色々あるんだ、となんか納得。
一旦静かになったロビーを見回し、
そもそも何ですぐに通り過ぎなかったんだろうと自問自答。

とりあえず、一番まともだった先生に頭を下げて、ようやくロビーを横切っていった。

ご案内:「ロビー」から黒谷 知来さんが去りました。
片翼・茜 > 休憩時間ももう終わる、私は休憩に来たはずなのに。精神的疲労が数倍になった気がする。
挨拶を交わす気力もなく、会釈をして生徒の背中を見送ると。コーヒーをもう3本買って、次の教室へと歩いて行った。

ご案内:「ロビー」から片翼・茜さんが去りました。
ご案内:「教室」に渡辺慧さんが現れました。
渡辺慧 > 教室の一角。一つの机の上で、腕を枕にして眠りこける少年。

――周囲には生徒はいない。どうやら、すでに講義はすべて終わり。それが終わってからも、未だ眠りこけているようだ。――

もうすぐ日が暮れる時間だ。

ご案内:「教室」に仲村渠 幽さんが現れました。
渡辺慧 > 「オ゛………ムライス…………」

オムライスじゃないが。
テンプレートな寝言を言うあたり、それらしいかもしれない。

渡辺慧 > 目覚めの時は近いのかもしれない。
瞼の奥で眼球が動く。
夢は、見ない。

渡辺慧 > 「それは…………オムカレー……………」

オムカレーでもない。
起きろ。

仲村渠 幽 > がらり、教室の戸を引く音。
陽が段々落ちゆく教室に慌てた様子で入ってくる青年が一人。

「ンーっと、忘れ物してたと思うんだよなぁ……」

そそくさと泥棒のように教室内を漁る。
机の傍に置かれた二冊の煤けた本を手に取ると安心したように溜息を吐く。
ふとあたりを見回せばお腹の空く寝言を漏らす青年。

「大丈夫かい?飢えて飢えて死んだりしないかい……なんて。
 もう授業は終わったよ」

爽やかにひとつ、声を掛ける

渡辺慧 > 「……ん、ァ?」

教室の戸を開く音。
または、その声。
どちらに反応したかはわからないが、丸まっていた背中をピクリ、と動かす。

ゆっくりとその体を上げ、いつも眠そうな顔を、さらにとろんとさせ。彼を見つめた。

しばらく。無言のまま。

「………………………………。……なんだ、ハヤシライスか」

再び机に突っ伏した。

仲村渠 幽 > 「起き───」

ていない。
起きたように見えて頭はまだぐっすりと眠っているようだ。
青年は面白いものを見つけた、と云わんばかりに教卓の上に置いてあった油性マジックを手に取る。

きゅぽ、っと心地のいい音が人のいない教室に響く。
キャップを外せば、眠りこける青年の額にペン先を近づけ。

「やっぱりオムライスとハヤシライスだったらシチュー派かい?」

訳も意図もわからない質問を放り込んだ

渡辺慧 > どの言葉に反応したかは、やはりわからないが。

またしても、ゆっくりと体を起こし。

再び眠そうな顔で彼を見つめ。

「………………君がハヤシライスなら俺はビーフストロングスタイルだ」

また突っ伏し。
――――。

ガバリ、と全力で起きた。

「待て。おちつけ。深呼吸しろ。俺は画板ではない。あそこに書きやすそうなホワイトボードがあるからそっちへ行け。俺はオムライスが好きだ」

仲村渠 幽 > 「やァ、おはよう。
 素敵なオムライスの夢でも見てたのかい?」

からからと快活そうに笑う。
くるくると指先で幾らかペンを弄ぶとかちり、キャップを閉じる。

「ビーフストロングスタイルって云うのもかなりの初耳なんだけど───
 まァ起きれたならいいだろう、空腹かい?」

ははは、と声を上げて笑うと教卓へマーカーを投げる。
マーカーは音を立てて地面へと落ちる。距離が足りない。
おっと、ミステイク──と小さく呟く。

拾う気は、ない。

渡辺慧 > 「あぁ、うーん、いや。なんか最初焼きそばと焼うどんがどっちの方が麺類っぽいか話してて……なんだったか。忘れた」

夢の話題などそんなものだろう。大したことはない。オムライスがどこから来たかもわからないが……。
あぁ、おはよう、と返しつつ。

「そりゃ、空腹でしょ。そろそろちゅうしょ…………く……おや?」

――軽い時間旅行だ。――

「なるほどなるほど。なるほど」
うんうんと頷く。

「今日もいい日だ」
現実逃避だ。

「ところで君誰だ」
ビーフストロングスタイル派の刺客か。などと供述しており。
寝ぼけてはいない。

仲村渠 幽 > 「ンー……焼きそばと焼きうどんか……其れはなかなかに難問だね」

困ったように考え込む。
至って大真面目に焼きそばと焼うどんのどっちが麺類らしいか思案する。
暫し瞑目のあと────

「スパゲッティの方が粉っぽくないかい?」

脱線事故も目を背けるレベルの思考の脱線。
のんびりと温和な笑みを浮かべて笑った。

「確かに今日もいい日だけど───見るからに昼食を食べのがしているらしい。
 今日の購買の日替わりの焼きそばコロッケツナサンドは美味しかったよ」

名を問われれば。

「僕かい?
 僕は断じてそんなボクシングの等級みたいな一派ではないさ。
 
 仲村渠 幽。どちらかと云えばソーセージ派かな」

渡辺慧 > 「いや粉っぽいとかそういうあれじゃなくてだな……どっちが麺類っぽいかでさ……」

……そも、麺類っぽいとはなんだろうか。誰が判定するのか。神か。悪魔か。俺か。俺だな。
同じく同じように真面目に思案した後。

「そこで俺に焼きそばコロッケツナサンドを提示してくれたら俺からの好感度上がってたよ君。君の昼食事情はどうでもいいんだよ、お腹減ったんだよ俺は」

んん、と小さく唸り声を上げて伸びをする。
恐らく午前に近い時間からずっと眠りこけていたのだろう。

大きな欠伸を漏らすと。

「変な名前。幽ね、よろしゅう。だから君の好物の話題は今は話してない」

コミュニケーション不足だ。

仲村渠 幽 > 「ああ、そうだったね。
 何故粉っぽいになったんだったか……スパゲッティよりも芋のほうが粉っぽいよな…?」

一人、思考の海に沈む。
生憎其の海は塩辛いこともなく、
甘ったるい炭酸飲料のように青年の思考回路を溶かす。

「生憎好感度は女の子だけで十分でね──……
 アレ、君かなり女装似合いそうな顔してるね?興味ない?」

ずい、と顔を寄せる。
肌も綺麗ときたもんだ、とひとり感心したように呟く。

「変な名前なのは自覚してるよ、幽で覚えてくれると有難い。
 そうだね──君の好物、じゃなくて君の名前は?」

一言で形容するなら、"言葉のドッジボール"とでも云おうか。

渡辺慧 > 「さっきから少なくとも俺は粉っぽいという命題を出した覚えはないんだけどな?」

ふぁ……と。また欠伸。変な奴、と漏らした後。
ピクリ、と寄せられる顔に、眉を寄せた。

「……ちけえ」
いや、その発言も十分どうかと思うぞ、と心の内をそのまま漏らす。片方が思考の海に沈むならこちらは死海だろう。なぜ自分は顔を寄せられるとかいう青春じみたイベントを男とこなしているのだという、なんだ、これ。涙か。凄い塩辛い。


「オムライスだ。具体名を言うとオムライス伊吹だ」

嘘だ。渡辺慧だ。と。続ける。

さながらこちらは外野側、とでもいうべきだろうか。

仲村渠 幽 > 「そうだったか」

また笑う。
それはそれは楽しそうに笑い声をくっくと漏らす。

「失礼、外国育ちなものでね。
 未だこっちの距離感に慣れてないんだ──日本人は冷たくて悲しいよ」

流暢に日本語を話しながら肩を竦める。
近づけた顔を碧眼の双眸がじっくりと見つめる。
いやあでも化粧すれば映えそうだけど、と訳のわからない言い訳をひとつ。

「ああ、宜しく伊吹。
 その様子だと毎日名前が変わりそうだね、明日はアルデンテ佐野とかかな」

じい、と見つめた顔からひょいと顔を遠ざける。
悪いね、と小さく笑った。
内野の味方から外野に向けて本気のボールを投げ続ける様は、なかなかにシュールだった。

渡辺慧 > 「そうだったんだよ」
顔近づけたまま笑うなっての。と悪態と共にため息。

「へぇ帰国子女って奴。実は女性でしたとかない? 後俺はどちらかというと恒温動物だ」
そうすれば先ほどの涙の味は甘いキャンディにでもなるんだけど。と内心で懇願している。

したくねーっての……と本気でいやそうに。
(いや、まてよ?)

外には出さずあごに手を当てて思考する。どちらかというとダメだ。どちらかとも言わずともだめだ。
――どうなんだ、やったことはないがあれって楽しいものなのか? 少なくとも見てる分には笑える所業が多かったが……。――

「やっちまった。慧だっつうの。デンデンデンデデーンでも電伝虫でも今アルデンテちゅうだから邪魔しないで! でもない」
またしても自らネタにされる名前を言ってしまった。
適当とはいえいい加減自分の名前ぐらい正確に伝えたいものだと自分自身に自戒を促すが……まぁ。
効果はあまり見込めないだろう。

当てる人物が存在しておらず。パスが施される側からなぜ全力投球を受けているのか。流石に自分にも、と思ったがこれ普段自分がやってることか。とひどく納得した。

あぁ……今日は夢見が悪そうだ。

仲村渠 幽 > 「失礼失礼、距離は日本人相手なら一気に詰めればイチコロだって聞いていたのだけれど───
 どちらかと云えば変温動物の気でもあるのかな?」

はて、これは女性に対するコミュニケーション術だったか、と首を傾げる。
慌てふためく青年の姿が面白かったのか、どれどれと大きな手を額に近づける。
熱でもあるんじゃないのかい?とまた小さく笑う。

「ああ、ドイツ生まれドイツ育ち。
 母親が向こうの人間で父親が日本人さ。だから余り慣れていなくてね」

いい加減に名前を並べる青年を見れば目を細めて笑った。

「それじゃあ慧。実は興味津々だったりしないかい?
 海外では男性もスカートを履く文化もあるんだぜ──」

冗句をひとつ。
もっとも青年からしたら冗句などでなくただの悪夢なのだろうが───
彼は知る由もなければ知るつもりもない。

渡辺慧 > 「何をイチコロかがこの場の議題だな。意志が固いと言え。屈せぬぞ俺は」
少なくとも違う意味で心臓が高鳴りそうだったが。

そらそうだろうよ、と、とあきれ顔で見ていたせいか。その手のひらから特に避けることもなかった。

「……あにをする」
体温の変化は……まぁ。幸い乍らないだろう。
この瞬間にもし体温の上昇が見受けられたら、自分は自分を末代まで祟る。
この代で終わるかもしれないという事実は机の中にしまった。

「あぁ……だからソーセージ。いつ来たんだ?」
こちら――いわゆる生粋の日本人的な、ある種の偏見。まぁ、間違ってないだろう。ソーセージ好きって言ってたし。


「――今は、ない」
力強く。厳粛に。その言葉を告げた。今は。

ご案内:「教室」から仲村渠 幽さんが去りました。
ご案内:「教室」に仲村渠 幽さんが現れました。
仲村渠 幽 > 「はは、強情だねェ──
 何をイチコロってそりゃあ日本風に云うなら『君のハートをイチコロだゾ☆』ってところかい?」

一体何を以て強情と評したのか。
目の前の猫のような青年を楽しげに見遣る。
ぺたり、と普通よりはやや低い体温が額に伝わる。

「いや、熱でもあるのかなってね?
 ほら、かなり錯乱状態だったようだから?」

アルデンテがどうだとか、と目を細めて笑った。
手に触れる温度は至って普通、自分よりもやや高い程度だから屹度平熱なんだろう。
彼はよかった、とふんわり笑う。

「僕かい、僕はつい2週間前くらいだったかな。
 途中編入でね───案外簡単に受け入れてくれるものだね、日本はいい国だ」

今は、と聞けば。

「じゃあいつかを楽しみにしていようかな」

からからと笑った。

渡辺慧 > 「その言葉は女の子相手にでもとっとけドイツ紳士」

ハァ……と深くため息。なぜ俺は、口説かれてるんだ。……いや、これが外国的コミュニケーションなんだろうか。こえーなー、外国すみたくねーなー。

「ありゃいつも通りだよ、そうすると俺はいつも錯乱状態ということなの? おや?」

ウゥゥン? うなり声を上げて、普段の自分を思考する。
――間違っていない。――

なんら、間違っていなかった。
やれやれ、と格好つけた様に肩をすくめても、何一つ恰好つかないのが現実だった。

「恒温動物だからね。平均的に優しいんだよ」
「だけど、そっか。なんだ、それこそ、異能でも学びに来たかい」
誰かに聞かれたら呆れられそうな言葉。適当さは、よく表れていた。

仲村渠 幽 > 「女性相手には耳元で囁くように愛を、と小さい頃からの教えでね」

耳元じゃないだろう?と何処かずれた返事を笑顔で返す。
溜息を吐く様を見ればごめんごめん、ふざけすぎた、と。

「何時も通りがそうなんだったら慧はそう云う奴なんだろうな。
 覚えておくよ」

にっこりと人当たりのいい笑顔を浮かべる。
青年から問われればそうそう、と口を開く。

「異能は生憎あまり面白いものじゃあなくってね。
 僕はどちらかと云えば自分の魔術の強化かな。
 制御も学べたら───と思って編入したのさ」

適当さには気にもせず。
のんびりと笑顔を浮かべた。

渡辺慧 > 「へぇ。そりゃ……なんだ」
今度御教授願おうかねぇ。と、どこが本気かわからない言葉。
そして――まぁ、この場にきてから浮かべる、初めての普段通りの笑。――猫のように笑う。

気にスルな。
と片手をふらりと揺らせば。
「まぁ、ある意味勉強にはなったさ。なんて?」
笑いながらそういう。……やっぱり、どこが本気か、分かりづらかった。


「フゥン……魔術。魔術……ね」

その本かね?
と、彼が大事そうに抱えている、その2冊の本に目を向けた。

仲村渠 幽 > 「はは、僕でよければいつでもね」

それなら、とブレザーのポケットからスマートフォンを取り出す。
おもむろに画面を幾度かスワイプさせれば、画面に表示されるのは電話帳。
何時でもお呼ばれできるようにしておかないと、とウインクをひとつ。
本に目を向けられれば。

「そうそう、此れ結構大事なのに割と置き忘れちゃうんだよなあ……。
 君はあんまり魔術のことは知らないのかい?」

確か必修ではなかったような、とぼんやり思案する。

渡辺慧 > 「……シシシ」

外国人すげー。――まるでスルリと。はて、これが外国の平均とすると、随分違う社会が見えそうだ。――そんなくだらないことを考え。
自らも携帯を差し出し。ウィンクに、猫のような笑いを返してやった。


「カバンのように背中に括り付けとけ」
「ミステリアスかもよ」
「俺は異能メインさ。速くなるだけ、なんて。単調な力ではあるけどね」
そっちの本は?
とつづけた。

答えているようで、応えていない質問。ゆるりと川の流れを変える。

仲村渠 幽 > 「括り付けとけってなあ───
 それを日本では不審者、って呼ぶんじゃあないのかい?」

落としたらどうするのさ、と困ったように笑う。
されど直ぐに表情を変えて、さすがに落としたら気付くかな…と考え込む。
暫し思案していれば、青年の声にはっとする。

「異能メイン、か。面白そうだよなぁ──……」

からからと楽しそうに笑う。
速くなるだけ、と云っても幾つもの種類があるだろう、と。
そう問われれば、おもむろに煤けたワインレッドの本を開く。白紙。
何も書いていない頁がひたすらに続く。

「こいつが相棒でね。
 僕の魔術の必須アイテムさ」

夏の必須アイテムはサンダル、とでも云うような。
そんな軽さで彼は笑った。

渡辺慧 > 「安心しなよ。ここにゃいくらでも不審者がいるからさ」
木は木の中、人は人の中。不審者は不審者のなか、という奴だ。
不審者がたくさんたまっている光景はどうかと思わないでもないが。

「肉体系、とでも言うのかね。思考、肉体。単純にそうだ。俺は――速いんだ」

まるで、何か、憧憬の対象のように。そう言って笑った。


「必須? ……マジックアイテム、魔法書。禁術秘術、魔術。読む物ではないんだな」
白紙のそのページを眺め――。

「なにか……あー、媒体? 魔術的な物ってーと……」

つらつら。詳しいような。詳しくないような。あてはめたような。思い付きのような。ただの知識のような。造詣が深いような。

仲村渠 幽 > 「其れと一緒になってしまったら僕は国に帰って両親に顔向けできないさ」

はは、と肩を竦める。
彼自身もこの学園で不審者は何度か見たことがあった。
故に、背中に本を括り付けた自分を想像して青い顔をする。

「ほう、身体強化か───なかなかに面白いなあ。
 マジックアイテムもなしにやってのけるから矢張り異能は便利で羨ましいよ」

苦笑を交えて、何処か寂しそうに笑う。
青年の表情をちら、と見遣るも何も云わない。
未だ知り合って数分の自分が踏み入ることではない、と判断する。
普段はずけずけと距離感を気にすることもない彼だが、流石にこの表情の機微は触れてはいけないものだと解る。

「読むのはこっちさ。
 使うのはこっちの赤い方。
 媒体と云うか、僕の魔術は魔力とかともまた違うから厄介なのさ」

ぽんぽん、と深緑色の分厚い本を叩きながら困ったように赤い本を開く。

「随分と詳しいみたいだね?協会の出身かい?」

煽るように彼は笑った。
曖昧な青年がぼろを出すことはないのかな、とぼんやり

渡辺慧 > 「ただのレッテルさ。問題はそれをいかように自分の都合いいようにつかうか……なんてさ」

そんな頭いいこと、俺にはできないがね。
とぼやき。
気まぐれな自分は。自分がなりたいようになると。

そう胸中で洩らした。

「使う、ね。どちらも同じ物に対応……いや、そういうのじゃないか」
「魔力と違う? テンプレートなお約束で言えば……」

命、とも言おうとしたが。

――それは、それで。


「少なくとも、そうだな。キリシタンではないね」
肩をすくめて、そう、適当にぼやいた。

仲村渠 幽 > 「キリスト教だけが教会を持ってる訳じゃあないんだぜ」

目を細めて、にっこりと笑みを浮かべる。
適当さの抜けない青年をじい、と見ると困ったなあと笑う。

「君が何者なのか全く以て解らないね。
 色々な意味で大成しそうじゃあないか、今のうちにサイン貰っておかないとね」

人のよさそうな笑顔を浮かべる。
魔力と違う、と云われれば。

「正解さ、契約!代償は自身の命!みたいなね。
 ファウストも吃驚な悲劇だか喜劇だか。
 こいつは便利な引き出しみたいなものだけれども」

ぽんぽんと赤い本を叩く。

渡辺慧 > 「じゃあ無宗教って事にしといてくれ」

ふぁ、と大きな欠伸を漏らす。

「気のせいだと思うよー。ブイサインならいくらでもあげるけど」
そう言って手を伸ばし、幽の前へ手をかざした。

どう見てもパーだった。


「……おや。軽いねぇ。なんだ、君は刹那的だったりするのかな? 最期に笑えたら、喜劇かもしれんけど」

躊躇していた言葉を。あっさりと引き出され。
少しだけ目を細める。……が。笑う。

「自身の命を代償に何を起こすってんだい。低血圧な奴でもその本の中に眠ってたり?」

仲村渠 幽 > 「頂いておくよ」

困ったように笑って手を翳す青年にカメラを向ける。
パシャパシャパシャっと無慈悲な連写音が響く。
いい写真だ、と満足そうに笑った。

「軽いだろ?
 どうも重く考え込むのが苦手でね。
 ポジティブシンキングだけが取り柄さ」

からからと楽しげに笑う。
目を細めて問われれば。

「ンー、未だこいつの本体には会ったことがなくってね。
 可愛らしい美人さんでも眠っていてくれればいいけれども。

 生憎僕は破滅主義者でもなくってね。
 自分の命を懸けてまでなんとかしないといけないことが起きたら誰かにやってもらうさ」

ほら、これで安全───とにやり、笑った

渡辺慧 > 「高値で売れたら5割ぐらいくれよな」
悪戯気に猫のように笑う。


「かといって自分の魂の重量まで軽くするこたぁないぜ」
まるで、そう言ったものに心当たりがあるかのような。そんな顔つき。……さて、誰の事だろうな。


「本の中に眠る美人さん、Sleeping Beautyってか。あいにくキスじゃ起きなさそうだね」
一度棍棒とかで殴ってみたら?
楽しそうにその顔をゆがめると。

「俺はそこまで君の行動を制限するつもりはないけどね」
好きなように生きて、好きなように死ぬ。これ以上の自由があるだろうか、なんて。どこかの誰かの、創作の世界で聞いた言葉。

だけれども――。
「そういうなら。折角出合ったよしみだ」

ん、と言いながら、小指を立て、その笑みの前に差し出した。

仲村渠 幽 > 「オムライスで勘弁してくれないかい?」

楽しそうに笑う。
猫の如く笑う青年の額を人差し指でつん、と突いた。

「キスで起きて呉れるほど美人で気さくな女の子だったらいいね。
 其れなら命の賭け甲斐がある───なんて。
 お姫様は守らないといけないからね」

ふざけたように、それでいて楽しそうに笑う。
青年から小指を差し出されれば、はてと首を傾げる。

「ええと───…?」

困惑を隠さずに、じいと青年を見た

渡辺慧 > 「そういう気分だったら」

――オムライスでもいいさ。気まぐれな少年は、そう言って笑う。――

「ま……男の子、だからな」
少し位。そういうのを夢見るのも――まぁ、楽しいうちなんだろう。

だから――。

「指きりさ。同じように、ここに小指を絡ませる。ややこしい言葉で言うなら、契約。簡単な言葉で言うなら、ただの“約束の約束”だ」

もう一度、ん。と、小指を突き出し。

――だから、さっきの言葉、守るんだろうな?――

と、初めて会った、少し危うい少年に。契約書を捧げた。

仲村渠 幽 > 「日本は難しいものが多すぎる。指切り、ね。
 覚えておくよ」

困ったようにまた、笑う。
差し出された小指に、そっと自分の小指を絡ませる。
人当たりのいい笑みを浮かべて────

「じゃあ慧。其の契約に乗ってみよう。
 ────こんなに雑に契約してしまっていいのやら」

楽しそうに笑顔を浮かべて、絡めた小指を離す。
小さく欠伸をして、傍らに置いた煤けた本を手に取る。

「じゃあ、そろそろ僕は失礼するよ。
 職員室に用があるのを忘れてた」

とん、と踵を返して数歩離れればひょいと右手を挙げた