2015/06/16 のログ
渡辺慧 > 「覚えておけ。どうせ、またどっかで使う」

知らんけどねー。またとぼけた言葉。
離された小指をあっさりと元の自分の手元に戻すと。

「それが約束ってもんだ。それも覚えとけ」
そして、また笑った。

まぁ……たまには。こういう出会いも悪くないのだろう。
最後に一つ。大きな欠伸を漏らすと。去っていく少年に右手だけ振って見送った。

「……あー。……腹減った」

――そしてまた。最初の時のように、机に突っ伏して、寝始めたのが。きっと、いつも通りという奴なんだろう。――

ご案内:「教室」から仲村渠 幽さんが去りました。
渡辺慧 > 最後に。

眠りに落ちた少年の口からは。

「…………いや、デミグラスソースより……ケチャップ……」

ご案内:「教室」から渡辺慧さんが去りました。
ご案内:「屋上」に焔誼玖杜さんが現れました。
焔誼玖杜 > 「……綺麗」

【屋上のベンチに座り、夜空を見上げ、そんな言葉を呟いてみた。
 別に感動したわけじゃない。
 そもそも、今の少女に感動という心の揺らぎは……生まれない。けれど】

「……本当に、綺麗」

【だと思う。いや、そう感じてはいるのだろう。
 感じていても、それが表出するほどの揺らぎにならない。
 心が波立たない。
 乾いている、枯れているのだ。
 どうしようもなくそれを、認識してしまう】

焔誼玖杜 > 「…………」

【まあ。だからと言って、それもどうという事でもないのだが。
 ただ、流石に一人で、この屋上で空を見上げていれば、僅かの寂寞感くらいは覚える。
 とはいえ、それは問題になるほど、表情に浮かぶほどの物ではなかったけれど。
 そもそも、ここに来たのは誰かに会えると思ったからだ。
 この学園初めての友人である彼女、ベンチに座っていた彼。
 一緒に星を見た彼女達に会えば、少なからず心が揺らぐのではないだろうかと】

ご案内:「屋上」に相楽 満さんが現れました。
相楽 満 > 「よっこ……あら?
 ホムラギじゃん。オーッス」

校舎の壁を素手で登ってきたらしい。
屋上のフェンスの外からひょっこり顔を出した。
がしゃがしゃとその柵を乗り越え、近付いてきた。

「今日はおにぎりたくさん買ってきたけど食う?」

にへっとゆるく笑顔を浮かべて近づいてくる。
大きめのビニール袋に詰まったおにぎりの数々が見える。

焔誼玖杜 > 「……こんばんは、相楽さん」

【近づいてくる姿に振り向くが。
 ……当たり前のように、僅かな期待は裏切られる】

「……一つ、もらってもいいですか?」

【それもそうか、と。さして落胆するでもなく答える。
 そんな少女の表情は、まるで能面のよう。
 掛けられる言葉も流暢ではあるが淡々とし、起伏がない。
 さらには……人見知りだったはずが正面から顔を見る。
 その瞳は夜空の星を映しこむ黒。顔を隠していた前髪は、ヘアピンによって上げられていた】

相楽 満 > 「はいよ、何がいい?
 ツナマヨとか焼肉とかもあるし、おかかとか梅とかもあるけど」

主にカロリー重視らしい、結構濃そうなラインナップだ。
がさっと袋を開き、好きなものを取れるように。

「お、今日は前髪上げてんだな。
 いいじゃんかー、これからずっとそうしてみない?」

にへら、と笑顔を浮かべたまま言う。
まだおかしさには気付いていないようだ。

焔誼玖杜 > 「それならツナマヨをいただきますね」

【開けられた袋に手を差込み、ツナマヨを探し手に取る】

「……そうですね、この方が周りが良く見えるので、そのつもりです」

【相楽の笑顔を変わらない表情で見上げ、頷く。
 声音は変わらず単調のまま、取ったおにぎりの包装を剥がして、とりあえず一口齧りついた】

相楽 満 > 「おっけーおっけー。
 ホムラギって冷たいもんダメだっけ。
 ひとっ走り、あったかい飲み物買って来ようか?」

それならば、と自分は別のおにぎりを取る。
ついでに三本ほど冷たい飲み物を用意したが、前回のことを思い出した。

「うんうん、やっぱ前髪邪魔だとな、危ないしな。
 俺もそっちのが好きだし」

へらへら笑い、四口くらいでおにぎりを一つ胃に収めた。

焔誼玖杜 > 「ううん、大丈夫です。
 飲み物は持ってきたから」

【傍らには空色の水筒が置いてある。
 それに、おにぎり一つくらいなら、飲み物がなくてもそう困る事もない】

「……そうですね」

【また一口齧って答える。
 目的の相手に会えたものの、さてなんの話をしようかと】

「相楽さんは、今日も星を見に?」

【考えるまでもなく、予め用意して置いた問いを投げかけた】

相楽 満 > 「ありゃ、そう?
 んなら大丈夫か」

二つ目のおにぎりを開き、また口に入れる。

「んー、今日も星を見に来た……のはついでなんだけどな。
 ちょっと調べ物しに来たんだけど、今日も収穫無しでさ。
 気晴らしにここに来た感じ」

口の中身がなくなってから一気にしゃべり、しゃべり終えるとまたおにぎりをほおばる。
傍に置いておいたウーロン茶をぐいっと飲む。

焔誼玖杜 > 「……調べ物?」

【興味を持ったのか、表情は変わらないが首を傾げる。
 ちょっと、というには収穫なしというのも妙な話しだ。
 それに、『今日も』である。気にならないわけがなかった】

相楽 満 > 「ん、ちょっとした病気のことでなー。
 毎日進歩してねーかなーって調べてんだよ。
 ネットもそうだし、あとまだ見ぬ治療法の書かれた本とかないかなーって。
 なかなかそうはいかないんだけどさ」

へらへら笑いながら答える。
しかしいまいち要領を得ないのは、はっきり答える気がないのか。
おにぎり三つ目を口に入れながら、星空を眺めた。

焔誼玖杜 > 「そうですか、病気の」

【答える気が無さそうなのは、直ぐに察せられた。
 そして、その病気が難病とされるだろう類の物だとも。
 調べて治療法が見つからないとなれば……まともな方法では直せない病気しか考えられない】

「なにか手がかりになるようなものとか、ないんですか?
 それこそ、ここでなら魔術や異能もありますし」

【踏み込んで聞くかで、迷いはしなかった。
 中途半端に聞いたのでは、聞いた意味がない。
 質問したからには、話しに何らかの決着がつくまでは続けるべきだろう】

相楽 満 > 「一応さ、養護の蓋盛先生の能力とかなら治せるっぽいんだよ。
 ただあの先生の異能って記憶と引き換えでの治療だし、子供のころから発症してる俺の病気に使ったら、多分廃人か幼児退行かどっちかーって話でさ。
 ……方法がないわけじゃないんだろーけど、都合よくもない、かな。
 こないだ落第街も行ったけど、やっぱダメ。
 ……あとはククル先生から、遺跡のほう行ってみるのも手かも~って言われたくらいか?」

これまでの挑戦と助言の数々を余さず答えていく。

「……まぁ、そんなわけかな。
 異能で命支えてるから、寿命が来るまでに見つかればいいなーって感じ」

にへら、と笑って。二本目のペットボトル、野菜ジュースをぐびぐびと飲んでいく。

焔誼玖杜 > 「……落第街」

【落第街と聞いて先日の事を思い出す。そして、あの影のことも。
 あんな場所に出入りするほど、彼は切羽詰っているんだろうか。
 たった今『俺の病気』と口にした彼は、あんな場所にすがりたくなるほど追い詰められているのだろうか】

「……異能で支えられてる、命」

【彼の異能はなんだったか。
 確か怪力。肉体強化……筋力の強化?
 そこまで考えて、一つの病名が思い浮かぶ。
 まだ子供の玖杜にすら聞き覚えのある有名な難病だった】

「……遺跡に行けば、可能性はあるんですか?」

【遺跡というのは、以前授業で聴いた覚えがある。
 この島の近くに眠る、海底遺跡の事だろう。
 確かに現代の医療でも、魔術でも、異能でもダメなら……遺跡の遺産に賭けて見るのもありなのかもしれない】

相楽 満 > 「そ、落第街。
 あ、ホムラギは絶対行くなよ、なんかあそこやっべーヤツいたから。
 なんかこう、真っ黒で……ゲロキモいヤツ」

語彙が貧弱な気がするが、自分の見た通りの感想を告げた。
あれは危険だ。

「んー、無きにしも非ず、ってなー。
 もしかすると、まだ見ぬ技術で治せるかもしれない、ってヤツ。
 まーでも、一人で行くのは危険だって話だし、どうしても行くんなら遺書でもしたためてからかな」

けらけら笑いながら答えた。
自分の命を重く見ているのか軽く見ているのか、正直わからない。
だが危険な場所だとはいえ、可能性を求めていずれ行ってしまうのだろう。

焔誼玖杜 > 「…………」

【忠告する前に忠告された。
 だがしかし、既に手遅れである。影もそうだが、それ以上に危険な人間とも出会っているのだ。
 そんなまともではない場所に行って、彼が無事でよかったと安心し……安心した】

「いける可能性があるなら、行って見た方がいいです。
 けど、遺書の必要は、きっとありません」

【少女の語調が、ほんの僅かに強まる。
 枯れかけていた心が、微かに揺らいだ】

相楽 満 > 「ん、行ったほうがいい?
 マジか、そう言われるとは思わなかったな……
 てっきり止められるかと思ってた」

少し嬉しそうに笑った。
賛同を得られるとは思っていなかったようだ。

「……遺書いらない?
 んでもやべーとこらしいしなー……魔物とか居るんだろ、あそこ。
 行って帰ってこれるかどうかわかんないしなー……」

もぐもぐ、最後のおにぎりを口に入れ始めた。
また四口ほどで飲み込まれるだろう。

焔誼玖杜 > 「きっと相楽さんは、止めてもいくだろうと思ったので」

【残ったおにぎりを口の中に放り込む。
 少女にしては大きな一口。
 そして飲み込み、首をつっこむ覚悟を決めた】

「……うん、遺書はいりません。
 相楽さんは、私が連れ帰ります」

【どうせ今の自分が落第街に向かっても、あの影は止められない。
 どころか、今度こそ逃げ切れずに殺されてしまうかもしれない。
 だったら、どうせ無茶をするのなら、友達のために。
 出会って日は浅くとも、ただ一緒に星を見ただけでも。
 それでも玖杜にとって、友達という存在は命をかけるに値する。
 相楽に振り向いた玖杜の顔は、表情こそ変わらない。
 けれどその瞳は、まっすぐに少年の目を見据えているだろう】

相楽 満 > 「……んー、つまり一緒に行くってやつ?
 そりゃダメだろ、ホムラギが危ないし。
 俺のために命張ったりしちゃダメだって」

しれっと、そう答えて手をぱたぱた振る。
が、目をそらさず見つめられると、その手も下ろした。

「もしかしてホムラギ。
 お前もあそこに用があんの?」

焔誼玖杜 > 「……用事は、ないです。
 ただ、友達が危険な目に遭うのがわかってて、止めても行くというなら、ちゃんと連れ帰るのも友達の役目だと思います」

【理由は、彼が友達だから。
 友達になろうと言ってくれたから。
 ただそれだけだった】

相楽 満 > がりがり、困ったような表情で頭をかいている。

「……んー。でも俺もホムラギを危ない目にあわせたくないしなぁ。
 ホムラギも怪我で済まないかもしれないぞ?」

心配そうな顔で尋ねる。
生きようとしてはいるが、それでも余命が短い自分。
それと友達を天秤にかけても、まるで釣り合わない。
そう感じて、何とかしてあきらめさせられないか、と考えている。

焔誼玖杜 > 「私はお人よしです。
 それでいて、結構頑固です。
 ……あくまで連れ帰る、生きて帰るためについていくだけです。
 でも、友達の命が掛かってるなら、私だって命を懸けます」

【絶対に譲らない、という意思表示。

 生まれて初めて出来た友達は、幼い自分の命を、家族という小さな世界を、命がけで守ってくれた。
 だから自分もまた、同じように命を懸けて助ける。
 玖杜にとって、友達というのはそういう存在なのだ】

相楽 満 > 「……うーん、うーん……
 ……わかった、俺も頑張るか。
 そこまで言ってくれてんのにダメって言うのもアレだし……」

はぁ、と大きなため息。
だがにへ、と笑顔を浮かべた。

「んじゃ、行くときはホムラギにも言うよ。
 頑張ってお前も守るよ。
 最悪治療法とか見つからなくても、二人で無事に帰れるようにな」

焔誼玖杜 > 「……そうしてください。
 本当は行かないで済めばいいんですけど、他に手がかりがないなら」

【迷う理由は無い。
 ポケットを探り、スマートフォンを取り出した】

「約束してください。絶対に一人では行かないって」

【連絡先の交換を促す。
 座った距離を縮めながら。
 以前星を見たときよりも……随分と近い】

相楽 満 > 黙っていればバレないかな、などと少し考えていたが、この友人にはお見通しだったようだ。
考える前から釘を刺され、観念したようにスマホを取り出した。

「わかった、約束だ。
 勝手に行ったら、俺を見つけるためにホムラギも来そうだしな。
 ちゃんと行くときは言うよ」

ぱたぱたとスマホを操作し、連絡先を表示した。

「……ホント、なんとかする手段があればいいんだけどな」

そうすれば巻き込まずに済むのに、とは言わずに。
苦笑して、連絡先を交換した。

焔誼玖杜 > 「見つからなかったら、また別の方法を探せばいいんです。
 そのときは、私も一緒に探しますから」

【連絡先を登録すると、試しにとばかりに電話をかける。
 念を入れてるだけなのか、信用してないだけなのか】

相楽 満 > 「んー、まぁなー。
 遺跡行くのって最終手段だしな」

少し古いアニメのテーマソングが、着信音として流れ始めた。
間違いなく、満のスマホにつながっている。

「おっけ、確かに。
 まぁなんだ、先生とかに相談したりもするから、しばらくは行かないからな」

焔誼玖杜 > 「わかってます。
 私も……せめて準備はしないとダメですから」

【頷くと、着信音を聞いてスマホを仕舞う】

「あと、もう一つ約束してください。
 落第街には、もう行かないって」

【あそこには影のほかにも危険な存在が多すぎる。
 たった二度踏み入れただけで、その二度とも死にかけたのだ。
 そんな場所に、一人で行って欲しくはない。いや、誰かと一緒でもだ。
 もしかしたら……いや、きっと今は、遺跡よりもよっぽど危険だろう】

相楽 満 > 「ん、まぁしばらくしてから考えような」

同じようにスマホを仕舞い、最後の飲み物を開ける。
スポーツドリンクだ。

「ん、んんー……うーん。
 そうしたいとこだけど、まだあそこの闇市とか調べきってないしなぁ。
 悪い、それはちょっと無理かも。
 心配させちまって悪いけど」

馬鹿正直にそう答えた。

焔誼玖杜 > 「…………」

【じっとその顔を見つめる。
 見つめて、諦めた。
 この友人も自分と同じ、中々に頑固なのだ】

「わかりました。ならせめて、絶対に一人では向かわないでください。
 戦える人、出来れば確実に逃げられる人と一緒に」

【自分を連れて行けとは、言えない。
 自分の力はあの場所では、通じないのだ】

相楽 満 > 「う、んー……
 ……わかった、誰かと一緒に行くことにするよ。
 ホムラギもあそこでなんかあったんだろうな」

その念の押し様に折れたのか、それは約束した。

「星を見に来たつもりが、なんかホムラギにいろいろ危ない話しちまったなぁ。
 ごめんな、ホムラギ。それとよろしく」

にへら、と申し訳なさそうに笑った。
そして手を差し出し、握手を求める。

焔誼玖杜 > 「…………」

【首を振り、手を伸ばす】

「私が、私のためにすることですから。
 こちらこそ、よろしくお願いします」

【そう言って、彼の手を強く握り返した】

相楽 満 > 握手に応じられ、それが少し強く握られたのがうれしかったか、また笑顔になった。

「はいよ。
 そんじゃ、俺もそろそろ帰るか……
 ホムラギも帰るんなら、また女子寮まで送るぜ」

ゴミをしっかり袋に詰めて片付け、来た時とは別に扉から帰ろうとする。

焔誼玖杜 > 「……お願いします」

【とだけ答えて立ち上がり、着いて行く。
 自分の感情が、心が、完全に枯れたわけじゃないことに安堵しながら。
 その安心感のために、彼を利用している事を理解しながら】

ご案内:「屋上」から相楽 満さんが去りました。
ご案内:「屋上」から焔誼玖杜さんが去りました。
ご案内:「食堂」にコゼットさんが現れました。
コゼット > 「やっとお昼ね…。」

(授業のみならず、実技もやっているとどうしてもお腹は減るものだ。
色々と事後処理をしていたらこんな時間になってしまったが…幸い午後からの授業にはまだ時間がある。

そう思ってメニューと睨めっこして何十分が経ったか。
この食堂には様々な国のメニューが揃っており、実にバリエーション豊富。
故に、何にするか決めかねていた。)

コゼット > (後ろに人の気配を感じては道を譲る。メニューが決まるまではその繰り返しだった。
結局暫くして選んだのは野菜カレーだった。散々今日のランチメニューとか世界の料理を見て悩んでいたのに。

食堂では定番でいて好評のメニューらしく、それが決め手となった
──とは言っても、この間もそんな感じで選んでいた気がするが。

しかし、これでようやくお昼ご飯にありつける。
席に着き帽子を隣の席に置くと、早速カレーをスプーンで掬い食べ始めた)

コゼット > (…しかし参った。
編集に使っていたパソコンをうっかり寮に忘れてきてしまうとは。
後は見直して仕上げるだけだったので学園でやってしまおうと思っていたのだが…帰宅した後になりそうだ。
同じ事を一から書くのも面倒だし。

こうゆう時、転送魔術が使えたら便利なのだが。
…カレーは美味しい。)

ご案内:「食堂」に矛海 遼さんが現れました。
矛海 遼 > 普段は手作りの弁当を作っている物の、今回は。
否、近頃は家に来た新たな家族によって作る期会が少なくなってしまった。
それ故、食堂に足を運ぶことが増えていた。
多彩なメニューとにらめっこするのが近頃の楽しみでもあった。今日選んだのはオムライスである。

「…………おや、コゼット先生ですか。」

こんにちは、と付け足しながらオムライスの乗ったトレーを持って近くを通りかかる。

コゼット > (むぐ。………(ごくん。)ああ、矛海先生もこれからお昼ですか。」
(姿を見つけると口の中のカレーを急いで飲み込み、返事をする。口の中に物を入れたまま喋るのは宜しくない。)

「いやぁ、食堂のメニューは充実していて逆に迷ってしまいますね。
こうゆう時、定番のメニューはハズレが無くて良いですが…たまには違うのにしようかなとも思うし。
…お蔭で5分位悩んでしまいましたよ。」
(本人の体感であり、事実とは異なります)

矛海 遼 > 「えぇ、こちらも一段落した物でして。
メニューが多いと、次に食べる時は何にしようって思えるのはなかなか楽しい物です。
あ、隣、よろしいですか?」

帽子を置かれた方とは反対側の椅子の背凭れに片手を乗せる。
5分悩んだかどうかはわからないが、この青年も似たようなことを考えるようだ。

コゼット > 「ええ、どうぞ。」
(食器が過度に寄り過ぎないように適度に避け、スペースを確保する。
……オムライスも中々やるようだ。)

「なにより作る手間が省けて楽なんですよね。お弁当を作るってなると結構悩んじゃいますし。
寮にも食堂があるものですから、最近殆ど作らないなぁ…。」
(あ、ハム切ったりはしましたと付け加えて。それは料理ではないが。)

矛海 遼 > 「失礼しますね」

避けてもらうのを見ると軽く礼を返しつつ、トレーを置き、スプーンを片手に持ち、いただきます、と、小さく呟く。律儀である。

「以前までは昼食は手作りだったのですが、ここ最近、あの子の食事と朝の散歩で作る期会が無い物でして。
まぁ、それはそれで、これはこれで良い物なのですが。」

あの子、と言うのは恐らく以前拾った犬の事だろう。
………確か新しいスーツを買ったはずなのに私服なのは気にしないようにしよう。

コゼット > 「その様子からすると相変わらずみたいですね。
…もしかしてお一人でしたか?そうなると大変ですねぇ…お散歩も朝か帰宅後になってしまうと思いますし。
手加減も知らなそうですし。」
(あの甘え方を想像していると、犬に引っ張られる矛海の姿が簡単に想像出来そうだ)

「でも寂しくなさそうですし、楽しそうですね。
大変そうだけどうーん…やっぱり私も何か飼おうかなぁ…。」

矛海 遼 > 「飼うのだとしたら、ある程度躾のなった犬ををお勧めしますよ。
やはり使い魔とは勝手が違う物です。」

そうは言う物の、今までの無表情が少し緩んだように見えなくもない。

「おかげでよく、住んでいるところからは苦情が来る物でして。
………えぇ、一人です。今の所は、ですが。」

今の所は、と言う点がやや引っかかるかもしれない。

コゼット > 「ああ…やっぱり、使い魔ってイメージがありますか?
前も話題になった時にそう言われた事がありましたねぇ…。」
(それについては気にしてはいませんけれど、と付け加える)

(別居、単身赴任、まぁ色々と理由はあるのだろう。
今の所という事は、将来的にそうじゃなくなるという事だ。あまり深刻な話ではない…と思うが。)
「なるほど。一人と一匹…ですかね。
──あ、そうだ。矛海先生に少し聞きたい事が。」

(コップの水を一口飲むと、やや真剣な表情で口を開く)
「最近魔術師喰いに関して、狩りをする見返りとして奨学金を出す、と言う人が学園に居るらしいのですが…何かご存じですか?
それもどうやら、相手を選んでいるみたいなのですが…。」

矛海 遼 > 「まぁ、あくまで似た、別の物と考えた方が良いのですけれどね。」

使い魔は使い魔、犬は犬です。と付け足しつつ、魔術師喰いと言う言葉を聞いて

「狩りに奨学金………初耳ですね。私はあくまで所々の目撃情報までしか聞いていなかった物で。
……………何処かきな臭いですね。魔術師喰いを狩る以外に別の意図も感じる。」

コゼット > 「ハムスターが手足となって働いてくれたらそれはそれでとても可愛いのですけどね。」
(ふふっと微笑む。想像して少し幸せな気分になれた。)

「私も昨日新入生の方に聞きまして。
魔術師喰いに関しては今後も現れる可能性はありますけど、お金欲しさに実力の伴わない学生が手を出しかねませんし…。
ただ、その見かけたっていう生徒もその人の事を良く覚えていなかったようなのですよね。
教師達の目を欺いてやっているのかもしれませんが…。」
(学園側が提示したにしては募集の仕方が雑に見える。実力が無くともそれに参加出来るというのだから。
生徒の身を案じるなら、そうゆう事は行わないと思っているが…)

矛海 遼 > 「ハムスターも良いですが、ハリネズミもお勧めできますね。」

やはり小型の動物は良い。癒しとしても飼育の難易度としても。

「学園側が行うにしては稚拙、だとしたら何らかの財力を持った別の何か……ですかね。考えられるのは。」

そもそもの魔術師喰いの情報がかなり少ないはずだ。
もし狩る事を生業にする者が行うとしても、情報の少なさすぎる敵を相手にすること自体は不利である。

「………魔術師喰いの警戒と共に、調査をしてみる必要があるかも知れませんね。何か別の意図を感じます。」

コゼット > 「ハリネズミって………刺さりません?」
(可愛くはあるけど容易には撫でれないジレンマがありそうだ)

「ふむ…。一度教師達に通達して、怪しいなら生徒向けに気を付けるよう方が良さそうですね。
あれは生半可な実力で挑めば只では済みません。その辺を肝に銘じて貰わないと」
(自分の授業を受けた生徒が犠牲になるなんて事になったら、とても耐えられない。)

矛海 遼 > 「懐くくらいに世話をすれば大丈夫ですよ。
一時期、友人から預かったことがありますので。」

居たのか友人

「交戦は文字通り【やむを得ない時】のみ、金などを盾にされても断るようにと連絡しておく必要がありそうですね。」

まだまだやるべきことは多そうだ。
被害を減らすことと、被害を増やしかねない要因は取り除くに限る。

コゼット > 「へぇ…。」
(その話からすると、ハリネズミもお手の物らしい。
ペットショップの店員になれるのではないだろうか…)

「ええ、取りあえずはその方向で。
群れらしきものもまだ見つかっていないですし、全く頭が痛い話ですよ。」
(やれやれ、と言った様子で残りのカレーを綺麗に平らげる。)

「ご馳走様でした。
──さて、午後も頑張りましょうか、矛海先生。」
(立ち上がると帽子を被り、お盆を返却。
大きく伸びをすると、食堂を後にした)

ご案内:「食堂」からコゼットさんが去りました。
矛海 遼 > 「ふむ。それでは私も午後の授業へ向かいましょう」

空になった皿をお盆に乗せてそのまま返却口に返し、続く様にその場を後にする

「…………魔術師喰い、調査をしますか。」

独り言を溢し、自身の授業の為に動き始める。

ご案内:「食堂」から矛海 遼さんが去りました。
ご案内:「ロビー」にスピナさんが現れました。
スピナ > 「…………。」

時刻は夕方頃だろうか。
生徒が下校を始めたり集まって駄弁ったりしているロビーの中
少女は歩いていた。片手に、濡れてふにゃった名刺らしきものを持って。

スピナ > 「えっと……」

辺りを見回して、何かを探しているようだ。
周りの生徒は、物珍しげに少女を見ている。

スピナ > 「んー……」

ロビー内を裸足でてくてくと歩き回っている。
時折、天井を見たり、周りの生徒を見たりしては、目を丸くしている。

スピナ > 「"うけつけ"って、どこ、かな?」

周りの生徒に聞いてみる。
問いを投げられた生徒は、とりあえず方向を指さして教えた。
それだけすると、さっさと行ってしまった。

「ん、ありがと……」

と言っても、指された方向にあるのは廊下だ。
少女はそっちへと歩いて行く。

ご案内:「ロビー」からスピナさんが去りました。
ご案内:「廊下」にスピナさんが現れました。
スピナ > 先ほどロビーにいた少女は、現在廊下を歩いているようだ。
初めてあるく場所なので、右も左もわからないし
そもそも受付がどういうものだかよく分かってない。

でも、こっちの方向にあると言われたのだから
とりあえずこっちを歩くのだ。

スピナ > 結果、迷った。

同じような景色が続き、なんか特別変わったものにもぶつからない。
人に出会うこともなかった。

それでも少女は歩いた。多分何かあるはずだと。
それに、新しいところを歩くのは、嫌いじゃない。
わくわくする。

スピナ > で、行き止まりに突き当たる。

「……ここ、じゃないみたい。」

流石に人がいない場所を受付とは思わなかったのだろう。
受付に渡す、って言われたし、おそらく人のいる場所なんだろうと少女は考えた。

少女は引き返して歩き出す。
でも今度はどこから来たか忘れてしまった。

ご案内:「廊下」に黒谷 知来さんが現れました。
黒谷 知来 > 「……ん?」

ふと見ると、なんだか見覚えのない子供の姿。
もちろん学生全員把握している自信はないし、
もしかしたら見たことがなかっただけかもしれない。

しかし、その仕草が気になった。
まるで校内の様子をまるで理解していない足取り。
もしかしたら、迷子かもしれない。
そう考えてそっと近寄ってみる。

スピナ > 「…………あ」

人だ。
こっちを歩いてからしばらく人と出会ってなかったから
やっと景色に変化が訪れた。

「あの」

見かけた少女に声をかける。

「うけつけ、って、どこ?」

黒谷 知来 > 「受付。」

しばし考えて。道を思い出す。
利用する機械がなかったから半ば道を忘れかけていた。

「えっと、この道をまっすぐ行って、2個目の角を曲がって……」

自分でも分かりにくい説明だと感じ、すぐに発想を変える。

「一緒に、行く?」

スピナ > 「ん、いっしょ、いってくれる?」

表情が明るくなる。
なにせ自信がなかったものだから。
きっとこのままだと、同じ所をぐるぐるしっぱなしだっただろうというのは
少女も薄々気づいていた。

黒谷 知来 > 「うん。それじゃあ、行こう?」

とげとげの髪の少女の前に立って歩き始める。
と、いっても歩幅は合わせて。

ときどきちゃんとついてきているか確認しながら
受付に向かった。

スピナ > 「うん!」

元気よく返事すると、ちょこちょとと後ろをついていく。
目線は、前を歩く少女に向いている。たまに、横に逸れたりするが。

黒谷 知来 > 時々道を外れそうになる少女に注意しつつ、
受付まで辿り着く。

正直、ちゃんと辿り着けてほっとした。
最後にここに来たのがいつか思い出せない。
それでも、案外覚えているものなんだな、と思った。

スピナ > 「うけつけ、ここ?」

たどり着いたところを見上げる。
字が読めないからよくわからないけど
ここだと言われたならきっとここなんだろうと思った。

「ありがとう、えっと、なまえ……
 わたし、スピナ。うみのせいれい。」

いつもそうしてるように、名前を尋ねるついでに自分も名乗る。

黒谷 知来 > 「うん、ここだよ。」

頷いて受付の文字を示す。
スピナさんが文字を読めないことには気づかなかった。

「わたしは知来。黒谷 知来(クロダニ チコ)。
よろしくね、スピナちゃん。」

思ったよりすんなり話せている自分に自分で驚く。
案外自分は子供が好きだったりするのかな、
と、どうでもいい方向に思考を巡らせながら。

スピナ > 「えっと……」

一昨日あたりに、ぶつぶつとつぶやきながら覚えた言葉を受付に言……おうとして
身長が足りなくて受付の人の顔が見えない。

黒谷 知来 > 「……ん。」

一歩下がってじっと見つめる。
が、どうもうまくいかなさそうな気配が初めからぷんぷんしているので、
せめてもの手助けにとそこらへんから椅子を持ってきて
差し出してみた。

スピナ > 「ん……」

椅子を見て何か思いついたみたいで
差し出された椅子に乗ってみる。受付にいる人の顔が見えた。

「がっこー、で、うけつけのひと、に、わたして、このうらの、なまえの、きょーしのやつに、しょうかいされた……」

教えられた文章を、余計な部分までそのまま受付の人に言って
手にもっていた、濡れてふにゃふにゃになった名刺を差し出す。

スピナ > …………しばらくして

何やら書類を用意する、該当教師に問い合わせてみる、などの理由で
後日またここを訪れるように、と言われたようだ。

軽く名乗りをあげて、自己紹介をしてから、椅子から降りる。

「がっこう、これで、はいれる?」

近くにまだいるかもしれない少女に、声をかけてみる。

黒谷 知来 > 「ん……あ、これから入学、なのかな?」

実際のところ、受付につれてきたはいいが、
理由など聞いていなかったし気にしていなかった。

学園に入るためと聞くと少し考えて

「……たぶん大丈夫、じゃないかな?断られた話も聞いたことないし……」

そういいつつ、ちょっと心が痛む一浪生。
一回滑ってるし。

スピナ > 「みんなと、いっしょに、べんきょう、できるかな」

ちょっとうきうきしてる。
これから始まる(かもしれない)学園生活が
どんなものか少女もよくわかってないけど
楽しい、といことは聞いている。

そんな気分は動作にも現れているようで
ちょっと小躍りしてる。

「で……どうやって、かえる?」

そういえば道がわからないんだった

黒谷 知来 > がくっと力が抜ける。
なんというか、こう、つかみどころのない子だ。

「えっと、それはさっきの道まで?
それとも学校の出口まで?
それとも……家まで?」

ほんの少し嫌な予感を抱えつつ聞いてみた。

スピナ > 「んーと……」

場所の名前なんてわからないけど
ただ、この建物が『がっこう』ということだけは覚えていたので

「がっこうの、そとまで」

受け答えに問題はなかった。

黒谷 知来 > 「うん、じゃあまたついてきてね。」

ほっとした。これで家までの道が分からないとか言われたら詰むところだった。
常世学園は広い。
ぶっちゃけ、よく使う場所しかしらない知来は、
学園内でも迷う自信がある。

スピナ > 「はぁい」

返事をすると、また後ろをつけていく構え。
今度はまっすぐに背中を追っている。

ここにまたこなきゃいけないので、道はしっかりと覚えて

黒谷 知来 > 道案内の前に、受付の隣にあった学園案内パンフレットを
手に取ってスピナさんに渡す。

「一応これも。道とか書いてあるからね。」

そのまま、置いて行かないように気をつけながら玄関まで歩いていった。

スピナ > 「ふぇ?」

パンフレットを渡されると、中を見る。
……地図らしきものがあったけど、字が読めないので意味がなかった。

「うーん……」

地図らしきものとにらめっこしながら後ろをついていく。

黒谷 知来 > 「はい、到着。」

玄関まで辿り着いてスピナさんのほうを見る。

「困ったことがあったら、またお手伝いする、から。
なんでもできるわけじゃないけど……」

とりあえず、それだけは伝えておいてスピナさんを見送ることにする。

スピナ > 「うん、わかった。ちこ、やさしいね。」

にこっと笑みを見せる。
ここからなら道はわかるようで、足取りもしっかりとしたものになる。
外へ(裸足のまま)歩み出す……途中、振り返って

「こんどは、いっしょにおべんきょう、できるといいね。」

笑顔でそう言った。

「さよなら、また、がっこうで!」

前に向き直って、外へと向かっていった。

黒谷 知来 > 「うん、さよなら。」

手を振ってその後姿を見送る。
裸足で痛くないのかな、と思わなくもなかったけれど。

なんとなくその笑顔に元気をもらえた気がした。
すこしだけ軽い足取りで学校の中へ戻っていく。

ご案内:「廊下」からスピナさんが去りました。
ご案内:「廊下」から黒谷 知来さんが去りました。
ご案内:「廊下」に桜井 雄二さんが現れました。
桜井 雄二 > 掃除子、今日はここの廊下掃除だ。やれるな?
(掃除子、と呼んでいるお掃除ロボの電源を入れる)
(三千歳泪から購入したレトロフューチャー・デザインの人間大ロボは真面目だ)
よし、お前はそっち側からだ。俺はこっち側から掃除する。
頼んだぞ、掃除子。(調子はすこぶる快調、夕方の現時刻にあって余裕を持った掃除ができる)

ご案内:「廊下」に名取美子さんが現れました。
名取美子 >  (教科書とノートとプリントの束を抱えた少女が歩いてくる。)

 (廊下に人影を発見。何やら大きな人型ロボと会話をしている。ふと会話の断片が聞こえる。掃除をしているのだ、と判断すると。)
わあ、夕方のお掃除ですか?わざわざありがとうございます。お疲れ様です!
 (などと笑顔で遠くから声をかけたのであった。)

桜井 雄二 > (遠くから声をかけられればモップを手に振り向いて)
ああ、ありがとう。生活委員会だからな、みんなの『便利』を守るのが仕事だ。
そういう君は勉強か何かか? 大変だな。
(立ち止まって少女に対して返答)

ご案内:「廊下」に名取美子さんが現れました。
名取美子 > はい。先日風邪を引いてしまいまして…病み上がりなので授業は休んでいたのですが、プリントと学校に置いていた教材を一式取りに戻ってました。帰ってから休んだ分を巻き返さないといけないので…。
 (えへへ、と少し情なさそうに言う。実は体調は万全で用事があってサボっていたようなものなのだが。その証拠に、病み上がりには見えないだろう。)

生活委員さんなんですね。いつもありがとうございます。
…ところで、そちらのロボットさんは?
 (ここに来てから色々なものに出会ってきたが、やはり気になるのである。)

桜井 雄二 > そうか。勤勉なんだな。(相手の言葉を鵜呑みにした)
俺はあまり勉強ができるほうではないので、君を見習うべきかも知れないな。

このロボットか? 掃除子さんだ。(掃除を続けるロボを撫でて)
付き合いはまだ短いが俺の相棒だ。掃除ができる。
(名は体を現しすぎな感が否めないが、とにかくそう紹介した)

名取美子 > いえいえ…私もそこまで勉強が得意なわけではありませんから…。
 (いつものくせでつい謙遜する。)

そうじ…こさん?斬新なお名前…。
 (きりきりと律儀に掃除をしているロボットを眺める。変わったものではあるが、確かに性能は良さそうだ、と素直に感心する。)
掃除子さん、凄いですね。女の子なんだ…。
 (本人は誉めたつもりであるが、謎の感想が口をついてでたことには気づいていない。)

桜井 雄二 > それでも遅れを取り戻そうと考えるのがいい傾向だと思う。
俺は………遅れすぎたらその授業に出なくなるからな…
(若干気まずそうにそう言う)

斬新な名前だろうか。掃除をする文化女中器という名前のロボだから掃除子さん。
まだローンが残っているからこれからも頼らなければな。(頼もしいものを見る目でロボを眺めて)
……一応、女性…だと思う……(自信なさげだ、どう見てもメカメカしいそれは人間大であっても精緻な人型ではない)

名取美子 > ローンがあるんですね…。それは大変です。

あ、でもこうやって細かいところまで掃除してる感じ、なんだか女性っぽい感じしません?
 (美子なりに、頑張ってフォローしているんだ。)

そう言えば、さっきお話ししてましたね。掃除子さんはお話でコミュニケーションもとれるのですか?
 (何やら完全に掃除子さんに興味を持ってしまった美子。瞳はきらきらと輝き、持ち主に興味津々で問いかけるでしょう。)

桜井 雄二 > それでも俺は満足だ。卒業まで掃除子さんと一緒に学園を綺麗にしていく。

そ、そうだな。窓拭きもこなしてくれるし、とても真面目なんだ、掃除子さんは。
あー……そういえば名前を聞いていなかったな。俺は桜井雄二だ、君は?

いや、掃除子さんに言葉を理解する機能はついていない。
完全にボタンで操作するタイプのロボだ。
(掃除を続けるロボを慈しみの瞳で見ながら)
それでも俺はこいつを相棒だと思っている。相棒を無視するなんて、俺にはできない。
(天然が入った受け答え、それが桜井雄二という男であった)

名取美子 > ふふ、愛情が深いんですね。

あ、ご、ごめんなさい私ったら…。私は名取美子といいます。失礼しました…。
 (瞳のきらきらは一旦止めて、ぺこりと頭を下げる。)

なるほど、本当に掃除子さんのことがすきなんですね、桜井さんは。
 (微笑ましいです、なんて言いながらにやにや笑っている。)

掃除子さんも頑張ってくださいね!
 (言っているそばから自分も同じようにメカに話しかけている。淡々と仕事をしていく掃除子さんの頭部に片手を持っていくと、)
あ、触ってもいい…ですか?
 (何故か少し申し訳なさそうに桜井に聞く。だって掃除子さんは桜井さんのものだから…。)

桜井 雄二 > 愛情?(首を傾げて)ああ、愛情だと思う……かな。(無表情にそう答えて)

名取美子か。覚えた。一応メモも取っておこう。
(ポケットからメモ帳を取り出して書き記していく)
(メモ帳は分厚い割にNO.9と書かれている、九番目のメモ帳だ)

ああ、掃除子さんのおかげで放課後の時間に余裕ができた。
掃除子さんがいてくれるから授業に遅れる回数が減った。

ああ、優しく触ってやってくれ。(手を前に差し出してどうぞどうぞ)
掃除子さんは丈夫だが、それでも優しく扱ってやりたい。

名取美子 >  (“愛情”という言葉に対する反応に少し首を傾げる。が、自分が深く聞く必要はないだろう。そして取り出されたメモの分厚さに「わぁ」と声を漏らす。まめな性格に感心した溜め息だ。)

では掃除子さんが来るまではお掃除で授業に遅れてしまっていたのですか?
なんだかそれは…申し訳ないというか腑に落ちませんね。学校を心地よくする為に動いている人が授業が受けられないなんて…。
 (美子としては、委員会の制度としてそのような状態に陥っているのだと思っているようだ。実はこの学園には来たばかりで、組織の詳細はよく理解していない美子であった。)

ではお許しが貰えましたので…失礼します。
 (生身の人間の頭にするように、そっと優しく掃除子さんの頭を撫でる。)
ありがとうございます、掃除子さん。

桜井 雄二 > 愛情。親愛、友愛、恋愛などを表す言葉か。そのどれが自分から掃除子さんに対する感情に当てはまるのか…
(ぶつぶつと呟きながらメモ帳に覚書を書いていく)

いや、生活委員会が悪いわけではない。
俺が妥協の苦手な性格だから掃除に時間がかかっているだけだ。
一般の生活委員は要領がいい。俺は悪い。それだけだ。
(生活委員会のイメージを守るのも生活委員会の仕事の一つ、そう信じていた)

ああ、掃除子さんもきっと喜んでいる。
俺にロボットの声を聞く異能があればもっとよかったんだろうが。
(掃除子さんは今も駆動音と共に掃除を続けている)

名取美子 >  (何やら必死にメモをとる様子を見て、本当にまめなんだな、と感心。呟きはあまり聞こえなかったようだ。)

そうなんですね。個人で頑張るのはとてもいいことだと思いますよ。でも、そんなに真面目な性格なのに授業に出られないのは、なんだかちょっと勿体無いですよ?
 (余計なお世話かな、とは思いつつ、つい気にしてしまういつもの悪い癖だ。しかしこれも何かの縁である、と開き直って素直な指摘。)

 (そして掃除子さんはというと撫で撫での効果などが現れるわけでもなく、粛々と掃除を続けていた。しかしその様子もなんだか美子には微笑ましく思えてしまった。またもやにやけが止まらない。)

あ、というか、桜井さんもお掃除の途中でしたよね?掃除子さんと二人三脚でお掃除する筈だったのでは…。も、申し訳ないです、お邪魔してしまって…。

桜井 雄二 > そうか…………(勿体無いと聞くと沈思黙考)
これからも掃除子さんに協力を仰ぐしかないな。
それなら授業に間に合う可能性も高くなる。単位ももらえる。
……名取美子、君はアドバイスが得意なのか? 礼を言おう。

いや、構わない。生活委員会の仕事は大事だ、大事だが人との会話を後回しにするほどとは思えない。
(モップを手に頷き)貴重な意見も名取美子から聞けたからな。興味深い。

名取美子 > と、得意だなんてそんな…お節介と言われることはありますけどね…。
 (謙遜しているが、表情はでれでれと満更でもなさそうだ。)

私、人と話すのが好きなので、ついはしゃいでしまって…。お付き合いありがとうございました。
 (丁寧にぺこり。)

私もこれから課題やら夕飯やらの準備がありますので…これで失礼します。
お掃除頑張ってくださいね!
掃除子さんも、です。
 (桜井に微笑みかけたあと、掃除子さんに小さく手を振りながら廊下を歩き始めた。)

ご案内:「廊下」から名取美子さんが去りました。
桜井 雄二 > そうか。お節介というのは褒め言葉だったのか?
(無表情にそう聞き返す)

いや、いい。俺も人と話すのは好きだ。
こちらからも、ありがとう名取美子。
(桜井も頭を下げる)

ああ、わかった。また話そう、名取美子。
(手を振り返して少女を見送り)
(掃除子に頭を下げて)すまない、大分仕事を任せてしまったな。
今から俺も真面目にやる、二人で学園の『便利』を守ろう。
(そうしてロボと一緒に掃除を再開したのだった)

ご案内:「廊下」から桜井 雄二さんが去りました。