2015/07/12 のログ
御園生こより > 「男は男女平等って言葉をはき違えてるのよ。男のルールに女を合わさせてるだけじゃない」

帰りかけた足がピタリと止まる。
歯軋りをしながらギギギ……とぎこちなく振り返るとその優しげな表情の相手を睨みつけて。

「なに…?それ、脅迫のつもり?」

ユーイン > 「……。おやおや……どこで覚えてきたんですか?そんなこと。今回に限って言えば、生徒が教師を尊敬するのは当然のことだと思いますよ。例えば、中身のないあなたの脳みそに私が知恵を吹き込むのです。感謝されこそすれ、というところですね」

悪気のない毒舌が紡がれる。子供相手に話しているという意識はないようだ。
睥睨の眼差しに、微笑みを浮かべたまま小首を傾いだ。

「いえ……私のこの授業のシラバスには目を通しましたか?あなたが一コマ分の平常点を機嫌を損ねただけの理由で無駄に棒に振ろうとしているから、善意でお教えしただけですよ」

御園生こより > 「先生ってだけで尊敬されると思ってるの?まず尊敬されるような人物になってから出直してきたらどう?」

不貞腐れた顔でツン、とそっぽを向く。
内容の割りに柔らかな口調にイライラするのか靴をタンタンと鳴らして

「わ、わかってるわよそんなの!でもまだ授業ははじまってないでしょ!」

たったった、と入り口まで走り、扉を盾にするように顔を覗き込ませて

「休み時間までアンタといるなんてごめんだわ!」

こういう所は子供っぽいようで、イ~~ッと歯を見せつけると
相手の返事を待たず逃げるように廊下を走っていった。

ご案内:「教室」から御園生こよりさんが去りました。
ユーイン > 「おや……」

御園生が捨て台詞を吐いて去っていってしまうのを見届けた後、時間を置いて、はぁ、と一人ため息をついた。

「随分嫌われてしまったようですね。子供というのは本当によくわからない」

目を伏せて肩をすくめる。
微笑みを消して、黙々と授業に向けての事前準備を始めた。

ご案内:「教室」からユーインさんが去りました。
ご案内:「保健室」に久藤 嵯督さんが現れました。
久藤 嵯督 > 休憩所にて原因不明の発作を起こし。倒れた久藤嵯督。
その後やってきたライガ・遠来・ゴルバドコールの応急処置を受けて、命を繋ぐ。

保険課に運ばれた嵯督は今も尚眠っていた―――

久藤 嵯督 > 「……現在地、保健室」

目が覚めればまず、現状確認。周囲の状況と自分の状態を把握する。
見てわかる通り、ここは保健室。
左腕には点滴が繋がれており、一方の自分自身と言えば、どうにも貧血気味だ。

台の上にあった小さな立て鏡に、自分の顔を映す。
右頬から首にかけて黒い模様が通っており、右の瞳が虹色に変色している。
やがてそれらはひとりでに引いていき、『久藤嵯督』としての姿を取り戻す。

現状、栄養が足りないということ以外は特に問題無さそうだ。

久藤 嵯督 > ベッドに寝た状態のまま、点滴の中身を一気に吸い取り、針を外す。
この程度の穴ならば10秒と待たずに塞ぐことが出来のだ。

立ち上がろうとするが、身体全体に重圧を感じる。
強化するだけの栄養が足りていないのだ。
何か食べるまでは、この状態で過ごさなければならない。
つまりさっさと此処を出て、焼肉屋にでもいく事が望ましい。

久藤 嵯督 > 装備はベッドの隣に置いてあるが、それなりの重量を持つそれらを持っていくことは現状不可能に近い。
本部と連絡を取るために無線機も置いていかねばならないが、特殊な周波数を知っていなければ誰にも扱えないし傍受出来ない。
これも放置しておいて問題ない。
これら全ては、肉体が回復してから取りに行けばいい。

「……グ」

おぼつかない足取りで立ち上がると、病衣を脱ぎ始める。
筋力がひどく衰えているので、一々脱ぐのにも手間が掛かるのだ。

久藤 嵯督 > やっとこさ制服に着替えたら、歩く練習をする。
今自分が弱っていることを悟られないために、なるべく平然と振舞わなければならない。

何度か転びそうになるが、踏ん張る。
そして踏ん張りきれずに転ぶ。

躓けば一発でアウトだ。そうならないよう、細心の注意を払っておくべきか。

ご案内:「保健室」に園刃 華霧さんが現れました。
園刃 華霧 > 「うぃーッス、ちっと休憩……もとい、調子わる……って、あン?」

公然とサb……自主休憩に来てみれば、なんだかどこかで見た奴がすっ転んでるところに遭遇した。
コイツ確かあのキマジメくんだよな……

「アー……手、貸ス?」
とりあえず、聞くだけ聞いてみた

久藤 嵯督 > 「んなっ…!」

糸の探知が無かった所為で、完全に不意打ちを喰らった。
いいや、それだけではない。気配を探る努力を怠っていたのも、こうなった原因のひとつだ。
普段ならば即座に気付いて平静を装えたものの、ちょっと体調を崩しただけでこのザマだ。
まったくもって情けない。

「……要らん、自分一人で立てる」

いそいそと立ち上がろうとするが、その足は生まれたての小鹿の半分くらい震えている。
筋力減少に貧血も相まって、立っているのも正直キツい。
だがそれも、栄養さえ摂れれば済む話だ。

「……お前、ここに何しに来た。まさかサボりに来た……とは言わんよな?」

それは別に構わないのだが、今は兎に角話題を逸らしたい。

園刃 華霧 > 「あっソ。保健室に来る理由なんてまあ、しれてると思うケド?
 例えバ……今のキミみたいナ?
 やー、アタシもそれなりに人を見てきたケド、生まれたての子鹿みたいなヤツって初めて見たヨ」

けけけけ、と笑ってみせる。
その上、ちゃっかりと椅子に座って腰を落ち着けるモードに入った。

久藤 嵯督 > 「やかましい……っ!
 こんなもの、すぐに元通りにしてやる……」

あいも変わらず風紀委員らしからぬ目で、園刃を睨みつける。
もしかすると、一番バラしたくない手合いにバレてしまったのかもしれない。

「……フン。用が無いなら、俺はもう行くが」

隠せない事を悟った嵯督は、その場にあった松葉杖を拝借する。
存外器用にそれを使いこなしながら、さっさと保健室を後にしようとする。

ご案内:「保健室」に来島さいこさんが現れました。
来島さいこ >  
「宗仁、お弁当を忘れてたから届けに――」

 保健室の扉をがらりと開ける。
 が、目当ての人物が居ないと気付けば、気まずそうにしてみせた。

「って、いないねぇ……」

来島さいこ >  
「……そこのキミ、まだ具合悪そうだけど大丈夫?」

 次いで、松葉杖を使って歩こうとする久藤を見ると、不安そうに訊ねるだろうか。

園刃 華霧 > 「おーイ、おいおイ。にーサンよ。行っちゃっテいいのかイ?
 どう見てモ普通じゃないだロ、ソレ。
 任務遂行至上とカそういうのは自由だけどサー、道端で頓死するのが趣味だったりするのかイ?
 そいつは如何なモンかと思うゾ? 此処は一つ、オネーサンの言うことも聞いたらどうかネ」

ふらふらしてる嵯督に、からかうような、忠告するような……なんとも言えない語調でといかける。

「……うン、先生? って、保健のセンセーじゃないのか。」

現れた人物に目をやり……ある種安堵しつつ、あれでもどうしようかね、と思ったりする。

久藤 嵯督 > 「何を勘違いしている。 この現状を何とかする為に必要な栄養を、これから摂りに行こうってだけだ。
 俺の体質だよ。栄養さえ用意出来れば、回復自体は容易な事なんだ」

自分の様子を伺う二人に説明する。
ここで待ってても、回復に必要な栄養は多く得られない。
学生街にあるどこかの店で沢山食べる方が、復帰までの時間はずっと早い。
もし自分が普通の人間であったのなら、忠告を素直に聞き入れただろうか。

「少なくとも、俺はこんなザマのままで死ぬ気は無い。
 果たすべき役割もまだ残っているし、時間だって無限じゃ無い。
 これまでナリを潜めていた組織も多く動き出している。早急な復帰を望むのは、別段可笑しなことでもないだろ」

「……忠告しようとしてくれた事には感謝するよ。
 だが俺は、これで平気なんだ」

来島さいこ >  
「うふふ、こんにちは。
 ちょっと宗仁先生に、お弁当を届けにきたんだけど――いないみたいだね。」

 園刃と視線が合えば、何処か幼さを残しながらも色気のある笑みを浮かべてみせる。
 ともあれ、栄養補給が必要と

「そっか。……えっと、お弁当持ってく?
 繋ぎにはなると思うけど、生徒が調子悪そうにしているのは見ていられないからねぇ……」

 宗仁のじゃなくて、私のだけど。
 もし私のお弁当がなくても、宗仁のお弁当をちょっと摘ませて貰って、あわよくば食べさせあいっこ――
 ――ともあれ、自分でなんとかする、と云いそうな彼には余計なお世話かもしれないけど、一応聞いてみた。

園刃 華霧 > 「ほウ、栄養ネ?
 んじゃ、栄養が取れるナラ此処に居るままでモ良いってワケだ?」

ニターッと凄い笑顔で笑う。
よいしょ、と立ち上がって空いてる机を引っ張り出してくる。

「しょうがないナー。アタシが人に奢るなんテ、滅多にないんだけどナー?」

カタン、と音がする。
もし目をやれば机の上に食べ物が置かれていることに気がつくだろう。
明らかに、今まで存在していなかったものだ。

久藤 嵯督 > 「……それはありがたい話だ。だがそれは、お前の夫、来島宗仁教員に向けて作ったモノだろう。
 彼の為に作ったのなら、ちゃんとその本人に食べさせてやれ……来島さいこ教員」

夫婦で教師をやっている者がいるという話は、よく聞いている。
こうやって食べ物を分けようとするあたり、生徒に対する思いやりは評価に値するように思えた。
それでもその弁当の持つ役割を奪ってしまうのは気持ちが良くないことだし、
どうしようもない状況でもなければ、なるべく避けるべき事柄だと判断した。

それだけ言って保健室を出ようとして、音のした方を振り返る。
机の上に置かれた食べ物を見て、怪訝そうにそれを見つめる。

「……お前の能力か。それだけのモノ、一体どこから引っ張ってきた?」

来島さいこ >  
「うふふ、こっちは私の分だよ。
 大丈夫、ちゃんと宗仁と食べさせあいっこするから――」

 両手に頬を当てて、きゃ、とはしゃぐような仕草。
 大げさに振舞っているかもしれないし、素で舞い上がってるのかもしれない。

園刃 華霧 > 「やー、ラブラブっていいモンですナー。
 是非ともその光景を見たい所だけド……まー、無粋かネ」

はしゃぐさいこの様子に、面白そうな顔をする。
面白いことは大好きなのだ。

「能力? うン、まあそんなトコ。
 どこからーってのハ……企業秘密だけド、怪しいモンじゃないよ。
 アタシの非常食だからネ。一応、真っ当に人間が食べられるシロモノで、出処も普通さネ」

どこから、といわれれば……それは能力の根幹に関わることなので、秘匿事項だ。
まあ隠スこともないかもしれないけれど、一応ね。

久藤 嵯督 > 「仲睦まじいのか結構な事だが、生徒の前で惚気てるんじゃない。
 風紀委員としてもそれはツッコミを入れざるを得んのだぞ……」

はしゃぐ教員を見て、呆れたように溜め息をつく。
この夫婦は何をしても引き裂かれそうな気がしない。妙な話、固く結ばれていると思える。

「……仕方ない。貰ってやる、貰ってやるからその惚気話をやめてくれ」

文字通り砂糖を吐いてしまいそうだ。
ただでさえ栄養が足りていないと言うのに、これ以上失おうものならば流石に危険だ。

「そうか……まあ、どの道俺に毒は効かんよ。
 お前の奢りだと言うのなら、遠慮なく貰っておくとしようか」

どかっと椅子に座ると、両手を合わせて会釈する。

「いただきます」

がつがつと、食べ物を口の中にかき込んでいく。
一応、『おいしい味』はする。まっとうな人間の食べ物だ。

来島さいこ > 「あっ、ごめんね。ついはしゃいじゃった。ん、召し上がれ――
 ――うふふ、風紀委員さんだったんだね。最近は大変だと思うけど、無理しないでねぇ。」

 お弁当は変哲もない、彩りのあるお弁当だ。
 ただ、女の子のお弁当なのでちょっと少なめだろう。

 園刃の手品じみたムーブにはちょっと驚いていたものの、其れ以上は気にかけず。

「ん、うふふ。素敵な旦那さんだよ。」

 言った側から園刃にのろけたりしつつも、くすりと光景を眺める。

(うふふ。面倒見の良い風紀委員さんなのかなぁ。)

 サボり的風紀委員とは露知らず、そんなことをぼうっと思った。

園刃 華霧 > 「えー、いいジャン。全くホントかったいよナー、オマエさんはサー。
 まあそりゃ、もうちょっトどろどろした何かトカ語られちゃったら、華霧さん楽しいけれど風紀的には不味いかもしれないケドさー」

さいこにツッコむ嵯督に、非難の声をあげる。
まあ本気ではなく、かなり冗談めかせているが。

「くさっても、毒殺なんてつまらン殺し方はしないヨ。
 まー、嵯督クゥンを毒殺する意味もないカラ、どっちにしてもしないケド……
 あー、いや。毒殺っていうか……こういうのナラ、あるケドな」

ゴトリ、と。
また何処からともなく取り出されたモノは、真っ赤なアイツ。
「リーパー(死神)」とアダ名されたソレは、取り扱い注意の超弩級危険物だった。
真っ当な人間なら一滴で昏倒すると言われる、この世で最強の激辛調味料である。

久藤 嵯督 > 受け取った弁当を開いても、量の少なさに落胆するようなことはない。
むしろ、貰えるというだけでも感謝すべきだ。

「……すまんな。いただきます」

さいこの弁当にも手を付け始める。
そしてこれもまた、『おいしい味』だった。

「―――それを寄越せ」

リーパーを見るなり食べる手を止めて、無駄にシリアスな顔でその調味料を求めてくる。
それが世界最強の激辛調味料であることは理解している。だからこそ欲しがるのだが。
どこの店にも置いてなかったので入手を半ば諦めていたのだが、まさかこんな形で出会うことになろうとま思いもしなかった。

「『リーパー』だろう……知ってるぞ。ずっと探していたんだ。
 それとも、対価が必要か? いくらで売ってくれる?」

打って変わってぐいぐいと食いついてくる少年。
濁り切った黒い瞳が、僅かに輝いている。

来島さいこ > 「うふふ。お礼は元気に学校に来てくれれば十分かも。
 ……宗仁先生、来ないかなぁ。」

 別の仕事とか、フィールドワーク中、かな、と思案しつつも目に入るのは

 ――凄く辛そうな調味料。そして、お弁当を渡した生徒の眼の色が変わっている。

(……うふふ、辛いの、好きな人は好きだよねぇ。)

園刃 華霧 > 「お。なんダ、いけるクチなのカ? いやはや、ソイツは驚きだネ。
 嵯督クゥンは甘党とは思えなかったケド、極度の辛党とモ思わなかったナー。」

ほほう?、といういい笑顔を向ける。

「ンー……そうだナ。アタシもコイツを手に入れるのにハ苦労したんダ。
 対価かー……そうだナ―。嵯督クゥンが、なーんデこんなトコでこうしてぶっ倒れてたか、素直に白状するってのはどーかネ?」

にたにたと悪い笑顔を浮かべていた。
本当は対価などどうでも良かったわけなので、変なふっかけ方をシてみた。

久藤 嵯督 > 「さいこ教員は無欲だな。それに比べてこっちは……」

倒れていた理由を白状しろ、と来た。

「見ての通り、肉体全体の筋力が弱っているんだ。
 だから歩く練習をしていた。早いとこ栄養を摂りに行く為にもな」

歩く練習。言葉としては赤ん坊のソレを連想させるようで、なるべく使いたくない言葉だ。
悪い顔をしている園刃から目を逸らしつつ、質問に答えていく。

「どうしてこうなったのかは、実は俺にもよくわかっていない。
 大方、先ほど言った体質が暴走したのか、何者かの攻撃を受けたかのどちらかなのだろうが……
 前者はそうなる原因がまるで見当たらない。メディカルチェックも頻繁に受けているし、それまでずっと、身体に異常は見られていない。
 後者に至っては、嵯督がいた場所が委員会街のど真ん中。外敵がそうそう侵入できるようなものではないだろう。
 ……現時点では何とも言い様が無い」

来島さいこ >  久藤の事情には、黙って耳を傾ける。
 彼にも色々と事情はあるのだろうし、直ぐに私が判断出来る事でもない。
 異能については最近学び始めているが、それはそれだ。

(大丈夫、かなぁ……)

 ただ、心の中で慮る位だろう。

園刃 華霧 > 「ま、さいこセンセーはセンセーだからナー。仮に欲しくても生徒から取り立てるってのはアレだしネ。センセーも辛いねえ?」

はは、とさいこに笑いかける。
無論、無欲だろうな、とは思いながら、だ。

「そして、華霧サンは欲望の塊なのだヨ。
 アタシから欲望を取っ払ったら、美女と能力しか残らないじゃないカ」

ヒッヒッヒッ、と乙女にあるまじき笑いをしながらいけしゃあしゃあと言い放つ奴がいた。
実際、それなりに整った容姿をしているのが憎たらしいところではある。
もっとも、台なしポイントが多すぎて霞んでしまう、ともよく言われる。

「ほーン……ま、嘘を付いているとは思わないけどネ。
 話の具合からすれバ、後者の線は薄そうだナー。あり得るとしたら、呪いみたいに前から打ち込まれてた可能性、かナ。
 攻撃説を取るなら、ソッチを疑ったほうがいいネ。」

お、コイツ割りと素直に白状したな、感心感心、などと思いながら少しまじめに考える。

「前者なラ……それコソ、よろしくないなア?
 任務中に"突然の死!"とかされてモ困るンでネ。
 ホントなら、上に報告モンだよナー?」

やや脅しめいたセリフを吐きながら……
そうそう、これは報酬だよ、とリーパーの瓶を嵯督の前に置く。

来島さいこ >  
「うふふ、どうだろうねぇ。」

 くす、と、何処か色気のある、不思議な笑みを見せてからうん、と頷き。

「っとと、そろそろ私は行くかも。二人とも、あんまり無理しないでね。
 ……あ、お弁当箱は保健室に置いてくれればいいよ、後で取りに来ちゃうから、うふふ。」

来島さいこ > 「じゃあ、またね。」

 最後にくすりと微笑んで、その場を後にするだろう。

ご案内:「保健室」から来島さいこさんが去りました。
園刃 華霧 > 「はいヨ、センセー。おつかれサマ。
 惚気はいいケド、うっかり口滑らしてプライベート暴露しすぎないようにナー?」

この教師ならうっかりやりかねない。まあ、それはそれで楽しそうなんだが、できればそれは自分の前でやってほしいもんだ、と思った。
だって面白そうだもん。

久藤 嵯督 > 「またな」

それだけ言って、一つ借りの出来た教師を見送った。

「確かにそうだな」

まるっきり否定しない。うんうんと納得したように頷いている。
性格とかはまず残らないだろうし、風紀委員として仕事をしているのかも怪しいところ。
それ以外に残るものも思いつかなかったのだ。

「メディカルチェックすら掻い潜る何かがか?
 だとすれば本格的に打つ手がなくなって来るが……」

脅しめいたセリフを吐かれても、まるで動じない。
それどころかリーパーをラッパ飲みし始めている有様だが。
内容量の三分の二ほど飲み終えると、再び口を開く。

「当方は回復した後、精密検査を受ける予定だ。
 それでも不安だと言うのなら、遠慮なく報告すればいいさ。
 お前も風紀委員だろう。危険分子を取り除きたいというのは、風紀委員として当然の事だ」

財団の支援もあるので、風紀委員でなくなることは恐らく無いのだろうが。
それでも自分の立場が悪くなることは必死。しかしそれも覚悟の上だ。

園刃 華霧 > 「OK。そーいヤ、ツッコミとか期待してモ無駄だったナ。
 まあ、いいヤ。ソコはアタシの自己満足ってコトにしておこウ。
 ……あーデモ、アレだナ。嵯督クゥンでも美女とかそういウのの区別とか出来てンの?」

サラッとスルーされたので一瞬しまった通じないコイツ、とか思いながら……
おや、そういえばソコに言及がなかったなあ、となんとなく突っ込んでみる。

「呪術の類ってーのハ、わからんカラ呪術、なんじゃないのかネー?
 まあ何かしら影響が出たってコトなら、攻撃にしろ体質にしろ、なんカ分かるかもナ。」

メディカルチェックとやらがどの程度のことをしているのか知るわけもないが、普通そういうのはあくまで現状の体調などの確認なわけで……潜在的に働いていないものを見つけるものではないだろう。

「……っていうか、飲むのかヨ!
 と、まあそれはさておキ。ま、そだナ。
 ソコは嵯督クゥンの検査待ちッてコトにしておくヨ。
 急いては事を仕損じるー……いや、違うナ。
 まあ、とりあえず分からんモノに憶測ばっカ立ててモ何だシ」

思わずツッコミを入れてから……
いつもの適当さで考え、答える。

久藤 嵯督 > ポケットから三つ頭の番犬……ケルベロスを模した精巧な針金細工を取り出す。
ミニサイズでありながらもそれはモデルの特徴を捉えており、崩れにくい作りにもなっていて高い品質を持っている。

「これでも芸術を志している身だ。それなりの審美眼は持っている。
 お前の発言にも、特に否定すべき点は見つからなかった」

自分で自分の事を美女だとか言う者は疎まれがちだが、自分はそうは思わない。
大事なのは美醜を問わず、正当な評価で物事を見つめることだ。

「地獄の業火を一心に飲み干す……それがいいんだろうが!」

まさかの逆切れである。
そこはさらっと流しておいて、本題に戻る。

「……そうして貰えるなら、俺としても助かる。
 しかし何だかんだで世話になってるな、お前には」

やる気のない奴だと思っていたが、少しだけ認識を改める必要があるかもしれない。
性格的には苦手な部類だが、人としてはそう悪いモノでもない。

園刃 華霧 > 「ほエ……お、おオー……任務とか死地とカそういうノが生き甲斐の、僕・人参かト思ってたラ……
 なんダ、ちょっとちゃんト人間っぽいトコあるじゃないカ。オネーサン感激だヨ」

精巧な細工物を見て、珍しく感心の声を上げる。
泣き真似をシてみせるのは流石にやりすぎだが。

「逆ギレかヨ!」

またツッコミ返してみる。コイツ意外と変なところで面倒くさいな。
いや、逆に面白くて最高の素材だが……よし、ちょっと今度から色々持ち歩いてみよう。

「世話? あっはっは、アタシは面倒ごとがイヤなだけさネ。
 面倒なら手を出さナイ、逃げる。ソレが一番楽な道だロ。
 生きてる分だけ、人生を楽しめるしナー。」

ソレが風紀の言い分か、と思えるようなことをサラリという。

久藤 嵯督 > 「俺は人参では無い……『人間の久藤嵯督』だ。
 お前に俺がどう見えていたのかは興味無いが、俺はずっとそのつもりで生きている」

泣き真似には白い目をやる。
『また認識を改めてしまおうか』などという考えが脳裏を過ぎった。

「お前なんで風紀委員やってるんだよ……
 しかしそれだと…どうにも解せんな。お前は何故、俺に食い物を寄越した?
 放っておいても俺は回復したし、省けたのは俺の、店まで歩いていく手間だけだ。
 お前に掛かる面倒は、むしろ増えているように見えるが」

園刃 華霧 > 「あー、ちゃんト人間とは認識してたヨー。
 まあ、バーサーカーなイメージは否定せんがネ。」

けけけ、と笑う。
まあ、朴念仁と僕人参をかけたジョークなんてコイツには通じないだろうな―と思ったら案の定だ。
しかし、そんな理由でジョークを言わないなど自分の沽券に関わるのだ。

「ヤバ、嵯督クゥンからツッコミ貰っちゃったヨ!すゲー、今日は槍でも降るのカ?
 ……と。ン、聞くノ?ソレ、聞いちゃうノ?マジで?勇気あるナー。
 後悔しても知らないケド、いいノ答えても?」

お、なんか珍しくツッコミ入ったな―、と思ったらナニ。
アタシの行動にツッコミ?マジで?

久藤 嵯督 > 「ああいった手合いよりは、もっと理性的に対応しているつもりなんだがな」

目の前の少女はやたらと笑っているが、一体何が可笑しいのか見当もつかない。
頭の中があったかいお花畑で埋めつくされているのだろうか。

「誰かが投げれば振ってくるだろうな。槍さえ用意してくれれば、俺が投げてやってもいい。
 お陰様でで大分体組織を取り戻せたしな」

「聞いてるんだから言えよ、言いたく無い事じゃあ無ければさ。
 やる前から後悔するかどうかなんて、わかる訳無いだろ」

素朴な疑問を投げかけたつもりだったが、何故だか勿体ぶられた。
何かと振り回されている気がしなくもないが、この際もう気にするのはやめにしよう。

園刃 華霧 > 「なるほどネー……うン。ま、何にしてモ、人間味があって何よりダ。
 少しは話しのし甲斐もあるってモンさ。
 ……まー、ジョークのセンスはまだイマイチっぽいけどナ。」

コイツに槍を渡したら本気でやりかねない。
いや、見てる方は楽しいし持ち合わせもないわけじゃないが、流石に色々と後が面倒そうだからやらない。

「しゃーないナー。別に、そんな大した話じゃないヨ?
 アタシの行動原理は楽しいか楽しくないか、だからネ。
 こうして嵯督クゥンから話を引き出せたから、面倒をする分の対価を回収出来てるって寸法サ。
 ま、よーするに色々喋らせるにゃどっかいかれても困るだロ?って話」

久藤 嵯督 > 「……いや、別にジョークで言ったつもりはないが」

結構やる気だった。
別に面白いことだとは思っていないし、それが本気でなかったことは残念でもなんでもない。

「ふうん……そうか。お前、案外安いんだな」

言い方は悪いが、『付き合い易いやつ』だと言いたいのだ。
くだらない話に価値を見出して、それを対価にしてしまう。
『そういうのもあるんだな』と顎に手を当てならが細かく頷いて。

「……こんな話を楽しもうとするなんて、変わったヤツだなお前は」

園刃 華霧 > 「わーってル、わかってるッテ。
 要するにジョークをジョークとして理解するセンスがないってことサ。」

まあ言っても分からんだろうがね、と付け足す。
こっちも理解した上で言ってるんだから咬み合わないのもそりゃまあそうだ。

「うわっ、安い女扱いされタ! 嵯督クゥン、女の子にそういうコトいっちゃだーめだヨー。
 全くモー。アタシじゃなきゃ怒られてるカモしれんゾー。」

そう言いながら、全くこたえた様子もないのでどこまで致命的なのかはよくわからない。

「ンー。他人の瑣末な情報に価値を見出しソーにない、嵯督クゥンにはわかりづらいカモねー。
 人間ってのハ、ソコに居るだけで面白いモンさ。
 さらにその中身を知れば知るほド、色ンなモンが出てきてサー。
 もう、ワクワクするンだヨ。
 ……まー、中にはつまらん中身のヤツとかもいないわけじゃーないケド、それはそれデ味ってモンだ」

ま、わからんかもしれんけどねー、と肩をすくめる。

久藤 嵯督 > 「まあ、安物扱いされて良い顔するヤツもそういまい。悪かったよ。
 俺が一方的に得しているように見えてならんので、ついな」

こんな話でさえ、園刃華霧という女は楽しんでしまえるのだろうか。
嵯督にとって、その感覚は不思議でならなかった。

「わかり辛いどころか、まーーったくわからん。
 何があるのかも不確かな他人の人生に、俺はそこまでの期待を寄せたことはない」

だが、と付け加える。

「お前の中身は、少しだけ気になっていた所だ。……その薄ら笑いの正体がな」

そう言うこいつからは、色々なモノとやらは出てくるのだろうか。
それを少しだけ、知ってみたいと思った。

「ごちそうさまでした……さて、そろそろいい時間になってきた。
 早いとこ検査も受けておきたいし、そろそろお暇させて貰うぞ」

すっと立ち上がるその脚は、もういっぺんたりとも震えていない。
血色もすっかりと良くなっている。

装備の全てを持つにはまだまだ不足しているが、日常的な行動に支障は出なくなった。

「また会おう、園刃華霧」

もう使う必要の無い松葉杖を元の位置に戻して、
保健室から去っていくだろう。

ご案内:「保健室」から久藤 嵯督さんが去りました。
園刃 華霧 > 「いやン、愛の告白? 困っちゃうナー、アタシには心に決めた奴が……
 まあ別にいないンだけどサ。」

くつくつと笑いながら、体を抱くようなポーズを取って悶えるふりをシてみせる。

「ま、それダケ言えれば上等ってモンだ。
 でもまー、他人の楽しみ方、はまだ早かったかもナー。
 そのうち覚え……れるのか知らんケド、まあいつかわかるかもネ。」

ホントにいつになるかしらんけどね、と肩をすくめて笑う。

「ほいほい、サヨナラ三角またキテ四角ー。
 検査で進展あるといいけどナー」

ヒラヒラと手を振りながら男を見送る。

園刃 華霧 > 「しっかし……なんだナ。薄ら笑い呼ばわりされるたぁネ……
 華霧さん、ちょっぴしショック。よし、寝よウ。」

物凄く適当な理由をつけて、保健室のベッドに潜り込んだ。
おやすみなさい……Zzzzzzz……

ご案内:「保健室」から園刃 華霧さんが去りました。
ご案内:「屋上」に風間蒼介さんが現れました。
風間蒼介 > むぅ……これはなかなか…
(昼下がりの屋上、午後の一限を終えた後の半端な時間は人もおらず
 そこでコンビニのおにぎり相手に奮闘するニンジャの姿があった
 ちょっと大規模というか地形変わる系のバトルに全力投球した結果、体内の経絡…というか風間製の霊的回路のほとんどが寸断状態にあり
 とくに限界を超えた右腕は筋断裂に一部血管の破裂というピーポー沙汰
 呪符を貼り付けた包帯のおかげで痛みこそ治まったものの、指先が思うとおりに動いてくれないのだった)

風間蒼介 > (幼い頃から両手利きの訓練を行い
 思春期の頃には左手で描いた絵を掲示板に貼り出すという鬼畜な修行により片手であっても日常生活には苦労などしないはずであった
 しかし乱れた霊的回路は物心から付き合ってきた肉体の一部であり
 たとえるならばヒゲを切られた猫のようにどうにも微妙に感覚が狂っていた
 かり…かり…と爪の先がおにぎりを包むフィルムを引っかく)

風間蒼介 > (いい加減ストレスもたまり始め、イラッ…とこめかみが引く付き始める
 指先に風を集めそれで吸い寄せ引っ掛けようとして)

ぐおおおおぉぉぉぉぉ!?
(ビリッ…と神経を内側からヤスリ付きの電流でごりっとやられたような激痛が走り、腕を押さえてうずくまる
 ざっと400番程度のヤスリが付いてたんじゃないかという恐るべき痛みだった
 しばらく異能の使用は控えるようにという医者の通達をなめてかかった報いだった
 ふと、何か思いついたかのような表情で右肩から指先まで包む呪符付きの包帯を見つめ)

ぐ……鎮まれ…鎮まれ、拙者の右腕…
(思春期の男の子が右腕に包帯巻いてたらやるよね、というアレであった)

ご案内:「屋上」に湖城惣一さんが現れました。
湖城惣一 >  足音を消すことが癖になっている系腹切侍がゆっくりと階段を登っていく。
聞こえてきたのは静まれ拙者の右腕。
 そんな言葉を、最近読んだマンガで見たことがあった気がする。
 思春期特有と言う奴なのだろうか。
勢いに任せた厨二病は、見ていて不可思議な気分に陥った。
 ゆっくりと屋上に繋がる扉を開けると、見知った顔。声から予想をしていたが、やはり想像力豊かな件の少年であった。
「うむ」
 やはりか、といった様子で頷いた。

風間蒼介 > 今はその時では……
(太陽に手を伸ばしてぎゅっと握りこむポーズをとろうとして…目が合った
 あってしまった)

こっふぉぁぁぁぁぁぁぁ!?
あっるぇ!?前にもこんな事あったでござるよ!?
デジャブ!?デジャブでござるか!?
それともよもや…ループ系!?ループ始まってるでござるか!?
(ほるぅぉぁぁぁぁぁぁ!と活字化できる限界の雄たけびを上げながら、転がりまわる)

湖城惣一 > 「デジャブではない、二回目だ」
 無慈悲な宣告。ゆっくりと歩みながら、その転がりまわる姿に、
「大丈夫か?」
 主に腕とか。明らかにつらそうなその状態で転げまわるのは自爆行為のように見える。
顎を撫でるように観察して。
「明らかに、その、なんだ。おにぎり、潰れてないか」
 分からないが、危うい気がする。

風間蒼介 > なんでそうもタイミンググンバツで遭遇するんでござるかね!?湖城殿は!
(その目は若干の憂いを帯びていた
 でも泣かない、拙者忍者だもの)

肉体的なダメージは一応我慢できる程度でござるからなあ…
指先が動きにくい程度なので…はっ!
(湖城に言われて気付いた
 拙者のおにぎりさん!おにぎりさんは無事なの!?)
[1D100→62=62](おにぎりさんのHP: 100 )
風間蒼介 > お…おにぎりさん……
(その握り飯は平坦であった)
(おにぎりさんのHP: 38 )
湖城惣一 > 「タイミンググンバツ? いや、俺も昼食を取ろうと思ってな」
 ベンチに座り込みながら、懐から握りこぶし大のおにぎりといくつかのいなりずしを取り出しながら。
「……その割にはずいぶんと声を出していたようだが」
 異能を使ったタイミングのあの叫び声。流石に階下にも響いていたようだが――。
「俺の握り飯を食うか、それともその包装を開けようか?」
 淡々と無表情に、潰れたおにぎりに合掌しながら尋ねてみた。

風間蒼介 > 昼休みでもない上に日差しの強いこの時期にエンカウントするとかマジ予想外でござるよ……
いや、ちょっと異能使いすぎでやってしまったので異能使おうとすると激痛走るんでござるが
これ幼い頃からの付き合いでござったし油断するとついやってしまって…
人類はそろそろ痛いという表現の上位互換を生み出すべきでは無いかという痛みが……
さすがに潰れただけで埋葬するのも心苦しいでござるし開けてもらえるとありがたいでござるよ…
(しんなりと平べったくなったおにぎりをさしだし
 申し訳なさそうに頭を下げて)

湖城惣一 > 「今日の授業は終わった」
 幸い、今日の講義は終わったらしく。時間が余ったからとりあえず飯でも、と。
「それに俺の場合こまめに食事を取らないと倒れるんでな」
 言いながらそちらの様子を観察して。
右手も悲惨だが、全身の経絡系の乱れが見られるような……。
 風間のおにぎりを受け取ってから、それをゆっくりとはがす。
「ふむ。多少であれば按摩で気の流れを多少マシにぐらいならできるかもしれんが」
 どうだ、などと。大幅に手を加えることも可能だが、
見るに風間という男の身体はずいぶん手が加えられているように見受けられた。
切腹治療に使う謹製の護符などは逆に悪影響をおよぼす……かもしれない。
 そこで、気脈を整える按摩程度なら、と。

風間蒼介 > まあ確かに消費カロリー凄そうな体してござるからなあ…湖城殿は
(意図的に筋肉量を上げたい場合は少量の食事をこまめに取るのが一番と聞く
 その関係だろうかと)

ありがたい申し出にござるが呪符付き包帯で出来る限り促進してござるし大丈夫にござるよ
金鍼でちょいちょいっとやってござるしな
(湖城もそちらの知識があるようだと判れば経絡流注に沿って回復を促す術を使っている事を伝え)

というか多芸にござるなあ、湖城殿

湖城惣一 > 「消費……というよりは」
 言いながら腹部の傷を撫でながら、軽く指先で術式を展開した。切腹奉納ではない。
『命果つる時まで、十全な身体を求める』という意を込めた術式だ。
 これにより失血や毒などの影響で身体のパフォーマンスが低下することを無視することができる。
流す血の量が増えようと、毒が身体に入り込もうと、生きる時間は短くなるかもしれないが、動きが鈍ることはない。
「この術法の維持のために、できれば毎日、血を奉納する必要があってな」
 毎日命を神へ捧げているに等しい行為だ。男の顔色の悪さもそれで理解できることだろう。
「なるほど。……いや、俺は基本的にフリーの身だったからな。
ある程度は一人でこなせるようになっておかないと問題が多かった」
 大まじめに、大したことでもないように。終始一貫して無表情に語っている。
とりあえずフィルムを剥がしたおにぎりを差し出しながら、自分の分にかぶりつく。

風間蒼介 > む……代償奉納系にござるか
それはまたピーキーな物使ってござるなあ…
ケルト系のゲッシュに比べればまだギリセーフにござるが
(ちょっとした改造人間化してる自分もそうだが、この系統の稼業やってる人間は大体ぶっ飛んでいないだろうか…と)

そういうもんでござるか、まあ一人でなんとかしようと思えば自然そうなるんでござろうなあ…
拙者も自分の体の面倒自分で見れるようにと覚えたでござるし
(差し出されたおにぎりをありがたく頂戴し、一口)

む…意外といけるでござるなこれ
割れせんべいみたいな感じで流行らんでござるかね、つぶれおにぎり

湖城惣一 > 「本筋はそこではないが」
 別に語ろうとして語ろうとしているわけではないため、
詳しくは語っておらず。
 ひとまずたっぷりと咀嚼しながら、相手の言葉に何度も頷いて答える。
しっかり飲み込んでから、ふむ、と。
「そういうものだ。そういったところはお互い様というところか」
「おやきもあることだし、そうまずいことはなさそうだが……崩れないか?」
 さっきは潰れてかわいそうなおにぎりさんだったが、
米粒が密着しあうほど潰れたのだろうか、と。

風間蒼介 > 拙者の場合は単騎潜入単騎決戦が基本にござるからなあ
全裸で山に放り込まれて3ヶ月過ごせとかやらされた物でござるよ
あの時は同期の人間が野生化して捕縛隊結成して大変でござったなあ…
(ふふふ、と懐かしそうに遠くを見つめ笑みを浮かべる
 ここに来て数ヶ月、環境の違いに慣れたはいいが少し昔を懐かしく感じてしまう)

うむ、いい感じに米粒が圧縮されてモッチリしてござるな
具が昆布という濃い目の味付けなのもあってなかなか…
(もっちもっちとおにぎりを食べ終え、麦茶をあおれば、ほうっと息を吐いて)

夏にござるなあ…
(と、フェンスに背中をあずけ、ぐでーんと)

湖城惣一 > 「俺は……」
 どうだったろうか、と思い返しながら。
「野生化はしなかったが、魚の捌き方に失敗してな。
集団もろとも寄生虫で一ヶ月厠にこもりきりだった」
 川魚はしっかりと調理しなければ危険である。
おおよそやってることといえば似たようなものでもあったらしい。
 古い退魔の家という共通点からくるものだろうか。
「もっちり。ふむ……」
 意外な食感。それには実際驚いたものだが、
「購買に売り込んでみたらどうだ?」
 案外いい小遣い稼ぎになるかもしれない、と。
 フェンスに背中を預けだらける姿にこちらもお茶をすすって。
「夏だな。休みはなにか予定はあるのか?」
 青春をひた走る少年にとっての危険球を投げてみた。他意はないのだ。

風間蒼介 > 寄生虫はやばいでござるな…
なんかアレルギー治るとかそんな話もあるでござるけど…
写真で見せられた時は軽いトラウマ物でござったなあ…
(しばらく麺類が食べれなくなった思い出がフラッシュバックし
 あわてて首を振ってその記憶を振り払う)

葡萄踏み娘みたいにおにぎり潰し娘とかの需要発生せんでござるかねえ
踏むのはアレゆえ手でエイッとか言って……
ほっぐぅ……
(危険球がマグナム弾のように突き刺さり、ヒキガエルのアナルに異物挿入したような低く響く呻き声が漏れる)

そんな予定あったら拙者屋上で一人コンビニおにぎりなんぞ齧らず肩寄せあって熱いねーとかイチャコラしてござるよ…
(頬を一筋の輝きが流れ落ちる
 それは心が軋んだティアドロップ
 大ダメージであった)

湖城惣一 > 「ああ。きしめんによく似たものも居るな」
 何かと投げる球は直球勝負。
かじり、咀嚼し、頷き、飲み込み、答える。
そんなテンポでボールを投げ返していく。
「歓楽街で、生徒に素手で握らせる店は見かけたが……」
 そもそも学生主導のこの都市では、その手のものはあっさり危険球になる気がする。
 あまり摘発されないのはそのおおらかさ故か、それとも好きものが風紀にでもいるのだろうか。
「…………」
 スカーフの上を染み込まずに涙が流れ落ちる様は何かの芸かとも思ったが、
しかしその声はなんというか本気に聞こえた。
「そうか」
 そうか。
 湖城はどう答えたらいいか分からず、ふむ、と顎をなでた。
「……うむ。まあ、かくいう俺も予定無し。ただの話題の種だ。気にするな」

風間蒼介 > OK湖城殿、この話題ストップでござる
(絶対にノゥとばかりに掌を突き出し、強引に遮る
 このキャッチボール誰も得をせんでござる)

……乱れてござるなあ、風紀…
そしてその行為を風紀の乱れとして認識できてしまうのが業の深い話にござる……
探せば膝枕屋とかありそうでござるな
拙者ちょっと今欲しい感じでござるよ、癒しとか…
(カレンダーは白紙、だからこそ自分の手で書き込める
 全てに意味はなく全てに価値がある
 そう、16歳の夏は一度だけなのだから…
 だから拙者ぜんぜん悲しくないもん)

湖城惣一 >  一瞬、どうだ、俺の膝を貸そうか、と言いそうになったが、
先日借りた漫画本の中で『女の子がやるから癒やされるんだよゥ!』という熱い主人公の親友ポジの猛りが思い出された。
 なるほど。
「癒やしか。どうにも、膝枕だとかは……苦手でな」
 珍しく言葉を濁す。女子との肌の接触を苦手とする湖城にとってそれは当然の話だ。
 今も第二巻の半ばで挟まれるちょっと過激なお色気シーンから手が止まって進まなくなっている。
 あれは危険だ。
「癒やしか……具体的にどのような類を求めている? 風間は」

風間蒼介 > (なぜだろうか、今激しい悪寒と安堵が同時に来たのは
 大怪我で自律神経が不安定になているのだろうか
 きっとそうだろう、きっと)

ふぅむ、まあ湖城殿は硬派っぽいでござるしなあ…
そうでござるな…拙者の言う癒しとは………

普段は馬鹿を言い合ったりして異性というよりも気の合う友人といった感じの相手と意識することもなくつるむんでござるが
ある時お互いの部屋かどこかで一緒に過ごしてる時にふと肩が触れたりなんかしてはじめて意識しちゃって
あわてて離れようにもなんかタイミング失った感じでどうしようって思ってたら相手も離れようとせずに
え?って思って顔上げたら真っ赤になった顔がこっちむいてて目が合っちゃって
気まずくなってそれから三日くらい合わないんでござるがある日屋上に呼び出されてぎこちない会話から告白へ…という流れとか

ああ、あとはアレでござるね、妖怪とか人外系の幼女なんかもありでござるな
あ、勘違いしないで欲しいでござるが幼女趣味というわけではござらぬよ?
それはもう数百年とか千年とか生きてる感じで老成した人格でござってね
拙者もなんとなく居心地よくて一緒に過ごしたりして物好きだのうとか笑われたりして
ある時長く生きる孤独なんか語っちゃった時に思わず拙者が居るでござるよとか言っちゃって気まずくなっちゃって
実は長生きしてるけど異性との経験ほとんどなかったとかそういうのありでござるなあ!
(その間、ほとんど息継ぎがなかったそうな)

湖城惣一 >  大まじめに聞く。聞く。
稲荷ずしを口の中に放り込みながらも黙々と、相手の言葉を聞いてみる。
想像たくましく、むしろフルスロットルで駆け抜けていく様は見ていて気持ちがいい。
 本当に作家にでもなったほうがいいのではなかろうかと、
まるで理解ある父親か母親のようにも思ったものだが、
やはり創作とは難しいのだろうな、と新たに思い直した湖城であった。
 しかし、彼の語る言葉は概ね青春を満喫した言葉から徐々に飛躍してファンタジックに移行している。
 これは身近な恋から羽ばたいていく想像力というまさに風間的思考の筋道だなと湖城は実感する。
「うむ」
 相手の言葉が終われば、こちらもゆっくり飲み込んで。
「実に面白かった。
この学園ならば叶いそうな状況ではあるな」

風間蒼介 > うむ、この学園ならばきっとどんな願いもかなうというでござるよ!
(要努力)
もしやすれば拙者にも伝説の異能、ニコポ、ナデポ、もふもふが眠っている可能性も……
飯食ってる場合じゃねえでござるな!
湖城殿、拙者ちょっと一夏の思い出の伏線張って来るでござるよ!
(ガッタァ!と立ち上がるとハーブでも吸ったかのような澄んだ瞳で未来を見据え
 拳を強く握り締め、しぱっと片手を挙げると駆け出していく)

湖城惣一 > 「おお。うむ、君の健闘を祈願しておこう」
 夢にひた走る行動力。ニコポナデポもふもふがなんのことかはわからないが、
怪我をしたまま駆け抜けていく風間の姿になにか感じ入るものがあったらしい。
「清々しい、名前のような男だな、彼は」
 駆け出していった彼の姿を見て、うむ、と頷く。
 夏が暑い。
 ひとまず、大まじめに彼の夢の成就を神へ祈願してみた。
実際――彼にそれが通じるかはわからないが。

風間蒼介 > (30分後、焼けたアスファルトの上に正座させられて風紀の人に説教される忍者が目撃された)
ご案内:「屋上」から風間蒼介さんが去りました。
湖城惣一 >  ――ダメだった気がした。
神々の加護も彼には通じなかったようで。
次は良縁に恵まれる祈願えもするべきだろうか、と。
 分からないが何度も頷くようにしてから、ゆっくりと食事を進めていく。
 身体からは汗が滲んでいるが、水も食事も取っている。
早々にぶっ倒れることもないだろう。
 お茶をすすった。

湖城惣一 >  遠くから風紀委員の叫び声が聞こえてくる気がする。
ああ無情。仕方はないが、どうしようもない。
 ひとまず懐から漫画を取り出した。
『ロシアより他意を込めて』。風間から勧められたちょっとエッチなラブコメディ。その二巻に再びトライである。

湖城惣一 >  ロシアから転校してきた純な美少女が実は幼なじみだった。
主人公に対して行うアプローチのことごとくが実は計算づく。
そんな彼女の失敗や成功ややきもきを楽しむ作風のコメディタッチのラブロマンス。
 実にストレートに描かれる彼女の内面、それにまつわる小気味いいシナリオ展開は、あまり漫画を読まない湖城にとってもなかなか楽しめるものだといえた。
 しかし。二巻中盤。ヒロインと主人公がちょっとキャンプに出かけるところ。
 そこで、浴場に浸かる彼女の姿がなんとも扇情的なルックスであり――。
 やはり、手が止まる。ゆっくりさっくりページを戻し。
「うむ……」
 目を閉じる。いささか刺激が強すぎるのだ。
読み飛ばすということができないタイプの人間であった。

湖城惣一 >  読み進めたいと思うのは確かだが、
こうしてどうにも鼻血を抑えるので精一杯。
どうにか慣れたいと思うところであったが、
その訓練方法なんて在るわけがない。
「うむ……」
 困ったものだ。どうしようもない。
ひとまず大きく息を吐いて、天を仰いだ。
目頭を抑える。

湖城惣一 >  方策を考えよう。"友達"に相談するのもいいかもしれない。
無駄に思考を巡らせながら湖城が立ち上がる。
 懐に本を仕舞い、額から流れる汗を拭う。
そのまま泰然とした仕草で歩き出した。

ご案内:「屋上」から湖城惣一さんが去りました。
ご案内:「保健室」に畝傍さんが現れました。
畝傍 > 決戦を終えた翌日のこと。転移荒野で保健課生徒に救急搬送されてゆくサヤを見送った畝傍は、
その後自らも学生街へ戻る途中で倒れてしまい、それを発見した保健課生徒によって、この保健室へ運ばれてきたのだった。
両腕は弾を抜かれ折り畳まれた散弾銃をしっかりと抱えている。戦闘で負傷した胴と脇腹には包帯が巻かれ、止血されていた。
普段と変わらぬ保健室の天井を見つめていると、あの出来事がすべて夢であったかのようにも感じられた。

畝傍 > しばらくぼんやりと天井を眺めていたが、抱えていた散弾銃を持ち上げ。
「そうだ。これ、かえさないと……」
呟く。今使用している散弾銃は、以前、とある養護教諭から借り受けたものである。
彼女を探し、この銃を返さなくては――そう思い、立ち上がろうとするが。
「……っ」
まだ傷が痛む。どうやら、自分が思う以上に無理をしていたらしい。

畝傍 > 傷が癒えるまで、まだしばらくここに居なければならないようだ。
首を動かして室内を見回し、他の生徒や養護教諭の姿が見当たらないのを確かめると、
「…………さみしい、な……」
再び天井を見つめ、呟く。
今頃、サヤはどうしているだろうか。そんなことを考える。

畝傍 > 「…………ふぁあ、あ」
大きな欠伸。考え事をしていると、なんだか眠たくなってしまった。
それに、今は戦いの疲れを取らなければいけない。
やがて散弾銃を抱えたまま再び布団へ潜ると、瞼を閉じて眠りにつかんとする――

ご案内:「保健室」から畝傍さんが去りました。