2015/07/26 のログ
■雪城 涼子 > 「車椅子? それは大分大変なところから復帰したんだねえ……
本当に良かった……」
他人事ながら、それは多分喜ばしいことで。
だから、素直に喜んで微笑んだ。
「ぇ、あ……その、知られちゃうのはちょっと困るけれど。
流石に始末、とかそんな物騒なことはやめて?
あなた……ええと、アリスさんも。別にいじめたりしないから、落ち着いて、ちょっと話を聞いて?」
芝居ががった口調だ、というのはなんとなくわかったので本気ではないだろうけれど。
でも、流石に冗談でもそんな物騒なことに許可を出す訳にはいかない。
思わず、引き止める。
■相楽 満 > 「いやまぁ、ヤっちまえーって言われてもやらないッスよ。
そっちのえーと、アリスもそんなマジでビビんないで。
ちょっと傷つく」
にへら、と全然傷ついてない笑顔を浮かべ、両手を開いて見せた。
からん、と音を立てて元アルミ缶の塊が落ちたので、拾ってゴミ箱に捨てた。
■アリス > さっきの嬉しそうな表情でもこっちを見ながら缶っぽいものを塊になるまで握りつぶしてたから、冗談にあんまり思えませんでした。
「え、と。えーと。大丈夫、大丈夫、かなぁ。」
おどおどした様子でまだ警戒が解ききれない。
秘密を持ってた人の方が流石にって言ってるから大丈夫?う、うーん。
「え、あ、う、うん。それならいいんだけど…そう言えばお名前聞いてませんでした。」
ダ、ダイジョウブっぽい?とりあえず、様子を伺って…あれ、この設置しようとした異能、引っ込め方どうやるんだっけ。
■雪城 涼子 > 「私もしないとは思ってるけれど……一応、ね?」
満には一応フォローを入れる。
「ああ、うん。そういえばそうだったね。
私は、雪城涼子。アリスさん、よろしくね。」
見た目は子供っぽいが……見た目だけではよくわからない、というのはまあ、自分も含めてのことなので。
とりあえず、礼を失さない程度に気を使おう。
■相楽 満 > 「やらない、やらないッス。
大体こんな小さい子殴るとか、男のやることじゃないッス」
真顔で顔を横にぶんぶん振る。
それなりの矜持はあるらしい。
「あ、俺は相楽満。
よろしくな、アリス」
にへら、ゆるっこい笑顔で笑ってみせた。
■アリス > 「ふふ、よろしくですよー。」
大丈夫、うんこれなら大丈夫そう。しっかり笑顔になって、ペコリと頭下げて。
あれ?何か聞き覚えがあるよーなー?
「相楽さんにー、雪城さ…ん?もしかして姉か妹さんがいませんかー?」
そう言えば、とちょっと前にウ=ス異本の題材にしようとしていたようなーと思いだして。
そして設置仕掛けていた異能の解除の事を忘れた。
■雪城 涼子 > 「ああ、うん。ええ、と……まあ家族がいるかな。」
ここで娘、とか言い出すとまたややこしくなりそうなので正確なところはぼかす。
まあ嘘ではないし良いだろう。
「ああ、アリスさん。さっきの話なんだけれど……どこまで聞いたのかな?」
一応警戒が溶けたようなので、肝心なところを確認する。
つとめて普通に普通に。
■相楽 満 > 「正直に言わねーと高い高いするぞ」
わきわき、両手を動かしながら迫る。
高い高いというチョイスはなんなのだろうか。
「……氷架さんと知り合いみたいッス?」
ってことは知られるとやっぱマズいのでは?みたいな顔に。
■アリス > 「ほうほう、なるほどー。…」
なるほ、ど?うん?家族ってぼかした?クルケイアー先生みたいな感じだろうか。でも幽霊って…
「えーっと、幽霊から人間に変わる異能ってー。後は…研究者さんー?がどーとかー。」
誤魔化せなかった。視線を泳がせて素直に言っちゃおう。
で、そのお名前が出てしまうって事はー、うーん?
「……。えーと。……クルケイアー先生と零おにーさんとの様子がおかしかったのと何か関係がー?」
気になるところは聞いとこう。関係ないかもしれないけど…ちょっと疑問符浮かべた顔。
■雪城 涼子 > 「ああー……えぇ、と……どうするかなあ……」
あちゃー、という顔になる。
まあ聞かれてしまったことはしょうがないし、正直、自分でばらしたこともある。
とはいえ、全く見知らぬ第三者に聞かれるっていうのは……うーん。
「えーっとね。異能の方のお話は、ちょっと繊細な話題だから、できれば秘密にして欲しいかな……?
あとはまあ、別にいいんだけれど……」
大事なところだけはっきりさせておく。
結局のところ、自分の責任でもあるのだからこの程度しか言いようがない。
「あー……其の二人とも知り合いなのね。
んんー……でも、それとはまた別の話かな。ちょっとプライベートな中身だから細かいところまでは話せないけれど。」
質問については……此処で完全に誤魔化すのはフェアではない。
とはいえ、本当にプライベートな話でもあるので、この程度で我慢してもらえると嬉しいな、と思う。
■相楽 満 > 「クル……」
その名を聞いて、目を細める。
それは違うんじゃない?
とは口に出さず。
「……霜月のアニキと?
なんかよくわかんない話になってますけど……
涼子さん心当たりあるんスね」
頭の上に「?」マークを浮かべながら呟く。
よくわからない。
■アリス > 「…困ってるです?…秘密…まーいーですよー?人間と思ってました?幽霊でしたー、はちょっとやり辛そうですしー。」
身内さんにならいーかなー、他の人には秘密で、と早速秘密の範囲がちょっとぶれている。家族なら知っているだろうし…。
「えーと、うーん、そっちは違うですかー……確かにプライベートな話題ぽかったですがー、確執?はあまり良くはないですからー」
そう言えばあの後もっかい出会ってクルケイアー先生から意図っぽいことを聞いたけれど…そっちは秘密って言われたしこう言っとこう。
「いざとなれば考えもあるですしー…」
こじれたらこじれたで聞いてました!ってするのは聞いた人の役目のよーな気がするし。既に終わってるっぽいとか知らないけれど。
「プライベートなよーなので私からはこれいじょーはー。」
間延びした口調で相楽さんに返して…ん?何か忘れてるよーなー。
(0:56:43 に忘れてた異能が発動しそうである)
■雪城 涼子 > 「まあうん。色々とね……大変なの。
だから、此処だけの秘密。誰にも話しちゃダメ。
あなたが知ってるってこと自体、知られるとそれはそれで面倒なことになるかもしれないから……ね?」
……まあ、その場合は面倒なことになるのは自分だとは思うのだが。
一応、こう言っておけば大丈夫……かな?
「ああ、満くんも零くんと知り合いなのね。
あー、うー……どこまで話していいかなあ……」
ちょっとだけ頭を抱える。
二人の交友関係を知らない以上、迂闊にプライバシーを暴露するわけにもいかない。
まして、恋愛なんて人によっては知られたくないことの最上位に入るだろう。
「まあ、うん。零くんと括流も知り合いなんだってことだけは言っておく。
そうね。アリスさんの言うとおり、確執……まあ、確執、かなあ……
ちょっと喧嘩状態なのよね。多分、そろそろ仲直り出来る、と思うから心配しなくても平気だけれど。」
アリスさんにちょっと言われたので……言える最低限の情報だけ開示する。
知り合いなら、心配しそうだしね。
■相楽 満 > 「……誰にもだぞ?
ほかに誰かいるところとか……
家族とか知り合いとかの前で話すのも禁止な」
一応そうやって釘を刺しておく。
ダメ、絶対。
「あーはい、まぁ……
霜月さんとこの妹さんとも知り合いッス」
恋人、とは言わない。
別に言うことじゃないし。
「……まぁなんかあったんスね。
それでかな、ククル先生と最近会わなくなったの」
お礼がしたいのになー、と考えながら呟く。
例の異能発動が近くなってきて、何か頭の隅がピリピリする。
なんかマズい気がする。
でもこの二人に言うべきかどうか。
抱えて飛ぶべきか。
自分だけ走るべきか。
そりゃ二人を置いてけないよな、と。
アリスと涼子、二人の腰に手を伸ばし、抵抗しなければすっごい勢いで抱えてその場を飛び出す。
そりゃもう数十メートルくらい飛ぶ。
■アリス > 「…誰にも?…え、そんな秘密なのですかっ!?」
あれ、私が面倒なことに?と困った顔、むー、あれ、ちょっと面白そう?と興味を持った顔、どうだろ、面倒の部類にも寄りそうー?と考えこむ顔。クルクル変わる3面相。
「う、えーあ、はいって芙蓉ちゃんとー?」
世界が狭いのか、交友関係が近い所に当たったのかどうか。
はっ、思い出した、異能、とめないとー!どうやって?とりあえず、回収っ!
間に合えば発動しないけれど、どうか。って抱えられたっ!でもこれって、前浜辺のかなりの範囲覆った様な…。と思ったけれど、今回はロビーの中だけの模様。廊下なり窓から出れば範囲外であるが、どうか。
■雪城 涼子 > 「ああ、芙蓉ちゃんとも知り合いなのね。そっかそっか。」
そういえば、あの子にも彼氏が居るって話だったな。
案外この子だったりするのかな、なんて想像しつつ……
流石にそれを口にするのは憚られるので、黙っておくことに。
「ん……そうね。くくるんに会えないのはそのせい、だと思う。
でも、じきに会えるようになるはずだから……
その時は何も知らないふりで普段通りお話してあげてね、満くん」
と、そこまでいったところで満の手が伸びてくる。
え、なに?
と思う間もなく、そのまま抱えられ連れだされる。
■相楽 満 > 脱出。
どこまで回避する。
校内どこまで範囲かわからない。
まずは外へ。
外に出たところでどこまでかわからない。
平面か、球体か。
わからないなら、とりあえず飛べばいい。
「どりゃ!!!」
思い切り、その場から真上へ跳躍。
異能をかなり高く保って跳んだため、100メートルくらい飛ぶ。
で、下を見る。
あれ、何も起きてない?
そのまま自由落下を始める。 [2d10→4+7=11]
■アリス > …え?物凄い飛んだっ。って異能の回収がー、…出来たのか感覚では良くわからない。見た目何も起きていないけれど…
「くくるん?クルケイアー先生の別名?あだ名ーってうわぁっ!?
そ、そのー。さっき、そう言えばおびえてた時、異能置いたまま回収わすれてましたー。」
てへっすれば大丈夫かなと白状した。効果は…喰らってないみたいだから言わないでおこう。
回収、した?できた?戻らないと解らないけど…どーしよう。
■相楽 満 > 100メートル飛んだが、綺麗に着地。
抱えてる二人には衝撃を欠片も与えない。
「……び、ビビったぁぁぁ!!!
お前がやったの!?
すっごい広範囲だから大規模攻撃の類かと思ったっつーの!!」
心臓がバクンバクンなってる。
気付いてないけど、幼女と人妻を両腕に抱えてる。
■雪城 涼子 > 「「わ、わわ、凄い、高い。ええ、と……まあ、あだ名だと思ってー!」
わー、きゃー……とやりながらとりあえずアリスに答え……
「満くん、着地とか、大丈夫ー!?私なら、抜けても…」
このまま幽体化すれば高度など問題にはならない。
自分の分の負担を減らしたほうがいいなら、そうした方がいいだろう、と……
聞くまでもなく、見事に着地が決まった。
「あー……びっくりしたぁ……」
■アリス > 「…身の危険を感じて、ちょっと対策をー。怪我する類じゃないですけれど…」
対策にしては遅効性にも程がある。やっぱり今回も体感1時間経ってからだった。言ってる間に着地して…
「ふ、ふぅ……そ、そのー大丈夫ってゆーか、その。えっと。ごめんなさい?」
謝ろう、ちょっと所じゃなくこの二人が少女化した姿見たかったけど、今は謝ろう。
「あだ名ー、うん、じゃ、じゃーそれでっ!」
クルケイアー先生のお名前はそれで納得して…。
■相楽 満 > 「怪我とかじゃなくてな……」
正体不明の攻撃から回避するのに全力を出さないわけにいかない。
「……まぁ、俺は大丈夫ッス……
アリス、お前もなんかやったんなら先に言ってくれ、マジで」
ぜー、ぜーと大きく息をつきながら二人から手を離す。
疲れよりは精神的な疲労が大きい。
■雪城 涼子 > 「まあ……誤解が解ける前のことはしょうがないにしても……
誤解が解けた後はちゃんと言っておいて欲しかったかなあ」
はぁ、と一息。
自分には全く負担はなかったとはいえ、こちらも流石に精神的なダメージはある。
思わずアリスに文句をいうのも仕方ないだろう。
「うん……満くん、ありがとうね。助かった。」
そして、功労者にはお礼を。
大事なことだ。
■アリス > 「あははは、ご、ごめんなさー…
う、は、はい…」
尚、この異能、学園に届け出ていない。
そっちも思い出して二人から目を逸らした。
「えっと、気になるお話で忘れてましたー」
そして忘れてたことまで素直に漏らした。
忘れず思い出して言ってたとしても、前回は浜辺一帯が範囲でしたって言ってたらどうなってたのだろう。…それ以前に好奇心で覚えていても言わなかった可能性も私自身ありうる。見たいし、見たいしっ!そういうのって姿を期待するだけじゃなく自分の異能を知るチャンスだし。幽霊相手だとどうなるかとか。
■相楽 満 > 「……なんかすげー疲れた気がする。
まーいいか……」
ふぅ、とため息。
「……さっき話したことも忘れてねーだろうな。
誰にも話すなってヤツ」
苦笑しながら尋ねる。
まぁ大丈夫だろう、と。
「どもッス、涼子さんもいきなり抱えたりしてスンマセン」
ああするしか無かったが、結婚した女性を抱えるなんてマナーが無かったような気がする。
■雪城 涼子 > 「はぁ……今回は満くんのお陰で大事なかったから良かったけれど……
ちなみに、どんな能力だったの?」
怒っているわけではないが、アリスにそう尋ねた。
怪我はない、とは言っていたけれど……であればこそ、逆にどんなものであったかというのは気になる。
内容次第では怪我をした方がマシ、ということだってありえるし。
「ああ、いいのよ。緊急事態だったんだし。
別に実害があるわけでもないしね。」
謝る満に、気にしないで、と軽く手を振る。
本当に愚直だなあ。
■アリス > 「ダ、ダイジョウブ、秘密ですよね。」
カタコトだ。目線は泳がせてないけれどちょっと不安になった。
うん、覚えてる大丈夫大丈夫。
「……広範囲の…ぅじょ化ーでしょーかー。実はまだ2回目でして。」
ちょっと途中言いよどんで発音がおかしくなった。
どんなといわれて幼女化と言えば、自分を幼女と言う様な物だし少女化と言えば自分を少女と言う様な物で。
目線がばっしゃばっしゃ泳ぐ。
■相楽 満 > 「広範囲の……何?
二回目?
……んなもんをぶっつけ本番で?」
よく聞こえなかったが、驚くほど呆れた。
大きなため息をつく。
「……まぁ、無事だったしあんまり怒ってもかわいそうッスね」
元はといえば自分のせいでもある。
もう一度ロビーへ戻り、今度はりんごジュースを買った。
■雪城 涼子 > 「ん……?」
聞き取りづらかったけれど、流石に追及するのは可哀想だろうか。
聞き取れた部分だけで十分概要は把握できたし。
……うん?
「変身……というか、変化、みたいな能力ね……
護身で使うからには、相手が弱くなるって考えていいのよね。
うーん……」
しばし、黙考。
夫よろしく、直感で感じたことをちょっと論理的にまとめてみる。
「うん、満くんのいうことも分かるんだけれど……ちょっとだけ。
あのね、アリスさん……それ、結構凄い力だから使ったこと忘れちゃダメ。
力っていうのは、使うなら使うなりに責任が伴うものよ?
忘れました、じゃすまないこともあるわ。
例えば……今だったら、ひょっとしたら死人が出たかも、しれないわよ。」
わかってる?と諭すようにいう。
■アリス > 「…………生まれた時からずっと本番で色々試してたですよ?」
あれ?なんで呆れられてるんだろう、とよく解ってない。
試さないと良く解ってるつもりでも解らない事だってありそうだし…むーん、と考え込んだ。
「……す、みませ…ん?え、それってどう言うー?
使う責任…?」
むーん、そういえば出会った人からは学んでおけーってクルケイアー先生が言っていた気がするけれど、どうやったら死人が出るのか、よく解らない。うーん?と考え込んでいる。
■相楽 満 > 「……まー、そうだなぁ……
異能ってのはとんでもねーことを引き起こすもんだし……
風が吹けば桶屋がもうかるじゃないけど、どういう理屈で何が起こるかわかんないもんだからな。
ちゃんと勉強はしといてくれ、マジで……」
疲れた様子でりんごジュースを飲みながら。
ぷはぁ、とイイ笑顔。
■雪城 涼子 > 「そうね。あなたの力の正確なところが私にはわかっていないから、単なる思い過ごしかもしれないわ。
だから、単なる勘違いってことで済むかもしれないから、それならそれでいいんだけれどね。」
ひとまず、前置きを置く。
デリケートな話題であるゆえに、齟齬がないようにはしたい。
「で、その上で。
もし、仮にあなたの力が弱体化、とか……退行、みたいなものだったとしたら……
異能で私自身を支えている私がどうなったかは、わからないわ。
ひょっとしたら、元に戻れないまま成仏しちゃったかもしれない。
あくまで仮定だけれどね?」
場合によっては、満の方も危うかったかもしれない。
ただ、その点については彼のプライバシーなのであえて語りはしない。
まあ車椅子生活、とのことだったから最悪でもいきなり死までいくことはなかっただろうけれど。
「別に絶対に使うなって言ってるわけじゃないのよ?
ただ、そういうことだってありえるかもっていうお話。
良いも悪いも、相手に影響を与えるっていうことは結果的に悪いことが起きるかもしれないことを忘れちゃいけないってことね。
それが力を使う責任っていうものよ。
特に異能なんていうものは、物凄い可能性のある力なんだから」
異能を当たり前のように使えると忘れてしまいがちなことだ。
自分は、自分にしか影響のない異能を持っているせいか、それとも身内のせいか。
そういうところが気になって仕方がない。
考えてみれば、道具を手にした昔から人間は変わっていないのかもしれない。
■アリス > 「ぬー…どういう理屈で何が起こるやら解らないとゆーのは解るですがー。」
異能の勉強、学習って実地でやらないと身に付かないようなー。
う、うーん?どうしよう、解る部分と解んない部分が混ざっていて頭の上に煙が出そう。
「…んー…そっか、そーゆーのもあるんですかー。
成仏、…色々考えて想像する必要がある、とー。」
そこまでは考えていなかった。解る部分だけを大体要約して、頭からの煙は出なくて済みそうになった。
なったはいいのだけれど…どうしよう?困った問題が発生したような気がする。
「本当に色々ごめんなさい、でした。…今日は、一端帰って考えます、ねー。」
ふかーく頭を下げて、魔術も今は使わないで置こうかな、と歩いて寮の方へと歩き出す。考え込んで、そのまま朝になって結論がでなさそうだけど…そーゆー危険もあるんだ、と解っただけ良かったのかも知れない。
■相楽 満 > 「はいよ、気を付けて帰れよ?
慌てて異能使ったりしないようにな」
にへら、笑顔を浮かべて告げる。
もう全然怒ってない。
「……涼子さんもさすがッスね。
やっぱりそうやってなだめたりすんの、慣れてるってことッス?」
その話し方に感心したように尋ねた。
ご案内:「ロビー」からアリスさんが去りました。
■雪城 涼子 > 「ん……そうね。
まあ、あんまり気軽に使ったり、使ったの忘れたり、なんて無責任にしなければいいってくらいよ。
難しいことはゆっくり考えればいいからね。それじゃあね」
去っていくアリスに手を振って見送る。
「あはは、見られてたって思うとなんだか恥ずかしい……
まあ慣れてる……のかな。最近ちょっと色々自信なくしてるけれど。」
満には苦笑して見せる。
■相楽 満 > 「やー、俺あんなに上手いこと叱れる気がしないッスから。
あんなに上手く説明できるのは経験の差ッスよ」
ぱたぱたと手を振って笑う。
素直に賞賛、というか感心したものだ。
■雪城 涼子 > 賞賛されればされるほど、なんだか偉そうに説教した自分が恥ずかしくなる。
これが自分の子供相手にしたものならともかく、何しろ見知らぬ初めまして様相手なのだ。
自意識過剰、というか、なんだろう……偉そうな大人、と言われても仕方ないだろう。
「んー……そんな難しいことじゃない、とは思うんだけれど……
うー……でもどっちにしても恥ずかしいなあ……」
というわけで、自己嫌悪も込みで赤面する事態に陥る。
先ほどまでのしっかりした雰囲気が色々と台無しだ。
■相楽 満 > 「……多分こういうのがダメなんでしょうね。
今の時代は親が子供を叱らない~って言われてますし……
俺が家庭とか持つことになったら、しっかり諭して、言って聞かせられるような親になりたいッス」
なんとなく、将来の自分に小さな目標が出来た気がする。
思えば、自分の親もそうだ。
体のことがあって、あまり自分を叱らなかった。
「まぁまぁ、そんな恥ずかしいことじゃないッスよ。
かっこよかったッスから」
にへら、と笑顔。
■雪城 涼子 > 「あはは、でも家って結構放任主義よ?
……まあその分、くくるんが締めたりすることもあるけれど。
最近なんかは割とそうね。」
ちょっと苦笑しつつ肩をすくめる。
様々な思惑はあるけれど、結局は変に縛り付けたくない、というその一点につきる。
大事なところだけ守ってくれればそれでいいのだ。
「大事なのは、お互いに色々話せること、なんだと思う。
叱るのも大事だけれど、叱りすぎてもね。
縛られ続ける人生っていうのもつまらないものよ?」
実際、いわゆる良家、という家に生まれた自分は人に言ったらぜいたくだとは思われるだろうけれど、いろいろな制約の中で生きてきた。
結果的には不満はなかったのだけれど、結婚相手だって自由に選んだわけではなく、自分の知らないところで選ばれてやってきた男だった。
だから、娘が自由に恋愛をしてくれているのはとても喜ばしいことだと思うし、自由にさせてきたことがよく働いた、と思っている。
……単なる自己満足にすぎないのかもしれないけれど
■相楽 満 > 「縛るっていうより、教えてあげられるようにって感じッスね。
知らないまま失敗して、結果として苦しむのは……きっとやらかした子ですから。
子供が怪我をしないために叱るのって、何より大事だと思いますよ、俺」
うんうんと頷いた。
親からいろいろと、耳にたこができるほど言われてきた説教は今でも生きている。
縛るのではなく、平和に生きさせるのには大事なことなのだろう。
■雪城 涼子 > 「これもねえ……失敗して覚えた方が身にしみていいってこともあって難しいのよね。
転ばぬ先の杖、か、転んだ後のつかまり棒か……みたいな?
結局はバランスなんだけれど……」
あはは、と笑う。
こういうのはさじ加減がとても難しいのだ。
自分だって最善手をうてたかと言われれば自信は全くない。
ただ、自分なりにベストは尽くした、としか答えられない。
「と、あら。大分時間経っちゃったけれど大丈夫?
私もそろそろ戻らないと……」
なにしろ、本格的にお弁当を作る生活がそろそろ始まる。
いきなり大失敗しないように、下準備は怠りたくない。
となると、きちんと時間は確保しておきたいのだ。
■相楽 満 > 「難しいところッスねー……
転ばぬ先の杖にしても、転んだら痛いってのを知らなきゃ杖を持つ意味がないッスから」
ぼやく。
今更子育てのことを考えているが、気が早い。
「……あ、そうでした。
スンマセン、引き止めちゃって……
俺も今度は病院行かなきゃ帰れないんスよ」
ロビーの端に置いてあったかばんを回収し、慌てた様子で頭を下げた。
「んじゃ涼子さん、また。
ダリウスさんにもよろしく伝えてください」
にまっと笑って、ぺこりと頭を下げた。
そしてたかたかと走りだし、ロビーを去った。
■雪城 涼子 > 「そうだね。まあ、それはその時になってから考えればいいんじゃないかな。
あはは、それじゃあね。ひょーかとも仲良くしてあげてね。」
去っていく背中を眺めながら、ひらひらと手をふり……こちらもロビーを後にした。
ご案内:「ロビー」から相楽 満さんが去りました。
ご案内:「ロビー」から雪城 涼子さんが去りました。
ご案内:「教室」にジークさんが現れました。
■ジーク > 人気の無い教室。
鞄を机の上に出し、ノートと筆記具を広げる
■ジーク > こぼしそうになったあくびを噛み、ペンの背を叩いて
まずは窓の外に目をやった。空が続いている
■ジーク > 白いケープに長躯、フードの下に栗毛の青年。
課題の問題集を解き進めながら、鋭い目つきは次の獲物を伺う
■ジーク > 「読書、感想文・・・」
■ジーク > 本は嫌いじゃない(恋愛小説は除くが)
人並みの感情が、無い訳ではない。
■ジーク > 学園、
見回した教室は広く、やはり無人だ
■ジーク > 問題を解き終えてノートを閉じると、目を伏せた
ご案内:「教室」からジークさんが去りました。