2015/08/27 のログ
ご案内:「ロビー」に寄月 秋輝さんが現れました。
寄月 秋輝 > 「これでよし、と……」

申請するための書類全てを提出し終え、ロビーへと出てくる。
私宅の申請、研究区画からの移住、その他諸々。

「ようやく研究所暮らしからは解放か……
 これで僕も普通の学生に戻れるかな」

元の世界では一応学生をしていたものの、三年間監禁同然の暮らしに加え、去年も授業より研究所での実験が多かった。
結局もう歳も18、普通の学生というには歳を取りすぎた気がしてしまう。

「中学を卒業したら働くつもりが、まさか学生続けることになるなんてなー……」

自販機で何か買おうとして財布を取り出し、静止する。
なんとなくもったいない、帰って水道水を飲もう。

寄月 秋輝 >  
「でも結局……エニグマは返してもらえなかったか……」

母の形見である刀を思い出し、少し寂しそうにため息をつく。
首飾りは没収されずに済んだが、もう一つの形見が手元にないというのは少しばかり悲しい。

(これがあるだけマシって思うことにするか……)

胸元にある勾玉を撫でて自分を納得させる。
手元にないからといって母が怒ることは無いだろう。
安全だとわかれば、必ず返してもらえるはずだ。
いつか必ず。

寄月 秋輝 >  
「……帰るか。
 明日も学校だよ」

鞄を片手に、ロビーを出た。
監視付きで研究所への協力が必要とはいえ、自宅を得ることが出来たのだ。
これからは少しは静かに、のびのびと暮らせるはずだ。

ご案内:「ロビー」から寄月 秋輝さんが去りました。
ご案内:「教室」に道鉄さんが現れました。
道鉄 >  
鐘がなる。授業の終わりを告げる音。
教室の片隅で、静かに外を見つめながら。
眠くなる講義の話を聞いて。

ノートを取ることはできない。教科書も、開けない。
家ならば、行儀悪く足でめくることくらいはできるが
流石に授業中にやるほど、ずれてはイなかったようで。
故に、あくびをしながらだらだらと、授業の終わりを喜び生徒たちの姿を
ぼーっと見守る。

「くぁぁ……あー……つまんね……」

最近刺激が少ない。まぁ、いつもの様にだらだらと仕事をして
学校に来て、かえって。また仕事の日々。
なんとも日常だった。退屈すぎて、あくびが出てしまう――……

道鉄 >  
「今日の仕事は――……なんだっけ? 二股かけてた男だったか……」

呟いて。ここもそんなに外と変わんないのではと
そっと内心ごちる。
殺人対象。希望は、そこそこ絶望を味あわせて
象徴を踏みつぶしてからのすりつぶし。

あんま好きな殺し方じゃないが、まぁ仕方ない。
依頼人は絶対遵守。そこだけは契約だ。

「どーっすっかなぁ……」

今日のメインディッシュは、結構しっかりとした身体らしく。
きっと硬いに違いない。まぁ味は最低なことは間違いないが
喰わなきゃ死んでしまう。これも性だ。
しっかりと、腹に飲み込むとしよう。

「たまにはうまいもん、食いてぇよなぁ……」

道鉄 >  
「まぁでも飯があるだけ上等だと思わねぇとな。食えない奴らも世の中に入るんだし」

ある意味幸運、といったところか。
暴飲暴食をしなくなったのは良いことなのか悪いことなのか。
こんなにも、”ショク―食・職―”に困らないのは
今の時代。珍しいのかもしれない。

未来は明るいなぁなんて、漏らして。

「ハラ減ったなぁ……コーヒー。どっかで飲んでいくか」

立ち上がる。かばんは”ない”
なにせ、腕がないのだから何も持ってこれるわけがない。

手ぶらで幽鬼のように立ち上がり、ゆっくりと歩き出す

道鉄 >  
「……くぁぁ……」

大きくあくびをしながら。
だらしがない顔を隠すてもなく。
涙を端にためて――外に、外に。

「さ、飯までもう少し我慢我慢」

ゆっくりと……

ご案内:「教室」から道鉄さんが去りました。