2016/05/22 のログ
ご案内:「教室」にリビドーさんが現れました。
■リビドー >
神秘文化学。
リビドーが受け持つ講義の一つである。
科目の目的として、今の時代を取り巻く【神秘】についての知識と理解を深める講義を行う
――と、シラパスに記されている。
「……と、ここまでが前回のおさらいと補足だな。
例として挙げた多元世界Iについては試験に出すつもりだから、覚えておくと良い。
質問が無ければ、次の題目に移ろう。――ふむ、なさそうだな。」
ご案内:「教室」に雨宮 雫さんが現れました。
■雨宮 雫 > 廊下に近い席、列的には真ん中。
長い髪と制服をガン無視した服装が目立つ生徒が座っている。
机にノートと文房具、教科書。
後は頬杖。
態度は微妙だが、話は真面目に聞いている。
じーーーっと、教師と板書されている黒板から目を離さない。
■リビドー > 「で、今日の講義は【世界の成り立ち】についてだ。
このような講義を取っているキミたちには問題ないだろうが――
――ひとまずの答えとして"そんなものは分かるか"、と置いておく。」
板書に記された【世界の成り立ち】の文字に思いっきり横線を引く。
圧が強いのか、チョークの先端が少々欠けた。
「既に講義で解説した箇所も多いが、改めておさらいを交えながら解説していこう。
有史以来、人間はどうにかして世界の成り立ちを解き明かそうとしてきた訳だ。
それは今現在まで続いているし、今現在に至っても世界を統べる真理は見つかっていない。
少なくとも、科学的に見ればそういう事になっている。」
■雨宮 雫 > 宗教的に見ると、世界の開始点はその宗教の数だけあると言っていい、が、それが正しいという証拠は無い。
ぶっちゃけ、言ったモン勝ちみたいなのが宗教の強み。
科学的な側面から見ると
こうじゃね?
とか色々出てはいるものの
こうだ!
は見たことないのは知っている。
少なくとも、公になっている範囲には。
なので 頷いた、他の生徒のように。
■リビドー >
「それでも人々はどうにか解き明かそうと尽力した。
不完全でありながらも、概ね筋の通る形で理解することが出来た。」
生徒の様子を眺めながら講義を進める。
途中、珍しい顔がいるなと雨宮に視線を遣るも、直ぐに戻す。
「世界は霊と肉の二元に分かれると提唱したもの、世界は元素から成り立つと提唱したもの、
五行と陰陽を以って、循環や変化を基軸に世界を捉えたものもいる。
時が進めば科学として万人の手に届く形でより再現が容易な形で解釈されてもいる。
さて、【大変容】が無ければ"当時の世界観"や、"その思想学の世界観"で終わる話だが、
今はそうも行かん。何せどれもの思想が真なるものとして、魔術や奇蹟の形を通してこの世に影響を及ぼしている訳だ。
さすがにこれでは言ったもの勝ちとは言えん。」
■雨宮 雫 > 視線がこちらを向いた気がしたが、多分、休学後だからだろう、きっと。
この授業で何か変なことをした記憶はない、覚えてる限りだけど。
「宗教の教義や科学の研究結果の推論上からのモノで 結果 が出てるから。
天使が居るからって4文字神様が世界を作った、陰陽道から発生する現象があるからってその思想が正解でもない、かな、かな。
何故って、両方成立してるから。」
というのを言いたいのかなー と、頬杖を突きながら、片手でノートに 世界の起点 とだけ書いて、グリグリと丸をつけた。
■リビドー > 「世界の定義が変わったのか、
あるいはそれぞれのバランスが変わったのか、
現状がどのように齎されたのかは知らん。だがどれもが結果を出している。」
「古代に於いてだって、本当に"今や20世紀と同じ法則であった"のかだって怪しいものだ。
と、私見ばかり述べても仕方がないな。次に移ろう」
長く生きている存在からすれば思うところがあるかもしれないが、
それらには言及をせずに続ける。
「両方成立しているし、それはボクらの居る世界に影響を及ぼしている。
少なくとも異能と神秘の無い世界から見れば、【異常な結果】を叩き出す訳だ。
もっと言えば、【異常な物理現象】を引き起こしている。
……予防線を張っておくことが遅れたが、
いつものようにこれらの【神秘】に優劣を付ける気はないと明言しておく。」
ご案内:「教室」にクラージュさんが現れました。
■クラージュ > なんとはなしに話を聞いている勇者兼風紀委員。
人助けに奔走していたいのだが、授業は受けろと怒られた。
(……じっと座ってお勉強は苦手だなぁ。
じっとするのが苦手なわけじゃないんだけど、レベル上がらないしなぁ)
理解してないわけではないのだが、異世界に頻繁に呼び出されるという体質(?)上、成り立ちよりも今現在がどうなのか の方が切実だったのだ色々と。
■雨宮 雫 > 「まぁ、結果だけ見るとぶつかってるもんねえ、教義や根拠が。
どっちかしか無ければ楽だけど……それだとボクも死ぬから困るけど……
お、先生、それは保険だね、だね。
危ないからね、しゅーきょーは。」
例えば狂信的な……まあこの授業を取る人間には居ない気がするが。
何をキッカケで地雷が爆発するか分かったものではないから……
例えば、AよりBって先生が言った瞬間に、せんせーに飛び掛っていくのが居ないとも限らない、のだ。
■リビドー >
「くどいと言うかもしれないが、【神秘】は宗教と哲学が絡む故に繊細な学問でもある。
これらを纏めて比較や考察しようと言うのだから、どれもを敬うつもりで臨んでおいて損はない。
差異を扱うと言う事は、そう言う事だと思っている。」
……彼のスタンスなのだろう。
事あるごとに、優劣は付けないと言及する事は多い。
生徒次第では、聞き飽きているかもしれない。
「さて、どれもが真であるから問題でね。
ここからは出来得る限り宗教的な思想は薄めて語るつもりだ。
……神秘と神秘の衝突。ひいては神秘ごとの差異。ボクらはこれを扱わねばならん。
五行も四元素も二元も万物を捉える神秘ではあるが、それぞれ重なる部分はあれど違うロジックを持つ。
重ねて言うが、思想と教義に優劣を付けないからな。付けない故の扱い方を講義していく。」
■雨宮 雫 > 何となく、見回してみた。
何らかの魔術を身につけるにあたり、どうしても宗教的なものの影響は必ず受ける。
熱心な魔術師ほど、傾倒具合によっては教義的にこの話自体が不快になるかもしれない。
目に見えて不愉快な顔をしているのが居れば、それには 近づかない のがいいだろう。
きっと自分とも合わない。
幸い、居ない……ようだ、顔に出るレベルでは。
視線を教師へと戻して
「おもしろーそーかな、かな。
どー説明するのか、気になるね ひひひ。」
■クラージュ > 講義を聴いていてふと、思いついた。
(どれもが真って事は、ひょっとして『大変容』って世界が“変わった”んじゃなくて“混ざった”んじゃないのかなぁ。
……だとすると、とんでもないシナリオだなこりゃ)
「レベル幾つで対処できるんだよ これ」
思わず口に出してしまう。
■リビドー >
「ああ。保険は大事だからな。そう受け取って貰えると有難い。
……見ない顔故に気になるが講義を優先しよう。質問には答えるからいつでもおいで。
ま、面白い話か、そうでなければすべる話程度に取っておくと良い。」
声をあげる雨宮にはそう返しつつ、講義を続ける。
「で、だ。
どうなるかは置いておいて、2つの考え方を提示するつもりだ。
『似通る部分をかぶせる』か『外して通す』か、だ。
神秘に限らず異能にも適応できる話ではあるがね。ま、そこは追々語ろう。」
途中に呟かれる独り言。
また別の見ない顔が居ると認めれば、クラージュの方を向いた。
「……さて、そうだな。今レベルなんちゃらと呟いたキミ。
大雑把にで構わないから、この2つのアプローチの意図を考えてくれないかい。
メリットやデメリットが浮かぶなら、それを言ってくれてもかまわない。」
■雨宮 雫 > 「できれば滑らない話がいいかな、かなー。
センセーにはそういうトークスキル、眠りを妨げるカウンタースペル的なスキルもあって欲しいかなーかなー。」
午後一の授業で寝ないレベルのを期待して、と。
聞こえたレベルという単語に、教師と一緒にそちらを見た。
■クラージュ > 「え、俺!?」
目に見えて慌てる。
(やっべー、考えろ……考えろ)
話半分程度に聞いていたのだ、思考は別の方向に飛んでたし。
「えっとー……
『似通う部分をかぶせる』ってのは、アレですよね。神様の権能とか逸話が同じだから違う神話とかでも同じ神様じゃね?ってまとめてしまう?
乱暴ですけど、理屈をまとめちゃう感じ?」
最後に疑問符がつくのは仕方がない。
「んで、『外して通す』ってのは……ルールに書かれてないからやってもOKみたいな?」
ご案内:「教室」に悠樹臨助さんが現れました。
■悠樹臨助 > いまひとつ掴めない実感の代わりにペンをしっかり握り、ノートをとる。
魔術等の原理としての授業は(実践できずにいるが)理解はできる。
しかしこと思想世界となると、まるで世界が遠ざかり、地球儀でも眺めているような気持ちになる。
(今日もこの先生の授業は難解だな…被せるとか外すとかよくわかんねえ。採用できる物理法則は採用し、それ以外は間違いとして取り下げるとか、そんなのと似た話じゃねえのか。)
とりあえずただ黒板の真似事をする事はせず脳みそを捏ねくり回しては見るが、その思考をこねる触感の何もかもが、地に足がついてない。
■リビドー > 「ははっ、すべれない話が関の山だよ。ま、頑張ってみるさ。」
クラージュの問いには、暫し考える素振りを見せた後に頷いた。
「それはちょっと外れるが、そうだな、だいたいあっている。
既存の神秘の中にはそのように被せていくものもあるな。派生・統合と言い換えても良い。
……そこは置いておくか。
言いたかった風に言い換えると、共通する原理を使って、相手の神秘に立ち向かう訳だな。」
「分かりやすい例で言えば四元素系統と五行の系統か。
これらは自然を通して世界を把握する神秘であるから、物理法則を通じてなら比較的共通しやすい。
もっとも、近しい故に僅かな差異が衝突を起こし、双方にとって予期せぬ事象を引き起こす。
そして実力差が響きやすくもあるが、これは同一の神秘内でも言える事だから省く。」
■雨宮 雫 > 「四大元素系の火を投げられたから、五行道の水を使って防ぐとかって言いたいのかな、かな。」
想像と、自身の経験から異能や魔術師とやりあったことを思い出す。
■クラージュ > 大筋であっていたのでホッとする。
やべーやべー……話はちゃんと聞いておこう
ご案内:「教室」からクラージュさんが去りました。
■リビドー > 「で、外して通すについては正解だ。
相手の【神秘】にはない概念であるから、まるっきり別もののように通り易い。
……尤も、世界の成り立ちを説明しようとするようなものが神秘でもある。
外して通す、相手のルールにないアプローチを掛けるのは大分難しい。
真理を求める以上、どのようなアプローチも大体何かしらに引っかかる。
逆にだ。万能をかざせば、それ一つで相手の概念すべてを相手取らなければならなくなる。
故に衝突した際に拗れやすく、予期せぬ事象を引き起こしやすい。
"万能な神秘・異能無効化"を行うような神秘や異能が安定しないのは、これ故にある。」
「ああそうだ、四代元素の火を投げられれば五行の水で防げる。普遍的なものならそれでいい。
だけど、だ。例えば土を扱ってみよう。……そこの魔術とは縁が薄そうな白黒Tシャツのキミ。
キミの知っているものならどれでもいい。五行に於いての土の性質は、四大元素に於いて何になると思うかい。
間違っていてもかまわないし、説明がつくなら"どれでもいい"。」
悩ませている生徒を目にすれば、一つ、質問を投げかけた、
■雨宮 雫 > 「あぁ、対象を陰陽の気に分解みたいなのはよっぽど実力の差か準備がないと失敗するものね。
全なる一は理論としてあっても使うのは限界がある身だから、ね、だね、だね。」
言っていることは分かる。
実際にやってみたコトのある身としては、想像もしやすい。
頷きながらも質問を投げられた相手に、自然を目が行く。
■悠樹臨助 > 魔術と縁がなさそう?
魔術を学ぶ学校に通って魔術の勉強してんのに、そんな呼び方されるなんて先生が酷いのかよっぽどの落第生なのか……
「って、だから俺しかいねえじゃねえか。ここの教師陣人の呼び方どうなんだよ…」
事実だけどな、と呟きながらよっこらせと立ち上がる。
ああこの先生もよく見るとなんか胡乱だぞ。
「……確か、四元素の土ってのは硬さ、揺るがなさの属性だったはずだ。五行説で似たような属性を持つのは、同じく強硬さの属性である金だ。」
■リビドー >
「そう言う事だ。どうしてもそうなってしまう。
……ふむ、キミは分かりやすくまとめるのが得意だな。ボクのかわりに教師になるかい。
単位は出さないが。」
雨宮へ軽口を叩いて間を繋いだ後、
悠樹の答えを聞いて頷く。
「おーけい悪かった。そんなに不機嫌そうにしないでおくれ。
だが縁がなさそうって事も悪い意味だけではない。傾向していると見えないものもある。
ともあれそうだな、四元素の土は五行に於いて金とも呼べるな。
不変と強固を象徴する。それは木を傷つける金に通じるな。そこまで考えて金と導ける感覚は大事だよ。」
満足そうに頷いてから、再び悠樹の瞳を見て、問う。
「もう一つ質問だ。五行の土は四元素に於いて何にあたると思うかな。
重ねて言うが、説明がつくのならばどれでもいい。」
■悠樹臨助 > 「別に、多少驚いただけだ。結構傷つくものかと思ったけどそうじゃないのかもな、普通は。こっちこそデカイ反応して悪かったよ、先生。」
二つめの質問に思案する。
説明がつくのならば。先程もこの講師はそう言っていた。
この授業で出た概念(言葉)で置換するなら、"被せる"ということだろう。
「………火、か。あれは確か解きほぐすだとか…発展、成長を促すようなものだったはずだ。草が芽吹く事から起因する土と似るのはそれ、か?」
■雨宮 雫 > 「単位が出ないならやらないだね、だね。
授業とか無理の無理無理かたつ無理なのだね、けひひ。」
教師に いやどすえ と手を適当にパタパタ手を振る。
質問を受けている生徒を見つつ、どう答えるのか興味を……きっと、生徒の大半が興味を持っているだろう。
解釈の説明はそのまま、何をどう定義しているのか?の、何かしら魔術を扱うのなら一端を吐くことになるから。
■リビドー > 「ふむ……もう一つ位聞いておこうか。
あまり見ない白銀髪の女の子、キミの私見ではどうかな。」
難しい顔で考え込んでから、雨宮に視線を移す。
■雨宮 雫 > 「誰が女の子かな?
ボクは完全無欠の男だよ、先生はひどいことを言ったので、単位をくれていいかな、かな。」
超ショック という顔のフリ。
で、質問がこっちに飛んできたので。
「んー?
じゃあ、あんまり出ないかなと思うところから。
『神皇正統記』ていう日本の話を元にすると、土徳の神は面足尊、または惶根尊であるかな、かな。
で、面足尊は完成された人体の神格と定義して。
今度は逆に、四大元素は熱の火、血液体液の水、肉の土、呼吸の風と。
人体を構成する要素全てを持っているとも考えられる。
ので、あぁ、これが主流の考え方かはさておいて、先生の言う通りに是非や優劣は無いとするから、ね。
”人体と定める五行の土”は”四大元素全て”に当てられるという解釈はどうかな、かな。
多分、実際に撃ち合いすると強引さのせいで押し負けそーだからボクはやらないけど、かな、かな。
センセーの言いたいことは どうにか説明のつけられるものなら、理論上は何だって通せるというコトじゃないかな、かな。」
こんなんでどうですかね?
と締め括って、割と喋ったので ふへー と大きく息を吐いた。
■リビドー > しばし考え、単位の言葉はスルーして、頷く。
「ふむ、どちらも直接的に土は土と提唱しなかったのは意外だな。
いや、侮っていた訳ではないが、そこまで考え込んでくれるのは教師冥利に尽きるよ。
二人とも、見事だよ。
さて、こういうと思う所があるかもしれないが、どちらも真としておく。
その上であえて、五行の土も四元素の土も、【ただの土】を操る事もあるだろうとも付け加える。
簡単な話、背景はそうであっても行使されるもの【土】だ。
五行の土に通ずる者が四大元素すべてを支配出来るかと言うと、違うだろう。五行の土を乾熱の火と認識することは難しいだろう。」
五行や四大元素でなんといったところで、神秘を抜きにして見れば土は土だ。
そう言いたいのかもしれない。その上で。
「このように、近しいものでも当て嵌めれようとすれば解釈に揺れも起こるし、
普遍的な"それ"とは完全に別ものになってしまう。神秘を抜きに考えれば、地面を見てこれは火だとは言えまい。
言いたい事はこっちだな。少しのずれで"全く違うもの"として定義され、
思った通りの効果を発揮しない、と言う事だ。」
■雨宮 雫 > 「土そのまま言うと、捻りが無いかなって……ボク、素直でいい子だけど、今回は捻ろうかなって。
はーい、分かりましたー、だね、だね。」
単位は貰えなかった。
訴訟。しないけど。
わっかりましたー と笑ってから、メモを取る生徒Aに戻った。
■リビドー >
「だから神秘が衝突する際には注意せねばならん。
曲解・再定義・統合には注意せねばならん。そうなるはずだ、と思い込めば足元をすくわれる。
思い込むことで強引に通す事も重要だが。
とは言え怯えていては何も出来ないからな。
……相対する神秘がどのように定義されているか。
それを考えた上で手持ちの札を使って上手く立ち回る事は重要だと思う。
何処まで神秘を捻って行使しているのかは見定めるしかない。秘匿されるものでもあるからな。
……相手の神秘に則ってそのまま流儀を乗っ取る、相手の神秘をフックに定義逃れ出来ない様に追い詰める、
あるいは衝突を避けて手段を行使する。その辺はキミ達次第だ。」
そこまで言い切った所でチャイムが響く。
どうやら、想定以上に話し込んでしまったらしい。
「む、途中だったが時間か。……仕方ない。残りは次回少し語った上で、おさらいもかねて簡単にまとめるとしよう。
――じゃ、出席用紙は最初に回収した通りだからボクは行くよ。遅刻者は職員室か次の講義の際に出す様に。」
ご案内:「教室」からリビドーさんが去りました。
■悠樹臨助 > 「……ズレか。」
着席してしばし考える。
例えば、ノコギリにはどんなものがあるかと問われれば、様々な持ち手、刃を持ったノコギリを思い浮かべるだろう。
両刃、片刃、糸鋸なんかもある。
言うまでもなく、ノコギリとは木を切るものだ。
では木を切るものはノコギリだけかといえばそうじゃない。
例えば斧、鉈、高枝鋏等がある。
何を集合の条件とするかで中身がズレてしまう。
何を意味するかで中身が違ってしまう。
そうやって理論が行き違うのだろう。
■雨宮 雫 > きりーつ れーい という、誰かの号令に合わせてその通りに。
この授業はマメに顔を出すようにしよう、うん。
後でスマホにチェックを入れておくとしてー……
長々と喋ったせいか、視線を感じないでもない。
教師が出ていったら、さっさと荷物を纏めて自分も出て行くとしよう。
ノートに教科書に筆箱に、を、鞄ではなく、明らかに入らないであろう袖の中にポイポイと放り込んで。
後ろのドアからしゃーっと、早足気味に出ていった。
ご案内:「教室」から雨宮 雫さんが去りました。
■悠樹臨助 > 「……しかし、俺は落伍者として有名なんだろうか。手ェ焼かせてんだとしたら申し訳ねぇな……」
今日の授業の理解が十分とは言えないし、しっかりと復習しよう。
そう心に決め、すでに人が少なくなった教室を去った。
ご案内:「教室」から悠樹臨助さんが去りました。