2016/08/20 のログ
ご案内:「保健室」に谷蜂 檻葉さんが現れました。
ご案内:「保健室」に加賀智 成臣さんが現れました。
谷蜂 檻葉 > 図書館で起きた小さな『事件』。
それから程なくして、二人の生徒が保健室に運ばれてきた。

幾人かの女生徒は檻葉を指差して何度か質問をすると、彼女を着替えさせてから出て行った。



保健室の窓際のベッド、そこで檻葉は静かに眠りについている。

加賀智 成臣 > 「……………。」

保健室のソファに座り、寝入る檻葉を見つめる男子生徒。
加賀智は、もう既に蘇生してしまっていた。
口の中に残った鉄の味と、喉に残る痛みが気分を更に沈ませる。

自分はなんてことをするところだったのだろう。不注意で、人を殺してしまうところだった。
自分が死ぬならともかく、誰かが死ぬなど許されることではない。

谷蜂 檻葉 > 保険医は、彼に既に言伝を残して一度部屋を後にしていた。

『もうじき、目を覚ますだろう。』と。

それが十分ほど前の話だ。
もうじき、とは今なのだろうか? それとも、まだ待つのには短い時間なのだろうか。


檻葉は、呼吸だけを規則正しく行い深い眠りについているように見えた。

加賀智 成臣 > 「…………。…げほっ、げほ。」

喉に少し残った血を洗面台に吐き出し、水で流す。
もうじき、という言葉だけを頼りに待ち続け、落ち着かない様子でうろうろと保健室を歩き回る。

眠る檻葉の顔は、穏やかだ。眠れる森の美女の話を思い出し、背筋に寒気を感じた。
このままもし眠り続けたらどうしよう。責任を取れるのだろうか。
どう償えば良いのだろうか。

谷蜂 檻葉 > その不安に応えたものだろうか。


―――影が、檻葉の顔を覆うように落ちる。
  ふとした偶然だったのだろう。ただ、雲の合間に夕日が重なっただけの事。


……しかし、見るものが見ればまるで死人のようにその肌が青白くも見える。

これもまた、ほんの偶然。
日の挟まる所に青い錠剤の入った瓶があり、それが反射で一角に光を戻しただけ。


音のない呼吸をする檻葉は、死んでいる。 と言われても信じられるほどに静かで、身動ぎもしない。

加賀智 成臣 > 「…………………。」

目を丸くする。全身に怖気が奔る。
一瞬、一瞬だけ。
一瞬だけだが、彼女が。

「……ッ、げ、ぇ"ぶっ……!げ、はぁ…っ!」

反射的に、洗面台に駆け込んで……胃の内容物を、吐き戻す。
一瞬だけ、彼女が死んだように見えた。
肌が青白く染まり、眠り続け。ローブが、死装束のようにすら見えた。

「……っ、はっ、はぁ…っ……!」

他人の死に、こんなにも耐性がなかっただろうか。
そんなことを考えて恐怖を払拭しようとしても、体の震えと寒気は収まらない。

谷蜂 檻葉 > ザブザブと、洗面台に水が弾かれる音がその栓とともに止まる。
無風の部屋は、冷房機が付いているが送風はもうされていない。


そうして、無音の部屋に二人。


切り取られたような空間に貴方のもたらした『結果』が横たわっていた。


彼女は何も言わない。

ただ眠り、目覚めない。

解釈するのは貴方で、現実はただ在るのみ。

加賀智 成臣 > 「……どうしたら……」

ソファにドサリと落ちるように座り込み、頭を抱える。
かちかちと歯が鳴る。残酷なほど、結果は目の前に転がっている。

軽く、舌を噛んでみる。噛み切るほどの元気はなかった。
口の中に鉄の味が広がり……すぐに、傷口は消えた。

自分はこんなにも死ねないのに、どうして他人はすぐに死んでしまうのだろう。
死ねないのも、自分の責任なのだろうか。神から与えられた罰だとでも言うのだろうか。
……それなら、別にいい。自分だけが、すべての罰を被ればいい。誰よりも不幸になればいい。

目覚めない彼女よりも、遥かに不幸になりたい。
そう思い、再び現実を見つめ、涙がこぼれた。

谷蜂 檻葉 > やがて、チャイムが鳴った。




気づけばもう、『もうじき』から30分が経とうとしていた。




「ん……ふぁ…あ…… 此処は… 何処…誰かいるの…?」

そうして、少しだけ掠れた声が部屋に微かに反響する。
上体を起こして掛け布団を握ったまま、待望の人は裸眼でキョロキョロと周囲を見回して虚ろ気な声を上げた。

加賀智 成臣 > 「…………。」

檻葉のベッドから見える位置のソファに、誰かが座っている。
夕日に照らされてオレンジ色に輝く、長身の男の姿。目の下には、薄い光がチラチラと映る。

「…………どうも。」

いつになく、深淵のように深く沈んだ声色で挨拶をする。

「………すみません。」

そして、その声色のまま謝罪した。

谷蜂 檻葉 > 柔らかな羽毛の布団に身体を寄せながら、ぼやけた視界に誰かが映る。


「――――――――。」

頭は何日も寝ていないように重く、何十時間も寝ていたかのように気だるく。
夢の最中に居るように脳みその回転は滞り、ボソリと囁くような思い声調に思考が追いつかなかった。



「その、ごめんなさい。貴方は誰で……何があったのかしら? 

あぁ、いや、今はちょっと、……寝かして欲しいな。 さっきから、なんだか頭が重くて…… 


 ……ごめん、ね……。」



メガネを取る。
という思考にすらたどり着けず、酷い眠気は記憶の探索を却下した。

せめてもの思いで口を動かすが、まともな会話が出来る上体じゃないとだけ判断するともう一度謝罪を繰り返してまた横になる。 声をかける間もなく―――声をかけても、やがて彼女は眠りに落ちるだろう。

ご案内:「保健室」から谷蜂 檻葉さんが去りました。
加賀智 成臣 > 「………………。はい。おやすみなさい。」

その言葉を聞けば、ふらりと立ち上がる。そのままゆらりと幽鬼のように部屋を出て行く。
……記憶の混濁もあるようだ。整理のために寝かせてやるのがいいだろう。

「…………。」

ぶつぶつと言葉を吐き出しながら、その場を後にした。




「死にたい………。」

ご案内:「保健室」から加賀智 成臣さんが去りました。
ご案内:「食堂」に雪城氷架さんが現れました。
雪城氷架 > 「~♪」

鼻歌混じりに右手に大皿2枚、左手に御盆に乗った定食一膳
なかなか奇妙なバランスでテーブルに運んでいく少女

食堂ではもしかしたら噂になっているかもしれない
大食い少女、雪城氷架です

雪城氷架 > ファミリーレストランでのアルバイト経験が十全に活かされたバランスで
手際よくテーブルにそれらを置いて、自分も席につく

カツ丼定食、ビーフカレー、ナポリタン

それぞれ大盛りが並ぶ姿はカロリーの高まりを感じる

「ふふ、夏期講習とか楽しみは久しぶりに学校の食堂でごはん食べれるってぐらいだよなぁ」

それだけのことが余程嬉しいのか、氷架は幸せ一杯の笑みを浮かべて、お箸をその手に取る

雪城氷架 > おっとその前に
ひょいっと片手を伸ばしてうぉーたーさーばーを手にとって、
大テーブル中ほどに積まれたコップの一つに手を…手を……

ちょっと立ち上がって、よいしょっと前傾姿勢から1つ手にとる
まったく遠くに置きすぎだと思う


さて気を取り直して、冷めては味を真っ先に損なうであろうカツ定からいただく

何の変哲もないカツ定(大盛り)だが、素朴な味の良さは最高級にだって引けをとらないと氷架は思う

切り分けられたカツを一口頬張れば、しっかり染みた出汁と甘い脂が口に広がってえもいえぬ美味しさ!!

「ん?」

前に使った人がおいていった週刊誌が目に入った、なんとなくそれをとってぱらぱら
読みながら食べる、お行儀の悪さとかはあんまり気にしません、もぐもぐ