2016/10/13 のログ
ご案内:「保健室」に伊都波 悠薇さんが現れました。
伊都波 悠薇 > 痛い。ひりひりとする、痣のある腹部を抑えつつ
保健室までやってきた。
殴られに殴られた。少しはうっぷん晴らしに放ったろうか。

別のストレスを感じていたようだけれど――

「…………だれかいますかー?」

声をかけながら扉を開ける。
目的はシップと、氷袋だ

伊都波 悠薇 > 先生がいれば、先生にもらうのが一番いい。
生徒でも――まぁ、女性なら何とかセーフ。

男子は――あんまり喜ばしくない。

得意じゃないから。先生なら、男性なら。まぁ、なんとか――

「だれも、いませんかー?」

顔だけ出してきょろきょろと見渡す。
前髪をきっちり整えながら

伊都波 悠薇 > いないのを確認し、中へ。
いないなら仕方がない。保健委員もいないし、証人もいないが。
盗んだわけではないというのを説明したうえで、しっぷなりなんなりを拝借していくこととする。

「えっと……」

がさごそと、棚をあさる。
あまり来たことのない場所だ。薬の場所はよくわからない。
早く見つかればいい――そんなことを思いながら、探す

ご案内:「保健室」にシング・ダングルベールさんが現れました。
シング・ダングルベール > 廊下を行く先、慌ただしく通り過ぎる保険医。
普段廊下を走るなと言う側が、なんともまあといった感じ。
俺はといえば珍しく予定なく、さて帰る道すがら、何処に寄ろうかなと考えたいた。

が、しかし。保険医は振り返って俺に言う。
「今誰もいないから、留守番をしておいて!」と。
ええー、本気で言ってるんですかああ……? との言葉を飲み込んで、仕方なしに保健室へと向かったというわけだ。

「これで急患でもきたら、俺にはお手上げっていうしかないんだけどね。

 ……と。先客だ。今、先生出てていないよ。留守番頼まれた。」

どこかで見た子だ。同級生だったか。

伊都波 悠薇 >  
「――……はい?」

誰もいないことを確認したのに。まさかの声をかけられた。

「あ、いや、その、ええっと……」

まずいまずい、ひっじょうにまずい。
今の状況。誰もいない保健室、乗り込んで、あさる女生徒。

それを見る、男子生徒。
しかも、、男子生徒。男子!?

「あ、いや、その別に盗人とかそういうのでもないので、弱みを握ったとかそういうのでもなくてベッドに連れ込んで、いろんな駄目なこととかはしないでください! おねがいします、ただシップ探してただけでして!!」

顔を真っ赤にしつつ、手をぶんぶん降る。
てんぱっているのがまるわかりであり、なおかつ変な妄想しているのもまるわかりである

シング・ダングルベール > 「いやいやいやいやいや! 誤解を招くような発言はやめてくれ!
 人に見られていたら、言い逃れできないのはいつだって男性側なんだよ!
 君は破廉恥な妄想を叩き付けて、知らずの関係であることを良いことに陥れようとしているわけじゃあないだろう……!?
 そういった狡い女でないことは、態度で証明してみせてくれ……!」

流石に今日の予定はないけれど、いきなり拘留所送りは歓迎できない。
ローブか? フードを被ってるのがもしかしていけないのか?
不審者力が強まっているということか……!?

「……そもそもだ。なんで湿布を探すだけでそこまで慌てる必要があるんだ。
 別に俺は何もしない。君と君の信じる神に誓おう。」

伊都波 悠薇 >  
――いい人でした。

マイナス方向に思考が行き過ぎていただけで、良い人そう――でした。

「陥れるなんて滅相もないです。シップを張ったら帰りますから。はい」

態度で示せと言われても――どう示すのだろうと考えつつ。

「いや、はたから見て盗人にも見えなくもないかなと。盗んでるわけじゃないんですけどね。あ――」

前髪を整えてから。

「信じる神とか、いないんで。そういうのは大丈夫です」

シング・ダングルベール > 「……そうか。落ち着いてくれたならそれでいい。」

取り乱した様子もなくなったようで、俺は保険医がよく座っていた椅子に腰を落ち着けた。
フードを取り、髪を振り乱しながら。

気にしてなんか、ないからな。

……違うぞ。

「驚かせてしまったのならごめん。他意はない。
 それよりも湿布とは……何処か傷めたのか?
 まだ見つかってないとしたら、目的の代物はひとつ上の棚にある。確かね。」

配置を変えてなかったら、の話だけど。

伊都波 悠薇 >  
「いえ、こちらこそ騒いでしまって失礼しました」

お辞儀を一つ――……腹部が痛むのか若干表情をゆがめるが……
前髪のせいで見えないだろう。

「ちょっと激しい訓練をしてしまって。あはは」

ごまかしつつ、教えてもらった場所を見てみる。
あった。

「よく知ってますね。保健委員、のかただったり? 保険課、でしたっけ?」

シング・ダングルベール > 「いや、違うんだけど……なんて説明したらいいのかな。
 例えるなら……そう、助っ人。助っ人だ。
 おかげで生傷が絶えなくて、よく利用するんだよ。傷の治りは早い方だけど、滅菌はしておかないとね。」

なんて物言いだと、バスケや野球をそつなくこなすスポーツマンみたいだな。
確かにそっちも呼ばれはするけど、数合わせが殆どだ。体格はよくても自分じゃセンスをあまり感じない。
まあ、魔法使いだからね。仕方ないよ。

……そういえば魔術協会的なものは縁遠い。
機械文明の発達が大きいだろうしねえ、この世界だと。
魔術は系統からしてまるきり扱いが変わってしまうのが難点だものな。
と、彼女とは全然関係ないい話だった。

「訓練は大事だけど、適度に気を抜くのをお勧めするよ。
 どれだけおいしいシチューだって、煮詰め過ぎては焦げ付いてしまう。
 本当は誰もがそんなことしないで、もろ手を挙げて平和に生きることが理想とは思うけどね。
 って、稽古の内容も知らずに言うことじゃあないな。
 スポーツ武道もこの島ではあると聞くし。」

伊都波 悠薇 >  
「なるほど、何でも屋さんでしたか」

ぽんっと手をたたき、納得。
傷を負うことをしているのも、彼なりの価値観があってのこと。
そういうこともあると、頷いた。

「そうですね。やりすぎはよくないですものね。でも、頑張った分だけ結果になったら、うれしくないですか? そう考えると、つい……」

なんて、苦笑しつつ。シップを手に取る。

「平和、という定義も人それぞれですよ。頑張ることが日常の人だっていますし――そうですね、スポーツも盛んです。でもここは普通とはちょっとだけ違いますから、危険がつきものの授業もあったりするんですよ?」

――この島には最近来たんですか? と言いながら。傷薬もついでに探して

シング・ダングルベール > 「確かに授業やらなんやらで怪我することもあるけどさ、危険なんかない方が、俺は何よりだと思うよ。本当はね。」

さて、変な女(ひと)かと思っていたが、慣れれば話せるし悪くない。
初見で動じてしまうタイプなのか、そうなると難儀な性格だ。
人は第一印象でおおよそ決まるとはだれの言葉だったか、確か図書室で読んだ本に書いてあったと思う。
それに照らし合わせて考えてみると、どうにも同性受けはしそうにないなあと勝手な感想が湧いて出た。
その分異性受けは凄まじそうだ、とも。
……かわいいよなあ、どう見ても。
異性間の友情は信じる方ではあるけれど、好意の勘違いから破綻しそうな、そんな危うさを感じてしまう。
彼女が悪いわけではないんだけれど、人の性質ってんだから仕方ない。

「まだ来島から一か月も経ってないはずだね。
 おかげで同級生の顔と名前も、全部一致させるには時間がかかりそうだよ。
 俺は一年のシング。魔法使いだ。君も確か一年だと思った。
 見覚えが……。


 ……と、悪い。長話をしていたら、傷の手当もできないよな。
 君がしばらくいてくれるなら、俺の役目は必要ないしね。
 先生が来たら、もう帰ったと伝えておいてくれ。面倒だったら手当が終わり次第帰ってもらっても構わないが。」

彼女の都合もあるだろうし、そもいきなり席を外す保険医が悪いのだ。

「それじゃあ、また。」

ご案内:「保健室」からシング・ダングルベールさんが去りました。
伊都波 悠薇 >  
「…………」

出て行ったのを見送り……、数秒あと。

「きききききききき、きんちょうした―……」

ぜはーっと息を吐いて、妄想のようなことにならずによかったと思う。
人と話すのは最近極力避けていたけれど――、たまにはいいかもしれない。
影響が出ないくらいには――

「――早く張ってしまわないとね」

気を使ってもらったのだから、それを利用しない手はない。
痣の部分にシップを張って。傷薬を塗って――

「……って、もしかして押し付けられた……?」

そんなことに気づくのは、手当てが終わってからの話

ご案内:「保健室」から伊都波 悠薇さんが去りました。