2017/06/06 のログ
ご案内:「屋上」に伊都波 凛霞さんが現れました。
伊都波 凛霞 >  
「大分日差しも強くなったなー」

屋上でお昼を食べれるのもそろそろ収め時かな、なんて思いつつ後ろを振り返り

「暑いね、悠薇」

そう言って先にベンチへ座った

ご案内:「屋上」に伊都波 悠薇さんが現れました。
伊都波 悠薇 > 「んー、そうだねぇ……夏って感じになってきたなぁ……」

心地の良い風は消えて、じっとりとした、梅雨。
燦々とした太陽の季節がやってくる。

「パラソルとか持ってこないと屋上は苦しそうだ。日焼けしちゃうね」

なんて言いながら隣に腰を掛けた

伊都波 凛霞 >  
あはは、と笑い膝の上にシートを引いて、そこへ包を広げる

そう、昼休み
お昼ごはんタイムである

「日焼けはお肌の大敵だからね…。
 そろそろ屋内でお弁当かなあ」

伊都波 悠薇 > 同じように包みを広げつつ。
そう、なんといってもお弁当は二人で作ったので同じ中身なのは当然のこと。

「そうなんだよねぇ……まぁでも日焼けしたら、もっとイメージ変わって”ボク”らしくなる気がするけれど」

なんて――冗談なのか本気なのかわからない言葉を言いつつ

伊都波 凛霞 > ──葛藤や不安がないわけじゃない

けれどほぼ別人となった妹と、こういう会話ももう慣れた
この先のことは…きっとまだ手が伸ばせない

元の妹に戻ったとして、今のこの悠薇の人格はどうなるのか
消えてしまうとしたら……

「そうなの?
 キミはやっぱり活発なほうだったんだ」

お箸を取り出して、内心は押し込んでおいて会話を続ける

伊都波 悠薇 >  
「活発と言われると微妙だけれど
今の悠薇のイメージを定着させるには
前の悠薇のイメージを払しょくしたいわけで。日焼けしたらインパクト、あるんじゃないかなって感じ」

いっただきまーすと、手を合わせて。
箸で卵焼きを掴んだ。一口でパクリ

伊都波 凛霞 >  
「そっか」

彼女の頑張りは否定しない
どこかで泣いている…という彼女の弁がずっと心には残るけれど

あの子、悠薇は自分以上の、頑張り屋だ
そのままいなくなってしまうことなんて絶対にない

「学校のほうはどう?
 友達とか、できた?」

こちらはいい感じに炙ったウインナーをつまんで、ぱくり

伊都波 悠薇 >  
「あ、なんかコメント薄くない?
 結構一世一代の話なのにぃ」

そんな内心は知らずにか、そんなことを言いながら唇を尖らせる。
もぐもぐっと、出しのきいた卵を味わいつつ――

「結構、それなりに、かなぁ? 気になってくれてた子はいたみたいだし」

とはいえ、あまりイメージに残ってないのは確かだ。

「友達っていうと微妙だけど」

伊都波 凛霞 > 「う…ごめん。
 でも複雑なんだよ、お姉ちゃんとしてはさ」

むぐむぐ、卵焼きを頬張りながら

「それなりかぁ……勉強のほうは?」

伊都波 悠薇 >  
「知ってる。だから言ったの」

くすくすと、からかうように笑う。
この辺りが、前とは違う部分か。
どこか、手玉に取り、小悪魔なような一面を見せる。

「元々変な縛りがあったからできなかっただけ、今ではそれなりにだよ」

ご飯に箸を突き立て、口にほおばる。
結構ドカッと口に入れるタイプ

伊都波 凛霞 >  
「お姉ちゃんをからかうもんじゃありません」

お箸を持った手の甲で軽くその頭をこつんと小突く

「もうすぐテストだもんね。
 私も頑張らないとなぁ……」

伊都波 悠薇 >  
「えー……お姉ちゃんだからからかったのにぃ」

もぐもぐごくんっと、飲み込んでからべっと舌を出した

「お姉様なら頑張らなくても満点でしょー?」

余裕余裕なんて――知ってか知らずか口に出す

伊都波 凛霞 >  
「まったく…」

妹とは対照的に一つ一つのおかず、ご飯を丁寧に口に運ぶ
ナチュラルお上品であった

「そんなことありませんー。
 私だって人並み以上に頑張らないとダメなんだから」

神童なんて言われていたけれどその実、
自分の頑張りに妹の頑張りがプラスされていたようなもの
倍以上自分が頑張れば、天秤の皿を持ち上げることが出来る…
今はそう考えて学校ではただひたすらに勉強の虫だ

伊都波 悠薇 > 食べ終わるのはいつも妹が先。
綺麗になったお弁当箱――

「えー。別に異能を使えば、それなりの点を取れるのに……」

なんて軽く口にする。
そう、この悠薇は――天秤を使える。

「まぁ頑張れば頑張るほど、天秤に鑑賞できるのは確かだけどね」

伊都波 凛霞 >  
「──それがやだから頑張ってるの。
 あの子の頑張りが私の糧になって、あの子は嬉しいって言ったけど…、
 あの子の頑張りはやっぱりあの子の結果に成って欲しい、
 お姉ちゃんはそれ以外のものをもっとたくさん悠薇にもらってるんだから、って。
 胸を張って言えないとダメなんだよ」

プチトマトを口へと放り込んで、やや遅れてこちらも完食
包を戻してゆく

「知らなければよかった、とも思うけどもね。
 知っちゃったからには私も悠薇よりもっともっと頑張らないと」

伊都波 悠薇 > 「えー、それがうれしいって私は言ってたのにって。
まぁ、それはもう終わった話か。いや、終わったことになってる話か」

包みにしっかりとくるんで。
グーッと伸びをして――

「そう思ってくれるなら、愛してくれたらよかったのになぁ」

振られたことを根に持ってるのかそんなことを言いつつ――

「そんなIFはないよ、だって知らなかったら。私が持たなかったでしょうし」

伊都波 凛霞 >  
「また引っかかる言い方する…」

釣られるようにしてこちらも背伸び、
包み直したお弁当箱をバッグへと締まって

「う…だって、私達姉妹なんだよ…?」

家族愛、姉妹愛
それらははあれど、相手が求めるそれは違うもので

「わかってる。言ってみただけ。
 言うだけならタダだもーん」

現実の受け入れは完了しているけど、ちょっとくらいそういうのを零してもいいだろうと
ベンチから立ち上がると丁度時計塔の鐘が鳴る

伊都波 悠薇 > 「気のせいですよ、お姉さま。姉妹喧嘩はあれで終わったんですもん」

くすくすと微笑んで。
ぴょんっと立ち上がった。

「禁断の愛ってそそるものがありません? それに”私自身”はそういうのじゃないですし?」

また、訳の分からない。
まるで電波少女のような言葉を紡いでいく。

「そうそう、それはあったから前は死ななくて済んだ。そういうことにしておきましょう。お姉さま?」

そう口にすると、一足先に屋上の扉へ

「チャイム、なっちゃった。遅れないように早くいかないと」

伊都波 凛霞 >  
「…はいはい、まったく」

禁断の愛だなんて
そういうのは小説の中だったりするから許されるのだ
……そういうものじゃないんだろうか?

常識や体裁、そういったものがなければ、あるいは…なんだおうけれど

「ん、今行く。
 そっか、次は同じ教室だったっけ…」

よいしょ、とバッグを担いで、"妹"の待つ屋上の入り口へ歩みだした

ご案内:「屋上」から伊都波 凛霞さんが去りました。
ご案内:「屋上」から伊都波 悠薇さんが去りました。