2015/06/13 のログ
マリー > …! そうだ、友人に依頼してみましょう。(ぽん、と手を打つ。異世界から来た割に、最新の通信機器に関しては原理を除いて使い方を把握していた。電話を取り出し、知り合った友人に、ぽちぽちと助けを求める。助けて! 助けて!)

………………私にできることは、後は返事を待つことと、先生が来ないことを祈るだけ……。(祈りを捧げる姫様。自分勝手な祈り。)

マリー > ……返事が!
(ぺこーん、という情けない音を立てる電話を覗いて。)

…………くっ!
(非情な、あまりにも非情な通告。「わかんない問題ツイッターにつぶやいたら教えてあげるよ」という、なけなしのプライドをへし折らんがごとき悪ふざけ。ばたーむ、と机に突っ伏して悩む。うう、ううう、世の中に神や仏はいないのか。代打の神様でも構わないから助けて。)

マリー > ………………
(斜め上に矢印を書いた上で「このくらいの角度」と記載しておく。多分このくらいの角度になるはずなのだ。経験則として。)

………よし、完成ですね! 完璧ですね!
(拳を握りしめて完成を口に出す。己が口に出すことで、更に自信を深める。そう、自分の力を信じるのだ。底無しの力を信じることで、限界を超えられるはずなのだ。)

……(きょろきょろ、と周囲を見回す。誰も見張りがいないことを確認。……こっそーりこっそーり、教室から抜けだそうと試みる。)

ご案内:「教室」からマリーさんが去りました。
ご案内:「屋上」に桐竹 琴乃さんが現れました。
桐竹 琴乃 > ギイイ……と屋上のドアを開け入り、きょろきょろと辺りを見回す。
シンと静まり返っている。
グラウンドからは掛け声だのが聞こえてくる。
つまるところ授業中な訳だ。
「よしよし」
そして授業から抜けて一人屋上を闊歩する。
サボっている訳だ。
「流石に図書室はマズいしね」
などと呟きながらベンチに座り、商店街で買った炭酸飲料を口にする。
今だけはこの昼休みには庭園もあり中々人気のある屋上も私だけの世界だ。

桐竹 琴乃 > だからといって何か大仰にどうするなど無いのでただベンチに腰掛けて飲み物を飲んで、ぼーっとしているだけなのだが。
話し相手を求めるのも酷な話であろう。
第一授業中だ。
なので。
ベンチに転がり、空を見上げる。
そして適当に寝る。
これに限る。
夜はバイトもあるのだ、睡眠は幾らあっても困るまい。

桐竹 琴乃 > ……。
そしてちらと眼に入る炭酸飲料。
商店街で買ったものだ。
決してあの自販機で買ったものではない。
嫌な思い出が胸中を這い出てくる。
苦いコーヒー、熱いしるこ。
だが、今はそんなものは無いのだ。
「そう、無いんだ」
などと独り言をつぶやく。
相当にアレだろうが今は誰もいないのだ。
独り言ぐらい、大目に見てくれるだろう。
ベンチで寝返りを打つ。

桐竹 琴乃 > 「よいしょっと」
なんとなし起き上がり、また空を眺める。
「平和だなー……」
などとボケた事を言ってるが、同じ時間に一体どれほどの悲劇と喜劇が起きてるかわかったものではないのだが。
少なくとも今の私は平和だ。
授業をサボり。
だらりとベンチに腰掛け。
力を抜き。
なんとなーく空を見上げる。

桐竹 琴乃 > 携帯を取り出し、適当に記事をだらだらと見る。
思いの外、寝ないと時間は過ぎないものだ。

それにもすぐに飽き、ふらふらと庭園を歩き回る。
実際は余り利用しないのでどこがどうなっているかなどは知らなかったので丁度いい機会だ。

桐竹 琴乃 > ……まあ、面白い発見なんて無いんですけど。
そりゃ平和だし。
ここで異常事態でも起きれば一気にさようなら日常、こんにちわ非日常であろう。
が。
生憎私はそんな場面に出くわしたことは無い。
そう言うのはもっと「そういう奴」がやるんだろう。
などと言う暴論。
私にお鉢が回ってくるのなんて言わば王国の未来の女王候補の第ン十番目とかぐらいだ。
全員が一緒に旅行中に事故で全員途端に亡くなったりしない限りまあ起きない。
そもそもそんな状況になれば真っ先に疑われてBADENDです。

桐竹 琴乃 > 「助けてくれるヒーローとかも見た事ないなー」
実際は居るようだが。
フェンス越しにグランドを眺める。
一部シルエットが違う子が混じっている以外、それほど変わらない。
いや十分変わってるのか?
腕を組む。
次の瞬間には難しい事になりそうなのであっさり放棄する。

桐竹 琴乃 > 結局元のベンチに座り、買っていた飲料もすっかり飲み干した。
英気を養えた、という事にしておこう。
などと考えている内、時計塔から流れる大きな音。
授業が終わったと知らせる合図―――。

「んん~~」
思いっきり伸びをする。
空になった容器をゴミ箱に捨て一先ず。
私だけだったこの屋上を世界に返却する事にした。

ご案内:「屋上」から桐竹 琴乃さんが去りました。
ご案内:「屋上」にさんが現れました。
> お昼時。
屋上の塀に囲まれた隅に、少女はいた。
地面にハンカチを敷き、その上に座って。傍らには、先ほど自販機で買ったイチゴ牛乳。

購買部でパンでも買おうと思ったのだが、人が多すぎて飲み物を買うのが精一杯だったのだ。

> ストローを挿し、ちゅるっと一口。
お腹空いたなぁと思いつつ。

壁に背中を預け、その背中には背負ったバッグがいいクッション代わり。
ぶら下がっているマスコットをひざの上におき、遠くを見つめるような視線を向ければ、お弁当を楽しむ学生たちの姿。
つん、と、ひざ上のくまを突っつき、皆楽しそうだね、なんて呟いて。

> 両親からお前のためだ、と。
この学園に転校してきたけれど、元来の性格から人とはなじめず、友達の一人もいない状態だ。
緊張して人とまともに話せず、ソレを気にして半泣きになりながら逃げ出すことを考えれば、この状態も楽といえば楽か。

それでも――と。
(購買部で、まともにご飯買えるようになりたい……なぁ)

人の少ない頃を見計らって、手のひらに握り締めた硬貨ですばやく買うのだ。
こんな風に、飲み物でお昼を過ごすのも少なくない。
ここまでくると、対人恐怖症に近いのかもしれない。

ご案内:「屋上」にサリナさんが現れました。
> よいしょ、とバッグを背中から下ろし、中から地図を取り出す。
この塔の地図だ。
地理的なものも、まだ不慣れだ。
ほとんど、学園から寮への往復のみ。

風が吹き抜ける。
くん、と鼻を鳴らす。
潮の香りを含む風だ。瞳を細める。
少し、懐かしさを覚えた。

サリナ > 屋上に入ると辺りを見回し何かを確認すると、椚の方へと近寄っていく。

「……」
一瞬、椚を見遣るとほど近い場所の日陰に腰を落ち着けた。手に持っているものは紙袋、そそくさと中身を取り出すと、中に入っていたパンを食べ始めた。

> 視線の端に、一人の少女の姿が入り込む。
こちらへ向かってきてはいないだろうか。
持っている地図に力がこもる。
くしゃりと折れてしまったが、気にするほどの余裕がない。

地図にひたすら視線を落とし、気づいてませんというフリ。
紙袋の音が耳元に届いた。

サリナ > 咀嚼音が響いていたが、しばらくするとそれが鳴り止んだ。
視線を戻せば椚を見ているのに気付くだろう。ちらり…とではない、凝視というレベルで椚の顔を見ている。

> 何か刺さる、刺さっている。
痛いほどの視線。

気づいてませんよ、私は地図を見ているだけですといった風体でイチゴ牛乳を一口。
あまり味がしなかった。

サリナ > いきなり立ち上がって椚の方に歩み出す。そして目の前でしゃがみ込んで顔を近づける。

「あなたのその眼鏡…」
見ていたのは眼鏡だったらしくそう言い出した。椚の顔にかかった眼鏡を指している。

> 顔を近づけられ――……ひっ、と息を飲む。
思い切り身を縮めたために、ひざ上のくまが転げ落ちたことにも気づかない。

何度も何度も目をしばたかせ、顔が上気するのを感じる。

サリナ > 椚の態度に訝しむ。少し首をかしげたが、すぐに言い直して

「あなたのその眼鏡、素敵ですね」
そう何故かいきなり眼鏡を褒めた。全くもって不可解な行動であるが、本人は至って真面目な態度だった。

「これ、落とされたようですが…」
視界の隅に転げ落ちたくまのストラップを拾い上げて差し出す。

> 「ひゃ、は……あ、あああ、あり……ありっ……がと!……ごじゃ……!」
噛んだ。
良くわからないけれど、反射的に御礼を言わなければいけないと思って。
思ったけど噛んだ。
思わず口元を押さえた目の前に、親切にも差し出されたくまさん。

「まーくん!
 ありがとうございます……!」
このときばかりははっきりと口に出し、ぺこぺこと頭を下げた。何度も何度も。
のぼせた状態であったために、少しばかりのめまい。

サリナ > ぺこぺこと頭を下げる姿を見て何か異変に気付いたのか、礼をする椚の肩を掴んで押し留めた。

「落ち着いて…止まって、そう、ちょっとそっちにいきましょう。日の光は刺激が強いですから」
サリナが最初に腰を落ち着けた日陰を指し示した。ゆっくりと立ち上がるよう促す。

> 「はぅあっ……!
…ああああ……っいえぃえ、大丈夫です結構ですご親切にありがとうございます……っ
でもでもでもでも!
本当に大丈夫なんです……っ」

消え入りそうな声でカタカタと震え、首をぶんぶんと振る。
上下振りからの左右振り。
追い討ちだった。

くらっと視界がゆがみ、後頭部を壁へとぶつける。
かなりいい音。

サリナ > 「…あ」
椚が頭をぶつけたのを見て、すぐに大丈夫ではないだろうと判断した。

「…本当に大丈夫ですか?めまい、でしょうか…あなたの目が裏返るのが見えました」
椚の頭、ぶつけた箇所をさすっていく

> 恥ずかしくて恥ずかしくて、身を縮めて小さくなりながら。
その身体と同じように小さく小さく、うつむきながらありがとうございますと繰り返す。

痛みか、恥ずかしさか。
初対面の少女に迷惑をかけてしまった申し訳なさか。
消えてしまいたい衝動にかられてしまい、視界が涙でゆがむ。