2015/07/09 のログ
ご案内:「屋上」に雪城 括流さんが現れました。
雪城 括流 > 試験後の校舎の昼間、ピンク色の髪が屋上の片隅でぬくぬくと日光を浴びている。
氷架とだけは数日あっていない…。
括流がいつも入っているポケットには仕掛けがしてあるため、逆にそれを利用して避けるくらいはなんとかなる。
このことに気づかれるまでは時間を稼げるだろう。

「…でも、心配だよね。」

うかつに変なところに行っていないか、へんな男に騙されていたりしないか…。
一応ルームメイトには…芙蓉さんにはまだ伝えていないが…二人にはそういったことを止めてくれるよう言っているし、信じるしかない。
できれば、念を押しておきたい気もするけど…。

ぐるぐるとした不安定な思考と記憶のまま帰ってもいいことはない。
だからまだ女子寮には帰れない…。
思考をつらつらと巡らせながら、ただテーブルの上に伸びて日光浴に興じていた。

ご案内:「屋上」に鈴成静佳さんが現れました。
雪城 括流 > あっちこっちに転生を繰り返して幾数千年。
牙ある生き物に生まれなおせば再生毒《レーテ》で記憶を取り戻せるが
人やそれに準じるものに生まれなおせばそうは行かない。独力で前世を思い出すしかない。

その分、個性が強かった人の記憶を刺激された今それぞれの過去の人格が脳内会議しているような状況になりつつある。
全部自分ではあるしひょーかが大事と言う点では一致しているけれど、それ以外のところで微妙に紛糾していて。

「へびぇえ…。」
ぷしゅー。

鈴成静佳 > (午後イチの講義がない日のため、括流先生の行方を探して学校中を探しまわっている静佳)
(きょろきょろと廊下の隅まで観察しつつ、屋上に現れる。蛇の姿でいると思っているからだ)

……むぅ、学校にいるとは限らないんスよねー。氷架ちゃんがあれだけ探しても見つけられないってことは……。
でもまぁ暇だし……探すだけ探してみよう……。

(と言いつつ屋上に出てくると……テーブルに伸びてるピンク髪の女性の姿を見つけて)

……く、くくる先生!?
(驚いた表情を浮かべ、駆け寄る)

雪城 括流 > ひょーかもりょーも案外あれで人がいいので人を見る目はいまいち…不安がある。
とりあえず零くんを苛立たせて反応を見るところまで、は順調。
冷静に正体を見破られたのは誤算だったが。

「…あ、しず。」

脳内会議は満場一致で一時閉会決定。
過激派と穏健派がひょいと席に引っ込んで。
やってきたひょーかのルームメイトに手を上げて微笑む。

鈴成静佳 > 「あ、しず。」じゃないッスよ!(テーブルにしがみつき)

なにやってるんスか先生! 氷架ちゃんがすっごい心配してるんスよ! しばらく帰ってないって……。
っていうか、なんかケンカしちゃったとか聞いたんスけど。一体何があったんスか、くくる先生!
(迫真の表情で問い詰める)

雪城 括流 > 「うん… たまには家出?
とりあえず落ち着いて。椅子に座って、日光を浴びて。
そんな剣幕じゃ話をしてもしず自身が整理できないよ。」

テーブルの向かいを勧めて、落ち着かせるようゆっくりと話しかける。

「私自身の事情で、もうしばらくは帰れないかな。
その、それまでひょーかには上手く行っておいて危険なことをしないよう、見張っておいて欲しいんだけど。」

本当は帰れるかどうかはわからない、が。
いずれ帰るということを示唆するように、そう頼みかけた。

鈴成静佳 > あ、うん……。きちんと説明してくれるなら、落ち着くッスよ。
(すぅ、ハァ……と深呼吸をして、椅子に腰掛ける)

家出ッスか。事情があるのはまぁ分かるッスけど、それを言わないでいきなり居なくなるのはやっぱりまずいッスよ。
アタシ、先生のこと探すって氷架ちゃんに約束したから……だから、先生の居場所が分かるなら、今度は氷架ちゃんのことも見張るようにするよ。
……でも、あの子、すでに色んな所探しに行ってるようで……危なそうな所にも。
(俯く。やむを得ないとはいえ、やっぱり氷架さんには危険を犯してほしくない)

だから、その「事情」、きっちり説明してもらうッスよ?(顔を上げ、まっすぐにその瞳を見つめる……蛇の瞳孔ではなくなっている?)

雪城 括流 > 瞳孔はいまだに人のもののままだ。
正面から見ればすぐに気づくだろう。もしかしたら、雰囲気もどこか変わって感じるかもしれない。

「言わないで…というかもう一緒に寝てやらないとは言われたけど…うん、言い訳だね。
居場所は…できれば言いたくない、かな。事情は…伝われば意味がないし…言えない…では、納得しそうにないね。
経緯を客観的に説明することは出来るけど。」

危なそうなところと言う言葉には少し動揺する…すぐに覆い隠すが。
ただその動揺に喚起された感情は心配と、少しの歓喜。そして戸惑い。自己嫌悪。

さて、しずがどう反応してくるか様子を伺おうと…ぐったりしていた上半身を起こし、椅子の背に身体を預けた。

鈴成静佳 > ああ、氷架ちゃんそんなこと言ったんスか。まったく、それなら代わりにアタシと寝ればよかったのに。アハハー……。
……ってわけじゃないッスよね。そこから姿を消したのはくくる先生の意思なんだから。(口を尖らせる)

とにかく、訳もわからずにいなくなって、そのまま音信不通だと、最悪くくる先生が悪い奴とか保健所とかに攫われた可能性だって出てくるッスよ。
あるいは寒さで野垂れ死んでたり……。それで氷架ちゃんに慌てるなって言う方が無理ってものだよ。
(昨日の風呂での氷架さんの落ち込みっぷりを思い出す。あれがあと2、3日続いたらいったいどうなるのか……)

事情が言えないのなら、氷架ちゃんはどこまでもくくる先生を探し続けるだろうし、それをアタシがいつまでも止められるとは言い切れないッスよ。
氷架ちゃんがくくる先生を心配する気持ちはマジもんなんスから。そこら辺は理解して欲しいッス。
一応経緯も聞きたいけど……。

(……と、以前見た時と雰囲気の微妙に違った括流先生の顔に、複雑な表情が浮かんだのを静佳は敏感に察知する。「快」の感情)
……先生……氷架ちゃんに、もっと相手して欲しかったんスか?(低い声で、自信なさげに尋ねる)

雪城 括流 > 「そうだね。言い訳にもなってないかな。
夏だし流石に凍え死ぬことは無いと思うけど…あはは。」

しずの言葉に乾いた笑い声をあげる。
そう言う危険の可能性はないけど…別の意味で死ぬ可能性はあることは、言えなさそうと思いつつ。

「ひょーかの気持ちを疑ったことはないよ。
経緯はえーと、まずは零くんとりょーが公園にいたところからかな。」

そう説明を始めようとして、相手して欲しいという言葉に止めて。

「…私はひょーかに十分に相手をしてもらってた。もっと…と思ったことはないよ。
そう、思ったことは…ないわ。」

この言葉は過去形だ。悩ましげに目元を伏せる。
今会ったらどう感じるかは分からないし…それがどういう結果になるのかも自身にとって分からない。