2015/07/22 のログ
ご案内:「保健室」に来島宗仁さんが現れました。
来島宗仁 > 保健室の窓から顔を出し、タバコを吸う。
課題の採点も終わり、夏季休暇だ。
せっかくだし、新妻であるさいこと海にでも行こう。

そう思って空を見ても。
何故か。
漠然とした不安がある。

来島宗仁 > 何故だろう。
聞く所によれば括流と氷架の隔たりも埋まったらしいし。
氷架は彼氏を作り青春を謳歌している。

そう、全ては順風満帆。
なのに。

「――疲れてんのかなぁ」

ぼそりとつぶやきながら煙を吐く。
順調すぎると何かあるのではと疑うのは貧乏性だと思うのだが。

来島宗仁 > 考えてもあまり意味は無い。
そんなのは分かっている。
所詮、漠然とした不安なのだから。

にしても、はやく海に行きたい。
さいこ、それに涼子さんの水着が楽しみだ。
氷架は……まぁ、おまけ程度には見るか。

タバコの火を消し、湯呑みを手に取る。
暑い日は水分を取らないと。

ご案内:「保健室」に嶋野陽子さんが現れました。
嶋野陽子 > 久しぶりに保健室に顔を出すと、
顧問の来島先生が来ている。静かに保健室の扉を
開けると、「失礼します」と声をかける陽子。

来島宗仁 > 「おう」

保険課の生徒のようだ。
適当に声をかけ入るように言う。
あまり集中できない。はやめに帰るべきか。

嶋野陽子 > 来島先生のデスクの前に、
立ってしまうと思いっきり見おろす形になるので、
時代がかってしまうけれど片膝を付いて一礼する。
「ご挨拶が遅れて済みません。今月編入となり、
保健課に配属された一年生の嶋野陽子です。医薬
合成の異能を持っています。以後、お見知りおきを」
とこれまた時代がかった挨拶をする。

来島宗仁 > 「――まぁ、んな緊張するな。
どーせ緊急で呼び出されりゃ嫌でも緊張するんだ。
休める時は気を抜いとけ」

と、どこまでも気を抜いてだらだらと言う。
こんな暑いのに気を張ってたらもたないだろう。

というか、来島がもたない。
アイスとかなかったっけか。

嶋野陽子 > 明らかに夏バテ気味の来島先生の
様子を見た陽子は、冷蔵庫の冷凍室を開けて、奥の
方からカップアイスを取り出すと、
「私のおやつですが、先生の必要の方が大きそうです。」
と言って来島先生にアイスを手渡す。

来島宗仁 > 「いや、さすがに生徒のをもらうわけにも……」

遠慮しながら立ち上がり、冷蔵庫へ向かう。
確か、他の養護教諭が……

冷凍庫をがさがさと漁る。
なんかやたら生肉がある気がするが、誰だ。
また式典委員がイベント用のなにかを勝手に保管してるのか。

「お、あったあった」

取り出したる「抹茶バー」。
何本もあるし、一本取り出す。

「食うか?」

嶋野陽子 > 『休める時は気を抜いとけ』
と言われると、息抜きに海水浴場に行ったらいきなり
クラーケンと戦闘になった記憶が蘇る。

来島先生が冷蔵庫から抹茶バーを取り出して
『食うか?』と勧めたので、ここは有り難く頂くこと
にする。
「恐縮です。」と言って抹茶バーを受け取る陽子。
(後で補充しとこう)と心にメモする。

ご案内:「保健室」に来島宗仁さんが現れました。
ご案内:「保健室」に来島宗仁さんが現れました。
来島宗仁 > 「どうせ熱中症で連日出動する事になりそうだしなぁ」

ガリガリと抹茶バーを齧りながらつぶやく。
こういう時は温度系統の異能者がうらやましい。
クーラーは体にあまり良くないし、やはり早期に海に行く事が必要か。
涼子さんとさいこの水着も見たいし。みたいし。

嶋野陽子 > 「いただきます」
と言って抹茶バーをかじる陽子。
筋肉量が豊富なだけに、発熱量も多く、夏は温度管理が
大変だ。体内の化学プロセスを制御できるため、汗を
大量にかいても変な臭いにならないのは助かる。

「先生、今日は私がここに詰めてますので、
海にでも行って涼んで来られてはどうですか?」
と打診してみる。

来島宗仁 > 「――そうだなぁ。まぁ海に行くかはともかく、ここは任せっかな」

ありがたい、と立ち上がる。
この暑さはダメだ、嫌な事ばかり思い出す。
帰って少し休んで……それからどうするかは、また考えるとしよう。

来島は少女に後を任せると、保健室を出て行った。

ご案内:「保健室」から来島宗仁さんが去りました。
嶋野陽子 > 「行ってらっしゃいませー」と、
いかつい身体には似つかわしくない可愛い声で来島
先生を見送る陽子。

(さてと、本当に熱中症の患者さんが出そうだから、
経口補水液と氷枕をを用意しておきますか)
と準備を始める陽子。

嶋野陽子 > 抹茶バーを食べ終えると、保険医
デスクの正面のソファーに陣取り、急患に備える陽子。

嶋野陽子 > (そう言えば、保健室の近くに、カウンセリング室
があって、週一回だけカウンセラーが通ってるそう
だけど、どこにあるのかしら?)
カウンセリング室の場所と、カウンセラーの正体が
気になる陽子であった。

嶋野陽子 > 『休める時は気を抜いとけ』
さっきの来島先生の言葉を思い出して、ソファーの背
に両腕を拡げて、脚も開き加減にして、ソファーで
リラックスする陽子。今誰か来たら、このまま膝の
上で手当てとかしちゃいそうだ。

嶋野陽子 > 姿勢がリラックスすると、
自然と昨夜の体験が甦ってくる陽子。あんなに熱心に
自分の筋肉を誉めちぎられた経験は、入学以来初めて
だ。サヤさん自信も武芸、恐らく刀を持っていたから
剣術の達人なのだろうが、それが理由なのだろうか。

嶋野陽子 > ソファーにリラックスすると、眠気が襲ってくる。
どうしようか暫く考えた陽子は、眠気に負けて、
しばらくソファーで寝込む。zzz

ご案内:「保健室」から嶋野陽子さんが去りました。
ご案内:「保健室」に嶋野陽子さんが現れました。
ご案内:「保健室」から嶋野陽子さんが去りました。
ご案内:「職員室」にヨキさんが現れました。
ヨキ > (開け放した窓から、快晴の風とともに竜の咆哮が飛び込んでくる。
 壁の時計を見遣り、事務仕事を進めていた帳面から顔を上げる)

「む……そろそろ時間か」

(やおら席を立つ。窓際へ向かい、窓枠を掴んで顔を出す)

「おお。やっているな」

(建物の向こうに、大きな赤竜の姿が見える――魔術教師のクオンだ。
 彼の『青空教室』に集った生徒たちが、芥子粒のように小さく見える。

 後ろ手に、長衣の中を探る。
 中からシャンパンゴールドのスマートフォンを取り出すと、大きな両手に持ち、青空教室に向かって構える。
 パシャン、とオーソドックスなシャッター音がした)

「……よし」

(保存された写真を確認して、満足げに頷く)

ご案内:「職員室」に服部ローニャさんが現れました。
ヨキ > 「やはり彼は画になるな……、美しい」

(画面を見ながら、しみじみと呟く。
 クオンが空を仰ぎ、さらに一吼えしたところでもう一枚撮った。
 彼の翼の下で、美術部員がその姿を同じようにスケッチしていることは、気付く由もない。

 この時間の職員室は人影も疎らだ。
 窓際を離れ、スマートフォンの画像やメールをつらつらと読み流しながら、席へ戻る。

 文鎮に支えられ、吹き込む風にぺらぺらと煽られる帳面の上には、『夏期講習(案)』という文字があった)

服部ローニャ > スマートフォンで取った写真を確認している頃、
ヨキの視界の端に窓から侵入してくる黒い影が窓枠に躓いて職員室内に飛び込むように転倒する。

「いたひ……」
そう呟きながらも一先ず誰かの視界に入らないように窓のすぐ側の影に隠れているところやっとヨキを視認して一言

「そこの、教師殿であろうか、教えてくだされ
 この学園は竜が潜んでいるであるか…?」
どうやら、竜の咆哮が聞こえて一先ずこの場所へ飛び込んできた迷い鳥のようだ。

ヨキ > 「!」

(椅子まで辿り着く前に、何かが飛び込んできた音に目を丸くして立ち止まった。
 スマートフォンをしまい込み、窓際の物陰を確認しながら、闖入者を探して歩み寄る。

 そこに丸くなっていた女子生徒の姿を見つけると、中腰になって見下ろした。
 女子生徒――ローニャから投げ掛けられた質問に、ふっと笑う)

「ああ……新入生か。あの声に驚いたのだな。
 彼はここで、魔術を教えている教師だ。クオンというよ。
 安心するがいい。いくら小さな生徒とて、取って食うようなことはせん」

(ほれ、とローニャを促して、先に窓の外へ顔を出す。
 見れば赤竜クオンが何事かを話し、生徒と質疑を交わしているらしい――小さくてよく見えないが――様子が分かる)

服部ローニャ > 「ホ、ホウ。あの竜の咆哮はクオンという教師なのか
 教師なれば拙者を食うような事はせぬ…よな?」
目の前の教師の説明を受けるとゆっくりと立ち上がり促されるままに竜が鳴いた方向を見ると何か説明している風景が見える
元いた世界が世界の為に巨大な生き物には捕食される、という常識が身についてしまっているため暫くは慣れないといけなさそうだ

「…失敬。突然このような入り方をして迷惑をかけてしまった
 わた、拙者はローニャ、服部ローニャである。
 鳥人、というよりは梟の血が流れてるヒトだと思ってくれれば良い」
ハッと正気に戻り、教師とは少し距離を取ったところで床に正座をして先程の無礼を詫び、自己紹介をすると同時に《土下座》をしている
土下座すると袖辺りからはみ出ている羽や、梟の耳角のような髪型が分かるだろうか、しかしその土下座はしっかりとした物である

ヨキ > 「はは。クオンはこの学園でも一二を争う人格者であるからな。
 どちらかと言えば、このヨキが君を食い物にしてしまうやも知らん」

(平然とした顔で言って、窓の外を見るローニャを197cmの背丈が見下ろす)

「――む?これは、丁寧に」

(地に伏せたローニャの挨拶を、物珍しげに見遣る)

「ヨキだ。美術を教えている。専門は金属だが、絵も粘土も木工も、何でもやっていてな。
 授業はもとより、学園のあちこちに居るからな。どこぞでヨキの顔を見ることも多かろう。
 フクロウ――梟か。いいな。よい鳥だ。何しろ知性の象徴であるからな」

服部ローニャ > 「ホウホウ。常世の教師は雑食と」
土下座状態から起き上がる顎に手を当ててまた新しい知識が手に入ったと言わんばかりに頷き、
今しがたヨキより貰った言葉を心に刻んだようだ。

「あ、少し大袈裟過ぎたであろうか…
 拙者は《ニホン》の文化が好んでいる為にこういう作法をしたくなる故、許して欲しい」
物珍しげに見られている視線を感じて再びハッと正気に戻って大袈裟過ぎただろうか、と苦笑い気味に立ち上がる

「ホウ、美術教師のヨキ殿か。宜しく頼むぞ!
 拙者は美術は得手とはせぬが、見る分には好きであるぞ!」
それを美術教師の目の前で自信満々に言うのは些か正気を疑うものがあるが、梟の少女は至って満面の笑みである

「《コチラ》の世界ではそう呼ばれているらしいが、拙者と拙者の親はどちらかといえば狩人という印象が似合うであろうか。
 勿論、頭の回転は速い、らしいぞ?」
最初は自信満々に語っているが最後の最後だけは自分には無いものと主張するかのようにヨキではなく、窓の外の方のクオンを見ている

ヨキ > 「偏食は美しくないからな。君もこのまま美人に成長したくば、好き嫌いなく食うことだ」

(妙ちきりんなことを諭しながら、他の教師のデスク越しに自分の机へ長い手を伸ばし、一冊の本を取る。
 それは墨一色で書かれた町人文化の戯画をまとめた冊子だ。
 開いてみせたページに、役人に向けてローニャと同じ姿勢で頭を下げる庶民の姿があった)

「いや、ヨキにとっても人間の作法は興味深いでな。
 真面目な娘も居たものだと、感心している」

(ローニャの明るい語調には、気を害した様子もなく、愉快そうに笑って)

「構わん。見る分にはスキでも、キライでも。
 芸術はヨキの命だが、芸術だけがヨキではないのでな。
 こちらこそ、どうそ良しなに頼む」

(本を閉じる。ローニャの隣で窓枠に手を突いて、)

「ほう、狩人。
 獲物を取るにも、頭の回転は必要であろう?
 狩人よりもなりたいものがあるならば、別やも知れんが」

服部ローニャ > 「美人というより美鳥かもしれぬが、拙者はなにより《SHINOBI》を目指しておるでな。
 好き嫌いは…うん、一部野菜と鶏肉を除けば食えるぞ!」
どうやら好き嫌いはそれなりにあるらしく、自信満々に戻した視線は再びクオンの方を見ている。
そういえば話している影が1人増えたような減ったような、夜ならばその人の顔も見れただろうが

「オ、オォォ…このような書籍をお持ちであったとは、ヨキ殿は文化にも精通していると見るぞ!」
ヨキがある1ページを見せてくればそれを興味深そうに食い入るように見ている。
それは梟の少女が知っている《土下座》である。
しかし、その《土下座》をしている町人は悲しい表情をしているような…良く見えない

「獲物を取る、というのは大事であるが、先程も言ったように拙者は《ニホン》の国独自の文化、
《SHINOBI》を勉強しているのだ。
 ヨキ殿よ。この島に《SHINOBI》に関する文化は残っているであろうか」
先程の目を逸したり、苦笑いをしていた少女とは思えないような真剣な表情で生徒が教師へ質問する。

ヨキ > 「シノビ……ほう、忍者と?元気な忍者も居ることであるな。
 いずれ長じた暁には、ヨキの密書を届ける務めを任すもよいな」

(精進したまえ、と頷く。
 すっかりクオンを見ているローニャの姿に、安心したように独り微笑んだ)

「芸術をやるには、知識を広く知らねばならんでな。
 この画は……そうそう、役人に赦しを乞う罪人の姿だそうだ。
 君の土下座のほうが、ずっときりりとしていて気持ちがよいな」

(どっかりと腰掛けた役人に比べ、地を這う男の姿は何とも頼りない。
 ローニャが本に興味を示したと見るや、再びページをぱらぱらと開く。
 かつてのさまざまな職業や娯楽、政治のすがたが、軽妙な筆致でユニークに描かれている。
 そうやら《SHINOBI》の姿は描かれていないようだ)

「忍びに関する文化、か。
 忍術の使い手ならばこの学園にも何名か籍を置いているようだが……、
 もしくは、図書委員に訊いてみるのも一興かと思うぞ。
 彼らは情報のエキスパートであるからな。それこそ君の愛する間者のように」

服部ローニャ > 「うむ、《SHINOBI》であるぞ。
 足の速さと身の軽さだけは自信あるでな、ヨキ殿に頼まれれば行ってまいるぞ!……夜限定で」
単刀直入に言えばこの梟の少女は夜型である。
日が出ている間は梟の少女は《SHINOBI》らしい事は出来ないが、日が沈めば建物から建物へ飛び移る本物の忍者のような動きは出来る

「ホウ…ホウ…確かに拙者は謝罪目的に使った故に使い方は間違っておらなんだ。
 誠意さえ伝わったのならば拙者はそれで満足であるぞ」
所々捲られるページには団子を食わせている絵や届け物を届ける者の絵など、梟の少女が知らない世界がそこにあった

「ホウホウ!この島にやはり《SHINOBI》はおるのか!
 ヨキ殿の知っている限り……いや、ここは拙者の修行の成果を活かして自分で探すべきであるな
 拙者は《SHINOBI》であるからな。情報収集も自分でせねばならぬ」
うんうん、と自分を納得させるかのように勝手に頷いている
これもまた梟の少女の中の《SHINOBI》の姿の一つなのだろう

ヨキ > 「ふ。それこそ忍者は夜に動くものであろう?まさに、梟には天職であるな。
 ヨキの密書もまた、昼に読むようなものでもないのでな」

(何を持たせようとしているのか、そこには触れずただ笑った)

「忍者もまた、その時代の人びとの暮らしに深く関わったものであるからな。
 広く学ぶことはよいぞ。思いもよらない知識が自分のスキなものと繋がったとき、最高に楽しくなれる」

(ローニャの活き活きとした眼差しを、目を細めて眺めている。
 表情は薄いが、喜びが滲んでいるのが見て取れる)

「いや。ヨキはまだ、忍者を名乗るものには会ったことがなくてな……
 というのも、彼らは文字どおり忍ぶものであろう?
 ヨキのような素人が、そうそう看破出来るものではあるまい。
 もしかすると君が会う人びとの中にも、知らぬうちに忍者が紛れておるのやも」