2015/06/12 のログ
■蓋盛 椎月 > (へらへらと笑う相楽とは対照的に、急に真剣な顔になり)
……いいかい相楽くん。生きることに資格なんてものは必要ない。
生きる権利はみな平等に持っている。
たとえ明日の命も知れぬ重病人であろうとも、
無数の命を奪った犯罪者であろうともな。
生きることはただ息をしてその場にいるというだけの話じゃあないんだ。
……それを忘れちゃあいけない。
(カップの中身を飲み干す)
■おこん > ワシは何でもいいがのー。 好きに人生を謳歌するのが良いと思うぞ。
明日もわからぬ命ならなんとやらじゃな。 まあ、こういった話はあれじゃな。
しづきが言う方が説得力があろう。
(ほっぺ一杯に柿の種を詰めながらぼりぼり。
噛み砕くのに合わせて尻尾をゆらゆらと動かして。)
■相楽 満 > 「んー、生きるのは確かにそうだと思うッス。
だから俺も必死で生きる道を探してますし。
……でも、これは遺伝子の病気ッスから。俺が治っても、次の代に残るかもしれない。
だから、お二方が言ったみたいなことは、俺には出来ないんッスよ。何があっても。知ることも許されないッス」
ふ、と笑顔を向ける。けれどそれはとても空虚で、仮面のような笑顔だ。
なのに、瞳だけ獣のように鋭い、ように見えたかもしれない。
しばしして立ち上がり、大きく伸びをする。
「んじゃ、お邪魔しましたッス、蓋盛先生、おこん先生。
スンマセン、長居しちゃって」
へらへら笑い、かばんを取って外へ向かう。
扉を開けて出る前に、ぺこりと礼をした。
ご案内:「保健室」から相楽 満さんが去りました。
■蓋盛 椎月 > ……例えそうだとしても、だよ。
生きるということは多かれ少なかれそもそもが罪深いことなんだから。
(去る相楽を見送って)
…………ううん、頑なだな。
あたしの言葉じゃまだ届かないか。……まあ、仕方ないか。
(少しばかり苦い顔。)
この仕事むつかしいなあ。
■おこん > まあ、あんなもんじゃろ。 妖が跳梁跋扈し、異世界から民が来る世の中じゃぞ。
何が起こるかわからぬ。 そういう意味では、ヤツもまだまだ見識が狭いのう。
いわば可能性を……信じきれておらぬのじゃよ。
しづき、しぶーい顔しとるぞ、笑え笑え! いい顔をせぬと客が来んぞ!
ほれ、開けるか、これ? 200年もののヴォトカじゃぞー?
(渋面を作る彼女を元気づけるように明るく声をかける。
ヴォトカに手をかけて、ぐいーっと蓋を開けようとして。)
■蓋盛 椎月 > 視野の狭く、悲観したまま自らの生を終わらせてしまう
若者というのは多いですから……少し焦ってしまいますね。
まあ、彼についてはそういう心配はない、とは思いますが。
おや、そんな顔をしていましたか。修行が足りないようで。
(すぐさま笑みを作りなおす。慣れたものだ)
……保健室で酒盛りしてたらもっと客足は遠ざかると思いますけど?
まあ、付き合いましょう。(グラスを二つ用意して)
■おこん > 最後の目、見たか? 獣みたいに飢えた目じゃったぞ。
あんなにギラついた目をするのでは…まだまだ死ぬことはなかろう。
それが本人にとってどうかはしらぬがの。
そうじゃぞ、笑顔じゃ笑顔。 なんならワシが体中くすぐってやってもよいぞ。
なにせ尻尾は9本もあるでのう。 お、上手じゃなー。
(笑顔を作る先生を見てパチパチ拍手。)
なに、負傷者はワシらのことなど構わずに入ってくるじゃろ。
用意がいいのう。 それにこのヴォトカも…ふふふ、冷え冷えじゃぞ?
これをな、しょっとぐらすに注いでかっとやるのがたまらぬよ。
…まあ心配するのも分かるがのう、ああやって話を聞くだけでも
大分良くなるはずじゃよ。
(やっとることは無駄ではない、とゆっくりした口調で告げて、9本の尻尾を振り振り。)
■蓋盛 椎月 > 痛み入ります……。
(おこん先生の言葉に頭を垂れた。
先ほどまで幼子のような可愛い、もとい醜態を晒していたような気がしたが
さすがに齢ン歳の妖狐といったところだろうか)
心のケアはやはりどうにも苦手でして。
養護教諭なんてごっこ遊びのつもりだったんですけどね。
ついついのめり込んでしまった……。
(自嘲的にそう言って笑う)
無駄ではないといいんですけどね。
さすがにショットグラスやライムの準備はありませんでしたけどね。
(こつりと、グラスをぶつけて乾杯)
■おこん > んふふ…心のけあなぞというが、難しいものよの。 単に切った貼ったではすまぬでなー。
(彼女の言葉に手を振って、気にするなという動き。)
ごっこ遊びというが、極めれば一芸よのう。まあ…相手にのめり込みすぎんようにな。
何よりいかんのは、相手に親身になりすぎることじゃ。 人一人の器は決まっておる。
二人分を注ぎ込めばこぼれてしまうでの。 …無駄であるならば、教師などいらぬよ。
まーったくおぬしは、ちょっと調子が下がるとそれじゃ。もっと明るくいけ!
ヴォトカを飲んで難しいことは忘れるのじゃ、そのうちなんとかなる!乾杯!
(グラスを合わせると、澄み渡った音が響く。 そのままいっきにぐいっと呷って。)
■蓋盛 椎月 > (《イクイリブリウム》でも心の傷を治すことはできる。
しかしそれに何の意味があるだろうか……?)
乾杯!
(相手に合わせてくい、とグラスの中身を一気に呷る。
酒に弱いつもりはないが、さすがにこんな強烈なものは飲み慣れておらずふらつく。)
……ふう――。さすがに命の水というだけある……。
(息を大きく吐き出して、紅潮した顔でちらり、とおこん先生の様子を伺う。
さすがに長命の妖怪ともなるとこれぐらいどうということもないのだろうか。)
■おこん > んふん…たまらぬのう、じつにたまらぬ… こればかりは、日本の酒でも出来ぬからのう。
(ぐっと呷ってから、ふんすと鼻から息を吐く。 強烈な感覚が喉を突き抜け、
頭の中をぐるぐる回る心地よさにゆらゆらと身体を揺らして。)
うひー!体の中が熱くなるのう! …おお、どうした? まだ不安かのう?
それなら、ほれ…ワシが抱きしめてやろう。 容赦なくワシに甘えるがよいぞ!
(自分のことを見る彼女の視線を不安ととらえたのか、軽い調子で答える。
両手を広げてさあこい!とする様は、若干ハグをねだっているようにも見えるだろう。)
■蓋盛 椎月 > (あ、やっぱけっこう効くんだな……と冷静に眺めて)
……こんなん頻繁に飲んでるんですかおこん先生はすごいですね。
あたしもホカホカしてきました。
(やや回らぬ舌で早口に。)
やれやれ……あなたには叶いませんや。
不安ですよ。あたしはいつだっておっかなびっくりです。
(グラスを置いて、ひょいと彼女の小さな身体を抱き上げる。
母親が子供にするみたいに)
■おこん > 数百年前の話じゃからの。 ろしあがまだ…帝政といってのー、その頃はの、まだ…
まあその話は良いわい。 むかーしの話じゃからのう。
(早口で答える彼女にうんうんと頷いて見せる。)
ヴォトカは入れるとすぐ温まるのが良いところじゃ。
なに、困ったらワシでも、他の教師でも頼れ。 皆おぬしの援護をしてくれる。
…ところで、ワシは抱きあうつもりだったんじゃが、これは抱っこではないかのう。
(彼我の体格差を持ってすればそうなのかもしれない。 大人同士のハグのつもりガ、
なんだか偉く可愛らしくなってしまった。 首を傾げはするけれど、抵抗することなく
ぎゅっと先生にしがみついて。)
■蓋盛 椎月 > フフ、他人に仕事を押し付けるのは得意中の得意ですしね。
何かありましたら遠慮なく寄りかからせていただきますよ。
(抱っこしたまま衝立の内側にあるベッドまで運んで、座る)
あはは、この体格の違いで抱き合うの微妙に難しいんですよね。
するならここでするほうがやりやすいんじゃあないでしょうか?
(微笑んで)
■おこん > そうじゃぞ、遠慮なく、じゃぞ。
(うむ、と頷くけれど、抱っこされたまま、衝立の内側に運んでもらってから、座る彼女と高さを合わせて。)
そうじゃのう、おぬしの心遣いには感服するばかりじゃ。
…さて、では改めてじゃな…
(絵本の腕と9本の尻尾で、彼女をそっと抱きしめて。)
心地よいのう… しづきは抱き心地が良いのが良い。
それに匂いもな、ワシは好きじゃぞ…
(抱きついた、相手の服に鼻先をすり寄せて満足気に息を吐く。)
■蓋盛 椎月 > お褒めに与り恐悦至極……
(貞淑にそう言って、目を細める。
抱いたまま、尾のうちひとつを毛並みにそって優しく撫でる。
アルコールの混じった相手の吐息と、擦り寄る感触が
自身の内なる熱に静かに薪をくべる……)
相楽くんは恋人、とか言っていましたけど実際どういう関係なんでしょうねあたしたちは。
そういう関係で、自由なおこん先生を縛ってしまうのは少しばかり気が引けますけれど。
■おこん > っふ…ん、ぅ……おぬしは触れるのも上手よの、本当に…
(尻尾を手が優しく撫でる。 甘くて柔らかい、とろけるような刺激に目を細めて。
甘えるようにたっぷり身体をすり寄せて、お互いの匂いを掛けあわせてから一息。
彼女の言葉にふむ、と首を傾げて。)
仲の良い先輩後輩、といったところかのう。 「唯一無二の恋人」とか、そういうのがよければ、
ワシも応じてしまうかもしれぬが…ふふふ、良いことを言ってくれるのう。
(縛られちゃうの大好き、とはいえないけど、8本の尻尾を動かして、
自分の尻尾を撫でてくれる手を優しく撫でてる。)
さて、と…のう、しづきよ。ワシは少しこのべっどをかりようと思うのじゃ。
…変な意味ではないぞ、少し昼寝がしたくてのう。
■蓋盛 椎月 > 恋人同士というごっこ遊びも楽しそうではありますけど、
今のあたしにはのめり込むには少し危険にも思えますね。
“唯一無二”……ふふ。面白いことを言いなさる。
(楽しい冗談だ、とでも言うふうに笑って)
(ただ自分は子供のように孤独に怯えて
肉体的にでも擦り寄る相手を求めて同衾することを繰り返しているに過ぎない。
……相楽にはああ言ったものの、蓋盛もまた生きることに遠慮をしていた)
昼寝? 構いませんけど、よければ添い寝させてくださいませんか。
先ほどの酒は少し強すぎて、あたしもちょっと寝ないと仕事になりませんよ。
(尻尾から長い髪へと手を動かして、
手触りを楽しむように指でそれをすいた)
■おこん > それなら、仲の良い先輩と後輩、といった所でよかろう。
それなら相談もできるしのう。 仕事の上でも仲間ということじゃ。
ワシにガッツリのめり込んでも甘えてもよいぞ? 受け止めてやるからの。
ワシは恋多き存在じゃからな、唯一無二と呼ぶのは本当に特別じゃぞ。
(相手の言葉に笑いながら、お返事。 優しく髪を撫でてもらうと、
どんどんとまぶたが下がっていって。)
おう、構わぬ構わぬ。 隣に人がおるとよく眠れるからの。 ささ、こっちじゃぞ。
(彼女から離れて、のろのろとベッドに横になる。 ぽんぽんと自分の隣を軽く叩いて。
とろんとした目で見上げながらそれだけつぶやくと、幸せそうな表情で目を閉じた。)
のう、しづきよ。 …おやすみ、と言える相手が側にいるのは、
なかなか心地よいことじゃな。 おやすみ。
■蓋盛 椎月 > オーケーオーケー、では今のところはそれで。
せいぜい気楽にやりましょう。
甘えてばかりでは、ダメになってしまうでしょうし。
(羽織っていた白衣を脱いで、適当に使われていないベッドに放り投げる。)
(横になって瞼を閉じる、その幸せそうな顔にいささか戸惑う。
どうしてそんなに幸せそうなのだろうか……
以前一緒に寝た時も礼を言われた気がする。
理由に思い当たらないわけではなかったけれど、少しピンとこなかった。)
(眠る顔にくちづけの一つもくれてやろうかと思ったが、やめる。
同じようにしてその側に横になった。)
……おやすみなさい。
ご案内:「保健室」からおこんさんが去りました。
ご案内:「保健室」から蓋盛 椎月さんが去りました。
ご案内:「屋上」に和泉 兼次さんが現れました。
■和泉 兼次 > 講義が終わり、なんとなしに屋上へとやってくる。
興味本位で受けてみた魔術系の講義は理解が難しかった。
ペーパーテストはさほど難しくは感じないだろう…が。
いかんせん実技が伴うとなると、だ。
「…ちょっと前まで普通の高校生だったからな…。」
ぽつり、と呟いて屋上のベンチへと腰掛けた。
■和泉 兼次 > 自分にも使えるのかな、という疑問はある。
そも素養がないと使えないと思うのだ。
…講義を受けている子は目に理解を浮かべている子も多かった。
自分のようなものもちらほらいたが。
プレーヤーから伸びるイヤホンを片耳だけにつける。
それを操作して、音楽を聴きながら考える。
使えるようになりたいか?
「…それもちょっと疑問だな。」
■和泉 兼次 > 使えるようになりたい気持ち。
使えなくてもいいという気持ち。
どっちも半々、と言った所か。
ギ、とベンチの背もたれに身体を預けた。
ふぁ、と欠伸をひとつ。
ご案内:「屋上」にニコラス・グレイさんが現れました。
■ニコラス・グレイ > (コツコツと音を鳴らし階段を上がって屋上へ
すると先客がいるのに気づく)
よう……青少年。悩み事か?
(悩んでいるらしき事を感じたので声をかける)
■和泉 兼次 > ん。
誰か来たのは音でわかった。
話しかけられてようやく顔を向ける。
背が高いな。
そう思いながら見上げた顔はどこかで見たことがあったような。
「あー、悩み、というか。」
どうなんでしょうね、とちょっと笑う。
■ニコラス・グレイ > 一応これでも私は最近赴任してきた教師だ。
一人で悩まず話してみないか?
(少し優しげな口調で言う)
■和泉 兼次 > 教師と、聞いてなるほどという表情を浮かべた。
かけられた言葉にうーん、と悩む。
割とどうでもいい事だとは思うのだが。
「…違う分野で新しく講義をとって、勉強を始めるかどうか…って所ですかね。」
■ニコラス・グレイ > (相手の様子から自分はあまり信用されていないなと思った。
しかし特に関係が深いわけでもないのでこれは当然の反応だろう
とも思った)
ほう……それが良いか悪いかはどういう目的で取るかというのに
よるな。違う分野に進みたいと思っていてその分野に才能が
ないのであれば私としてはちょっと待てと言いたくなるし
違う分野から何か見つめなおしてみたいというのであれば
私はやったほうが良いと言うだろう
(聞きようによっては厳しいことを言う。しかしこれは少なくとも
ニコラスにとっては相手を思ってのことだ)
■和泉 兼次 > 「素養に関してはわからないって所ですね。」
何分、初めて触れる分野だからだ。
「…別に学ばなくてもいいとは思うのですけれど。」
「でも、それはそれで勿体無いかなって。」
一つため息をついた。
「この学校に入ったのは自分の意志じゃないです。
でも、何も学ばず帰るというのもそれはそれで。」
勿体無い、と思うわけである。
■ニコラス・グレイ > それなら基礎教養ぐらいは学んだほうがいいだろう。
何か新しいことが見えてくるかもしれないし
新しい才能を見つけることができるかもしれない
(そしてう~んと腕を伸ばし)
それにしてもここは中々心地良いな。今は少し暑いが
春と秋頃はとても心地が良さそうだ
(屋上の感想を言う)
■和泉 兼次 > 「…そうですね。」
今日から一応講義はとっている。
…もう少しは続けてもいいかもしれない。
「先生は才能って言葉が好きですか?」
穏やかに笑って言う。
その表情は高校生ながら、どこか垢抜けていた。
「そうですね…まぁ、夏でも気温が下がれば。」
雨天だとちょっと来る気にはなりませんけどね、と笑う。
■ニコラス・グレイ > ……上に上がれば上がるほど才能の壁というものは強くなる
それを無いように言う輩は嫌いだな
(淡々と言うがその口ぶりは本当に嫌っているようだ)
ところで君は何の科目が好きなんだね?
私が子供の頃は化学が好きだたんだが……
(私的好奇心と話のネタを探して聞いてみる)
■和泉 兼次 > 「まぁ、それは嫌味なだけですね…。」
ははは、とちょっと苦笑い。
それから、遠くの赤く染まった空を見た。
「……俺、才能って言葉、正直嫌いなんですよ。」
穏やかそうな生徒が、はっきり嫌いと言う言葉を口にする。
「理由になっちゃうじゃないですか。
才能があるからどうだ、ないからどうだ、って。」
「好きな課目ですか?………うーん……音楽、かな。」
声楽の、と続けた。
「基礎5教科は…まぁ、普通ですね。」
好きでも嫌いでもないです、と言う。
■ニコラス・グレイ > ほう……
(温和そうな生徒が似つかわしくない言葉を言ったので少々
驚きの声を上げる。その後の理由を聞き、確かに
才能という"言葉"は嫌いでもいいかもしれないと思った)
音楽か……なんだか昔会った人を思い出すな
音楽が好きでよく聴かせてもらった。
(どこか寂しげな様子でそう言った)
■和泉 兼次 > 「異能だってそうですよ。
異能を持っているからお前はここに入学しろ。
結構勝手な話だと思いませんか。」
はぁ、と笑ったまま、一つため息をついた。
好きで入学し、好きで勉強をしているわけではない、という事は伺えるだろう。
「……だからまぁ、新しく勉強を始めるにも才能って理由にしたくないんですよ。」
昔何かあったのだろうか、と少し考える。
「……今は聴かないんですか?」
さすがに授業中流すわけにもいかないだろうが、と笑う。
■ニコラス・グレイ > (異能が危険なものの場合、制御方法を学ばせないと周りを
危険に巻き込むという理由があるという言葉は言わなかった。
もしかしたら目の前の少年はそれほど大した異能ではないのかもしれない
上、本人にとっては強制的に隔離されたも同然なのだろうと
思ったからだ)
今?ああ、いや……彼女がよく演奏しているのを聞いていたんだ
だから曲の名前も知らないし今は聴かないな……
(表情は変わらず抑えこんで入るが悲しげそうな口調だ)
っとすまない。これ以上は辛気臭くなるな
そういえば私は名前を言っていなかったな。
私はニコラス・グレイだ。錬金術を受け持つことになった
■和泉 兼次 > 「先生、顔に出てますよ。あ、大丈夫ですよ。ここが凄く嫌なわけじゃないんで。
まぁ、基礎くらいは学んでみます。それで興味が出たら、続けてみます。」
穏やかな笑みの中に、ほんの少しの寂しさが見えるかもしれない。
…けれどそれも、すぐに消える。
「こちらこそ、すみません。何か思い出させたみたいで。」
立ち上がって、軽く一礼する。
正しい作法を心得たような一礼だ。
「…和泉 兼次(いずみ けんじ)。2年生です。
錬金……気が向いたら、受講してみます。」
■ニコラス・グレイ > 和泉 兼次か……では私は用事があるのでそろそろ失礼する。
(そう言って扉の方へ行き扉の向こうへと姿を消しその場を後にした)
ご案内:「屋上」からニコラス・グレイさんが去りました。
■和泉 兼次 > はい、また。
そう言って見送った。
「錬金術か…。だから化学なのかな。」
んぐ、と伸びを一つ。
自分はどうしようかな。
そう考えながら、屋上から出て行くために歩き出した。
ご案内:「屋上」から和泉 兼次さんが去りました。
ご案内:「教室」に四十万 静歌さんが現れました。
■四十万 静歌 > 「ッ――」
跳ね起きる。机に突っ伏して今まで寝ていたのである。
授業は聞いていた、
でも、授業が終わった後、
ぐっすりと寝ていたのである。
放置されて、暗い教室に私一人。
「あああ……!」
やっちゃった。
■四十万 静歌 > 「あー、うー……」
しかも寝起きで色々億劫な状態。
しかたないので、うだうだと机に突っ伏す。
さすがにもう寝ない、もう寝ないけども。
ご案内:「教室」に和泉 兼次さんが現れました。
■和泉 兼次 > 教室の外をこつん、こつん、と靴音が響く。
さすがに暗いなぁ。と思いながら目的の教室へと向かっていく。
さらに足音。
やがてドアの前で止まる。
■四十万 静歌 > 「どうして寝ちゃったかなー……」
なんかそんな女の声がドアの中から聞こえる。
まだうだうだしているらしい
■和泉 兼次 > 開けようとして手を止める。
…え。なんでこんな時間に人がいるのか。
電気もついてないし。
…まぁ、入らなければしょうがない。けど。
そう思って開ける。
暗い教室に予想以上に音が響いた。
■四十万 静歌 > 「ひわぁ!?」
大きな音に驚いて飛び起きた。
だが、
大きな音よりも声のほうが大きい。
「お、おおおあああああ……」
更に驚きすぎて声が声になってない。
■和泉 兼次 > 「ぅわっ。」
大きな驚いた声にびくっとして立ち止まる。
…いやいや幽霊でもあるまいし。
気を取り直して入り口の傍にある蛍光灯のスイッチをぱちん。
ぶーん、と小さな音がしてチカチカと明かりが灯った。
少し眩しくて、手でひさしを作るようにする。
■四十万 静歌 > 「!?はぅぁ!」
こっちも寝起きで暗闇に目がなれていたので、
まぶしかったらしく、再び妙な奇声をあげる。
ひさしを作ってみると、
驚きの表情で固まっている特徴のない、
黒マントにセーラー服という奇妙な出で立ち女がそこにいた。
■和泉 兼次 > 「…あれ、えーっと。」
目を慣らし、声の主を見る。
んー、と思い出しながら目的の席へと向かう。
席の下から一冊の参考書を取り出した。
「あ、そうそう。四十万さん。」
だったかな? と思い出したように振り返った。
特にマントなどの格好は気にしていないらしい。
■四十万 静歌 > 「うーあー」
目がしぱしぱするので、目をこすって、
やがて姿が見えてくると――えーっと……
見覚えが-……
「あ、はい、そうです、四十万です。
そちらは……和泉さん?
どうしてまた教室に……?」
こんな時間に何かあったっけ……と思い返しながら、
そう問いかけを。
■和泉 兼次 > 「ちょっと忘れ物ですよ。」
ぱんぱん、と手に取った参考書を2度叩く。
それから、穏やかな笑みを浮かべた。
「四十万さんはどうしたんです?
女の子が一人でこんな時間にいるのは結構危ないですよ。」
学園の警備はそれは確かなものではあろうが。
一応、そういっておくことにする。
■四十万 静歌 > 「忘れ物ですか、
無事回収できたようで何よりです。
私の方は……
あー、えーっとその……」
顔を赤くして横を向く。
「授業終わって今まで寝てました……」
隠さずに正直に答えた。超恥ずかしい。
■和泉 兼次 > ぱちくり。
「…。」
口元を軽く抑え、噴出すのを抑えた。
笑っては失礼だろう。
「…っ。それはまた、豪快な昼寝だなぁ。」
ちょっと漏れた。
はは、と誤魔化すような笑顔。
「夜はちゃんと睡眠とらないとダメですよ。」
と笑顔のままで言う。
忠告というか、半分冗談のような口調だ。
■四十万 静歌 > 「ううー……」
恥ずかしさに真っ赤になってうつむく。
「ちゃんと寝てたつもりだったんですけど、
その、テスト勉強をしていたもので――
どうやら全部の授業が終わった後、
疲れがどっとでたみたいです……
お昼間は大丈夫だったんですよ、
ほんとですよ?」
実際本当のことなのだが、
実に言い訳っぽく聞こえるのは仕方ないだろう。
■和泉 兼次 > 「すみません。」
笑ったことに対しては素直に謝った。
近づいてくると、ポケットからのど飴を取り出す。
「飴食べます?」
と、お詫びのつもりのようだ。
「集中力が切れるとどっと来るからねぇ。」
さもありなん、という顔をしている。
本当の事、と受け取ったようだ。
「…まぁ、何事もなくてよかったんじゃないかな。」
■四十万 静歌 > 「あ、ありがとうございます。いただきます。
それじゃ、その、えーっと。」
ハンカチで隠蔽した缶ジュースを隠し持ち、
テーブルの上にそっと缶ジュースをおいて、
「1-2-3-」
気の抜けた声と共にハンカチをひらりと動かし、
隠蔽を解除、
あら不思議、
ハンカチをのけるとそこには缶ジュース(苺ミルク)が。
「お礼にどうぞ?」
そんな事をいいながら受け取ったのど飴をなめる。
うん。寝起きで痛い喉が楽になった気がする。
「まぁ、何事かあっても困るんですけどね。
まぁ、ほら、
私襲ってもなんのメリットもないですから。」
あははと、
内心信じて貰えたようでよかったーなどと思いつつ、
ひらひらと手をふりそうのたまう。
ご案内:「教室」に和泉 兼次さんが現れました。
ご案内:「教室」に和泉 兼次さんが現れました。
ご案内:「教室」に和泉 兼次さんが現れました。
■和泉 兼次 > おや、という表情をする。
まさかこんな所に手品師がいるとは思わなかった。
という風に驚いた表情。
「…なかなか凄いね。」
楽しそうに笑顔を深めて、苺ミルクの缶を手に取る。
「ありがとう。…でも最近は割と物騒だし、本当に気をつけなよ?」
メリットとかじゃなくて、さ、と続ける。
…割と本気で心配はしていそうな雰囲気だ。
■四十万 静歌 > 「ありがとうございます、
まぁ、手品くらいしか取り得ないので。
成績も真ん中くらいですし。」
えへへと笑ってそう答える。
「まぁ、確かに物騒なようですけど……
良く言うじゃないですか。
気にしていても始まらないとか、
なるようにしかならないとか。
なるべく危険な所には出向くつもりも無いですしね。」
心配してくれてありがとう、
でも大丈夫だよとでもいうように親指立ててサムズアップ
■和泉 兼次 > 「ここで頑張れば他に取り得も増えるんじゃないかな。」
笑顔を返し、ぷしゅっと缶を開ける。
一口飲むと甘さが口に広がる。
「それはその通り。」
気にしすぎてもしょうがない。
確かにそうだなぁ、と呟く。
「…でも、無防備な女の子がいると心配になるわけですよ。
男子としてはね。」
と優しく笑った。
■四十万 静歌 > 「そうですね。
異能が目覚めたり、
突然魔術が使えるようになったりするかもしれませんしね。」
道のりは遠そうですけどーと笑って答えて、
「和泉さんは優しくて男前ですね。」
なーんて、優しく笑った台詞に笑い返した。
「ま、でも、いざとなったら、
護身用のスプレーが炸裂しますよ。」
なお、スタンガンもってたりするし、
前に異能や魔術の前では無力なのではと突っ込まれたが、
気にせずそういう。
■和泉 兼次 > 「俺も真面目な事くらいしか取り得もないしね。」
今の所は、と言う。
異能はあれど、大したことはできない。
「はは、ありがとう。」
褒められて悪い気はしないので、世間話の体で礼を言った。
「あぁ、ちゃんと準備があるのか。」
それは大事だね、と言う。
色々と事件も起きているみたいだしなぁ…。
と考えながら、ミルクを一口。
■四十万 静歌 > 「その辺りはお互い様ですね。
といっても和泉さんほどじゃなくて、
真面目に授業聞いてる程度ですけど。」
実際もうちょっと頑張ればもうちょい上くらいはめざせるんじゃと遠い目。
「ま、でも、女の子の私もそうですけど、
和泉さんのほうは大丈夫ですか?
男の人でも危険な感じですけど。」
そして首をかしげて逆に心配しかえす。
危険なものは 危険なのだ。
■和泉 兼次 > 「授業なんてそこそこにしとけばいいとは思うよ。」
将来使うなら、まぁ、という所だろう。
一応、通常の学問の優秀者には入っているが、
別に入ろうと躍起になるほどではない、と感じている。
「知ってる。
ほら、学園の告知とかはマメに見るようにはしてるよ。」
それでも巻き込まれた時は……。
「ダッシュで逃げるよ。」
キリッ、という表情で言い切った。
■四十万 静歌 > 「もっと頑張って受けるといいよ、
とかいわれると思ったので意外でした。」
と、ちょっと驚きながら笑い、
逃げるよの言葉に、
「……。」
きょとーんとした顔を浮かべ――
「あはははははははははは!」
爆笑した。
うん、我慢できなかったんです、ごめんなさい、
っていわんばかりにすぐあわてふためき、
「そ、そこまで、即座に逃げるって、
きっぱりいわれるとは……っ
思いません……でしたっ……!
和泉さんはずるいですっ……
真面目なのに面白いなんて最強じゃないですかっ……!」
■和泉 兼次 > 「だって将来使わない事に必死になってもつらいだけじゃないか。」
真面目な風に見えて、それくらいの事はわかっている様子。
特にここ(常世)じゃそうじゃないかな、と続ける。
「…いや、まぁほら。ここでの物騒事って外とは比べ物にならないからさ。
真面目に言って死傷者どんどん出るような異能や魔術もあるからね。」
逃げるのが正解、と思っていると答えた。
そこまで爆笑されるとは思っていなかったが。
「…俺ができるのって蛍光灯の真似事くらいだから。
真面目に喧嘩しようなんて思わないだけだよ。
ほら、と言って自分の周囲の明度を明滅させてみる。
制御はできているようだが、すこぶる地味だ。
■四十万 静歌 > 「いえ、その……っすみませんっ、
つぼに入って……ふぅ。」
ちょっと落ち着けて。
「まぁ、それはそうなんですけど、
こう……
和泉さんっていざとなったら手の一つや二つあるものさ
っていいそうだったので、ちょっと意外で……!」
すみませんすみませんと頭を下げ、
明度の明滅をみるや、びっくりする。
「うわぁ……凄い。
なんていうか、
暗闇に同化して身を隠すとか、
明るい光で芽を潰すとかできそうですね。」
などとほへーっと感心した様子で述べた。
■和泉 兼次 > いいよ、と笑ってジュースをまた一口。
「そんなカッコイイ事言えればいいんだけどね。」
と苦笑いをする。
「…喧嘩するのもバカらしいし。」
普通の喧嘩ならまぁできない事もないけれど、と言う。
「できない事もないと思う。
…まぁ、でも自分だけならそれ使って逃げたほうが賢いよね。」
感心してるとことを申し訳ない、とは思う。
■四十万 静歌 > 「まぁ、確かに喧嘩するのも馬鹿らしいし、
喧嘩しないに越した事はないですよね。」
うん。確かに良く考えたらそうだよね。
と頷く。
なんというか男の子はやんちゃするイメージが私は強いのかもしれない。
「でも、いいじゃないですか。
逃げるってきっぱりいったんだから、
ばっちりなんでも利用して逃げれば。
私だって逃げますもん。」
うん。と頷く。
そう。私だって逃げる。
逃げたくない、逃げるわけには行かない理由が無い限り。
■和泉 兼次 > 「そういうワケで、俺は遠慮なく逃げます。」
特に理由がないならね、と笑う。
理由があったら…どうするんだろうな、と内心少しだけ考えた。
「うん、そうするよ。
…下手に揉め事起こして風紀や公安に捕まるのもヤだし、ね。」
ぐいっと苺ミルクを飲み干し、ご馳走様、と言った。
「…話し込んじゃったけど、そろそろ寮に戻るよ。」
四十万さん、どうするの?と穏やかに言った。
■四十万 静歌 > 「私も寮に帰ります。
流石に寮まで送って貰うと、
後で寮の女子から凄いことになるので、
途中までですけど、
ついていってもよろしいでしょうか。」
うん、寮まで送って貰うのは色々大変なのだ、
なのでそんな提案を。
「笑ってごめんなさい。」
そして、もう一度きちんと謝る。
「でも、お陰で親近感が沸きました。」
そしてそういって微笑んだ。
■和泉 兼次 > 「あー、そだね。」
それじゃあ、途中まで。とにこやかにOKを出す。
凄いこと、噂か何かかな、と考える。
「え?…あぁ、いいよ。」
気にしないで、と言う。
どこにでもいそうな、少年の笑顔だ。
「…同じ学年だから、こんなもんだよ。」
そういうと、出入り口に向かって歩き出す。
■四十万 静歌 > 「それでもですよ。
ほら、同じ学年というか、
下の学年でも凄い人はほんと凄いですし。」
などといいながら、同じく無邪気な微笑みを浮かべ、
鞄をもって兼次の後を追うように帰るだろう
■和泉 兼次 > うん、そうかな、と同意をする。
あとは教室の電気を落とし、
暗いところは異能で照らしながら、ゆっくりと帰っていく。
ご案内:「教室」から和泉 兼次さんが去りました。
ご案内:「教室」から四十万 静歌さんが去りました。