2015/06/15 のログ
ご案内:「廊下」に桜井 雄二さんが現れました。
桜井 雄二 > (廊下の窓を次々と拭いていく)
(生活委員会である桜井雄二の今日の担当は廊下の窓拭き)
(それはいつまでやっても終わりのない地獄)
モ、モチベーションが保てない……!
(掃除の基本は三つのK、すなわち気合、気合、気合と豪語する桜井だが)
(夕方である、窓から神社の方角が見えて、そこで祭が始まっているとなると話は別)
……祭、行きたかったな…………

桜井 雄二 > (別に神社がすぐ見えるほど近いわけではない)
(それでも耳を澄ませば祭の喧騒が聞こえてくるかのようで)
………終わらない…(窓拭きとは容易く心に皹を入れるのだ)

桜井 雄二 > いや、待て……円上神社辺りは出店をやっていると聞く…
今から神がかり的速度で窓拭きを終わらせれば……
(ぶつぶつと呟く)
…よし、やってみる価値はあるな。出店の焼きそばを食べたいぞ。
(そして猛スピードで窓拭きを始める、即ち気合である)

ご案内:「廊下」に三千歳 泪さんが現れました。
三千歳 泪 > 廊下じゅうのスピーカーから突如流れだす軽快な音楽。通販番組みたいなノリで女子生徒のナレーションが続く。私だ。

『拭いても拭いてもおわらない! 家事は大変? そんなあなたのお悩みにぴったりの商品があります!!』
『今日ご紹介するのはかの有名な《文化女中器》!! 使いかたはお手軽簡単。コースを決めてスイッチを入れるだけ!』

『えー? ほんとうかいジェニー?』
『うそじゃないのよジェイムズ。このお部屋のお掃除だってこの子がやってくれたんですもの!』
<笑い声のSE>
『お問い合わせは学籍番号203! 《直し屋》さんこと三千歳泪(みちとせ・るい)まで!!』

人間大のレトロフューチャーな感じのロボットを代車にのせて、今日はレンチとモップの二刀流で颯爽登場。
私が来たからにはもう安心だよ。悩める子羊くんに愛の手を!

「今ならなんと! 先着一名さまにこのモップをつけちゃいます!!」

桜井 雄二 > な、なんだこの音楽は!?
(困惑しながらも通販番組みたいなナニカを集中して聞く)
(笑い声のSEに困惑を超えて混乱に近い感情を覚えつつも)
(現れた女性に声をかけてみる)
……三千歳泪か。多分。(自信なさげだ)
いや、モップはいいとして……そのロボットはこの廊下全部の窓拭きを終わらせられるのか?
(頬を掻いて)俺は円上神社の祭に行きたいんだ。早めに終わらせたい。

三千歳 泪 > 「ギャラクシーショッピングアワーのテーマだよ。一見いらなそうなものも買わなきゃって思わされちゃうデンジャーな催眠効果があるのだ」

「いかにも。私が《直し屋》さんのるいるいだ。私もちょっとは顔が売れてきたってことかなーこまるなーあははは」
「そしてこの子は《文化女中器》。ちょっと前に一世をふーびした夢の万能家事ロボットだ!」
「一家に一台。マイカーよりも《文化女中器》を。マイホームのお留守番といえばこの子で決まり!っていう時代があったんだよ」

レトロなデザインにふさわしく時の重みが刻まれたボディをなでて、窓拭きの少年に振り返る。

「私が直したからカンペキのはず。この子にお願いすれば君はどこへでもいける。今ならモップもついてくる!」
「どうする? 買っちゃう? 買ってみようよ窓拭きウィリーくん!」

桜井 雄二 > ギャラクシーショッピングアワー……?
どうでもいいがその一見いらなそうなものと本人が言うのはどうなんだ……

そのレンチだ、学内で多少有名だ。
その上、さっきの通販番組で三千歳泪ってばっちり名前が出ている。
(お掃除ロボのデザインを見て唸る)
(本当に使えるのか? いや、使えたとして長持ちするのか、これは)

うむむむむ………(汗を流しながら考え込み)
わかった、買おう。ローンは組めるか、無理ならある程度の手付金をここで払って後で代金を支払う。
(悩んだが結局買うことにし)それと…俺の名前は桜井雄二だ。

三千歳 泪 > 「それはどうかな。他の誰かはノーサンキューでも、今の君にはぴったりなもの。これってビジネスチャンスでしょ?」

迷ってる。これはいけそうな感じ。もう一押しってとこかな。やってみる価値はありますぜ。

「これは後期型のハイエンドモデルだから、窓拭きと廊下みがきが一緒にできちゃう。見た目以上にすごい子なんだよ」
「あつい砂漠のド真ん中で10年動きつづけても全然平気! 当時のCMで砂漠をぜんぶお掃除しちゃうっていうのがあるくらいだ」
「部品も新品みたいなものだから、大事にしてくれたらもっと持つはず。こんないい買い物なかなかないよ」

あ。でもお高いんでしょう?って顔してる。わかりやすいなー。
使ってくれる人の手にわたるなら値段なんてどうでもいいんだけど、こんな状況なかなかないよね。どうしよっかなー。

「ダメダメ! 一括払いでしか受けらんないんだ」
「――と言いたいとこだけど、今日だけ特別大サービス! いやー運がいいな君はー」
「神社のお祭り、気になってるんでしょ。それ、私も行く。連れてってくれる? 一回目のローンはそれでいい」

「ウィリーくん! デートしようよ!!」

桜井 雄二 > た、確かに………俺にとって掃除は毎日の仕事、手伝ってくれるならメカの手も借りたい…

なんだって!? それじゃ窓拭きだけじゃなくて廊下の掃除まで兼任できるじゃないか!
そんなに耐久性も高いのか!? それじゃお買い得じゃないか!
でも、お高いんだろう?(別にノリノリなわけではなく素の反応だ)

一括払い………(しょんぼりとした表情になり)
デート?(沈思黙考)デートすれば一回目のローン代わりになるのか?
わかった、デートしよう三千歳泪。
ただ、俺は女性とデートしたことなんてないぞ。
エスコートというやつがまともにできるかは判断しかねる。
それでもいいなら、一緒に円上神社に行こう。三千歳泪。

三千歳 泪 > 「おや。思った以上に重宝しそう? 君は掃除のおじさんなのかな。それにしては若い…若い。おじさん。おじさん…若いのに?」
「あはっ。あっは、あはははははは!! おっかしい! なにそれ絶対おかしいよ! ヘンなの。ヘンなの!!」
「役に立ちそうなら使ってあげて。この出会いは運命感じちゃうなー。私としても《直し屋》さん冥利に尽きるってもんです」

「そ。代わりじゃなくて、一回目がデートなだけだよ。次もまだ決めてないけど、また今度考えるから」
「私もさー家族以外のだれかとお祭りにいったことなくってさー。いつも決まっておとーさんとおかーさんがいてね?」
「一人で行くのもどうかと思って。私もないよ。お祭りに行くのは特にそう。ないから楽しみでさー!」
「だれかと行った方がきっと楽しい。でしょ?」

「神社のところで待ち合わせよっか。私はほら、手が汚れたままだし。君もお仕事中みたいだし」

時間を決めて待ち合わせ。浴衣に着替えるくらいの時間はあるはず。まさかこんな使いどころがあったなんて。

桜井 雄二 > ……掃除のおじさんなどではない。俺は生活委員会の委員だからな。
街の掃除と異邦人関係は俺たちが請け負っているだけだ。
(笑われると小首を傾げて)うん……? まぁ、いいんだが。
ああ、必ず役立てる。名前もつけよう。毎日こいつを磨きもする。
(男は真面目に言っている――――若干天然が入っているのだ)

そうだな、俺も家族と行った記憶ばかりだ。
(友達が少ないからな、とは言わず)
わかった、円上神社の入り口で待ち合わせしよう。
仕事を終わらせて必ず行く。約束だ。

(こうして彼らのデートが始まる)

ご案内:「廊下」から桜井 雄二さんが去りました。
ご案内:「廊下」から三千歳 泪さんが去りました。
ご案内:「職員室」にコゼットさんが現れました。
コゼット > (授業もひと段落した夕方頃。

職員室の戸を開き、帽子を引っ掛けながら入るのはいつもの事。
荷物を自分の机に置き、紅茶を淹れる。

その間に手持ちのパソコンの電源を入れ、本や紙の資料を取り出す。
そうしているとお湯が沸く。紅茶のパックをカップに、その中にお湯を注ぐ。
湯気の立つ熱湯が少しずつ鮮やかな茶色に染まっていく。

程無くしてパックを取り出し、シュガースティックをを一本。
紅茶のカップを持ち、席に着く。
パソコンで起動したのは、所謂文章作成ソフト。)

「…さて。」

コゼット > (コゼットの業務は終わらない。
髪の資料に書かれているのは、独自に調べた魔術師喰いに関する事。
途中、PC上でもデータファイルをいくつか開く。
その中に書かれているのもまた、それに関するものだった。
今一度情報を纏めようと、ここに来る前に住んでいた故郷の知り合いに調べて貰っていた。
あの場所も魔術師の見習いが多く、同時に問題にもなっていた事。

しかしそれでも未だ謎な部分が多く、有益な情報は一握りも無い。
現状は対処法に則って、それに従って処理するしかない。)

ご案内:「職員室」にクラスカさんが現れました。
クラスカ > (職員室に軽いノックの音が響く)
失礼しまっす。一年生活委員のクラスカです。
(戸を引き、軽く頭を下げて入室したのは目立つ赤いカーディガンを羽織った銀髪の生徒))

(きをつけの姿勢のまま室内を軽く見渡すと、目当ての人物がいたようで)
あ、いた。
(と、コゼットの方へ喜びを含んだ声を投げる)

コゼット > (相変わらず特徴的な帽子を被っているので、その全身は見えなくとも直ぐに判るだろう。
室内には黙々とタイプ音が響いていたが、誰かを探しているような声に顔を上げる。
丁度、紙とにらめっこしていた所だった。)

「…うん?」

クラスカ > (他に職員室にいる教師から向けられた冷ややかな視線も意に介さず)
(わたわた忙しなく、椅子や机への接触を紙一重で避け、コゼットの机に接近する)
(目標地点に到着。続いて次のプロセスに。真隣の席の椅子を抜け目なく拝借して腰掛ける)
(他の教師の眼光が一層厳しくなる)

コゼット先生。『魔術師喰い』について、色々お伺いしたくて。
(やかましく椅子をギシギシやる仕草とは別に、表情は笑っていない)

コゼット > 「ああ、クラスカ君。ええ、それは構わないけど…。その様子だと一応掲示板の注意喚起は見ているわね?」

(特に周りの空気は気にせず、聞きたいと言われればそれに応じる。
丁度自分でもそれについて纏めていた所だ。少し手を止め、資料を置く。

尤も、日常的に聞かれる"ソレに関する心配事"だとは思うが。)

クラスカ > はい読んでます。
(軽く頷くと、殊勝な表情はどこへ、一気に言葉と態度が崩れ始める)

いやあ、僕も魔術師ですから。怖いんですよ『魔術師喰い』。
魔術関係の成績が全てにおいて中の中をキープする僕みたいな普通の魔術師が襲われてしまったら、もう大変。
人知れず常世のもずく、いや藻屑として消えるでしょう。
(お手上げ、のポーズを取り、大げさに肩を抱いた)

(教師たちの顔つきはより険しく、分厚い辞書を手にぷるぷる震える者もいる)

で、確認したい点が一点。
(ぴしり、指を立てた)

『魔術師喰い』を討伐・撃退に至った手段について。
前回出たのは、コゼット先生が丸く収めたんです?

コゼット > (コゼットはその雰囲気に気付かないし、気が付いていてもそれが何なのかは判らない。
名前は知っていても、詳しくは知らない生徒はまだまだ沢山いる。
こうして面と向かって話さなければ、そうゆうのは見えてこないものだ。

──しかし何か自信満々に言う彼が発した事は、意に反して討伐に関する事だった。
…まさか、ねぇ。)

「ええ。私が一人でやったわ。一人だったのは止むを得ずだけれど。
特別な事はないわ、魔術を行使して撃退しただけ。不意を突かれたから、負傷はしたけれど。」

クラスカ > (季節は春から夏の変わり目)
(職員室の天井隅に設置された扇風機が二人の上空を通過すれば、風に煽られて銀色の前髪からブルーの瞳が零れた)
(空の色より濃い青は、海の色に近く、底の知れない深みを湛えている)

なるほど、やっぱり魔術は通用するんですね。ってことはやっぱりイキモノ?
異世界から出現した説は俄然信憑性を増してきましたが、どうにもまだ確証は持てませんね。
怖いから絶対に近づかないようにしないと。
(ふんふん、勝手に納得する)

え、怪我したんですか!大丈夫でした!?後遺症とか出てません!?

コゼット > (扇風機がこちらを向けば、帽子の飾りがゆらゆらと煌く。
その下から覗く表情は、真剣だ。)

「生き物というよりは、魔物と呼ぶ方が正しいでしょう。
そもそもの正体は不可解な点が多いけれど、現状はそう呼ぶのが自然よ。

魔力を餌とする存在だから魔術が効かないと思いがちだけど、力となって放たれた魔力を吸収出来る程万能ではないみたいね。
マジックアイテムの類は、もしかしたら食べてしまうかもしれないけれど。」

(怪我をしたのかと聞かれれば、左腕を擦るようにして)
「ええ、大丈夫。ただ、傷を負った瞬間に力を抜かれたような感じがした。一番厄介なタイプだったようね。
後遺症は……、今の所はないわ。」

クラスカ > (年齢と比較してやや幼めのコゼットの顔のパーツ、生真面目な眼を見て抱いた感情は)
(「この先生は、親身になってくれるいい人だな」という、当たり前の生徒らしいもの)
(危険には近づくなと訴えかけてくれることも、しかり)

魔物……正しく魔物ですね。あんな生物、自然の中には存在しませんもの。
(基本的に魔物とは、地球上で動物が辿ってきた進化に当てはまらないもの全てを講義で指す)
(常世に現れる驚異の殆どが怪異であり魔物だ)
魔力を食べても魔力を吸収できるわけではない。やっぱりそれがミソですね。
どうにも都合がいいし、誰か親玉が操ってるみたいだ。
(そう何となしに呟き、傷を見ればコゼットが無事であることに安堵する)
身体は大事にして下さいよ、女性の傷は一生ものですからね。

じゃー、時間を裂いてもらってありがとうございました。
今度から登下校と、委員会活動の際には、一層の注意を払って強そうな人の影に隠れることにします。
いのちだいじに。
(大きく一礼をすると、追及を受ける前にと椅子を動かし職員室の出口への逃走経路を確保しようとする)

コゼット > 「あれは何もこの辺りに限った魔物ではないわ。
ここ最近になって現れた理由は判らないし、実は見かけなかっただけで居たのかもしれない。

さぁ、ね。ここじゃ転移なんてものはよくある事だそうだから、誰かの差し金って言うのは考え難いけれど。
まぁ、魔術師が何の抵抗も出来ない…なんて事がないだけ、まだマシでしょう。
…ただし、一度捕まれば命の保障はないわ。」
(大事にしてと言えば、それは勿論、と返す。尤も、最近は傷跡も治せる位に凄いようなのだが。
一番は怪我をしない──これに尽きるが。)

「出来るだけ外に魔力を漏らさないようになさい。それだけで襲われる確率はかなり下がると思うから。
…くれぐれも、自分から手を出すのはやめておきなさい。
何かあってからじゃ遅いんだから。」
(その言葉が何処まで届いたかは判らない。)