2015/06/17 のログ
獅南蒼二 > いつから見ていたのかは分からないが、生有子が携帯端末を取り出せば、肩を竦めて苦笑を浮かべる。
………やはり、まだ早かったか。学ぶ意欲は、賞賛に値するが。
心の中でそう呟きつつ、ポケットから煙草を取り出して、火をつける。

貴方はこの男の顔を知っていてもいいし、知らなくてもいい。

遠峯生有子 >  教室棟の学内ネットワークに接続し、
 学園のカリキュラムのサイトを開き、
 学年、難易度で検索する。
「ま、じゅつ、ろん…。」

獅南蒼二 > 魔術論、と入力すれば、幾つかの授業がピックアップされるだろう。
コゼットという教師の入門授業や実践法、獅南の魔術学概論や応用、
東洋魔術や召喚術、呪術に傾倒した授業も開講されているようだ。

「………………。」

まさかそんな姿を、魔術学の教師が見ているとは、夢にも思うまい。

遠峯生有子 > 「あ、この入門とか概論とかがいいかなあ。
 時間割が合うのは概論のほうかな。
 魔術取ってる子いたっけ。聞いてみれるかなあ。」
 んーっと真剣な顔で端末を見つめている。

 まさかそんな姿を、魔術学の教師が見ているとは、夢にも思っていない。

獅南蒼二 > 「魔術学に興味があるのか…?」
煙草を携帯灰皿に入れて蓋を閉め、目の前の女生徒に問いかける。
驚かすつもりがあるわけではないが、不意打ちという形になるだろう。

なお、概論、という名前がついた魔術学の授業は、自分の持っている授業しかない。
「……学ぶ意欲があるのなら、歓迎しよう。」

遠峯生有子 >  ふと、端末を持つ手元に影が差す。
 頭上から声が降ってくる。
「ふぇ?」
 見上げる。

 言葉の内容を理解。
 それから驚く。
「は、はいっ!」

「ええと…」誰だっけこの人。
 どこかで見たことが。
 そう。手元の端末。講義の概要のページに写真がある。

 その写真と同じ顔が、歓迎しよう、と言っている。
「し、獅南先生、ですか?」

獅南蒼二 > 写真のほうは、無精ひげくらいは剃ってあるかもしれません。
「そうだ……そんなに驚くことは無いだろう?」
何て言いつつも、楽しそうに笑っている。
概論の紹介ページを見ていたこともしっているのだろう。

「さっき読んでいた本の内容を9割方覚えれば、授業など受ける必要も無いとおもうが、ね?」
ククク、と楽しそうな笑み。
恐らくこの学生にはまだ読めないだろうことを、知ったうえで言っている。

遠峯生有子 > 「え、だって、びっくりします!
 先生、私が今何を見てたかわかりますか?
 端末がしゃべったかと思った。
 どうして私が見てたページわかったんですか?」
 声に出ました。
 獅南を見上げ、そんなことを訴えていたが、
 次の言葉にしゅんとして、鞄を押さえる。

「先生、この本難しいです。
 基礎って書いてあるから易しいかと思ったんですけど。
 先生の授業もこのくらい難しいですか?
 魔法、やったことなくても大丈夫ですか?」

獅南蒼二 > 「そうだな…強いて言えば、君は少し、思ったことを素直に口に出し過ぎる欠点があるのかも知れない。」
楽しげに笑って、それから、本へと視線を向ける。
「基礎だ…が、最初に手に取るには少し、難解だったかな。
 まぁ、学ぶ意欲さえあるのなら、誰でも魔術を習得できるだろう。
 その分難解な部分があるのも確かだが……。」
このせんせーの授業は難しいと専らの評判です。

ご案内:「ロビー」に美澄 蘭さんが現れました。
美澄 蘭 > 「…ふぅ…」

充実した疲れを吐き出すような、幸福なため息を吐いた。
今日も文学論の講義はヘビーだったが、その分…いや、それ以上に面白かったのだ。
何となく、休憩にロビーの椅子を使おうとして…

「あら、生有子さん?」

見知った同級生が視界に入った。教師らしき人物と会話中のようだが、「魔術」についての話をしているらしい。
初学者の自分にも興味深い話をしているだろうか…と思い、近づいてみる。

遠峯生有子 > ちなみに魔術の基礎的な部分を解説してはいるが、解説に用いる理論については高等学問という罠書。

それはともかく獅南の言葉にすこし考え、
彼を見上げてはっきり答えた。
「私でも魔法が使えるようになるなら、受講してみたいです。」

「…あのう、本当に誰でも大丈夫ですか?」
恐る恐る追加。
ちなみに評判については詳しくなかった。

そのとき、視界に見知った顔が入る。
「あ、蘭ちゃん」

獅南蒼二 > 「誰でも簡単に、と言うわけではない。
 超常の力を学問として得るのだ……それを学び、理解するだけの熱意が無ければ、投げ出してしまうだろう。」
生有子の言葉に、楽しげに笑いながらそうとだけ答えた。
嘘は言っていない。大なり小なり、魔術とは誰でもつかえるものだ。

「………?」
新たな人影には視線だけを向けて。

美澄 蘭 > 「こんにちは」

生有子には人懐っこい笑みを向けられるが、会話相手だった教師らしい男性の視線には緊張の色を見せる表情で

「…こ、こんにちは」

と、少し頭を下げた。

男性には分かるだろうか。
生有子に声をかけたこの少女の魔力が、科学技術主体だったこの世界において、やや異質に思えるほど高いことが。

遠峯生有子 > 「熱意…。」
 うーんっと、考える。
 日ごろ、それほど自分に“熱意”というものがあると思ったことはない。

 しかし、
「でも、魔術はやってみたいです。
 一度講義に参加させてもらってもいいですか?」

遠峯生有子 > 「ちょうどよかった、蘭ちゃんはなにか魔術とかの講義取ってる?」
 やや緊張の気配を見せる蘭に、気が付いてかつかずか、
 そんな風に引き止める。

美澄 蘭 > 教師を前にしてもいつもの調子を崩さない生有子に若干面食らったような様子は見せたものの、すぐにいつもの様子になり

「ええ…「魔術理論概説」だけだけど。
簡単な属性魔術と治癒魔術はお母さんから教わってきたけど、それ以上の事を知るには、理論から勉強しないと駄目かな、って思って。」

気になってるの?と、首を傾げて生有子に問う。

遠峯生有子 > 「魔術理論…概説?
 それって難しい?」
 先ほどの検索ではヒットしなかったが、そんな講義もあるらしい。と知る。

「蘭ちゃんはもうちょっとは魔法のこと知ってたんだ。いいなあ。
 あのね、この…。」
 と言って目の前の教師を見上げ
「獅南先生の魔術学概論っていう講義が、
 丁度時間も合って受けてみたいんだけど、
 私魔法って習ったことないから、できるかなあって、悩んでて…。」

美澄 蘭 > 「魔術理論概説」の講義について問われれば

「そんなに、難しくはないと思うけど…
ノート、見てみる?」

丁度今あるから、と、ブリーフケースに手をかける。

「…おじいちゃんが、
『常世学園に行くなら、自分の身を守るために最低限の魔術は覚えていけ』
って言ったから…」

先に覚えていたことについては、そのように言って苦笑する。
経験的には、ほとんど初心者のようだ。
そのため、獅南先生の講義については

「うーん…私も初心者だし、その先生の講義は取ってないから断言はできないけど…
魔術の理論を理解するのに必要な知識を、どのくらい補う努力が出来るか、じゃない?」

数学が必要な魔術もあるみたいだし、治癒魔術掘り下げようと思うと生物の知識もあった方が良いし…と、初心者ゆえか自信なさげに。

遠峯生有子 > 「うん。見せて。」
 ぱっと顔が輝き、身を乗り出しかけて、獅南をちらと見上げ、
「あ、でもやっぱりあとで見せて。」
 蘭ちゃんこのあと時間ある?
 と聞きかけたところで固まる。

「私ちっとも“身を守るために最低限の”覚えてないよう。」
 眉がなさけなく八の字だ。
 そして続く考察をなんとなく不安げに聞いていたが、
 一転。
「んー、私もがんばる。魔術学概論取ってみるよ。」
 決意が固まったようだった。

美澄 蘭 > 「そうね…今日はもう講義は無いから」

ずっと暇だから、図書館に色々しにいこうと思ってたの、と。
そして、「最低限」にしぼむ生有子を見て、

「…おじいちゃん、昔は国連に勤めてたから…
その頃に、『常世財団』と色々あったんじゃないかしら。

確かにそれなりに物騒な事もあるけど…落第街とか、歓楽区を避ければそんなに困らないし」

うちのおじいちゃんが心配性なだけよ、と苦笑した。

「…そう…初心者同士、お互い頑張りましょう?」

講義は微妙に違うけどね、と、楽しそうに笑って。

遠峯生有子 > 「じゃあ、私も次の講義終わったら図書館に行こうかな。」
 時計を見る。しばらくすれば終了のチャイムが鳴るだろう。

「えー、いろいろって何なのかなー?
 落第街がどうとかいうのは新聞みたいなのが出てるみたいだけど。
 そういうの考えるとちょっといろいろ怖いね。」
 また八の字。

 そして獅南から蘭のほうにさらに移動すると、
「蘭ちゃん、よかったら『魔術学概論』一緒に受けない?」
 ひそひそとささやいた。

美澄 蘭 > 「…前にカフェで約束したみたいに、一緒に図書館で勉強する?」

そう言って笑う蘭は、珍しいほどに無邪気な表情をしている。

「………まあ、色々、ね。

落第街は…元々用事無かったけど、本当に怖いわよね…」

流石に、実際に血が流れていた混乱初期の生き証人だ、とまでは言えなかった。
「今、この島で」起こっている事件の話題に乗る事で誤魔化す。

「…『魔術学概論』か…入学した頃はそもそも魔術が何かよく分かってない状態だったから、そういう人向けの講義しか取らなかったのよね…
時間割はどこ?」

そう言って、ブリーフケースから手帳を取り出す。
手帳に記されている蘭の時間割は、午後は比較的余裕があるものの、午前中はほとんど埋まっていた。
…ついでに、妙にレベルが高い講義ばかりだった。

遠峯生有子 > 「うん。そうしよう。
 約束したのに全然できてなかったね。」
 こちらは普段どおりに無邪気に笑い。

 事件についてあまりかかわっていない生有子としては、
「怖いよね」と相槌をうつくらいしかなかったが、

「ええとね、概要はこれなんだけど…。」
 手持ちの携帯端末を操作して、講義内容や講義枠が表示されたディスプレイを見せる。

美澄 蘭 > 「時間割が合わないと、厳しいわね」

くすくすと…苦笑と、楽しげな笑いが混ざった笑み。
…と、相手が携帯端末で講義内容や講義枠を提示してくれば、それと時間割を見比べて

「…うぅん…取れない事はなさそうね。ちょっときつくなるけど…」

蘭の時間割は極端に詰まっているわけではないが、全体的にレベルが高い上に宿題の量が多い講義もある。
しばし悩むが…

「………でも、一緒なら大丈夫かな」

困ったらお互い相談も出来るしね、と。
そう言って、にっこり笑った。

遠峯生有子 > 「えー、蘭ちゃん無理しないでよ?」
 誘っておいてこれである。

「でも一緒だとうれしい。」
 にこっと笑って――

――丁度そのとき、時限の終了するチャイムが鳴る。
「あ、次、英語表現論なんだ。
 それ終わったら図書館行くね。」
 ばたばたと、先ほど座っていた辺りに戻り、鞄を回収する。

美澄 蘭 > 「…最近、ちょっと自炊のコツも覚えてきたから…大丈夫よ、きっと何とかなるわ。

…同年代の子と示し合わせて同じ講義受けるの初めてだし…凄く楽しみ」

そう言って、柔らかい笑みを零す。
…と、チャイムの音とともに生有子が慌ただしく準備を始めれば、

「そうなのね…じゃあ、私は先に図書館で待ってるわ。

…講義、頑張ってきてね」

そう言って、人懐っこい表情を浮かべる。

遠峯生有子 > 蘭にバイバイっと手を振ると、手前に見える階段のほうへと駆けていった。
ご案内:「ロビー」から遠峯生有子さんが去りました。
美澄 蘭 > 手を振って生有子を見送ると…残った獅南先生に向かって、

「それじゃあ、私は図書館に行こうと思いますので…
これから、よろしくお願いしますね」

と礼をする。
生有子との会話が効いたのか、最初に比べるとだいぶ緊張はほぐれたようだった。

そして、オッドアイの少女は軽い足取りで教室棟を後にした。

ご案内:「ロビー」から美澄 蘭さんが去りました。
ご案内:「ロビー」から獅南蒼二さんが去りました。
ご案内:「ロビー」に獅南蒼二さんが現れました。
ご案内:「保健室」に来島宗仁さんが現れました。
来島宗仁 > 来島は保健室に走りこむと。
一心不乱に棚を漁る。

資料を床に落とし、いらない荷物をひっくり返し。
必要なものを探す。

来島宗仁 > 必要なのは薬だ。

来島は本来、戦える男ではない。
彼の職業は保険医だし、異能は薬を作るだけのもの。
訓練なんて一度もした事がない。
せいぜい暴れる患者と取っ組み合った事くらいだ。

だが、今はそんな事は言ってられない。
どんな劇薬でもいい、必要なのは戦う術だ。

「――あった!」

来島宗仁 > 白衣のポケットに詰め込めるだけ薬を詰め込む。
どうなったって構うもんか、文句はさいこを助けてから聞く。

行き先は分かってる。
白衣の男――研究区の人間に違いない。

「――上等じゃねぇか」

来島も、何度か研究区は訪れている。
場所は何としてでも見つけ出す。

来島宗仁 > 「――行くか」

さあ、準備は出来た。
20年前とは違う。

そこに、助けられる命があるなら。
何も考えるな。何も思うな。
助けてから考えろ。それで十分、間に合う。

来島は保健室を飛び出した。

ご案内:「保健室」から来島宗仁さんが去りました。
ご案内:「ロビー」にさんが現れました。
> ぼんやりといすに座り、先ほど自動販売機で買ったオレンジジュースを所在投げに握っている。
> ふぅっと吐息をもらし、冷えた手のひらで両頬を包む。
「冷たい……」

ご案内:「ロビー」にさんが現れました。
> 先ほど考え事をしていたせいか、脳が糖分を欲している
自販機でなんか甘い飲み物でも買って帰ろうとした時、ふとロビーに座っている少女に目がとまる
どことなく、顔が赤いように見えるが

そんなことを思いながら、自販機の前に立つ
そして選んだのは
「やっぱこういう時はマックスコーヒーだな」
ガコン、と魅惑的な色をした細長い缶コーヒーを取り出す

> うつむき加減の視界の端に、人がうつる。
ほんの少し視線を動かせば――……

「……っ」

息を飲んで、視線を元に戻す。
見てません、見てないったら見てません。

> 立ったままマックスコーヒーをちびちびと飲む
相変わらず甘いのか珈琲なのかよくわからない味だが、不味くはない
だから糖分が必要な時はたまに飲む

ふと視線を感じて眼を動かすと、一瞬眼があった
と、同時に勢い良くうつむかれる
風貌が悪いせいか、たまにあることだし慣れているっちゃ慣れているが
やっぱりどことなく居心地の悪いものは感じる
移動しようか、と思ったが

こんな時間に一人でジュースを飲んでいる年下(だろう)少女が心配になった

「もうおせーんだから帰ったほうがいいぞ」

> 声をかけられ、びくんっと、肩をすくませる。
その反動で、手から零れ落ちるオレンジジュース。
あたふたと両手を動かし、拾おうとするが――

こん、ころころころころ……

「……………………」
あのときのように、タイミングよくキャッチしてくれる人がいるわけでもなく。
無常にも、そのスチール缶は青年の方へと転がっていった。

「……はい、ありがとう……ござい、ます」
拾おうか、どうしようか。
そんな迷いが含まれた、小さな声音で、そんな風に返す。

> あー、すっごい迷いのある視線で見られてるなこりゃ
とりあえず、手を伸ばし足元のオレンジジュースを拾う
一瞬このまま開けて全部飲んでやったらこいつの想像通りの不良を演じられるな、と悪い考えが浮かんだが
どう考えても悪評しか立たないそれをやる必要はねぇな

だが、落ちて転がったオレンジジュースは普通に埃だらけでこのまま渡すのも憚れた
ポケットからハンカチを出してジュースの缶に巻き、それを
「悪かったな」
という言葉付きでそのまま下手投げする

> 「え……あ……」
拾ってくれたオレンジジュースの行く末を見守って。
失礼ながらも想像もしなかった結果に、思わず、目をしばたかせる。

「わ、わ、わひゃ……っ」
次の瞬間、こちらを気遣うように投げられた缶を両手でキャッチしようと伸ばしたのはいいが、ぺふっと、それはもう豪快にぺふっと両手を上手に叩いただけだった。
再び、足元に転がる缶ジュース。
…………泣きたい。

> カン、コロコロコロコロ
缶ジュースが転がる音が、無情に響く
思わず、口からなんとも言えない声が出ちまった
なんつーか、なんつーんだろ
足元に転がったハンカチ付き缶ジュースをもう一度手に取り
つい、魔が差して
もう一度、下手で
取りやすいように大きな弧を描くように投げた

> 無言で青年と一緒に缶ジュースを見つめ、なんとも、悲しくなる。
だが、しかし。
青年は再び拾ってこちらへ向けて、やはり再び。

「はわっ……え、え、え、え……!?」

おろおろと、両手を広げておーらいおーらい。

こんっ、ころころころころ……

もう、笑えばいいと思う。
その場でかがみこんで、ひざの上に顔を隠す。

> こいつ、運動音痴だ!
久しぶりに見た極度の運動音痴に、思わず吹き出す
「い、いや、わるい」
と口で言いながらも、腹を抱えて笑いそうになるのをこらえながら、三度目の地面を味わったオレンジ君を手にとって
「ほら、もう落とすなよ」
と顔を隠してる少女の頭の上に置く

> 笑われた。

「……ごめん、なさい」

両目をつぶって、笑いが収まるのを待つ。
待っていたが、だんだん足音が近づいてくるのを感じ取る。
ひざを抱えた両手に力がこもる。

こつん、と。
それは頭に軽い衝撃を与え、次第に広がる冷たい感触。
……まさか、ソコに置きましたか?

困ったように眉をひそめ、身動きが取れなくなる。
もう落とすなといえれれば、ソレは必然だ。
自分のことだ、絶対落とす。

> 置いたまま、一歩下がって反応を見る
そのまま、時間が止まる


ん、あれ?
なんでこいつ缶を取らないんだ?
今の自分の境遇と、発言
それとこの子の運動音痴を考慮すると

俺、いじめっこになってる!?

多分、この学園に来て初めて不良っぽいことをしたショックが俺を貫く
学校サボってるとかは考慮しないで、純粋なるいじめをしてると思うとあまりの罪悪感にそっと缶をどけてやり、ハンカチでオレンジ君を綺麗に拭きとってやり
「いや、ホントに、悪かった」
と、今度は顔の前に見えるように缶を差し出す