2015/06/18 のログ
■椚 > 悪かったという言葉に、すぐには反応できず。
間をおいて、おどおどと顔を上げる。
ほんの少し濡れた瞳で。
それは、追い詰められたためか、はたまた――
「いえ……私が上手く受け取れないから、悪いんです……」
差し出された缶に、びくびくと、ちょっと手を差し出しては引き、ひいては差し出しと。
そんなことを繰り返し、指先が缶にようやく当たる。
「ありがとうございます……」
■翔 > いや、とかあぁ、とか何を言おうとしたのかわからず口をもごつかせて言葉を返す
余りある罪悪感のせいで顔を見ることが出来ない
御礼の言葉が、胸を貫く
「礼なんて要らねーよ
俺がからかって悪かった」
全面的謝罪
土下座も辞さない覚悟だ
■椚 > 「……そんなこと、ないです」
両手で受け取って、ようやく立ち上がる。
立ち上がったが、視線は同じようにうつむいたまま。
首を振る。何度も振る。
からかう前は、ちゃんと気遣いの言葉だったのだ。
遅い時間、だから早く帰れと。
ただ、その印象でおびえてしまった自分が悪いのだ。
■翔 > 仕草を見てるだけで罪悪感が倍プッシュされていくこの感覚
あぁ、俺こいつに弱み作っちまったんだな、と気づいてしまう
多分目の前のコイツは気づいてないんだろうなーとは思うが
何度もフラれすぎる頭に思わず手を置いて
「んなことねーっつの
からかって、悪かった
素直に受け止めとけ」
と、わしわしと頭をかく
■椚 > 振り続けた頭が、大きな手のひらでとどめられる。
びくっと、大きく肩をすくめた。
両手でオレンジジュースを包み込むように握りながら、戸惑いと、怯えと――
だって、顔には殴られたような後があって。とても怖そうな人で。
「…………」
だけど、大きな手のひらで、それがとても温かかったから。
今度は、横に振っていた顔を、上下に頷くように振った。
■翔 > ほんの少し胸の罪悪感が取れたことに安堵すると同時に
その状況を創りだしたのは自分のせいだと思うと案外取れなかったりもする
頭から手を離し
「わかったならいい
んで、お前、そろそろ帰ったほうがいいだろ」
もうこんな時間なんだ
正直一人で帰るのもあぶねー時間だ
■椚 > 「だ、大丈夫ですっ」
ひとりで!
と、手を離されたタイミングで距離を取る。
正直、怖かったのか、それとも大きな手のひらで安堵感を得たのかわからなかったが。
一歩引いて、ほんの少しのめまい。
緊張感から開放されたのかと思ったが、案外、そうでもなかったらしい。
「気遣ってくれて、ありがとうございます。
ひとりで……帰れます」
うつむいた振りして、そっと缶を額に当てる。
■翔 > 突然の大声に思わず身体が反応する
やっぱり、普通に警戒されているらしい
いやまぁそりゃそうだよな、いじめられた相手だもんな、と自分でも眼が濁ったのがわかる
一瞬、彼女の身体が揺れた、と思う
やっぱり何処か体調が悪いように見えるんだよなー
「お前、女子寮か?」
と声をかける
■椚 > 「……え……?」
うつむいたまま、額に缶を当てたまま。
質問の意図が理解できない。
いや、できたのかもしれないが、頭が一瞬真っ白になる。
「…………え?」
二度目で、顔を上げてしまった。
目がばっちり合ってしまう。
「…………そ、そう……で、す」
違うとは言えなくなって、半分泣きかける。
■翔 > まってなんでこいつこんな顔してるんだ
あー、もう、やりづれーなーホント、と思わず顔で手を覆う
だけどまぁ、このまま帰すのもあぶねーしな
「俺も男子寮だから一緒に帰るぞ
この時間、一人歩きはあぶねーからな
最近、特に物騒なことばっかりだ」
と、最後の方は独り言のように呟いて、マックスコーヒーをぐいっと全部飲んでゴミ箱に入れて
「ほら、かえっぞ」
カバンを軽く持ち直し、先導するように歩く
■椚 > 空き缶の入ったゴミ箱を、思わず見つめてしまう。
どうしたらいいのだろう。
その背中を見ながら、若干途方にくれる。
帰るぞといわれても……
そんな困惑表情。
■翔 > ついてこない足音はまぁなんとなく予想はしていた
だから、別に何m離れてても構わない
ただ
「ヤバイことあったら悲鳴でも上げろ
そうすりゃ助けてやる」
背中越しに声をかけて、そのままゆっくり歩いて行く
■椚 > 「…………」
ヤバイことってなんだろう。
いままで、通学でそんなことを見たことも、遭ったこともない。
それとも……この人は、ソレが日常茶飯事の世界に身をおいているからだろうか。
その頬のガーゼも、そのときの?
こちらを気にしているのは十分わかる。
わかるから……きっと、どれだけ遠く離れていても、青年の注意から外れることはないだろう。
「…………は、い」
小さく頷き、いすに置いてあったバッグを、のろのろと背負う。
……なんだか少し、重たい。
■翔 > なんでこんなことやってんだろうなーと思う
なんかうだうだ考えすぎたんだろう
考え過ぎってのもわかるんだが
なんとはなしに、後ろを振り返る
どことなくゆらゆらと、まるで重いものを持つような歩き方に不安を覚える
大丈夫なのか、アイツ
最初に見た時やっぱ体調悪そうに見えたのは間違いじゃなかったのだろうか
■椚 > こちらを振り向いた。
何度目かの肩をびくりとすくませ、目をしばたく。
大丈夫、道草なんてしませんとでもいうような、ぷるぷるとした首横振り。
■翔 > 完全にあの眼は怯える眼だ
アイツの中で俺はいじめっ子で確定事項になってしまっているんだろうなぁー
思わず、少女に悟られないように小さなため息が漏れる
まぁ、いいさ。どうせ不良なんだ、どうせ
不良らしく生きてやるさ
やさぐれた思いが何故か胸の中でぐるぐると渦を巻き、そのまま男子寮まで辿り着いて
門の前で少女が声の届く距離まで来たのを確認したら
「おやすみ」
とだけ声をかけて寮の中へと戻った
ご案内:「ロビー」から翔さんが去りました。
■椚 > ひたすら距離を置き、それでもつかず離れず。
お休みと声をかけられたら、ぺこりと頭を下げた。
「……おやすみなさい」
その小さなつぶやきが、青年に届いたかどうか。
ご案内:「ロビー」から椚さんが去りました。
ご案内:「教室」に相楽 満さんが現れました。
ご案内:「教室」から相楽 満さんが去りました。
ご案内:「教室」に相楽 満さんが現れました。
ご案内:「教室」に焔誼玖杜さんが現れました。
■相楽 満 > 「えー、と……
これでこれで……」
ノートのチェックをしている。
一般教養のいくつかと、魔術基礎理論のもの。
「うし、あとはホムラギ待ちか」
教室で席についたままぼーっと待つ。
昨晩のうち、友達に頼んでおいた例のものを待つ。
ご案内:「教室」に焔誼玖杜さんが現れました。
■焔誼玖杜 > 「……お待たせしました」
【そろそろ見慣れただろう、いつも通りの格好をした少女がやってくる。
その手には地味な紙袋。中には数冊のノートが入っている】
「一応、頼まれた科目については全部持ってきました」
【そう言って一応と一冊手渡す。
『属性魔術基礎理論』と書かれたノートを捲ってみれば、講義で話された内容が日付ごと、講義の回数ごとにまとめられており、細かな注釈や解説、引用された参考書のページ数なども添えられている。
それでいて一見してわかりやすいようなページの使い方がされ、講義に出ていなくとも要点が直ぐに理解できるようになっていた】
■焔誼玖杜 > 「復習のついでに授業のメモをまとめ直したものなので、少し見づらいかもしれないですけど。多分、要点はつかめると思います」
【本人はこう言うが、書き込まれた情報量は多すぎず、少なすぎず。玖杜の真面目な性格が現れているのかもしれない。
ただ、書かれた文字の癖には少女らしい柔らかさがあるだろう】
■相楽 満 > 「……真面目か」
思わずぽつりと漏れる。
「これ属性魔術基礎理論のノートも俺のやつ持ってく必要ねーじゃん……
すげーなコレ……」
他の科目も見ていく。
まるで授業を受けてない自分でも理解できそうだ。
「さんきゅー、ホムラギ。
んじゃその子に見せてくる。
すぐ返せるようにするから……今日の夜とかに寮まで持ってったほうがいい?」
ノートを閉じ、かばんに自分のものと混ざらないように区分けして入れながら尋ねる。
■焔誼玖杜 > 「……そうですか?」
【自覚は無いらしい。首を傾げた】
「ううん、私は別に……無くても困らないので、その人に貸してあげてください」
【まとめてる間に覚えたので、と答える】
「それよりも相楽さん、これももっていってください」
【渡した紙袋のほかに、もう一つ。
小さなストラップを差し出す。
丸くぽってりとしたスズメがぶら下がったストラップ。
玖杜の好きな『ぽてぐるみシリーズ』のストラップだ】
「相楽さん、お見舞いなのに何も用意とかしてないような気がしたので」
【いいつつ更にもう一つ。これは商店街の洋菓子屋にあるシュークリームだ】
■相楽 満 > 「う、んー……
わかった、あの子が押し返して来たら、ホムラギに返す、くらいにする」
にへ、と笑顔になった。
「……一応、病院の売店とかで買おうと思ったんだけど。
んじゃありがたく受け取っとく。
いくらかかった?」
受け取り、財布を取り出して尋ねる。
世話を焼かれたのはともかく、代金を支払わずに受け取ることは出来ないようだ。
■焔誼玖杜 > 「そうですね、そうなったら返してもらえれば……」
【病院の売店で、と聞くと、無表情に近かったそれの、すぅっと目が細められる】
「……相楽さん、流石にもう少し考えた方がいいと思います。
それとお金はいいです、私からのお見舞いでもあるので」
【どうやら呆れているらしい、というのは伝わるだろうか。
こうなると淡々とした口調が、よりトゲトゲしく聞えるかもしれない。
そこに『ですが』と付け加える】
「私の事は話さないでください。
ただのお節介な友人、くらいで。余計なことは言わない方がいいです」
【と、じと目のまま忠告した】
■相楽 満 > 「う……は、はぁ。
でも絶対安静で売店までいけないらしいし……
売店の食べ物おいしいし、好評だったし……」
言い訳がましいが、ちょっとずつ怖くなったか、完全に口を閉じた。
「余計なこと……ってどういうことだろう。
まぁ、うん。ノート貸してくれて、お見舞い品くれたって話しておく」
多分わかってないだろう、そんな顔をしている。
さぁボロを出さないようにするのが大変だぞ、と考え込んでいる。
■焔誼玖杜 > 「……お見舞い品は、相楽さんが用意したことにしてください。
きっと、その方が良いと思います」
【『どうしても言いたければ、アドバイスをした、程度で』
そう付け加えつつ、踵を返す】
「それじゃあ、私は帰りますね。
それと遺跡のことは……また後でメールします」
【そう言って去っていこうとするだろう】
■相楽 満 > 「えぇ……
ま、まぁ、わかった。そうする」
だがこのぽてぐるみとやらだけはそうもいくまい。
自分のものではないと確実にバレるだろう。
「うん、ありがとう、ホムラギ。
またなー」
自分もかばんを抱えて、窓から飛び降りる態勢を取ってから見送った。
ご案内:「教室」から焔誼玖杜さんが去りました。
ご案内:「教室」から相楽 満さんが去りました。
ご案内:「廊下」に戮意 鞠栖さんが現れました。
■戮意 鞠栖 > 時間は23時きっかり。シンデレラがどうのうする前の1時間前。
「…ふふ。」
包丁片手に、多分誰もいないであろう学校をゆらりと、濃い殺気を纏いながら徘徊する。
その姿は誰がどう見たって怨霊や怪奇現象の類だ。
―――もう片手で、煎餅さえ食べていなければ。
だが、濃い殺気を纏っているのは事実。長い廊下を往復する。
■戮意 鞠栖 > さて、一時間ほどたったのだが、一向に何者の気配もない。
当然といえば、当然だろうか。不幸にも忘れ物を思い出したとしてこんな時間に取りに帰る学生もいないだろう。
教職員ですらこんな時間には帰るか。
「…はぁ、暇ねぇ。」
でも私は帰らない。深夜という時間のみ、存在をゆるされるのだから。
何処に顕れるも良いのだが、せめて、この時間だけは楽しく殺りたいものだなぁ。
包丁を握るその手の力は心なしか強くなる。
■戮意 鞠栖 > 更に、一時間。
そろそろ希望も薄れてきた。次の往復で誰も見かけなければ今日は"あちら"に帰るとするか。
「…ふぅ、お疲れ様。」
誰もいない後ろ側に手を振って。その場を去った。
まるで、幽霊のような消え方だったが、これもまた、誰にも見られることもなく。
ご案内:「廊下」から戮意 鞠栖さんが去りました。