2015/06/21 のログ
聖夜 > 「そもそも吸血鬼に野外活動させる事が間違いなのよ」

野外活動とはその名の通り野外で活動する授業の事
商店街に出向いての奉仕活動もあれば
島内の散策活動をする事もある
表向きは生徒の情操教育のためとされているが
本当の目的は人間と異界の者達が如何に交流するかの観察と研究

ご案内:「保健室」にヒカサ=カノさんが現れました。
ヒカサ=カノ > 「ハァイ、おはよう来訪者。随分とお元気そうで、サボり?」
ベッドのカーテンの向こう側、寝ていたであろう所から。
カーテンは勢いよく開く。おそらくサボりの同士だろう。

開いた先には緋色の少女。
授業中抜け出したであろうか。ベッドの横には教科書と思われる本と、ビニール傘。

聖夜 > 「あら、先客ありだったのね? ふふっ、私もサボリよ」

突然開くカーテンに若干の驚きを見せるも
すぐに落ちつきを取り戻す。
緋色の少女の元気っぷりとその言葉から
彼女もまたサボリである事が伺える
だから聖夜は隠す事なく堂々とサボリである事を告げ
にっこりと笑みを見せた

ヒカサ=カノ > 「この時間は寝るに限るわぁ、ね?そうでしょ?」
サボりの同士を見て。笑い返す

保険医の先生は―――
一番乗りに勢いよく入ってきた傘少女を見るなり苦笑いで出て行ったと。そう話しただろう。

「サボりでよかった、うん、病人じゃなくて安心したわぁ」
保険医のいない保健室、それも相まってだろう。

聖夜 > 「まったくもってその通りだわ、面倒な授業がある時は特にね?」

緋色の少女の言葉に聖夜は大きく頷き同意の姿勢を示す
そして今この場に保険医が不在の事を知ればほっと息を吐き
同時にこの緋色の少女がサボり常連であると知る事となり
親近感の様な物を覚えた

「私も貴女が病人でなくてよかったわ、病人だったらこんな風に話せないもの?」

笑みを濃くすると緋色の少女がサボっていたであろうベッドの隣のベッドに腰掛ける

ヒカサ=カノ > 「ってことは、キミはその"めんどくさい授業"なんだね?」
指をパチンと、それは静寂な保健室に響き、指を差す。気分は探偵か。

「普段はカフェにいるんだけど、今日はすごい眠かったもんでね」
くぁぁと一つ、伸びをして、肩を落としてリラックス。

「そうねぇ、こんな空に病気なんて、堪ったもんじゃないわ」
晴れやかな笑顔を向けながら。外も初夏の晴天だろう。
しかしそれに似つかわしくない。ビニール傘。ベッドの横に横たわる。

聖夜 > 「名推理だわ!
そ、私はその面倒な授業を抜け出して来たの」

聖夜がパンっと手を叩けば、仕切りカーテン向こうの壁では
『保険室では静かに』の張り紙が切なそうに二つの音を聞いている

「わかるわ、保険室のベッドって妙に寝心地が良いのよね…え?
あー…確かに良い天気だけど…ふぅ」

緋色の髪の少女が語る様に居眠りするのに保険室のベッドは最適だ
だから聖夜もここで一時の休息を得るべく保険室へと足を運んだのだが
傘で指し示された青空を見れば溜息し紅玉の瞳に憂いを見せる
その表情で気付くかもしれない
黒髪のお嬢様はこの暑さから逃れて来たのだと

ヒカサ=カノ > 「これは探偵ヒカサ、ご名答だな!」
傘少女、鼻高々。声を荒げてもう一声。
開いた窓から抜ける風、張り紙は強く靡いている、接着が甘くなっているのだろう。

「あー、暑いもんね、外。」
わかるわかると付け加え。
外の陽気は夏の色。初夏とは言うが暑いに越したことはない。
制服、シャツは無造作に、胸元まで開けて。
手には団扇、風で浮く衣服は肌着が見えるかもしれないが。同性と知れば気にしない。
団扇貸す? 一言添えるだろう。

聖夜 > 鼻を高々とする緋色の少女に聖夜はまた笑みを浮かべた
そして『探偵ヒサカ』の言葉から
緋色の少女が『ヒサカ』と言う名だと気付いた

「それに今日は日差しも強いし
ありがとう、でもその前に脱がさせてもらうわ」

もう一度窓の外を見やれば目を細める
窓から入る風もどこか涼しさからは遠くて

外の眩しさを見ればまた体温が上がった様に感じ
団扇を借りる前に身につけていたジャージを脱ぎ始める
聖夜もまた相手が同性と言う事で気にせずだ
勿論、脱いだからと直ぐに裸では無く
上は半袖の体操着、下は紺色のレギンス

「私は聖夜よ、貴女はヒサカで良いのかしら?」

脱ぎながら聖夜は自己紹介をする
ヒサカが名乗ったかとかと首を傾げれば
探偵ヒサカと呟きクスリとした

ヒカサ=カノ > 目の前で衣服を脱ぐ少女を眺める、更衣室と大差ないように。
ベッドに向かい合わせ、お互い随分と涼しい格好だ。
それでも暑さは変わらない、場所が許されるならもっと涼しい格好になりたくなりそうな。

「ま、ここで男子の一人ほど入ってきたら面白いことになりそうかね?」
ここは更衣室ではない、不穏な言葉を送るもその表情は楽しそうだ。

「ご名答、聖夜さん。私はヒカサ=カノ、ね。」
探偵ではないけどね。ごまかすようにハハと笑いながら、自己紹介。

聖夜 > 「んー、どんな反応をするか見てみたくはあるわね?」

涼しい格好であり、そしてある意味扇情的でもある
着崩したヒサカにまだ汗香る体操着の聖夜
そんな女子二人のいる保険室に男子がやってきたらどうなるのか
慌てて逃げ出すのか?喜び飛び込んでくるのか?
弱気な女子ならば泣いてしまう様な想像も
楽しきを由とする聖夜にとっては好奇心を刺激する事で

「その時はその時ね
今はのんびりする事にしましょう、うーん……」

しかしそれは起こってから考えれば良い事
ヒサカに改めてよろしくと告げると
聖夜は両腕を上に伸ばし大きく伸びをした

ヒカサ=カノ > 「どうであってもウェルカム、ってとこ?」
どこか楽しそうなその表情、同じ考えか。好奇心は止められないものだ。
団扇を仰ぐ手が楽しげに、リズムを刻む。

「挨拶は済んだところだけど、私がのんびりするのは終わりの時間みたい。」
時計を見て立ち上がる。生ぬるい風を浴びて、だるそうに。

「寝るなら閉めときなよ。その格好じゃ"面白いこと"になりそうだし」
間もなく一人になるだろう保健室。
のんびりとしたがりそうな聖夜に忠告する、着崩した傘少女。

「次はそっちがのんびりするターンよ、それじゃあまた今度は"楽しいこと"をね。」
着崩したままだるそうに、保健室を後にする傘少女。
風は止み張り紙も靡くことを止めるだろう。

ご案内:「保健室」からヒカサ=カノさんが去りました。
聖夜 > どうかしら?と怪しい笑みを見せる
聖夜が性に対し奔放と言うよりは単なる好奇心
そしていざという時はどうにか出来ると言う自信から来るもの
だが好奇心と言う部分に置いてはヒサカと同じなのだろう

「それは残念、でも時間ならば仕方が無いわね」

聖夜もまた時計を見ればコクリと頷いた

「ええ、私はもう少しのんびりして行くわ
じゃあまた今度、その時は『楽しいこと』をね?」

手をひろひろと振りヒサカを見送ると
聖夜は仕切りカーテンを閉じベッドの中へと潜り込むのであった

ご案内:「保健室」から聖夜さんが去りました。
ご案内:「保健室」に聖夜さんが現れました。
ご案内:「保健室」から聖夜さんが去りました。
ご案内:「教室」に鬼道椿さんが現れました。
鬼道椿 > 放課後、誰も居ない席に座りぼんやりと外の部活動を眺める
ここ数日の落第街の出来事に思いを巡らせた

剣鬼東郷新月との戦いを反芻する。

あの男と戦い負け、そして体に傷を刻まれた。
何故勝てなかったのか
相手の動きを何度も何度も思い返し
あの時はこうすれば、ここはどう出れば、と試行錯誤を繰り返す

そして思い出すたびに胸が切なくなり

ゴッ

机に頭を打ち付けた

鬼道椿 > 「はしたない…」

耳まで真っ赤に染まり頭から湯気が上がる
何だあの戦いぶりは
剣士は剣で語るのみ、それをあんな…
あれでは娼婦じゃないかあんな淫らなふるまい…

ゴッ

下品で、誘うような…

ゴッ

そもそも鞘当って何なの、名乗ろうよ
路地裏で一目見てその男を東郷新月と確信した
胸が破裂しそうだった。

ゴッ

いやいや、違う、そうじゃないだろう
剣士として戦うのだ、死合だ
それをこともあろうかあんな…

ゴッ

「はしたない・・・」

机に額をこすりつけ盛大なため息をつく

嫌われただろうな…

鬼道椿 > 『貴方が好き―』

最後の太刀を交える瞬間に口走った言葉

馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿
そこは違うだろう!
私はあの男を殺そうとしたんだ!
それを、それを・・・!

ゴッ ゴッ ゴッ ゴッ

さぞ失望しただろう、剣士の風上にも置けない振る舞いだ
指の一本でも切り落とせば多少評価も変わるだろうに

ゆっくりと身を起こしそっと胸に手を当てる
傷はまだ癒えてはいない…熱を持った胸の傷が疼く

『そちらの女性には、手を出さないでいただきたい。
              ――『小生のモノ』です故』

大丈夫だよね…ああ言ってくれた
俺の物だって、鬼道椿は俺が殺すって
胸が高鳴り、傷が痛む
そのたびに東郷の顔を思い出す

あの人の事をもっと知らなければ

公安委員と志葉の会話を思い返す
元ロストサイン幹部
立ち会ったあの男もロストサインの幹部なのか…
知りたいことはたくさんある

頬を赤く染め、潤んだ瞳で机に書いた東郷新月の名を撫でる
熱いため息を吐き席を立つ

「私が…殺す」

鬼道椿 > 「欲しい…欲しい…、貴方が欲しい…」
ご案内:「教室」から鬼道椿さんが去りました。
ご案内:「廊下」に戮意 鞠栖さんが現れました。
戮意 鞠栖 > 時間は深夜。
幽霊の正体見たり枯れ尾花。
そんな言葉があるけれど、彼女は間違いのない幽霊。
幽霊とは何だろうか。彼女が言うに、死の概念がない者は皆幽霊だと言う。
勿論彼女も。
「ふふ…っ、あはは…っ。」
いつも通り、包丁を片手に握って。
分かりやすすぎるくらい明白な殺気をあたりにふりまきながら。
深夜の廊下を、縦横無尽に行き交う。
忘れ物を取りに帰ってくる者、
居残りしすぎた者。
残業し過ぎの教職員。
それらの苦悩にとどめを刺さんが如く、廊下を行き交う。
狂気と言ってしまえばそれまでだが、
幽霊とは"友達"を欲するのだ。
「こっちの世界へいらっしゃい?」
そう言った風に。

ご案内:「廊下」に東雲七生さんが現れました。
東雲七生 > ───何かヤバいもん見ちゃった気がする。

(休みの日だというのに補習で呼び出され、疲れた頭を休ませようと適当な教室で一眠りしていたらだいぶ夜も更けていた。
 やっちまったぜ、とさっさと帰ろうと廊下に出たところで見るからにヤバそうな影を視界の端に捕える。
 ……幽霊って奴か、と内心冷や汗をかきつつ物陰から様子を窺ってみる。)

戮意 鞠栖 > 「…あら?誰かいるかしら。」
宛ら、幽霊の如き少女。その実態もまた、幽霊だ。
彼の姿は、まだ捉えてはおらず。けれども、何者かの気配は感じ取った。
それはきっと、生きた、人間の気。
「うふふ…、だあれ?」
幼さの残る、あどけない声。
それは、誰に向けるともなく囁かれた。実際、彼の方を向いているわけでもない。
状況が状況だ。切迫し、殺気だった上、夜の冷たさが合わさった

―――ゾクリ―――

としてしまいそうな緊迫した雰囲気は、そんな誰に向けるでもない言葉を、
彼自身に聞かせるかのように錯覚させてしまうだろうか?
それとも、幽霊の独り言として、不気味なものと、切り捨てるだろうか?
全ては、彼次第。

東雲七生 > ─── !

(聞こえた少女の声に、背筋に悪寒が走る。背中に氷を差し入れられた様な、体の芯を冷やされる様な、そんな感覚。
 向こうが自分に気付いて居るというわけでは無さそうだが、見つかればただでは済まないだろうと直感が警鐘を鳴らす。
 だからと言ってこのまま隠れ続けているのも無理がある。

 さて、どうしたものか。

 注意深く幽霊の様子を観察しながら、玄関までのルートを思い描く。)

ご案内:「廊下」に頸城 陸さんが現れました。
頸城 陸 > 夜の廊下を、少年が歩く。
「……明日でも、いい気はするんだけど」
頭を掻き、そんな事をぼやく。忘れ物を取りに来た、それが彼が今廊下を歩いている理由だった。

「……?」
歩いていると、視界に人影を捉える。
立ち止まって、その人影をじっと見る。その姿は少女に見えた。
「……あれ、僕以外にも居たんだね。わすれものした人」
などと、呑気な事を呟いて。

戮意 鞠栖 > 「あらあら、答えてくれないの…?シャイなのね?」
くすくす、と溢すように、せり出すように。
それでいて、彼女からは見ることが出来ない彼に、わざと見せつける様に小さく笑みを鏤める。
夜でなければ、こんな状況でなければ…可愛らしいと形容しても、間違いはないだろう微笑み。
けれど、見つからないものは見つからない。
こちらから歩み寄っても良いけれど…、幽霊として、少し、驚かせてみようか。
「"いやらしい転移魔術"」
パチン、と指を鳴らせる。
その行為に意味はない。本来無詠唱魔術であるから。
けれど、今は幽霊としての自身を演出させ、それを見せつけよう。
ガタン、上の階のピアノが、魔術によって転移し、こちらの階に転落した。
そうすると、落下したピアノは地面に落ちる。
ピアノの鍵盤が同時に叩かれ『ダーン!』と、夜の静寂を切り裂き、
そこいらに騒音をまき散らした。
幽霊現象のよく耳にする一つ、"独りでになるピアノ"を再現してみた。
効果は、いかほどだろうか。
また、新たに一つ、生きた人間の気が感じられた。
「ふふ、ええ。ちょっと忘れ物…しちゃったの。それも一杯。」
包丁を片手に、にっこりと、向き直ったのだった。
彼女の忘れ物は"人の生"だが。
「―――でもね、もう一つ目、見つけたわ。」

東雲七生 > ひ───……ッ!?

(突然の騒音に思わず悲鳴を上げて飛び上がり掛けたが、すんでの所で口を押え踏み止まる。
 ピアノがいきなり転移したこともだが、どうにもそれはあの幽霊らしき少女の仕業であると、それ以外認めようが無い事実に驚く。
 転移魔術──そんなものが扱える相手なら、なおさら見つからない様にしなければ。)

………って。おいおい…

(新たな人影。少年の姿を少女と同様に視界の隅に捕えた。)

頸城 陸 > 「……うっ、わっ!?」
突然鳴り響いた騒音に、身を竦ませる。
……幽霊でも出たのだろうか。頭の中をふと、よぎる。無害なものだといいけど、と心の中で呟いて深呼吸。調子を整える。

そんな事をしていると、少女がこちらに向き直る。
どうやら、彼女も忘れ物をしていたみたいだ。
「……あ、そうなんだ。僕もでさ、良かったら一緒に……」
とりに行かないか、と言いかけて、少女の手に持つ物を見入る。抜身の包丁。続けて耳に入る彼女の言葉。
「……ねぇ、その一つ目って」
……嫌な予感がした。一歩、後ろに下がる。

戮意 鞠栖 > 「…あ、ら?」
何か聞こえた。悲鳴紛いの何かが。
先程のピアノが功を為したか。
「そこにいるのは分かっているわ。出ていらっしゃい?」
全く以って嘘八百。
彼の居場所など未だに分かっていない。
だから、こう言ったことを言って、誘い出す。
要はカマ掛けと言うものだ。>東雲

「ふふ、何かしらね、今の音は。怖いわ。」
言葉ではそう言えども、まるで怖がっている様子はない理由は、言うまでもない。
「うふふ、七不思議、御存知なかったかしら。」
何事も気にせず、一歩下がられたなら、二歩詰め寄る。
とん、とん、と小さな音が二つ鳴る。
「そうよ、一つ目って、ア ナ タよ。少年君。」
そうして、近寄ったならば空いた片手で彼を指差して、くすくす。
「あ、けれど私、今お腹が減っていてね。」
「和菓子をくれるなら一緒に忘れ物探してあげるけれど、如何かしら。」
因みに見逃してあげるとは言っていない。>頸城

東雲七生 > ………ッ!

(聞こえていたのか、と思うと同時にじわじわと指先から痺れてくるような感覚に身を竦める。
 ──まだだ、まだ多分見つかってはいない。今ので場所は特定されていない。
 そんなことが出来れば既にこちらに向かっているはず。
 自分に言い聞かせてじっとその場に留まる。
 幸か不幸か、別の少年に気を取られている間に何とかしてこの場から逃げよう。

 少なくとも東雲は、和菓子なんてものは持っていない。)

頸城 陸 > 「……参ったね」
呟いて、歩を止める。
どうせ詰め寄ってくるんだ。今は動かなくてもいいだろう。
向こうの動きを待って……刺されそうになったら全力で逃げる。……もしくは、殴る。殴って大人しくなるかは分からないけど。

などと思考していると少女の声。
「……いや、流石に持ってないよ」
首を横に振る。和菓子なんて持ち歩いてるわけがない。

戮意 鞠栖 > 「ねぇ、そこのアナタ…聖徳太子って知ってる?」
笑いながら、話を切りだす。
少なくとも、2人居る事は確かだ。
もっとも、"そこの"何て言ったが依然として彼の場所は分からない。
「私って、そのレベルにはならないけれど、4人くらいなら同時に御話もできるのよ?凄いでしょう?」
要は、他の者に気を取られても逃がさない自信はある。と言いたいらしい。>東雲

「ふふ、そう。諦めが良いのは良い事よ。持ってないの…残念だわ。」
にこり、と目を細めて。片手に握った者を構える。
「大丈夫よ、すぐにアナタも私のお友達になるからね…うふふ…っ」
キラリ、と灯の光を反射して、鈍く銀色に光る包丁。
何でも斬り裂いてしまう、この世ならざる性質を持つ、
あの世へと誘う凶器。
それを、心の臓に突き立てんと、真っ直ぐ振るった。
無邪気な笑顔。そこに殺人鬼の残虐さなど微塵もない笑い。
「何も怖いことなんてないわ…アッハッハッハハハ!」
もう少ししたら、友達が増えるかもしれない。そんな期待。>頸城

頸城 陸 > 「……友達、か」
少女の言葉に、ふと考える。いや、流石に無理だ。
「悪いけど、幽霊の友達は遠慮したいかな……って!」
言って、振るわれた刃を後ろに跳んで躱した。