2015/09/01 のログ
ご案内:「職員室」におこんさんが現れました。
おこん > ぼうさいくんれん………ほんとにこれ実行できるのかのう。
(分厚い本を手に取って、机の前で唸る。 この島には、災害の出処が
 山ほどあるのだ。 それは一般的な天災にとどまらず、神々や
 魔術、さらに異能による災害…それらに対抗するために、災害対策も
 えらい物量になっているのである。 もちろん、学園としても放置しているわけではない。
 最新の事業継続プログラムを元に、学校が機能不全に陥らないようにするための、
 様々な方策が取られているのである。 その結実が、この災害対策マニュアルだ。)
訓練せいと言われても、山ほどパターンはあるでな…どうしたもんか…。
(うーん、と首をひねる。 イスでぐるぐる回りながら、小さく唸った。)

ご案内:「職員室」に流布堂乱子さんが現れました。
ご案内:「職員室」に嶋野陽子さんが現れました。
嶋野陽子 > 保健課に寄ったらば、防災訓練で使う
道具を職員室に運んでほしいと言われ、全部で200kg
程度なので一気に運んで来た陽子だが、両手が塞がり
職員室の扉が開けられない。何とか手首で荷物を支え
ながらコンコンと職員室の扉をノックする陽子。

流布堂乱子 > 「…………失礼します」
ぼそぼそと、普段の何倍か歯切れ悪く呟きながら、少女はサッシを開けた。

『やりたいことをやるべきだ』
太陽に捧げられたような騎士はそう言っていた。
でも、少女の一番初めにしたかったことは、もうとっくに終わってしまった。
自分で終わらせた。そうしてこの世界に来た。

だったら、この島で、自分は何をしたかったのか。
そう考えた時に、思い出せたことは、何も残せなかった世界の代わりに、自分が何かを伝えたいと、そう思っていたこと。
たしか私は、教師になりたかった。

目的もなく、目当てもなく、何の目星もつかないまま。
この部屋を訪れた少女は、背中からのノックに少しだけ驚いて、
閉めたばかりの扉をすぐに開けた。

……見れば誰にでもわかる、退路を塞ぐような、影。
「……大変そうですね。」
道を開けるように下がろうとしても、なかなか机が途切れない。

結局後ずさりをするうちに、在席している教員のすぐ近くまで来る羽目になってしまった。
グルグルと椅子で回る小さな姿。
「……大変そうですね。先生。」

嶋野陽子 > 予想より遥かに早く扉が開き、
一瞬驚いた陽子は、扉を開けた人物を見て、更に驚く。
(こんな所で…)と思う一方、職員室ならば間違っても
戦闘にならないから良いかと考え直し、
「ありがとうございます。」と流布堂さんにお礼を言う
と、
「保健課から防災訓練の資機材をお持ちしました。ど
ちらに置けば良いでしょうか?」と声を出す陽子。
誰が担当の職員だか判らない以上、こうするしか無い。

おこん > なんじゃー。 アマゾンならさっき来たんじゃがのー。
なになに… そうか、訓練用の道具を運んどるのか。
(立ち上がってホワイトボードを見上げる。
 申し送り事項に、生徒に訓練用の道具を職員室に持ってくるよう依頼した、
 との記載を見つけて頷いた。)

生徒に任せず自分でやりゃあいいのにのー。
おーう、大変じゃぞー。 避難訓練をやらんといかんのじゃが、
何に重点をおいたらよいかわからぬ。 魔術なのか、異能なのか、
あるいは異邦の技…つまり、地球由来ではない災害か…
それとも神々のなすイタズラか… どうしたもんかっちゅーところじゃな。
ご苦労じゃったのう。 ほれ、そこに置いておいてくれ。どのみちすぐ使うじゃろうし。
(先生と呼んでもらえたので返事を返す。 頑張って運んできた生徒には、
 開いているスペースに道具を置くようにと指さした。)

嶋野陽子 > 陽子の声に反応したのはおこん先生。
空いてるスペースに置くようにとの指示に、指示され
たスペースに荷物を置くと、すぐ使えるように並べ始
める陽子。
流布堂さんは、何か先生に用事がありそうな様子なの
で、おこん先生に、
「先にここの流布堂さんのご用件を済ませちゃって
下さい。荷物は使いやすいように並べて置きますので」
と、流布堂さんの用事を先に済ませるよう促す。

流布堂乱子 > 「……おこん先生、が担当されているんですか。意外です」
二、三回出席して以降、諸事情から試験さえ出ていないが、
前の学生証で、つまりルフスとしてはコミュニケーション学の履修登録を行っている。
すんでのところで『なんでしょうこの可愛らしい児童』という声かけ事案は回避されていた。

「たとえ何が起こるにしましても、
安全が第一ということでしたら避難する他ないと思うのですけれど」
様々なパターンに対応するよりも、通底する部分を訓練すればと考えたところで。
「……いえ、学生ならば避難すれば事足りますけれど、
教員となると何から避難するかで、火事と地震でさえ対応が違いますね。浅はかでした」
立つ位置が変われば、視点が変わる。
ただの世間話のように思っていたが、興味がわき始めていた。

「……そうですね、用事といえば、私も避難訓練を手伝わせていただこうかな、と」

おこん > ワシだけがやるわけじゃないけれどものう… この学園、色々な学科があるじゃろ。
じゃから、教員たちが手分けしてやっとるんじゃ。 今回はワシが受け持つ
学科に対して訓練を実施するということじゃな。

(こまったのー、と唇を尖らせて腕を組む。 それでもグルグル回っていられるのは、
 9本の尻尾で机をぐいぐい押して推進力を作っているからだ。)

避難してもよいし、そうでない方法もある。 大事なのは、
災害が起こった時に何をするかを明確にしておくことよ。
逃げるにしろ立ち向かうにしろ、な。
地震のもとを踏み潰したり、台風の目に体当たりしてくれたりするような、
イカスやつがおったらよいんじゃがなー。 まあそうもいくまいてなー。

手伝ってくれるなら何よりじゃ。 そうじゃのう、おぬしが想定する災害を、
いくつか上げてみい。 具体的だととても良い。
(進んで手伝いを申し出る彼女に目を輝かせて何度も頷く。
 まずは想定する状況を作らなきゃいけないので、彼女に意見を求めた。)

ほれ、おぬしも何か考えてみんか? いいアイデアなら訓練計画に
組み込まれるかもしれんぞ?
(頑張って荷物を持ってきた生徒にもお願い。
 とどのつまり、一人では考えきれないので、これ幸いと
 生徒にも一緒に考えてもらおうという腹づもりなのだ。)

嶋野陽子 > おこん先生に
『お主も何か考えてみんか?』とアイデアを求められ
ると、真面目に考え始める陽子。1分ほど経って、
「この島ならではの災害といえば、怪異の転移現象
などはどうですか?学園地区の上空に怪異がいきな
り出現したら、どうするかは、備えておかないとい
けないシナリオかと思います」とおこん先生に答える
陽子。

流布堂乱子 > 「なるほど…防災訓練でも個性が出る学園ですね、此処は」
グルグルと回るおこん先生を見ながら納得した。
神輿に担がれた先生が、生徒たちに方向を支持しながら崩れ落ちる校舎内を爆走していくさまが脳裏に思い浮かぶ。
「その場に居る教員と授業内容による違いが大きく、画一化出来ないということも有るんでしょうね。」
なにはともあれ、前提は理解できた。

「……ストームチェイサー、でしたか。
大本を潰すとまでは行かなくとも、単独で災害に耐えうる人材は多いですから、
避難誘導のための監視には事欠かないと思います。
募集して集まるかは別として。」

「とはいえ。そうですね、何を監視するかにも依るでしょうし、具体的には……」
既に二度ほど潜った、常世島地下の巨大用水路が脳裏に浮かぶ。
「……では、私の方からはある程度予期できる災害、島に甚大な被害をもたらす超巨大台風などでしょうか。
確か、数年に一度訪れる物があったと思います」
「校舎を根こそぎ破壊し、建物内であっても地表に居るだけで危険、
接近しつつある場合は近海への影響があまりにも大きくて船を出して島外に避難することも難しい」
「中心部になにか居るですとか、あるいは島の側に呼び寄せる手立てがあるなどの噂、オカルトもよく耳にしますけれど」
片目をつぶったまま、以前読んだ資料を思い起こしながら乱子は語る。

陽子の言う怪異の転移については、
「上空に出現……でしたら、極力早く叩き落とす方が先決のように思いますけれど」
まだ災害について思いを巡らすばかりで、思考を避難訓練にスイッチしきれずに居た。

おこん > ふーむ、たしかにそうじゃな。 怪異の発生か…
ただでさえ転移が発生しうる状況じゃからな、異世界からのお客様が来てもおかしくない。

上空に出現するっちゅーとー…対空砲だなんだというわけにもいかんのう。
コウシャホウトウとかかのう…駄目じゃなー。 そしたらー、
異能が使える連中を確保しておかねばならぬな。 怪異を討てる連中もじゃ。
相手がなんにしろ、学園に迷惑をかけてもらってはこまるでな。
なにか必要な要素があったら言うてみい。 ワシが書いておく。
(うむ、と生徒の言葉に頷いた。 その辺にあった紙に、喋りながら
 さらさらと書き記していく。 空にいる相手というのは大変な相手だし、
 何が起きてもいいように対応できる準備は必要だ。)

そうじゃぞー。 場合に寄っては津波じゃろうが土砂崩れだろうが、
拳で片を付けに行く連中が多いでなー。 実際どうにもならないわけなんじゃが。
災害については、生徒の中から対応できる連中を選抜して、対応部隊を作るのがよいじゃろうな。
かんぷぐるっぺとか言う奴じゃぞ。 ふーむ、台風、台風か…
大きな規模になってしまうと、いくら異能でも抑えきれんしのう。
おそらく食料備蓄や、隠れ場所、それに通り過ぎた後の復旧までじゃな。
(うむ、ともう一つの意見に関してうなずく。 もう1枚紙を取り出して、
 さらさらと書き記していって。)

嶋野陽子 > 流布堂さんの超巨大台風は、
多くの面で私が提案した怪異の転移現象と対照的な災害
だ。この二つをカバーすれば、他のほとんどの災害が、
その二つの間に収まりそうだ。しかもこれから正に台風
シーズンのピークなので、非常にタイムリーでもある。
しかもここの巨大台風は、中心気圧が900HPa割れする
事がザラで、巨大なトルネードをイメージした方が近
い。アレに備えるには、竜巻対策の方が近いかも知れ
ない。
「ここの台風だと、むしろアメリカのトルネード対策
マニュアルの方が役に立ちそうですね」と感想を述べ
る陽子。

対空砲というおこん先生の言葉に、思わず流布堂さん
の方を見てしまう陽子。陽子は彼女の見てる前で、シ
イン先生を相手に特大の対空射撃をして見せた事があ
るのだった。
「カンプフグルッペ『戦闘団』とは、これまた珍しい
言葉をご存じですね。災害で使うには少し剣呑ですが」
と感心する陽子。