2015/09/21 のログ
ご案内:「保健室」におこんさんが現れました。
おこん > (保健室のベッドは、学園内におけるおこんの拠点のひとつだ。
 今日はノートパソコンをベッドの上に置き、なにやらキーを叩いている。
 画面には2つのウインドウ。1つは会話用、そしてもう一つは…ロケットの打ち上げ動画だ。)

つまり今回の件は、ブースターのパージが1箇所だけうまくいかなかったと…
爆発ボルトがうまく作動しなかったため、ということかのう。
(動画のロケットは空中高くまで打ち上がるものの、一定のタイミング後に、
 よろよろとした軌道を描き、やがて空中で爆発している。 その動画をループしながら、
 会話ウインドウに文字を打ち込んでいく。 先日学園の外で行われた、ロケットの打ち上げ…
 それが失敗した件について、情報収集をしているのである。)

おこん > そこらへんはあんまりうまく出来んのう。 いくらチェックをいれても、
人間的原因は取り除けんということか…勉強になったわい。
(会話ウインドウを閉じ、次にノートパソコンを閉じる。ベッドに横になり、もぞもぞと丸まった。)

はてさて、どうしたものかのう…
(ロケット研究部…ロ研。 彼らが作成しなければならないロケットは、
 単段ロケットではない。 周回軌道に収まらず、38万キロの距離を行き、
 挙句月に大穴をぶち開けるための、大型のロケットだ。
 今のところ部員たちに話はしていないが。 はたして学生たちの力で、
 そこまでいけるのだろうか。異能を持ち得たとはいえ、そこまでのことが、
 プロフェッショナルでもない彼らにできるのだろうか。
 9本の尻尾を枕と布団代わりにし、金色のこゃっとした塊になったまま考える。)

おこん > (そのまま寝息を立て始める。 
 もとより、考え続けるのは苦手なのだ。
 とりあえずやらせてみれば、きっと結果がついてくるに違いない。
 それに、涼しくなってきたからやっと寝やすくなっている。
 今が眠る時だ。 そんな考えも、眠りの淵に引きずり込まれていった。)

ご案内:「保健室」からおこんさんが去りました。
ご案内:「ロビー」に茨森 譲莉さんが現れました。
茨森 譲莉 > アタシは、ロビーの掲示板に書かれた情報を見て目を細める。
ぼやけて、やや置いてピントが合ってアタシの脳に届いたその視覚情報によると、
どうやらそろそろこの常世学園では学園祭が開かれるらしい。
霞がかかったような記憶野を緩慢にのたうつ蛇のように探ると、
なるほど、確かに最近のホームルームではそういった話をしている事が多かったような気もする。

元の学校ではあまりそういった行事に積極的に参加していなかった事もあって、うっかり聞き逃していたようだ。
今後はしっかりとホームルームに参加しようと内心に決心しつつ、そこに書かれた日付を睨みつける。

ご案内:「ロビー」にラジェルさんが現れました。
茨森 譲莉 > 「そろそろ」とは言ってももう少し先の話だ。
交換留学生であるアタシは、この学園にそれ程長い間滞在するという事は無い。
概ね学園祭が終わる頃か。と、頭の中でペラペラとカレンダーが捲られていく。

学園祭を見て回って来い、というのも、
もしかしたら交換留学生であるアタシに課せられた使命なのかもしれない。
何しろ、時期として狙い澄ましたようにピッタンコカンカンなのだ。
つまり、「常世学園の学園祭に参加して戻って来い。」というわけで。

―――とはいっても、まだまだ先の話さ、明日がある。明日がある。
と、楽観的に見たい所ではあるのだが、光陰矢の如し。
いつの間にやら学祭が始まり、いつの間にやら交換留学の期間が終わっている。
………なんて事にもなりかねない。

そんな些末な現実に心にチクチクと棘が刺さるのを感じて、
アタシの口からは「ハァ」と小さくため息が漏れた。

元々は望まぬ交換留学であったとはいえ、来てみれば案外と居心地が良いのだ。
この常世学園という場所は。

ご案内:「ロビー」に蒼穹さんが現れました。
ラジェル > 【ロビーの掲示板と百面相を繰り広げる茨の君。
 吐かれた吐息に口元を緩ませ、緩慢な動きをする脳に一声かけた。】

「クックック、どうしたというのだ。貴様、そのような場所で往生して」

【尊大で高圧的な声で我は告げた。茨の君の後ろで魔女帽子の縁を指先でくゆわせ、自信に満ち溢れた顔で立っていた。
 学際に興味のある生徒は歓迎だ。こちらとしては大歓迎だ。】

蒼穹 > (日頃サボリがちだったけれど、久しく学校の教室棟に出てきて、鉛筆を持って勉強した気がする。
はて、掲示板の何処かに課題の提出箇所が書かれていたとあの歴史の教師は言っていたのだけれど、
どこに書かれているのやら。

そういえば、そろそろ学園祭の時期だとか言われていたが、そうなのだろうか。
生憎と己にとっては初めてのもので。とまぁそれはさておき。)

…ちょっと、良い?

(近く、己よりも近い所で掲示板を見ていた彼女、茨森の肩を叩いた。

のと、その後ろから尊大で古風な言葉遣いの声が聞こえたのは、果たしてどちらが早かっただろうか。)

茨森 譲莉 > この場は学生たちの憩いの場であるロビーで、そこには銀河を流れる星々のように、あるいは、
大草原を疾走するヌーの群れのように人間が流れに流れて行っている。

アタシはその喧いロビーの中で云々と唸っていたわけだが、
そこにゆっくりと歩み寄る姿を視界の端に捉えると、ポケットに手を入れて振り返った。

「見てわからないですか、掲示板を見ているんです。」

アタシはハァとため息をついて目の前の人物を観察する。
魔女帽子に白と黒のオッドアイ、網タイツの上にさらにブーツまで履いている。
外で見かけたらコスプレか何かみたいな服装ではあるが、
それ以上にインパクトのある服装を見た後では然程驚かない。
驚かないというのと、顔が引きつるのと、ポケットの中で手を握りしめるのは一切関係の無い話ではある。

少し遅れて、「少しいい?」という声と共に少女が声をかけてくる。
―――小さくため息をつくと、思考を切り替える。

茨森 譲莉 > 「えっと、なんですか?」

彼女の「ちょっといい?」という声にそう首を傾げる。
全身真っ赤なアタシとは対照的に、青い瞳に青い髪の少女だ。
それ以外に特に変わったところは見当たらない。
角も生えていないし、翼が生えてたりもしないし、耳も大きく変わった感じではない。
細かく見れば違うのかもしれないが、アタシの30cm先は闇と自負する眼ではそれほど細かい所は見えない。
精々、とにかく青い奴だという事だけ頭に入れると、彼女の返答を待つ。

一体何の用だろう。トイレの場所でも分からないんだろうか。

ラジェル > 【なぜここにスタンバっていたかって特に理由はない。
 自らが張り出した手製の学園祭の広報がどのような印象を与えるかの調査をしていただけで、
 偶然目に留まったのがそれだったからソワソワしてたりとか、いやそんなことはない。断じて。
 相手はなにやらこちらを見て畏怖――否、驚嘆に顔を歪ませていた。ポッケに手を入れるのは虚勢か。クックック。
 なおめまぐるしく変わる群集は我の姿を見ても特になんとも思わんよう、各々が課題の掲示だの通達、知らせのそれを眺めたり歩んでいる。】

「そうか。ふふふ、そうか。いや特にその!そこにある学祭の広報を念入りに見ていたようでちと気になったまでよ」

【腕を組みながら蒼穹の姿と声をかける姿を横目に、口を噤んだ。】