2015/10/13 のログ
谷蜂 檻葉 > 「だ、大丈夫……骨には当たらなかったから……あーぅー……。」

少しヨロッとしたけれど、何度か擦るうちに血の巡る熱だけになって一息。

「3分? それはまた、凄いわね。私だと流石に一番出来ても1分ぐらいかな……。」

頭に血が上ってクラクラしちゃうしね。と、肩をすくめる。


―――と、そこで丁度夜との区切りの近づきを教える鐘が鳴る。

「あら、もうこんな時間?
 ……あ!そういえば今日だっけ、お肉屋さんのセール。」

もう少しお話したら帰ろうかな。
と考えた所でルームメイトに言われていた件を思い出してポンと手を打つ。

月2の1時間だけのタイムセール。
お金に困っているわけではないけれど、節約できるのならそれに越したことはない。

「あぁ、えっと。 今日はお話出来て楽しかったよ、東雲君。
 また、次は図書館で会えると良いな……特訓、頑張ってね!」

東雲七生 > 「一応、帰ったら湿布くらい貼った方が良いかもっすね。」

痣くらいにはなりそうだ、と倒れた時の勢いから察して、他人事ながら少し顔を顰める。

「まあ、調子よくて3分ってくらいで。
 それより早い時も勿論あるっすよ。」

謙遜、と言うほどでも無いがはにかむような笑みと共に軽く首を振って。
と、同時に聞こえてきた鐘の音に反射的に時計塔の方を見遣る。

「もう、そんな時間なんすね。
 ……あ、はい!俺も楽しかったっす。ありがとーございまっす!」

ぺこり、と腰を折って一礼。
図書館に行けば必ず会える、という訳でもなさそうだが今度行ってみるのも良いかも知れない、と心に書き留めておく。

谷蜂 檻葉 > 手を振って、来た時は違ってのんびりと屋上を後にする。

風が大きく吹いて、勢い良く閉じた扉の向こうで「ひゃあ!」と音に驚く声が聞こえた。

ご案内:「屋上」から谷蜂 檻葉さんが去りました。
東雲七生 > 「ぉぁ。」

こっちも軽く驚いていた。
扉の向こうに先輩が消えたのを見届けると、風にたなびく上着を再び脱いで鞄を重石代わりに載せ。

「……もいっちょ挑戦すっか!」

再びTシャツ姿で逆立ちの練習を始めた。
そのままとっぷり日が暮れるまで繰り返し続けて、屋上を後にする頃には両腕とも微弱なバイブレーション機能が備わってたという──

ご案内:「屋上」から東雲七生さんが去りました。