2016/08/22 のログ
ご案内:「職員室」にデーダインさんが現れました。
デーダイン > 真夜中の出来事である。
職員室へと通じる暗がりの廊下の往来に、全身を衣装で隠した仮面と赤マントの不審者がいる。

…のはいつもの事だが、
今回は抜き足、差し足、忍び足…と、
動きまでまるで不審者のソレである。
その様子は誰がどう見てもコソドロだ。

デーダイン > 「右よーし…左よーし…前も後ろも上も下も、ついでに零地点もおーけー…。」

左右確認、前後確認から上下確認まで。特にあっちこっち向いたわけではないが、
物凄い小声で確認を済ませると、職員室の扉の鍵を静かに開ける。

さて、どうしてこんなにコソコソしているのか…と言えば、当然今の職員室へと忍び込もうとしているデーダインには疚しいことがあるのだ。
…それも、かなり。

「突入する…ッ!」

小声で。
ごく小声ながらいつもの厨二テンションを留めず、
職員室へと踏み入るデーダイン。

デーダイン > 既に消灯を終えて真っ暗な職員室。
しかしハデハデな赤マントの背中は、後ろから見ればとても、目立つ。
一体何の為の潜伏行動だったのかと。

「ム…電気電気…。」

オマケにこの真っ暗な所にアカアカと電気まで付けてしまった。
大方の部屋の消灯が済んだ今では、この蛍光灯の明かりは内からも外からも一目瞭然である。
…が、そんな事は気にせず自分の職員用の机へとふわふわ急行するデーダイン。

デーダイン > 「…さて。」

ところで、彼はどうしてわざわざこんな時間にやってきたか、と言えば。
人にはとても言えない疚しいことがあるからで。
では、その疚しいことはなにか、と言えば…。

「何処だ…ッ?!何処にある…?!クッ…あれを無くしては…まずい!」

人にはとても言えない探し物、である。
先ずは机に付随する4段の引き出しから。

デーダイン > しゃがんで引き出しを上から物色するデーダイン。
最低限コソコソはするようで、物色する音は小さいが…
やっぱり外から見たらどう見たってコレはコソドロの光景。

「無い…ッ!」

引き出しから文房具だの紙束などを取り出して、その中身を探る。
しかし、一段目にはなかった様だ。

―――して、そもそも彼は何を探しているのかといえば
恐ろしい黒魔術の秘宝でもなく、終末を齎す呪文が書かれた羊皮紙でもなければ、
悪の犯行計画書でもない。

「…生徒から巻き上げた、禁書《えっちなほん》が、ないッ!!」

情けない話である。

デーダイン > 誤解なく後付しているが、別にこれは悪い事ではない、そのはずなのだ。
あまりにも不真面目な生徒がこんなものを授業中、
教科書に挟んで読んでたら誰だって巻き上げてしまうだろう。
……しまうよね?

「…ど、何処へ行ったんだ……?」

デーダインの記憶では、とりあえず持って帰って読んでみるかと、
確か一段目に丁寧に隠して入れておいた筈なのだが。
その一段目の引き出しには、ない。

「致し方あるまい…ッ!」

すっぽりと一段目をまるごと引っこ抜いて、ぷっちんプリンみたいに床にひっくり返すデーダイン。
こうなったらもうヤケクソだ。

デーダイン > 「こ、これではない。これも…違う!」

ひっくり返して出てきた引き出しの中の物を掻き分け、捜索を始めるデーダイン
しかし、目当てのえっちな本が見つからない。
割と整理整頓とかはキッチリしているデーダインの机。
3分もしない間に棚の中の物の取り調べが終わってしまった。

「むむう…人の手より猫の手を借りたくなる時が来るとは思わなかった…。
ああ、何も知らん猫とか妖精さんとかが手を貸してくれんかね……。」

トホホと捜索に明け暮れて、ぐったりする不審者。
身体が疲れたわけでなくとも、メンタル的に疲弊することは、心を持つものなら往々にしてあるのだ。
悪の化身を自称するデーダインも、その中の一つである。

ご案内:「職員室」に影打 鈍さんが現れました。
影打 鈍 > 何をやっとんだ汝。

(猫でも人でもない妖刀がやって来た。
 下見と称して教室棟のあたりをうろついていたら、電気の付いている部屋を見つけた。
 この時間まで学生が残っているとは考えられず、恐らく職員室であろうことは想像が付いた。
 ならば夏休み中にも関わらず夜遅くまで仕事をしている教師が居るのだろうと思い、自販機でコーヒーを買って差し入れに来たらこの有様である。
 ちなみにお金は主の財布からこっそり小銭をいくつか拝借していた。
 無駄に凝りに凝った作りのメイド服姿で、職員室を荒らしまわる不審な変態教師を呆れ顔で見る。)

デーダイン > 「……いや、貴様にそのセリフそのまんま返すわ。」

なにやっとんねんお前と。
なんかもう、驚きとかそういうの越していた。
いやいや、百歩…否、万歩程譲ってこの時間に学生がこの辺を出歩いているのと、
妖刀娘が生徒しているの、それはまぁ、良いとしよう。

「何やっとんだ貴様。」

なんでメイド服やねんと。無駄に丁寧に作ってるメイド服。
一体何でそんなもの着てこんな時間に学校でウロウロしているのか、
問題はそれである。

「忘れ物をした故な。どこにもないので困っておった。それだけだ。」

嘘ではない。
嘘でなければ全くちっともほとんど全然言い淀みなくしれっと答えた。

影打 鈍 > 下見だよ。
こないだから生徒になったんでな。
――やる。

(何が悪いか、みたいな態度で腰に手を当て胸を張る。
 ばるんと揺れた。
 右手に持った缶コーヒーを見、どうしようかしばらく考え、短い言葉と共に彼へと投げておく。)

忘れ物だと。
どうせ下らんものだろ。
グラビア雑誌とかマンガとか。

(呆れ顔で首を横に振り、心底どうでも良さそうに言葉を投げつける。
 煩悩と闇属性が合わさり最低に見える教師の事だ、どうせろくでもないものに決まっている。
 職員室へと足を踏み入れ――カランコロンと音がするので、靴ではなくいつもの下駄だとわかるだろう――、彼のひっくり返した書類などを手に取って纏めていく。)

どう言うものだ、言ってみろ。

(纏めながらそう尋ねた。)