2016/09/13 のログ
ご案内:「保健室」に雪城氷架さんが現れました。
雪城氷架 > 「ッ!!!!」

ガバッ!!
と保健室のベッドから起き上がる

全身じっとり嫌な汗をかいている
どうやらひどく悪い夢を見ていた
…おぼろげながらも、内容を覚えている

「………っはぁー……なんだよあの夢ぇ…」

頬を触れば、自分が泣いていたのがわかる
ぐしぐしと据え置きのタオルで顔を拭う

どうやら保険課の先生は出払っているらしい

雪城氷架 > 「……しばらく寝るのコワイな…」

どうやら保健室にいるおも自分だけらしい
悪夢を見たこともあって寝汗がひどい、ベッドに腰掛けたまま制服と肌着を脱いで、タオルで汗を拭く

カーテンもあるし、誰かが来てもまぁ見られることもないはずだ

ご案内:「保健室」に八百万 頼さんが現れました。
八百万 頼 >  
こんちわー!!
――あれ、誰もおらへん。

(ガラリと保健室の扉を開け放ち、大きな声でご挨拶。
 しかし、見える範囲には誰も居ない。
 カーテンの中で女の子が無防備な姿を晒しているとは知らず、ずんずん歩く。
 右腕がざっくりと切れていて、そこを赤い染みのついたタオルで押さえている。)

先生おらんのかいな。
美人の先生に手当てしてもらお思っとったのに。
まええわ。

(ぶつくさぼやいてタオルを離すと、タオルの影から見えていたはずの傷口は綺麗さっぱりなくなっていた。
 多少血は付いているがそれだけだ。
 カーテンの向こうに誰かが居るなんて思ってもいない。)

雪城氷架 > 「(うわっ?!誰か来た!!)」

でかい声に思わずびっくり、慌てて汗を拭き終えて肌着を着る

「せ。せんせーなら今いないみたいだぞ」

カーテンごしにそう言葉を投げかけつつ、制服の着用にかかる
ああびっくりしたという面持ち

八百万 頼 >  
しっかしアメリカさんも舐めとんな。
ウチんとこすっ飛ばして風紀に話通すとか、ウチをなんやと――うわっびっくりした。

(完全に誰も居ないと思い込み、ぶつくさと独り言。
 そこに思わぬ声が聞こえ、本気でビックリして飛び上がる。
 思わず振り向くも、そちらにはカーテンしかない。
 そこで初めてカーテンの向こうに誰か居ることに気が付いた。)

あれ、その声氷架ちゃん?
あ、あー、先生おらんのか、んー、そっか。

(めっちゃ焦る。
 完全に油断していて、聞かれたらまずいことを口に出してしまった。
 誤魔化すように適当に返事。)

雪城氷架 > 「(アメリカ??)」

この島ではあんまり聞かない、外の名称に少し首を傾げる
まぁいいか、気にするほどのことでもないと思いつつ

「あ、その声と話し方……」

前に出会った派手なあんちゃんのことを思いだす
こちらの声を知っている以上間違いなさそうだ

「うん、いない。
 怪我でもしたのか?」

声をかけながら手早く制服を着直して、リボンを結ぶ
しゅるしゅると絹擦れの音と声だけがカーテンの向こうから聞こえる

八百万 頼 >  
(とりあえず保健室に来た理由を作る。
 右腕の傷があった場所を左手でなぞる。
 同時に「保存」してあった「斬撃」が右手に傷を作った。
 左手のタオルでまたその傷痕を押さえた。
 一連の流れは、音も声も出さずにやってのける。)

え、あー、うん、せや。
ちょーっと友達とじゃれとったらガラス割ってしもて。
それで手ぇ切れてしもた。

(なんでもない風な返事をしつつ、言葉を返す。
 先ほどの独り言は聞こえていた筈だが、それについては聞いてこない。
 少し安心して肩の力を抜く。)

氷架ちゃんは?
気分悪なったん?
大丈夫?

雪城氷架 > 「はぁ?中学生じゃあるまいし何やってんだよ…」

カーテンの奥から帰ってきた言葉はちょっと呆れた様子
まるでその理由に疑いなんかを向ける様子もなく

「まぁ、私はそんなトコ。ちょっと(座学受けるのが)ダルくってさ」

気分悪くなったのはむしろ見た夢のせいで、ようするにサボりだった

そんなことを言いながら、カーテンをしゃかっと開けてコンニチワ
制服の着こなしも髪の流し方も短時間でしっかり仕上げるのが美少女の嗜みです

ついでに棚の上の救急箱をよいしょっと背伸びして取りつつやってきて

「ん」

ちょこんと椅子に座り、
見せなさいよ、といった様子で腕を出すように促しました

八百万 頼 >  
あっははー、水着かミニスカどっちがセクシーかで熱なってしもて。

(ちなみにコレは事実である。
 今三年の教室のある辺りまで行けば、散らかったガラスを掃除している光景を視る事が出来るだろう。
 下らないが、当人たちにとっては熱くなるほど大事な事なのだ。)

もう大丈夫なん?
無理したらあかんよ。
――あは、手当てしてくれるん?
優しいなあ。

(完璧な姿でカーテンの向こうから出てきた彼女を目で追う。
 椅子に座った彼女ににこーっと笑顔を向けて、ホイホイ近寄り右腕を差し出す。
 「斬撃」はガラスによるもので、医者が見てもガラスによる切り傷にしか見えないだろう。
 焦って少し深めに切ってしまったため、結構痛い。)

雪城氷架 > 「そんなバカな話で喧嘩するなよなー」

呆れ顔でガーゼを取り出して血を拭き取りつつ、
大丈夫かと言われれば寝たら治ったと適当に返事

「先生来るまで待ってても仕方ないだろ、自分だと包帯とか巻きづらいだろうし」

そんなことを口に出しながら、割りと手慣れた様子であった
血が止まっているのと、傷口にガラス片がないことを確認してからアルコール綿で傷口を拭き取っていく
染みる?素人技だから仕方ない

八百万 頼 >  
いやいや大事な話やで氷架ちゃん。
確かに水着はセクシーや。
女の子の身体のラインがはっきり出るし、露出度も高い。
でもな、ボクはミニスカ、特にミニスカの制服が好きなんよ。
動きに合わせて動くプリーツスカート。
身体のラインに沿いつつ微妙に隠れるブラウスとブレザー。
セーラー服もええな、微妙に短い上着の丈からイッタイ!!

(ベラベラとどうでも良い拘りポイントを喋っていたら傷口がめっちゃ染みた。
 肩が跳ね上がり顔が上を向き全身に力が入る。
 さっき自らの腕を切り裂いて、うめき声の一つも上げなかったのに。)

雪城氷架 > 「ああもうこれぐらい我慢しろよ男だろ!」

散々男のロマンを語っておいてこれかよ、と言った顔
ともあれ消毒までできればあとは簡単なもの

切り傷陽のテープを傷に剃って空気が入らないようピッタリと張って、
念の為に上からくるくると包帯を巻いてお終いだ

「はい終わり。
 保険のせんせも忙しいんだからあんまりくだらないことで怪我するなよな」

言いながら包帯の上から傷口が開かない程度に軽くぱんっと掌で叩く

八百万 頼 >  
いやー、染みるのは慣れへんからなぁ。

(へらへらと笑う。
 怪我の手当てを受けている間は大人しくしていて、手当てをしてくれる彼女の様子を嬉しそうにニコニコ眺めている。)

いてっ――おおきに。
いやぁ、面目ないなぁ。

(叩かれれば顔を少しゆがめて礼を言う。
 喋りながら、包帯の巻かれた自分の右腕をどこか珍しそうに左手で擦る。)

雪城氷架 > 「…なんか楽しいか?」

ニコニコしてる様子を見てちょっと怪訝な顔
あんまり傷の手当をされて笑顔っていうのはいなさそうである


「大丈夫だと思うけど治り悪かったら病院いけよー」

手当中もずっと、最初から最後まで顔に似合わない粗野な口調、
つっけんどんな物言いはするが、悪い人間ではない
邂逅も二度目ともなればこれが彼女の素なのだとなんとなくわかるかもしれない

椅子から立ち上がって中身を整理した救急用具入れを棚に戻しにいく
よいしょっとちょっと背伸びしなければいけないのが悲しい

八百万 頼 >  
んー?
そら楽しいよ。
可愛い女の子に傷の手当てしてもろてんから。

(男の子であれば一度は経験したいシチュエーションだと思う。
 彼女の男みたいな喋り方も、色々と雑な口調も、自身にとっては魅力でしかない。
 彼女のような可愛い女の子で、しかもそれが素であるなら尚更。)

――ああ、ボクがやるわ。
こういうのは男がやるもんや。

(彼女が椅子から立ち上がれば、こちらも立ち上がる。
 そうして背伸びしている彼女の後ろから救急箱に手を伸ばした。)

雪城氷架 > 「そんな浮ついたこと言ってるとまた怪我───っと」

手に持っていた救急箱がふわっと浮いて所定の位置に
べ、別に自分でも元の場所に戻せたし!
と思ったかどうかは知らないがとりあえず

「ん、ありがと…」

素直にお礼の言葉も出るのだった

八百万 頼 >  
氷架ちゃんみたいな可愛い子に手当てして貰えるんなら、怪我ぐらいいくらでも出来るで?

(後ろから彼女の顔をやや覗き込むように見下ろして笑う。
 めっちゃ嬉しそうににっこにこしてる。)

どーいたしましてー。

(お礼の言葉にへらりとした言葉を返し、再び椅子に座る。
 怪我の手当ては終わったが、現場に戻るつもりはないらしい。)

雪城氷架 > 「はぁ、そんなこっちゃ怪我が尽きることもなさそうだな」

やれやれと肩を竦めて
自分が寝ていたベッドのシーツをなおしたり、
使ったタオルを洗い物入れにいれたりしていると

椅子に座ってそのまま居残っている頼に気づく

「まだどっか具合悪いのか?」

八百万 頼 >  
そんな事ないよ?
ボク結構怪我少ない方やから。

(と言うか怪我をしてもすぐ戻してしまうのだけれど。
 勿論自身の能力の種をバラすことは無く、吐き慣れた嘘を吐いた。
 そのままベッドを直したりする彼女を見ていれば、声を掛けられた。)

んー、戻って叱られるより、このままここで氷架ちゃんとお話しした方が楽しいやん。
――あれやな、そう言う風にしとる氷架ちゃん、お嫁さんみたいや。

(単純に戻ると面倒なだけだ。
 そして彼女を見ていて思った印象を、ニコニコしながら。)

雪城氷架 > 「そんならまーいいけどさー」

氷架から見てくだらない理由で怪我をして保健室にやってきている以上、
その言葉をまともに信用するはずもなく、すいっと流された形である

「どのみち後で怒られるだろそれ…
 まぁ、私もあと1コマくらいは暇だけどさ」

今教室にいっても途中参加になってしまうだけだし、と自分も椅子に腰かけて

「お嫁さん~?
 そんなこと初めて言われたぞ……」

意外そうな表情を浮かべている

八百万 頼 >  
(信じられなくても別にどうってことは無い。
 だって嘘吐きだから。)

だいじょぶだいじょぶ、ボクって結構優等生やから。

(へらりと手を振る。
 そんなことより可愛い女の事の触れ合いの方が大事だ。)

女の子がベッド直す仕草とか、洗い物しとる後姿とか、ええと思わん?
家庭的言うか、お嫁さん!って感じするわぁ。

雪城氷架 > 「ガラス割って怪我して保健室来る優等生がいるかよ」

思わず破顔する
けらけらと笑う様子は男の子のようでもあり

「まぁ、なんとなくわかるよ。
 私もこんなだから、家事まわりは子供の頃からばっちり仕込まれたからな」

ちょっと男の子っぽすぎる、という理由で
炊事洗濯にはじまる家事や女の子としての所作、
お洒落や化粧にはじまる外見に至るまで、周りの人間の努力の結晶である
こうして見た目だけ美少女ができあがったというわけだ

「まぁお嫁さんっていうか家庭的っていうのはやっぱ評価高いよな?うんうん」

八百万 頼 >  
たまには居ってもええと思わへん?

(猫のような顔をして笑う。)

氷架ちゃんのそう言うとこ、ボク好きやけどなぁ。
ギャップ萌え言うヤツ?

(彼女のような女の子が家庭的と言うのはポイント高い。
 ガッチリ家事を仕込んだ周りの人間に、心の中でガッツポーズ。
 と言うか実際にぐっとガッツポーズ。)

評価高いなー。
少なくともボクの中では氷架ちゃんの評価かなり上がったわー。
氷架ちゃんの評価上がったわー。

雪城氷架 > 「…そ、そうか…?」

昔はこの口調や性格をいろいろ言われたものだが、
そういいわれると少し照れたような表情を見せる

「…それはさすがに寒いから」

苦笑しつつ、ヒョーカを連呼する頼にデコピン

と、全く同時に講義の終了時間を知らせるチャイムが鳴った

八百万 頼 >  
そやでー。
女の子らしい女の子も好きやけど、氷架ちゃんみたいな子も話してておもろいから好き。

(照れたところに畳み掛ける。
 思ったことは思っているだけでは伝わらないのだ。
 女の子の良いところは口に出すのが自分にとっての正義だ。)

あた、うん、ボクも思た。
――あら、もうそんな時間か。

(デコピンを喰らって嬉しそうに。
 話しているうちに思ったより時間が経っていたようだ。
 チャイムに反応して顔を上げる。)

雪城氷架 > 「はは、っともういい時間か…」

ふとそこで、気づく

割りと人見知りしがちで異性はおろか同性でもそんなに友達がいない自分が
すんなりと打ち解けている
主逢えば初対面の時からそのくだけた態度に遠慮した言葉を選ばなかったかもしれない

多分、こいつも自分と同じでちょっとヘンなヤツだからだ
失礼を承知でそう思った

「じゃ、私はもう行くよ。じゃーなー、頼」

当たり前のように呼び捨てにして、スクールバッグを抱えて保健室を出て行くのだった

ご案内:「保健室」から雪城氷架さんが去りました。
八百万 頼 >  
うん、またお話しよなー。

(手をヒラヒラ振って見送る。
 誰とでもすぐに仲良くなれる、と言うのは自身の特技だ。
 女の子と仲良くするため――ではない。
 公安第二の調査員として、効率良く情報を集めるための手段。
 ある意味で彼女を騙している、と言う事になるのだが――)

――ウソツキをあんま信頼せん方がええで、氷架ちゃん。

(嘘を吐くことは慣れている。
 暴走の恐れのある強力な異能力者の監視のためなら、誰だって騙す。
 誰も居なくなった保健室で。
 狐のような男は、笑う。)

ご案内:「保健室」から八百万 頼さんが去りました。