2015/06/19 のログ
■苗羽 寧々 > コーラを飲み切ったことによりP(※ぷはー)とA(※あーコーラおいしい)が実行不能になった頃、
寧々はようやく重い腰を上げ、一度トイレに立ってあたりまえのあれそれを人知れず処理してから、目の前の教科書群に取り掛かり始めた。
千里の道も一歩から。端から潰せはいつかは終わる。
手を付け始めることが出来れば、あとは忍耐力の勝負である。
寧々は忍耐力には自信がある。主に空腹に対して発揮されてきたそれは、
コーラを飲んで血糖値が充足された今、全てお勉強に対して発揮される。
「この戦もらった!」
寧々の虚勢は果たして結果にコミットするだろうか。
それを語るには時を待たなければならない。
ご案内:「図書館」から苗羽 寧々さんが去りました。
ご案内:「図書館」にエリカさんが現れました。
■エリカ > 【眠れぬ夜、今宵は一人で夜の図書館に。
小さな翼は既に夢の中、その世界へ追いかけようとしたけれども
今日はどうにも枕と相性が良くない。
ならばいっそ文字に溺れてみようかと、
ふらり学園の図書館へと足を向けてみたりして。】
■エリカ > 【兎に角学園の図書館は広い。
この世界を読むとしたら、実に最適な場所の一つだろう。
何より旅人であり学生である彼女にとって、
生徒という身分一つでいくらでも本が読めるのは正直ありがたい。】
「……今月はお財布も厳しいし」
【と、先日の商店街での衝動買いを思い出し微苦笑。
思うがままにも度が過ぎれば毒かもね、と少し反省。】
「さて、と……」
こんな時間でも学生の気配はちらほらと。
とは言え互いにすれ違うような事は殆どなく、
少女は静かに書架の林を歩み進んでゆく。】
ご案内:「図書館」にエリナさんが現れました。
■エリカ > 【そしてたどり着いたのは、魔術に関する書籍の棚。
ここは日本であるけれど、彼女の知る日本とは違う所も多々多々ある。
それをより知るには理を識るが良いだろうと、
エリカはしばしばこの一角に訪れている。
そして今日も、端から一冊興味深そうな物を取り出して、
腰を落ち着ける読書スペースへと向かった。】
■エリナ > 常世学園の図書館はやはり良い、そう思いながら魔術関連の書架を物色していた。
『アリでもわかる!基本魔術』から始まり『世界構築魔術考察』みたいな非常にマニアックな物まで揃っているのだ。
「ふふ、本の世界ですね。」
誰に言うでも無く一人で笑うエリナ、するとこちらにやってくる一人の女生徒が本を一冊持って行った。
こんな時間にやってくる生徒はそう多くは無い、だからだろうか彼女の興味の対象になるのは致し方が無いだろう。
「隣、よろしいですか?」
エリカの席までやってきて他の生徒の邪魔にならないよう小声で話しかけるのだ。
■エリカ > 【彼女の向かった自習スペースには先客はおらず、
それでも遠くの棚の隙間から揺れる影は幾つか見えて。
大図書館群の中でも特に魔術系の書籍に強いこの棟には
探求熱心な生徒がこんな夜更けでも集まるのかもしれない。】
「……わたしの動機は少し不純かな?」
【いやいやそれでも目的は同じく理の探求よと納得させて。
机に備え付けられたライトのスイッチを付けると同時、
自分に向けられた声に気付く。】
「ん」
【背は自分より少し低いくらいだろうか。
夜に輝く金の髪と緑の瞳の輝きは眩くて、
綺麗だな、と一目してまず素直に心の中で思った。】
「こんばんは……ええ、どうぞ?
夜に一人は、少し寂しいと思っていたし」
【隣の椅子を引いて座る? と促し。
自分と同じように髪を結んでいる事に、
なんとなく親近感を覚えたりもして。】
■エリナ > 礼を言って隣の椅子に座るエリナ。
「今宵は魔術の勉強を?」
手元の本に視線をやりつつ聞く。
言わずとも見れば分かることだが、会話の一歩目としてこれ以上の手札は無いものだ。
それくらい有効利用しても罰は当たりまい。
■エリカ > 【隣に座った金糸の少女に対して、そうだね、と小さく頷きを返す。】
「そこまで真面目で熱心な物かっていうと、そうじゃないかもしれないけれどね。
基本的には知りたいだけなの、この世界の事をもっと、もーっとね」
【いろんな「理」がここにはあるでしょう?
と手元の本を小さく持ち上げて。
表紙には「文と紋の魔術 その成り立ちと歴史」とある。
魔術の実践というよりも学問に近い書物のようだ。】
「そういう貴女もそうじゃないのかな?
それとも、文字の海に溺れるのが好きなタイプ?」
【わたしと同じようにね、と人懐っこい微笑みを。
勿論、声の大きさには細心の注意を払っているけれども。】
■エリナ > 「そうですね、魔術も紐解けば理によって動いています。魔術への知識を深めていくのもまた世の理を理解する事に繋がることでしょう。」
黒髪の少女の言葉と書名を見て頷きつつ個人的な見解を述べた。
そう言えばその本を以前にも読んだことがあった。この書籍は中々に興味深く、そして(魔術書としては)ユーモアだった。
「ふふっ、そうですね。私は好きで魔術を学んでいまして。」
■エリカ > 「原理の真理、それを知りたい心理があるの。
手にとった紐は、大分こんがらがってるんだけれどね」
【まだまだわたしは勉強不足、と眉を下げて。】
「でもね、だからほんとに面白いと思うの。
白紙の手帳を埋めてくように、自分の中を満たせる気がして……なんてね」
【「好きで学んでいる」、その言葉に深い賛意と親しみを感じつつ】
「それじゃ、貴女もよくここで読書を?
もしかすると今までもすれ違ってたかもしれないね」
■エリナ > 「ええ、その気持ち分かります。」
くすくすと上品に笑う。
お父様も似たような事を言っていた、と心の内で呟きつつ
「いえ、たまに来るくらいですね。普段はお店から買っていますので。」
でもすれ違っているかもしれませんね、と付け加えた。
■エリカ > 【気品のある、且つ素直な言葉は澱みなく染み入る。
その容姿も含め、学園内でもかなり目立つ様な気もするし、
今まで知り得なかった事が不思議にさえ思えるが、それは些事。】
「そっかぁ、その辺りも同じかもね。
商店街の大通り沿いの本屋、わたしはそこにも良く居るの。
ここに来る頻度は……たまたま位じゃないかもしれないけれど」
【何にしたって今日知り合えたのは幸せな事だよ、と小さく首を傾げて、そういえば、と結んである髪を揺らした】
「名前も聞いてなかったね。
いっけないいけない、貴女との話が心地よくて、忘れてたよ……という事で改めまして」
【おもむろに立ち上がり、ふわり、丁寧な仕草でお辞儀をし】
「わたしはエリカ、エリカ・ヘイエルダール。
以後、お見知りおきを?」
【澄んだ声でそう声を紡いで後、続かせるのはなんてね、という気安い微笑み】
■エリナ > 「そうでしたね、これは失礼致しました。
私は2年のエリナ・ハークライトと申します。」
貴族のそれみたいにスカートを軽く持ち上げお辞儀をする。
そしてニコっと笑い『私も幸せです』と囁きかけた。
「大通りの書店ですか、確かに品揃えは良いですよね。」
いつも利用しているところは違いますが、と言った様子だ。
■エリカ > 「エリナさん」
【先輩ですね、と小さく呟き微笑んで。
相手の言葉とその様子に、ぱっと目を輝かせて】
「その様子……もしかして別の素敵な場所を知ってるんですね!?」
【少しだけ声のトーンが大きくなってしまう。
おっとっと、と慌てて口元に手をやって。】
「もし差支えがなかったら教えてください、
差し支えがあるようなら……えーっと、それでもこっそりと!」
【心底、嬉しそうである。
結んだ髪が犬の尻尾のように揺れた。】
■エリナ > 「ふふっ、ちょっと入り組んでいますけどね。」
思わずひそめていた声が大きくなったエリカの様子を見てかわいいな、と思っていた。
そして突如エリカの頭の中で声が響いてくるのだ。
【聞こえますか? 私は今、貴方の脳内に直接話しかけています……ふふっ、冗談です。
これは魔術の一種で、相手と心を通わすものなのですが……今は原理は良いですよね。
件の書店はあまり大っぴらに言える様な場所では無いのでこれで伝えさせて頂きますね。】
■エリカ > 「大丈夫です大丈夫、歩くも迷うも出口に向かうも慣れてますから平気です」
【任せてください、と無意味な自信を見せるけれども。
直に響く声無き声に、一つ肯定の頷きと、そして感謝の言葉を心中で返し。
原理はわからないけれど、きっと相手にも届くだろうと。
そしてお聞きしますね、とばかりに、今は黙してエリナの次の「言葉」を待つ。】
■エリナ > 【ふふ、大丈夫。ちゃんと聞こえています。
落第街の第八区画に『熱焼』というお煎餅のお店がありまして、その隣にあります。
一応、第八区画は争いが無いように配慮されているようなのですが。】
書店の場所を淡々と説明するエリナ。
なるほど常連故に状況を良く理解しているようだ。
■エリカ > 【ならば声に出すのは無粋だろう。
折角エリナが二重に手間を掛け
声を届け教えてくれているのだ。
今は音にせず、さりとて内面の声で答え、
エリナらしい、と思わせる丁寧で分かりやすい
説明を心に刻み込んでゆく。】
「……わかりました、ありがとうございます」
【一通り聴き終えて後、今度ははっきり言葉を紡いで、
ぺこりと頭を下げる。】
「今度行ってみますね、やっぱり、ほんとに。
まだまだこの街にだって知らない事はあるんだなーって」
【嬉しいし、楽しいです、と外見の年相応……
よりやや幼くみえるような笑顔を見せた。
そして傍らに置いてあった先の本を持ち上げて】
「ごめんなさい、エリナさん。
わたしそろそろ帰らないといけなくて」
【この本は借りてゆく事にします、と。】
■エリナ > 「……そう。でも決して一人で行ってはいけませんよ?」
危ないから、とまるで妹を見るように心配しているエリナ。
願わくば彼女に何も起こらなければ良いのだが。
「良い夢、見れると良いですね。」
帰らなければいけないエリカを笑顔で見送る。
■エリカ > 「そうですねっ、気をつけます」
【信じるべき助言に返すのは素直な言葉。
危ない事は好きじゃないです、と声と
髪を揺らして答え。】
「エリナさんも。
朝は近いけれども、だからこそ明るい夢が見られるんじゃないかなーって」
【寝坊と寝不足には注意しないとだけれども、と小さく舌を出して戯ける仕草。】
「それじゃ、お先に失礼しますねッ
きっとまたどこかで、おやすみなさい、エリナさんっ」
■エリカ > 【明るい言葉を一つ残し、本を抱えてその場から去る。
最後に少し離れた所で立ち止まりぺこりと一礼。
やがてその背中は、高い書架の間に消えてゆくだろう。】
ご案内:「図書館」からエリカさんが去りました。
■エリナ > 「ええ、ごきげんよう。」
ふう、と息をつき考える。きっと彼女はいずれ行くだろう、と。
落第街は治安が悪い、本音を言えば彼女のような者は行くべきではないのだ。
だけど、彼女の期待に満ちた視線を裏切る事が出来なかった。
いけない、もうこんな時間だ。自己嫌悪しつつも帰り支度をして図書館から立ち去るのであった。
ご案内:「図書館」からエリナさんが去りました。
ご案内:「図書館」に磐野 州子さんが現れました。
■磐野 州子 > よいしょ、と図書館に合わない声を出しながら本を机に運んでいく。
あくまで1冊、1冊ずつと丁寧に爆薬を扱うように運んでいく。
何しろ1つ生身の手に触れたものならどんな本でも指先1つでダウン…とはいかないがドカンではある。
そんな1冊ずつ大事に運んでいる本は
『青垣山について』
『産業区にある謎の山』
『猿でも分かる常世島の鉱脈』
と題名が書かれている。
どうやらこの辺りの山についての鉱脈について調べているようだ
■磐野 州子 > 「ほんとあの山なんて名前なんです…?」
そんなことを呟きながら目先の興味に囚われて図書室の席について『産業区にある謎の山』を開いて……開いて………開けない。
「あぁぁぁぁぁ……!」
州子は何事もなく本を読む為には袖越しに一枚のページを綺麗に捲らなければならない。
但し州子はまだそれを得意としないどころか恐らく慣れている人でも正確に一枚のページを捲るというのは難しい
多少苛つきの声を上げながらもどうにか2頁目までは開けたようだ
■磐野 州子 > そもそも州子が今になって鉱石に興味を持ち始めたかというと、
いつぞや落第街で会った雨宮の言っていた鉱石から漢方薬を作れるという話を聞き、研究に活かせるのではと思った次第である。
但し現実は…
「ぬぅぅぅぅ…!」
採掘の問題は州子の爆破をすればいい。
目下の問題は調べる前にカッとなって目の前にある本を読めなくて爆破しかねないことである。
しかしまだ州子は一時に感情には流されない。深呼吸をして平静を保ちながらゆっくり読み進めていく
■磐野 州子 > 「……なるほど、全く分からないです」
名前がついていないなら詳細は分からないはずである。
ただこの本に載っているのは噂で出来上がったようなものばかりでどうも信憑性にかけるものばかりである。
そもそもとして鉱石のことについて何も書かれていないのである。
州子はそっとその本を横に避け、次の本を読む。
「『青垣山について』ですか。これも何か怪しいです」
『産業区にある謎の山』のこともあり、これも噂とかそういうものしか揃ってなさそうである。
■磐野 州子 > 「駄目ですねこれ…」
どうやら全く手がかりを得られなかったらしい。
地形については多少は詳しくなったが、神話上の生物が生息しているとか現実離れしていることしか書かれていなかった
そもそもこの島の存在自体が現実離れしている、というのもあるがあくまで州子はこの目で見た物しか信じない主義でもある
「この様子じゃちょっと収穫無さそうですし、ちゃちゃっと帰るです…続きはまた今度です」
よいしょ、という声と共に再び1冊ずつ本を片付けていく。
慎重に慎重に本を運んでそれを本棚に戻していく。
全ての本を片付けたのを確認して、座っていた椅子もしっかりと元の場所に戻して州子は図書館を後にするのであった
ご案内:「図書館」から磐野 州子さんが去りました。
ご案内:「図書館」に朱堂 緑さんが現れました。
■朱堂 緑 > 公安委員ではなくなって確かに仕事はなくなった。
だが、課題はなくならない。
ひとまず、公安を辞したことで時間だけはあまった。
なので、今やるべきことはまさに課題である。
■朱堂 緑 > 「あー……面倒くせぇ」
目の下にクマを作りながら、その男、公安委員会調査部別室、元室長補佐代理、朱堂緑は机に向かって延々と課題の山を片付けていた。
終わる気配は一切ない。
だが、やらねば終わらない。
やり直しにならないだけ賽の河原よりはマシであるが、それでも終わりの目途すら立たない課題の山は宛らバベルの塔にも見える。
■朱堂 緑 > これだけ課題の山がたまってくると、利き腕が使えないというデメリットが気になってくる。
普段から不便ではあるが、それでもわりと気が長いほうであるこの男からすれば「仕方がない」の一言で済ませることが出来た。
だが、今は一刻を争う。
いちいち教科書を開いて、ぐいぐいと左手で押し付けてから癖をつけて、さらに適当な重しを乗せてから、やっとそれをみながらノートに取るなどという作業を何度もしていると流石に辟易としてくる。
■朱堂 緑 > 「つかうか……魔術?」
額に脂汗を浮かべながら、悪魔を呼び出す自らの術法について逡巡する。
ソロモン七十二柱。男の使役する悪魔はソロモンの悪魔の例外に漏れず、あらゆる知識に長じている悪魔である。
呼び出せばアレコレ悪魔にやらせたり教えて貰ったりすることは可能だ。
右手だって契約に従ってまた一時的に『返して』貰える。
カンニングしながら両手も使える。まさに一挙両得。
問題はそんなこと出来るだけの魔力も体力も今はあるのかどうか怪しいということである。
第一、そんなつまらない事で呼び出して機嫌を損ねたら後々死ぬほど面倒である。
■朱堂 緑 > しかし、しかしだ。
確かに多大なデメリットもある。
下手をすればまた今度は四肢の一つか内臓くらい『持って』いかれるかもしれない。
だが、課題は瞬く間に終わる。
この苦役からは解放される。
あとは病院のベッドで療養でもしつつ代替手段を考えればいい。
あれ、そう考えると……足の一本くらいはいいのではないだろうか?
少し発狂する程度は問題ないのではないだろうか?
生体機能の一部程度、悪魔に掌握させてもいいのではないだろうか?
そう、一先ず今は凌げるのだ。
既に過ぎ去った過去に意味がないように、来てもいない未来なんて意味がない。
一先ず『今』を考えるべきではないだろうか?
そんな考えが脳裏に浮かぶ。
なんだかとてもいい提案にすら思えてきた。
ご案内:「図書館」にメアさんが現れました。
■朱堂 緑 > そうだ、そうしてしまおう。
後の事は、後で考えよう。
指輪を掲げる。無意識に呪文を囁く。
「Eloim, Essaim, frugativi et appelavi.」
「我は求め訴え……」
■メア > (図書室には居れば左腕だけで課題の様な物を進める男を見て
首をかしげる。制服を着ているので一応生徒だろう)
えと…だい、じょうぶ……?
(少し気になり、話しかけてみる)
ご案内:「図書館」に崎守 鐡さんが現れました。
■朱堂 緑 > 直後、自身の額を左手で思い切り殴る。
「っぶねぇえええ……! 完全に『囁かれて』た。瞑想の時間が足りなかったせいだな……」
■朱堂 緑 > 「あ?」
額をてめぇで殴って少し顔を赤くした男が、不機嫌そうな顔で少女を見る。
「あ、ああ……まぁ、大丈夫だ。騒いで悪かった」
■崎守 鐡 > 「………なぁに、あれ」
テストも近いことだし真面目に勉強するかー、と思ったら。
頑張って左手のみでバベルの塔と言う名の課題……なのか、
を解体している生徒が居た。
たぶん上級生だとは思うんだけど。
……なんだあれ。
■メア > っ……
(いきなり自分の額を殴りつけた…怖い……)
え、えと……本当、に…大丈夫……なの…?
(額を赤くした生徒に尋ねる、とても大丈夫には見えない…)
■朱堂 緑 > 「ああ、平気平気。持病みてぇなもんだから」
そういって、ひらひらを手を振ってじわりと不気味に微笑む。
「なんだ、此処使うのか。だったら退くぞ」
■崎守 鐡 > 「………自業自得だと思うんだけどなぁ……」
自分の分はそこまで量が多くなかったので様子を見に行くだけは出来た。
……なんか左手掲げたと思ったらその後自分で引っ叩いてる。
……妙ちくりんな光景だなぁ。
「ひょっとして課題積み末期になるとあんななってしまうのか。」
おー、こわ。
■メア > そうじゃ、ないけど……
(左手だけで大量の課題をこなす…そんな姿が気になり声をかけた
だけなので机を使いたいわけではない)
…何か、手伝おう…か…?
■朱堂 緑 > 「まぁ、それはありがたい話であるが……お前、一年だろ?
俺、三年だけどこれ出来るのか」
そういって、課題の山から一冊とって、中身を見せる。
実際一年生からすると難解な内容である。
「どっちにしろ俺の課題だからな、無理にやってもらう気はねぇよ。
まぁでも、手伝ってくれるのはありがたい。
もし手伝ってくれるなら、ページ開いて抑えてくれないか。
見ての通り片腕なんでな」
そういって、左手を掲げる。
中指には、ごつい純銀の指輪がはまっている。
■メア > ページ、抑えて…手伝う……
(問題は解けるとは思っていない、だがページを抑える腕の代わり
にならなれる…丁度相手も同じことを言っているので…)
うん、分かった……
(大きな指輪をちらりと見た後、男が示したページを開き、
抑えておく。問題をこなす量は変わらないがそれでも
作業としては楽になるだろう)
■崎守 鐡 > 興味が出たというか、出歯亀というか。
近場に座って自分の事をやるが………
全く持って捗りそうもない。
なにせ視覚的なインパクトが強すぎて。
気づかれないなら、それで、いいんだけど……。
なにをあーしたら、こうなるんだろうな、課題。
■朱堂 緑 > 「おう、ありがとう。
あとで何か飲み物でも奢ってやるよ」
そういって、黙々と勉強に戻る。
左手はどうも利き腕ではないらしく、字は丁寧な方であるがどこかぎこちない。
作業ペースも偉くゆっくりである。
それでも、自分でページを開いたり抑えたりする手間が省けているだけ、男からすれば大分早く課題が終わっている。
「よし、一個終わった。
ありがとよ。次、そっちの数学の方とってくれ。115ページな」
■メア > ん…
(数学の115ページを開く)
……なんで、こんなに…たくさん…?
(こんなに大量の課題…なぜそれを出されたのか、それが気になり
尋ねる。個人にこんな課題の量は流石におかしいと思ったようだ)
ご案内:「図書館」に美澄 蘭さんが現れました。
■朱堂 緑 > 「単純に溜まってんだよ。俺は成績悪いからな。
あとは色々な都合でテスト出られないとかいう事も多かったんで、その代わりの課題もある。
そういえば……追試も溜まってるな、今から考えるだけで憂鬱だ」
若干目元に影を落としながら溜息をつき、苦笑を漏らす。
■崎守 鐡 > 「………手伝いしてる人も大変そうだなぁ……やってる人も結構苦労してるみたいだけど」
相変わらず右手が使われている所が見えない。
左手だけだし、ペースも利き腕だとしたらえらく遅い方だし………
しかし、声を掛けようにもコレ以上手を貸してもなーと思ったり、
なんというか、その肝心の上級生の纏う雰囲気が、『触り難かった』。
が、気になってしまう。
課題は進んではいるが……凄いとぎれとぎれに進んでいる。
■朱堂 緑 > 「終わった。次。ちょっと飛ばして200ページ頼む」
■美澄 蘭 > オッドアイの少女は、図書館に入るとまずまっすぐ返却カウンターに向かった。
「これ、返却お願いします」
少なくない学生がテスト勉強に気を重くする中、この少女の表情は不思議と晴れやかで。
それもそのはず、蘭は『子どものための やさしい治ゆ魔術入門』の内容を一通りマスターした事で、随分と自信をつけていたのだ。
(…これで、今度は骨折も治せるはず…)
もっとも、実際に怪我人相手に使った事は無く、あくまで「中級レベルの治癒魔術がちゃんと安定して発動させられるようになった」程度なのだが。
■メア > ……溜まってる、の…?
(課題をこなす手際を見て首をかしげる
そんなに賢くないわけではないと思いながら)
ん、200……
(ページを開く)
■朱堂 緑 > 「ああ。中には一年ときの奴まであるぜ。
『上』に無理いって卒業まで期限伸ばしてもらった奴がいくつかな。
まぁそういうのは今は後回しにできるから手つけてねぇけどな」
鞄の方を見てまた殊更重い溜息をつく。
「いつかはどっちにしろやらなきゃならねぇもんだ。次、戻してくれ52ページ」
■崎守 鐡 > 「…………どんだけ貯めればこんな事になるんだよホント」
思わず呟いてしまった。
テストが都合で出られないとか聞こえたが、単なるサボりじゃないのか……?
なお、俺は現時点でそこの上級生の素性なんて全く知らないし、
そこの光景も昨日聞いた公安の火の車の結果の一部だということも、知らない。
■朱堂 緑 > 呟きに一瞥を返すが、それで終わりだ。睨みもしない。
まぁ、世間から見りゃそうだろうと思うからな。
むしろ自嘲の笑みが漏れる始末である。
■美澄 蘭 > 返却を終えた少女は、本棚の方へ向かう。
本棚の分類を確かめ…楽しげに少女が入っていったのは、
『社会科学 法学』
のコーナーだった。
しばらくして少女がハードカバーを手にして出てくると、その表紙には
『立憲主義の源流—ヨーロッパ法思想史入門』
と書かれていた。
少女は、軽い足取りでその本を貸し出しカウンターに持っていく。
■メア > 1年…そっか…
(52ぺージに戻す。なるほど、訳有り…それも特例が
認められるとなるとかなりのものなのだろうと納得する)
大変、なん…だね……
■朱堂 緑 > 「大変だよ。まぁでも、仕事しながらあれこれしなきゃならなかった頃よりは楽だな」
喋りながらも、ペンを動かす手は止めず、そう語る。
「昔はこれしながら委員会の仕事もしなきゃだったからな。
数学終わりだ。次、語学……は、麻美子と一緒のときでいいな。
世界史たのむ。とりあえずそっちの資料集の23ページ」
■崎守 鐡 > 「んー、ドンパチに派手に関わってる所だったらなきにしもあらず―」
「………って、とこかねぇ、いやぁ、溜まってるスケールが違うわ……」
とか、呟いて、自分の課題に視線を戻す。
とぎれとぎれになっている箇所を修正しつつ、後もう少し、という所。
一瞥を貰った気がしたが、その顔はなんか、焦土の人間みたいな気がした。
あれ、自分がある日突然何にも無くなっちゃった時みたいな顔。
……気のせいということにしようか。
■メア > 委員会…やめたの……?
(資料集23ページを開く)
それか、仕事…おわった……?
■美澄 蘭 > 貸し出し手続きを終えた少女は、その本をブリーフケースにしまうと自習スペースに向かってきた。
既にいる学生達とは微妙な距離感の机に座ると、一気に全部やろうと思ったら4〜5時間くらいかかってしまいそうな量のプリントを取り出した。
しかし、当の本人の顔からは、その物量に対する悲壮感がまるで見当たらないのだが。
■朱堂 緑 > 「辞めたっつーか辞めさせられた。適正ねぇってよ。まぁ、納得の理由ではあるけどな」
査問会の一件を思い出して、薄く嗤う。
不敵な、獣のような笑みだった。
「仕事はクソたまってたけど、優秀な後輩が残ってるからな。
そいつがどうにかしてくれるだろ。何しろ、今の俺には関係のないことだ。
次。60ページ」
■メア > (60ページを開く)
適正……
(獣のような笑みを見て思う)
貴方、公安の…人、だった……?
(自分の有ってきた江南の人物たちを思い出す、
全員が一般の生徒とはどこか違う、なにか言い知れぬ
プレッシャーを持った人たちばかりだった)
■崎守 鐡 > 「………えっ」
何かが数瞬繋がりかけた。
公安……?
火の車の果てに首切り?
いや、どういう事情があったかは分かんねぇけど、
いや、その、このタイミングで辞めさせられたって………
う、うん!気のせいだよな!!
俺はなんにも知らないから言及できねぇし!?
課題は終わったが同時に飛び込んできた事実に汗だらだらである。
……機械だから汗って行っていいか分からないが。
■朱堂 緑 > そういわれると……ぴたりと、手が止まる。
そこで初めて、男は少女の目を見た。
覗き込むような、漆黒の瞳。
真っ黒な、底の見えない……伽藍洞の瞳。
「辞めても、わかっちまうか。そういうの。
弱ったもんだな」
光を飲み込む虚のような瞳で少女の目を覗き込み、男はじわりと嗤う。
汚泥が滲むような……好感より先に嫌悪感がくる笑みだった。
■朱堂 緑 > 「それとも、どこかの差し金で、調べて当たりでもつけてたのか?」
ご案内:「図書館」から朱堂 緑さんが去りました。
ご案内:「図書館」に朱堂 緑さんが現れました。
■メア > ………
(確信する、あぁ…やはりこの人は公安の人だ
暗い瞳を見つめながら目をそらさず)
んーん…思った、だけ……
公安、の…人……何人か、見た事…あるから……
(なんて瞳…笑い方も、さっきまでと全然違う…
そう思いながら答える)
■美澄 蘭 > 微妙に近い自習スペースで緊迫した空気が流れている様子だが、この少女は集中していてまるで気付く様子が無い。
熊谷先生の数学基礎は、既に順列と組み合わせまで進んでいる。
試験は年2回なのでもう少し先なのだが…その「もう少し先」には、「ⅠAの範囲全部」という、狂った範囲の試験が待っている。
…もっとも、蘭は今のところ課題を全て提出出来ているので、テストの出来が多少悪くても大目に見てもらえる、はずだ。
その点、彼女に悲壮感は無い。
ただ、毎回毎回の課題を集中してこなし、きちんと知識を修得する。
蘭にとっては、それだけだった。
■朱堂 緑 > 「ろくでもねえ奴ばっかりだったろう」
くつくつと、泡立つ沼のような声色で笑う。
身長差からそうなるのか、それともただの錯覚か。
覆い被さるように、男は少女の瞳を覗く。
まるで、フォークロアの怪物のように。
「特に外で歩いてるような奴は物騒なの揃いだからな。
優しいのは俺くらいじゃないかね。
まぁ、その俺がもう辞めちまったんだから今は物騒なのしかいないか」
■崎守 鐡 > ………ちらりと見えた汚泥のような笑みを見て、
ああ、公安って「そういう場所」なんだなぁ、と。思った。
ああ、そこの人は権謀術策の世界で綺麗に堕ちていった人なんだなぁ。
……とても、汚い人間らしい物を見ていたんだなぁ、と
勝手に想像しつつも、慌てていたことが馬鹿らしいなぁ、なんて思い始めた。
正義でもなんでもない、汚れた世界か。
「……面白く、なさそうだね。」
■メア > 貴方が…一番、怖い……
(今まで見てきた公安の人間、その中でも今目の前に居る人物は
トップクラスに危険な人物に思える)
もう、公安の…人じゃ、なくて……残念…
(おそらく有能だったのだろう、だから…そんな人物が
公安から居なくなり…残念、心からそう思い…)
1つ、聞いても……いい…?
■朱堂 緑 > 「怖くねぇさ。
目に見えるものは恐ろしくない。
捉えられるからだ。
手で触れられるものは恐ろしくない。
掴めるからだ。
血が流れるものは恐ろしくない」
掌を見せる。左手の甲。
筋張った手。しかし、僅かに透けた血管が見える。
男はそれを見せるかのように手の甲を少女に向けて……静かに嗤う。
「殺せるからだ」
銀の指輪が、鈍く輝く。
光彩の少ない図書室の中で、ざんばら髪の男の輪郭が滲む。
陰影と闇の区別すら、心なしか曖昧に見える。
それほどまでに男は、闇を纏うことに慣れていた。
「答えられることなら答えよう。
自己紹介もしてねぇのに見破った御褒美だ」
■メア > やっぱり、怖いね……
(殺せる、そう考える男は聖者にとっては大きな恐怖を抱かせる)
西園寺、偲…
あの人、は……どう、なったの…?
(炎の巨人事件以降彼女がどうなったのか自分には分からない
それを彼なら知っている…そう思い尋ねる
纏う闇は恐怖よりも自分に安心を与えてくれる、
少し男に対する恐怖が薄れた…)
■朱堂 緑 > 「『処分』されたよ。表に出ることはもうない」
そう、簡潔に述べる。
公安の公式見解通りではあるが……それでも、元々内部にいた男がいえば、その信憑性は別の意味を持つ。
「一度でも軍権を玩具にし、無辜の民を徒に殺めた女の罪が灌がれる事はない。
あいつはただのテロリストだった。
それが、『処分』された。つまりはまぁ、『そういうこと』だ」
意味深に、微笑んだ。
■メア > 処分……
(意味は分かる、そのせいでどうなったのかも予想がつく…)
あの人、は……悪い、けど…悪人じゃ、ない……
(自分が最後に見た彼女に抱いた思い、それは何かに必死に
あらがおうとしていた一人の女の子、だから)
うん、ありがと……
知りたかった、から…
(どうなったのか知れてよかった)
■朱堂 緑 > 「いいや、悪人さ」
屹然と、そしてはっきりと、それを告げる。
当然の事実とばかりに。
「アイツ一人の為に何人死んだ?
何人犠牲になった? 何人巻き添えを食った?
拡散した薬物でこれからもっと犠牲は増える。
歯止めをかける手段は最早ない。
さぁ、これから何人『あいつの理想のせいで死ぬ』でしょう?」
左手を広げて、くつくつ嗤う。
ただ事実だけを告げて、嗤う。
「アイツ本人の人間性は問題じゃないのさ。
当人が仮に善人だったとしても、やったことの取り返しはつかない。
その罪が灌がれることはない。
アイツが悪人でないというのなら、人類全体を憂いて核ミサイルの発射スイッチを押す奴も悪人じゃなくなるさ。
そういうことだよ」
■メア > 悪人なら、スイッチを…押すとき…憂いたり、しない……
殺して、当然…仕方ない、なんて……思わない…
(彼女は悪事を働いても悪人ではない、そう答える
男のいう事はもっともだが、そこは変わらない)
貴方は、どっち……?
その時、後悔…するの…?