2015/06/23 のログ
遠峯 生有子 > 「見たこと?」
 小首をかしげる。
 しかしあまり細かいことは気にせずにひたすらしゃべっていた。

ご案内:「図書館」から遠峯 生有子さんが去りました。
ご案内:「図書館」から橘 臨助さんが去りました。
ご案内:「休憩室」にボブさんが現れました。
ボブ > ガタイのいいマッチョ、黒い巨漢は図書館の休憩室へ訪れる。

彼はハンバーガーが好きだ。三度の飯よりハンバーガーが好きだ。
むしろ三度の飯はハンバーガーだ。


彼は徐ろに休憩室の窓際席に座り、短パンの中からハンバーガーを取り出す。
これは彼なりの"夕食"であり、"夜食"であり、何より"ディナー"であった。

ご案内:「休憩室」にヒカサ=カノさんが現れました。
ボブ > 黒い巨漢は少女を一瞥し、再び己の"食"と向き合う。
その威圧的な体躯とは裏腹に視線は穏やか、不思議と親近感が湧くかもしれない。

「……む、あのおばちゃん。ピクルス抜いてとアレほど言ったのにな。」

彼には嫌いなものが2つある。
一つはピクルス、そしてもう一つは"食"を邪魔する者。

バンズとハンバーグの塔に紛れ込むピクルス。それは彼の"食"を邪魔していた―――

ヒカサ=カノ > 静寂の図書館。
その中に一人、緋色の髪の傘乙女、異能魔術の勉強か。
一つ大きな伸びをして、本はパタリと静寂を割る。
本を返して時計を見る、夕方は過ぎ夕食時。

休憩室で軽くご飯。
そう思いつつ休憩室に。

入るやいなや黒人男。
部屋に漂う、ハンバーガー。

静寂を割る、ドアの音、その場に固まる傘乙女。

ボブ > 「おばちゃん……僕は今窮地に立たされている。それでも僕はおばちゃんをせめたりしないよ。」

彼はバンズの"塔"に紛れ込む"異物"と見つめ合う。
ハンバーガーのピクルス。それは彼にとって忌み物であり、禁忌であり、タブーであった。

「僕はキミを許すことはできない。こってりとしたカロリーの塊に紛れ込む、"特異点"が嫌いで仕方ないんだ。」


休憩室の隅で独り言を零しながらハンバーガーと向き合う彼は、ヒカサにとって異質そのものであった。

ヒカサ=カノ > 静寂と、それゆえ響く独り言。

その違和感は見た目に反する語彙力か。
流暢で、あまりに異質な言い回し。

先ずごはん、なにか買おう。
自販機にあるポテトをポチり。

できるまでの時間、少し離れた異質な空間。
神妙な顔で、空間を見続けていた。

ボブ > 「おばちゃん、これは神の試練なのかな。それとも僕に対する挑戦―――」

黒い巨漢は錯乱していた。目の前のイレギュラーに対する解決法が思いつかないのだ。
しかし彼は青年なりの理性を持ち合わせる。幸いなことに休憩室の静寂を壊すことはなかった。

短パンの中を漁る。いつもならコーラがなんらかの形で保管されているはずだ。
蜘蛛の糸を掴まんとする必死さで短パンの中を漁る黒き巨漢。


そして彼の予想は裏切られる。""コーラは膀胱の中に保管されていたのだ""

「……あっ、ああ、ああ…………」

最後の希望を絶たれた彼の顔は蒼白していた。

ヒカサ=カノ > 永遠に近い異質な静寂はポテトの[00]が打ち壊した。

錯乱する黒人、間もなくしてさらに焦る。
静寂は保つも機微な動きは傘乙女。逃さない。
カバンから出す、飲み物は2つ。

黒い男の前に置かれるそれは黒い炭酸。
「ハァイボーイ、ご注文はこちらですか?」
ボトルが一つ、置かれるだろう

緋の少女、異質空間に、リングイン。

ボブ > 彼の目には最早絶望しか見えていなかった。
はやく、はやくこの"特異点"をなんとかしなければ、出来たてのハンバーガーが―――


『ボブ、ご注文はこちらですか?』

視界の端から福音が聞こえた気がした。

『ご注文はこちらですか?』

間違いない。炭酸の音が微かに聞こえる。これは―――

「キミは……コーラかい?」

巨漢は少女へ語りかける。"貴女はコーラであるか?"と―――

ヒカサ=カノ > 「私はコーラじゃないっての」
外面が紅いだけじゃん、呆れ笑う。

錯乱してるか、聞き間違えてる。
飲んで落ち着け、そう告げて。
その黒人を窘めるよう。

少女はポテトを一口入れる。
広がる温もり、リラックス。

ボブ > 「朱い天使よ……僕にはまだ使命が残されている、そう仰るのでしょうか?」

瓜の欠片ごとハンバーガーを齧り、黒い炭酸を急いで一口。
液に浸される前のハンバーガーは未だ温かったような気がする。

峠を乗り越え、穏やかな微笑みをヒカサへ投げかける。
存在感、威圧感のある黒い巨漢からは想像もできない、天使のような笑みだったかもしれない。

「僕に神の飲料(ゴッドライク-ドリンク)を授けて頂いた恩、この身尽きるまで忘れないでしょう。」

彼の心は移ろい易い。少年の純粋な心のように。

ヒカサ=カノ > 「私を崇めるより、そこらへんの人に頼み込んだ方が益はあるってのになぁ・・・」
天使は一つ、苦笑い。
同じ光景、あったような。そんな気がした。

ヒカサもまたポテトは温もりを喉に伝え、また神の飲料を喉に通す。
その飲料、異質な空間はどこへやら。
笑みには笑みでまた返す。
そこには優しい空間が広がっていた。

ボブ > 「私は恩を大事にしたい。貴女からの好意も例外ではないでしょう。」

彼の手にあったはずのハンバーガーは消え、口に残る僅かなケチャップがその名残を示す。
ボトルに入っていた筈の黒い炭酸も、既に空のボトルと化していた。

「貴女のような優しい人に、どうか神の導きがあるよう―――」

巨漢の目は真を示していた。無神教は語る。"神の導きがあるように"と。
修道服の清楚なシスターならば、説得力はあったのだろうか。

黒き巨漢は"ボブ"とだけ名乗り、ゴミを片づけ休憩室を後にした。

ご案内:「休憩室」からボブさんが去りました。
ヒカサ=カノ > 随分基督な言葉ダナぁ、黒い巨漢を目で追って。
紅の天使、去る大男に何を思うか。

ボブ・・・またなんと安直というか、ねぇ。
思ったことは、コーラで流し込む。

熱いくらいのポテトは食べやすく。
冷める前に食べきった。
空になった黒の炭酸
"ゴミはゴミ箱"、投げ入れる。

休みもここらで、また勉強。
人が消えた休憩所、図書館の静寂が流れ入った。

ご案内:「休憩室」からヒカサ=カノさんが去りました。
ご案内:「図書館」に相楽 満さんが現れました。
相楽 満 > 「さて、とー……」

遺跡の探索から持ち帰った本を一冊持ってくる。
見たことも無い文字で書かれている。
これを読解するための辞書を探しに来たのだが。

「……そうそう見つかるかねー」

とりあえず本棚を歩き回る。
この文字に該当する字は。

相楽 満 > 各言語の辞書をあさる。
古代言語のものばかり。
それはそうだ、一応学んでいる英語でもドイツ語でもないし、そもそも沈んだ遺跡に放置されていた本が現代の言語なわけがない。
アテのない、勘に頼りきりの地道な作業。
だが一冊該当する言語の辞書があれば、あとはすべて読み解けるはずだ。
しかし。

「……見つかんねー」

ぼやく。
数十分探し続けても、該当する文字は無い。

相楽 満 > 試しに持ってきた本の中を見てみる。
まるで絵でも見ているかのようにちんぷんかんぷんだ。
これを文字と頭が認識しない。

「くっそー……古代言語の担当の先生って……」

記憶にはそんなものは居ない。
となると、やはり自力で探し出すほかないのだろう。

相楽 満 > 「……はぁ……先は長いなぁ……」

そもそもこの本に、もっと言えば数冊の本の中に当たりの内容が含まれているかどうかもわからない。
もし全滅だったら、あそこへまた立ち入るのだろうか。
今回は無事だったが、次は安全に帰れるかどうか。
連中と交戦せずに帰れたのは奇跡に近い結果だっただろうに。
次、確実に本を持って戻れる確証もないわけで。

「ふぇ、めんどくさ……
 でも頑張らないとな、治せるかもしれないんだから」

治せたら、やりたいことがたくさんある。
それより何より、待っててくれるあの子のために。

相楽 満 > 「……テストも近いし、これくらいにしとくか」

一時間ほど本棚とにらめっこをしていたが、ひとまずあきらめた。
次は図書委員や司書が居るときにでも聞いてみよう。
そうして自分の本を片手に、外へと出ていった。

胸の奥、小さな違和感。
『待っててくれるあの子のため』という事実に、自身で違和感を持てないという違和感に気付くことのないまま。
ほんの少しの幸せと、未来への希望を抱えたまま。

ご案内:「図書館」から相楽 満さんが去りました。
ご案内:「図書館」に畝傍・クリスタ・ステンデルさんが現れました。
畝傍・クリスタ・ステンデル > 先日、打ち捨てられた祠で出会った石蒜の頼みを受け、
畝傍はその祠に祀られていたモノ――『鳴羅門火手怖』神の情報を探るべく図書館を訪れていた。
神話・伝承にまつわる本が並んだ本棚まで辿り着くと、記憶を頼りに本を探し始める。
「……これ、かな」
『図説・常世島の神々』と題されたその本を手に取ると、
近くの机まで持っていき、読み始めた。

畝傍・クリスタ・ステンデル > 本を開き、まずは目次でその神の名を探す。
「……あった」
目的の名を見つけ、ぱらぱらとページをめくっていく。
やがてそのページにたどり着くと、畝傍はじっとそれを見つめる。
「『鳴羅門火手怖 <なるらとほてふ> 神ははるかな昔からこの世界に存在していたとされる、顔のない黒い体の神であり、顔がない故にさまざまな化身をとる。
中でも有名なのは黒い翼と燃え上がる三つの目、三本の脚を持つ姿や、這い寄る混沌と呼ばれる、手や鉤爪を持ち自在に伸縮する無定形の姿とされる――』」
畝傍は本の挿絵にも目を向ける。
文章に記された通りの黒い翼、燃え上がる三つの目、三本の脚。
あの祠に祭られていた神像の特徴と一致する。
「やっぱり、そうだ」

畝傍・クリスタ・ステンデル > 畝傍は何かに魅入られたかのように、さらに本を読み進めていく。しかし。
「『鳴羅門火手怖に類似する神への信仰は日本以外の世界各国においても確認され、古代エジプト王ネフレン=カはその信仰を国中へ発展』……よくわかんないや」
畝傍にはいささか理解が難しい部分もあるようだ。

畝傍・クリスタ・ステンデル > 気を取り直し、さらに読む。
「えっと……なになに。『鳴羅門火手怖信仰の存在はこの常世島においても例外ではなく、過去に鳴羅門火手怖神像を収めた祠が作られ、その祠において何らかの儀式が行われた形跡が確認されている』……じゃあ、やっぱり」
あの祠が、そうだったのだ。

畝傍・クリスタ・ステンデル > さらに読み進めるうち、最も重要と思われる記述へ辿り着く。
「『鳴羅門火手怖神が唯一恐れるのは『生きている炎』であり、それは魔術的手段によって召喚できるとされるが、悪意を持つ者による召喚を防ぐため、呪文を記した書物のほとんどは失われている』……ふんふん」
『生きている炎』。恐らくは、それもまた鳴羅門火手怖のような神性の一種なのだろう。
「『かつて召喚された生きている炎は、鳴羅門火手怖神の潜む森を一夜にして焼き尽くしたという。
しかし、生きている炎を召喚するにあたり注意せねばならないことがある』……?なんだろう」
次のページ。

畝傍・クリスタ・ステンデル > 「『生きている炎が召喚に応じて現れる通り道には山礎<やまんそ>と呼ばれる悪鬼が巣食い、召喚者を喰らうために生きている炎を押し退け現れることがある』……ううーん」
頭を抱える。畝傍にとって魔術は専門外。よくわからないのも無理はない。
ともあれ、必要な情報は得た。あとはこの本を借りて、石蒜にも鳴羅門火手怖神のことを教えてあげよう。
そう思い、畝傍は本を閉じ、手にとって受付まで歩く。
学生証を提示し、本を借りるため必要な手続きを済ませると、畝傍は図書館を後にした。

ご案内:「図書館」から畝傍・クリスタ・ステンデルさんが去りました。
ご案内:「図書館」に桜井 雄二さんが現れました。
桜井 雄二 > (図書館で勉強を始める男が一人)
(掃除に全ての時間を費やすわけにはいかない)
(学生の本分は、勉強なのだから)

(とりあえず異能学だけは絶対に落とせない、数学も勉強しておきたい)

桜井 雄二 > (CTFRAのページを開く)
(これは全部暗記して試験に備えておきたい―――そう考える桜井の勉強は効率が悪い)

(ふと、考える)
(自分はCTFRAだとどのランクの能力者なのだろう、と)
(ランク4.Intermediateか、よくいってランク5.Expertだろう)
(ランク6だと自分の炎で発電所一基賄えるか?と考えて想像するだけで疲れた)

(やれるかやれないかの前にやりたくない)

ご案内:「図書館」に蓋盛 椎月さんが現れました。
桜井 雄二 > (計測したことはないが、自分の炎はどれくらいの熱量を持つのだろう?)
(常世港に出現したS級怪異災害“名もなきもの”を岡部先生と協力して討伐した時)
(全力で炎を使った――――ベタ踏みで右の力を使ったことは久しぶりだ)
(あれは一体、どれくらいの熱を放ったのだろう?)

(思考が勉強から脱線していく)

蓋盛 椎月 > 「よう桜井少年。
 試験勉強かな? 精が出るねえ」

(桜井の席の後ろを通りかかって、その背中に声をかける)
(その手には『超わかる!家庭の医学』
 『猫でもできる外科手術』などといった
 怪しすぎるタイトルの本が抱えられている)

桜井 雄二 > 蓋盛先生。(小声で声をかけて)
(続きはノートに書き始める)
『先生、持っている本が怪しすぎます』
『猫に外科手術はしてほしくありません』
(そうノートに書くと、自分のノートを1ページ破ってペンと一緒に蓋盛に差し出した)
(周りに迷惑をかけないように筆談をしようと暗に告げている)

蓋盛 椎月 > (了解のアイコンタクトを送り、
 ペンと頁を受け取って桜井少年の横の席に座る)
『いやほら表紙がかわいくてさ(ΦωΦ)』
(表紙を向ける。茶猫が前足で鉗子にタッチしている)
『ドクターが猫なら患者もリラックスするんじゃないかな無理かな』

桜井 雄二 > 『無理でしょう』
『ドクターが猫だったらリラックスの前に死を覚悟しますよ』
(しばらく沈思黙考)
『蓋盛先生、少し相談いいですか』
(と、筆談で目の前の養護教諭に相談してみた)

蓋盛 椎月 > 『可愛いだけじゃゴマカしきれないか 現実は世知辛いニャ』
(『猫でもできる外科手術』はちょっと信じがたいことに
 れっきとした医学書であるらしい)

『なんだ悩みか
 勉強か 恋愛か 性か なんでもいいたまへ』
(どんとこい、と言わんばかりの鷹揚な笑い)

桜井 雄二 > 『ニャってつけても無理なもんは無理ですよ…』
『猫による外科手術の結果、体の中に毛が入ったら医療事故もいいとこです』
(猫でもできる外科手術の本を見て目を丸くする)
(そもそも学校の図書館にこれがあるのも驚きだがその前に実在するのが驚きポイント)

(ふぅ、と溜息をついて)
『恋愛です、両想いの子ができたんですがどうすればいいのでしょう?』
『ちなみに一年の三千歳泪です』
(そう書いて差し出す、その手にちょっと汗が滲んでいる)

蓋盛 椎月 > 「えっ」

(めっちゃ単刀直入な発言に思わず声が出た)

『どうすればいいのでしょうって』
『それは相談っていうか 報告ニャんじゃないのか』
『おめでとう?』
『ええと 謳歌すればいいんじゃないかニャ
 それとも どう謳歌すればいいかわかんないかって話?』

(とりあえず無難かつ率直な意見を書く。
 汗が滲む理由はわからないが……)

桜井 雄二 > (しー、と人差し指を口元に当てて静かにのジェスチャー)

『ありがとうございます』
『それはいいとして、どう謳歌すればいいのかがわかりません』
『そもそもお互いのことが好きだと認め合った時点で付き合っていることになるのでしょうか?』
『仮に付き合っているとして、これからどうすればいいのでしょうか』

(そこまで書いて差し出す)
(正直、かなり恥ずかしい、手に汗も滲む)

蓋盛 椎月 > (すまんすまんのジェスチャー)

『なるほど』

(神妙な顔つきになって、一度ペンを止める)

『そういうのに正解はないよ
 CTFRAみたいな明確な認定基準があるわけでもない
 両者付き合ってるって思ったら付き合ってるのさ』
『どう楽しめばいいか、って話もそうだ』
『お互いにどういう風に好きなのかあたしは知らないし
 具体的なアドバイスはできかねるよ』

『たとえば、一緒に同じ景色を見るとか』
『同じものを食べてみるとか』
『身体を添わせて眠ってみるとか』
『何か試してみたことはあるかい?』
『どうだった? あるいは楽しそうかい?』
『なんだっていい なにをやったって楽しめるはずだ
 好きあっているならね』

(表情を変えず、静かな調子で書き並べていった)

桜井 雄二 > (しばらく考え込んで)
(破られたノートの一枚に書き記された文章を矯めつ眇めつ眺めて)
(それから蓋盛の右手をとって強引に握手をした)

(震える左手で出したノートには)
『あなたは素晴らしい養護教諭だ』
(と書いてある)
(どうやら深い感銘を受けたらしい)
(しかし無表情なのでちょっと怖い)

蓋盛 椎月 > (お、おう……と気圧され気味に握手)

『照れる~』
(と、笑って差し出されたノートに書き返す)

『満足していただけたかな』

(これで相談事が終わりなら
 『猫でも~』を読もうかなと思いかけて、)

『ちなみにどんな子なの
 キミが好きになった三千歳って子は?』

(と書き加える)

桜井 雄二 > (手を離して慌てすぎてペンを落としそうになりながら)
(今の感動を形にするかのようなちょっと乱れた文字で書き始める)

『満足しました、ありがとうございます蓋盛先生』

(その後に三千歳泪のことについて聞かれれば)
『働くのが好きな子、ですね』
『何事にも一生懸命で、明るくて、喋りが可愛くて』
『作ってくれたお弁当が美味しかったし』
『青垣山登山デートなんていう申し出で喜んでくれるし』

(視線が泳いだ、だが結局書く)
『おっぱい大きいし』
(それだけ小さい文字で書かれていた)

蓋盛 椎月 > 『養護教諭の仕事ってのは
 生徒の心身の健康を守ることだかんね
 何かあったらまた頼りたまへ』

(挙げられた彼の想い人のいいところについて
 うんうんと頷く。
 最後のそれにはごきげんに肩を揺らして笑い)

『そうか乳かぁ』
『でかいのが好きか~』
『でかいのが!』

『いや悪い なんか安心したわ』
『なんというかキミ、サイボーグみたいな
 印象だったから』
(おっぱい好き=人間性だとでも言うのか)

『ちなみにあたしは
 小さいおっぱいも大きいおっぱいも好き』
(どうでもいい情報を与えた)

桜井 雄二 > 『岡部先生と同じくらい尊敬できる先生です…』
『また何かあったらお願いします、蓋盛先生』

(ぐぬぬと小さく身悶えして)
『別にいいでしょう、人がどんな乳を好もうと』
『何度も書かなくていいですから!』
(そう書いて頭を抱えるのだった)

(コツ、と何を書こうか反論に迷ってペンの頭でノートの端を叩いた後)
『別に掃除サイボーグでも怪異殺すマンでもないです』
『普通に友人と一緒に遊びますし、好きな人くらいいます』
(と書いて溜息をついた)

『いや蓋盛先生女性じゃないですか。おっぱいの好みとか女性にもあるんですか…?』
(と、至極当然の疑問を書いて)

蓋盛 椎月 > 『面白かったからつい』
『ふくよかな乳を好むのは普遍的な男子の感性だよ
 なにも問題ない問題ない』
『ウブな若者をからかいたくなるのは
 悪い大人の病気なんだ 許せ』

(拗ねるな拗ねるな、と笑う)

『そりゃああるさ!』
『自分の胸じゃ楽しめないからな』
『埋めたい気分の時とか 含みたい気分の時とかあるわけよ』
(あえて主語が抜かされている)
『性別年齢問わず、あらゆる人間は
 おっぱいについていつも気がかりにしているのさ』
(要出典)

蓋盛 椎月 > (ペラペラ、と『猫でも~』を捲る
 深刻な表情の猫が外科手術をしているファンシーな挿絵が
 チラッと見えた)

桜井 雄二 > 『その悪い大人の病気には問題はあると思うのですが』
『猫に手術してもらっても治らないのですか?』
(蓋盛をジト目で見ながら)

(沈思黙考、難しそうに相手の目を見て)
(しばらくしてようやく書き出す)
『好きという気持ちはいっぱいあるそうなので』
『蓋盛先生がそういう気分になることがあることに関して言及はしません』
(それでも、と前置きするかのように掌を前に差し出して)
『最後のは暴論でしょう!?』
(天然ボケ一辺倒の桜井がツッコミに回るという珍しい光景があった)

桜井 雄二 > (横目で猫が外科手術をしているページを見て)
(猫大好きな男は視線を絡め取られるのだった)

蓋盛 椎月 > 『あいにくこの病気というのは生き方に深く根ざしすぎてて』
『切除すると死に至ってしまうのさ』
(声を出さずにからからと笑う)

『おっとさすがにバレたか』
『キミぐらいウブだったら信じてくれるかと思ったが』

(悪びれない様子でそう書いて、本を閉じ、席を立つ)

「さて、このへんで失礼するよ。
 これ以上勉強のジャマしちゃ悪いからね」

(んじゃまた、と手を振って
 本を手にして、その場を後にする。
 どうやら借りて帰るらしい……)

ご案内:「図書館」から蓋盛 椎月さんが去りました。
桜井 雄二 > (ぐったりと項垂れる)
(この人はひょっとしたら自分を使って遊んでいるのでは?)

『さすがにこれをメモって人に見つかったらマズそうですし』
『あと俺ってウブなんですか』
(自分で気付いていない桜井だった)

はい、それではまた。
今日はありがとうございました、蓋盛先生。
(頭を下げて養護教諭を見送った)

さて……(勉強の続きを始める)
(少しリフレッシュした後の勉強は、少しだけ捗った)

ご案内:「図書館」から桜井 雄二さんが去りました。