2015/07/08 のログ
ご案内:「図書館」に谷蜂 檻葉さんが現れました。
■谷蜂 檻葉 > 【カートを押しながら、書架の間を動きまわって本の整理をしている……。】
■谷蜂 檻葉 > (そういえば、だいぶ返却された本も多くなってきたかな……)
ふと、手を止めて周りを眺める。
盛況時には結構な割合が歯抜けになっていた棚も、もうじき訪れる夏休みを前に大分平らにならされている。 ―――これは一般図書の話で研究に使われる棚は逆の現象が起きているのだが。
(こうなると、暫く暇になるかもしれないわね……また入荷本についてでも検索しましょうか)
蔵書の追加に関しては生徒の要望に応じて、という事だが
積極的にそれらに応募する母数は少なく、実質一部図書委員達の独断で増えている時もある。
■谷蜂 檻葉 > (あのドラマ始まってから歯車シリーズも結構借りられたし……『刑事x探偵』のドラマ外伝小説の方でもチェックしてみようかな)
水9ドラマ、『刑事x探偵』(デカタン)
ご長寿番組に類するドラマシリーズである。
大凡閉鎖空間的な常世島にも届いてくる電波に乗って視聴されている再放送を檻葉もちょくちょく見ている。わざわざ話題にする相手も居なかったが、同じ時間に部屋から出ない人達の事も知っている。
これもまた、布教対象やもしれぬ。
と、『寺Tシリーズ』の次弾として野望をふくらませていく。
■谷蜂 檻葉 > (とりあえず、ひと通り片付けないとね……。)
【カートを押しながら、書架の間を動きまわって本の整理をしている……。】
ご案内:「図書館」にサリナさんが現れました。
■サリナ > 通路に出ようとするとカートに出くわして、足を止める。
そのまま通過するのを待っていると見慣れた人物がカートを押していた。
「オリハさん、どうも…お仕事みたいですね」
見知った顔に挨拶する。そういえば彼女は試験どうだったんだろうか、
試験が終わると人と会う度にこんな事を考えてしまう気がする。
■谷蜂 檻葉 > 「あら、サリナさん。 丁度、ひと通り終えたところですよ。」
そういって指し示す結構な積載量があるカートには、数冊の本だけが乗っかっている。
少しばかり古びたそれらは小難しい学術書のようだ。
「サリナさんは試験、どうでした?」
のほほんとした顔からサリナの考えを読み取ったわけではなく、ただ同じようなことを考えていたのだろう。 先に、檻葉から質問が飛んできた。
■サリナ > 「し、…」
話を切り出そうとしたら相手の方が言ってきて言葉を止める。
ああ、彼女も同じ事を考えていたんだなぁと、思った。
「…試験ですか?まあまあ、と言ったところでしょうか。オリハさんは?」
こういう時に『まあまあ』という言葉がよく出る。実際にまあまあであるのでこういう他ないのだけれども…
具体的な事は聞かれたら答えるとしよう。
■谷蜂 檻葉 > 「私もまぁまぁ―――って、言いたいんだけど数学系って得意じゃなくて……てへ。」
眼鏡は計算力まで補ってくれる、なんてことはないので。
「魔術学に関しても少し挑戦だったけど、そっちはなんとかなったかなぁ。
……あぁ、そういえば今日実技のほうでポカミスしちゃって、危うく点数落とす所だったわ。
サリナさんはコゼット先生の授業受けてる? 」
魔術はある程度は直感でいけるから好きよ。 と、ケラケラと笑っているが
これに関しては彼女にとっての「門」が少し違うせいだとは思われる。
■サリナ > 「なるほど…私は数学どころか一般教科はまるでダメでしたからオリハさんは大丈夫ですよ」
慰めになるかどうかわからないが、自分より下の人間が居ると安心すると聞いた。
無論、私が一般教科がダメなのは事実であるのだけれども、少し嘘っぽい響きだったかもしれない…
「私もコゼット先生の授業受けてますよ。試験もしましたし…魔術全般はまあまあやれた方ですね」
それにしても、オリハさんはあまり魔術学を取っている感じはあまりしない。
今彼女をじっと観察しても…やはり外面からしてそういう想像が難しいのだ。
■谷蜂 檻葉 > 「……い、いやいやいや!!それ大丈夫じゃないよ!サリナさんが!!!」
下の人間が居ると安心する人の悪性。 それは間違っていなかった。
―――内容が深刻だと安心からさらにメーターを振りきって心配になる善性も人の性だが。
「ま、まぁ異邦人関係はその辺多少緩めって何処かで聞いたし……サリナさんの事だから大丈夫だと思うけど! ―――ともかく、その試験で 2つ目の的当てあったでしょ? あれで『3回』撃つ所を間違えて1回やっていい結果だからこれで大丈夫ねーなんて思っちゃって……いやーコゼット先生が教えてくれてよかったわ。」
っていう、直近の失敗談ね。これ。 と頬を掻く。
外面もそうだが、檻葉からは魔力の残滓すら殆ど感じられない。
適当な人数を集めて魔力の量を比べても、平均よりも下回る程度だろう。
懐に忍ばせている、ノートを除いて。
■サリナ > 確かにあの試験の単発射撃は3回するんだったと思い出した。それを1回…単発という字面だけ見て本当に1回限りだと思ったのだろう。
しかし端末にも説明が出てきたはずなのだけれども…
「なるほど…オリハさんは電化製品の説明書はよく読まない方ですね?コゼット先生が優しい方で本当によかったです。」
「…」
話してる途中、透明な魔法のレンズを自分の目の辺りに出現させる。本来は普通のレンズ同様に光を曲げるものだが、
指向を変えれば魔力を視認できる。それで目の前の彼女の顔を見てみたが、やはり魔力量的な意味合いで魔術学を学ぶ彼女が想像できなかった。
そのまま、するすると下の方に視線を移していくと、妙な魔力を感じる部分があった。なんだろうか、これは。…気になって、そこをずっと見ていたかもしれない。
■谷蜂 檻葉 > 「なんで知ってるの? ……い、いや。多少は読むよ?主な操作説明部分は。」
注意事項をあまり読まないタイプである。
「電化製品って言えば、今度この前お勧めしてくれたメガネクリーナー買おうかって―――?」
ふと気づけば、サリナが不思議な円環……レンズ型のモノを通して自分をじっと見ている。
その視線が顔から徐々におりてお腹に降りてきたところで―――
「……………いや、ちょっと太ったけどさぁ……………」
スス、と手で隠してカートの影に隠れた。
違うそうじゃない。
■サリナ > 「…太った?なんの話です?」
カートに隠れてしまったので魔法のレンズを消した。
とにかく、彼女が何か懐に入れているというのはわかった。
「…いえ、それよりも何かヘンな物を持ってません?」
呪われた物品とかそういう類…ではないと思う。しかし、ちょっと気になったので尋ねてみる。
■谷蜂 檻葉 > 「あ、あれ? 違った?」
自爆に顔を少し赤くしてサリナのお腹を見つめる。 ……細い。
「変な……? あ、あぁ。 これのことかな。」
そう言って取り出したのは古ぼけたノートのような―――
『Fairy Ring』。
不思議な金縁の筆跡でそう刻まれた魔導書だった。
魔力が込められている、というよりは ある種の特異点のようにして魔力が”漏れでて”いる。
「私が"唯一"使える、妖精魔術に使ってる媒体よ。 杖、って柄でもないしね。」
■サリナ > 取り出された一冊の本、直接見ただけで何かが漏れ出ているのがわかった。
「"妖精"魔術?精霊ではなく?」
精霊に自分の魔力を使ってもらって術を行使する、というのはある。
精霊と親密になれば魔術を自由に扱えない人間でも魔術を扱う事はできるのだ。
今彼女が言った妖精魔術とは、それと似たような感じの印象を受ける。
■谷蜂 檻葉 > 「うん。 ”妖精魔術”。 ……まぁ、自然霊も含めて妖精達だから似たようなものかしら。」
精霊の上位・下位の話であり、
つまるところ妖精魔術は『横に薄く広く』扱う精霊魔術に親しい。
「自分でも、もうすごく小さな頃の記憶でうっすらとしか覚えてないけど……
妖精の『誰か』と約束していたような気がするのよね。」
だから、この島を知って、来てからその為の魔導書を探していたの。 と、微笑む。
―――その笑みには、まだ先があった。
おそらく、彼女の求める”本来の”魔導書は別にあるのだろう。
■サリナ > 確かに私達から見れば妖精も精霊も似たようなものだ。
それを扱うのがオリハさんの魔術、という事なのだろうか…
話を聞いていけば、何かと契約しているのだろう。
「つまり、その本がその約束の為の魔導書?」
『Fairy Ring』と書かれた本を指しながら言った。
約束、というのは何を指しているのかはっきりしない。
彼女は、妖精と何を約束したのだろう。それはもしかして、約束ではなくて…