2015/07/14 のログ
ご案内:「図書館」に四十万 静歌さんが現れました。
四十万 静歌 > 静かな夜半の図書館で、
一人、図書館の片隅の読書スペースにて――

その静寂を崩さず、
一人の女が残っていた。

「――」

息はしている。
死んでいるわけではない。
そう、彼女は――

四十万 静歌 > 「――すぅ。」

ぐっすりと寝ていた。
幸いなのは本が開きっぱなしになっていたり、
本を枕にしなかった事だろう。

「――」

安らかな寝顔。
本来ならば起こされるであろうに、

なんというか、

忘れ去られていた。

ご案内:「図書館」に枢木 柩さんが現れました。
枢木 柩 > 「……呆れた、こいつ私が来なかったら夜をここで明かしてたかもしれないな…。」

たまたま本を返しに立ち寄ったところであった。とりあえず自分の本を棚に戻し、四十万の方へ歩み寄り、四十万や、読んでいたであろう本を眺める。そういえばコイツはどんな本を読むんだ?

四十万 静歌 > 「――……ショートケーキがいい……」

どうやら甘味の夢を見ている辺り、
らしいかもしれない。
というか夢にまで見るとかどんなけー?

読んでいた本は横に積まれている。

――監獄に送り込まれた男が、成功し戻ってきて、
かつて彼をはめた人物に復讐する話。

――罪を犯しつぐなった男がとある人物との出会いで運命が変わる。
その男の数奇な運命の話。

――とある貴族令嬢と王子の恋愛話。

等等。

節操がない気もする。

枢木 柩 > 「…ふむ、重めかと思えばメルヘンなのもあるな……。」

自分のなかなか読まないジャンルだ。今度挑戦してみよう。

四十万に向き直り、つんつんとつついてみる。
「おきろー…帰るぞー…」

とはいえ寝顔をつつくのは面白いので、本気で起こすように声をかけたりはせず、あくまで小声で。

四十万 静歌 > 「うにゃ……つついても……
 大福はあげませんよー……」

ううん、と身じろぎをするが、
起きる様子がない。

「帰る――帰らない、
 この、お菓子を食べきるまでは――」

どうやら 夢に執着をしているようだ

枢木 柩 > 「大福…お菓子……くっ」

小学生か。と突っ込むのを我慢するように尻尾をぶんぶんと。
隣の席に静かに腰掛けて

「食べすぎると太るぞー…?好きなのからたべろよー…?」

耳元で囁いて、にまにまと様子を伺う。起こさないように。起こさないように。正直楽しんでいる。

四十万 静歌 > 「太ってもいい……幸せ……満腹……
 好きなのから食べる……
 ……まさか……奪う誰かの手が……
 くっ、駄目です……これは全部私のです……
 私のなんです……」

しかめっつらになってくる。
見事に言葉に誘導されるように夢が変容しているようだ。

「――命賭してでも……
 譲らない……ッ……!」

枢木 柩 > 「〜〜っ…!」

四十万、めちゃくちゃ面白い。
ちょうどいい、と四十万の周りに積まれていた本を1つとって開き、
「貴族令嬢様のお菓子をいただ…ふふっ、頂くぞー……」

あぶない、笑いがこらえきれなかった。起こしてはいけないのだ。

四十万 静歌 > 「くっ……そんな……
 駄目、それだけは――
 どうしても、奪うというのなら――ッ……!」

ぐぎきという声が今にも聞こえそうな顔をしているが、
寝ている。

「全てを消してでも――
 奪い返して食べる……
 そして私も消えましょう、永遠に――」

まぁ、夢だからいいんだけど、
何がそんなに彼女をかり立てるのか。

多分正気というか目が覚めてたらいわない気がする。

枢木 柩 > 「くふっ」
口を抑えてふるふると笑いを堪える。

「そんな、君が消えてしまったら残された僕は……!」
声を低めに、王子様のセリフにアレンジを加えて耳元で囁く。

四十万 静歌 > 「ならば、返して下さい――
 そうすれば、元通りでいられるのですから――……」

ううん、と何か起きそうな気配が出てきた。
でも、まだ起きない。

「それに、大丈夫――
 私が消える頃にはあなたもきっと、消えている――
 泡になって――」

何か童話が混ざった気がするが、
本当に一体どんな夢をみているのか、
本人にしかわからない。

四十万 静歌 > 「――はっ!」

目が覚めた!

「夢、でしたか。
 ぐぬぬ、絶対に許せません、
 楽しみにしていたお菓子を……」

起きる前に帰ってしまったのか、
それとも、思わず隠れてしまったのか、
ただ静歌が気づいてないだけか分からないが、
きょろきょろと軽く見て誰もいないなと思って、
一つ大きく息を吐いた。

四十万 静歌 > 「――……」

時間をみる。深夜過ぎている。

「……一般の学生は速めに帰るよういわれていたのに、
 結局こんな時間になってしまってる現状いかに。
 いや、起こされ……たの?
 それとも起こされなかったのでしょうか。
 いや、いいんですけど……」

あちゃあ、と顔を軽く抑える。

「――ああ、なんていうか、
 やらかしてしまって恥ずかしい……」

ちょっと赤くなった

四十万 静歌 > 帰らなきゃなぁ。と思うけど、
先に本の片づけからである。

読んだ本を一つ一つ元の位置へと戻しつつ。

「あれ?」

一冊足りない。
どこいったんだろうと探すけど、
見つからない見つかるはずも無い。

四十万 静歌 > 「――ううん?」

と首を傾げながら、帰る用意をして帰るわけだが――
無事、柩と合流して一緒に帰れたのか、
それとも、
一人で帰ったのかは――

また別のお話である。

ご案内:「図書館」から四十万 静歌さんが去りました。
ご案内:「図書館」に松渓 つばめさんが現れました。
松渓 つばめ > 夏は、屋上よりも図書館である。
「ひとつ、直射日光が無い。ふたつ、本のために室温湿度が一定。みっつ見事にジャッジする……と」
それキャプテントンボーグです。
みっつめは、静かですね。

カウンターの生徒に手を振って。本棚へ。

松渓 つばめ > 以前魔術の練習のため魔導書を探した、その辺りのエリアへ。
「異能研究史。このへんかな?」
お固い雰囲気の本を取り出した。装丁は厚く、禁帯だが図書館内Freeだ。

「ま、全然ダメならまた別の方向で調べよ」
適当に空いている席へ。周囲にはそこそこ勉強している生徒もいるようだ。
テスト直後にご苦労なことで。いや、追試通るまで海おあずけ組か。

松渓 つばめ > 「……飽きた!」
ばたん。突っ伏した。
さて。彼女が開いていたページには、異能を制御するための研究に関する歴史が書かれていた。
異能自体長くてここ百年程度のものなので情報は正確かつ高密度ではある。
が、単純に歴史を紐解くのでは不合理と見たのか、脳が取捨選択をするのは早かった。

「……すぅ」寝てはるわ