2015/09/01 のログ
ミウ > 「随分と野蛮な考え方ね……」
爆発を起こしたのは魔術の類だろうけど、あれだけの魔術を使えるなら、力づくで解決しようという思考に至る人もいるだろう。
それが王族となれば、もはや暴君の域に達する。
「随分とくだらない理由で処刑を執行する王族が多いのね……」
そんなセリフを微笑みながら言ってのける。

そんな時、目の前の少女の様子が変わる。
「優先順位が違う……という事は、なんらかの目的があってこの世界に訪れたのね。
 もしかして、図書館を襲った事情についても、訳ありなのかしら?
 この世界に来た事情はそれぞれあるとは思うけれど、せっかくなので楽しんでみるのも一興よ」
彼女の声のトーンが変わっている。
この少女にもきっと、なんらかの事情があるのだろう。

「有象無象……そう解釈してしまう事はできるわね。
 だけれど、それで思考停止してしまうのは賢いとは言えないわ。
 異世界には異世界の、それぞれ特色があるものよ。
 文化も生物も違うものだわ」
笑顔でそう語ってみせる。

ミウは飛行しながら、少女についていこうとする。
図書館を強行突破する程の目的があるのだから、単にどんな事をするのか興味があるのだ。

「そういえば、あなたの名前は?
 あなたが王族なら、わたしは神ね。
 名前は、ミウというわ」
にこりと微笑みながら、自己紹介を済ませる。

リース・シュヴァイアン > 「王族への無礼は万死に値する。今も昔も変わらぬよ」


リースの世界では昔からそのようなことは常識
強国ゆえでもあるためであろう
そのことが当たり前と思っていてなんの疑問もなくそうだと言い切る


「小娘とは思えぬ洞察力…よい、ならば特別に少し答えてやろう。
わらわはわらわの世界を救う為にわざわざ参上してやったのだ。…とだけ言っておこうかの」


少しの違いも見抜く、この子供は只者ではない
本来ならば警戒すべきだが内心ではよくぞ見抜いたと褒めているようで

ざっくり説明すると壮大ではあるが話せる情報はこれ以上はなせない
具体的に何をするのか…それは次の行動によって分かる


「……皆同じことを言うのだな?ふん良かろう。少しは考えを改めてやることにしよう」

様々な人種がいる。
それは確かで来たばかりのリースですら分かることだ。
ならばこの世界に限り考えを少しは改めようか、そう考え

図書館に入ればまずはジャンルを確認し魔法の類にむけて入っていく
どうやら使命の解決の方法としては魔法、魔術の類を使うようで


「わらわはリース・シュヴァイアン。
神であろうとわらわにひれ伏すが世の理じゃ!」


名乗れば襲撃した犯人と特定されるリスクがある
そんなことすら考えずに名乗りを上げる

この娘が神である証拠もない、しかしそうでない証拠もないため一応本当であると認識
なぜならばリースにとっては神すら自分に仕えるものだと豪語して

ミウ > 「それが、あなたの王国の文化なのね。
 まさしく、暴君の所業と言ったところかしらね」
権力を持って生まれ、尚それがあたり前だと思っている王族。
この世界では……そういうわけにもいかない。

「お褒めの言葉、感謝するわ。
 王族として、世界を救おうとする意志があるのね。
 それは随分とご立派で、感心するわ」
優雅に微笑みながら言う。
世界を救おうと手をつくしているという事は、ただの暴君ではとどまらず、王族としての使命感があるという事だ。
詳しい内容は分からないが、今あえて問う事もないかな。

「少しだとしても、考えを改めてくれる事はわたしも嬉しいわ」
この少女、結構話が分かる人なのかもしれない。
ミウは、そう考え始める。

彼女が向かう先は魔法、魔術の類の本が置いてある本棚。
なるほど……小柄な少女の使命に魔法、魔術の関連が必要という事なのだろう。
「どのような魔術を知りたいの?」
ミウは適当な魔術書をサイコキネシスを使って本棚から取り出し、そして自分のもとへと引き寄せる。
そして手に触れる事無く、その魔術書を開いた。

「リースちゃんね。
 よろしく」
微笑みながら、そう返す。
どうやら、神でも王族に平伏さなければいけないらしい。
「あなたの世界では神よりも、人の身に過ぎない王族の方が立場が上なのね……」
そう呑気に言ってみせる。

図書館の入り口はまだ壊れたままだ。
あのままにしておくのも、良くはないだろう。
ミウの異能、創造を司る力を使い、破損した箇所を創りだして修理する。
瞬く間に、図書館の入り口は元の状態へと戻った。
その様子を見れば、爆発が起こったことなど気のせいとも思えてくるかもしれない。

リース・シュヴァイアン > 「暴君なくして国など成り立たぬ、治世などありえぬ」


自分が暴君であるのは理解している
権力がなければ国は成り立たない。むしろ暴君のいない国などみたことはなく、この世界でもそうなのであろうと決め付けていて


「つくづく食えぬ少女よな…」

ただの平民、もしくは中級貴族あたりの少女のようだと最初の印象とは違い、時折見せる優雅さ品性などみるにただの少女ではないことに間違えはなく思わず悪態をつく


「どちらかは上かはべつであるが…
ほう……見たことのない魔術じゃ…。
ならばもっともっと大規模な封印の魔術のある本をもってきてくれぬか?」


セリフを言い終わる前に本を渡される
しかしそれは手渡しではなく宙に浮かんで持ってくるというものだった
この少女は神なのであろう

しかし相手は何故か協力的でそれが何故かも深くは考えずに持ってこさせた魔術書よりもさらに強力なものを求める
これならば思ったより手早く目的は達成するかもしれない。そう期待を胸にいだいて



「うむ、よろしく頼むぞミウとやら
神すらわらわに平伏すべきであるが…よいよい、お主は楽にするがよい」


相変わらず偉そうな態度であるがミウの事を認めたのか態度は柔らかくなる
この少女は得体は知れないが認めるにふさわしい者である


入り口をすぐに直していることから本当に神なのであろう
瞬く間に直している姿をみて少し驚きを表情を隠せないようで

ミウ > 「極端な考え方ね……。
 もっと色んな国を観察すれば、独裁政治だけが国を成り立たせる方法とは限らないと気付くかもしれないわね。
 例えば、国民みんなで意思決定をする民主主義という思想もあるのよ」
リースちゃんの世界は、独裁政治ばかりだったのだろうか。
この世界には、君主制ですらない国もあるぐらいだ。

食えぬ少女と悪態をつくリースちゃんに、微笑みで返した。

リースちゃんに魔術書を手渡すも、もっと大規模な封印の魔術が記されている書物を要求される。
「大規模な封印が記された魔術書をお望みなのね」
自分で探すという事をしないあたり、王族らしいと言えるかもしれない。
ミウは、やれやれといった表情をリースちゃんに見せる。
「だけど、大規模な封印の魔術書となるとここにはないかもしれないわね。
 規模によるけれど、禁書庫の方に置いてあるかもしれないわ。
 その名通り、禁書を保管している場所よ。
 通常は、関係者以外立ち入り禁止になっているわね」
最も、ミウは堂々と入った事があるが。

「神すら平伏すべきとは、恐れ入る王族ね。
 色々な世界があると改めて思い知らされるわ」
リースちゃんの世界では、神よりも王族の方が絶対な存在なのだろう。
とは言え、態度が柔らかくなってくれるのは親しみやすい。

さすがの王族とは言え、入口を直している光景には驚いているようだ。

リース・シュヴァイアン > 「わらわの世界では常識だがのう…
 考えられぬが一筋縄ではいかない…というわけじゃな?民主主義と言うものには賛同できぬが見えてくるものはある、か」


元の世界になかったものがある
ならばその情報を持ち帰るためにももう少しこの世界にいるのも悪くないと考えを少し改めて


「禁書の保管庫…禁書庫と言われるだけあって一つや二つではなさそうだのう…」

望みの物はやはりというべきか禁書、禁忌の書の類もしくはそれ相応のレベルの物であることがはっきりする
倉庫のような言い方であるとそのような類は一つや二つ、もしくは無数にあるのかもしれない

「ふん、その様な魔術であろうとわらわの前では関係ないわ。
 と言いたいところであるがそのようなことであるならば今は良いわ。このわらわもそれ相応準備が必要という訳か。それ相応の準備をし挑むとしよう」

禁術であろうが関係ないと豪語する
しかし禁書庫というのだから様々な魔術の本が並んでいて想定外のことが起こるのでは?さすがのリースも魔術の思わぬ暴走は脅威と感じている。

それも一つの理由だがこうも容易いとは思ってはいなかった。
本来は出入りできない身ではあるがまた来るかのような言い方で


「思い知らされるのはわらわのほうじゃったのう。まさか本当に神がおるとは」

神など始めて見たましてやこの小さな少女が神など最初はにわかに信じたがいことだが認めざる得ない。


「さすがのわらわも日を改めて訪れなければならぬなこれは」


人間よりも魔術の暴走を恐れたのか魔術に関しての準備をそれ相応にして出直すことにする


「ではまたいつしか会おうとしようかのミウよ」


そう、神たるミウに向けて言う。
ミウは得体は知れぬがなかなかのものであった。
なぜ手助けしたか深くは考えずにその場を後にする

ご案内:「図書館」からリース・シュヴァイアンさんが去りました。
ご案内:「図書館」にリース・シュヴァイアンさんが現れました。
ご案内:「図書館」からリース・シュヴァイアンさんが去りました。
ミウ > 「リースちゃんの世界の常識を否定する気はないわよ。
 それこそ、世界には様々な文明、文化があるものね」
だがこの世界はそうでないからこそ、リースちゃんの言う通り一筋縄ではいかない。
この島において、リースちゃんが王族で向こうの世界では権力があろうが、あまり関係ない事になる。
それを理解しないまま、力づくで何もかもを解決するのは、少々危険なところがある。

さすがに、リースちゃんも禁書庫に足を踏み入れるのは時間を改めるようだ。
「そうね。
 わたしも禁書庫でトラブルに巻き込まれた事もあるわけだし、準備するのに越した事はないわ」
もちろん、想定外の事も起こり得る……。

「ここは常世島だものね。神ぐらいいるわよ」
と、堂々と言ってのける。
神の一柱や二柱、この島には存在している。

「出直すのね。
 またね、リースちゃん」
そう言って、その場を去るリースちゃんに手を振る。
それにしても、また図書館に訪れるという事は、再び先程みたいに強引に突破する気なのだろうか……。
彼女が容易く図書館に入れたのは、きっと運がよかったのだろう。
図書委員、風紀、公安などに目をつけられる形で強行突破したならば、かなり面倒な事態になる事は想像に難くない。

リースちゃんを手助けした理由は単純だ。
神の気紛れ、好奇心、親切心。
ただ、それだけの事。

リースちゃんが去った後すぐぐらいに、図書委員や風紀委員が図書室の入り口に駆け付けていた。
爆破されたはずの入り口が元通りになっており、彼等は首を傾げている。
ミウは、テレポートをして図書館を後にした。

ご案内:「図書館」からミウさんが去りました。
ご案内:「図書館」に嶋野陽子さんが現れました。
嶋野陽子 >  日課の通常合成と、午前4限、
午後1限の授業を終えると、専修の公務欠席の穴を
埋めるべく図書館に向かう陽子。
 補習を一通り終えると、陽子はまだステラから平
岡さんの分析結果を聞いていない事を思い出す。
(ステラ。先週の平岡さんの光の分析、できたかし
ら?)と陽子が尋ねると、
[その件なんだけど、あと3~4時間くらい、追加
で観測できないかしら?今まで見たことのない波長
のチェレンコフ放射光なのよ]と答えるステラ。
[媒体中を超光速で動く粒子が光速まで減速する際に
放射されるのがチェレンコフ放射光で、地球上では
通常、青白色となるはずなのに、ピンク色の物が混
ざっていたのよ]と説明するステラ。

嶋野陽子 > 桃色のチェレンコフ放射光という
結果に少なからず驚いた陽子は、しばらく考えて
(つなり、この世界は元の世界とは物理法則すら
異なるという事なの?)と問いかける。
[いや、そんな事はないわ。宇宙船も、私の量子
コンピュータも普通に動いてるという事は、相対
性理論も量子力学も元の宇宙と同じという事を意
味するわ。ただ魔術と異能という、新しい2つの
要素が加わっただけで・・・待って、2つ・・?]
今度はステラが何やら考え始める。
[陽子。やっぱり平岡さんの観測、何とかセット
できない?ニュートリノ程じゃないけど、桃色の
チェレンコフ光も頻度が低くて、今のままじゃ定
量的な話ができるだけのサンプル数が無いのよ]
と珍しく陽子に頼み事をするステラ。
しばし考え込むと、陽子は
(もし追加の観測ができたら、平岡さんの症状を
抑える手段が何か見つかるの?そうでなければ軽
々しく追加の観測は頼めないわ)と答える。
[何が漏れて来ているのか判らなければ、止めよ
うが無いけど、何が漏れて来たか判明しても止め
られるとは限らないわ。ごめんなさい]と、正直
に結果は保証できないと告げるステラ。
しばし考え込むと、
(ならば、正直にそう言って、頼んでみるわ。ダ
メ元で乗ってくれるかも知れないし)と考える陽
子。次に平岡さんを見かけたら相談してみよう。

 荷物をまとめて、足早に図書館を立ち去る陽子。

ご案内:「図書館」から嶋野陽子さんが去りました。
ご案内:「図書館」に四十万 静歌さんが現れました。
四十万 静歌 > 「――」

頬杖をついて、パラパラと本のページを捲る。

別段本の内容が面白くないわけではない。

というか、寧ろ面白いのではあるが――

「うーん……」

“何かが物足りない”

たまにあるのだ、こういう本は。

何が物足りないかは分からないし、
面白い事は面白いから好きなのだけど、

いまいち、乗り切れない所がある。

「むー……」

思わず唸りを上げて難しい顔をしても、
しょうがない。
そうしょうがない事なのである。

四十万 静歌 > 「――ダメ、ですね。」

本を閉じる。

そのまま本を元の位置に戻して――

「――?」

何か見慣れぬ本があったので手をとり、それを借りる。

面白い本であるといいのだけど。

時間を確認する。

うん。ちょうどいいくらいだろう。

――早く帰らないと――

ご案内:「図書館」から四十万 静歌さんが去りました。