2015/09/11 のログ
蒼穹 > ああはいはい…何で?ユキヱさん見ると私ロクな事ないんだけど。
あとこの間!キミ逃げたせいで私が報告書書いたんだからね!
私の血と汗が滲む報告書を読め!後で。
はいはい、じゃあその木刀で御尻をぶっさしてあげましょうね、と。
私は向こうの安全地帯で見てるよ、老体には酷だからね。
もし応援が要りそうなら一声かけて逃げて。その子含めて辺り一帯全部吹き飛ばすから。
(久々に、暴れられそうだった。といっても、己の魔術なら大穴開けてしまいそうだが…まあ大丈夫なのだろうか。
無限空間で暴れるより魔王城で、それも敵を定めて暴れる方がよっぽど楽しそうだ。)

ってかキミら知り合いだったのね?!
(つかつか、と楽々二人の金髪少女を横切って階段へ。)

(因みにだが、己の異能は無差別である。
故に、残念ながらだが、魔力回復用品は壊れる。ついでにいえば、魔力供給ラインも壊れる。
敵も味方も関係ない、自分だけにメリットがあり、他にはデメリットしかない傍迷惑な異能である。)

ギル。あとでいぢめるから。
(うわ、とテヘペロから目を逸らしながら高らかに宣言。)

はいはい、残念ながら、私に魔法は効かないから。
あとどんな防御も意味ないし、やらないから。大丈夫大丈夫。
(悠長に、悪戯に笑ってゆっくり進みながらピースサイン。)

…下らない能力だよ。ギルのと交換して欲しいくらいにね。
(鼻で笑う様に己の異能を自嘲した。
魔術を使う者なら、多分嫌でも分かろう有毒な壊れた魔力の残りカス。
魔力のパイプラインは多分全壊していようか。)

…お出迎え、御苦労。あっはは、愉快な部下だね。
(何者か、どういう存在か分からないけれど、近衛兵が己の敵でないことは分かっていたが故か、
怖じることもせず、進んだ。炎が消えるかどうかは分からなかったが、取り敢えず、無事だ。
何だか凄く偉そうにすっと手を上げて緩く敬礼。

魔力でない―――異能力やら生命力、電力の供給はそのまま行える。

御苦労御苦労とまた偉そうに階段を登った矢先―――。)

ううん、痛い…かなぁ?…分かんないけど。
(己の背へと向けて、襲撃者御本人の到来。
左肩、人間で言えば肩甲骨の部分に斬撃が当たった。若しくは、己から当てに行ったか。それは些細な事だが。
皮膚は恐らく並みより硬いが容易く斬れよう。血管も然り。剣に鮮血が滴るのは剣を下ろしてすぐの事だろう。
薄いながらも肉を斬るのは並々ならぬ力が要る。そのまま斬り入れたとして、骨を断つのは、恐らく神力でも要りそうだ。
もし断絶されようが、されまいが、どうせ痛くはないしどうって事はない。体が残っていれば十分だ。
どちらにしても、あまり痛がっては居なさそうな表情で、玉座へと向けた足を止めた。)

あーあ、痛い。痛いなぁ。…あっはは。
(少しだけ、不意打ちにイラっとした様相の表情。それでもにっこり笑顔で振り返った。
もし、この時点で可能であるなら、振り返り様にそのまま剣ごと少女の体を、
人間にも、獣にも、怪物にも為し得ない、破壊の為だけにと蓄えられた怪力の一端にて、
弾き飛ばそうと身を捻るだろう。)

ギルゲイオス > 大体魔術や異能は初見殺しだからね、仕方ないのである。
(聞いてない、との呟きに小さくと喉を鳴らす)
しかし、あの犯人も中々と良い動きをするものである。
術の阻害を受けて、剣に切り替えた、か……
(魔術援護も難しい状態になったので、半ば観客モードにならざるを得ない魔王様)

対してユキヱは、というと。
ほう、何が理由かは分からぬが、随分と相性が良かったよう、であるな。
物凄く元気そうな姿に……いや、大体元気そうだけど。
(魔城のバックアップも、本来はそこまでスーパーな感じに強化する効果はないが。
やはりこれは、相性といった所か。
状況故に動きにくく、相手を追っかけて走ってくるユキヱに軽くと手を振って)

おいやめろ
というか、我が居なくなったらこの城消えて皆元の位置……つまり、学校が吹き飛ぶのである。
(一帯全部吹き飛ばす、の言葉に思わずと突っ込む。
疑似的に作られた世界であるから、再生は可能だが。
その場合は、ものっすごい巻き込まれそうな気しかしない)

いやいやいやいや?
いぢめる、って貴女。
風紀なんだから、騒ぎにやってきたら仕事するのは当然ではないのであるか!?
(例え幽霊だと、しても。
と、指をさし)

っていうか、魔力供給もこれ影響受けてる?
あぁ、面倒くさい、面倒くさいのであるっ!!
(魔力の供給をカットして、代わりに体力面の供給を最優先に。
とりあえず、コレで先と同程度の効果は維持できる筈だ。
どうもユキヱさんは魔術は使わない様ではあるし)

ま、本人ではなく、あくまで我の記憶に基づいた存在、であるがな。
あぁ、睨まない睨まない。
(学者風の左大臣の双眸が、僅かに鋭くなる。
彼女も魔術師――というか、魔王様に魔術を教えた先生に当たる人物。
やはり今の魔術封じの状況が、余り心地よくはないようだ。
なお、武人の右大臣は特に反応無し)

あ……
(この場で一番喧嘩売っちゃいけない相手に突っ込んでいく、図書館破壊の犯人を見れば、小さくと上げる声)
そっちは、止めておいた方がいいと思うのである。
(万が一の被害対策に、鎧の右大臣を自分の前に移動させつつ。
軽く無能と化した自分と左大臣を守らせる。
主に、蒼穹が使う術やらからの防御策)

リース・シュヴァイアン > 「ぁっ…!」


魔術が使えない
それはリースにとっても戦力のほとんどを奪われたようなものである
しかしそれでも戦えないというわけではない。

達人の域に達しないにしろ鍛えられた剣の腕を振舞うには申し分ない
魔術が使えない原因へと攻撃を開始する

そこまでは間違いではなかった

しかし慢心したのが間違いであった
蒼穹の一撃を剣で受け止めようとする
剣は砕けはしなかったが防御は貫通されその一撃は腹にモロに食らう


小さな体にその一撃は大きすぎたのだろう
一瞬にして失神しその小さな体はいとも簡単にユキエに向けて吹き飛んだ

ちょうど挟撃してたのかユキエの攻撃がちょうどヒットし、そのまま地面に倒れる
目をクルクルと回しながら気絶していて

平岡ユキヱ > 「まあ…頑張れ。ほら、色々風紀らしい仕事ができるじゃん?」
蒼穹も厚生してよかったよかった、とあくまで親切心から来る笑顔で。
決して報告書の負担が分散されるなぞとは思っていない。決して!

「…蒼穹ッ!!?」
そんな冗談交じりも、彼女が攻撃に対応すると踏んでいればこそ。
なぜ切られた。と思わず叫ぶ。 彼女を人間だと思っていたからこその、勘違い。

「斬る…ッッ!」
前言撤回、床に突き刺さったまま一緒に召還されたか、木刀を抜き、構え…。
憤怒の形相、或いは鬼の顔とでもいおうか。純然たる殺意を込めて…。

「えっ…?」
吹き飛んできた対象を見て、手が止まる。木刀の柄とほぼ激突するような形に最悪の一手を留めると、膝をつきながら数m程床に焦げ跡を残して減速した。

「お…終わった…? …。いや、蒼穹! 大丈夫か!?」

蒼穹 > ん?…ま、学校が吹き飛んだところで生活委員が何とかするさ。
それに、元いた場所だけなら…あー、禁書庫か。
流石に禁書の類は元に戻らなさそうかも。…はいはい、やめますやめます。
(残念ながら、己がフルパワーをぶちまける事は、まだまだ先になりそうだ。
この中身こそ立派な魔王城だが、魔王様が居なくなると多分壊れてしまいそうというのは何となく分かった。)

問答無用。いぢめます。覚悟。あと仕事しないよ。
(ぎゅ、と拳を握って笑った。この邪神、ゲスである。)

そりゃま、魔力全部カスにするから…多少はね?
…ほう。これが、魔王城かぁ…やれやれ、キミんとこに遊びに行くのがまた楽しみになった。
…ごめんなさいごめんなさい。悪かったって。
(なんか居心地が悪い。左大臣さんの目が痛い。
やりこめるように手を上下。右大臣さんは堅牢?)

…紙装甲魔法剣士タイプだった、って。そんな所かな。
(肩に一つ、大きな切れ痕だ。剣術の技術に長けていたなら、細長くも深い様な傷でも残していたろうか。
傷が何処まで深かったかは分からないが、取り敢えず左腕が残ってるから大丈夫だろう。
慢心していたのだろう。一撃で斬れると思っていたのかもしれない。だが…)

…あれ…?
(あれだけ加速していた故に、地面に叩き付けるくらいに済むかと思っていた。
実際、彼女がもっと早くに防御動作を取っていたらば、どうなったか分からない。
これも、恐らくは慢心していてくれたからだろうか。折れなかったあの剣も、さぞかし強固なのだろう。
剣の側面を叩くつもりが、手の甲の辺りにも切り傷。

滲み溢れた鮮血の一筋を口に宛がう。)

大丈夫だよ、問題ないから。…痛くないもん。

(ふー、と一息つきながら、斬撃の構えからの直進にてこちらに近寄った平岡に手を振って見せる。
一般普通の人間だったら、まああのまま真っ二つだったか。少なくとも大量出血は免れていなかったか。
何にしても、分の悪い一手ではあった。やはり、人らしからぬ急接近に反応できなかったのが大きかったのやもしれない。)

キミこそ、大丈夫?
(真っ黒になった赤じゅうたんや、魔王上の地面からは煙でも出ていようか。
尋常でない速度を出していたことが分かった。靴も燃えていそうだ。)


…一件落着、だね。
はぁ…で、この子の素性は?報告書出しとく。給料もらえるしね。
(吹っ飛んでいった少女の体へと近づき、腰を下ろしてその気絶している姿を確認して、また一息吐いた。)

ギルゲイオス > 生活委員の仕事で済まないレベルに破壊が及ぶ予感しかしないのである。
何にせよ、我が消えると同時に全員はじき出されるので、止めておくのが賢明であるよ。
(小さくと唸れば、ヒラヒラと手を振り)

え゛ー? いぢめるならユキヱさんイヂメなさいよ、需要的な意味で。
(野郎の魔王様がイヂメられる光景とは、誰得なのだろうか)

現状再現しておるのは、謁見の間だけであるからな。
本当はもっとだだっぴろいのでな、愉しみにしておくが良い。
……左大臣は怒らすと怖いのである……
(余計なひと言に、此方も睨まれた気がする。
右大臣さんは、完全に武人系なので魔術阻害はあんま気にならないそうです)

流石にノーガードは余裕こきすぎではないか?
いや、まぁ、実際余裕なのであろうがな。
(剣の一撃を受けるその姿に、眉が僅かに動き。
後に、一つと息を吐く。
彼女が何者か知っている身としては、ある程度心配はするが、それほど焦る様子もない)

まぁ……そう、なるのであるな……
(何となくと、予想は出来ていたのだが。
一撃にぶっ飛んでいく犯人を見れば、念仏でも唱えていそうな顔で)

と、ユキヱさん、ストーップ、ストップである!!
(斬る宣言と共に、殺意纏って突っ込んでくる姿に、大声で思わず静止をかける)

……危ない、危ない。
(とはいえ、言うよりも止まってくれた方が早かったらしい。
安堵に胸をなでおろし。
先に記入したスクロールをちょいちょいと触ると、供給量を落とす。
何か見た目からして、結構負担掛かりそうであるし)

勝負もついたようであるし、どうしたモノであるかな。
この城にある物品は、城から出ると消えてしまうのでな、捕縛には使えん。
ユキヱが犯人を捕まえる形にして、蒼穹の結界は持続。
その状態で元の世界に戻ろうと思うのであるが、如何かな?
(二人へと順繰りに視線を向けた後、倒れた犯人をもう一度と見る)

平岡ユキヱ > 「二度と私の前でこんな真似をするな!」
蒼穹…破壊神に一喝。本気で怒っていた。
メラリと、毛先から青い炎が吹き荒れる。その勢いも、どこか悲し気で。

「…お前が神だとか人だとか、そういう事じゃない。
『友人』だと思っているから、辛いんだ」
だからそんな戦い方はしないでくれ、とお願いするように。目を伏せる。

「…仔細なし。靴は特注だ、この程度では燃えん!」
そんなシリアスな空気もつかの間、すごいね職人製! とニッと笑う。


「…そうするのが妥当か。この子は風紀拘置所で、
 たーっぷり説教してやらんとね!」
ギルゲイオスの提案に頷きつつ、まったく人騒がせな子であったと息を吐く。

リース・シュヴァイアン > 「…」

完全に目を回していている
が息は確かにあり命には問題ない状態である
いつまた再び起きるか分からない。そのような気絶のしかたである


しかし蒼穹の一撃が重かったのか倒れた状態でお腹を抱えているあたり無意識のうちに痛いところを抑えるほど痛かったのだろう



お腹を抱えて丸くなった状態で気絶している

蒼穹 > …いやまぁでもさ。風紀委員本部ぶっ壊されても明日には元通りだし…大丈夫じゃないかな。
分かってる分かってる…。ギルに暴力を振るうのはやめとくよ。
いぢめる…。ダメ?
(何故か知らないがこんなどうでも良い所で上目遣いである。)

どっから声出してるんだ?!
需要って何に対する需要なんだよ…ユキヱさんをいぢめるのは…何か気が乗らないなぁ。
(飛んできた「え゛」の音に吃驚した。)

おっけー、いつしか…御邪魔するときには。
…う、うわぁ…。
(左大臣さんに頭が上がらない魔王様ってそれはどうなのだろうか。
若いらしいが、…関係性が今一不明瞭だ。)

ううん、今のはノーガードわざとやったんじゃなくて、
油断とか歩調なんかもあって、気付けばノーガードに"ならざるを得なかった"…かな。
見た目よりか…いや、見た目通り早いよ。この子。
(そう言って、お腹を押さえる少女にしゃがんで指差す。
呼吸はしている。すぅすぅとでも、寝息を立てているかのようだ。
上手いこと防いだのか、受け流したのか。体内にも恐らく損傷はあってないくらいのものだろう。

それから、激昂する平岡の声に目を丸くする。)

…大丈…。

(いつもながらの半笑いで冗談として受け流そうと思ったけれど。
なんていうか、気圧された。ともすれば、願うかのようなその素振りに、少し、言葉をなくして俯く。)

分かった。……はぁ、………その……ごめん。ありがと。
(平岡の真剣そのものな表情を一瞥したら、逃れる様に倒れた方の少女へと目を逸らす。
吹き荒れる怒気に乗った、僅かな悲しさには、柄になく、居た堪れない気分になった。
正義、道徳…そういう事を語るだけはある。"友人"か。仕事を押し付け合って、
たまにいがみ合ったり、協力したり。笑い合ったり…あまり、長い時を共にしたわけではないけれど。
一息置いて、ほんの僅かに頷き、言葉を溢した。)

…そう、なら、良いさ。特注品なんだね。…高そう。
(雰囲気の急転換にちょっとだけついていけない様で。
いつもより、大人しくなった小さな笑みを返した。)

事後処理はユキヱさんに任せるよ。
そうだね、そろそろ御城から出るって感じかな。
私の能力はつけたままで。…ま、お疲れ様でした。…心配かけて悪かったね。
(その辺り、幽霊風紀委員は事後処理の仕方も知らないので慣れた人に任せるのが賢明だろう。
チラ、と茶色の瞳に目配せして一言。未だにシリアスっぽさを引き摺っているのは、こうも真っ直ぐと、
感情を叩きつけられた故で。)

ギルゲイオス > 何故そんな、こんな状況下で無駄にそんな表情をっ!!
……優しくしてね?
(すっと、身をひねってしなを作る魔王様。
しかも玉座で)

こう、喉の奥辺りからであるかな?
(首を指で示す)
左大臣は我の魔術の先生であり、事実上育ての親。
年齢も実はアチラの方が倍以上なのである。
故に、我でも中々頭が上がらん。
(こそこそと小さな声で蒼穹に告げる。
なお、外見年齢は余り魔王様と変わりなく、種族的にも割と近そうに見える。
異能で作られた架空の存在といえど、そのあたりの影響がかなりあるようだ。
「何ですか?」とばかりにニッコリ向けてくる笑み、に凄みを感じる)

ま、我はお主がそうそう死なぬ――というか、消滅しないのは知っておるがな。
ユキヱの言う通り、無茶と油断はあまりせぬ事だ。
(ちょいと肩を竦めた後、蒼穹と、次いでユキヱに手を向けて。
二人のやりとりは、仲好きことは良きかな、という感じの表情で眺めている)

んでは、元の場所に戻るのである。
皆様忘れ物は、っとまぁ持ち込み品も自動排出されるので大丈夫であるがな。
ユキヱは犯人の方をよろしくと頼むのである。
(左右の大臣に目配せした後に、指を擦り、パチンと音を立てる。
来た時と同じような光が、全員の前に広がり、視界を奪って――)

(それが消える頃には、全員が元といた禁書庫へと。
大体元いた位置関係をそのままに、広さに合わせた場所へと再出現することとなる)

……ふへぁ……あ゛ー……疲れたのである。
(と、解除と同時に魔城の維持費がずっしりとのしかかり、べチャリとかび臭い床に倒れる魔王様。
お前戦ってないじゃん!という突っ込みはご容赦願いたいところである)

平岡ユキヱ > 「いぢめるんじゃない!? 私にそんな趣味はないっての!」
魔王と破壊神の戯れに巻き込まれてはたまったものではないといわんばかりに、
ノーセンキューと手でバツの字を作る。

「気にしないの。仲間でしょ?」
異能の反動がそろそろ来るか。蒼穹にそれだけ告げると、ふう、と息を吐き、
学園へとリースを担ぐように連行したであろう。

「あ、それからギルありがと! お礼になんか今度
 差し入れでも作って持っていくわー」
私の特技は料理だ! と言い放ち。今回の件に関する個人的な報酬の話も告げたとか。

リース・シュヴァイアン > 少女の体は軽々と持ち上げられる
華奢な体のとおり軽いからである


気を失っているので彼ら彼女らの会話などはもちろん聞いていない

それどころか未だに自分が敗れたとは思っていない
気絶しながらそう思っているのである


目を醒めるには時間を要するであろう
それまでには彼女は簡単に風紀委員らによって連行されてしまうであろう

蒼穹 > …優しくしたらいぢめる意味ないでしょ。
(ぎょ、とちょっと引いた感じで冷静さを取り戻す。)

…え。ええー?…でないけど。あ゛ー。
(変な音が出た。)
おお、…そういう関係だったんだ。成程…。
育ての親、なんだね。
(チラチラと二人を見比べる。年を取らない種族か、
同じ姿をずっと取り続けている種族か。
これがママの威圧感というやつだろう。ゴゴゴゴゴという擬音語が聞こえた。)

はいはい…分かってるよ。無茶はしない。
少なくとも、ユキヱさんの前じゃもうしないさ。
(反省したように目を背けてそう答えた。)

お疲れ様。
…はー!空気が美味しくも不味くもなーい!!
(きらり、と。転移空間にでも投げ込まれたのか。
暫く、何も見えない時間が流れた。
その後、古ぼけた禁書庫へと戻ってきたら、ぴょんぴょん飛び跳ねる。
魔王様は…あれだけ大規模な術だから、多分仕方ないのだろう。)
…大丈夫?
(上から覗き込んでみる。)


ユキヱさんはえむ属性はないのかなぁ…ほお…。
(まじまじ見つめるが…多分なさそうである。)

…はいな。りょーかい。ユキヱもお疲れ。
(今度は、御友達としてゆっくりカフェででも会話したいものだが。
そんな事を考えた矢先に、彼女は颯爽学園へと向かって行った。
何だかんだ、連絡先も交換していないし。色々、今度やってみようかと思って。)

さぁて、私は如何しよっかな…まーた怪我しちゃったなぁ…。
(左肩を右手で撫でやれば、薄いながら赤い色が手のひらに。
そう思いながら、己もここから去ろうかと考え始めて。)

ギルゲイオス > なん、だと……ッ!?
というか我は何をされるというのかっ
(カッと、三つの目を見開いた。
魔王様の明日はどっちだ)

(歳は取るには取るが、一番肉体的に能力が優れる状況で、成長がかなり遅くなるそうな。
その辺は置いといて)

………まぁ、暫くと休息して、食事でもとれば回復するのである。
(除きこまれた状態のまま、ぐったりしている魔王さま)

お主も、良い感じに反省してくるのだぞ。
(ドナドナされていく犯人を、見送る魔王様。
盛大に図書館と禁書庫の入り口を破壊してくれたが、人的被害は事実上無し。
懐に納めた本は証拠品になるだろうが、そのうち戻ってくるんじゃないかな。
とりあえず、まぁ……みっちりとお説教される形で、済むとは、思うが)

あいあい。
学生寮に住んでおるのでな、入り口で管理に告げて貰えれば、すぐに取りにいく。
楽しみにしておるよ。
個人的に、肉が食べたいのである。
(ぶったおれた体勢のままに、ユキヱに手をヒラヒラと振った。
ちゃっかりとリクエストもして)

我もえむ属性は無いのだがな…………
(蒼穹の言葉に対して、自己主張しておく)

我は回復は、かなり苦手なのでな。
効果は分からぬが、保健室にでもいってみてはどうかな?
(などと言いつつ、ノタノタと体を動かして芋虫移動。
とりあえず、イヂメられるのからしれっと逃げようとしている)

ご案内:「禁書庫」から平岡ユキヱさんが去りました。
ご案内:「禁書庫」からリース・シュヴァイアンさんが去りました。
蒼穹 > あっはは、冗談だっての。何もしないから。
(からっとした笑みを浮かべながら、首を横に振った。
新たな目が出てきても最早気にしない。)

ん、そう。…ならまあいいかな。お疲れ。
大技披露してくれたみたいで。面白かったよ。…あれ偽物なんだよね?
(ともあれ、無事なようなら何よりだった。疲労はあれど、休めば何とかなるならそれでいい。)

ま、誰だってえむ属性は否定するだろうね…。
あー、大丈夫。一応回復魔術は持ってる。魔王様は…あれないの?MP7で使える全回復魔法。
神官とか使ってそうなヤツ。…って、ああそうだった。そもそも今魔力断絶してたね…。
って言っても原理は破壊魔法だけど…。
保健室、かぁ。…そうだね、サボリついでに御邪魔しよっかな。
大丈夫だっての!いぢめないから。…ん、立てる?
(ひょいといそいそと動いている魔王様に手を伸ばしてみる。)

ギルゲイオス > その言葉は信じてよいモノか……いや、信じる事にするのである。
(笑い後に、むむむと唸る。
邪神様の気まぐれに、すがるばかりである)

『偽物』であるな。少なくとも『本物』ではない。
とは言え、我が知っている限りにおいてだが、限りなく本物に近くは、出来ておる。
謁見の間も含めて、な。
(単純に自分の世界に相手を放り込んで、自身やら仲間にブースト掛けるだけなら、あんな豪奢な作りも要らない筈、だが。
そこを全て再現してこその、この異能、といった所か)

そもそも、えむ属性の魔王ってどういう事であるか……。
MP7の基準が良く分からぬがな。
相手の傷を自分に移す、のは可能であるが。
わざわざ使うような状況でもないし――魔力にも、余裕がないのでな。
(現在の疲労状態であれば、煙草に火をつけるのが精いっぱい、といった所か。
のたのたしていたのだが、手を向けられるとちょいと見上げ)

助かる、では少々と借りるのである。
(手を掴むと、ソレを支えにして起き上がる。
身長体格を比べれば、傍から見ると妙な光景だ)

んでは、まぁ。
保健室で一先ずはご休憩、といった所であるかな。
(若干足元をよろめかせつつ、緩くと息を吐き出した)

蒼穹 > 「信じようも、信じまいも―――」。
って、これ…ええっと、確か嘘の神様の受け売りね。
(蒼髪一薙ぎ、人の台詞を堂々とパクリながらびしっとキメ顔であった。
因みにこのセリフ自体に大きな意味はなさそうだ。かっこいいからパクってみたらしい。
気紛れも良い所。)

じゃああれは…幻影みたいなものなのかな。
キミの記憶が作り出した、みたいな。何かいいよね、そういうの。思い出が詰まってるっていうか。
一種のアルバムを永遠にとどめてるみたいでさ。
(細部にこだわる、というのだろう。効率等考えていないのは、
あの応急と言うにふさわしい煌めくシャンデリアや絨毯が物語っていた。)

いやギル。落ち着いて考えよう。実際魔王ってえむ属性だと思うのよ。
ホラ。何だかんださ、勇者に弱い魔物けしかけてレベル上げの手伝いしたり、
四天王とかも順番に一人一人送ったり、魔王城の宝箱に最強クラスのアイテム入れたり。
んで、当の魔王様はと言えば新しく生まれた勇者にも構わずずーっと玉座で座ってるだけ。
それで勇者が来たと思えば煽りに煽って希望とか光とか絆とか否定しながらやられる。
挙句自分の切り札の魔法使う前には大規模に準備動作して防御して下さいと言わんばかり。
…どう?
(うんうんと持論に頷きながら己の見解を述べる。魔王に関する知識が色々とおかしい。)

MP7あったらカップラーメンが作れるよ。
(意味不明の説明を一つ。)
はぁ…それはそれは。便利だね、そう言う魔術。
…そうだね、ん。よっ…と!
(ぐい、と上に引き上げる。力加減は慎重に。
足ってしまえば己の手は斜め上を向こうか。)

そだね。じゃあ、いこっか。もう遅いけど、勝手に使っちゃっていいでしょ。
あー…歩ける?転移使う?
(それとなく、彼の体がよろけて転ばないか注視しつつ、大丈夫そうなら手を離して。
それから、爆砕された出入り口へと駆け出した。)

ギルゲイオス > 嘘の神様なんてのも居るのか……たとえば、嘘の神様の言葉全てがウソとして、それは本当に嘘の神と言えるのか……
(逆に考えれば、その神が言っている事は、事実から自然と除外される、ともいえる。
何か一人で勝手に、哲学じみた思考に入りかける)

幻影――とは、また少し違うのであるな。
あ奴らが戦ったり、取り込んだ存在に干渉することは出来るしの。
我の記憶を基に、異能が作りだしたもう一人の、といった感じが一番近いかも知れぬ。
なるほど、アルバムか……中々、気の利いた例えをするものだな。
もっとも、見るだけでは済まぬがな。
(くくっと、小さな笑みに喉を鳴らした)

それ九割どころか十割方、ゲームとかそういうのの進行の都合上に存在する魔王であるよな!!
そういう意味での魔王は、確かにある意味のドMか、或いは物凄い舐めプレイで勇者を相手しているともいえるが。
我は流石と、そんな事はしないのである。
万が一必要になったら、全力で叩き潰すのである。
(よろよろとしたままに、手の甲で突っ込みを入れるポーズ)

……それは湯を沸かすと言う意味なのか、ラーメンそのものを生み出すのか……
(前者なら兎も角、後者なら相当と言えるかもしれない。
MP7恐るべし)

いや、凄く不便である!
我にとって大したダメージでなくとも、元の怪我している人物が瀕死だったら。
移した瞬間我が瀕死になるのである。
(使い勝手は、すこぶると悪いらしい。
逆に言えば、自分さえ命がけになれば、誰かを救える、という事でもあるのだが。
服に付いた埃を、パンパンと掌で払い)

余り急がなければ、問題はないのである。
……お主の転移に、我が混ざっても大丈夫なのであるか?
(破壊神の転移術。
物凄い力技の予感が漂って、考えては小さくと唸る)

って、そこで走るのであるか!?
ちょまっ……
(という感じで、慎重に瓦礫を避けたりしながら、よっこらよっこらと後をついていくのであったとさ)

蒼穹 > 嘘の神…っつっても、アレは…どうだっけ、忘れちゃった。
ま、私と同じような気まぐれで邪なヤツだった…かなぁ。もう覚えてないっ。
つっても別に四六時中嘘ついてるわけでもないよ?
ホラ、私も破壊神だけど四六時中破壊してるわけでもないでしょ?
(すっと、己を指差しながら首を傾げる。割と四六時中壊している気がするのはきっと気のせい。)

うーん…そういう感じ…。
どうなんだろう、確かに実体はあったけど…作り出す系の異能なのかな。
…どうにも、便利だけど難解な異能だね。
邪悪な魔王城…!
(何故か高揚する破壊神。)

舐めプの魔王様とか慢心しすぎだって思うな…。おかしいでしょ、世界征服掲げながらソレって。
…ほう、ほう、流石は真の魔王様だねっ。
(す、と右手を手の甲に静かに添えて抑えつつ。)

…成程。MP7でラーメンを生み出すのか…。難しいけど…面白い。やってみよう。
(むむ、と顎に握った手を宛がって考察。因みにお察しの通りだが作る事は大の苦手である。)

あ、ああー。でも逆に言えば、元々の人物が馬鹿でかい巨人で、
掠り傷レベルだったら最小限にとどめる事が出来るってわけだね。
…でもまぁ、不便だね。…うん、その…御互い退廃的な種族だから、仕方ないのかな。
(魔王と破壊神の組み合わせ。色々考えれば、回復に長けている筈もなかろうか。
魔王様は寧ろ部下に回復を任せていそうな気もする。)

はいはい、ゆっくりね。
ちょっとした手品みたいなもんさ。
途中で疲れたら言ってよ。御目にかけるからさ。…大丈夫だよ、多分。
じゃあ、いこっか―――。
(静止の声を聞けば足を止めて振り返って手招き。
この帰り道、転移を使うか使わないかは二人以外知らないけれど、
少なくとも、無事に保健室にたどり着いて、ゆっくりと休息を取った筈で―――。)

ご案内:「禁書庫」から蒼穹さんが去りました。
ご案内:「禁書庫」からギルゲイオスさんが去りました。
ご案内:「禁書庫」にミウさんが現れました。
ミウ > 禁書庫にある本棚の上に突然現れる一人の少女。
白い翼を生やし、白いワンピースを着た十代にも満たない外見のミウである。
空間転移すると、本棚の上にちょこんと座った。
そして、閉じていた赤いと瞳を開ける。

ここは危険な本がたくさんある禁書庫。
本来なら、眼前に広がるような光景は見られないはずである。
「誰かが派手に暴れてしまったのね」
優雅さを崩さずに、そう呟く。

ミウ > なんと、禁書庫の入り口が粉々。
こんな事が以前にもあった。
あれは八月の終わりの頃……。
リースちゃんが図書館の入り口を魔術で粉々に引き飛ばしていたのだ。
そして再犯を匂わせる言動もしていた。
禁書庫に入る準備をする、というぐらいだから、何らかの行動を見せると思っていた。
神の気紛れや好奇心などで、その場はリースちゃんに特に何をしたというわけでもない。

あの時の流れ的に、犯人は多分リースちゃん。
やはりと言うべきか……。
ご覧のあり様というわけだ。

千里眼で見てみると、図書館の入り口も破壊されていた。
ここまでしているなら、風紀か公安も動いた事だろう。
「以前のリースちゃんの言動からして、交戦になったのは確実ね。
 だけど、破壊活動しただけで、戦闘自体の痕跡はほとんど見られないわ」

ミウ > そうなると、考えられる可能性の一つとしては異空間で戦ったという事。
あくまで考えられる可能性。それが真実とは限らない。
戦闘の痕跡がないという事はその異空間とやらで戦闘が完結している。
その後、どうなったかは不明。
もしかすれば、リースちゃんがお縄についているかもしれない。

「この現場から想像を膨らませるのは、その辺りでいいかしらね」
なんとなく禁書庫で読書でも嗜もうと思ったら、この現場に出くわしてしまっただけだ。

「禁書庫とうぐらいだから、本来はこのまま放っておいても破損した部分は勝手に修復されていくのかしらね」

だけど、ちょっとだけ創造神がサービスするのもいいかな。
ミウはこの件で破壊された、禁書庫の入り口、そして図書館の入り口の破損部分を創造し、
まるで何事もなかったかのように元通りに修復する。
神の奇跡は、この程度でいいかな。
ミウは修復されている光景を、品がある笑顔で見守る。

「それでは、禁書庫の本でも読もうかしらね」
どれを読もうかなと、本を探し始める。

ご案内:「禁書庫」からミウさんが去りました。
ご案内:「禁書庫」にメグミさんが現れました。
メグミ > 「お疲れ様です。今朝ご連絡させて頂きました風紀委員のメグミです。
 はい。……はい。」

 正当に風紀委員としての手続きを取り、禁書庫の閲覧許可を貰う。
 なんでも先日起こった小事件の諸々の処理があったとか、なんとか。
 
「……ええ、では失礼します。」

 蒼穹の報告を読み、心辺りのある本を片っ端から集める。
 『英雄の遺産』『転生者』『エトランジェと呼ばれる常闇の英霊達』
 『鬼神兵の製法』『人工的な英雄の開発』『シャーマニズム』
 『英雄の小神化』

「……イマイチ違いますね。」

メグミ >  英霊。広義には死んだ者への美称。
 邪なものとはいえ、その英霊を名乗ったとのことだ。

 英雄と称される程の功績を立てた人間や亜人はそれ故に奉られ、神格を得る事もある。
 土地に遺された英雄の記憶が英雄の化身を再現することもあれば、いわゆる冥界などから魂を直接――

 ――ともあれ、英霊に纏わる解釈は多く、それを呼び出す手段も多様に存在する。
 英霊の在り方は様々――いや、英霊の定義そのものが様々と言うべきか。
 いずれにせよ、扱いの難しいものだ。

 ……とは言え、共通する事項もある。英霊と呼ばれる者の大半は『偉業を成し』『既に死んでいる者』を指す。

「お化けだったり、記憶だったり、神様だったり、色々ですけれど。
 ……どれに当て嵌まるんでしょうね。彼は。……報告に因ると集団っぽいですし、彼らなのでしょうか?」

メグミ > 「と……これでしょうか。」

 『七英霊の書』と銘打たれた書物を手にする。
 軽く捲る。証言と概ね合致しているが――

 そのまま立ち読みを続けて、数時間。

「汚染されている。宝具と呼ばれるものを持っている。
 殺害は可能だが霊体化による逃走が見受けられる。
 概ねの容姿、封印されていた、異世界の存在……
 取り敢えずは、この辺りでしょうか。」

 本を閉じて、戻す。
 内容を改めた限り、証拠品として押収する程ではない。
 必要ならば読み直しに来れば良いし、無闇に風紀委員の肩書を振りかざして押収する事もない。

ご案内:「禁書庫」に佐伯貴子さんが現れました。
メグミ > 「一部図書委員の本への執着と、鉄道委員の鉄道とそのダイヤに纏わる執着はどの委員会や財団よりも恐ろしいと聞きますから。」

 彼女なりのジョーク(独り言)を呟き、踵を返す。

「さて、長居する事もありませんし、そろそろ……。」

佐伯貴子 > (先客と同じく噂を聞きつけてとりあえず足を踏み入れることにした風紀委員が一人)
(報告には上がっていないが、昨晩何かあったらしい)
(魔術のたぐいは専門外なのでここを訪れることは初めてだが)
(とりあえず現場だけ見てみようということで訪ねた)
(見たところ争った形跡などはないようだが)
あれ、メグミ…だったか。
いつかの浜辺では世話になったな。
君は何かの調べ物か?

メグミ > 「あ、佐伯さん。こんばんわでしょうか。
 ……ええ、ソラちゃんが報告に挙げていた英霊について少し。」

 軽く笑みを浮かべ、『七英霊の書』を掲げてみせる。

「とは言え、内容自体は普通の伝承や逸話をまとめた雑学本に近いものでしょうか。
 ここに置かれている事が不思議なぐらいです。……他にも在るといいのですが……」

佐伯貴子 > こんばんは。
そしてお疲れ様。
そうか、英霊の調べ物か…
(こんなところに資料があるとは思いつかなかった)
(しかも『そのもの』の本があるだなんて)
…ということは、あまりいい情報にはならなかったのかな。
私も協力したいところだが、いかんせん魔術はちんぷんかんぷんでな…
(頬をかきながら)
昨日何かあったとか聞いたが、何もなかったようだな。
(言いながらあたりを見回してみる)
(まさしく呪われたような雰囲気ではあるものの、物理的な破損は見られない)

ご案内:「禁書庫」に寄月 秋輝さんが現れました。
寄月 秋輝 >  
静かに二人の女性の居る書庫へと現れる青年の姿。
研究所経由で許可を取り、空中を浮きながら本棚を。

「……先客がいらっしゃいましたか」

まさかこんな場に人が居るとは思わず、面食らった表情で呟く。
二人にぺこりを頭を下げた。

メグミ > 「いえ、何かが行われた痕跡はあったみたいです。
 具体的に何かが分からないだけに、逆に気味が悪いみたいで……」

 ぱっと見では何が起こったかこそ分からないものの、
 "何かが有った"、事だけは一部で認識されているとか、いないとか。

「……とりあえず、お渡ししますね。
 私は風紀委員として持ち帰るつもりはありませんけれど、一応、読んで、みてくださいな。」

 貴子に対し、『七英霊の書』を手渡そうとする。
 そうした辺りで、宙に浮いてる青年に気付く。浮いてる。

「あ、はい。こんばんはです。お兄さん。」

 ぺこり、と、頭を下げてお辞儀を返す。
 おっとりとした声と仕草。

佐伯貴子 > ん、何かあったみたいだぞ。
(携帯デバイスのバイブレーションが鳴り、それをチェックすると報告が入っている)
(とりあえず終わった事件のようだった)
ああ、助かるが…
私が読んでみても、理解できるかどうか…
(『七英霊の書』を受け取り、パラパラめくってみる)
>メグミ

こんばんは。
私は2年の佐伯貴子という。
ここには普段来ないが人気のスポットらしいな。
(苦笑しつつ)
>寄月

寄月 秋輝 >  
「こんばんは」

ぺこり、もう一度メグミに頭を下げて書庫へ近寄る。
さっと手を横に振るうと、薄い光の膜が生まれる。
そこにまるでパソコンのパネルのようなものが生まれた。

「こんばんは。
 佐伯さん、というと……確か風紀委員の。
 僕は寄月秋輝と言います」

その光のパネルに指を触れると、幾筋もの細い光が無数の本へと走り出した。

「こんな場所が人気とは世も末ですね。
 外で終末戦争が起きたとしても、ここに逃げ込む人は居ないと思いますが」

同じように苦笑しながら答える。
手を離した今も、光の筋は自動で走り続けている。

佐伯貴子 > 私を知っているのか、まあ…
(これまでにも見知らぬものから声をかけられたし気にすることではないだろう)
(そして風紀委員がここにいると分かって表情も変えないということは特に後ろ暗いところはないのだろう)
寄月だな。
ここは人間の手の届かない知識が詰まっているそうだからな。
何かを手にしたいものはここに来るのだろうさ。
そういう君は何を探しているんだ?
(見たところ魔術を行使しているようだが)
(それ以上に必要な知識もあるのだろうか)
>寄月

メグミ > 「はい。寄月さん、ですか。
 私はメグミと申します。宜しくお願いしますね。」

 書庫へと近寄る寄月を横目に、佐伯へ視線を戻す。

「多分、専門的な知識を要する類の本ではなさそうですから読めるかと。
 少々小難しくも見えますが、雑学本の類と思ってみると気が楽かもしれません。」

 実際の所はさておき、メグミにとってはすいすい読めるものだったらしい。
 ふんわりとした笑みを佐伯へ浮かべる。

佐伯貴子 > ふうん、雑学か…
犯人特定や目的の推定には至らなそうだな。
そして君が借りていかないということはその程度の本なのだろう。
(あるページを読んでみれば、確かにその通りだ)
でも、ありがとう。
ちょっと読んでみるよ。
借りるのは抵抗があるけどな。
(苦笑して)
>メグミ

寄月 秋輝 >  
「一応魔法……こちらでいう魔術が使えるので。
 少々形式が似ているので、僕自身探してみようと思って」

光の筋がいくつも伸び、数冊の本を照らす。
ふわりと浮いて進み、その光の照らす本を手に取った。

「……メグミさんはどうやってここに?
 それなりの認可を受けたのはわかりますけれど」

メグミの方に顔を向けながら本を開き、流し読みするようにぱらぱらとめくっていく。
風紀委員の貴子はともかく、この少女は?と。
どうもメグミが風紀委員であることは知らない様子。

佐伯貴子 > ほう、異邦人というわけか…
そして、自分の世界と似た技術について調べている、と。
(納得がいく理由である)
(禁書じゃなくても普通に置いてある本じゃ役に立たないのだろうかとは思ったが)
(雑学本のたぐいが置いてあるような禁書庫である)
(図書委員の分類はてんでわからない)
>寄月

メグミ >  
「一応外見情報がありますから、それくらいでしょうか。
 変装されると手も足も出ませんが……人相を覚えておくに越した事はないかもしれません。
 弱点や生い立ちなどが有れば良いのですが……ううん。」

 まだ見落としているものがあるのだろうか、と思い返す。
 普通の本とは言え禁書庫に在ると言う事はそれなりの理由がある、もしくは意図して此処に保管されている。
 或いは……

(良く考えれば本が消失することを恐れた故に紛れ込ませたか。
 疑って考えれば暗号か何かがある。
 悪く見ればこれ自体が何かのフェイク、或いはトラップ、もしくはミスリード……ううん。)

「内容そのものは雑学本に見えますが、もう少し疑っても良いのでしょうか。」

 雑学本を雑に集めて置く様には思えないし、何か理由がある筈だ。実際、他にもそれは少ない。
 ――考え込むも答えがでないので、一度間を置く。

「私も風紀委員会としての調査、ですね。
 朝に連絡を入れて許可を取りました。秋輝さんは魔術の蒐集、でしたか。
 確かに、此処には色々ありますから丁度良いかもしれませんが……許可、良く取れましたね。」

寄月 秋輝 >  
「そういうことです。
 研究所での調査は、こちらの魔術体系については調べられなかったので」

本をばららららと適当にめくり、ぱたんと閉じる。
その本を再び棚に戻し、別の光の灯った本を手に取り、また適当にめくり始める。

「……風紀委員、ですか?
 おかしいな、今年の頭のリストを見た限り、僕の記憶にはメグミさんのような女性は……」

記憶違いか、と少し首をひねる。

「あぁ、はい。
 研究所に調査結果を報告することを条件に、禁書庫への立ち入りを許可されました。
 それで、メグミさんと……どうも佐伯さんも同じ目的の様子で。
 差し支えなければ、お聞きしても?」

佐伯貴子 > うーん…
君は知らないかもしれないが、私には戦闘能力はないんだよ。
だから、君が持っていたほうがいいかもしれない。
(とりあえず外見情報、つまり挿絵を見てみるが)
(ぱっと見で判別できるほどの要素ではないようだ)
(それに、魔術に詳しいらしいメグミが持っていたほうがいいだろう)
(挿絵だけに目を通すと、メグミに返そうとするだろう)
君は深く考え過ぎなところがあるようだな。
君が読み込んでくれたほうがいいと思う。
(苦笑しながら)
>メグミ

研究所…
(その単語には嫌な思い出がある)
(トラウマと言い換えてもいい)
(だから深く追求しない)
ああ、ちょっとここが不法に狙われたらしいんだ。
何事も無く終わったようだがな。
よくあることだよ。
(肩をすくめる)
>寄月

メグミ > 「え……っと、あ、最近復学したばかりですから。それかもしれません。
 暫く療養生活を送っていまして、最近ようやく復学できたんです。」

 詳細こそ省くものの、なんでもない素振りで寄月への疑問に答える。
 言われるまでは自分でも忘れていた、と言った素振りではあるものの。

「ううん。あんまり無闇に本は持ち出したくないですから、置いていこうと思います。
 ……曲りなりにも禁書庫に在る本ですから、理由がなければ持ち出さない方が良いでしょう。」

 "考えこむのは、魔術師ですから"。
 苦笑を浮かべた貴子にはこれまた当たり前のような素振りで答えてみせて、
 本を受け取って戻す。特に細工も致しません。

寄月 秋輝 >  
「……こんなところを狙っても、迷って出られなくなるのがオチのような気がしますけれど。
 それもよくあることとは一体」

呆れた様子でため息を吐き出す。
勇気があるというか頭が悪いというか。
加えて警備状況はどうなっているのか、不安にもなってきた。

「……なるほど、療養で不在だったと。
 それは失礼しました……知らないはずだ」

ぱたんと本を閉じ、棚に戻す。
数冊そんなことを繰り返したが、それも終わったらしい。
光のパネルも、伸びていく光も全てが消えた。

佐伯貴子 > へぇ…
(メグミのことは自分も名前と外見くらいしか知らなかったのだ)
(療養生活とは初めて聞いた)
そうだな。
事件がどうしようも無くなったら頼るくらいでいいのかもしれないな。
なにせ禁書だし…
(正直、怖い)
>メグミ

そんなことをするような輩は、つまりそういう輩なのさ。
(肩をすくめる)
この島では子供だろうと老人だろうと、力を持つものは力を持っている。
だから警備をいかに強固にしようが、避けられない問題もあるってことさ。
(溜息をつく)
>寄月

メグミ > 「ええ、禁書です。
 迂闊に触ると急激に老けてしまったり、正気度を奪われてしまったり、
 体重が10kg増えてしまったりするかもしれません。本当は怖いものです。」

 ちょっと脅かすようなわざとらしい口ぶりで言ってみせてから、悪戯にクスクス笑い。
 怖がってる貴子が見えたので、脅しつつも気を解そうとしたのだろう。

「いえ、お構い無く。……何か好いものは見つかりましたか?
 一応、個々に在る技術は基本的に禁書と指定されるようなものですから、取り扱いには注意してくださいね。」

 柔らかい微笑みを向けながらも注意を促す少女の姿は、
 お前本当は図書委員じゃないのかと思わせるようなそれであったとか。が、風紀委員である。

寄月 秋輝 >  
「なんとも困った話ですね……」

元の世界にも、さすがに禁書庫のような危険な場所を狙う輩は居なかった。
それを考えると、この世界は確かに異常なのだろうか、とも思いつつ。

「概ね問題ありません。
 開く瞬間にトラップが貼ってあった本もありましたが、解呪してから開きましたから。
 ……成果は上々、でしょうか。
 知りたいことは大体わかったので、あとはレポートを書いて研究所に送るだけです」

いつの間にやら、という速さと精度だった。

「ところで……風紀委員は戦闘力か人員でも足りていないのですか?
 研究所からは、有事の際は手を貸すように……というか、自分の判断で力を振るうように言われていますが」

おそらくそれは風紀までは届いていないだろうが。
女性が多いことに不安は無いが、なんとなくこの二人は安心して見られない。

佐伯貴子 > えっ、やっぱり危険なんじゃないか!
(『七英霊の書』をメグミに押し付ける)
(だから魔術というのは得体が知れなくて怖いのだ)
(いわゆるガクガクブルブルである)
>メグミ

困った話なのだ。
全ての悪意に対応できるとは限らないからな。
でも、そうして何年もこの島は回っているようだし、なんとかなっているのだろう。
(腕を組む)
さあ、どこの委員会でも人手は足りてないんじゃないかな。
手を貸してくれるならありがたいことだが。
無理はしないようにな。
(外から見てそうなのかと、すごく情けない気持ちになった)
>寄月

メグミ > 「いえ、戦力そのものは無くもありません。
 とは言え相手は基本何時何処に現れるか分からないゲリラのようなものですから、いくら増やしても難しいものなんです。
 加えてそれ以上の存在、規則性や組織性のある違法な集団ともなると、公安委員会の管轄の色が強いですから。
 勿論それらを放置する訳でもありませんが……いずれにしても、人手があっても完全撲滅は難しいものです。色々と。」

 最後に濁しを加えて述べ、貴子とはまた違った意見を露わにした。
 ガクガクブルブルと震えるを見てしまえば、ちょっとした苦笑を浮かべる。やりすぎた。

「はい。半分は冗談ですが、此処はそう言う所です。だから図書委員が管理し悪用されない様に防衛します。
 それだけのものがあるから、手続きをする事が信頼の面でもリスク管理の面でも必要なんです。
 そして、それを無法で通ってしまう事が出来てしまうものが居るのも、事実です。
 だから気をつけてくださいね。佐伯さん。うっかり開いた本の呪いで性別反転なんかもあるかもしれませんよ?」

 やり過ぎた端からついつい脅してしまいながらも、軽く笑う。楽しんでないかコイツ。
 押し付けられた本は、ちゃんと仕舞います。

寄月 秋輝 >  
「本当に困っている様子でしたら」

一応この島では一般生徒なのだ、無理は出来ない。
苦笑しながら、貴子に向けて頷いた。

「確かに、そうなると対処しづらいかもしれませんね。
 それも人手である程度は防げるとは思いますが……
 人数さえ揃えば最小限の被害で抑えることは出来るようになるはずですが、撲滅は現実的に不可能なのでしょう」

ぽつりぽつりと漏らしていく。
犯罪の完全消滅が不可能なことは身をもって知っている。

「……佐伯さん、そんなに怖がらなくても。
 そうそう大変なことが起きても、対処出来ない呪いの類はそう多くありませんから」

佐伯貴子 > (メグミはしっかりしているなあ)
(まるで他人事のようにそう思った)
(蒼穹に部長と呼ばれるだけはある)
(自分は係長だ)
来なきゃ良かったな…
(肩を抱いてあたりを見回す)
性別反転はちょっと困る…いや、老けたり正気じゃなくなったりよりはマシだが…
(正直、早くここを出たい)
>メグミ

余裕で犯罪者に立ち向かう風紀委員がいたら、相当な実力者か入ったばかりの新入りだろうさ。
普通は本当に困るよ。
(なにせ、外見で相手の実力を判別できない世界なのだ)
(幼稚園児が山を噴火させてもおかしくない、ここはそんな島)
私は異能特化型でな、魔術の講義も受けているが恐怖心はまだ取れないんだ。
使いこなせない技術は怖いよ、やっぱり。
(顔は青ざめている)
>寄月

メグミ > 「あ、怖がらせすぎてしまいましたね。ごめんなさい。
 何にしても図書委員が居ますから、下手に触ってしまってもなんとかなるといえばなると思います。
 魔道や本に携わるものとしてつい熱が入ってしまいましたね。ごめんなさい。」

 貴子に対し、申し訳無さそうに頭を下げる。
 性格故もあってか、少々過剰に言いすぎてしまったか。そんな不安が脳裏をよぎる。
 
「そうですね。協力するかどうかは、寄月さんの意思でご判断をお願いします。
 いずれにしても、危険を見かけたら通報してくれることが一番でもありますが……」

寄月 秋輝 >  
「……新人には確かに悩まされそうですね」

考えると頭が痛い。
恐れることを知らない新人はよく怪我をする、と。

「最初に通報はしておきますよ。
 僕は一般生徒ですからね」

両手を広げたまま、軽くホールドアップする。
無力を示すものか、無意味な攻撃しない意思を示すものか。

佐伯貴子 > 謝ることではないよ。
軽い気持ちでここに入ったのは事実なのだから。
でも、今の気分は…
こんなところにいられるか!私は部屋に帰らせてもらう!
ってところかな。
(微笑みながらそんな冗談を飛ばす)
>メグミ

ま、新人でも風紀委員に入るような人間は大抵強いから、大丈夫だとは思うよ。
私なんかは例外中の例外だ。
ただ、本当の本当に困ってるのを見かけたら、無理のない程度のご協力はお願いしたいな。
(こわばった笑みを浮かべる)
(こわばっているのはここにいる恐怖からだ)
>寄月

さて、私はここには不似合いのようだし、帰るとするよ。
二人とも気をつけて…という程でもないか。
まあ、気をつけて。
(そして禁書庫を出て行くのであった)

ご案内:「禁書庫」から佐伯貴子さんが去りました。
メグミ > 「ふふ、コテコテの死亡フラグは生存フラグですね。
 お疲れ様です、佐伯さん。」

 冗句を受ければ柔らかく笑って、貴子を送る。
 
「はい。宜しくお願いします。
 ……私はそろそろ戻りますが、寄月さんはどうなさいますか?」

寄月 秋輝 >  
「気を付けて、佐伯さん」

無事に帰ってください、と祈りながら貴子の背中を見送って。

「あぁ、はい。
 僕はもう一つだけ調べるものがあるので……
 もっとも、結果はほとんど予想の付いている調べ物ですけれど」

そう呟くと、光のパネルをもう一度生み出した。
それを叩くと、今度は一本も光の筋が伸びていかない。
しばらくパネルをにらんでいたが、結果として何も見つからなかったようだ。

「……ハズレです。
 これで僕も帰れますね」

メグミ > (アドベンチャーラインか何かでしょうか。)

 出たり消えたりする光の筋をぼうっと眺めれば、そんな言葉が一つ漏れる。
 探知か何かの魔法だろうかと思案しつつも、口には出さず。

「ハズレ、ですか。それは残念ですね……
 ……あ、折角ですし一緒に帰りましょうか? 頼もしそうな御方が居れば私も安心です。」

 冗談混じりに言ってみせた後、"学園の中は安全ですけど。"としっかり付け加える。
 決して此処が危険――といえば危険ではあるが、基本的には何かをしなければ安全だ。

寄月 秋輝 >  
「えぇ、構いませんよ。ちゃんとお送りします。
 寮住まいですか?」

ぴしっと制服の襟を整え、ふわりと浮いたまま先行する。
迷わず出口の方へ向いている。

メグミ > 「いえ、住宅街郊外に私邸を。
 色々と作業がありますから、女子寮ではちょと難しいんです。」

 苦笑気味に笑って見せれば、寄月の後を歩む――

「では、行きましょう。」

ご案内:「禁書庫」からメグミさんが去りました。
ご案内:「禁書庫」から寄月 秋輝さんが去りました。
ご案内:「図書館」に山頭火 紅さんが現れました。
山頭火 紅 > 犯人は現場に必ず戻ってくる、という刑事ドラマで良く聞いたことがある人が多いかもしれない。
その心は何か残した証拠を隠滅させる為だったり、
現場を調べている警察の心境を聞いてその後自分がどう動くかを決める為だとか。
実際にその為に現場に戻ってくるかは犯人次第なのだが、アカズキンの場合だとどうやらそれは少し違うらしく――

「うわ、うわ…これ、わた…ボクがやった時より派手だよね…だからボクが怒られる事はない、よね…」

初めて学園に生徒として登校した際に盗み聞きした言葉、『禁書庫がまた破られた』という噂。
その噂を確かめるべく図書館に現れたという。
実際にその現場は風紀委員達が侵入させないように見張っているが、
鉈で無理矢理扉で壊したというものではなく爆薬で突破したかのような形跡が残っている。
故に疑われる事はないはずだ。
その場を目撃した雪谷が告げ口をしなければ、だが

山頭火 紅 > 「…これならとりあえず平穏な学生生活は送らせてくれそうかなー」

うんうん、と頷いて一先ず読書スペースへ戻る。
この世界は本が沢山あるらしく、これら全て読み終える頃には一生を終えてそうな気もする。
そんな中で一冊適当に拝借する。題名は『月に向かって吼えろ』
別に名前で決めた訳ではない。
この図書館の自然な風景に馴染む為であって、本当に月に向かって吼える訳ではない。

「自然…自然…」

心のなかで自分に暗示をかけるように、
しかしその暗示は口から漏れだしながらも椅子に凭れ掛かって読書を始める。

山頭火 紅 > 幾許かの時間が流れる。
本を捲る音、風紀委員が今後の警備について話し合う声
読書することに飽きて寝息をたてるアカズキン――
そこに寝息を立ててる事に気付いた図書委員が近づき肩を小突いて起こす。

「…アッ、ごめんなさい」

謝罪を述べながら思わず会釈をしてしまう。
心なしか社会的地位が下がった気がするが、今はそんな事を気にする事無く本を読み進める。

すると本の間に挟まっていた一枚のノート用紙の一部が重力に従って机の上に乗る。
不思議に思いそれを拾って内容を見てみると。
『犯人は○○』と書かれている。
所謂ネタバレというもののようだ

アカズキンは無言で立ち上がりその本を元の場所に戻せば他の本を手にする
題名は『手前の細道』。
ある有名人の日記でかつ俳句集のようなものだ。