2015/09/16 のログ
■谷蜂 檻葉 > 「あら。」
ズル、と。椅子から転けそうになるが、直ぐに持ち直す。
どうやら、彼女はわざわざ待ったうえで声をかけてくれたらしい。
少しだけ頬を赤く染めながら、サリナの言葉に記憶をたどる。
「ん、私のオススメ……なんか最近良く聞かれるけど、そうねぇ。
『マシラのコンソール』とか、気に入ってくれたらなー…って。
ジャンルは……ミステリー、なのかな?一応。
文章の中で遊びが散りばまれてて、それが最後の展開に響いてくる2週オススメの本なんだけど、ただ軽く2週するにはちょっと分厚くて、あんまり候補には出さないんだけど……作中作として主人公が書くこの世界で使われる『魔術と一般兵器について』っていうテーマ文が、結構いろいろ考えさせられるっていうか、サリナさんならどう思うのかなって。」
此処の棚ね、とパソコンで表示した指示番号を小紙片にプリントアウトしてサリナに差し出す。
■サリナ > 「ふむ、魔術と一般兵器…兵器というと銃とかなんでしょうか……
私も銃等への対抗作というものを魔術で色々考えてみたりとかはしてますが…
これは何か参考になりそうですね。ありがとうございます」
棚の番号を示した紙を受け取れば、礼を言う。
「では私からも、最近読んだ本の紹介でも…『夏への扉』という題の本なんですが、
これはなんと自身を冷凍して何十年も先まで眠ってしまう機械がある世界でですね、
主人公もその機械にはいるのですが…その冷凍睡眠の前にも色々考えてやっぱりやめるんです。
その後主人公に色々あって結局望まない形で冷凍睡眠して何十年後に無事目覚めるんですけれども…
結構方々で私もお勧めされるのでもしかして知ってたりします?」
■谷蜂 檻葉 > 「ふふ、それは読んでからのお楽しみ――って事で。中盤以降だからそこまでちょっと遠いけどね。 普通に読めば2周までで1週間。ゆっくり読めば一月は潰せると思うよ ……って、そうなると1回延長手続きがいるけどね。」
どっちかといえば思想論だから、”そういうの”に役に立つかなぁ…
と、味のある顔で首を傾げながら
「『夏の扉』?ふんふん……あ、あぁー。うん、名前は知ってるって本。
読まず嫌いっていうんじゃないんだけど何となく手が伸びなくって。
―――そっかぁ。じゃあ、帰りに借りてこうかな。」
教えてくれてありがとね。と、笑顔で書架に足を向けるサリナに手を振る。
数分もせずに手続きの為、顔を合わせるのだけれど。
■サリナ > 「結構長い本なんですね…わかりました。オリハさんがお勧めしてくれているのですから是非とも借りさせていただきます」
2回読むのに一週間か……私も最近はやる事が増えたし、ゆっくり読む事になりそうで一月コースになりそうだ。
そういう意味で延長手続きの事を念頭に置いてくれるのは私としては助かる。
「では、本探してきます。…ああ、それと……久々に話せて嬉しかったです。…それでは」
"それでは"なんて去り際に言う台詞だけれども、この後本を借りるのでまた顔を合わす事になったのは言うまでもない。
■谷蜂 檻葉 > 「うん、私も。」
またすぐにね。
その言葉通り、直ぐに見つけたサリナの手続きをして、それに合わせてか次々に帰宅の準備を始めた他の利用者にてんやわんやになっている間に、あっという間に閉館の時間まで過ぎてしまう。
―――こうして、また平凡な一日の一コマが一つ。
ご案内:「図書館」から谷蜂 檻葉さんが去りました。
ご案内:「図書館」からサリナさんが去りました。