2016/06/30 のログ
ヨキ > 「そうだな。授業を修めること以外に理由があれば、それは大きなモチベーションになる。
 そもそも……ヨキの意欲になっているのが、相手が誰あろうお前だからな、獅南。
 ふふん、生徒を育てるよい指針となろう、このヨキは?」

緩めた身体を椅子に預ける様子は、“勉強”のあとの弛緩にも見えよう。
少なくとも、普段の生真面目なヨキとはどこか雰囲気が違っている。

「首か。確かに……死ななかった覚えがある」

実体験らしい。

自分が零した本音に楽しげな声が返ってくると、
まるで予想通りの反応とでも言いたげに、額に手を当てて笑った。

「くはッ」

横目で、離れた位置に座る相手を見遣る。

「……これで状況はイーブンだ。
 お前も気を抜けば、ヨキにたちまち食い殺されることになろう」

言いながら、ずるずると背を丸めてテーブルに突っ伏す。

「……本当に……本当に不味そうでな、お前。
 煙草吸ってるし、絶対に栄養が足りてないし、何より男だし。

 それでも――お前を食べたら、この餓えも渇きもなくなると思う」

両手を膝に落としたまま突っ伏した格好は、悩める学生にさえ似ている。
くぐもった声で、ぼそぼそと言葉を零す。

「お前を殺したくなどないのに」

獅南蒼二 > 「なるほど…つまり,生徒に私を殺す課題でも出せばいいのか。
 単位を落とされた生徒なら恨みも深いだろう…面白いかも知れんな。」

本気とも冗談とも取れる言葉と,楽しげな笑み。
その一方で獅南の視線は確かにノートの術式を読み取り,脆弱性を探し…

「その身がどんな仕組みだか知らんが,そう簡単には死なんだろうさ。
 それこそお前の“存在”ごと殺してしまわなければな。
 ……即時性は悪くないが,逆を返せばキーになる術式が誰の目にも分かりやすい。
 核心になる術式を露出しては,容易く反転されてしまうぞ?」

…それを指摘した。殺し合う相手だというのに。
けれどそれはお互いさまというものだ。
貴方も獅南に己の弱点を曝け出し,塩を送っているのだから。

「……それを聞いて安心したよ。
 私ばかりが一人相撲をとっているのではないかと思っていたところだ。
 私がアンタを焼き殺すか,アンタが私を食い殺すか……。

 ……戦う前に胡椒でもふっといてやろうか?」

冗談を言いつつ珈琲を飲み干せば,缶をひょいと放り投げた。
見事なコントロールで,それは屑籠のなかに飛び込んでいく。
それから,静かに立ち上がってヨキの方へと歩み…

「…人を喰いたいなどと,人らしからぬ欲望だ。やはりアンタは“人”にはなれそうもないな?」

「だが,それでいい……どうやらそれは私も同じだ。
 私は私の力を試したい。どこまでやれるのかを…どれほどの不可能を可能としたのかを。」

貴方の背後で足を止めて,静かに,呟くように語る。

「ヨキ,アンタがこの島や世界を大事に思うのなら,私に容赦などしない方が良い。
 お前の理想と欲望が私を止められないのなら,私は次にこの島を,世界を相手にする。」

そうとだけ言い残せば,もう振り返りもしない。
背を向けたままに軽く手を振って,獅南は立ち去るだろう。

その言葉はあまりにも壮大で,けれど僅かほども大袈裟ではない。
信頼すべき友である貴方に向けた言葉に,一つたりとも嘘は無かった。

ご案内:「休憩室」から獅南蒼二さんが去りました。
ヨキ > 「お前なら、立ち向かってくる生徒を跳ね除けるなど造作もないだろうな。
 ……くれぐれも、実現などして欲しくはないが」

獅南の指摘には、ぱちりと目を開く。
ノートを見ながら、頭の中にある単語を漁っている様子が窺えるだろう。
いくつもの効力が、プログラミングのように連なり、連関を成す。

苦い笑みと共にじろりと獅南を見る目は、笑っている。

「…………。味付けは、特に要らんよ。
 生身のままが、いちばん好いんだ」

人らしからぬ容貌を吐露して、深呼吸。
飲料で潤してなお渇く喉で、ゆっくりと声を発する。

「このヨキは、根っからの人間だよ。
 今にもお前の喉を食い破り、血を啜って肉を食べてやりたいと思うのを、
 必死に押し留めているのだから」

背後に立たれると、知らず息を呑む。
その背中には、意識的に身体を動かさずにいるような強張りがあった。

「……我々は、どこまでも人間だということだ、獅南。
 互いの欲望に、際限がないのなら」

徐に背を起こす。
手を振って去る獅南の背に、最後の言葉を投げる。

「――お前の大望に誓って、死なずに居てやる。
 お前に殺される以外には。

 だから獅南、お前も、くれぐれも死んでくれるな。
 このヨキが自ずと手に掛ける、その他には――決して」

喉から手が出るほど欲する獲物が去ってゆく。
それを友人として見送ることには、想像よりも苛烈な苦痛が要った。

「……容赦など、」

目を伏せる。
砂漠の真ん中で息絶える間際のような、掠れた声を漏らす。

「出来るものか……」

ご案内:「休憩室」からヨキさんが去りました。
ご案内:「禁書庫」にクローデットさんが現れました。
クローデット > 同志にして先達たる教師と、その「敵」が休憩室で相見えていた頃、クローデットは禁書庫で調べ物を進めていた。
なお、調べ物が「魔」絡みの可能性が高いことと、禁書庫という場所柄、クローデットの「武装」は対魔・退魔仕様の白を基調としたものとなっている。
「魔」に存在を根ざすものがあまり好んで近寄りたくないような気配を濃密に纏った、白を基調とした姿のクローデットは…色んな意味で周囲の動揺を誘いそうだった。
…見る者がいれば、だが。

(…一応変身魔術も調べておりますけれど…
やはり、通常の体系では限界があるようですわね)

「他者の尊厳を崩落させ得るもの」として発禁処分となった、上級の変身魔術のテキストをめくりながら…クローデットは思考を巡らせる。

クローデット > 当然といえば当然だが、変身魔術は、「その存在の根幹を為す部分」を変えようとするほど、難易度が跳ね上がる。

年齢は、定命の存在であれば時の流れで変わりうるため、そこまで困難ではない。
しかし…種族や性別を変えようとすると、途端に難易度が跳ね上がるのだ。
特に、他者が嫌がるような「根幹を為す部分を変える」変身魔術をかける場合、その効果を持続させるのは困難を極める。
永続的な効果を持たせようとすると…「ヒト」の枠内にある者が術を行使する場合、呪術の補助を得、禁術の領域に手を伸ばしてなお難しいとのことだった。

(…まあ、「ヒト」ならざるもの(バケモノ)が関わっているという話もありますし、それ自体は不思議なことでもありませんわね)

永続的なものは無理でも、魔法薬などを使って変身させる場合はある程度安定した効果の継続が見込みやすいと書いてあるが…一方で、強力な魔法薬は副作用が酷いとも書いてあった。
変身の際に酷い吐き気がするとか、全身が凄く痛いとか…酷い場合、戻った後の心身に支障をきたすものすらある。

(…まあ、今は関係ありませんわね。
品のない「遊び」も、好みではありませんし)

そんなことを考えながらめくっていたテキストを閉じる。
そして、「人外」が扱う固有の術式で、特に危険なものについてを記述した魔術書に手を伸ばした。

クローデット > 開いて、その中を見る。

「超常」の存在が扱う術式としては、やはり「呪い」の形を取るものが多い。
「ヒトならざるもの」の「想い」は、簡単に力を持ち、「呪い」として顕現するようだった。

(…不条理ですこと)

その術式の記述を眺めながら、不愉快そうに眉をひそめるクローデット。

彼女が一番「大切」だと思っているその「ヒト」が、「ヒト」の常軌を逸した存在となりつつあり、彼女にある意味で強力な「呪い」を刻んでいることなど、まるで気付けないまま。

クローデット > ときに、神性が行使する「呪い」は、その神性を信奉する者達の世界観…「物語」の「正しさ」の証明としての力の行使であることが多かったという。
「神の怒り」と称されるそれは「道徳的」「教訓」であり、上下関係…権力の非対称性の肯定・追認・称揚であり、ひいては「神の子孫」を称する権力者達の「正しさ」の証立てとして利用された。

(…呪いを被った者達からすれば、たまったものではなかったでしょうに)

「超常」への対抗心か、呪いを被った哀れな者達への同情(シンパシー)か。
クローデットの瞳が、憤りの光に揺れた。

クローデット > しかし、「物語」への対抗ということであれば、それこそ「特定の「世界観」に基づいて世界に働きかける・世界を上書きする」魔術の領分と言えよう。
「魔術師」からすれば、神も、魔も、「読み解」き得る存在なのだから。

(…超常の存在の扱う「変身魔術」について、興味深い手がかりが得られましたし…
続きは、また後日と致しましょう。
…長居して、うっかり誰かと居合わせても困りますし)

クローデットは、目を通していた魔術書を閉じて書架に戻す。
それから…一部の「禁書」達の怨嗟の声を背に、悠々と禁書庫を後にしたのだった。

ご案内:「禁書庫」からクローデットさんが去りました。
ご案内:「図書館」に獅南蒼二さんが現れました。
獅南蒼二 > 授業で使用した魔導書を返却し,獅南は金属工学の棚を眺めていた。
外見は白衣姿のこの男であるから,特に違和感も無く,むしろ自然だろう。
だがこの男を知る者であれば,その姿を魔術学に関する書庫以外で見かけることは稀な事だった。

「………案外と,実践的なものが多いのだな。」

手に持っているのは金属と腐食に関する専門書。
といっても殆どが実際の事例を基にした研究結果の集積であり,
獅南の求めるものとは少々乖離しているのも事実だった。
数冊の本を手に,獅南は適当なテーブルに座り,それをぱらぱらとめくる。
しばらくそのままそれらの本を眺めていたが……

「……………。」

……あれ,寝てない?この人寝てない?

ご案内:「図書館」に祐樹臨助さんが現れました。
祐樹臨助 > 「さて、今日は……」

スマホのダイスのアプリを開き、本のナンバーを適当に選び出す。
読む本自体は何でもいい。ただやれと言われたことを為すのに読書がいいと思ったから適当に読むだけだ。

「……料理の本……」

あまり目的に沿うとは思えないが、まぁそもそも言い渡された目的に意義をたいして感じない。それに得るものがないとは言い切れないだろう。
結論としては、やっぱりなんでもいい。
早速本を探すために背の高い本棚の森を進んでいく。
少し深く入っていくと、視界の隅で学者のような出で立ちの男が首を緩やかに重力に従って首を傾けていた。
瞼を瞑って。
物理工学に関する本を幾つか近くのテーブルに積んでるその男は、やはり学者か……あるいは先生なのだろうと推測する。

「……おい、そこのあんた」

とりあえず起こした方がいいだろう。
そう思い声をかける。

ご案内:「図書館」に祐樹臨助さんが現れました。
ご案内:「図書館」に祐樹臨助さんが現れました。
獅南蒼二 > 声を掛けられれば静かに目を開いた。
それこそ眠っていたのではなく,ただ目を閉じていただけであるかのように,
自然に,そして普段通りに。

「……あぁ,眠ってしまっていたか。」

しかしやはり,眠っていたようだ。
開いていた本を閉じれば,白衣の男は貴方の方へと視線を向ける。

「すまない,妙なところを見せてしまったな。
 どうも普段読まないものを読んでいると,集中力が欠けていかん。」

小さく肩を竦めて,苦笑をうかべる。
正面から見ればこの男の顔色が妙に悪く,瞳にも疲労の色が浮かんでいると分かるだろう。
貴方はこの無精髭の男の噂を聞いた事があってもいいし,なくてもいい。

ご案内:「図書館」に祐樹臨助さんが現れました。
ご案内:「図書館」に祐樹臨助さんが現れました。
ご案内:「図書館」に祐樹臨助さんが現れました。
ご案内:「図書館」に祐樹臨助さんが現れました。
ご案内:「図書館」に祐樹臨助さんが現れました。
ご案内:「図書館」に祐樹臨助さんが現れました。
ご案内:「図書館」に祐樹臨助さんが現れました。
ご案内:「図書館」に祐樹臨助さんが現れました。
ご案内:「図書館」に祐樹臨助さんが現れました。
ご案内:「図書館」に祐樹臨助さんが現れました。
ご案内:「図書館」に祐樹臨助さんが現れました。
ご案内:「図書館」に祐樹臨助さんが現れました。
ご案内:「図書館」に祐樹臨助さんが現れました。
ご案内:「図書館」に祐樹臨助さんが現れました。
祐樹臨助 > 「いや、余計なお世話だった……かもな」

反応が……いや、瞼を閉じてるときからか、もしかしたら眠ってなどいなかったかもしれないと思わせる動作だった。
もしかしたら少し目を閉じていただけかもしれない、見ればこの男の顔色はずいぶん悪い。疲労の色とも見えてもおかしくないかもしれない。

そう言えば、えらく難しい魔術の授業を行う、顔色の悪い男の教師がいると聞いた事がある気がする。

「なぁ、もしかしてあんた、魔術の担当の獅南先生か?」

獅南蒼二 > 閉じた本を机に並べて,手のひらを翳す。
ふわりとそれらが浮かび上がって,本棚の元の場所へと戻された。
あまりにも自然に。

「いや,お前が起こさなくても誰かが起こしていただろう。
 それに……授業に寝過ごすようでは生徒に合わせる顔がない。」

楽しげに笑いつつ立ち上がるが…名を言い当てられれば…

「……ほぉ,魔術学の授業では見ない顔だが…。
 その通りだ,私の悪い噂でも聞いた事があったかね?」

…実際,良い噂よりかは悪い噂のほうが多そうだ。

祐樹臨助 > 「そっちはさっぱりだな。」

顔色が悪い男だとか白衣の男だとかの悪い噂を小耳に挟むくらいはしただろうが、それだけで目の前の男と特定するのは早計で不躾だ。

「魔術学は別の先生のをとっててな。他のが簡単ってわけじゃあねぇか、まあ落伍者だからな、少しでも魔術使えるようになりそうなところから手当たり次第だ。難しいと噂のところは従って後回だ。そんな噂が立つくらいだから、結構成績のいいやつが集まるんだろ?特待生クラスってやつか?」

獅南蒼二 > 「なるほどな……難しい,という評価は事実だろう。
 だがそれは何をもって“難しい”とするかによる。」

時計を見て時間を確認する…まだ大丈夫だと,小さく頷き…

「…この世には感覚的に魔術を扱える者と,そうでない者がいる。
 運動神経が発達しているかどうか,そんなものだと思えばいい。
 魔術が体質的に得意な者であればいちいち基礎を叩き込む必要は無いが,
 そうでないのなら,基礎から積み上げなければ……運動音痴にいきなりバック転をやらせるようなものだ。」

「私の授業はむしろ,逆だよ。
 魔術が使えない者が,どうにか使いこなすために集まる授業だ。」

ご案内:「図書館」に祐樹臨助さんが現れました。
ご案内:「図書館」に祐樹臨助さんが現れました。
ご案内:「図書館」に祐樹臨助さんが現れました。
ご案内:「図書館」に祐樹臨助さんが現れました。
ご案内:「図書館」に祐樹臨助さんが現れました。
祐樹臨助 > 「……へぇ。」

目を細める。
焦点を定め……狙ったものを見つけて注視するように。

「そりゃいいな。あぁ、俺にお似合いだ。是非あんたの授業を受けたい」

獅南蒼二 > 「ほぉ…良い度胸だ。
 ならまずは…そうだな……」

内ポケットから紙片を取り出して,そこに魔法陣らしき図式を描いていく。
だがそれは一般的な魔法陣とは異なり,まるで数学の数式を思わせるような,
図というよりは言語に近い,複雑な文字列であった。

「……文字の意味は分からなくても良い。頭の中で左上から1つずつ形を思い浮かべていけ。
 お前に“忍耐力”があるのなら,半分も読めば“光”が見えるはずだ。」

何を言っているのかさっぱりわからないだろう。
けれど,本当にその文字を頭の中に正確に思い浮かべることができていれば,文字通り光が見える。
……魔法陣が仄かに光り出すはずだ。

祐樹臨助 > 「……なんだ、これ」

取り出された紙を見れば、おおよそ魔術に関するものとは感じられない文字列を突き出された。

「プログラミング言語か?ま、やってみるか」

言われた通り端から読み始める。
成る程、確かに意味もわからない記号を頭に連続で思い浮かべる作業というのは忍耐力がいるかもしれない。意味もわからない記号とは最早図や絵でしかない。それを脳に焼き付けるのですらなく、この膨大な量をいちいち想起するのは根気がいるのだろう。

だが意味がわからなくていいのなら……忍耐するだけでいいのなら自分にとっては容易な事だ。
とっかかりがあることのなんと容易な事か。

言われた通り、半分を過ぎた頃だろうか。
やはり今こそわからないが、よく言われるようなイメージの魔法陣の光が浮かび上がる。

獅南蒼二 > ぼんやりと魔法陣が光り輝けば,獅南は小さく頷いて…

「なるほど,適性が全くないわけではないらしい。
 これらを全て記憶し,今と同じように描くことが出来れば魔術を使いこなせるようになるだろう。」

…とんでもないことを言い放った。
けれど,この男の授業が難しいというのはそういうことなのだ。
とにもかくにも記憶すべき知識の量が半端ではない。

「もし興味があるのなら,魔術学概論の授業を覗いてみるといい。
 明日の3限目,魔術学部棟の第2教室で行っている。」

学ぶ意欲さえあれば,お前にも魔術が使えるようになるだろう。
そう小さく告げて……本棚から1冊の本を,これまたごく当たり前のように浮遊させて手に取り,

「魔術言語のテキストだ。
 眺めて眩暈がするようなら,考え直した方が良いだろうな。」

それを貴方に渡して,楽しげに笑った。

祐樹臨助 > 「悪い噂ってのはこういう意味か?」

成る程これは難しい。技量よりも体力を大量に求められる。
ともすればとんでもないスパルタと言われかねないこの方針は確かに嫌われそうだ。

受け取った本の内容は、人によってはこの本の質量とは違った、またこの本の質量よりずっしりとした重さを感じるのだろう。

「眺めて目眩がするなら鍛え直すだけさ。次は顔を出す、よろしく頼むぜ先生」

獅南蒼二 > 「さて,その先はお前の目で確かめるべきだろうな。」

恐ろしいことに,こんなものは序の口である。
こうしてまた1人,史上最大の落第者数を出した授業へ犠牲者が舞い込んだのであった。

……尤も,初見であれだけの親和性と,忍耐力を示したのだ。
もしかすると,面白い結果になるのかもしれない。

「ははは,それは良い心がけだ。
 では,明日の3限目に…待っている,とまでは言わんが,来るなら歓迎しよう。」

逃げたしたくなったらそれもいい。なんて苦笑しつつも貴方に背を向けて…
…軽く手を振り,歩き去っていく。

貴方は覚悟をもって明日の授業に顔を出してもいいし,
賢明な判断をもって明日の授業をスルーし全てをなかったことにしてもいい。

ご案内:「図書館」から獅南蒼二さんが去りました。
祐樹臨助 > 「それまでに根を詰めて身体壊すんじゃねえぞ。」

見るからに顔色の悪いその教師を見送り、

「……さて、まさかこんな収穫があるなんてな。」

思わぬ手かがりの1ページを、早速開くことにした。

ご案内:「図書館」から祐樹臨助さんが去りました。