2016/10/12 のログ
伊都波 悠薇 >  
声をかけられれば、手を止める。
そしてすくっと、立ち上がり――……

「私は悠薔と一緒が一番幸せだって気付いたとか言っておいて……」

――向こうでなら、また一緒にいれるかな───……なんて振り返って逃げたお前が言うなよ、私から逃げたのは、お前だろ?

つぶやき……何か、だぶって雑音に聞こえたそれは誰かに聞こえたか、それとも聞こえなかったのか。

「……寄り道って、どこに?」

そんなだぶったことなど、妹は気が付かず。
参考書をしまいながら。

伊都波 凛霞 > 呟きは、はっきりと聞こえた
その裏で聞こえたノイズは、わからなかったけれど

苦笑して、続くように参考書を持って立ち上がる

「ごめん、お姉ちゃんの配慮が不足してたよ。
 大丈夫。もう裏切らないって約束したでしょ。
 ただ、あんな反応するもんだから、びっくりしちゃって」

そう言ってはにかむ様子は何処か気恥ずかしげで

「母様にはTELいれておくからさ、商店街の露店食べ歩いて帰ろうよ。
 たまにはそういうのも良くない?試験期間前の息抜きってことで」

伊都波 悠薇 >  
「女心がわかってない。ちゃんと女の子だもん。妹でも――妹だから」

拗ねたように口をとがらせて――

「妄想、ばっかり伊達にしてたわけじゃないし」

手にカバンを持ちながら。すたすたと先に歩く。

「お姉ちゃん、全然進んでないよ。そんな無駄な時間するくらいなら、集中できるときに切り替えたほうがいいでしょ」

なんて、さっさと息抜きしに行こうと言葉の裏に忍ばせながら――

いつもなら、小雲雀が言っていた言葉を妹が口にして――
そして……小雲雀がないことに。その状況に困惑していない妹に。
なにか感じるものは――?

伊都波 凛霞 > "女心がわかってない"
よもやそんな言葉を妹に言われる日が来るとは思っていなかった
あまりの衝撃に一瞬ぽかんとしてしまう

が、先にスタスタ言ってしまうのを見て、慌てて鞄を持って追いかける

「ま、待ってよ悠薇ー」

自分が妹を追いかける、そんな感覚がなんだかとても新鮮に感じた
でもそれだけじゃなく───

「(おかしいなぁ…?いつもならああいうセリフって…)」

振って湧いた疑問もそこそこに、
廊下は走っちゃダメ絶対、早足で妹に追いつこうと歩くのだった

伊都波 悠薇 >  
ゆっくりと先を行く妹は――

「よろしくね? お姉ちゃん?」

エスコートをともとれる、
また別の意味にもとれる言葉を投げかけて――

ご案内:「図書館」から伊都波 悠薇さんが去りました。
ご案内:「図書館」から伊都波 凛霞さんが去りました。