2015/09/09 のログ
■谷蜂 檻葉 > 「よくご理解していらっしゃるようで。」
澄ました顔で、甘い汁を一啜り。
願わくばそのまま吸わせてくれますように。
「ん、よろしい。
お互い、正しく認識していたほうが後々すれ違わずに済みます。」
ふふん、と。笑ったような怒ったような笑みを向けて偉そうに訂正を済ませる。
「あ、いや別に先生の顔が悪いとか性格が悪いとか見てるだけで虫酸が走るとかじゃ―――」
ふと、さすがに言の葉に任せて誤解される言い方をしてしまったと慌てて訂正しようとして
「―――…… 最ッッッ低。 今、虫唾が走りました。」
未だかつてないほど冷えきった目で、正面から見つめるように見下す。
その背には妖精のような可愛らしく幻想的な翅が現れ、チリチリと焦げるような音と共に
檻葉の周囲に青い光の球がふよふよと幾つも周回し始める。
「たまに視線が飛んでるなって思ってましたけど、そうですか。 死罪でいいですか?」
比喩抜きで、周囲の温度が3,4度程下がっている気がする。
■椚 真 > ――…まさかこの流れでガチギレされるとか思ってもみませんでした。
背筋に走る悪寒、額を伝うのは間違いなく冷や汗の類である。
そもそもの言いだしっぺはそっちだとか、何を揉ませろだとか言ってないとか言う言い訳は通用しない気がする。
ずずず…少しずつ横に身体をずらしては距離を開きながら。
「……あー、ウン。ちょっと待とうぜ、な?…話せば分かる。
っつーか、どっちかと言うと最初から今まで俺のがフルボッコに叩かれてんだが…。」
最初の挨拶から賭け事に至るまで完全に人権を無視されている事を主張してみますが声色は大分弱々しいです。
文字通りこれ以上ないくらいの嫌な予感。命に関わるに近いレベルの危機を覚えますが…諦めたのか逃げる権利も行使しない模様。
「……流石にそこまで露骨にやってない…ちょっとした場を和ませようってジョークじゃねェかッ。」
弁解しているつもりですけれども火に油を注いでいる気がしなくもない――。
一度上を見上げてから地面を見下ろし…盛大な溜息の後に最終的に両手を上げて降参のポーズ。
「――…オテヤワラカニオネガイシマス。」
■谷蜂 檻葉 > 幻想的な悪鬼の登場に椚が血相を変えて説得を試み、
回るだけの舌を回して常世島でいつ起こるかわからないBAD-ENDの回避に尽力をしている間。
冷えきった目で、『背を見せればそこで☓す』と言わんばかりに睨みつけていた。
そうして、諦めのままに【そんなつもりじゃなかった】と椚が口に出したところで、
頬を朱に染めながら、小さく呟いた。
「―――初めて、」
「初めてです、”そんな事”言われたの。」
ぐっ、と。
拳を振り上げて
「このっ………へんたいっ!!!」
空を切るようにして繰り出した拳に追従して、幾つもの青い球―――雪の降る日の汲水のように冷たい燃えない火炎球《ウィル・オ・ウィスプ》達が椚の身体をヒュンヒュンと通り抜ける。
その通り道は痛みこそないが、急激に体を冷やされる。
真冬のベランダに全裸で躍り出てもここまで冷えないだろう。
「―――それで、冷やして反省してください。 ……もうっ、ほんと、最低です!」
ぷんぷんと、最初よりも随分とわかりやすく「虫の居所が悪いです」といった様子で、椚から離れるように隅によりながらベンチに座り直す。
■椚 真 > 結果から言えば逃げないと言った選択肢が最善だったらしい。
最悪の結果は招かないと言う虫の知らせ。バッチリ発動してはいるが役に立ってない上に、本人に自覚無し。
更にはどうせなら最悪よりもそれ以前を防いでほしいと言う無能っぷり。
飛んでくるのは平手打ちぐらいで勘弁して欲しい。
そんな願いも虚しく繰り出されるチート級の能力。
流石に本当に死んでしまうと彼女が大変なので、軌道を逸らして…ぐらいの事は走馬燈タイムの中で考えていたが
取り敢えず彼女を信じてみる事にした……結果、全弾被弾。
「………ッ?!…………ぉ?…痛くは……は、は…はっくしゅん!!」
身体を貫かれたが外傷は無く、一瞬きょとんとするのも束の間。
不意に襲い来る急激なまでの寒気に零される盛大なくしゃみ。
「…へくち……ッ。…いや、これ反省とかそういうレベルじゃ…っくしゅ!」
ずびずびと鼻から零れかける鼻水を押し留めては結構なレベルの代償を貰ってしまう。
身体の内側を冷やされてしまえば自分の力では対処不可能なので、痙攣レベルに身体を震わせては寒気に耐えております。
「……へ…くちッ。…いや。今まで生きて来て…初めてってのが、どうなのよ。」
犬みたいな情けないくしゃみは繰り返されて止まる気配が無い。
文字通りの優等生。人当たりも良く自分とは違い本当の意味での人気者な筈である。
それだけ多数の人間に囲まれていれば初めてと言われてもにわかには信じられなかった。
「……そんだけ可愛けりゃ誰ぞやに言われるもんだろ…。
っつーか止めて、引かないで。余計に冷えて心臓が止まるから。」
耐性が無さすぎてこんな結果を招いてしまったのかとガックリ項垂れる。
自分の身体を抱いては真冬の荒行レベルの寒さに耐えながら。
■谷蜂 檻葉 > 「セクハラで訴えられないだけいいじゃないですか。
あー、もう鳥肌立ってきた……。
【椚 真は委員の胸を見て興奮する胸好きの変態です】って噂として広めていいですか?」
残ったミルクセーキを彼を貫通して手持ち無沙汰な青球達に吸わせながら、
視線を合わせずに吐き捨てるように問う。
「どうもこうもないですよ。誠実な人付き合いをしてるってだけじゃないですか。
人から聞いたことはありましたけど、聞いていた以上に不快ですね。
~~~っああもう、今度はクシャミがうるさいですっ!」
言葉通りの癇癪か。
はたまたがくがくと震えるのを哀れに思ったか、それとも”何かが”琴線に触れたのか。
今度は、キラキラと光る「モヤ」のようなものを椚に寄越して立ち上がる。
その名はサラマンドラ。世に言う【火の精霊】であり、世界の『熱』を指すかつての代名詞。
触れば熱いだろうが、モヤは傍をふよふよと漂い焚き火のような熱をじんわりと注いでくれる。
「その"寒さ"で風邪を引くことはないですけど、
先生なら気から病を作り出しそうだからその子貸してあげます。
今度、セクハラ発言したら物理的に氷漬けにしてあげますから。」
キッと赤くした顔で最後に睨むと、時計塔から『飛び立って』女子寮の方向へと消えていく。
あとに残ったのは、中身の無くなった缶と、芯から凍える寒さと、焚き火のような妖精のモヤ。
「女心は、」なんてしたり顔で言うには理不尽すぎる結果で。
ともあれ、この場にはもう椚しか残っていなかった。
ご案内:「大時計塔」から谷蜂 檻葉さんが去りました。
■椚 真 > 完全に言われ損な上に手痛い制裁まで頂いてしまった青年。
これ訴えられても逆に勝てるんじゃね?レベルの叩かれように身体は凍り付き、心は極寒である。
それでも体育教師は基本的には懲りません。馬鹿ですから。
「…まず自分の発言を見詰め直して欲しい罠…後、胸は好きなので否定出来ないな…。
広められても肯定しか出来んぞ、俺。」
矢張り、へんたいでした。
普段図書館や人前では流石にこのような発言はありませんんが、
珍しく二人きりと言った状況、何時もと違ったのは彼女だけでは無かった模様。
そして自分がやっておいて招いた結果なのに更に心を抉ってくるうるさいとの追い打ちに視線も虚ろになると言うもの。
「――…想像力豊かだからな、絶対風邪引くわ。
いや、有難いけど…っくしゅ。……大分複雑だな…ァ。」
そうこう言ってる内に便利そうな能力で飛び去って行く少女を見上げて…。
「……………っつーか、色々差し引いてもあっちのが絶対に酷いよな?!」
次回は氷漬けらしい。
けれども同じように叩かれるならば実力行使もやむなしだろうと彼女がいなくなってから
腹が立って来たのか、覚悟完了。これくらいで挫けるような体育教師ではありません。
「……てか…それ以前に。何気に気まずいんだよなァ。」
そう、彼女とは図書館で割と頻繁に顔を合わせるのである。
少しは手加減してくれるといいのだが…浮かべる小さな苦笑い。
口の端を緩めては、ごみを片付けて青年は、ゆっくりとその場を後にした――。
ご案内:「大時計塔」から椚 真さんが去りました。
ご案内:「大時計塔」に四十万 静歌さんが現れました。
■四十万 静歌 > ――時計塔の上から街を見下ろす。
この広くも小さな島の中で、
色んな人が生活し、
色んな出来事があって――
「――」
本当に、
自分がどれほどちっぽけな存在なのかを教えてくれる気がする。
「……静か、ですね。」
そして、この場所に喧騒は届かない。
心地良い風と景色を一人堪能する。
■四十万 静歌 > 「――♪」
静かに一礼して、歌を歌う。
――やはり、ここで歌う歌はとてもいい。
観客がいないのが残念だけど――
観客がいた所でどうせあがり症で歌えないだろうから、
問題ないし、
一人でカラオケにいくより断然良い。
――歌う曲は限界を超えてという題をつけられた歌。
フィンランド語で構成されたそれは、
澄んだ声とあわさり、
決して地に届かぬ歌声は、
まるで空へと響くように――
ご案内:「大時計塔」に谷蜂 檻葉さんが現れました。
■谷蜂 檻葉 > ――大時計塔上空――
2日連続で、大時計塔に居た。
……というわけではなく。
単に、気分のままに飛行して『高く飛ぶ』だけ飛んで、そのまま時計塔が目についたのだ。
(誰か、歌ってる?)
ヒラヒラと舞う蝶というよりは、蜻蛉の類に見える飛行精度で滑空するようにして
「――――って、静歌?」
丁度サビを終えた所で、口元を抑えてご挨拶。
横合いから、時計塔に着地した。
■四十万 静歌 > 「――♪」
歌声に集中しながらも、
名前を呼ばれればそちらを向いて――
驚いた顔をするも、
直ぐに
にっこり微笑んでぺこりとお辞儀。
友人であった事に安心して、
とりあえず、歌を歌いきるだろう。
「――♪」
澄み渡る歌声は、
静歌を中心に静かに広がるように空へと響き渡り――
「――♪」
歌い終えると、静かに胸に手をあてて、
少し深呼吸してから、綺麗に一礼をする。
「――お粗末様でした」
■谷蜂 檻葉 > 谷蜂檻葉にとって、四十万静歌の評価は
『温厚で、芯はあるけどふわふわしてる、多芸な、大道芸人(手品師)の同居人』である。
この評価が良いか悪いか的外れかはともかくとして、
彼女の行動には日記か何かに纏めたくなる程の多様さが見られて、驚かされる事幾度か。
(……歌うんだ。)
今日もまた、心のメモに書き加えてそれ以上の邪魔をしないように静かに耳を傾ける。
アカペラではあるが、音を外さずに歌い切る間、自然と靴でリズムをとっていた。
「―――お見事、手品師じゃなくて歌手も目指してるのかしら?」
礼に、拍手を送りながらいたずらっぽく笑う。
声を売る仕事は、手品ですら足が震える彼女にはもっと荷が重いだろうと考えながら。
■四十万 静歌 > 「えへへ、ありがとうございます。」
頬を赤く染めて、拍手に対して照れくさそうな笑みを浮かべ、
ぺこぺこ頭を下げながら、
「歌うのは好きですけど、
残念ながら、舞台で歌うのは無理ですね。
こうして一人静かに歌うか、
精々友人と一緒の時に歌うか――
それくらいがせきの山ですよ。」
それに、と口元に人さし指を運び――
「――特段歌手になる為の訓練を受けた訳でもないですしね。
独学では流石にプロになるには不足だと思いますよ。」
異能を併用すれば別ですけど、という言葉は飲み込んで。
「――少しでも、
檻葉のお気に召していただけたなら良かったのですが。」
とウィンクするだろう。
■谷蜂 檻葉 > 「ふふ、子守唄に聞かせてくれてもいいのよ?」
部屋なら、二人きりでしょう?
そういって冗談めかすが、実際に歌ってもらっても快眠出来そうだ。
「歌手になるためじゃなくとも、歌唱部か何かには入ってたの?
それにさっきの、英語……じゃないわよね? 何処の歌?」
ヒヤリングにはソコソコ自信はあるがどうにも内容が聞き取れず、
ただ『綺麗な歌』としか楽しめなかったが、実際は何を歌っていたのだろうかと首を傾げる。
■四十万 静歌 > 「お望みとあれば歌いますよ」
以前にも歌ったことありますしね、
なんて笑いながらいって――
そうですね。
と表情を引き締め――
「いえ、帰宅部ですよ。
ただ、音楽の授業は受けてますね。
歌うのは好きなので。
ネットで拾ってきた曲ですが、
タイトルが英語で、
歌詞がフィンランド語の造語。
作ったのは日本人、みたいですね。」
日本語の歌詞は確か、と多少うろ覚えながらも、
軽く歌って披露するだろうか。
■谷蜂 檻葉 > 「え。」
意外。
いや、「意外と」この子は安請け合いというか、
頼まれごとを断らないどころか『自分がやれる範囲なら』快諾してる気がする。
………大丈夫だろうか。
「あー、じゃあ試しに今晩?」
子守唄を歌って。という台詞になんとなく羞恥心を刺激されてほんのり赤くなった頬を掻く。
「あぁ、パソコン弄ってるのって曲聞いてたんだ。
ふんふん…… フィンランドの……造語? ん、んー?」
随分と、変わった歌を歌うものだな。
「よくわからないなぁ」といった表情で首を傾げはしたが、
日本語で歌われる曲に、また耳を傾ける。
「……壮大、ね。 なんだろう……んー、ちょっと抽象的に聞こえるかなぁ。
『旅立ち』……うーん、『打開』なのかな? うん、ともかく良い曲ね。」
キリの良い処で止められた歌に、どう解釈できるか頭をひねりながら小さく拍手を送る。
「―――ちなみに、十八番の歌とかあるのかしら?」
そのまま、ちょっとした好奇心を。
■四十万 静歌 > 「――分かりました。
子守唄ですね。」
どんな子守唄にしようかな、なんて、
心配を他所に指折り考えながら――
困惑した様子に、多少苦笑しつつ、
「元々は古いゲームに使われてた曲みたいですからね。
ただ、響きが良い歌なのでたまに歌いたくなるんですよ。
――ここから先は貴方次第といったところでしょうか。」
なんて答えてウィンクするだろう。
「――そうですね。
私の十八番といっても、
結構色々歌いますけど――」
しっくりくるのは、やっぱりこれかな?
と、
荒野を歩く少女と犬のシーンから始まる歌を歌うだろう――
「――♪」
■谷蜂 檻葉 > 「ゲームの曲かぁ。」
なるほどね、と手を打つ。
難解だったりするのは、つまるところ「フレーバー」なのだろう。
あまりゲームというか、『サブカルチャー』というものに触れないものだから
少し縁遠いところはあるが、大体の理解はしている。
うん。
ただ、やはり静歌が「ゲームを」というのは中々頭のなかで噛み合わなくて、なんともおかしな気分になる。
……もしかして意外とゲーマーだったりするのだろうか。
帰ったら、聞いてみよう。
そんな事を考えつつ、ちょっぴりドキドキしながら何を歌うのだろうと期待していると
(―――ミュージカル?)
軽い語りから入る歌詞。
ふと、手品師として舞台に立つあの姿を幻視する。
……なるほど、これは確かに。
静かに語りかけるように、そして盛り上がりでは高音を激しく、捧げるように。
歌い終わりには、聞いているこちらがほっと息を吐いてしまった。
「……使えそうね。」
手品の演出に。
キラリ、と。企んだような笑みで静歌をしっかりと見据えてそう呟く。
■四十万 静歌 > 「中には良い曲があるから、
中々侮れないんですよね。」
なんてふんわり笑う。
ちなみにゲームに関してはそこまでする方ではないが、
嫌いではない。
気晴らしに少しするくらいなので腕前も、
知ってるゲームもそこまで多くはなかったりする。
「って、え?」
そして、歌い終わって、礼をした所で、
使えるという言葉に思わず顔をあげて上目遣いになりながら首をかしげ
「え、えっと、な、何に使うんですか?」
なんて問いかけるだろう。
■谷蜂 檻葉 > 「サブカル文化はねー。あんまり機会がなくて……あ、たまに文庫本とかで読んだりはするけどね。」
たまにはソッチ方面も目を向けてみようかな。と、笑みを見せる。
「何に……って、そりゃ手品の舞台よ。舞台。
今はほら、わりと簡単に音楽を合わせたり出来るでしょ?
だから、音源を用意して、歌を入れて、曲に合わせて舞台の演出をするの。
うんうん、ミュージカル・マジック……いいじゃない、素敵なものが出来そうね!」
うふふふふ、とその場でクルリと回りながら計画も一緒に頭のなかで回していく。
折角『幻想的な演出』に凝れるのだ。
視覚・嗅覚ときて聴覚も演出できるのであれば、舞台側から感覚の殆どを”演出”できそうではないか。