2017/03/25 のログ
ご案内:「大時計塔」に黒龍さんが現れました。
■黒龍 > 学園の敷地内には、基本「学生として」の行動以外はあまりうろつく事がない…そんな男だが、ここは例外だった。
大時計塔の天辺。相変わらず器用なバランス感覚で片足だけで立っている黒スーツにグラサンのチンピラ風の男。
口には煙草…最近嵌っているアメスピを咥えており、先程から左腕の黒い義手を眺めている。
「……さーて、どうしたもんかねこりゃ…元の本が成仏?しちまったしな…」
義手の調子を確かめつつ溜息。特に変化はない…ように見えるが、まだ確証は無い。
そもそも、この義手には自分を喰い掛けた魔導書の内容(ちから)が全て内包されている。
(…まぁ、今はこの左腕の義手そのものが魔導書みてーなもんだよな…)
世の中に魔導書は人知れず数あれど、義手の形をした魔導書はコレくらいではなかろうか?
ご案内:「大時計塔」にイチゴウさんが現れました。
■黒龍 > 「……まぁ、あのままだと地味にヤバかっただろうし、永井には感謝なんだが…」
溜息。左腕の義手以外にも問題…と言えるかどうかは分からないが懸念が一つ。
まだハッキリとした実感が沸かないが、どうも自分は「異能」に目覚めたらしい。
とはいえ、能力の内容も発動条件も全く分からないのだけど。
煙草を吹かしつつ、義手から景色へと視線を移す。魔導書の力に異能…地味に頭が痛い。
(そもそも、俺の世界にゃ異能持ちなんて希少だったからな…自分がそうなったっつぅ実感が薄いのが問題だわな)
■イチゴウ > 重機関銃を背負った妙な四足ロボットが
機械音を立てながら時計塔を上ってくる。
「ここからなら見えるか。」
イチゴウは屋上までたどり着いたと同時に
辺りの景色を見渡す。
「GPSによると・・・あっちか。」
イチゴウは納得したように呟くと
転移荒野の方を見つめる。
するとふと時計塔の上の方を向いて
「天辺に誰かいるな。あそこにいるとなると
おそらく・・・」
イチゴウは脳裏にある知り合いの姿を思い浮かべる
■黒龍 > 「……あン?」
フと機械の駆動音が耳に入る。元よりドラゴンで五感も常人離れしている為、察知は早い。
この下の展望スペースで音は止まる。気配とか以前に機械とならば知り合いが一人直ぐに浮かぶ。
「……イチゴウの奴か。またパトロールか何かかね…」
煙草を吹かしつつ、そのままヒョイッと無造作に飛び降りた。
そして、黒スーツの男は彼の間近にフワリと着地するだろう。魔術による重力制御だ。
「……おぅ、やっぱイチゴウか。何だ、またパトロールか何かか?」
と、普通は生徒が立ち入り禁止の場所だとしても、それはそれとして堂々としている。
まぁ、男は基本こういう態度で悪びれないのが常であるからしょうがない。
■イチゴウ > 「やっぱり黒龍か。時計塔の天辺に立ってるとは
相変わらず凄いバランスだねえ。」
イチゴウは感心したようにうなずきつつ答える。
ここは生徒立ち入り禁止のスペースであり
生徒と思われる黒龍がここに入っている事は
注意すべきなのだが今の自分は非番なので
そのような義務はない。
「今日は非番でね。パトロールじゃないんだ。
ただ今日はとある実験のためにここに来たのさ。」
イチゴウは問いかけに対して朗らかな口調で
そう返しそれと同時に背中に背負われた
重機関銃が突然発光したかと思うと消失する。
辺に警戒心を持たれてもアレなので
背部の兵装は収納しておく。
■黒龍 > 「……そうか?コツ掴めばそんな大した事もねーんだけどな…」
と、男は首を緩く傾げるが、それこそ驚異的なバランス感覚などが必要とされるのだ。
男の場合、無意識にやってしまうので凄いと言われてもピンと来ないらしい。
「……ああ、非番ならそりゃいい。俺がここに居るのもお咎め無しってこったな」
ニヤリ、と笑ってから煙草を吹かす。ちなみに、年齢が20歳とされているので堂々と喫煙である。
一応、吸殻のポイ捨てとかはしない程度の最低限のマナーは守っているが。
「……ん?つーか実験って何だよ。何か新しい武装でも追加したのかよ?」
と、言いつつ今まさに発光と同時に消失する重機関銃を眺める。以前はそんな収納はしていなかった気がする。
(……空間収納術式?…とは違うか。俺が使ってる「擬似門展開式」とも違うな)
と、冷静にそれを分析しつつも、特に警戒する事は無い。むしろ例え不意打ちされても動じない男であるし。
そもそも、非番の彼がわざわざここで武器を構える理由も無いだろうから。